ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第183回議事録(2017年5月17日)




2017年5月17日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第183回議事録

○日時

平成29年5月17日(水)10:20~10:37


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

田辺国昭小委員長 野口晴子委員 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員
松本純一委員 中川俊男委員 万代恭嗣委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
菊池令子専門委員
<参考人>
入院医療等の調査・評価分科会 武藤分科会長
<事務局>
鈴木保険局長 谷内審議官 濱谷審議官 迫井医療課長 眞鍋医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会における平成29年度調査項目等について

○議事

○田辺小委員長

 時間でございますので、ただいまより第183回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。

 まず委員の出席状況について御報告いたします。本日は、榊原委員が御欠席でございます。

 冒頭のカメラ撮りはここまでにさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(カメラ退室)

○田辺小委員長

 早速、議事のほうに入らせていただきます。

 初めに「診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会における平成29年度調査項目等について」を議題といたします。

 本日は、入院医療等の調査・評価分科会の武藤分科会長にお越しいただいておりますので、武藤分科会長より、御報告をお願いします。では、よろしくお願いいたします。

○武藤分科会長

 入院分科会の武藤でございます。

 4月27日に、入院医療等の調査・評価分科会におきまして、平成29年度調査項目案及び平成30年度の診療報酬改定に向けた今後の検討事項とスケジュール案を議論いたしました。また、平成28年度入院医療等における実態調査の回収状況を報告しましたので、その結果をここで報告させていただきたいと思います。

 まず、お手元の資料、中医協の診-1をごらんください。最初のページのスライド番号2のところに「1.平成29年度入院医療等の調査」及び「2.入院時の食事療養の給付に係る調査」を実施することとしております。

 まずは、平成29年度の入院医療等の調査について御説明させていただきたいと思います。スライド番号3をごらんください。平成29年度の入院医療等の調査のスケジュール案でございます。本日の基本問題小委及び総会で本件を御了承いただいた場合、速やかに調査実施の準備を行って、6~7月に調査を実施し、9月以降に速報を御報告させていただくことを予定しております。

 スライドの4番は、今年度の調査項目案です。既に平成281019日の中医協で御了承していただいている事項ですけれども、今年度は下段の赤い四角囲みの中をごらんいただければと思いますが、

 「(1)一般病棟入院基本料・特定集中治療室管理料における「重症度、医療・看護必要度」等の施設基準の見直しの影響について(その2)」

 「(2)短期滞在手術基本料及び総合入院体制加算の評価の在り方について」

 「(3)救急患者の状態を踏まえた救急医療管理加算等の評価の在り方について」

 「(4)療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その2)」

の4項目を調査することとしております。

 スライドの5枚目、一番上段の囲みの中に、今年度の調査の概要を示しております。調査方法については例年と同様に、自記式またはウエブ調査により実施する予定です。

 また、調査票ですけれども、施設調査票及び病棟調査票を配付し、別途調査対象月のレセプトの写しを収集予定です。

 調査対象ですけれども、別表をごらんください。大きく急性期にかかわる調査項目と慢性期にかかわる調査項目に整理し、それぞれをA票、B票とさせていただいております。対象施設はそれぞれ2,5001,800施設程度を予定しておりますが、A票については、特に届出が少ないと想定される特定集中治療室管理料、総合入院体制加算、病棟群単位による届出等の届出医療機関については、全て対象とさせていただく予定でございます。

 スライド番号6をごらんください。後ほど具体の調査票については別途御説明させていただく予定ですけれども、A票の調査項目の概要となります。7対1及び10対1、一般病棟入院基本料の病棟と特定集中治療室管理料等の治療室では調査項目が異なるため、病棟調査票と治療室調査票については分けて調査を行う予定です。

 スライド番号7ですけれども、B票の調査項目の概要です。こちらも具体の項目は後ほど説明いたしますけれども、施設調査票と病棟調査票の2つの調査を行う予定としております。

 続いて8ページ以降が、2番目の項目になりますけれども、「入院時の食事療養の給付に係る調査」についてでございます。9ページをごらんください。

 こちらも平成281019日の中医協で御了承済みの事項ですけれども、欄外のところの※をごらんいただきたいと思いますが、経腸栄養製品を含めた食事療養に係る給付について調査及びそのあり方については、入院医療等の調査と別に、入院医療等の調査・評価分科会において検討することとされております。

 その下の10ページは参考になりますけれども、平成28年度の診療報酬改定において、入院時の経腸栄養製品の使用に係る給付の見直しを行っており、その概要になります。平成28年度の診療報酬改定においては、市販の経腸栄養製品のみを経管栄養法で提供する場合の入院時の食事療養費等の額については一部見直しを行いました。

 スライド11になりますけれども、今回の調査になります。平成28年度診療報酬改定の附帯意見においても、「経腸栄養製品を含めた食事療養に係る給付について調査を行い、その在り方について調査・検証すること」とされております。

 下段の【調査内容(案)】にもあるとおり、「(1)病院の給食部門における収支の状況」、「(2)平成28年度買い手に伴う経腸栄養製品の使用及び食材費等の状況」の2項目についての調査を行う予定であります。

 なお、入院時の食事療養については、平成16年に実施しました調査以来、大規模な調査は行われておりません。今回の調査対象及び調査内容については、平成16年度調査との比較を可能とする観点から、原則として平成16年調査を踏まえたものとすることを考えております。

 次に、12ページですが、1つ目の病院の給食部門における収支の状況に関する調査の調査項目案です。調査方法については、自記式の調査票で行い、対象は800施設程度について実施する予定です。その際には、病床規模、病院種、開設者等の別に層化を行うことで、幅広い病院が調査対象になるようにする予定であります。

 また、調査期間は平成29年6月の1カ月間を予定しております。

 次に13ページ、具体的な調査項目案ですけれども、大きく施設に関する項目と給食部門に関する項目に分けております。施設に関する項目については、開設者や病床数等の項目を質問する予定です。給食部門に関する項目については、給食委託の状況、給食部門の収入の状況、給食部門の費用、コストの状況について質問を行う予定であります。

 続いて14ページ、(2)の平成28年度改定に伴う経腸栄養製品の使用及び食材費等の状況の調査項目であります。こちらは(1)の病院の給食部門における収支の状況に関する調査の対象施設のうち、DPC対象病院は約50施設、DPC対象以外の病院が約50施設の計約100施設を対象とする予定であります。この調査については、下段の記載のとおり、経管栄養患者における経腸栄養製品の使用及び食材費等について、平成27年6月と平成29年6月の各1カ月間の状況を調査する予定であります。

 なお、分科会においては、一般病棟の医療機関と療養病棟では様相が異なるということから、調査対象については配慮してほしいという要望がございました。それから、重要な調査であるために、回収率を上げる工夫をしてほしいといった意見が出されております。これらも参考に調査の設計を行うこととしております。

15ページは参考でございますけれども、1516ページは平成16年度の食事療養費に関する調査の概要。17ページ以降は、平成28年6月22日の中医協で御了承いただきました、今回の調査に関連する項目の調査項目の概要案となります。

 続いて資料の診-1-参考をごらんください。こちらが平成29年度の入院医療等の調査票案になります。分量が多いので、4月22日の分科会で意見をいただき、内容を修正した部分を中心に御説明させていただきたいと思います。

 まず、施設調査票のA票については、1ページから2ページにかけて問4というものがございますけれども、これをごらんください。問4、病棟群単位での届出に関する項目ですけれども、病棟群単位の届出を行っていない医療機関に届出をしていない理由を聞く、そうした設問を追加してほしいという御意見がございましたものですから、4-1-3及び4-1-4の設問を追加しております。また、3ページの一番下の問6に、短期滞在手術基本料3、次の4ページの問7では総合入院体制加算、5ページの問8からは救急医療に関する項目が続いております。

 8ページからA票の病棟調査票、それから10ページからはA票の治療室調査票ですが、それぞれ届出の入院料、配置職員、平均在院日数、重症度、医療・看護必要度、病床利用率等を調査することとしております。

 そして、12ページからB票の施設調査票です。13ページの下段の4-2では、療養病棟の今後の届出の意向についての設問がございます。

 それから17ページに飛びますけれども、B票の病棟調査票です。最後の23ページの問5であります。こちらはみとりに関する設問でございます。本項目については、分科会でみとりに関する項目が大変重要であるということで、他の事業で詳しい調査をしているので、その調査票を参考により深掘りした設問を入れてほしいという御要望がございました。この意見を踏まえまして、5-1では、病棟におけるみとりに関する対応方針の有無に関する設問を追加しました。また、5-3では人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドラインの利用状況についての設問を追加しております。

 調査票に関する御説明は以上です。

 続いて診-2に移りたいと思います。こちらは「入院医療等の調査・評価分科会の今後の検討事項とスケジュール(案)」でございます。

 5月以降でございますけれども、昨年実施しました平成28年度の入院医療等の調査の速報を報告させていただき、その結果をもとに、個別項目について、順次入院医療等の調査・評価分科会の場で議論を行う予定であります。

 平成28年度調査に関する議論の内容については、夏ごろに本会、基本問題小委のほうに中間取りまとめとして御報告させていただく予定であります。

 また、本日議論していただいております平成29年度調査に関しては、秋以降に速報をお示しし、議論を行っていく予定であります。これらの議論がまとまりましたら、最終的には議論の結果を取りまとめたもの御報告させていただく予定であります。診-2については以上であります。

 続いて診-3、こちらは平成28年度の入院医療等の調査の回収状況の御報告であります。一番下の段が総計となっております。回収施設数のところを見ていただきますと、調査の回収率が32.7%となっており、おおむね例年並みの回収率となっております。こちらについても、分科会においても、回答施設に偏りがある可能性があるために、結果を報告する際には、回答した施設の特性もあわせて報告してほしいといった要望がございました。速報を報告する際にはそのようにさせていただきたいと思います。

 以上、長くなりましたが、御報告とさせていただきたいと思います。

○田辺小委員長

 どうもありがとうございました。

 事務局から補足があればお願いいたします。

 では、医療課長、お願いいたします。

○迫井医療課長

 医療課長でございます。

 特に補足事項はございません。

○田辺小委員長

 それでは、ただいまの説明に関しまして、何か御意見、御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。

 では、平川委員、お願いいたします。

○平川委員

 診-3の回答状況ですけれども、確かに回答施設数は例年どおりであると認識しておりますが、施設の特性に応じたことも配慮するということで、今、御報告がありましたが、地域性もぜひとも配慮していただきたいと思います。

 以上です。

○田辺小委員長

 では、お願いいたします。

○武藤分科会長

 やはり、地域性は非常に重要ですので、都道府県別に層化した上で行うということになります。

○田辺小委員長

 ほかはいかがでございましょう。

 よろしゅうございますか。

 では、中村委員、お願いいたします。

○中村委員

 回答率が30%前後ですと、本当に大丈夫かということがありますので、回答率を引き上げる工夫をぜひお願いしたいと思います。

○田辺小委員長

 どうぞ。

○武藤分科会長

 これも毎回そういう御要望ですけれども、今回もウエブ調査を含めたりとか、あるいは回答項目も整理したりとか、それから関係団体からいろいろな後押しをしていただく、あるいは施設通知を出していく。さまざまな方法を使って回答率を上げていきたいと思います。

○田辺小委員長

 ほかはいかがでございましょう。よろしゅうございますでしょうか。

 では、ほかに御質問等もないようでございますので、本件に関する質疑はこのあたりとして、本日の総会のほうに報告させていただきたいと存じますが、よろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」と声あり)

○田辺小委員長

 ありがとうございます。

 それでは、そのようにしたいと思います。

 本日の議題は以上でございます。なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、本日の「診療報酬基本問題小委員会」はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。


(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第183回議事録(2017年5月17日)

ページの先頭へ戻る