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昭和の町を核とした商業と観光の一体的振興による雇用の創出

昭和の町を核とした商業と観光の一体的振興による雇用の創出

(1)地域 :大分県豊後高田市

(2)地域の現状

市制施行後,大分県国東半島の拠点都市としての役割を担ってきた豊後高田市だが,近年は若年層にとって魅力ある就職機会の不足等によって,過疎化現象が続いている。

このような状況の中,中心市街地の商業者が中心となって,商工会議所,市民,行政,市外からの応援が一体となって,商店街に活気が溢れ華やかな時代の最後であった「昭和30年代」をテーマに,「昭和の町」づくりに取り組んでいる。

その結果,現在では人口3万人弱の小さな町に,年間20万人を超える観光客が訪れるまでになった。さらに,平成17年度の市町村合併により,当地域は、歴史,文化,生活,自然と多岐にわたる大分県一の観光資源を保有することとなった。

今後は,点在する観光資源を連携させ,活用することによって,交流人口を増やし,観光客の滞在時間を延ばす観光振興を目指している。「昭和の町」づくりの今後の事業展開においては,人材確保・育成やコンサルティング支援,技術導入商品開発を行うことによって,商業と観光の一体的に振興し,雇用状況を改善できると確信している。

(3)地域で行っている取組

[1]まちづくりの核となる「まちづくり会社」の設立

「昭和の町」の収益事業とまちづくり事業を行うとともに,豊後高田市観光の全般的なコーディネートを行う組織として「まちづくり会社」の設立を予定している。

[2]中心市街地空き店舗対策事業

空き店舗解消と商業機能の充実・強化を図り,商店街の活性化を目的とする。また中心市街地の商店のうち,現在空き店舗となっている50店舗を利用して,地場産品を活用した食事処や特産品の販売所等を誘致することにより,「昭和の町」のさらなる魅力アップと賑わいづくりを図ることとしている。

[3]魅力ある地域食材の活用促進事業

昭和の町商店街を中心に,地域食材を活かした食事や加工品,特産品を地元客や観光客に提供していくことで,リピーター客の増加と地元食材の消費拡大を図る。また生産者と商業者の連携により,昭和の町を核として地域の魅力ある食材の安定供給を図るために,100人規模の団体客に対応できる「昭和レストラン」の開設や豊後高田産そば販路拡大事業を実施する。

(4)課題

[1]「まちづくり会社」事業

「まちづくり会社」の組織づくりを行うにあたって,組織運営に係る資金やマネージメント能力やノウハウ等を持った専門知識を有する人材の確保・育成が必要となっている。また,事業運営にあたって,「昭和の町」づくりのコンセプトにあった人材育成が必要となっている。

[2]中心市街地空き店舗対策事業

商店街形成にあたって,空き店舗の解消とともに,まちづくりにマッチした商店を開業する経営者の確保・育成と接客マナー等の人材育成が必要となっている。

[3]魅力ある地域食材の活用促進事業

地域食材を活かした飲食店の開設および団体用のレストラン等への技術導入・人材育成が必要となっている。

(5)パッケージ事業での取組

[1]地域人材育成事業

商店主及び観光業者のスキルアップと地域求職者の養成を目的とした研修,空き店舗を活用した創業者の養成を目的とした研修を実施する。また,講師を招き,料理人及び飲食店での就職希望者を募集し,調理技術や商品開発のノウハウを提供するセミナーを開催することで,レストラン・飲食店における即戦力を養成し,生産者と商業者の連携と雇用の拡大を図る。

[2]人材の誘致事業

中心市街地の商店街を中心に,「昭和の町」づくりに不足している人材を確保するため,求人広告及び面接会を実施する。

[3]コンサルティング支援事業

「まちづくり会社」の組織づくりを行うにあたって,人事労務管理や人材育成に関する専門家をアドバイザーとして招聘し,まちづくり事業のさらなる推進を支援する。また,人材育成にあたっての研修システムについて,教育体系の策定等のコンサルティング支援を受ける。

(6)パッケージ事業実施による将来像

各分野においてまちづくりの担い手となる優秀な人材が育成され,地域の人材活用が進む。また,創業支援によって新たな店舗が誕生する。これらのことによって,「昭和の町」の商店街を中心に活性化が更に図られ,空き店舗の解消と雇用創出効果が生まれる。

さらに,まちづくり会社がコントロール機能を発揮することによって,「昭和の町」と周辺観光地(山・里・海・温泉)とのネットワークが構築され,魅力ある地域としてさらなる交流人口が見込まれる。これに伴い,滞在期間が延びることにより,さらに波及的な地域の雇用創出効果が期待できる。


<雇用創出目標>

  • 平成17年度:12人
  • 平成18年度:44人
  • 平成19年度:115人
  • 合計     :171人

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