戻る  前ページ  次ページ

死亡

 20歳以上64歳以下の死亡について、死亡したときの職業別にみると次のとおりである。

(1)職業別にみた死亡
 平成12年度の死亡率(人口千対)は、男3.4、女1.6となっている。また職業による年齢構成の影響を取り除いて比較ができるようにした年齢調整死亡率は、男2.9、女1.3となっている。
 年齢調整死亡率を職業別にみると、男では「サービス職」が3.6で就業者の中で最も高く、次いで「農林漁業職」が3.2の順となっている。低い順では「生産工程・労務職」が1.0、「事務職」、「販売職」がともに1.3となっている。女では「保安職」が3.6で最も高く、次いで「管理職」が3.4の順となっている。低い順では「生産工程・労務職」が0.3、「事務職」が0.4となっている。


表2−1 20〜64歳の職業別死亡率・年齢調整死亡率(人口千対)−平成12年度−
職業
死亡率 年齢調整死亡率 死亡率 年齢調整死亡率
総数 3.4 2.9 1.6 1.3
 就業者総数 2.2 2.0 0.8 0.8
  A 専門・技術職 2.5 2.9 0.6 0.9
  B 管理職 3.9 2.6 4.9 3.4
  C 事務職 1.5 1.3 0.3 0.4
  D 販売職 1.3 1.3 0.7 0.6
  E サービス職 3.6 3.6 0.8 0.7
  F 保安職 1.6 1.5 2.5 3.6
  G 農林漁業職 5.1 3.2 1.7 1.0
  H 運輸・通信職 2.2 1.9 2.5 3.0
  I 生産工程・労務職 1.1 1.0 0.4 0.3
 無職 12.0 11.7 2.8 2.2

図2−1 男20〜64歳の職業別年齢調整死亡率 −平成12年度−

図
図2−2 女20〜64歳の職業別年齢調整死亡率 −平成12年度−

図

(2)職業・主要死因別にみた死亡

1)年齢調整死亡率(人口10万対)
 平成12年度の主要死因別の年齢調整死亡率(人口10万対)を就業者についてみると、次のとおりである。なお、表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。
 悪性新生物は、男は「サービス職」、女は「管理職」で最も高くなっている。心疾患、脳血管疾患、自殺は、男は「サービス職」、女は「農林漁業職」で最も高くなっている。不慮の事故は、男は「農林漁業職」、女は「サービス職」で最も高くなっている。

2)構成割合
 平成12年度の主要死因別構成割合を職業別にみると、男は、すべての職業で悪性新生物が最も多くなっており、なかでも「管理職」が最も多くなっている。
 次に「管理職」、「保安職」では心疾患が多く、それ以外の職業では自殺が多くなっている。
 女は、すべての職業で悪性新生物が最も多くなっており、なかでも「管理職」が最も多くなっている。次に「専門・技術職」、「事務職」では自殺が多く、それ以外の職業では脳血管疾患が多くなっている。

表2−2 20〜64歳の職業・主要死因別年齢調整死亡率(人口10万対)−平成12年度−

職業 全死因 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故 自殺
総数 294.5 134.8 102.8 66.3 36.4 10.6 25.0 11.8 25.4 7.2 41.2 13.0
 就業者総数 200.1 76.4 74.3 37.3 24.7 5.7 17.3 8.7 22.3 5.7 29.8 7.7
  A 専門・技術職 287.3 87.2 120.4 47.8 34.6 6.2 24.6 9.6 30.3 5.2 36.3 7.0
  B 管理職 261.7 340.0 106.8 196.1 30.3 *16.6 18.6 *27.3 34.2 *17.5 43.3 *41.1
  C 事務職 134.8 35.7 56.6 19.4 16.4 1.9 11.2 4.1 11.5 2.5 19.3 3.5
  D 販売職 133.3 61.9 52.4 30.4 16.2 4.5 12.4 8.3 11.5 4.9 19.9 5.8
  E サービス職 364.8 72.1 124.3 30.6 46.4 6.3 35.9 9.3 36.5 8.0 58.9 8.4
  F 保安職 147.1 356.1 48.3 *183.9 24.7 *14.3 12.5 *45.9 18.4 *19.7 24.6 *26.8
  G 農林漁業職 318.3 95.3 92.4 40.1 33.4 7.7 25.9 10.7 55.4 * 8.7 55.9 12.1
  H 運輸・通信職 187.5 298.8 57.4 144.4 23.5 *23.2 15.5 *27.3 35.0 *23.5 32.3 *26.4
  I 生産工程・労務職 96.9 29.8 32.3 13.4 12.1 2.2 8.4 3.8 14.6 3.1 15.6 3.0
 無職 1 172.3 221.2 315.9 109.0 147.1 17.4 88.7 16.4 70.4 9.7 181.1 22.0
注: 表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。

図2−3 男20〜64歳の職業・主要死因別死亡数百分率 −平成12年度−

図

図2−4 女20〜64歳の職業・主要死因別死亡数百分率 −平成12年度− 

図

(3)産業別にみた死亡
 平成12年度の年齢調整死亡率(人口千対)を産業別にみると、男では「鉱業」が15.2で就業者の中で最も高く、次いで「林業」が6.5となっている。低い順では「金融・保険業」が1.1、「製造業」、「卸売・小売業、飲食店」がともに1.2となっている。女では「鉱業」が13.7で最も高く、次いで「電気・ガス・熱供給・水道業」が5.5となっている。低い順では「製造業」、「卸売・小売業、飲食店」、「金融・保険業」がともに0.4、「サービス業」が0.5となっている。

表2−3 20〜64歳の産業別死亡率・年齢調整死亡率(人口千対)−平成12年度−

産業
死亡率 年齢調整死亡率 死亡率 年齢調整死亡率
総数 3.4 2.9 1.6 1.3
 就業者総数 2.2 2.0 0.8 0.8
 第1次産業 6.3 4.3 1.9 1.2
  A 農業 6.1 3.9 1.8 1.1
  B 林業 9.2 6.5 * 4.5 * 2.9
  C 漁業 6.8 5.2 3.2 2.6
 第2次産業 1.6 1.5 0.6 0.5
  D 鉱業 19.3 15.2 16.2 13.7
  E 建設業 2.0 1.7 1.0 0.9
  F 製造業 1.3 1.2 0.5 0.4
 第3次産業 1.5 1.4 0.5 0.5
  G 電気・ガス・熱供給・水道業 5.6 6.4 3.8 5.5
  H 運輸・通信業 1.7 1.5 0.6 0.7
  I 卸売・小売業、飲食店 1.2 1.2 0.4 0.4
  J 金融・保険業 1.1 1.1 0.3 0.4
  K 不動産業 2.1 1.5 0.7 0.6
  L サービス業 1.4 1.3 0.5 0.5
  M 公務 2.0 2.0 1.3 1.3
 無業 12.0 11.7 2.8 2.2
注: 表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。

図2−5 男20〜64歳の産業別年齢調整死亡率 −平成12年度−

図


図2−6 女20〜64歳の産業別年齢調整死亡率 −平成12年度−

図

(4)産業・主要死因別にみた死亡
1)年齢調整死亡率(人口10万対)
 平成12年度の主要死因別の年齢調整死亡率(人口10万対)を就業者についてみると、次のとおりである。なお、表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。
 悪性新生物は、男は「鉱業」、女は「電気・ガス・熱供給・水道業」で最も高くなっている。心疾患は、男は「電気・ガス・熱供給・水道業」、女は「サービス業」で最も高くなっている。脳血管疾患、自殺は、男は「電気・ガス・熱供給・水道業」、女は「農業」で最も高くなっている。不慮の事故は、男は「漁業」、女は「サービス業」で最も高くなっている。

2)構成割合
 平成12年度の主要死因別構成割合を産業別にみると、男は、すべての産業で悪性新生物が最も多くなっており、なかでも「公務」が最も多くなっている。
 次に「林業」、「漁業」、「鉱業」では不慮の事故が多く、「不動産業」では心疾患が多く、それ以外の産業では自殺が多くなっている。
 女は、すべての産業で悪性新生物が最も多くなっており、なかでも「公務」が最も多くなっている。次に「運輸・通信業」、「公務」では自殺が多く、「不動産業」では心疾患が多く、それ以外の産業では脳血管疾患が多くなっている。

表2−4 20〜64歳の産業・主要死因別年齢調整死亡率(人口10万対)−平成12年度− 

産業 全死因 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故 自殺
総数 294.5 134.8 102.8 66.3 36.4 10.6 25.0 11.8 25.4 7.2 41.2 13.0
 就業者総数 200.1 76.4 74.3 37.3 24.7 5.7 17.3 8.7 22.3 5.7 29.8 7.7
 第1次産業 425.4 123.2 126.7 50.7 46.2 7.5 33.7 13.9 72.3 13.5 76.3 16.9
  A 農業 393.1 110.1 116.9 44.7 44.6 *7.1 32.3 11.5 56.3 *11.7 76.4 15.1
  B 林業 648.7 *291.5 179.6 *163.9 *70.5 *11.1 *38.9 *54.3 *158.7 *15.7 *99.7 *13.2
  C 漁業 515.7 262.2 158.3 *112.2 49.1 *14.4 *39.1 *36.8 123.1 *33.3 70.7 *35.9
 第2次産業 147.1 53.7 54.1 26.5 18.0 3.5 13.0 6.5 19.6 4.1 22.2 5.1
  D 鉱業 1 519.5 1 366.4 548.2 *615.1 *164.2 *59.2 *151.9 *135.0 *261.5 *132.8 *207.3 *166.2
  E 建設業 172.5 89.1 57.1 44.1 20.2 *6.4 14.3 10.1 27.8 *6.5 29.2 *6.2
  F 製造業 120.4 42.9 48.2 21.3 15.5 2.7 11.1 5.5 12.8 3.3 16.3 4.5
 第3次産業 140.2 46.8 53.4 23.1 17.7 3.5 12.2 5.7 14.6 4.0 21.0 4.6
  G 電気・ガス・熱供給・水道業 638.3 551.6 262.1 340.0 74.2 *46.6 61.3 *49.7 65.1 *20.8 79.9 *37.3
  H 運輸・通信業 150.9 66.3 51.1 33.3 19.9 *4.9 11.3 *6.5 24.2 *5.6 24.5 *6.0
  I 卸売・小売業、飲食店 118.4 35.6 46.9 17.0 14.2 2.7 10.9 4.7 10.1 3.3 17.5 3.3
  J 金融・保険業 112.9 44.0 46.6 24.5 15.4 *3.2 11.7 *6.3 *8.5 *2.1 15.0 *3.1
  K 不動産業 150.0 55.1 52.3 *28.7 19.7 *4.5 *9.2 *3.7 *17.3 *5.8 *23.5 *4.9
  L サービス業 130.5 47.9 48.0 22.7 16.6 3.7 11.8 6.0 13.9 4.4 19.5 4.9
  M 公務 202.3 129.2 86.6 76.0 27.1 *6.3 15.8 *12.0 14.9 *6.9 29.1 *13.5
 無業 1 172.3 221.2 315.9 109.0 147.1 17.4 88.7 16.4 70.4 9.7 181.1 22.0
注:表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。

図2−7 男20〜64歳の産業・主要死因別死亡数百分率 −平成12年度− 

図

図2−8 女20〜64歳の産業・主要死因別死亡数百分率 −平成12年度− 

図



トップへ
戻る  前ページ  次ページ