1.回収の対象となる報告品目数は、前回公表時の2,662品目から、57品目減少し、2,605品目となった。
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2.各区分に分類される製品ごとの状況については、概ね以下のとおり。
(1) 区分(イ)に分類される製品(リスク目安:1/1万〜1/100万)
初回公表の時点(平成13年10月末)から引き続き回収等が完了している割合は、100%。
(2) 区分(ロ)に分類される製品(リスク目安:1/1億)
回収等が完了している製品は、前回より196品目増加し、その割合は前回の48.7%から73.5%となった。
引き続き、回収等に着手している216品目の回収等の完了に向けて優先的に指導を行う予定。
(3) 区分(ハ)に分類される製品(リスク目安:1/100億)
回収等が完了している製品は、前回よりも141品目増加し、その割合は、27.2%から36.0%となった。このうち、医薬品については21品目全ての回収等が完了した。
引き続き、回収等に着手している1,117品目について回収等の完了に向け指導を行う予定。
(4) 今回、区分(ハ)に分類される製品の全てが回収等に着手又は回収している状況となったため、区分(イ)、(ロ)又は(ハ)に関わらず、回収等の対象となる2,605品目に占める割合は100%となった。
注)リスク目安:BSE感染牛の危険部位をリスク「1」とした場合の、各区分ごとのリスク目安をいう。(平成13年10月29日に開催した第2回伝達性海綿状脳症対策調査会における資料6の別表1「BSEに関するリスクのクラス分類表」を参照)
(1)1月28日時点において、回収の対象となる報告品目数は、前回公表後に新たに6品目の追加があったが、公表リストへの重複記載又は市中在庫がない等の理由により回収対象品目から除外した品目が63品目あったため、前回に比べて、医薬品が1品目追加され、医薬部外品が19品目及び化粧品が39品目除外された結果、医薬品94品目、医療用具43品目、医薬部外品801品目及び化粧品1,667品目となり、前回より57品目減の計2,605品目となった。
報告があった品目のうち、「BSEに関するリスクのクラス分類表」における区分(イ)に分類される品目数(別表B欄)に変動は無かった(46品目)。
区分(ロ)に分類される品目数(別表G欄)は、回収対象品目として重複して登録されていた医薬部外品1品目及び化粧品15品目が除外され、新たに医薬部外品1品目及び化粧品2品目が追加された結果、医薬品68品目、医療用具2品目、医薬部外品243品目及び化粧品502品目の計815品目となった。これを全品目数に占める割合でみると、医薬品が約0.2%、医療用具が約0.002%、医薬部外品が約0.6%及び化粧品が約1.0%と推計された(注1及び注2)。
区分(ハ)に分類される品目数(別表L欄)は、報告各社による確認作業の結果、前回に比べて、市中に在庫があることが確認されたことにより、回収対象品目に医薬品1品目が追加され、市中在庫がない及び公表リストへの重複記載等の理由により、医薬部外品19品目及び化粧品26品目が除外された結果、医薬品21品目、医薬部外品558品目、化粧品1,165品目の計1,744品目となった。これを全品目に占める割合でみると、医薬品が約0.07%、医薬部外品が約1.4%、化粧品が約2.4%と推計された(注1及び注2)。
(2)1月28日時点において、回収の対象となる2,605品目(別表A欄)のうち、回収等に着手している品目は1,333品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約51.2%となっている。また、回収等が完了している品目は1,272品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約48.8%となっている(注3)。その結果、回収等に着手又は完了している品目は2,605品目となり、報告のあった品目数に占める割合は、前回の98.5%から1.5ポイント増加し100%となった。
区分(イ)に分類される46品目(別表B欄)については、前々回の公表時において、その全てについて回収等に着手し完了している。
区分(ロ)に分類される815品目(別表G欄)のうち、回収等に着手している品目は216品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約26.5%となっている。また、回収等に着手し既に完了している品目は、前回の403品目から196品目増加し599品目となり、報告のあった品目数に占める割合は約73.5%となっている。その結果、回収等に着手又は完了している品目は815品目となり、報告のあった品目数に占める割合は前々回、前回と同様100%となった。
区分(ハ)に分類される1,744品目(別表L欄)のうち、回収等に着手している品目は1,117品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約64.0%となっている。また、回収等に着手し既に完了している品目は前回の486品目から141品目増加し627品目となり、報告のあった品目数に占める割合は約36.0%となっている。その結果、回収等に着手又は完了している品目は1,744品目となり、報告のあった品目数に占める割合は97.7%から2.3ポイント増加し100%となった。 |
(注1)報告があった品目数の全品目数に占める割合の推計方法:
(注2)「BSEに関するリスクのクラス分類表」:
(1)「区分(イ)に分類される品目」とは、以下のいずれかに該当するものをいう。
(2)「区分(ロ)に分類される品目」とは、以下のいずれかに該当するものをいう。
(3)「区分(ハ)に分類される品目」とは、以下に該当するものという。
BSE発生国又はBSE発生リスクの高い国以外の国を原産国とし、かつ、平成12年12月の局長通知に基づき、原料としての使用が禁止されている部位を使用した品目であって、製造工程を経た最終製品の段階で当該部位が希釈される等により、低曝露の状態にあるもの
(注3)「回収等完了」とは、全対象施設からの製品回収を完了しているか、又は少なくとも全対象施設に対して文書により製品の使用禁止措置の徹底を図り終えたもの。
(単位:品目) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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○ 報告があった品目について、品目名、会社名、原料として使用した部位若しくは原産国及び回収等の概要は、別紙のとおり。
○区分イに分類されるもの(平成14年1月28日現在) 医薬品[Excel PDF] 医療用具[Excel PDF] |
○区分ロに分類されるもの(平成14年1月28日現在) 医薬品[Excel PDF] 医療用具[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
○区分ハに分類されるもの(平成14年1月28日現在) 医薬品[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
○原産国又は使用部位が不明なもの(平成14年1月28日現在) 医薬品[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
(注1)掲載されている品目は企業が自主点検の結果に基づき報告してきたものを整理したものであり、その中には今後の確認作業の結果、報告不要となるものが含まれている可能性がある。
(注2)以下の表に掲載されている製品は、平成12年12月の措置に対応していない品目について、平成13年10月の通知に基づき、報告があったものである。現在、各企業においては、順次、平成12年12月の措置に対応するよう、回収や切替えの作業等を行っていると考えられるが、市場からの回収等が完全に終了していない場合には(=未対応製品が例え1つでも市場に残存している場合には)、以下の表に掲載されていることとなることに留意(この場合には、新旧製品が混在していることとなる。)。
なお、区分(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれに分類される製品(未対応製品)であっても、平成13年10月29日に開催した伝達性海綿状脳症対策調査会における資料6「医薬品、医療用具、医薬部外品及び化粧品分野におけるBSEのリスク評価と回収措置について」の「2.(1)」に記述しているとおり、これらは、いずれも、理論的に存在するリスクを科学的に評価し たものであり、また、現時点で、製品の使用に伴う人への感染について科学的知見が示されているものではないことに留意する必要があり、その意味で、あくまでも予防的な観点からの切替えを行っていることが正しく理解されるべきであると考えている。
(注3)表中「回収着手」欄における各種記述の解説:
(1)「着手済み」: | 各企業において自主的な回収に着手した品目。 |
(2)「在庫なし」: | 報告後の確認作業の結果、市中在庫がないことが判明した品目。 |
(3)「回収対象外」: | 報告後の確認作業の結果、報告時の部位又は原産国に誤りがあり、回収対象外(区分(ニ))の品目であることが判明した品目。 |
(4)「販売実績なし」 | 報告後の確認作業の結果、販売実績がないことが判明した品目。 |
(5)「重複」: | 公表リストに重複して掲載されていたことが判明した品目。 |
(6)「○○へ移行」: | 報告後の確認作業の結果、他の分類へ移行した品目。 例)「医薬部外品へ移行」、「化粧品へ移行」 |
(7)「報告誤り」: | 回収対象品でないものを誤って報告したことが判明した品目。 |
(1)考え方
(2)より実際的なリスクの推定
(感染牛、発生国・リスク国、危険部位、曝露のクライテリアによる分類)
あり ↑ │ │ │ リ ス ク │ │ │ ↓ なし |
区分 | 類型 | 原料 | リスクの目安 | |
地域 | 部位 | ||||
リスクの起点 | (1)BSE感染牛の危険部位 | ● | ● | 1 | |
(2)BSE感染牛+危険部位以外 | ● | − | 1/1万 | ||
区分(イ) | (3)発生国等+危険部位(高曝露) | ○ | ○ | 1/1万(注) | |
(4)発生国等以外+危険部位(高曝露) | − | ○ | 1/100万(注) | ||
区分(ロ) | (5)発生国等+危険部位(低曝露) | ○ | △ | 1/1億 | |
(6)発生国等+危険部位以外 | ○ | − | 1/1億 | ||
区分(ハ) | (7)発生国等以外+危険部位(低曝露) | − | △ | 1/100億 | |
区分(ニ) | (8)発生国等以外+危険部位以外 | − | − | 1/∞ |
注:(3)(4)は、仮に感染した動物の原料を使用していたと仮定した場合、当該製品に、理論的には感染リスクが薄まらずに存在することとなり、それが流通する場合を想定した保健衛生上のインパクトが大きいものである。また、原料プールでの部位の混合等によりリスクが増大するなどの影響を受けやすいとも考えられる。(例えば、100個の危険部位臓器を採取する場合は、100×1/100万 = 1/1万 となる。)
照会先 厚生労働省医薬局(03-5253-1111) 安全対策課:関野(内線2748) 監視指導・麻薬対策課: 木下(内線 2763)
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