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介護サービスの第三者評価について
介護サービスの第三者評価については、平成15年3月28日に閣議決定された規制改革推進3か年計画(再改定)や高齢者介護研究会において、その必要性が指摘されているところである。厚生労働省としても、介護保険の基本理念である「利用者による選択」を現実のサービス利用において保障するため、利用者が介護サービス事業者を選択するに当たっての判断に資する適切な情報を開示するための第三者評価について検討を行っているところである。
具体的には、今年度の老人保健健康増進等事業において、(社)シルバーサービス振興会に「介護保険サービスの質の評価に関する調査研究委員会」(委員長:大森 彌 千葉大学法経学部教授)を設置し、第三者評価の実施方法、評価基準等の検討がなされているところであり、今年度末を目途に報告される予定である。
従って、評価の具体的な内容については、今後の検討の成果を待つ必要があるが、一定の成果が出た段階で速やかに情報提供することとしている。
平成16年度予算(案)においては、今年度に検討した成果を活用し、訪問介護、介護老人福祉施設等の7サービスについてモデル事業を実施することとしており、今年度に調査研究した評価基準等の検証を行う1次モデル事業(「老人保健健康増進等事業」で実施予定)を実施するとともに、その結果を踏まえて、年度後半を目途に全都道府県での2次モデル事業(「介護予防・地域支え合い事業」に計上)を実施することとしている。(1県あたりの国庫補助基準額は5,700千円程度とすることを予定)
なお、本年度中に開催する「全国高齢者保健福祉・介護保険関係主管課長会議」において実施要綱案をお示しする予定であるので、各都道府県におかれては、平成16年度からの事業実施に遺漏なきよう準備願いたい。 |