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2016年11月30日 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第44回議事録

○日時

平成28年11月30日(水)9:00~9:14


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

野口晴子小委員長 田辺国昭委員 印南一路委員 松原由美委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
(代理)中川俊男委員 松原謙二委員 猪口雄二委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
<事務局>
鈴木保険局長 谷内審議官 濱谷審議官 迫井医療課長 眞鍋医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○第21回医療経済実態調査について

○議事

○野口小委員長

 おはようございます。お時間になりましたので、ただいまより第44回「調査実施小委員会」を開催させていただきます。

 まず委員の出欠状況について御報告させていただきます。

 本日は、平川委員、松本委員が御欠席です。

 松本委員の代理といたしまして、中川委員に御出席をいただいております。何とぞよろしくお願いいたします。

 それでは、早速ではございますが、議事に入らせていただきます。

 本日は、前回に引き続き、第21回医療経済実態調査について、御審議をお願いしたいと思います。

 まずは前回の御議論を踏まえ、事務局から資料が提出されておりますので、御説明をいただき、その後、審議を行いたいと思います。

 それでは、事務局から説明をお願いいたします。

○矢田貝保険医療企画調査室長

 それでは、御説明させていただきます。

 まずお手元の資料でございますが、中医協実-1「医療経済実態調査(医療機関等調査)に係る主な論点」、中医協実-2「第21回医療経済実態調査(医療機関等調査)の実施案」、中医協実-3「医療経済実態調査における調査項目の変更点」に基づきまして、御説明させていただきます。

 中医協実-1でございます。

 おめくりいただきまして、1つ目の論点が、有効回答率の向上に向けた対応でございます。

 スライド4ページ目に、前回の主な意見を記載しておりますが、特に資産・負債、税金の按分の仕方について、難しいという御意見が多く出されたところでございます。

 そこで、今回、スライドの5ページ目、6ページ目に、対応案1、対応案2がございますが、こちらで、資産・負債、税金等の按分について、(1)~(3)までの3点を対応案として考えております。

 (1)わかりやすい按分例の記載とございますが、1の資産・負債、2の税金、3の収益・費用の内訳、これまでは、例えば資産・負債のところは、文章で、調査対象となった施設分の実態を最も適切に反映していると思われる係数を使って推計とのみ記載していたり、税金のほうも、利益金額の割合で按分とのみ記載していたり、収益・費用の内訳については、従前は特段の記載がなかったところでございます。

 今回調査からは、具体的な計算式を追記してはどうか。資産・負債のところも、このような計算式を示す、税金のところも、また、収益・費用の按分の仕方についても、ここに書かれているとおり、計算式を示すとともに、例えば収益・費用については、直近1カ月分もしくは3カ月分など、施設の実態を踏まえて、按分して構わないということを明確に御説明してはどうかというのが、改善点の1点目でございます。

 スライド6ページに(2)電子調査票の機能の充実と書いてございますが、電子調査票で回答する場合には、比率を入れれば、自動的に計算できるような機能を追加して、負担軽減を図るものでございます。

 (3)でございますが、さはさりながら、どうやって按分したらいいのかわからない場合がございますので、按分に迷った場合、コールセンターに電話をして相談してくださいという案内を記載いたしまして、実際に按分が難しいということがあれば、コールセンターで御相談に応じて、適切なアドバイスをさせていただく。

 この3点によって、按分の仕方が難しいというところに、対応してはどうかということでございます。

 おめくりいただきまして、スライドの7ページ、対応案3につきましては、前回御議論いただいた、有効回答率向上に向けた案を記載しています。

 (1)は回答意欲の喚起ということで、1は協力依頼、2は封筒の工夫、3の電子調査票を利用して、自分の施設が全体に対してどの辺の位置にあるのかということをフィードバックするということで、回答意欲の喚起をしようということでございます。

 (2)が回答負担の軽減ということで、回答に係る負担を軽減するため、未活用の調査項目を削除・統合するもので、これは次の課題として御説明いたします。

 (3)その他といたしまして、電子調査票の活用を基本とする。

 2は、今後のために、非回答理由なども聞くということで、有効回答率の向上に向けて、取り組んではどうかというものでございます。

 次に調査項目の見直しでございます。先ほども出ましたが、回答負担の軽減のためには、調査票が分厚かったり、調査項目が多いと、やはり大変ですので、簡素化できる部分は、簡素化してはどうかという御提案でございます。

 スライド9ページと10ページが、調査項目の見直しについての記載でございます。

 スライド9ページ、見直しの1につきましては、3つ四角がございますが、今回、充実する、改善するものでございます。

 1つ目の四角でございますが、病院、一般診療所の病床数、歯科診療所のユニット数、保険薬局の処方箋枚数につきましては、これまでは1事業年度分等しか把握してございませんでした。収益などにつきましては、2事業年度分把握しておりますので、これらの基礎となる数字についても、2事業年度分とるべきではないかということで、これは2711月の中医協総会で御指摘があったものでございますので、今回これを改善したいと考えてございます。

 2つ目でございますが、保険薬局について、調剤基本料別、立地別の経営状況等が把握できるような項目を設けてはどうかというものでございます。

 3つ目でございますが、この調査につきましては、消費税の議論をするときに、その中での課税の費用はどのぐらいあるかということにも活用させていただきますが、軽減税率が導入される予定でございますので、飲食料品につきましては、軽減の対象となってございますので、今回、給食用材料費について、つまり軽減税率になるものについては、別にきちっと額というか、ボリュームがわかるように、調査項目に加えるものでございます。

10ページ目、2でございますけれども、一方、未活用の調査項目については、削除・統合してはどうかということでございます。未活用というのは、どういう意味かと申しますと、毎回この調査が終わりますと、概要版と、結構分厚い、300ページに及ぶ報告書をつくらせていただいておりますが、300ページに及ぶ報告書においても、全体の数字は記載していますけれども、その内訳については、記載していない項目がございます。そのような項目につきましては、結局、調査をいたしましても、まとめる段階で、合算して報告していることになりますので、合算している数字も別途聞いておりますので、その数字は、もちろん聞くのですけれども、調査票の結果報告書で使っていないようなデータについては、削除・統合してはどうかということで、10ページの表にあるような項目について、削除してはどうかという御提案でございます。

 具体的には、中医協実-3を見ていただきますと、左側が前回の調査項目、右側が今回の調査項目の案でございますが、ここに増やすもの、もしくはここについては、削除ということで、削減するものというような、具体的な案を示してございます。

 中医協実-1に戻っていただきまして、結果といたしまして、10ページの一番下にございますとおり、調査項目については、15%程度の削減といたしたいと考えてございます。これによりまして、記入の負担の軽減が図られればということでございます。

 おめくりいただきまして、3、その他でございますが、スライドの14ページ、15ページ、16ページに、前回の中医協実-3をお付けしてございますが、医療法人の事業報告書等の活用についてでございます。スライドの12ページ目でございますが、医療法人の事業報告書等には、医療法人全体の損益を把握できるなどのメリットがあるため、医療経済実態調査を補完するものとして、これを活用することが考えられる。

 一方で、病院、診療所単位のデータが把握できない、事業報告書等の調査結果をどのように活用するかという課題もございます。

 このため、今回の調査でこれについて活用するということではなく、この活用につきましては、引き続きの検討課題としてはどうか。事務局でさらに研究・勉強をしたいと考えているものでございます。

 最後、中医協実-2でございます。実施案でございます。

 冒頭に書いてございますとおり、前回調査をベースとしつつ、次の考え方に沿って実施するものでございます。

 1ページ目の1、調査日程、調査対象時期、2の調査対象、抽出率につきましては、それぞれ前回同様のものとしたいと考えておるところでございます。

 おめくりいただきまして、2ページ目、調査項目の主な変更点でございますが、これにつきましては、ただいま中医協実-1で御説明したものでございます。

 4の集計項目につきましても、ただいま御説明したものが増えているということでございます。

 3ページ目でございますが、中ほどの(3)青色申告者の調査は、省略してできるものでございますが、これも前回同様、実施させていただきたい。「ただし」とございますが、全項目の記入ができる場合には、なるべく記入していただくことを促したいと考えてございます。

 3ページ目、5、その他でございますが、有効回答率の向上策ということで、先ほど中医協実-1で御説明した改善策を、次のページまで書かせていただいているということでございます。

 このような実施案、また、調査項目案について、いかがかということで、本日、御意見をいただきまして、本日の御意見も踏まえまして、次回には、調査票の具体的な案につきまして、また議論していただきたいということで、議論を進めさせていただければと考えてございます。

 説明は以上でございます。

○野口小委員長

 どうもありがとうございました。

 それでは、ただいまの御説明を踏まえ、御審議いただきたいと思います。御意見等がありましたら、いかがでしょうか。

 猪口委員、どうぞ。

○猪口委員

 質問なのですけれども、調査項目が変わるというところ、10ページの補助金・負担金がその他の収益に移るということで、中医協実-3の3ページの一番下の人件費補助、運営費補助等が、今回ですと、その他収益の中に移るということでよろしいのでしょうか。

○野口小委員長

 室長、いかがでしょうか。

○矢田貝保険医療企画調査室長

 御指摘のとおりでございます。

○猪口委員

 そうした場合、人件費補助と運営費補助は、そもそもの収益には入らないということでよろしいですか。これは両方あって、補助金がそもそもの医業収益に計上される場合もあるかと思うのですが、これは医業収益には計上しないで、補助金のその他収益で計上するということでよろしいでしょうか。

○野口小委員長

 室長、いかがでしょうか。

○矢田貝保険医療企画調査室長

 病院会計準則上、補助金はその他の収益として、医業収益とは別に計上するとなっておりますので、この調査でも、それにのっとって、別に調査するものでございます。

○猪口委員

 別項目ということですね。

○矢田貝保険医療企画調査室長

 はい。

○猪口委員

 わかりました。ありがとうございます。

○野口小委員長

 ほかにいかがでしょうか。

 ほかに御意見がないようでしたら、本日の審議はこのあたりで終了したいと思います。

 次回の小委員会は、本日の委員の皆様の御意見等を踏まえ、具体的な調査票案等について、事務局に御作成いただき、審議を進めてまいりたいと思います。

 それでは、本日の議論はこのあたりとし、次回の日程については、追って事務局から御連絡を申し上げますので、よろしくお願いいたします。

 本日の「調査実施小委員会」は、これにて閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。

○眞鍋医療課企画官

 ありがとうございました。

 次の「薬価専門部会」でございますが、準備ができ次第、開催したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 


(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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