南太平洋戦没者の碑
1 竣工年月日
昭和55年9月30日
2 建立地及び面積
建立地 | : | パプアニューギニア独立国東ニューブリテン州ラバウル市 |
面 積 | : | 724m2 |
3 地域(近海を含む)
ビスマーク諸島・アドミラルティ諸島・ソロモン諸島
(戦没者概数:118,700名)
4 碑の概要
慰霊碑は、菊竹清訓氏の設計による。
碑は、緑深い丘陵の中腹からラバウル湾を見下ろす台地に設置され、大地の一部を切り取って持ちあげた表現をとることにより、大地に眠る死者と、ここを訪れる者との邂逅の場を提供している。
中心の石碑は死者の霊の安らかなることを祈る心と、未来永劫にわたる平和を誓う心を型にしたものである。
内側天井面には、北回帰線から南回帰線までの戦域を表す地図がレリーフされ、地図のラバウルの位置にある空洞から一条の光が内側に注がれるように工夫されている。
なお、上屋天井面の地図及び旗竿等については、ラバウル方面陸海軍戦友会から寄付されたものである。
5 碑文
「さきの大戦において南太平洋の諸島及び海域で戦没した人々をしのび平和への思いをこめてこの碑を建立する」
6 維持管理状況
厚生労働省がラバウル地域委員会に委託して、慰霊碑の掃除、敷地内の除草、周辺植栽の伐採、巡回などを行っている。