西太平洋戦没者の碑

1 竣工年月日
昭和60年3月8日
2 建立地及び面積
建立地 | : | パラオ共和国ペリリュー州ペリリュー島 |
面 積 | : | 約4,000m2 |
3 地域(近海を含む)
パラオ諸島・ペリリュー諸島・アンガウル諸島
4 碑の概要
慰霊碑は、菊竹清訓氏の設計による。
同碑は、ペリリュー島の最南端に位置し、沖合にアンガウル島を臨む突出した形状の場所となっており、ジャングルの中を通るアプローチ道路を行くと突然視界が拡がり、象徴的な立木とそれを取り囲むロータリーがある。海に接する部分は、幅約20mの岩盤で、ロータリーと岩盤の間は、カバヤスオールと呼ばれる下草で被われている。
全体配置は、既存の環境をできるだけ保存するために、碑及び附属施設を岩盤と下草の境界にリニアーに配置され碑の位置は、日本と既存立木を結ぶ軸線上に配置し、軸線を明確に意識させる構成となっており、碑が日本の方向を向いている。附属施設として、国旗掲揚塔、石垣、苑路、ベンチ、テーブル及び駐車場等が設けられている。
なお、この敷地を「ペリリュー平和公園」と称している。
5 碑文
「さきの大戦において西太平洋の諸島及び海域で戦没した人々をしのび平和への思いをこめてこの碑を建立する」
6 維持管理状況
厚生労働省がペリリュー州政府に委託して、慰霊碑の掃除、敷地内の除草、周辺植栽の伐採、巡回などを行っている。