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薬草を活用した産業振興を通じた雇用機会の増大

薬草を活用した産業振興を通じた雇用機会の増大

(1)地域 :長崎県島原市

(2)地域の現状

島原市は,有明海に突き出す島原半島の小都市である。歴史的には,キリシタン文化を有する城下町として半島の中心的な役割を担ってきた。しかし,平成3年から5年半にも及ぶ雲仙普賢岳の噴火災害の影響で,居住者の流出や観光客の減少,企業の倒産,撤退等を免れず,地域経済は深刻な打撃を受け,今なお地域社会経済に影響を残している。さらに,高齢化や若年層の流出に対応するための雇用情勢の改善や,基幹産業である観光産業やサービス業等と農林水産業との連携から産業の振興を図ることも,地域経済の浮揚にとって重要である。

(3)地域で行っている取組

[1]地域再生計画「島原健康半島構想」(薬草を使った産業創造)の推進

薬草を地域再生のキーワードとし,薬草を用いた地域ブランド・観光資源を確立する。それを全国的にアピールすることで,観光産業の振興や雇用機会の創造を図る。

・薬草を活用した商品の開発・販売
・地域の農水産物の地産地消・ブランド化
・薬草の地域ブランドとしての情報発信,商業・観光振興
・雲仙・普賢岳噴火の火山灰を利用した土産品の開発・販路開拓
[2]地域創業助成金の活用

「食」関連分野を地域重点分野に設定し,助成対象としている。

(4)課題

・薬草の安定供給を実現するために,専門知識や無農薬栽培等の栽培技術をもった人材の育成・確保が必要である。
・市内の多様な業種が参加できるように,薬草の知識の普及と,商品開発力を持った人材の育成・確保が必要である。
・商品のブランド化及び販路拡大のために,インターネット等を活用した宣伝技術者の人材育成・確保が必要である。また,集客のための営業能力をもった人材の育成・確保が必要である。
・コミュニティビジネスの創業・起業を発展させるため,起業家としての資質や人事・労務管理能力の修得を支援することが必要である。

(5)パッケージ事業での取組

[1]起業化等講演会(セミナー)の開催

薬草を活用した製品開発や創業等に必要な人材を育成するため,専門家を招き講習会を開催する。

[2]人事・労務管理等講習会の開催

多様な業種において,薬草を活用した新たな事業の創業希望者を対象に,人事・労務管理に関する講習会を開催する。

[3]商品開発等の能力をもった人材の育成

商品開発や販路開拓等の能力をもった人材を育成するため,求職者に対し,薬草を用いた料理や菓子,火山灰を利用した特産品等の開発や,栽培技術などに関した講習会等を実施する。

[4]販売・宣伝技術者(プロモーション人材)養成

求職者や既存従業者に対して宣伝,販売術等に関する専門的な講習,研修(ex.インターネットの活用)を行う。

[5]薬草料理・菓子製造人材育成講習の開催

薬草を使用した料理を郷土料理として市内のどこでも提供できるように創業希望者や求職者に対して講習を行い,それと同時に,薬草料理等の専門的な調理師として新たな人材を育成する。

[6]HP等による情報発信・提供

HPを開設して,薬草料理講習会等の開催情報や,新規創業,域内企業の求人情報などの提供を行う。

(6)パッケージ事業実施による将来像

島原市は,「薬草」をキーワードにして,健康志向の中で島原健康半島構想を全国にアピールし,多くの人が訪れる地域となることを実現する。また,薬草の活用を核として地域産業の活性化を図り,それに伴う技術,能力,知識の修得を徹底して支援することで,安定的な経営を促進する。そして,これらの農業・観光・商業等の相乗的な発展から産業振興・雇用創造を果たし,噴火災害地としてのイメージから一転,誰もが健康で安全かつ安心して暮らせる地域再生を目指す。


<雇用創出目標>

  • 平成17年度:31人
  • 平成18年度:47人
  • 平成19年度:63人
  • 合計     :141人

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