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(2)ケアマネジメントの質の向上等について

   ケアマネジメントリーダー活動等支援事業
 介護保険制度の要である介護支援専門員(ケアマネジャー)の地域における活動を支援し、介護保険制度を利用する要介護者等に適切なケアマネジメントを提供できる体制を確保していくため、平成16年度においても積極的に本事業を推進することとしている。
 市町村においては、「ケアプラン指導研修事業」を活用するなど、介護支援専門員の課題等について把握したうえで、地域における介護支援専門員の支援体制を確立することが重要であるので、都道府県におかれてはケアマネジメントリーダーの養成と併行して市町村に対し、在宅介護支援センターを活用した相談事業や多職種合同の研修会を実施するなど介護支援専門員や関係者のネットワークの構築に向けて十分指導・助言を願いたい。
 また、各都道府県においては広域的な観点から、都道府県、市町村及び介護支援専門員の職能団体の協力のもと介護支援専門員に対する支援体制を確立していただくようお願いする。
 また、本事業を推進するための中核的な存在となるケアマネジメントリーダーについては、平成16年度も引き続き国において養成研修を実施する予定としており、開催日程等については別途お知らせする。

 ※  平成15年度の国における第2回ケアマネジメントリーダー養成研修については、平成16年3月3日(水)〜5日(金)で実施予定。

 なお、平成16年度においては、「ケアプラン指導研修事業」を「介護サービス適正実施指導事業」から移管し、「ケアマネジメントリーダー活動等支援事業」において実施することとしているのでご留意願いたい。

   介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上等
 「2015年の高齢者介護」(高齢者介護研究会)の報告書においては、個々の要介護者の心身の状況等に合致したケアを総合的かつ効率的に提供するケアマネジメントについて、その策定に必要なプロセスが着実に実施されていない事例が見受けられ、本来の効果が発揮されていないと指摘されており、介護支援専門員については資質向上を図り、適正なケアマネジメントを推進していくことが求められている。
 介護支援専門員の資質向上のため、平成15年度において介護支援専門員実務研修事業及び現任研修事業についてカリキュラムの改訂を行い、各実施要綱の改正を行ったところである。
 実務研修についてはアセスメントの重要性の認識、自立支援の考え方に沿った適切なケアプランの作成、適切なサービスの活用、モニタリング等のケアマネジメントの各過程における基本技術の修得に重点化し、現任研修については、介護支援専門員の勤務年数等や業務習熟度に応じた体系としたところである。
 また、実務研修及び現任研修は、それぞれについて連続した一連の体系として実施することにより、効果的に知識・技能を修得できるものであるので、各都道府県においてはそのような観点も踏まえて研修の実施に努められたい。
 なお、平成15年度の老人保健健康増進等事業において「ケアマネジメントの原則に則った実践の確保方策に関する研究」報告書が財団法人長寿社会開発センターから出されているので、実務研修及び現任研修を実施する際に活用されたい。

   第7回介護支援専門員実務研修受講試験の実施
 第7回介護支援専門員実務研修受講試験については、本年10月24日(日)を予定しているので、各都道府県におかれては試験会場の確保等所要の準備を適切に進められたい。
 試験の実施にあたっては、「介護支援専門員養成研修事業の実施について」(平成11年4月2日付老発第316号厚生省老人保健福祉局長通知)の別添2「介護支援専門員実務研修受講試験事業実施要綱」に基づき適切に実施されたい。


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