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母子生活支援施設における福祉サービスの第三者評価基準(試案)

I 福祉サービスの基本方針と運営管理

1 福祉サービス実施の基本方針

I-1-(1) 福祉サービスの実施に関する基本姿勢が明示されている

I-1-(1)-1 施設における福祉サービスの理念に基づくサービス実施機関としての基本方針が明文化されており、その内容も適切である。

【判断基準】
a)施設における福祉サービス理念及びその理念に基づいたサービス実施の基本方針がいずれも明文化されており、その内容においても役割や機能が具体的に記載してある。
b)施設における福祉サービス理念及びその理念に基づいたサービス実施の基本方針のいずれかは明文化されており、その内容においても役割や機能が具体的に記載してある。
c)施設における福祉サービス理念及びその理念に基づいたサービス実施の基本方針のいずれも明文化されていない。
I-1-(2) 理念や基本方針を内外に周知している。

I-1-(2)-2 理念や基本方針を職員に周知徹底するとともに、利用者、関係者に周知するための取り組みを行っている。

【判断基準】
a)理念や基本方針について職員に周知徹底するとともに、記載されている会報やリーフレットを利用者とその家族にだけではなく、地域の住民や関係諸機関・団体をも対象に含めて配布するなど、周知を図るための取り組みを行っている。
b)理念や基本方針について職員に周知徹底するとともに、記載されている会報やリーフレットを利用者とその家族に配布するなど、周知を図るための取り組みを行っている が、地域の住民や関係諸機関・団体などに対しては周知を図るための取り組みを行っ ていない。
c)理念や基本方針を職員、利用者、関係者に周知するための取り組みを行っていない。

2 サービス実施機関の運営

I-2-(1) 施設の運営が適切に行われている。

I-2-(1)-3 実施するサービスの質の向上や業務の改善に向けての検討が、定例的に行われ、業務の改善がなされている。

【判断基準】
a)実施する福祉サービスの質の向上や業務の改善に向けた検討会議や委員会を、定例的に行うほか、年間を通じて「業務改善提案書」を職員から募集するか、あるいは定例的に(年に複数回)意見を聴取するためのアンケートなどを実施しているとともに、その委員会等における検討結果等を踏まえ、業務を改善している。
b)実施する福祉サービスの質の向上や業務の改善に向けた検討会議や委員会を、定例的に行うほか、年間を通じて「業務改善提案書」を職員から募集するか、あるいは定例的に(年に複数回)意見を聴取するためのアンケートなどを実施しているが、その委員会等における検討結果等を踏まえ、業務を改善していない。
c)実施する福祉サービスの質の向上させることを目的とした検討会議や委員会が定例的に実施されていない。

I-2-(1)-4 施設のサービス内容等について、サービス評価基準を用いて自己評価を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

3 計画の策定

I-3-(1) サービスの質の向上に向けた中・長期的な計画を策定している。

I-3-(1)-5 実施する福祉サービスの質に関する中・長期的な課題や問題点を把握し、それに対する取り組みの計画を策定している。

【判断基準】
a)サービス内容やサービス実施体制について分析・検討による中・長期的な課題や問題点の把握を行い、目標を設定するとともに、その目標に向けた取り組みに関する3年間程度の年次計画を策定している。
b)サービス内容やサービス実施体制について分析・検討による中・長期的な課題や問題点の把握を行い、目標を設定しているが、その目標に向けた取り組みに関する3年間程度の年次計画を策定していない。
c)サービス内容やサービス実施体制について分析・検討による中・長期的な課題や問題点の把握を行っていない。
I-3-(2) サービスの質の向上を意図した事業計画を策定している。

I-3-(2)-6 当該年度の事業計画が適切に策定されており、その実施状況に関する評価を行っている。

【判断基準】
a)当該年度の事業計画が具体的な内容で策定されているとともに、それに対する実施状況について職員や利用者の意見を聞くなどして、その実施結果に関する評価を行っている。
b)当該年度の事業計画が具体的な内容で策定されているが、それに対する実施状況について職員や利用者の意見を聞くなどして、その実施結果に関する評価を行っていない。
c)当該年度の事業計画が具体的な内容で策定されていない。
I-3-(3) 地域住民や関係機関等の福祉に対するニーズに対応している。

I-3-(3)-7 地域や関係機関等の福祉ニーズを把握するための取り組みを行い、それに基づき新たな事業展開を図っている。

【判断基準】
a)施設として、地域や関係機関等の福祉ニーズを把握するための取り組みを行い、把握した福祉ニーズに基づいて、可能なものについては自施設における新たな事業に加えるなどの展開を図っている(準備を行っている)。
b)施設として、地域や関係機関等の福祉ニーズを把握するための取り組みを行っているが、把握した福祉ニーズに基づいて、可能なものについては自施設における新たな事業に加えるなどの展開を図っていない(準備を行っていない)。
c)施設として、地域や関係機関等の福祉ニーズを把握するための取り組みを行っていない。

事業の内容:(     )

4 職員の資質向上

I-4-(1) 職員の資質向上に向けた基本姿勢を明示している。

I-4-(1)-8 職員の資質向上に関する目標を設定しており、研修を推進いていくための担当者を設置している。

【判断基準】
a)法人・施設として職員の知識や技術等の修得に関する目標を明文化しており、その達成に向けて研修を推進するための担当者を設置している。
b)法人・施設として職員の知識や技術等の修得に関する目標を明文化しているが、その達成に向けて研修を推進するための担当者を設置していない。
c)法人・施設として職員の知識や技術等の修得に関する目標を明文化していない。
I-4-(2) 職員の研修体制が確立している。

I-4-(2)-9 職員の研修ニーズを踏まえて研修計画を策定している。

【判断基準】
a)一人ひとりの職員についてどのような技術・技能を修得する必要があるかの分析、検討が行われ、それを踏まえた研修計画が策定されている。
b)一人ひとりの職員についてどのような技術・技能を修得する必要があるかの分析、検討は行われていないが、機関として全体的な研修計画は策定されている。
c)研修計画が策定されていない。

I-4-(2)-10 研修計画に基づく研修機会を確保している。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施
I-4-(3) 職員に対するスーパービジョン体制が整備されている。

I-4-(3)-11 職員に対するスーパービジョン(訓練、指導、精神的援助等)が定例的かつ必要に応じて行われている。

【判断基準】
a)職員に対するスーパービジョン(訓練、指導、精神的援助等)を定例的に行っているとともに、必要な時に職員が施設内で相談できる体制や外部の専門家や児童相談所の支援を受けられる体制を整備している。
b)職員に対するスーパービジョン(訓練、指導、精神的援助等)を定例的に行っていないが、必要な時に職員が施設内で相談できる体制や外部の専門家や児童相談所の支援を受けられる体制を整備している。
c)職員に対するスーパービジョンについてとくに意図した取り組みを行っていない。

5 情報公開

I-5-(1) 適切な情報公開に対する取り組みを行っている。

I-5-(1)-12 施設に関する情報・サービス等をわかりやすく適切に公開している。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

6 安全・衛生管理

I-6-(1) 安全管理・事故防止、衛生管理のための取り組みを行っている。

I-6-(1)-13 安全管理と事故防止について、積極的に取り組んでいる。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

I-6-(1)-14 施設内の衛生管理を十分に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

I-6-(1)-15 母子の安全確保のための防犯について、積極的に取り組んでいる。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

II 母子の権利擁護

1 母子の権利擁護

II-1-(1) 常に母子の最善の利益について熟考し、母子の権利を擁護している。

II-1-(1)-1 施設長は、母親と子どもの権利擁護への取り組みを積極的に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内10以上を実施
b)以下の項目の内8つ〜9つを実施
c)以下の項目の内7つ以下の実施

II-1-(1)-2 職員は、母親と子どもの権利擁護への取り組みを積極的に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

II-1-(1)-3 施設生活全般について、母親が自由に意見を表明する機会を設け、それに応えている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

II-1-(1)-4 施設生活全般について、子どもが自由に意見を表明する機会を設け、それに応えている。

【判断基準】
a)以下の項目の内5つ以上を実施
b)以下の項目の内4つを実施
c)以下の項目の内3つ以下の実施

II-1-(1)-5 母子自身が、自分たちの生活全般について、自主的に考える活動(自治会活動等)を推進し、施設における生活改善に向けて積極的に取り組んでいる。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

II-1-(1)-6 施設の行う援助について事前に説明し、母子が選択(自己決定)できるように支援している。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

II-1-(1)-7 母子のプライバシーの保護に配慮している。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

II-1-(1)-8 母子に体罰を行わないよう徹底している。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

II-1-(1)-9 母子に対する暴力、言葉による脅かし等の不適切な関わりの防止と早期発見に取り組んでいる。

【判断基準】
a)以下の項目の内5つ以上を実施
b)以下の項目の内4つを実施
c)以下の項目の内3つ以下の実施

II-1-(1)-10 母子からの要望などを検討したり、不満や不服を解決したりする仕組みが確立されている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

II-1-(1)-11 施設生活に対する要望、不満、不服など、母子の意見を聞くための取り組みを行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内5つ以上を実施
b)以下の項目の内4つを実施
c)以下の項目の内3つ以下の実施

II-1-(1)-12 母親・子ども個人の思想や信教の自由は、他の母子の権利を妨げない範囲で保障されている。

【判断基準】
a)以下の項目の内3つを実施
b)以下の項目の内2つを実施
c)以下の項目の内1つ以下の実施

III 地域等との関係

1 地域社会との連携

III-1-(1) 地域とのつながりを強めるための取り組みを行っている。

III-1-(1)-1 地域活動への参加や支援等、施設が地域の一員としての役割を果たしている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

III-1-(1)-2 ボランティアを受け入れるための体制が整備されている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施
III-1-(2) 地域の社会資源との連携が確保されている。

III-1-(2)-3 必要な社会資源を明確にし、関係機関・団体等との連携を図るための取り組みを行っている。

【判断基準】
a)自らの機関等の役割や機能を達成するために必要となる関係機関・団体等のリスト化やそのかかわり方(対応マニュアル等)を明確にし、それに応じた連携を図るための定例的かつ必要に応じた具体的な取り組みを行っている。
b)自らの機関等の役割や機能を達成するために必要となる関係機関・団体等のリスト化やそのかかわり方を明確にしているが、関係諸機関・団体とは適宜、必要に応じた連携の機会を確保している状況である。
c)自らの機関等の役割や機能を達成するために必要となる関係機関・団体等が明確でなく、意識的な取り組みは行っていない。

2 福祉人材の育成

III-2-(1) 実習生の受け入れが適切に行われている。

III-2-(1)-4 実習生を受け入れるための体制が整っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

III-2-(1)-5 実習生の受け入れにあたり、母子の意向を尊重している。

【判断基準】
a)実習生を受け入れるにあたり、母子の意向を聞いたり、掲示や会合等の場あるいは保護者会等においても報告するなど、母子にあらかじめ伝えるための取り組みを行うとともに、実習生を忌避する母子等に対する配慮を行っている。
b)実習生を受け入れるにあたり、母子の意向を聞いたり、母子にあらかじめ伝えるための取り組みを行っているが、実習生を忌避する母子等に対する配慮を行っていない。
c)実習生を受け入れるにあたり、母子の意向を聞いていない。

IV 福祉サービス実施過程の確立

1 サービス実施(自立支援)計画の管理

IV-1-(1) サービス実施(自立支援)計画に関する責任体制が明確である。

IV-1-(1)-1 サービス実施(自立支援)計画の作成、実施及び評価(見直し)において責任者が定められている。

【判断基準】
a)母子一人ひとり(一世帯)のサービス実施(自立支援)計画の作成を統括し、その実施状況を総合的に把握、管理する責任者を定めている。
b)
c)母子一人ひとり(一世帯)のサービス実施(自立支援)計画の作成を統括し、その実施状況を総合的に把握、管理する責任者を定めていない。
IV-1-(2) 母子やその家族を尊重したサービス実施(自立支援)計画を作成している

IV-1-(2)-2 サービス実施(自立支援)計画の作成や見直しおいて、母子や保護者の意向に配慮し、「説明」と「同意」を徹底している。

【判断基準】
a)母子一人ひとりのサービス実施(自立支援)計画の作成や見直しにあたり、幼児など代弁者が必要な場合には代弁機能の確保、あるいは本人の発達段階や能力に応じた意向であることへの考慮をした上で、母子の意向を配慮しているとともに、母子及びその家族に説明し、同意を得ている。
b)母子一人ひとりのサービス実施(自立支援)計画の作成や見直しにあたり、幼児など代弁者が必要な場合には代弁機能の確保、あるいは本人の発達段階や能力に応じた意向であることへの考慮をした上で、母子の意向を配慮し、母子及びその家族に説明しているが、必ずしも同意を得ているとはいえない。
c)母子一人ひとりのサービス実施(自立支援)計画の作成や見直しにあたり、幼児など代弁者が必要な場合には代弁機能の確保、あるいは本人の発達段階や能力に応じた意向であることへの考慮をした上で、母子の意向を配慮しておらず、母子及びその家族に説明し、同意も得ていない。

2 サービス実施(自立支援)計画の策定

IV-2-(1) 母子一人ひとりについてアセスメントを行っている。

IV-2-(1)-3 母子一人ひとりについて、必要な情報(事実)を把握し、課題が明示されている。

【判断基準】
a)母子一人ひとりについて、発達状況や生活状況といった必要な情報を把握し、その情報の分析・検討に基づき優先的重点的な課題を具体的に明示している。
b)母子一人ひとりについて、発達状況や生活状況といった必要な情報を把握しているが、その情報の分析・検討に基づき優先的重点的な課題を具体的に明示していない。
c)母子一人ひとりについて、発達状況や生活状況といった必要な情報が不十分でありながらもその把握に努めておらず、優先的重点的な課題を具体的に明示できていない。
IV-2-(2) 母子一人ひとりに対するサービス実施(自立支援)計画を作成している。

IV-2-(2)-4 母子一人ひとりの目標について具体的に明示し、その目標に対するサービス実施(自立支援)計画を関係職員の連携のもとに作成している。

【判断基準】
a)母子一人ひとりのアセスメントに基づき具体的な目標を立て、より具体的なサービス実施(自立支援)計画を関係職員の参画のもとに作成している。
b)母子一人ひとりのアセスメントに基づき具体的な目標を立て、より具体的なサービス実施(自立支援)計画を担当職員が作成しているが、関係職員の参画のもとに作成していない。
c)母子一人ひとりのアセスメントに基づき具体的な目標を立てておらず、サービス実施(自立支援)計画自体が作成されていない。

3 サービスの実施

IV-3-(1) 機関が行うサービスの標準化が図られている。

IV-3-(1)-5 機関における個々のサービスについて、一貫性や一定水準を確保するために職員間で共有されるべき標準的な自立支援要領や方法が定められ、活かされている。

【判断基準】
a)機関が行う個々のサービスについて、職員間で格差が生じないよう、一貫性や一定水準を確保するために、職員間で共有されるべき標準的な自立支援要領や方法が定められており、実際のサービス実施に活かされている。
b)組織が提供する個々のサービスについて、職員間で格差が生じないよう、一貫性や一定水準を確保するために職員間で共有されるべき標準的な自立支援要領や方法は定められているが、実際のサービス実施に活かされていない。
c)組織が提供する個々のサービスについて、一貫性や一定水準を確保するために職員間で共有されるべき標準的な自立支援要領や方法は定められていない。

IV-3-(1)-6 標準的な自立支援要領や方法についての定例的な見直しが行われている。

【判断基準】
a)標準的な自立支援要領や方法について定例的に検証し、必要な場合には見直しを行っている。
b)標準的な自立支援要領や方法について定例的に検証していないが、必要に応じて見直しを行っている。
c)定例的な検証をしていない。
IV-3-(2) サービス実施に関わる適切な記録が確保されている。

IV-3-(2)-7 サービス実施(自立支援)計画の実施に関わる記録が整備されている。

【判断基準】
a)母子一人ひとりについて、そのサービス実施(自立支援)計画の実施状況を説明することのできる記録が整備されているとともに、それに伴う状況の変化等について把握できる記載内容となっている。
b)
c)母子一人ひとりについて、そのサービス実施(自立支援)計画の実施状況を説明することのできる記録が整備されていない。

4 評価・見直し

IV-4-(1) サービスの実施に関する評価を行っている。

IV-4-(1)-8 母子の情報が少なくとも担当職員や責任者に確実に伝わる仕組みがある。

【判断基準】
a)母子の状況の変化等に関する情報が、担当職員や責任者に確実に伝達されるための体制を整備している。
b)
c)母子の状況の変化等に関する情報が、担当職員や責任者に確実に伝達されるための体制を整備していない。

IV-4-(1)-9 実施計画に基づく実施状況に関する評価(振り返り)がなされている。

【判断基準】
a)母子の情報を踏まえ、あらかじめ定められた時期に、設定されている目標に対する実施・達成状況を評価している。
b)
c)母子の情報を踏まえ、あらかじめ定められた時期に、設定されている目標に対する実施・達成状況を評価していない。

IV-4-(1)-10 サービス実施過程において、定例的かつ必要に応じてケース会議を行っている。

【判断基準】
a)定例的かつ特に配慮を要する課題が発生した場合など必要に応じてケース会議を行っている。
b)必要に応じてケース会議を行っている。
c)ケース会議は行っていない。
IV-4-(2) 評価結果に基づくサービス実施(自立支援)計画の見直し

IV-4-(2)-11 サービス実施(自立支援)計画の見直しが行われている。

【判断基準】
a)サービス実施(自立支援)計画の実施・達成状況の評価を踏まえ、必要な場合にはサービス実施(自立支援)計画の見直しが行われている。
b)
c)サービス実施(自立支援)計画の事後評価を踏まえ、サービス実施(自立支援)計画の見直しが行われていない。

V 福祉サービスの適切な実施

1.援助の基本

V-1-(1) 母子の自立支援に対する基本的な姿勢について配慮し、援助している。

V-1-(1)-1 母親の自立支援に配慮した適切な援助を徹底している。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-1-(1)-2 子どもの最善の利益を配慮した養育を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-1-(1)-3 職務上職員が知り得た個人情報について、秘密保持を徹底している。

【判断基準】
a)個人情報の取扱については、規程を定め、管理できる体制ができている。
b)
c)個人情報の取扱については、規程を定めておらず、管理できる体制ができていない。

V-1-(1)-4 適切な母子の援助を行うため、職員間で打ち合わせをするなど引き継ぎ体制が確立している。

【判断基準】
a)母子一人ひとりの動きや施設全体の動き等について書面にて引き継ぎを行うとともに、口頭においても引き継ぎを行う体制になっている。
b)母子一人ひとりの動きや施設全体の動き等について書面か、口頭かいずれかによって引き継ぎを行う体制になっている。
c)書面であったり口頭であったりと、職員によってまちまちで引き継ぎを行う体制ができていない。

2 利用開始時の支援

V-2-(1) 利用開始前の援助が適切に行われている。

V-2-(1)-5 福祉事務所と連携しながら、家庭の状況を把握し、受け入れ準備を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施
V-2-(2) 施設利用時の援助が適切に行われている。

V-2-(2)-6 施設利用の際に、母子に対して適切な情報提供を行うなど、母子の不安を解消し、施設生活を理解できるよう適切な支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内7つ以上を実施
b)以下の項目の内5つ〜6つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-2-(2)-7 母親の職業能力開発や就労支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内7つ以上を実施
b)以下の項目の内5つ〜6つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

3 日常生活の援助

V-3-(1) 日常生活に対する適切な援助を行っている。

V-3-(1)-8 母親や子どものニーズに応じた保育サービスを行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-3-(1)-9 子どもの学習環境の整備を行い、必要に応じて学習支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-10 就学児の日常生活上の支援を適切に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-3-(1)-11 子どもと母親との関係調整を必要に応じて行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-12 子どもと家族、友人関係等との関係調整を必要に応じて行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内3つを実施
b)以下の項目の内2つを実施
c)以下の項目の内1つ以下の実施

V-3-(1)-13 母親と夫との関係調整のための支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内3つを実施
b)以下の項目の内2つを実施
c)以下の項目の内1つ以下の実施

V-3-(1)-14 母親と他者との関係調整のための支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-15 母親の子育てに関する不安を受け止め、必要な助言、援助を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-16 母親が病気の時の支援を適切に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内5つ以上を実施
b)以下の項目の内4つを実施
c)以下の項目の内3つ以下の実施

V-3-(1)-17 必要に応じ、母子への家事支援や生活習慣獲得の支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-18 母子の社会的自立を目指し、十分な相談対応体制をとっている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-19 母親が必要に応じて社会資源を有効に利用できるように支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-20 夫等の暴力により保護を必要とする母子の緊急利用に適切に対応している。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-3-(1)-21 夫等の暴力により保護を必要とする母子の安全確保を適切に行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つ以上を実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

V-3-(1)-22 行事等のプログラムは、母子が参画しやすいように計画・実施されている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-3-(1)-23 居室等施設全体が、生活の場として快適さに配慮したものになっている。

【判断基準】
a)以下の項目の内8つ以上を実施
b)以下の項目の内6つ〜7つを実施
c)以下の項目の内5つ以下の実施

4 利用終了時の支援

V-4-(1) 施設の利用終了時の母子への支援を適切に行っている。

V-4-(1)-24 施設利用終了後の社会生活を考慮した支援をしている。

【判断基準】
a)以下の項目の内6つ以上を実施
b)以下の項目の内5つを実施
c)以下の項目の内4つ以下の実施

V-4-(1)-25 施設利用終了後、要望があった場合には積極的に支援を行っている。

【判断基準】
a)以下の項目の内4つを実施
b)以下の項目の内3つを実施
c)以下の項目の内2つ以下の実施

VI 福祉サービスの独自性及び向上性

1 福祉サービスの独自性

VI-1-(1) 施設の福祉サービスにおいて独自的な取り組みを行っている。

VI-1-(1)-1 施設などの機能を活かした独自的な福祉サービスに、積極的に取り組んでいる。

【判断基準】
a)施設として、独自的な福祉サービス(事業)を展開し、具体的な実績・成果をあげている。
b)施設として、独自的な福祉サービス(事業)を展開しているが、具体的な実績・成果をあげているとはいえない。
c)施設として、独自的な福祉サービス(事業)を展開していない。

2 福祉サービスの向上性

VI-2-(1) 施設における福祉サービスの質を向上させている。

VI-2-(1)-2 具体的な目標や課題に対して積極的に取り組み、福祉サービスの質を向上させている。

【判断基準】
a)具体的な目標や課題に対して積極的に取り組み、具体的な実績・成果をあげ、福祉サービスの質を向上させている。
b)具体的な目標や課題に対して積極的に取り組んでいるが、必ずしも具体的な実績・成果をあげているとはいえないものの、福祉サービスの質の向上はみられる。
c)具体的な目標や課題に対して積極的に取り組んでいるとはいえず、具体的な実績・成果もなく、福祉サービスの質も向上していない。


母子生活支援施設における福祉サービスについての総合所見

 次の項目ごとに、施設の「特徴」「特色」など特に評価すべき点について、3〜5行程度で記載して下さい。
 また、併せて、その内容のキーワードを3語記入して下さい。

I 福祉サービスの基本方針と運営管理

 キーワード

 1 2 3

II 母子の権利擁護

 キーワード

 1 2 3

III 地域等との関係

 キーワード

 1 2 3

IV 福祉サービス実施過程の確立

 キーワード

 1 2 3

V 福祉サービスの適切な実施

 キーワード

 1 2 3

VI 福祉サービスの独自性及び向上性

 キーワード

 1 2 3



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