厚生労働省

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職業能力開発局能力評価課

課長岩崎  修
課長補佐焼山 正信
電話03(5253)1111(内線5969)
夜間直通03(3502)6958

厚生労働省

厚生労働省発表
平成21年3月13日


「YES-プログラム」 (若年者就職基礎能力支援事業)
の対象講座(254講座)・試験(29試験)を新たに認定

1 今般、「就職基礎能力」を修得するための講座(254講座(41機関))・試験(29試験(5機関))を新たに認定し、本日付けの官報で告示した。

※ 今回認定された講座及び試験は、平成21年4月1日から平成24年3月31日までの期間に開始・実施するものである。

今回の認定により、認定講座・認定試験の数は、1,516講座(184機関)・302試験(43機関)となった。

○ 「YES-プログラム」は、企業の求める「就職基礎能力」を若年者が効果的・効率的に修得することを支援し、その修得を公証するもの。

・「就職基礎能力」を下記の5つの領域に分類。

・民間の教育訓練機関や大学等からの申請に基づいて、同プログラムの認定基準に合致した講座・試験を年2回(4月及び10月)認定。

・認定講座の修了又は認定試験の合格等について、厚生労働大臣名の「若年者就職基礎能力修得証明書」を本人あて発行。

コミュニケーション能力 ・・・意思疎通、協調性、自己表現能力
職業人意識 ・・・責任感・主体性、向上心・探求心(課題発見力)、職業意識・勤労観
基礎学力 ・・・ビジネス文書の作成・読解、計算・計数・数学的思考力、社会人常識
ビジネスマナー ・・・基本的なマナー
資格取得 ・・・情報技術関係、経理・財務関係、語学力関係

○ YES-プログラムのメリット

・若年者にとっては、就職活動のための学習の目標が明確になるとともに、学んだことで就職活動の場面などにおいてアピール力を高めることができる。

・企業にとっては、若年者の能力を客観的に判断できる。
このように、若年者及び企業の双方において、「就職基礎能力」の共通の物差しとして活用することができる。

例えば、若年者は履歴書等に以下のように記載して企業に提出することができる。

○「YES-プログラム認定試験(コミュニケーション能力)合格 」

○「YES-プログラム認定講座(職業人意識、基礎学力、ビジネスマナー)修了 」

○「若年者就職基礎能力修得証明書 取得」

2 平成20年度上期の認定講座の修了者数は延べ36,702人、認定試験の合格者数は延べ156,236人となっている。平成16年の制度開始からの累計では修了者数は延べ343,538人、合格者数は延べ979,178人となっている。

3 また、YES-プログラムに関して、「若者の採用に際して重視する取得資格等に関する調査」を企業に対して行い、(1)「就職基礎能力」と企業が新人研修等でカリキュラム等に含める能力との関係、(2)この能力について「若年者就職基礎能力修得証明書」のような公的な証明書等の活用状況についてとりまとめた。

この調査結果は、就職後の研修等のカリキュラム等と「就職基礎能力」との関連が高いこと、既に修得した能力が企業において評価されていることとなっており、早期より「就職基礎能力」の修得を行うことは、就職後の職業人としてのキャリア形成を円滑に進めていく上でも役に立つものと考えられるものとなった。

(参考1)YES-プログラム概要(1〜2ページ(PDF:430KB)、3ページ(PDF:182KB)、全体版(PDF:615KB))

1 認定講座について

(1) 新たに認定される講座(有効期間:平成21年4月1日〜平成24年3月31日、3年間の認定期間満了に伴い更新する講座を含む)は254講座(41機関)であり、領域(能力の内容)別では、コミュニケーション能力が48講座、職業人意識が46講座、基礎学力(読み書き)が31講座、基礎学力(計算・計数・数学的思考力)が34講座、基礎学力(社会人常識)が30講座、ビジネスマナーが54講座、複数の領域を統合した複合講座が11講座となっている。

(2) これにより、YES-プログラムの認定講座の数は、1,516講座(184機関)となり、属性別の内訳は下表のとおり。

(3) なお、平成20年度上期の認定講座の修了者数は、延べ36,702人であった(平成19年度上期:延べ50,126人)。

(参考2)YES-プログラム認定講座実施機関一覧

(1ページ(PDF:494KB)、2ページ(PDF:501KB)、3ページ(PDF:502KB)、
4ページ(PDF:520KB)、5ページ(PDF:487KB)、全体版(PDF:2,508KB))

領域別講座数(累計)
属性別講座実施機関数(累計) 受講経費別講座数(累計)
水準別講座数(累計)実施方法別講座数(累計)

2 認定試験について

(1) 新たに認定される試験(有効期間:平成21年4月1日〜平成24年3月31日、3年間の認定期間満了に伴い更新する試験を含む)は29試験(5機関)であり、領域別では、コミュニケーション能力が5試験、職業人意識が3試験、基礎学力(読み書き)が3試験、基礎学力(計算・計数・数学的思考力)が4試験、基礎学力(社会人常識)が9試験、ビジネスマナーが5試験となっている。

(2) これにより、YES-プログラムの認定試験の数は、302試験(43機関)となり、属性別内訳は下表のとおり。

(3) なお、平成20年度上期の認定試験の合格者数は、延べ156,236人であった(平成19年度上期:延べ127,514人)。

(参考3)YES-プログラム認定試験実施機関一覧(1ページ(PDF:465KB)、2ページ(PDF:188KB)、全体版(PDF:656KB))

領域別試験数(累計)
属性別試験実施機関数(累計)受験経費別試験数(累計)
水準別試験数(累計)

3 企業が新人研修等でカリキュラム等に含める能力等と公的な証明書等の活用について

平成21年1月下旬から2月下旬にかけて、全国・全業種の企業(農林漁業、鉱業、採石業、砂利採取業及び公務を除く)から従業員規模30人以上の企業20,002社を対象に「若者の採用に際して重視する取得資格等に関する調査」を行った。

その中で、(1)「就職基礎能力」と企業が新人研修等でカリキュラム等に含める能力との関係、(2)この能力について「若年者就職基礎能力修得証明書」のような公的な証明書等の活用状況について、基礎レベル(概ね高校卒業程度)については、2,011社、応用レベル(概ね大学卒業程度)については、1,598社から回答があった。

これによれば、(1)調査対象企業においては、新人研修等のカリキュラム等において、基礎レベル(概ね高校卒業程度)の研修のうち63.3%を、応用レベル(概ね大学卒業程度)の研修のうち61.8%を、「就職基礎能力」にウエイトを置いていること、また、(2)新人研修等のコースの選定等において、基礎レベルでは、研修対象者が持っている公的な証明書や合格証を56.1%の企業が参考としており、そのうちYES-プログラムが提示している領域に関しては、60.6%の企業が参考としていることとなっており、同様に応用レベルでは、研修対象者が持っている公的な証明書や合格証を56.4%の企業が参考としており、そのうちYES-プログラムが提示している領域に関しては、61.1%の企業が参考としていることとなっている。

この調査結果より、早期より「就職基礎能力」の修得を行うことは、就職後の職業人としてのキャリア形成を円滑に進めていく上でも役に立つものと考えられる。

(参考4)企業が新人研修等でカリキュラム等に含める能力等と公的な証明書等の活用状況(PDF:84KB)

4 問い合わせ・情報入手先について

(1) YES-プログラム全般について

○ 厚生労働省 職業能力開発局 能力評価課

○ TEL 03−5253−1111(内線5936)

○ メールアドレス yesprogram@mhlw.go.jp

    https://www.mhlw.go.jp/general/seido/syokunou/yes/index.html

(2) YES-プログラム認定講座・認定試験に関する情報について

○ 中央職業能力開発協会 能力評価部

○ TEL 03−5800−3468

    http://www.bc.javada.or.jp/yes/

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