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実際に働いている若手職員の仕事を紹介します。 |
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氏 名: 井 河 和 仁 出身大学: 岩手大学 主な経歴: 平成23年4月入省 医薬食品局 食品安全部 監視安全課 輸入食品安全対策室 |
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■ 現在の業務内容: 私が担当所属している輸入食品安全対策室は、全国の空港や港湾にある検疫所等と連携し、輸入食品の指導取締、相手国の食品安全情報の収集、及び輸出国との調整等を行っています。一言で言うと他国から国民の健康を損なうおそれのある食品が日本に輸入されないように各機関と調整を行う業務です。 |
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■ 新社会人になって感じたこと: どんな配属先にいっても一年目は大変だと思います。本省に配属されると、短時間に入ってくる膨大な量の情報を整理しながら、並行して様々な分野の勉強をしなければならず、非常に大変な面もあります。しかし、どの分野もやりがいのある内容で、一年目からとても貴重な経験をさせてもらっている、と感じながら業務にあたっています。 まだ経験が浅い自分が観ている世界はまだまだ狭いものですが、獣医師の活躍する場がこれほどまでに幅広く、やりがいある分野にわたっているとは学生時代には思っていませんでした。今後、獣医師に寄せられる国民の期待は益々大きなものになると思います。そんな期待を背に受けて、大きな舞台で働きたい!という方、是非ともチャレンジして下さい。お待ちしています。 |
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氏 名:秋山 朋美 出身大学:鳥取大学 主な経歴:平成21年4月入省 関東信越厚生局健康福祉部食品衛生課 平成22年4月 岡山市食肉衛生検査所(岡山市へ出向) 平成23年4月 岡山市保健所衛生課 |
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■ 現在の業務内容: 私は現在岡山市に出向し、地方公務員として働いています。自治体の業務は、法律に基づいた制度運営を行うことが主体(いわゆる現場の仕事!)となりますが、その中でも保健所は直接的な住民サービスを担っています。私が担当する食品衛生係の主な業務は、簡単に言ってしまうと「食中毒の予防」と「緊急時の対応」です。市内の飲食店から集団給食施設、卸売市場などの監視指導を日々実施し、食中毒の発生防止を図っています。万が一食中毒や違反事例が発生してしまった際には、関係部局との連携を図るとともに、被害の拡大および再発を防止するため、原因施設の状況確認や衛生指導等を行います。 |
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■ 地方に出向して感じたこと: 自治体の業務は、直接地域の人々と接する機会が多くなるため、良くも悪くも地域住民の生の声を聞くこととなります。対応に苦慮する場面も多々経験しましたが、地域の方々の思いを感じるとともに、多くの問題点も認識することができました。 また、自治体職員によって多くの制度が支えられていることを実感しました。 入省しても全ての方が地方自治体での業務を経験できる訳ではありませんが、多岐にわたる公衆衛生分野で経験を積まれた頼もしい先輩が厚生労働省にはたくさんいらっしゃいます。多くのことを経験したいと考えている方は、ぜひ厚生労働省で働いてみてください! |
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氏 名:海老塚 亜友美 出身大学:日本大学 主な経歴:平成20年 4月 入省 横浜検疫所食品監視課 平成21年11月 育児休暇取得 平成23年 5月 横浜検疫所食品監視課 |
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■ 現在の業務内容: 検疫所では国民の健康を守るため、食品衛生法に基づき輸入食品等の監視指導を行っています。(https://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html) ここでは獣医系技官として、さらには食品衛生監視員として外国から輸入される食品等が食品衛生法に適合しているか、輸入者から提出される書類を確認し、審査しています。また、必要に応じて輸入された貨物の微生物学的検査や理化学的検査等を行うよう、輸入者へ対し指導をしています。 |
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■ 子育てと仕事の両立について: 私が公務員獣医師を希望した理由の一つに、出産を経ても仕事を続けられる、ということがありました。実際に自分で経験してみると、産休・育休はもちろん、復帰してからも育児短時間勤務や子の看護休暇などの福利厚生が充実しており、子育てしながら働く身としては大変助かっています。ただ、急に職場を休まなければならない場合も多いので、周囲に協力してもらいながら、なんとか両立させています。 女性だから・・・、子育てしなくてはいけないから・・・とキャリアを諦める必要性を感じないので、とても働きやすい職場です。先輩にもママさん獣医師が多くいらっしゃるので、心強いですよ。 |
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氏 名:温 井 健 司 出身大学:岩手大学 主な経歴: 平成18年4月 入省 横浜検疫所食品監視課 平成19年4月 厚生労働省食品安全部基準審査課 平成21年4月 岩手県へ出向 岩手県食肉衛生検査所 平成22年4月 岩手県広域振興局保健福祉環境部 県央保健所環境衛生課 平成23年4月 厚生労働省食品安全部監視安全課 |
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■ 現在の業務内容: 獣医師として持っている公衆衛生学的な能力・スキルを生かせるような業務を、監視安全課の乳肉安全係というところでしています。 現在は、国内のBSE検査体制や外国産輸入牛肉の輸入条件といったBSE対策全般について、見直すための仕事を中心としています。具体的には、BSE検査月齢の引き上げやSRMの範囲の見直しに向けた資料・データ収集のため、各国や他省庁(農林水産省、内閣府食品安全委員会等)との調整をしています。つまりデスクワークです。 デスクワーク以外では、国内や海外への出張があり、食肉の安全性確保のため飛び回っています。国内出張では、輸出食肉認定施設(日本から諸外国へ牛肉を輸出する施設)について、日本各地にあると畜場・食肉処理施設への査察を実施しており、今年度は九州地方、近畿地方、東北地方へ出張しました。海外出張では、輸入牛肉の安全性確認のため、海外の対日輸出施設の査察を行い、施設における輸入条件の遵守状況等を確認しました。今年度はオーストラリア、カナダにあると畜場や食肉処理施設へ出張しました。 |
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■ 国家公務員と地方公務員の役割の違い: 国家公務員は、国内の状況も把握した上で、世界に目を向けた仕事をする必要があります。 私は2年間、地方自治体に出向させてもらえたことで、国内における食品の衛生管理体制や動物愛護管理業務等について、地元ニーズに根ざした行政サービスを深く学ぶことができました。 現在は、地方自治体で学んだ知識・経験を元に、全国包括的な業務、またさらには、世界を視野に入れた業務に取り組むことができています。 国家公務員と地方公務員として仕事をして行く中で、それぞれ良い面・悪い面があると思いますし、自分の興味・関心がどちらにあるかを学生時代に見極めることは相当難しいと思います。大きなフィールドでバリバリ仕事をしてみたいかも・・・、少数精鋭でかっこいいかも・・・、と感じたときには、厚生労働省の獣医系技官を目指すのが得策ではないでしょうか。 獣医師としての誇りを持って、大きな仕事を一緒にしましょう! |
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氏 名: 小 西 豊 出身大学: 鹿児島大学 主な経歴: 平成15年 4月 入省 東京検疫所衛生・食品監視課 平成15年10月 厚生労働省医薬食品局 食品安全部監視安全課 (BSE全頭検査見直し、米国産牛肉輸入再開) 平成18年 4月 医薬食品局食品安全部輸入食品安全対策室 (ポジティブリスト施行) 平成19年 7月 農林水産省生産局畜産部 牛乳乳製品課(原材料価格高騰) 平成21年 8月 厚生労働省大臣官房国際課 (APEC日本開催、TPP) 平成23年 4月 環境省自然環境局総務課 動物愛護管理室(動物愛護管理法見直し) |
■ 現在の業務内容: 日本では、年間約27万頭の犬猫が自治体に引き取られ、そのうち約23万頭が殺処分されて います。私は環境省で、こうした不幸な動物たちを少しでも減らし、動物と人がお互いにより幸 せに暮らせる社会を実現させるための業務を行っています。動物愛護行政には動物に関する専門 知識が求められる場面もあることから、獣医師が必要とされています。 (http://www.env.go.jp/ nature/dobutsu/aigo/) 平成23年中は、動物愛護管理の制度をよりよくするためにはどうしたらよいか検討を行うた め、各方面の専門家を集めた会議を数多く開催しました。私は、そのための資料作りなどを担当 し、報告書を取りまとめるお手伝いをさせていただきました。報告書を取りまとめる過程では、 国民の皆様から数万件もの意見が寄せられたり、委員の意見がなかなか一つにまとまらなかった りと困難なことだらけでしたので、最後の会議を終えたときは、非常に大きな達成感を得ること ができました。こうした対応を通して様々な立場の民間の方とのつながりも増え、良い刺激を受 けています。 また、東日本大震災によってペットも被災しました。環境省はこうした被災ペットの救護にも あたっており、特に着任直後は福島第一原子力発電所周囲の警戒区域に取り残されたペットを救 出するための対応に追われました。(http://www.env.go.jp/jishin/index.html#pet) |
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■ 入省した当時を振り返って: 入省当時はとにかく自分に課された目の前の仕事を単純にこなすだけで精一杯でした。現在は、どうやったら効率が良いか、将来的にどのような影響を与えるかなどを考えながら仕事をするようになりました。 厚生労働省では、様々な職種の方々と一緒に仕事ができることに加え、海外出張の機会も多く、自分の視野が広がる経験ができることは間違いありません。また、自分が獣医師であることを忘れてしまいそうな仕事もあれば、獣医師としての知識や人脈をフルに活用できる仕事もあり、とにかく色々な経験ができます。是非、皆さんもチャレンジしてください。 |