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6 外出の状況
(1)過去1年間における外出の状況をみると、外出をしたことがある者が全体の89.9%となっており、これを障害の種類別にみると、それぞれ8割以上の者が外出をしており、なかでも内部障害の93.1%が最も高い。
 また、外出していない者は全体の6.1%であり、障害の種類別にみると肢体不自由が8.1%で最も高い。
 外出の回数をみると、「ほぼ毎日」(40.4%)が最も多く、次に「週に2〜3回」(24.3%)、「月に2〜3回」(15.3%)の順となっている。

表III−9 障害の種類別にみた外出の有無及び外出回数の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 外出あり 外出なし 回答なし
小計 ほぼ毎日 週に2
〜3回
月に2
〜3回
年に数回
総数 3,245 2,918 1,312 790 495 322 197 130
(100.0) (89.9) (40.4) (24.3) (15.3) (9.9) (6.1) (4.0)
視覚障害 301 271 91 80 61 40 20 10
(100.0) (90.0) (30.2) (26.6) (20.3) (13.3) (6.6) (3.3)
聴覚・言語障害 346 320 182 67 42 29 11 16
(100.0) (92.5) (52.6) (19.4) (12.1) (8.4) (3.2) (4.6)
肢体不自由 1,749 1,538 654 418 278 188 141 70
(100.0) (87.9) (37.4) (23.9) (15.9) (10.7) (8.1) (4.0)
内部障害 849 790 386 225 114 65 25 34
(100.0) (93.1) (45.5) (26.5) (13.4) (7.7) (2.9) (4.0)
(  )内は構成比(%)

(2)障害の種類別に外出者総数に対し本人のみで外出している割合をみると、聴覚・言語障害が47.5%で最も高く、視覚障害は33.6%と最も低い。
 また、外出時の介助者の状況をみると、「配偶者」(19.6%)が最も多く、次に「子供」(8.4%)、「他の家族」(3.0%)、「ホームヘルパー」(2.7%)の順となっている。

表III−10 障害の種類別にみた外出時の主な介助者の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 本人のみ 配偶者 子供 その他
の家族
親戚 ホーム
ヘルパー
総数 2,918 1,173 571 68 244 88 20 78
  (100.0) (40.2) (19.6) (2.3) (8.4) (3.0) (0.7) (2.7)
視覚障害 271 91 69 6 32 14 3 9
(100.0) (33.6) (25.5) (2.2) (11.8) (5.2) (1.1) (3.3)
聴覚・ 言語障害 320 152 22 3 27 11 4 6
(100.0) (47.5) (6.9) (0.9) (8.4) (3.4) (1.3) (1.9)
肢体不自由 1,538 568 334 55 134 42 9 55
(100.0) (36.9) (21.7) (3.6) (8.7) (2.7) (0.6) (3.6)
内部障害 790 361 146 4 51 20 4 8
(100.0) (45.7) (18.5) (0.5) (6.5) (2.5) (0.5) (1.0)
 
隣人
・知人
雇人 ボラン
ティア
手話
通訳者
盲ろう者通
訳・介助者
要約
筆記者
その他 回答なし  
31 4 7 1 4 1 45 582
(1.1) (0.1) (0.2) 0.0 (0.1) 0.0 (1.5) (19.9)
8 - 1 - - - 4 34
(3.0) - (0.4) - - - (1.5) (12.5)
2 1 - 1 - 1 6 83
(0.6) (0.3) - (0.3) - (0.3) (1.9) (25.9)
12 2 5 - 4 1 30 287
(0.8) (0.1) (0.3) - (0.3) (0.1) (2.0) (18.7)
9 1 1 - 1 - 6 178
(1.1) (0.1) (0.1) - (0.1) - (0.8) (22.5)
(  )内は構成比(%)

(3)外出するうえで困ることや不満がある人は全体の42.3%であり、その内容についてみると、「乗り物の利用が不便」(8.8%)、「利用する建物の設備が不便」(8.0%)、「車などに危険を感じる」(6.5%)の順となっている。また、障害の種類別では、聴覚・言語障害の「人と話をすることが困難」(20.0%)、視覚障害の「乗り物の利用が不便」(11.4%)、肢体不自由の「利用する建物の設備が不便」(10.5%)の割合が高い。

表III−11 障害の種類別にみた外出するうえで困ることの状況(複数回答)
(単位:千人)
困ることや不満に思うことが
ある外出者数・その内容
総数 障害種類別
視覚障害 聴覚・
言語障害
肢体
不自由
内部障害
総数 2,918 271 320 1,538 790
(100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0)
困ることや不満に思うことがある
外出者総数
1,235 140 137 716 242
(42.3) (51.7) (42.8) (46.6) (30.6)
電車・バス・タクシー等の乗り物の利用が不便 258 31 26 154 47
(8.8) (11.4) (8.1) (10.0) (5.9)
道路や駅などの公共の場所の利用が不便 170 19 8 118 25
(5.8) (7.0) (2.5) (7.7) (3.2)
利用する建物の設備(階段、トイレ、エレベーター等)が不便 234 21 8 162 44
(8.0) (7.7) (2.5) (10.5) (5.6)
車などに身の危険を感じる 190 25 23 111 32
(6.5) (9.2) (7.2) (7.2) (4.1)
介助者がいない 19 2 3 10 4
(0.7) (0.7) (0.9) (0.7) (0.5)
経費がかかる 75 6 7 43 19
(2.6) (2.2) (2.2) (2.8) (2.4)
人の目が気にかかる 47 4 6 33 4
(1.6) (1.5) (1.9) (2.1) (0.5)
人と話をすることが困難 80 1 64 9 7
(2.7) (0.4) (20.0) (0.6) (0.9)
外出に必要な情報が得られない 16 1 7 5 2
(0.5) (0.4) (2.2) (0.3) (0.3)
駅などにおける人間関係のトラブル 11 2 4 4 1
(0.4) (0.7) (1.3) (0.3) (0.1)
駅員等に不当な扱いを受ける 11 3 3 3 2
(0.4) (1.1) (0.9) (0.2) (0.3)
事前に行き先を家族等に告げなければ外出できない 24 3 4 9 9
(0.8) (1.1) (1.3) (0.6) (1.1)
その他 63 6 7 31 19
(2.2) (2.2) (2.2) (2.0) (2.4)
回答なし 645 36 70 292 247
(22.1) (13.3) (21.9) (19.0) (31.3)
(  )内は構成比(%)


7 社会活動等の状況
(1)過去1年間における社会活動等の状況をみると、全体の 46.3%が社会活動をしたと答えている。また、社会活動の内容をみると、旅行等(26.2%)が最も多く、次いでコンサート等(17.7%)、同好会(12.8%)の順である。

表III−12 障害の種類別に見た過去1年間の社会活動等の状況(複数回答)
(単位:千人)
社会活動をした
身体障害者数
社会活動の内容
総数 障害種類別
視覚障害 聴覚・
言語障害
肢体
不自由
内部障害
総数 3,245 301 346 1,749 849
(100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0)
社会活動をした身体障害者数 1,504 108 160 805 430
(46.3) (35.9) (46.2) (46.0) (50.6)
コンサート等 573 32 58 306 176
(17.7) (10.6) (16.8) (17.5) (20.7)
スポーツ教室 259 22 41 140 56
(8.0) (7.3) (11.8) (8.0) (6.6)
旅行等 849 57 93 460 239
(26.2) (18.9) (26.9) (26.3) (28.2)
学習活動 269 19 31 145 74
(8.3) (6.3) (9.0) (8.3) (8.7)
同好会 414 27 41 217 129
(12.8) (9.0) (11.8) (12.4) (15.2)
ボランティア 208 16 26 105 62
(6.4) (5.3) (7.5) (6.0) (7.3)
障害者団体等 310 29 43 172 65
(9.6) (9.6) (12.4) (9.8) (7.7)
自治会活動 283 18 28 155 82
(8.7) (6.0) (8.1) (8.9) (9.7)
パソコン利用 221 14 21 128 58
(6.8) (4.7) (6.1) (7.3) (6.8)
その他 138 9 17 77 35
(4.3) (3.0) (4.9) (4.4) (4.1)
(  )内は構成比(%)

(2)今後したい社会活動の状況は、旅行等(19.8%)、コンサート等(12.5%)、パソコン利用(10.5%)の順に高い割合を示している。

表III−13 障害の種類別にみた今後したい社会活動等の状況(複数回答)
(単位:千人)
今後社会活動を
したい身体障害者数
社会活動の内容
総数 障害種類別
視覚障害 聴覚・
言語障害
肢体
不自由
内部障害
総数 3,245 301 346 1,749 849
(100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0)
今後社会活動をしたい身体障害者数 1,142 88 105 639 311
(35.2) (29.2) (30.3) (36.5) (36.6)
コンサート等 407 31 33 232 111
(12.5) (10.3) (9.5) (13.3) (13.1)
スポーツ教室 190 17 27 96 50
(5.9) (5.6) (7.8) (5.5) (5.9)
旅行等 644 51 60 368 165
(19.8) (16.9) (17.3) (21.0) (19.4)
学習活動 209 19 22 115 52
(6.4) (6.3) (6.4) (6.6) (6.1)
同好会 318 23 30 179 85
(9.8) (7.6) (8.7) (10.2) (10.0)
ボランティア 176 15 17 96 48
(5.4) (5.0) (4.9) (5.5) (5.7)
障害者団体等 221 19 24 135 42
(6.8) (6.3) (6.9) (7.7) (4.9)
自治会活動 106 6 11 57 33
(3.3) (2.0) (3.2) (3.3) (3.9)
パソコン利用 340 23 27 186 104
(10.5) (7.6) (7.8) (10.6) (12.2)
その他 62 4 11 32 15
(1.9) (1.3) (3.2) (1.8) (1.8)
(  )内は構成比(%)


8 医療機関で治療を受けた状況
(1)過去1年間に病気等のために治療を受けたかどうかをみると、何らかの治療を受けた者は、73.5%、全く治療を受けなかった者は20.0%である。
(2)治療期間の状況でみると、「31日以上」が27.7%で最も多い。

表III−14 障害の種類別にみた過去1年間の医療機関での治療の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 受療なし 治療した 回答なし
小 計 1日〜
  10日
11日〜
  30日
31日
以上
総数 3,245 649 2,384 598 886 900 212
  (100.0) (20.0) (73.5) (18.4) (27.3) (27.7) (6.5)
視覚障害 301 65 218 70 88 60 17
(100.0) (21.6) (72.4) (23.3) (29.2) (19.9) (5.6)
聴覚・
言語障害
346 131 176 77 52 47 40
(100.0) (37.9) (50.9) (22.3) (15.0) (13.6) (11.6)
肢体不自由 1,749 415 1,222 333 401 488 113
(100.0) (23.7) (69.9) (19.0) (22.9) (27.9) (6.5)
内部障害 849 38 770 119 346 305 42
(100.0) (4.5) (90.7) (14.0) (40.8) (35.9) (4.9)
(  )内は構成比(%)


9 住宅の状況
(1)現在居住している住宅についてみると、「持ち家」に居住する者が82.9%、「借家」は13.3%である。

表III−15 障害の種類別にみた住宅の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 持ち家 借家 借間 その他 回答
なし
自身の持ち家 家族の持ち家 民間賃貸 社宅等 公社等
総数 3,245 1,691 998 210 25 195 33 26 68
(100.0) (52.1) (30.8) (6.5) (0.8) (6.0) (1.0) (0.8) (2.1)
  (82.9) (13.3)      
視覚障害 301 154 93 24 - 16 3 2 9
(100.0) (51.2) (30.9) (8.0) - (5.3) (1.0) (0.7) (3.0)
  (82.1) (13.3)      
聴覚・
言語障害
346 166 114 22 4 23 3 4 9
(100.0) (48.0) (32.9) (6.4) (1.2) (6.6) (0.9) (1.2) (2.6)
  (80.9) (14.2)      
肢体不自由 1,749 902 561 106 15 103 16 14 32
(100.0) (51.6) (32.1) (6.1) (0.9) (5.9) (0.9) (0.8) (1.8)
  (83.6) (12.8)      
内部障害 849 469 229 57 6 52 11 6 18
(100.0) (55.2) (27.0) (6.7) (0.7) (6.1) (1.3) (0.7) (2.1)
  (82.2) (13.5)      
(  )内は構成比(%)

(2)住宅の改修の状況についてみると、全体の46.6%が住宅を改修しており、障害の種類別では、肢体不自由の51.3%が住宅を改修しており最も高くなっている。
 また、改修していない理由についてみると「必要ない」(22.3%)「資金がない」(8.6%)などとなっている。

表III−16 障害の種類別にみた住宅の改修の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 改修した 構造上
難しい
借家、借間の
ためできない
資金がない 必要ない 回答なし
総数 3,245 1,512 87 124 280 723 519
(100.0) (46.6) (2.7) (3.8) (8.6) (22.3) (16.0)
視覚障害 301 117 11 13 30 79 50
(100.0) (38.9) (3.7) (4.3) (10.0) (26.2) (16.6)
聴覚・
言語障害
346 137 6 11 32 98 63
(100.0) (39.6) (1.7) (3.2) (9.2) (28.3) (18.2)
肢体不自由 1,749 897 44 68 149 333 258
(100.0) (51.3) (2.5) (3.9) (8.5) (19.0) (14.8)
内部障害 849 361 26 32 69 213 148
(100.0) (42.5) (3.1) (3.8) (8.1) (25.1) (17.4)
(  )内は構成比(%)

(3)住宅の改修した場所についてみると「トイレ」が26.8%と最も多く、次いで「風呂」 25.3%の順である。特に、肢体不自由で「トイレ」(31.2%)、「風呂」(29.3%)が高い割合を示している。

表III−17 障害の種類別にみた住宅の改修場所の状況(複数回答)
(単位:千人)
障害の種類 総数 改善・改造をした場所
玄関 風呂 トイレ 台所 廊下 階段 居室 訪問灯等
の設置
その他
総数 3,245 335 820 870 344 287 236 277 73 230
(100.0) (10.3) (25.3) (26.8) (10.6) (8.8) (7.3) (8.5) (2.2) (7.1)
視覚障害 301 22 57 53 24 18 12 27 13 24
(100.0) (7.3) (18.9) (17.6) (8.0) (6.0) (4.0) (9.0) (4.3) (8.0)
聴覚・  言語障害 346 26 73 81 38 17 17 29 17 19
(100.0) (7.5) (21.1) (23.4) (11.0) (4.9) (4.9) (8.4) (4.9) (5.5)
肢体不自由 1,749 230 513 546 188 201 156 157 32 117
(100.0) (13.2) (29.3) (31.2) (10.7) (11.5) (8.9) (9.0) (1.8) (6.7)
内部障害 849 57 177 190 94 51 52 64 11 70
(100.0) (6.7) (20.8) (22.4) (11.1) (6.0) (6.1) (7.5) (1.3) (8.2)
(  )内は構成比(%)


10 同居者の有無及び障害者自身の課税等の状況
(1)同居者の有無の状況をみると、「同居者有」の割合は85.9%で、「同居者なし」は9.3%である。障害の種類別にみると、肢体不自由の「同居者有」の割合が87.3%と最も高く、視覚障害者が81.7%と最も低い。

表III−18 障害の種類別にみた同居者の状況
(単位:千人)
同居者
の有無
総数 障害種類別
視覚障害 聴覚・
言語障害
肢体
不自由
内部障害
総数 3,245 301 346 1,749 849
(100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0)
同居者有 2,789 246 283 1,527 732
(85.9) (81.7) (81.8) (87.3) (86.2)
同居者なし 303 40 41 145 78
(9.3) (13.3) (11.8) (8.3) (9.2)
不詳 153 15 22 76 40
(4.7) (5.0) (6.4) (4.3) (4.7)
(  )内は構成比(%)

(2)障害者自身の課税状況をみると、所得税を課税されている者が23.7%、非課税の者が54.1%である。
 また、市町村民税の課税状況をみると、所得割を課税されている者は22.2%、均等割のみを課税されている者が10.5%、非課税の者が43.0%である。

表III−19 障害の種類別に見た障害者自身の課税の状況
(単位:千人)
障害の程度 総数 所得税 市町村民税
課税 非課税 回答なし 所得割 均等割 非課税 回答なし
総数 3,245 769 1,757 720 722 341 1,394 789
(100.0) (23.7) (54.1) (22.2) (22.2) (10.5) (43.0) (24.3)
視覚障害 301 47 182 72 40 28 152 81
(100.0) (15.6) (60.5) (23.9) (13.3) (9.3) (50.5) (26.9)
聴覚・言語障害 346 70 188 89 59 39 161 88
(100.0) (20.2) (54.3) (25.7) (17.1) (11.3) (46.5) (25.4)
肢体不自由 1,749 406 966 377 375 180 766 427
(100.0) (23.2) (55.2) (21.6) (21.4) (10.3) (43.8) (24.4)
内部障害 849 246 421 182 249 93 315 193
(100.0) (29.0) (49.6) (21.4) (29.3) (11.0) (37.1) (22.7)
(  )内は構成比(%)

(3)生活保護の受給の状況についてみると、生活保護を受けている者は2.8%である。

表III−20 障害の種類別に見た障害者自身の生活保護受給の状況
(単位:千人)
障害の種類 総数 受給している 受給して
いない
回答なし
総数 3,245 90 2,244 911
(100.0) (2.8) (69.2) (28.1)
視覚障害 285 10 198 78
(100.0) (3.5) (69.5) (27.4)
聴覚・言語障害 328 8 218 103
(100.0) (2.4) (66.5) (31.4)
肢体不自由 1,652 44 1,154 454
(100.0) (2.7) (69.9) (27.5)
内部障害 805 23 547 235
(100.0) (2.9) (68.0) (29.2)
重複障害(別掲) 175 5 129 42
(100.0) (2.9) (73.7) (24.0)
(  )内は構成比(%)


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