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「加漁郷」漁師の郷(さと)に「よってたかって」生み出す雇用機会の創出

「加漁郷」漁師の郷(さと)に「よってたかって」生み出す雇用機会の創出

(1)地域 :高知県奈半利町

(2)地域の現状

奈半利町は高知県東部に位置する町であり、かつては、木材を伐採するために加漁郷(かりょうごう)地区を船着場として切り開き、交通の要衝として木材の運搬などで栄え、漁業や農業も基幹産業として重要な位置を占めていた。しかし、現在では第1次産業の不振と建設業の低迷等により、厳しい雇用情勢にある。

奈半利町では、土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」が平成14年に開通した。これを契機として、奈半利駅を中心に高知市等県中央部から「週末町民」として何度も訪れるような双方向の関係を築くことでの観光振興を図ろうとしているところである。

(3)地域で行っている取組

[1]観光振興施策

観光推進母体を設置し、これを中心に、観光釣り筏、伝統漁法である大敷網漁体験、体験型マリンレジャー、サンゴ遊覧船の運航等の体験型事業の掘り起こしを行っている。併せて、物産館「なはり漁師の駅」を設置し、地元で捕れた新鮮な海産物の販売等を行っている。

[2]地域振興施策

奈半利町の認知度をあげ、客を呼び込むイベントや情報発信を行い、奈半利町を印象づける特産品の開発をおこなっている。また、基幹産業である農業や漁業を担う人材の確保や新たな就業形態であるSOHO事業者の育成、企業誘致、町並み保全活動にも積極的に取り組んでいる。

[3]地域創業助成金の活用

食料品製造業、飲食料品小売業、一般飲食店を地域重点分野に設定し、助成対象としている。

(4)課題

・体験学校、サンゴ遊覧船、マリンレジャー等貴重な自然体験が可能な施設・整備がありながら、これを活かすことができる指導者、インストラクターが少ない。
・町内で野菜・鮮魚・物産加工品等を扱う事業者や従業員、販売員等は消費者から見て魅力あるパッケージや表示、衛生、接遇等に関する知識やノウハウを持った人材が少ない。
・歴史ある町並みと特産加工品等を活用した料理や漁師の郷土料理をマッチさせ、奈半利町の新たな魅力としての味わいを提供する場で技術を発揮できる人材が不足している。

(5)パッケージ事業での取組

[1]人材育成事業

奈半利町にて推進している体験観光、特産品加工・販売、郷土料理の提供等に関して以下により人材を育成する。

・ 体験観光をコーディネートできる人材の育成
・ 特産品加工の専門家による研修
・ 物産品の販売員、営業担当者、販売に興味のある求職者への接遇研修
・ 料理メニューや、レストランにおける接遇等に関する実習や派遣研修
・ テレワーカーの育成
[2]雇用機会創出事業

町内の経営者層に対して、人事労務の知識や人材の活用・配置等について理解を図るための研修を実施する。

[3]奈半利「よってたかって」事業

雇用の核となるリーダー的な人材をUIJターンで誘致するため、UIJターンフェア等についての情報提供等を行う。

(6)パッケージ事業実施による将来像

昭和28年の奈半利港の修築に際し、当時の町長が「特定の人の名を残さず無名の方々が「よってたかって」この港を造るところに奈半利港の価値があり、それに何も求めず奉仕できた方々に本当の人生の意味がある」という言葉を残している。奈半利町では、体験型事業を「試す」、食料加工品を「供す」、登録有形文化財の町並みで漁師の郷土料理等を「食す」の3つをキーワードに「よってたかって」雇用創出を生み出していくことを目指している。

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