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2017年8月9日 中央社会保険医療協議会 総会 第358回議事録

○日時

平成29年8月9日(水)11:39〜12:13


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

田辺国昭会長 中村洋委員 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 野口晴子委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
松本純一委員 今村聡委員 松本吉郎委員 万代恭嗣委員 猪口雄二委員 遠藤秀樹委員
安部好弘委員
横地常広専門委員 菊池令子専門委員 岩田利雄専門委員 丹沢秀樹専門委員
<事務局>
鈴木保険局長 渡辺審議官 伊原審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○平成30年度診療報酬改定に向けた議論(第1ラウンド)の概要

○議事

○田辺会長

 ただいまより、第358 回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。

 まず委員の出席状況について御報告いたします。

 本日は榊原委員が御欠席でございます。

 なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきますので、御協力のほうお願いいたします。

(カメラ退室)

○田辺会長

 若干重複いたしますけれども、引き続き厚生労働省におきまして異動がございましたので、事務局より御紹介をお願いいたします。

 先ほどの費用対効果評価専門部会、薬価専門部会でも紹介をいただいておりますけれども、総会のメンバーにも改めて御紹介をお願いいたします。

○迫井医療課長

 保険局、古元重和医療課企画官でございます。

○古元医療課企画官

 どうぞよろしくお願いいたします。

○田辺会長

 それでは、議事に入らせていただきます。

 初めに「平成30 年度診療報酬改定に向けた議論(第1ラウンド)の概要」を議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。

 では医療課長、お願いいたします。

○迫井医療課長

 総−1をごらんいただきたいと思います。本日ここにございますとおり、平成30 年度診療報酬改定に向けた議論(第1ラウンド)の概要という形で御報告させていただきます。これは総−1参考にもございますけれども、スケジュールといたしまして次の改定に向けて大まかにはこのような進め方をやっておりまして、第1ラウンド、第2ラウンド、第3ラウンドということでございますが、まず第1ラウンドの議論の節目を迎えておりますので、第2ラウンドに向かっての具体的医療につなげていくという節目という趣旨で、御報告を取りまとめさせていただいております。

 それから、薬価部会あるいは材料部会、費用対効果評価部会、それぞれの部会での議論はまだ経過しておるところでございますので、この資料には含めておりませんので、その点についてはお断りをしておきます。

 まず総−1でございますけれども、裏面の10 ページ目に具体的なスケジュール、これは昨年 12 月から議論しておりまして、合計 17 回になりますが、意見交換を含めますと 19 回になります。議題と主な内容につきまして一覧表でまとめさせていただいておりまして、これらにつきまして総−1にごくごく簡単でございますが、まとめさせていただいてございます。

 1ページ目に戻っていただきますけれども、まず最初に「1.はじめに」でございます。大きく2つの内容を記述しておりますが、1つ目は基本認識の共有でございます。御案内のとおり、予定されております平成30 年度の改定につきましては、同時改定ということもございます。医療と介護を取り巻く現状とか課題、そういったことにつきまして基本認識を共有することが重要でございます。そこで特に1)、2)の2つの点について留意をすべきであることを確認しておりまして、具体的に1)がございますが、 2025 年という1つのマイルストーンでございますけれども、団塊の世代が 75 歳以上になっていくということ、労働人口の減少、そういったことを含めて 2018 年の次の同時改定が極めて重要だというのが1つ目。

 2つ目は、医療と介護のニーズの変化にしっかりフォーカスを当てて、そのトレンドを考えますと2025 年というだけではなくて、その先のことも考える必要があるということが、大きく2つ共通認識として重要だということでございます。

 2つ目にまとめさせていただいておりますのは1ページ目の下からになりますが、医療と介護、今回同時改定となります。次のページにかけてでございますけれども、介護報酬につきましては介護給付費分科会での審議となりますが、この中医協、介護給付費分科会、両審議会での議論を共通認識のもとで、両委員におけます意見交換を行いました。2ページ目1)、2)、3)、4)で看取り、訪問看護、リハビリテーション、関係者・関係機関間の連携・調整ということを意見交換してございます。

 次に2ページ目の下半分、3分の1以降にそれぞれのセッションの概略をまとめてございます。この資料のつくり方といたしましては、○で重立った各セッションの課題をまとめてございます。もともとそれぞれ後のセッションに資料がございますし、そこにまとめておるものがございますけれども、それを大きくまとめておるということでございます。

 ○の次に矢印を記載しておりますが、これが議論に当たっての視点でございますとか、経過につきまして簡単にまとめているということでございます。

 以下、順次御説明をさせていただきますけれども、2ページ目2ポツでございますが、(1)入院医療でございます。総論といたしまして2つ掲げておりますけれども、基本的に医療ニーズ、高齢化の進捗もございまして、高まっているということと、医療の提供体制、特に入院医療につきましてはさまざまな要素がございまして、特に開設者別で医療機能を見てみますと状況が違うということが特徴として、これは総論でございますけれども、ございます。そういったことを念頭に、議論といたしましてこのような視点でということでございますが、支え手の減少でございますとか、限られた医療資源について配慮しつつも、効果的・効率的なサービス提供、地域において求められる医療機能、患者さんの状態に応じた入院医療の提供体制の推進、こういった視点で議論いただいたということでございます。

 3ページに移っておりますけれども、幾つか入院医療につきましては基本料あるいはさまざまな機能別に議論をしておりまして、3ページ一番上の○になりますが、まず一般病棟の入院基本料関係でございますけれども、基本的に一般病棟の入院基本料は4区分でございます。7対1から始まりまして15 対1まで4区分でございますけれども、特に7対1に関しまして一定程度の資料で議論していただいておりまして、かなり特徴的な内容になっていることをお示ししました。あと疾患別でございますとか、平均在院日数の推移でございますとか、重症度、医療・看護必要度といったものにつきまして、他の基本料の区分との比較等々を行ったということでございます。

 議論の視点といたしまして矢印のところでございますけれども、入院診療に係る基本的な療養に係る費用、これはさまざまな評価の最終的な包括評価になっておりますが、こういった評価になっておるということでございますけれども、医療機関によってその実態につきましてはさまざまでございますので、これは基本的に継続して必要な分析を行っていくということ。それから、現在の評価に関します特徴との整合についても考慮するという視点で議論をいただいたということでございます。

 医療機関の間での連携につきましても御議論をいただいております。ここに記載しておりますけれども、地域において視点といたしましては、必要な医療提供体制を確保する。それから、異なった機能を担う複数医療機関につきまして、連携、推進あるいは機能分化を進めていくという評価の視点で議論をいただいたということでございます。

 3ページ一番下でございますが、地域包括ケア病棟につきましても実態につきまして一定程度お示しをしながら議論いただいております。まず7対1病棟との関係が一定程度ございます。それから、運用のあり方としまして一般病棟からの受け入れ、自宅等からの患者さんの受け入れ、こういった機能が異なった形で運用されているという実態を見ていただきました。

 こういったことを含めまして議論いただいた視点といたしましては、今お話をしましたような急性期を経過した患者さんあるいは在宅において医療を行っている患者さん等の受け入れ、こういった医療の内容に応じて適切な評価を行っていくという視点で御議論いただいたということでございます。

 4ページに入っていますが、その次にお示しをしておりますのは回復期リハビリテーション病棟でございますけれども、全体的な推移といたしまして増加傾向であるということでございますとか、リハビリテーションを実施するということでございますので、生活動作の改善度あるいは在宅復帰率等々、さまざまな状況を見ていただいたということでございまして、議論の視点といたしましては、効率的なリハビリテーションをいかに提供するのか。それから、できるだけ早期、集中的なリハビリテーションを推進する形で評価するにはいかなる評価があるのか。あるいはリハビリテーションの提供量だけではなくてアウトカムにも着目する。このような視点で御議論をいただいております。

 療養病棟の関係でございますけれども、4ページ一番下でございます。御案内のとおり療養病棟入院基本料につきましては、1、2という区分がございます。入院基本料の1、2というものがございますが、それぞれにつきまして包括評価を行っているわけでございますが、包括評価を行うに当たりまして医療区分の区別に基づいて設定をいたしておりますので、特に医療区分2、3の該当割合につきまして一定の規定がございますので、そのあたりの事情について見ていただいております。

 議論の視点といたしましては、必要な医療の提供が確保できるという体制の確保につきまして、特に高齢者の長期療養でございますので、機能維持に係るリハビリテーションでありますとか、看取りに関します機能について御議論をいただいております。

 5ページに移りまして入院関係は最後でございますけれども、認知症治療病棟の入院料でございます。これはこの名のとおりでございますが、認知症に関しますBPSD でございますとか身体合併症といった一定程度医療ニーズのある患者さんに対して、適切な医療を提供するという視点で御議論いただいております。

 ここまでが入院医療でございますが、同様に5ページ以下でございますが、(2)で在宅医療に関しましても御議論をいただいております。総論と訪問診療という形で分けて議論いただいておりますが、総論的な部分といたしましては、今後の居住環境といいますか、住居の環境あるいは居宅にかかわるさまざまな住宅整備に関しまして見ていただいた上で、在宅医療のニーズは増加していくことを数字的にも見ていただいております。そのことを踏まえまして、質、量はもとより、さまざまな効率的な医療の提供ということも考えながら、多様化するニーズに応えていくということ。それから、個々の状態に応じて、あるいは医療の内容、住まい、住まい方等について、そういったことを踏まえた視点での御議論をいただいております。

 2つ目、訪問診療でございますけれども、訪問診療の供給量、提供量については増加しております。ただ、これについて幾つか課題の御指摘もいただいておりまして、例えば在宅医療のニーズは多様化しているということとか、あるいは異なる診療科の複数のドクターによる訪問、こういったことにつきまして体制の構築が課題だということでございます。

 議論の視点といたしまして、ここに記載がございますけれども、6ページにかけてでございますが、特に在宅療養支援診療所に期待されている役割とともに、実態としましては在支診以外を含めましたかかりつけ医の参画による提供体制の確保あるいは夜間とか時間外といった負担に関する議論。地域の医療機関の連携によって体制を強化していくといった視点。複数の診療科の医師が協働していく。こういった視点での御議論をいただいております。

 3点目、6ページでございますが、(3)外来医療でございます。外来医療につきましては多岐にわたる内容ではございますけれども、総論的な話といたしまして、特に外来診療においては生活習慣病、具体的に高血圧、糖尿病、高脂血症といった内容でございますが、生活習慣病にかかる患者さんがボリューム的には相当程度、約3割占めるということと、総論的に受診間隔が少しずつ長くなっていくということでございますとか、薬剤、調剤にかかる費用につきましては、他の区分に比べまして大きな伸びを示している。あるいは対面診療原則を前提としつつも、適切に組み合わせてICT の活用。こういった遠隔診療に関しましても課題として、あるいはデータを示しながら御議論いただくということでございまして、視点といたしましてはさまざまな外来医療の多様性、ニーズを踏まえつつ、より効果的、効率的で質の高い適切な外来医療が提供できるということをどのように確保していくのか。特に外来患者さんの特性とか病態に応じた評価、あるいは先ほど触れましたが ICT の技術、こういった新しいサービスの提供についても御議論いただいております。

 外来につきましては、もう一つセッションといたしまして重症化予防についても御議論をいただいておりまして、特に生活習慣病につきましては医学管理とか特定健診とか予防もございますけれども、重症化予防の観点からはやはり医療機関の関与が重要であるということを押さえていただいた上で、7ページにかけてでございますが、視点といたしましてはここに書いてございますように、特にかかりつけ医機能、専門医療機関等との連携、他職種による連携、こういった視点でもって御議論いただいてございます。

 それから、今回、一連の診療報酬の御議論の中で特に幾つかの横断的な事項につきましても御議論をいただいております。7ページ(4)横断的事項ということで、現時点では2つのテーマについて御議論をいただいております。

 まず1点目はかかりつけ医機能でございまして、これはさまざまな調査とかアンケートについてもお示しをした上で、かかりつけ医機能については一般的に求められているという数字を押さえていただいた上で、かかりつけ医機能の一部として考えられております在宅療養支援でございますとか、服薬指導の一元化管理、こういったことについて課題があるということでございますとか、あるいは複数の医師、医療機関等による体制の構築、他職種、これは既に外来等でも出てまいりましたけれども、そういった課題あるいは連携に関する事例を見つつ、効果的、効率的なサービス提供に向けた取り組みについて資料について見ていただいた上で、議論の支援といたしましてはより質の高い医学管理の提供でありますとか、重篤な合併症の予防を推進する。あるいは専門医療機関との機能分担、連携といったことを可能にすること。そういったことを踏まえつつ、高齢になり要介護状態になっていったとしても、安心して地域でというような地域包括ケアシステムの構築に係る役割として非常に重要な位置づけになっておりますので、このような視点での御議論をいただいております。

 もう一つ、横断的な事項といたしまして7ページの下3行、これは申しわけございません。誤植がございまして、下から3行目から2行目にかけて括弧内ですが「診療報酬に関する実務の簡素化」ではなく「診療報酬に係る事務の効率化」でございます。この2点、訂正させていただきます。

 診療報酬に係る事務の効率化・合理化及び診療報酬の情報の利活用等を見据えた対応ということで、診療報酬項目の請求事務につきましては、多岐にわたり複雑である。8ページにかけてでございますけれども、そういった実態がございまして、これはかねてから御指摘をいただいております。一方でレセプトの情報でございますとか、あるいは診療に係る情報はむしろより情報を充実させて、医療の質の向上に関する調査研究を含めて利活用の推進が求められているというのが実態でございます。

 この点につきましては8ページの一番上の矢印でございますけれども、今回、平成30 年改定ということでこのテーマを扱っておりますが、さまざまな事務負担につきましてはしっかりそこの整理をしつつも、一定程度の改善を目指しつつ、平成 30 年度改定に必ずしも限ることなく、それ以降につきましても順次対応していくという視点でもって、区別をしながら具体的な検討を進めるということを視点として掲げて御議論いただきましたということでございます。

 ここまでは以下の内容でございまして、8ページ以降、まず(5)歯科医療につきましてでございます。総論として3つ○を掲げてございますけれども、歯科につきましても患者さんの数は増加傾向でございます。特に75 歳以上の患者さんの数が著しく、齲歯は減少しておりますけれども、一方で慢性歯周炎の増加が著しいということでございます。

 2点目、これは前回改定との関係でございますが、かかりつけ歯科医機能強化型しか診療所に関しまして、さまざまな視点からの御指摘、御議論をいただいたということでございます。

 検討の視点といたしまして8ページに2つ矢印を掲げてございますけれども、まず総論的な話といたしまして、地域包括ケアシステムの構築を推進。こういった視点でかかりつけ歯科医機能やチーム医療といったことから、医科歯科連携等の視点での御議論をいただいております。2点目ですが、患者にとって安全で安心できる。そして質の高い適切な歯科医療を提供できるような観点から、ここに掲げてございます患者像の変化や多様性も踏まえ、口腔機能の評価・管理、口腔疾患の重症化予防、生活の質に配慮という視点での御議論をいただいてございます。

 最後9ページでございますが、調剤報酬でございます。こちら総論を2つ、視点を1つ掲げてございますけれども、まず保険薬局につきましては、前回改定以降、継続的に取り組んでおります課題あるいは議論でございますが、特定の保険医療機関からの処方箋の集中ということがございますので、患者さんの求める機能を十分果たしていないという課題があるということがデータをお示ししながら御議論をいただいております。それから、地域包括ケアシステムのチームの一員ということで、かかりつけ薬剤師が専門性を発揮しながら服薬状況を一元的かつ継続的に把握することが期待されておりますし、薬学的管理・指導を実施する体制の構築に取り組むことを基本的に前提といたしております。

 こういったことから議論の視点といたしましては、患者本位の医薬分業を実現することを以下に報酬改定に乗って反映させていくのか。それを前回改定の影響を検証しつつ、今後の改定に当たって抜本的見直しを継続するという視点で御議論いただいております。

 簡単でございますが、以上、第1ラウンドのまとめでございます。今後の議論、第2ラウンドに向けての節目ということで、御紹介いたしました。次の議論に向けて御指摘等いただければと思っております。

 事務局からは以上でございます。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございましたらよろしくお願いいたします。

 では平川委員、お願いいたします。

○平川委員

 第1ラウンドについて取りまとめていただきまして、ありがとうございました。ただ、去年の12 21 日の中医協で検討項目と進め方という審議事項がございましたが、それと今回の第1ラウンドで議論した内容を比較してみますと、第1ラウンドで十分に議論していない項目が幾つかあるのではないかと思います。

 例えば精神疾患患者への医療提供と地域移行の問題であるとか、バイオテクノロジー、ICT AI などの新たな技術への対応等を含めて、これはまだ議論していないのではないかと思いますので、当然これは今後の検討課題になってくるのではないかと思いますけれども、その辺どうなのか質問させていただきたいと思います。

○迫井医療課長

 御参考につけております総−1参考の横紙でございますけれども、平川委員、恐らく今、御指摘の点、例えば主な検討項目(1)(2)と掲げてございまして、これは全て触れていないということと、今後当然そういった議論をしていくというある意味確認をいただいたという受けとめでおります。

 御指摘のとおりでございまして、第1ラウンドで主に先ほど御紹介しましたような体制面あるいは外来の中でも総論的な部分、一番ボリューム的に大きな部分についてまずは着手しておりますけれども、触れていない、あるいは具体的な各論的なもの、それから、個別技術につきましては今後の議論に当然なりますので、御指摘は十分受けとめた上で、しっかり議論させていただきたいと思っております。御指摘ありがとうございました。

○田辺会長

 ほかいかがでございましょう。では今村委員、お願いいたします。

○今村委員

 今後の議論の進め方の中で医療と介護の連携のお話で確認なのですけれども、介護給付費分科会の委員との意見交換を行っていただいて、総会に御報告いただいたということで4つ挙げられておりまして、恐らく総論的なお話で余り細かい介護報酬だとか診療報酬の話とはまた別の話なのだと思うのですけれども、大変細かいことで恐縮ですが、例えば医科ではなくて薬価の話なので安部先生のお話なのですけれども、介護における居宅療養管理指導と医科における訪問の薬剤指導、こういうものがあって、多少の中身についてはこういうことをやるというのは若干違いがあるにしても、恐らく基本的には同じことをやっているのに、点数の設定が例えば同一施設と同一施設外ということで、点数の設定のバランスが丸っきり違っているとか、そういうものをどうやってそろえていくのかというのは、どこで議論することになるのか。介護は介護給付費分科会で報酬の話をし、診療報酬は診療報酬で中医協で議論をする。結果的にまたそこに齟齬が生じることが起こると、そういうことがないように国民からそのサービスを受けたときに非常にわかりやすい、納得いく仕組みにしていく必要が私はあるのではないかと思っておりますが、その点、どういう議論の進め方になるのか教えてください。

○迫井医療課長

 大変重要な御指摘をいただいております。これは毎回同時改定あるいは同時改定でないそれぞれの改定におきましても、必ずと言っていいほど課題あるいは御指摘をいただく点でございます。

 一番わかりやすい今、御指摘であったと思いますけれども、例えば居宅への訪問サービスにつきましては、医療保険で言う訪問診療もございますし、介護保険で言う訪問看護あるいは訪問看護も含めてですけれども、サービスがございまして、それぞれ報酬評価をしています。

 今後の各論の中でしっかりそこはお示しをしたいと思いますが、総論的に今まで意見交換で議論していただいたのは共通の認識、共通の課題ということです。一方で意見交換をしていただくときに、これは前提としてしっかり確認をさせていただいておりますけれども、報酬設定はそれぞれ行いますので、言ってみれば考え方が同じような考え方での報酬設定なのか、医療と介護にはそれぞれサービスの特徴とか事業者の形態の違いがありますので、保険あるいは事業者あるいは受け手、患者さん、利用者さんとの関係で報酬の設定の考え方に違いがあるものも現実にございます。ですのでその違いにつきまして、あらかじめちゃんとそこは整理をした上で、違うことが是であれば是でありますし、その違いが合理的ではないということであれば、当然合わせていくことを考える。その場合に、それぞれの会議体がございますので、そこは事務局でしっかりと連携させていただきまして、必要な調整をさせていただく。そのような進め方でやらせていただければと思っております。御指摘ありがとうございました。

○田辺会長

 ほかいかがでございましょう。では猪口委員、お願いいたします。

○猪口委員

 これは今後の議論でぜひこういうことをお願いしたいという部分なのですが、今お話が出ました連携です。介護との連携もありますし、3ページ目には医療機関の連携というものがありますので、その連携をどうやって強化していくか。それから、連携パスの問題も今、余り成立しなくなってきていますので、そういうことも含めてぜひ重点的にお願いしたいなと思います。

 あと1ページ目に書いてあるように、本当に人手が少ない、これから減っていく、特に今、医療の現場でも介護の現場でも介護職の不足というのは物すごく高いわけです。それで3ページ目の上のほうに質の高い入院医療と書いてあります。その後、効率的なサービスと書いてありますが、そういうこともにらんで今後のことを考えると、いかに効率的な医療、介護の提供をするかということが重要で、そのためには例えばマルチタスクと言われておりますけれども、人手を数だけではなくていかに効率的に人が動けるようになるかということを視点に入れて、議論をお願いしたいと思っております。

 以上です。

○田辺会長

 ありがとうございました。

 ほかいかがでございましょう。幸野委員、お願いします。

○幸野委員

 追加していただきたいことがございます。7ページの上に生活習慣病の重症化予防に関してどういう視点で議論したという記載がありますが、これについて議論した際に、私は医療機関のアウトカム評価についても検討していくべきということを発言したと思います。今後、データヘルス計画の中で重症化予防をうまく取り組んでいくためにも非常に重要な課題だと思うので、今申し上げたアウトカム評価についても、ぜひ追加していただければと思います。

○迫井医療課長

 ありがとうございます。第2ラウンド以降の議論の中でそのような視点も含めて資料等を用意させていただければと思います。

○田辺会長

 ほかいかがでございましょう。松本吉郎委員、お願いいたします。

○松本吉郎委員

 6ページから7ページにつきまして、かかりつけ医ということが書いてございますけれども、特に6ページの一番上に書いてございますが、ここでは在支診以外を含めたと書いてございますけれども、やはり第一線で非常に幅広く患者さんに対応している在支診以外のかかりつけ医の重要性ということを非常に強調しておきたいと思います。ここでかかりつけ医の負担軽減と書いてございますが、6ページのポツの2番目、3番目あたりをしっかりとこれから議論していただくことで、逆に7ページに書いてあることもございますけれども、あくまで6ページの上に書いてあることが主であって、ここを中心にしっかりと構築していっていただきたいと要望いたします。

○田辺会長

 ありがとうございました。

 ほかいかがでございましょう。間宮委員、お願いいたします。

○間宮委員

 その他なのですけれども、8月4日の毎日新聞の報道でアイセイ薬局が不正な保険請求をしたと発表されているのですが、これについての詳細ですとか、どれくらいの規模の金額だったのかとか、そういうものは中医協で報告はあるのでしょうか。

○迫井医療課長

 本日、指導監査室長は出張中でございますので、私がお答えをさせていただきますけれども、今、御指摘の件につきましては個別事案でございまして、個別事案につきまして中医協で直接お答えするというのは、差し控えさせていただきたいと思っております。

 今後その不正等が実際に確認をされまして、保険薬局の指定取り消し等が行われた場合には、地方厚生局から事実関係として公表されることになろうかと考えております。事実関係を確認いたしまして、不正請求等につきましてもし認められた場合には、当然厳正に対処することになるということは改めて付言させていただいております。

○田辺会長

 安部委員、お願いいたします。

○安部委員

 今、間宮委員から御指摘がありました件、4月にも同様のことがございまして、皆様の信頼をなくすような事例が報道されました。私も報道の範囲しかまだわかっていませんけれども、大変遺憾でありますし、同じ薬剤師としても大変腹立たしいという考えを持っております。

 この件につきましては、恐らく個別指導もしくは監査につながろうかと思いますので、今、迫井課長から説明がありましたように、まずは法とルールに基づいて厳正に対処することが非常に重要と思っておりますし、そのほか当然、社会的な責務もあるわけでありますから、そういう観点からしっかりと議論していきたいと思っております。

 今回の報道で示されているのは、処方箋を他の薬局で調剤したことにして、集中率を変更させるような事例と聞いております。これまでかかりつけ薬剤師・薬局のサービスを充実して、患者さんから同一の薬剤師・薬局が選択されることでより充実した一元管理を推進する観点から、患者のための薬局ビジョンでありますとか、患者のための医薬分業を進めておるわけでありますが、その中で今回のように非常にせこいといいますか、ルールを理解しないで都合のいいような行為をしたことに対しては、厳正に対処していただきたいと思っております。

 また、日本薬剤師会では昨日でありますけれども、このような事案が発生したことを踏まえまして、全ての日本薬剤師会の会員に対して、こういったことが起きていないかどうか自主点検を実施いたしました。結果が出るまでしばらく時間がかかりますが、薬剤師会として把握するということと、そういう事例がありましたら担当であります地方厚生局もしくは都道府県に届けるよう対処してございますので、それを御報告させていただきたいと思います。

○田辺会長

 もとの第1ラウンドの概要に関して戻りまして、何か御発言がありましたらよろしくお願いいたします。よろしゅうございますか。

 ではほかに御質問等もないようでございますので、本件に係る質疑はこのあたりとしたいと存じます。

 本日の議題は以上でございます。なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03−5253−1111(内線)3288

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