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6 児童健全育成対策について


(1) 放課後児童健全育成事業について

 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)については、新エンゼルプランに沿って、平成13年度には実施か所数を国庫補助対象か所数500か所増の10,000か所に拡大することとしている。
 また、従来要望の強かった次の2点について改善を図ることとしている。
(1) 過疎地等(過疎法にいう1,171市町村及びこれと同様の事情にある学区)において事業を実施する10人以上の小規模クラブに補助対象を拡大(100か所)
(2) 障害児の受入の促進を図るため、障害児受入促進試行事業の創設(100か所)

(2) 児童館事業について

 中・高校生等の居場所づくり、子育てサークル等の子育て支援活動の場として児童館の積極的な活動を図られたい。このため、民間児童館の活動については、以下の(1)、(2)の助成制度を積極的に活用するとともに、12年度補正の(4)については公立も含め早急に申請をお願いしたい。

(1) 民間児童館地域活動推進事業
 地域活動や中・高校生等年長児童等を対象として開所時間の延長や自然体験活動等のメニュー事業を実施した場合の補助制度を平成12年度から実施したところであるが、事業実施児童館が少ないことにかんがみ、来年度から積極的な取組を図るようご配慮をお願いしたい。

(2) 児童福祉施設併設型民間児童館事業
 平成12年度から保育所等の児童福祉施設に併設した児童館において、児童福祉施設のもつ専門的な養育機能を活用した事業を実施する場合に運営費を補助する本事業を創設したところであるが、平成13年度予算案においては、実施か所数を15か所から26か所へ増やすこととしている。
 なお、従来こども未来財団が実施している「保育所併設型民間児童館事業」は順次本事業に移行することとしているので管内でこれを実施している保育所については、本事業に円滑に移行できるようご協力をお願いしたい。

(3) 児童厚生施設整備費について
 平成12年度において、育児相談等地域の子育て支援や中・高校生等の年長児童の活動の場及び異年齢児との交流など地域交流のためのスペースを確保したところであり、引き続き、児童館、児童センターの整備を促進することにより、児童館活動のより一層の充実を図ることとしている。

(4) 児童健全育成活動情報化緊急推進事業
 本事業は、平成12年度の補正予算において、児童館におけるIT化、年長児童の居場所の確保、集団による遊び等活動の活性化を図るため実施しているものである。年度途中であるが、児童館を設置する市町村及び都道府県のご協力を得て昨年末の時点で補助申請をとりまとめたところ実施施設が無いまたは少ないという県もみられる状況である。ついては、本事業は本年度限りの事業であることを十分ご勘案いただき、本補助金の活用を図るようお願いしたい。

(3) 児童環境づくり基盤整備事業等について

 児童育成事業臨時安定運営等対策事業については、都道府県または市町村が地域事情に応じて実施する児童福祉に関する普及啓発事業や児童健全育成に関する模範的・奨励的事業等で、他の国庫補助の対象とならないものについて助成するものであり、平成13年度予算案においても例年どおりの額を確保したところである。
 なお、本事業については例年、内示、交付決定が年度後半になっていたため、利用に制約があったところであるが、平成13年度においては、例えば、毎年5月5日からはじまる児童福祉週間の期間中に、各地方公共団体が実施する各種行事にも活用していただけるよう3月中にも内示を行う予定で協議を受け付けることとするので、積極的な取組みをお願いするとともに、早期の協議についてご協力をお願いしたい。

(4) 児童委員及び主任児童委員について

 児童虐待の防止等に関する法律の施行(平成12年11月20日)に伴い、児童委員及び主任児童委員の役割の重要性が増していることから、児童委員及び主任児童委員と児童相談所との連携を強化するなど児童虐待の早期発見・早期対応のできる体制を整備していただきたい。
 また、児童委員及び主任児童委員の委嘱及び解職並びに表彰に関する事務については、本年1月6日より本省から地方厚生局に移管さたのでご留意願うとともに、本年12月1日に行われる児童委員及び主任児童委員の一斉改選についても円滑に実施されるようよろしくお願いする。


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