硫黄島戦没者の碑
1 竣工年月日
昭和46年3月26日
2 建立地及び面積
建立地 | : | 東京都小笠原村硫黄島 |
面 積 | : | 約9000m2(うち、約1300m2は竣工当時、約7700m2は平成15年度、平成16年度に行われた改修工事により拡張) |
3 地域(近海を含む)
硫黄島(戦没者概数:21,900名)
4 碑の概要
慰霊碑は、谷口吉郎氏の設計による。
石碑は御遺骨を納める遺骨箱をかたどっており、これは、勇敢に戦い祖国の礎となられた勇士の霊を象徴している。その台座の下には飯盒等の遺品がステンレス・スチールの箱に納められている。
石碑の上部には長方形の上屋が造られ、梁の露出した天井に天窓が設けられている。これは暗い地下壕の中で日光にあこがれ飲料の雨水を激しく求めた戦士の心境を暗示したものである。
なお、本慰霊碑は、竣工から30年以上が経過しており、劣化が激しいことから、平成15年度、平成16年度に大規模な補修・拡張工事を実施したところである。
5 碑文
「さきの大戦において硫黄島で戦没した二万余名の将兵をしのびその霊を慰めるため国民の追悼の思いをこめてこの碑を建立する」
6 維持管理状況
厚生労働省が現地駐在の民間業者に委託して、慰霊碑の掃除、敷地内の除草、周辺植栽の伐採、巡回などを行っている。
7 備考
慰霊碑が建立されている硫黄島は、現在海上自衛隊の航空基地となっており、渡航するためには許可が必要である。なお、関係遺族等は、国や地方自治体等が主催する慰霊巡拝等により渡航している。