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2016年10月12日 平成28年度第2回入院医療等の調査・評価分科会・議事録

○日時

平成28年10月12日
14:59~16:24


○場所

全国都市会館 第2会議室(3階)


○出席者

【委員】

武藤分科会長、池田委員、池端委員、石川委員
神野委員、島委員、菅原委員、武井委員
林田委員、藤森委員、本多委員

【事務局】

医療課長、企画官、保険医療企画調査室長、歯科医療管理官 他

○議題

1.平成29年度調査項目の追加について
2.平成28年度調査の内容について

○議事

○武藤分科会長

 それでは、そろそろ定刻になりますので、遅れる委員もいらっしゃいますが、始めたいと思います。

 ただいまから平成28年度第2回「診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会」を開催いたしたいと思います。

 初めに、委員の交代がございましたので、事務局から御紹介のほどお願いしたいと思います。

○事務局

 事務局でございます。御紹介をさせていただきます。

 6月17日付で發坂耕治委員が、10月8日付で安藤文英委員が御退任となっております。

 また、8月1日付で法政大学経済学部経済学科教授・菅原琢磨委員が、10月9日付で社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院病院長・島弘志委員が、また、産業医科大学病院医療情報部部長・林田賢史委員が新しく当分科会の委員になられております。

 以上です。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 それでは、御紹介いただきました新しい委員の方から一言ずつ御挨拶をいただきたいと思います。

 まず最初に、菅原委員からお願いしたいと思います。

○菅原委員

 ただいま御紹介にあずかりました法政大学経済学部の菅原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。専門は医療経済学並びに社会保障論をやっております。今は、きょう午前中あったのですけれども、社会保障審議会の医療保険部会の委員もやっております。かねてより見知っている先生方も中にいらっしゃるので、少し安心はしているのですけれども、この分科会の議論に貢献できるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上です。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 次に、島委員からお願いしたいと思います。

○島委員

 福岡県の久留米市にございます聖マリア病院の病院長を務めております島弘志と申します。安藤先生と交代ということでこの委員会に参加させていただくことになりました。この分科会のきちんとした成果が上がるように委員の一人として頑張っていきたいと思いますので、皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 では、林田委員、お願いします。

○林田委員

 産業医科大学の林田と申します。私は、大学病院の医療情報部に所属しておりまして、病院医療情報システムを始めとした病院マネジメントに関する実務や、質と経済性の観点から医療や看護の政策やマネジメントに関する教育及び研究を行っております。どうぞよろしくお願いいたします。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 委員の出欠状況ですけれども、本日は、岡村委員、筒井委員が御欠席となっております。それから、石川委員が少しおくれられるということを伺っております。

 次に、厚労省において異動がありましたので、事務局から御紹介をお願いしたいと思います。

○事務局

 それでは、前回の分科会以降に異動がございましたので、御紹介をさせていただきます。

 迫井正深医療課長です。

 矢田貝泰之保険医療企画調査室長です。

 私、医療課課長補佐の中谷と申します。よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 それでは、議事に移らせていただきたいと思います。

 きょうの議事次第は2項目で「平成29年度調査項目の追加について」と「平成28年度調査の内容について」ということでございます。

 では、一括して事務局から御説明をお願いしたいと思います。

○事務局

 それでは、事務局から資料「入-1」「入-1-参考-1」「入-1-参考-2」に基づいて御説明をさせていただきます。

 「入-1」につきましては、スライドナンバーで3ページ目をごらんください。前回、こちらの分科会におきまして、平成28年度診療報酬改定の答申書附帯意見に基づく調査項目につきまして、スライド4ページ目にありますように、平成28年度に行う項目と平成29年度に行う項目について御議論いただきまして、6月22日の中医協総会にお諮りをしております。

 5ページ目をごらんください。その際に、平成29年度の調査項目については、療養病床に関する調査は平成28年度だけではなく平成29年度も調査するべきであるとの御意見をいただきましたので、改めまして、平成29年度に当分科会で行う調査につきましては、5ページ目の下にありますように、()として「療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その2)」ということで追加をして、4項目ということで変更させていただきたいと思っております。

 以上が議題1についてです。

 続きまして、議題2の「平成28年度の調査の内容について」ということで、同じ資料の7ページ目をごらんください。平成28年度はこちらにあります4項目で、1つ目は「重症度、医療・看護必要度」等の影響、2つ目は地域包括ケア病棟入院料の包括範囲の影響、3つ目は療養病棟入院基本料等の調査、4つ目として退院支援に係る調査ということで、4つございます。

 8ページ目以降は、前回の分科会でもお示ししておりますが、この4つの項目それぞれについてどのような調査を行うかということで、調査内容の概要を見ていただいて御了解いただいております。

 本日は、それぞれの内容についての調査票(案)を御提示させていただいて、御確認をいただきたいと思っております。

12ページ目をごらんください。4つの調査項目がございますが、中央にありますように、調査の対象となる施設が項目によっては重複するということもございますので、この調査票を作成するに当たっては、調査対象施設をグループで分けて調査票を作成したいと思っております。

13ページ目をごらんください。対象となる施設をAからEまで5つのグループに分けまして、Aは7対1・10対1の届け出施設、Bは地域包括ケア、回復期リハビリテーション、13対1・15対1の届け出施設、Cは療養病棟入院基本料の届け出施設、Dは障害者施設等の届け出施設、Eが有床診療所ということで、対象施設数は右側の欄にありますような施設数で行いたいと思っております。

 また、このグループそれぞれに対して、お戻りいただいて12ページ目ですけれども、施設に対してお配りする調査票は、施設調査票、病棟調査票、患者調査票、レセプト調査票です。患者票につきましては、入院患者票、退棟患者票及び補助票で調査をしたいと思っております。

14ページ目をごらんください。AからEまでそれぞれに、施設調査票、病棟調査票、患者調査票をお配りするのですが、共通項目とそれぞれAからEの項目の考え方の整理をしております。

 施設調査票としてお配りするものは、共通の項目としては施設の基本情報(病床数・職員数)と退院支援の実施状況に関する情報をAからE全てにお伺いをして、AからEそれぞれに関係するものを共通項目に加えるということです。右側の欄をごらんいただくと、例えばAのグループについては、施設の基本情報に加えて7対1・10対1の病棟群の届け出状況やADL維持向上体制加算の届け出状況、7対1の今後の意向などを聞く。Bにつきましては、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟などについて聞く。Cについては療養病棟、Dについては施設の状況、Eについては有床診療所の関係する点数の届け出状況などを聞くという構成を考えております。

15ページ目をごらんください。同じく各病院の病棟の種類ごとに調査票で調べていただくのですが、病棟調査票については、共通項目としては病床数や職員数、それぞれの項目としては、例えばAについては「重症度、医療・看護必要度」の該当患者割合など、Cについては、療養病棟ですので、医療区分別の該当状況などを聞くという形になります。

16ページ目をごらんください。患者調査票につきましては、入院患者と退棟した患者、補助票、レセプトを聞くわけですが、共通項目については、患者の基本情報として主傷病や状態像に関する調査、ローマ数字4の今後の見通しとして、入院継続が必要な場合にその理由、退院へ向けた目標、退棟患者票では退棟先、退院先についてお伺いするということを考えております。右側のそれぞれAからEまでは、Aですと退院支援加算についての状況と比較するとか、Bについては日常生活機能評価のぐあいを聞くといったような構成を考えております。

17ページ目をごらんください。調査のスケジュールといたしましては、本日こちらの分科会でこの原案について御議論、御了解をいただければ、直近の中医協の基本問題小委員会及び総会にお諮りし、御了解をいただければ、年内に調査票を配布、調査して、年明けに集計、調査結果をまとめ、報告させていただきたいと思っております。

 続きまして、調査票についてお手元の分厚い「入-1-参考-1」をごらんください。

 おめくりいただくと各ページの右肩に、例えば3ページを見ていただくと「A-施設」とありまして、これはAグループの施設調査票ということでございまして、同様に各調査票の右肩にその調査票の分類に該当する記号を振っております。また、調査票については1ページから112ページまで通し番号を振っておりますので、御説明はこちらの通し番号でさせていただきます。

 かいつまんでポイントを御説明します。

 1ページ目は、Aグループの施設調査票ですが、基本情報が入っております。

 2ページ目をごらんください。グループAですので、問4としまして、7対1・10対1における病棟群の届け出状況の質問項目が2ページ目から続いております。

 3ページ目につきましては、在宅復帰率、病床の利用率について問いがありまして、ここのあたりは共通で、ほかの施設調査票、AからEまで同じように質問項目をつくっております。それから、一般病棟入院基本料ですので、3ページ目の5-6に90日を超えて入院する方についての質問もさせていただいております。

 4ページ目をごらんください。7対1は今回「重症度、医療・看護必要度」を見直しておりますので、7対1の届け出状況について改定前後で変化があったかどうかということを確認するために問7で細かく質問項目を立てております。

 5ページ目は、同様に、問8の今後の届け出の意向ということで、こちらにあるような項目について質問をしております。

 6ページ目、問12は退院支援に関する状況ということで、こちらも各施設調査票共通で聞いているところで、退院支援加算の届け出状況などです。

 7ページ目も退院支援に関する質問項目を設置しています。

 8ページ目、15-2では、退院支援に係る連携先の施設につきまして、施設類型別の施設数などを質問しています。また、問16は、退院支援の積極的な取り組みや困難というような事項についての質問を設けています。

 続きまして、Aのグループの病棟票で、10ページ目は病棟の基本情報です。

11ページ目の問3として、今回「重症度、医療・看護必要度」でC項目が追加されまして、この見直しの影響に関しての質問ということで、前回の分科会でも見直しの影響といったところは御意見があったかと思うのですが、このような形で問いを用意しております。問4以降は、退院支援の状況ということで、先ほどの施設票にも類似のものがございましたが、こちらは病棟でどのような取り組みをしているかという質問です。

 おめくりいただいて、12ページ目が入院前の居場所、13ページ目は退棟患者について、退棟先を類型別に分けまして、どういうところに退院しているかという状況を調査する項目になっています。

14ページ目をごらんください。入院患者票です。基本情報としまして、主傷病名、入院日、入棟日、入院したときの状態などを聞いております。

15ページ目をごらんください。患者の状態にかかわる項目のほか、疾患、症状、状態など詳しく選択肢を整理しております。

16ページ目をごらんください。前回も議論になりました医師の指示の頻度に関しての問いです。1-2が医師による直接の医療提供の頻度ということで、これは前回の調査と同じなのですが、医師の頻度と患者の状態像というのが必ずしもリンクするものではないという御意見がございましたので、1-1を新しくつけて、医療的な状態が安定しているのか、それとも不安定なのか、それが常時どうなのかという選択肢で、こちらのクロスで見られるような形で今回は項目を修正しております。

17ページ目は、実際に患者さんに行っている医療処置の関係を聞いております。

18ページ目は、実際にケアマネジャーやカンファレンス、退院支援にかかわるような部分の項目、それから9でほかの医療機関の受診状況を聞いています。

19ページ目は、患者さんの今後の見通しということで、医学的な入院継続の理由というのはいつも聞いているのですが、1-1が医学的な理由の詳細ということで、医学的な理由のため入院が必要ということについて具体的に何が必要かというところをブレークダウンした選択肢を追加しております。

21ページ目は、退棟患者票です。退棟した方に関する情報ということで、基本情報に加えて退棟先をお伺いしております。

22ページ目は、退院後に利用を予定している医療や介護サービスということで、そういうところの状況についての問いになっています。

 以上、22ページ目までがグループAのそれぞれの調査票です。

23ページ目以降はBになりまして、施設調査票については基本項目が同じになっておりますので、説明を省略させていただきます。

25ページ目の4-6の退院患者の部分はA票よりは詳しく聞いている内容になっています。

26ページ目以降も同様です。

27ページ目は、実際の届け出状況を少し詳しく、改定前とそれ以降どうだったかを聞いております。

28ページ目以降は、退院支援に関する項目で、ここは共通ですので、省略させていただきます。

31ページ目をごらんください。Bの病棟票です。基本項目で、基本的にはほかの病棟票と同じになっています。

33ページ目をごらんください。地域包括ケアと回復期リハビリテーションです。4-4で回復期のリハビリの実施状況を追記しています。4-5については地域包括ケアでのリハビリの実施状況の問いを入れております。

35ページ目からがBの入院患者票ということで、基本的にはAの入院患者票と同様の項目を書いております。

37ページ目です。7-3で回復期リハビリテーションの状態をB票では聞いております。

40ページ目をごらんください。B票ではリハビリについての質問を追加しています。

 以下同様ですが、45ページ目のC票をごらんください。療養病棟入院基本料の届け出施設への調査票で、Cの施設票につきましては、問1として関連施設の状況を質問しています。

46ページ目は、基本情報ということで、ほかの項目と同様の質問です。

48ページ目も同様の質問になっています。

49ページ目以降も、改定前と後での届け出の変化に関する質問です。

51ページ目からが退院支援の状況に関する質問で、同様の項目になっておりますので、割愛いたします。

54ページ目をごらんください。グループCの病棟の調査票で、基本情報になっております。

55ページ目をごらんください。2-5は、認知症に関係する病棟ということでそちらの問いを追加しております。

56ページ目をごらんください。問4の入院患者数の部分は、こちらは療養病棟なので、4-2で医療区分の該当の変化についての質問をしています。また、今回、医療区分の改定で見直しをしました項目に関する処置等についての質問を追加しています。

59ページ目、入院患者票ですが、基本項目は同じように設定しております。

60ページ目は、医療区分の関係の質問項目を追加しております。

63ページ目では、入院患者が受けた医療処置について、6は、過去30日間ということで調査基準日だけでなくて過去にどういう処置を行ったかという項目を追加しております。

 続きまして、以下同様です。

 D票、69ページ目をごらんください。障害者施設等入院基本料の調査項目で、C票と構成はかなり近くなっておりますが、基本項目に加えて追加しているところは、選択肢を障害者入院基本料等に合わせて修正しております。

76ページ目が、Dの病棟票で、基本的にはC票と同様の構成になっております。

79ページ目をごらんください。4-6、4-7で身体障害者の等級や障害支援区分別の状況についての質問を入れています。

81ページ目からが入院患者票ということで、先ほどのC票と同様の質問票になっております。

91ページ目のE票をごらんください。Eは有床診療所の調査になっておりまして、当該有床診療所の基本情報ということですが、1-1-1で在宅療養支援診療所の届け出状況を質問しています。

93ページ目、問6で訪問診療、緊急往診、地域ケア会議の状況、問8では地域包括診療料の届け出状況などを入れています。

94ページ目は、有床診療所の在宅復帰機能強化加算の質問を入れています。

95ページ目以降は、退院支援に関する共通項目が入っています。

98ページ目からがEの病棟調査票になっております。ほかの病棟票と基本項目として同じようなものが入っております。

 以下、入院患者票等も同様になっております。

111ページ目、補助票がついておりますが、今回調査から、Hファイルという形で一部の病院では電子化しておりますので、Hファイルをお持ちの病院はそれを提出していただければ、この補助票の紙は提出しなくていいという形にしております。

 調査票の御説明は以上です。

○武藤分科会長

 ありがとうございました。

 それでは、最初の議題「平成29年度調査項目の追加について」見ていきたいと思います。資料は「入-1」の前半部分、5ページまでですか。療養病棟入院基本料の追加調査ということであります。いかがでしょうか。特段ございませんか。

 それでは、2番目の「平成28年度調査の内容について」ということで、「入-1」の6ページ以降と分厚い調査票でございます。全般について、どちらからでもよろしいので、気がついたところから見ていただければと思いますが、御発言ございますでしょうか。どうぞ。

○池田委員

 対象施設数というのが「入-1」の13枚目にございますが、例えばAからEの中で重なって同じ施設が選ばれるようなことがあり得るのかどうかということが一点です。

 あと、対象施設数はそれぞれ微妙に数が変わっておりますけれども、これは何か抽出率とか、そういうのを考慮した上で施設数が変わっているのか、もし抽出率等が決まっているのだったら、それを教えていただきたいと思います。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 事務局です。13ページの表の対象施設については重複がないように抽出する予定でして、Eは有床診療所の中から抽出いたしますが、AからDは病院ということで、それぞれ母集団の数を考えて、まずDの障害者施設を届け出しているところから800抜いて、残った施設からCの療養病棟のところを抜いて、さらに残った施設からBに該当するところを抜いて、最後、Aを充てるという形を考えています。

 施設数は、予算の制約もありまして、全体の施設数というのがある程度決まっているのですが、それぞれの調査対象になる施設の母集団と抽出率を勘案して数は設定させていただいています。前回、前々回の調査の施設数を見ながら設定させていただいております。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○池田委員

 わかりました。そうした場合、例えばD票で抽出された施設は、C、B、Aの抽出のときには含まれないということは、両方の届け出をしているときには、Dで選ばれると障害者施設等入院基本料を取っているところが上では選ばれにくいというようなことで、無作為抽出にはならないというか、偏りが生じるような心配もしてしまうのですが、そのあたりは問題ないと考えていいですか。

○事務局

 一応、Aから順番に無作為で抜くとDのような施設は数がほとんど当たらなくなってしまうということで今のようなやり方で出しておりますが、相応の数、御回答いただければ余り影響がないものと考えております。

○武藤分科会長

 これ、前回調査も同じやり方でやったのですね。

○事務局

 はい。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○池田委員

 わかりました。

○武藤分科会長

 では、ほかにございますでしょうか。

 藤森委員、どうぞ。

○藤森委員

 今の池田委員と同じ疑問を持っていたのですけれども、一般病棟以外の病棟をどう持っているかによって一般病棟の使い方は違うのだと思うのです。回復期病棟とリハと障害者病棟のありなしでかなり患者さんの像が違うので、そうするとバイアスがかかったような形になるのだと思うのです。といって確かに2ついくと御負担だとは思うのですけれども、一部はダブっていかないと、特に地域包括ケア、B票のところを持っている病院と持っていない病院によってAはどう違うのかみたいなことが今の抽出の方法ですと見えてこないと思います。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 私どももそこはそう思っておりまして、ごもっともで、なかなか悩ましいところではあるのですが、施設票でその病院自体がどういうタイプの病棟を持っているかというのがわかりますので、例えばフルでケアミックスそろっているような病院と、一般と療養しか持っていないところというので、ある程度の分析は可能と考えております。また、今回、病床利用率という調査項目も入れていて、全体と今回抽出した群との差みたいなものもある程度比較しながら分析をかけたいということでは考えております。

○武藤分科会長

 藤森委員、どうぞ。

○藤森委員

 A票とB票の施設票を拝見すると、Aに関しては、例えば回復期リハや障害者病棟はその他にくるまってしまっていて、細かいところが見えてこないのだと思うのです。やはりこれはきちっと基本料ごとに分けていくべきでしょうし、同じように施設のB票も一般病床という大くくりはあるけれども、それが7対1か10対1かわからないみたいな状況になっているので、基本料ごとにきちっと数を押さえていったほうが、さっき言われたようなことができると思います。

○武藤分科会長

 事務局、よろしいですか。

○事務局

 調査票の項目について、今の御指摘を踏まえて検討させていただきます。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 ほかにございますでしょうか。

 島委員、どうぞ。

○島委員

 まず、文言です。「入-1-参考-2」の15ページの7-2の08の項目です。37ページがわかりやすいですか。7-2の08に「体内出血」という言葉があるのですけれども、体内出血というのは体の中にある出血のことなのですが、具体的には胸腔内出血とか腹腔内出血とか頭蓋内出血とか、そういうイメージなのですか。例えば骨折とかで筋に出血が起こったりしても体内出血という話になってくるので、医学用語ではあるのですが、これは何を意味しているのかよくわからない。

○武藤分科会長

 事務局、よろしいですか。

○事務局

 Bなので、恐らく、今、先生がおっしゃっているような気管内出血ですとか、そういう一定程度の出血量を伴うようなものを想定しているかと思うのですが、前回の状況も確認して、わかりやすい書き方に修正させていただきます。こういう表現のほうがいいといったような何か御提案はございますか。

○島委員

 普通使うのは、頭蓋内、胸腔内、腹腔内といった腔内出血の話だろうと思います。回答する、見た方たちはどういう意味だろうと普通は思ってしまうので。

 それと、有床診療所のE票のところで、例えば105ページに特殊な治療法というのがありますね。これは全部それぞれの施設、機能区分に分けて同じ項目があるのですけれども、有床診療所でCHDFECMOをやるようなところはないのではないですか。この質問は要らないのではないかなという気がします。

○武藤分科会長

 どうぞ、事務局。

○事務局

 こちらにつきましては、調査票を対象のグループによって少し変えていたのですけれども、逆に、むしろ変えないでそのまま入れておいたほうがいいのではないかという御意見もありまして、患者票につきましては、ここはあえて共通にさせていただいているところです。一応、一般病棟で専門化している有床診療所などもあって、手術などもやっているところがあるので、そこは統計的にいろんな患者の解析をかけていくときにAからEまで基本の項目は同じにしたほうがいいという御意見を踏まえて、あえてこうさせていただいております。

○武藤分科会長

 条件をそろえるということですね。

○島委員

 わかりました。

○武藤分科会長

 ほかにございますでしょうか。

 林田委員、どうぞ。

○林田委員

 患者票の補助票に関して、Hファイルでの提出で可能だというお話だったかと思うのですが、これは具体的に、例えば基準日から1、2、3、4、5、6、7日目みたいなデータを切り出して出す、加工して出すようなイメージなのですか。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○事務局

 今、補助票につきましては、調査対象の期間の7日間の部分を提出いただくということを考えておりました。

○藤森委員

 かえって難しいですね。

○武藤分科会長

 何か御提案がありますか。

○藤森委員

 テキストファイルなので、病院で該当患者さんのその週だけ切り出すというのは、データベースを扱えるところはいいのですけれども、そうではないところは非常に難しい。だったら、1カ月丸々全部出してくださいのほうが、本省に提出するそのまま出してくださいのほうが病院にとっては負荷が少ないと思います。

○事務局

 そのようなやり方でも、こちらが集めて、また処理するほうができるかどうかもあるので、それも確認して、もしそのような形ができるようであればそういう選択ができるようにしたいと思います。

○武藤分科会長

 ほかにございますでしょうか。

 武井委員、どうぞ。

○武井委員

 3点あるので、お願いします。

 一点は、文言の問題というか、患者調査票の認知症ありなしなのですが、現場の視点からいくと認知症というのはとても判断がしにくくて、できれば認知症の診断があるなしのほうが現場は判断しやすいのではないかと思いますので、その点を御検討いただきたいと思います。

○武藤分科会長

 事務局、よろしくお願いします。

○事務局

 確認させていただきますが、例えば調査票の15ページの「2 認知症の有無」となっているのが、認知症の診断の有無といったような形に修正ということでしょうか。

○武井委員

 そのとおりです。

○事務局

 そのようにいたします。

○武井委員

 次に、看護必要度の見直しの影響の項目です。ここに4項目上がっているのですが、実際、今回の改定でA、C項目の追加によって、医師、医事、薬剤師の多職種連携がとてもしやすくなったという声を聞きます。C項目を正確に評価するために医師の理解や協力が必要であったことから、重症度、看護必要度の理解がされたという施設もありました。また、重症度基準から外れた患者を状態に合った病棟への転棟、退院調整の指標とする等もあります。また、B項目の統一というのも今回あったのですが、これによって患者の状態が把握しやすくなって、人員配置等看護管理にも生かしやすくなっていると聞きますので、このような項目も追加していただければいいと思います。

○武藤分科会長

 では、事務局、どうぞ。

○事務局

 確認させていただきますが、今、御指摘ありましたのは、11ページのAの病棟票の問3の、例えば「3-4 評価の見直しの影響」という選択肢が01から04までしかございませんが、委員の御指摘があったような選択肢も追加をするとか、具体的にどういう選択肢がいいか、後で御意見をいただければと思います。

○武井委員

 お願いします。

 もう一点ですが、退院支援に関していろんな問いがあります。医療機関の連携、連携先の施設、サービス等についてはありますが、病院と自治体との連携ということについて、例えば地域包括支援センターとか、自治体との定例会議の参加状況を把握できるような項目が見えませんでした。やはり今後、地域、自治体、介護福祉との連携が重要になると思います。その中で、地域差とか施設差があると思われるのですが、現在そういうところが見えてこないことがあります。

 もう一つ、障害者施設においても障害者年齢区分がもうちょっとわかるような問いがあればと思います。現状だと、小児が入院しているのか成人が多いのか、そこら辺がわかりにくいところがあります。小児、成人によってやはり連携先が違ってくると思われます。これら等を踏まえて、平成30年度、医療・介護同時改定を考えるとこのような項目も追加していただければと思いますので、御検討をよろしくお願いします。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 御指摘ありがとうございます。イメージを確認させていただきますと、調査票の7ページのAの施設票の、例えば問15で「退院支援部門の設置状況」とありますが、このあたりの退院支援に係る一連の問いに加える形にするか、どちらかに1個追加する形にするか、自治体との連携状況、カンファランスの実施状況ですとか、具体的に退院支援に係る活動の中でそういった連携があるかといったものを聞くようなことの追加を検討いたします。

 2点目の障害者に関しては、例えば78ページのDの病棟票ですけれども、病棟の入院患者に関する問いがずっと78ページ、79ページにあるので、例えばどこかに年齢階級別の入院患者数、そういったことが入れられるか、検討させていただきます。

○武井委員

 ありがとうございました。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 神野委員、どうぞ。

○神野委員

 例の医師の指示の見直しの件です。16ページです。前回は、医師による指示の見直しの頻度、あるいは看護師による観察及び管理の頻度という文言をわかりやすくしていただいたと思われます。ただ、既に昨年の10月から看護師の特定行為研修が始まっていて、重症管理部門であろうが、救急部門であろうが、包括的指示で行くようなことがあります。それを実際にやろうとしております。そうなると、医師は毎日診察しているのだけれども、あるいは毎日何回も行っているのだけれども、包括的指示を変えなくてよろしいというケースはここで拾えるかという話になるわけですね。本来は指示の見直し云々ではなくて、ここは医師の診察というのが筋だったのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

○武藤分科会長

 池端委員、どうぞ。

○池端委員

 私も全く同じ考えなのですが、これは前回、前々回から話をしていますけれども、医師の指示の見直しというのが当初から出てきていて、例えば16ページの「医師・看護師による医療提供の状況」という表題において、医師については「直接の医療提供の頻度」という題目の中でなぜか医師だけは指示の見直しがあるかないかということです。看護師に関しては観察及び管理がどの程度あるかということで、これだけでもすごく整合性がない設問であり、なおかつ表題のように、これを医療提供の状況ということに置きかえて数字化してしまうことが私は以前から納得いかなくて、それで療養病床がいろいろやられたということはトラウマになっていることがあります。

 それを置いておいても、どうしてもこの内容を今回は変えていただきたいと思っています。もちろん、今までの調査の連続性ということから見ると、これを残したいという事務方の気持ちも非常にわかるのですが、どこかでそれをやらないと、結局いつまでたってもこの内容がひとり歩きしてしまう。例えば、前回もありましたけれども、高度急性期でも医師の指示の見直しが1週間ないというような病棟が出てきて、実態と違う結果が出てきて、前回も出てきています。こういうことが数字に出ると、この調査そのものがおかしくなってしまうのではないかと思います。

 医師の直接の医療提供といえば、具体的に言うと、医師が診察したり処置をしたり処方をしたり、あるいは呼吸器をいじったり、動脈血採血をしたり、中心静脈カテーテルを入れたり、いろんな処置とか手技があるわけです。こういうことは全部、医師の直接の医療行為になるわけです。それが指示の見直しがあるかないかということで置きかえてしまうと、整合性が出ないと思うのです。その辺をもう一度やはり検討していただきたいと思います。

 ただ、工夫されて、1-1で常時安定しているかというところを書いていただいたのは一つの進歩かと思いますけれども、ただ、これも「常時安定している」「ほぼ安定している」「ほぼ不安定である」「常時不安定である」ということで、時々不安定というのが入れられなくなって非常に書くのに困る。特に慢性期の中で1週間の間に2~3日ぐあいが悪くなることはあり得るので、ここはどう書いていいかわかりにくくなります。その辺もちょっと工夫が必要かと思います。

 以上、追加で発言させていただきました。

○武藤分科会長

 石川委員、どうぞ。

○石川委員

 私は、1-1を入れることによって余計おかしくなったのではないかと思っています。1-2の医師による直接の医療提供というのは全くしっくりこなくて、私は、医師による判断の必要性というのが大事だと思っているのです。ですから、その下の問いも、01として医師による判断の必要性は、ほとんど必要としないとか、そういうふうなことです。あえて言えば、判断だけではだめということであれば、判断や処置の必要性があるかないかというふうな形に言い直したほうがすっきりくると思うのです。

 1-1は、常時安定しているとか、逆に言えば、これはすごく難しいですよ。それよりも、0102の指示の見直しというのを全部直して、今、私が言いましたように、処置というのを入れるか入れないかわかりませんが、医師による判断か処置の必要がある、そういうふうな形に直したほうがいいのではないか。判断だけでもすごく重要なことなのです。ICUを見回って判断することが大事なのです。それがこの表現の中に入れられるかどうかだと思います。

○武藤分科会長

 これは前回も御指摘があった事項で、今回、1-1に患者状態を追加したのですが、事務局、どうですか。

○事務局

 これは、事前に委員の皆様方に一度見ていただいて御意見もいただいて、そこでなかなか悩ましい設問ではあるのですが、医師による直接の医療提供の頻度で、指示の見直しという設問が、これは前回と全く同じ形になっていて、これはこれで置いておいて、例えば、今、御意見をいただいたような診察の頻度や直接の判断の有無みたいなものを両方入れて前回との比較で見えるものと、改めて実際には診察の頻度がどうだったのか、あるいは判断が必要だったのかということを見えるようにするか、1-2をやめてしまって別の設問に置きかえるか、その2つぐらい、やり方としてはあるかと思いますが、どちらがよろしいかということをまた御意見いただければと思います。

○武藤分科会長

 神野委員、どうぞ。

○神野委員

 先ほど来のお話のとおり、世の中の制度とかが変わっているわけですので、私は、やはりこれは見直すべきだと思います。皆さんそう思っていらっしゃるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○武藤分科会長

 池端委員、どうぞ。

○池端委員

 私もこの際だから見直していただきたいと思うのですが、実はうちの協会で以前、この設問と同じように、診察、処置ということを入れて同じような項目立てで医療機関に調査させていただいたのですけれども、明らかに結果が違ってきてしまったのです。それだけ考えても、医師の指示の見直しということになると、常時必要だという医師の指示が1週間出たら、それは見直しではないということになってしまう、それに丸をつけてしまう方も随分いらっしゃったので、その辺はぜひ今回は変えて、これを今後続けていただければいいと思っています。

○武藤分科会長

 石川委員、どうぞ。

○石川委員

 指示の見直しというのが全くよくないのですね。これをとにかく適当な言葉に変えて、指示の見直しをやったのと、それから私がさっき言った判断の見直しや、診察、処置が必要だというふうにやったのでは、絶対に数が違ってくると思うのです。ここで患者さんの症状の重たさを見たいということであれば、医師が毎日来て様子を伺うということが大事だとすれば、そのときの判断、診察、処置、そういったものが必要なわけです。だから、そこを少しの言葉で言えれば一番いいと思います。見直しがあるかないかというのは、また別のことだと思うのです。

○武藤分科会長

 医師の判断、これもなかなか検出するのが、これはカルテをひっくり返さないとわからないですかね。実際、カルテ記録の問題にもなりますね。

 医師の指示に関しては、ほかの方で何か御意見ございますか。

○神野委員

 繰り返しますけれども、前回はICUから療養まで全部これをもっていろんな施策が決まっていったわけなので、ここはしっかり押さえていただきたいと思います。

○武藤分科会長

 ほかに追加の御意見等ございますか。

○石川委員

 ここで決めたほうがいいですよ。これをまた印刷した後に私たち3人がいろいろと言ったってしようがないので、ここで決めて、ぴしっとこれでいいですねとやったほうがいいですよ。それは事務局にお願いします。

○武藤分科会長

 では、事務局、どうぞ。

○事務局

 御意見ありがとうございます。事務局提案としては、今の御意見を踏まえまして、例えば一つ設問を追加して、医師による判断、診察の必要性といったようなことを入れて、今、御指摘いただいたような設問、医師による判断、診察の必要はほとんどないといったようなものを並べて、ここがこれだけ議論になるということは必ず前回はどうだったのかというのも聞かれますので、例えば特定行為の制度が導入されて、ここはさらに指示の頻度という聞き方だと減っているけれども、実際、診察や状態の確認というのはふえていますねというのが、むしろそれが両方見えたほうが納得感があるのかということを考えますので、追加をさせていただきます。どういう文言で追加するかは少しお時間をいただきたいと思います。

○武藤分科会長

 1-2に追加するという考えでよろしいですか。

○事務局

 そうです。

○武藤分科会長

 今、委員の皆さん方がおっしゃった医師の判断及び処置あるいは診療行為等の文言は考えます。

 どうぞ。

○神野委員

 判断も診察ではないかと思うのですけれども、処置するときも診察した上で処置する。簡単に単純化するなら診察でいいのかなと思いますが、いかがでしょうか。

○島委員

 これは診察の回数でいいのではないですか。指示を変えなくていいというのも判断なのですね。基本的に患者さんを診るという行為がないとこういうことは起こり得ないことなので、1日にどのくらい診察しているかという話をやったほうがよほどよさそうな気がします。

○石川委員

 ちょっといいですか。

○武藤分科会長

 どうぞ。

○石川委員

 私は、循環器病棟のICUとか、そういうところに長くいたことがありまして、実際には診察しなくても、看護師がこういう変化がありますと言ったときに、患者さんに直接触れて診察しなくても、そうか、それは大丈夫だとか、そういう判断は逐一必要になってきます。イメージとしては、患者さんのところに行って聴診器を当てる、そういうようなことになると思いますが、それだけではないのです。看護師さんの情報、そういったものもあって、それを判断するかどうか、例えば当直帯に電話がかかってきて、看護師さんがこういうふうな状況ですと言って、そういうのも看護師さんにとっては医師の判断が必要だということになるわけですね。それが大事なのではないかと思ったのです。

○武藤分科会長

 池端先生、どうぞ。

○池端委員

 私も石川先生のお考えは非常によくわかるので、ただ、余りだらだら並べてもと思うので「診察(判断、処置等を含む)」ということにして、診察の頻度ということで聞いてもらったらどうかと思いました。

○武藤分科会長

 やはり調査票をつけるほうの身になって、客観的にぶれないでつけられるということも大事だと思いますが、今のような文言でよろしいですか。

 事務局、どうぞ。

○事務局

 そうしますと、新たに追加する設問としては「医師の診察(判断、処置等)の頻度」としまして、選択肢については、頻度ですので、週1回程度以下、週2~3回程度、毎日、1日数回、24時間体制で必要といったようなことではいかがでしょうか。

○武藤分科会長

 どうぞ。

○池田委員

 24時間体制というのが、私は、並びとしてひっかかるのですけれども、24時間ずっと診察しているというのはないけれども、本当に安定していない患者さんだったらいつ呼ばれるかわからないという状況ですね。やはり24時間体制での管理というのは並びとして違和感があるのですが、かといって代替案をすぐ思いつきません。

○石川委員

 これは常時という言葉がいいのです。常時判断や診察が必要なときがある、そういうふうな感じですね。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 そうしますと、新たに追加する設問として「医師の診察(判断、処置等)の頻度」で、聞くのは、先ほどの週何回程度、毎日、1日数回、常時必要という形でいかがでしょうか。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○島委員

 いや、スタートは、1日に1回は必ず診察しなければいけないのです。1週間に1回などということでスタートさせてもらうと、まともな医療をやっていないという話になる。

○武藤分科会長

 どうぞ。

○事務局

 それでは、選択肢の順番は、毎日、1日数回、常時、週2~3回、週1回以下ということで。

○島委員

 週2~3回は要らない。そんないいかげんな医療をやっているところは認められませんよ。

○池端委員

 これと合わせたいのですね。

○事務局

 そうですね。

○池端委員

 1-2は残るのですね。

○事務局

 1-2は残った上で、診察があって、実際に指示の見直しが行ったかどうかという流れで、1-1と1-2の間に入れさせていただきたいと思います。

○池端委員

 だったら、余り回数を変えないでこのままでいいですね。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

 それでは、今の皆さん方の御意見を踏まえた上で、事務局提案として御了解いただけますでしょうか。

○池端委員

 1-1は残るのでしょうか。

○武藤分科会長

 どうぞ。

○事務局

 1-1につきましては、このまま残るか、御意見を踏まえて選択肢を変えさせていただくか、新たに問いを入れるので削除するかという選択肢が残っているかと思いますので、御意見いただければと思います。

○武藤分科会長

 1-1の扱いはどうですか。残してもいいような気もしますけどね。

○石川委員

 この4択だと判断が余計難しくなる。

○武藤分科会長

 では、1-1は削除しますか。あるいは1-1の選択肢を少しふやすか。

○島委員

 0203を時々不安定とか、そういうのに変えるとかいうのであれば。

○武藤分科会長

 では、この文言を3択にすればいいですか。3択にしたほうがいいかもしれませんね。3択か5択か、そのほうが選びやすいと思いますね。

 どうぞ。

○事務局

 そうしますと、1-1については、例えば3択にしまして、安定している、時々不安定、常時不安定といった3択ではいかがでしょうか。

○武藤分科会長

 いかがですか。それだったら選びやすいですか。

 では、そのように1-1は残して3択に変えるということです。

 あと、1-2に先ほどの「医師の診察(判断、処置を含む)」、では、そのような形で変えさせていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。

(「はい」と声あり)

○武藤分科会長

 それでは、調査票のこれ以外に関して何かございますか。

 池端委員、どうぞ。

○池端委員

 私は、C以外は余り詳しく読み込んでいないので、ひょっとしたらあるのかもしれませんけれども、今回、退院支援をかなり注目して通してやっていらっしゃると思いますが、稼働率というか、利用率を入れていただいたので、あともう一つ、在宅復帰率だと思うのですが、在宅復帰率はどこか読み込める数字がありましたでしょうか。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 在宅復帰率につきましては、Cのところ。

○池端委員

 いや、全体。

○事務局

 全体を通してですね。そうしますと、3ページのAの施設、例えば5-4として在宅復帰率という形での設問になっていて、同様の設問がほかの施設票にも入っております。

○池端委員

 療養にも入っていましたか。

○事務局

 療養についてはCになっておりまして、47ページの4-3に入っております。

○池端委員

 ありがとうございます。

○武藤分科会長

 よろしいでしょうか。

 そのほかにございますか。

 石川委員、どうぞ。

○石川委員

 ずっと考えているのですけれども、なかなか難しくていい案が思い浮かばないのですが、今回「重症度、医療・看護必要度」というのが変わって、パーセンテージも変わった。前の事務局が20%と30%の間をとって25%という記事もあったわけなのですけれども、25%で相当苦労している病院がいっぱいあるわけなのです。例えば2ページ目のところに改定前と改定後の比較でパーセントが出ていますが、どんなところを苦労したのかということがこの調査でわかるようなことをしていただきたいと思うのです。というのは、もちろんパーセントが低ければ、それは7対1ではないのではないかとか、いろんなことを言われるかもしれませんけれども、地域の病院というのは、経営問題も抱えながら、7対1も存在しながら、かつ重症の患者さんにも対応しながら、傾斜配分したり、工夫しているところはいっぱいあるのです。そういうことを考えると、今回、25%というのはいろんなところで大変きついという声が聞かれて、それがこの調査で表現できるような形というのは何かないでしょうか。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 11ページのAの病棟票の問3の部分で、今回の改定における「重症度、医療・看護必要度」の見直しの影響等についてということで、3-1から3-4がございます。3-2については、昨年の10月1カ月間とことしの10月1カ月間の該当基準のパーセンテージの比較を設問で用意しました。また、3-3では、新しい基準になりましたので、新基準で該当患者の割合がふえたか、変わらないか、減ったか。3-4としまして、見直しの影響ということで設問ですが、ここは先ほど武井委員から追加の御意見をいただいたので、少し選択肢をふやしていきたいと思いますが、例えば作業が負担になったとか、このあたりで現場の方の負担感といいますか、影響というところが出せればと思っております。もう少しこういうふうに変えたほうがいいという御意見があれば頂戴できればと思います。

○石川委員

 よろしいですか。

○武藤分科会長

 どうぞ。

○石川委員

 自分のところも含めてなのですけれども、今回こういう看護必要度が変わったことによって世の中的には看護師さんの講習会が非常に盛んになってきて、予約してもなかなか講習が受けられないくらいはやっている。やはり精緻化して自分の病棟の運営をきちんとしていこうという動きが、経営問題も含めて、世の中的にはあるわけです。それがこれだけの問いの中で表現できるかどうかということです。ここの構成員になっている方なども、よく講演に出ている方もいらっしゃるみたいで、そういうものが世の中的にはふえて、要するに、みんなそこに注目しているわけです。病院の管理者は、25%にするのも結構大変になっているというところがあるので、そこをこの調査で表現できればいいと思っています。私のほうからも具体的に何をやったらいいというのが浮かばないのですけれども、少し工夫していただいたらありがたいと思います。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 ほかにございますでしょうか。

 御発言のない本多委員、いかがでしょうか。菅原委員も大丈夫ですか。ほかにございますか。

 調査票に関しては、先ほど武井委員から御提案になった幾つかの項目、こちらのほうは皆さん御了解していただいたと思いますので、文言に関しては相談の上、変えていきたいと思います。

 あと、例の医師の指示の見直し、これは先ほど御了解いただいた内容で変更させていただきたいと思います。

 調査票の抽出方法に関しては大丈夫ですか。

 ほかにございますでしょうか。どうぞ。

○池田委員

 この調査の回収率が前回も問題になっておりましたが、今回、回収率を上げるような工夫とか、先生方の御協力、病院の御協力はどのような形になっているのでしょうか。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 ありがとうございます。まず、原則として、この調査票をつくりますときに、例えばNDBでも見えるような算定回数とか、そういったことは全て削除して、なるべく項目はフォーカスを絞ってという形にさせていただいております。

 また、冒頭も説明しましたが、最後の補助票、111ページ、112ページについては、紙で手書きでずっと集めていたのを今回はHファイルでもよいということで、またさらに、きょう御意見をいただいて、7日間切り取るのも作業になるので1カ月分そのままという形もできるかどうかは、追加で検討して対応させていただきたいと思っております。

○武藤分科会長

 よろしいでしょうか。ほかにございませんでしょうか。

 島委員、どうぞ。

○島委員

 「重症度、医療・看護必要度」は、かなり厳しくなっていて、病床の機能を変えるところが全国的にいっぱい出てくると思うのですけれども、7対1あるいは25%という数字を維持するためには、稼働率がかなり変化してきている医療施設がたくさんあるので、そういったところもあわせて読み取れるようなことがあるとその辺の影響がはっきりわかる。在院日数というのももちろん出ていましたけれども、平均在院日数も当然短くはなるでしょうが、稼働率がかなり落ちている医療施設がふえているような実態ではないかと思いますね。その辺も見れたらどうでしょうか。

○武藤分科会長

 稼働率は見ていましたか。事務局、どうぞ。

○事務局

 御指摘ありがとうございます。こちらについては、例えば3ページのAの施設票ですが、5-4の右に平均在院日数を入れているのと、5-5で病床利用率ということでさせていただいていますが、病棟種別ごとにパーセンテージが出る形に今回新たに追加しています。これはAからEまで共通で入れております。例えば5-5については、ことしの10月1カ月間なので、前年の10月との比較にするとか、そういう工夫がもしかしたらあるのかもしれませんが、御趣旨を確認いただければと思います。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○島委員

 比較があれば、利用率はどこもきちんと計測していると思いますので、前年との比較、25%になる前の15%との比較があるほうがわかりやすいのではないかという気はします。

○武藤分科会長

 神野委員、どうぞ。

○神野委員

 時間があるみたいなので。既に医療課のほうに行っていると思うのですけれども、日本病院団体協議会で7対1病棟を持っている病院1,500に対して緊急でアンケートをやりました。800余ということで、半分ぐらいの回答率で、7対1をやめたのが21%ぐらいの病院で、何らかの転換をしています。その中で、病棟群に行った病院というのは、ありましたけれども、ほとんどない。これは最初から予想はしていたわけであります。余り先走っては何ですが、先々、病棟群をどうするのかという話をしなければいけないミッションがきっとこの会にあるのだと思うのです。そのときに、今の病棟群のどこに問題があるか、なぜみんな行かなかったかといったことがどっかから出てくるかどうか、設問として拾い出すことができるかという話が見えないのかなと思ったりもしております。

○武藤分科会長

 病棟群は聞いていますね。

 事務局、どうぞ。

○事務局

 病棟群に関してですが、2ページのAの施設票の問4、病棟群の届け出で、現に届け出ている、あと、今後の意向ということで伺っています。こちらについては29年度の調査のほうで聞くという形で前回御議論があったかと思っておりますので、28年度はこの程度という形で設定しております。

○神野委員

 失礼いたしました。後で議論しましょう。

○武藤分科会長

 では、まだちょっと時間もありますが、調査票に関してはこのくらいにしておいて、あと何か今のような御発言といいますか、全般に幅広に御意見をいただければと思います。この入院医療の分科会はあくまでも専門的な立場から入院医療にかかわる技術的な課題を整理するということですけれども、そうした観点から何か幅広の御意見はありますか。例えば前回、神野委員から、例の「重症度、医療・看護必要度」はDPCが反映できないかとか、そういうような御意見も出ました。

○池端委員

 まず、29年度も療養病床に関して調査を入れていただいてありがとうございます。それを踏まえてですが、雑談的な話として聞いていただければいいと思いますけれども、療養病床に関しても、DPCデータが大分集まってきているのではないかと思います。その中で、現在の療養病床はどういう医療行為を行っているかということがデータとしてある程度まとまった形で出てくれば、それを踏まえて、医療区分をこのまま未来永劫続けていいのかどうかという議論もそろそろ始めていかなければいけないのではないかと思います。その辺について許せる範囲で御意見とかいただければと思います。

○武藤分科会長

 事務局、答えられる範囲で答えていただけますか。

○事務局

 御指摘ありがとうございます。データについてことし鋭意これから調査して集めていきますので、また分析のプロセスの中で今の御意見も踏まえて工夫していきたいと思います。

○武藤分科会長

 ほかにございますか。

 神野委員、どうぞ。

○神野委員

 今、分科会長からおっしゃっていただきましたけれども、どの項目を「重症度、医療・看護必要度」に入れても、やはりいろいろとあっちからこっちから不満が出てくるわけです。今のままで足したり引いたりしていていいのかという話は、いつもやらなければいけないと言いながらであります。その中で、今、DPCのデータがいっぱい集まっていますので、今のDPCデータと「重症度、医療・看護必要度」との相関を見るとか、そういう今のうちにやっておく必要があると思います。恐らく来年になったらそれどころではなくなると思いますので、今のうちにできることをやっておいていただいたら、先への議論ができるのかなと思います。

○武藤分科会長

 ありがとうございます。

 ほかにございますか。

 石川委員、どうぞ。

○石川委員

 確認したいのですけれども、3ページ目の5-6という問いですけれども、90日超えの患者さんのところです。私は記憶がだんだん薄れてきたのですけれども、一般病棟を、棟、床、人と書いてあるのですが、うち90日のところも、棟、床、人数と全部書き入れるのでしたか。書き入れることができますかね。うち90日超は出来高算定でというふうな、その次は療養病棟と同等の算定でという、これは人数ではないのですか。人数ではなくて床数も届け出るとか、そういうのがありましたか。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 確認させてください。3ページの5-6の設問。

○石川委員

 そうです。下はこうやって斜線になっているのだけれども、病棟数というのも書かなければいけないし、こんなふうな構造になっていましたか。

○事務局

 これは、恐らく、この病棟数と届け出病床数のカラムは一番上だけでよくて、その下は斜線でここは黒塗りで、入院患者数だけカラムが3つということに修正が必要です。修正させていただきます。

○石川委員

 そうするとこのままでいいという感じですか。

○武藤分科会長

 いや、下と同じです。

○石川委員

 消える。そうですね。

○武藤分科会長

 よろしいですか。

○石川委員

 幾ら考えてもわからないから。

○武藤分科会長

 事務局、どうぞ。

○事務局

 失礼いたしました。御質問の3ページの5-6と5-7と設問がありまして、5-6は、届け出ている病床について90日超えが、出来高でやるのか、それとも療養病棟と同じ報酬でやるのか、どちらか病棟ごとに選ぶことになっております。ですので、5-6は一番右のカラムの入院患者数は削除させていただきます。例えば10病棟を持っているとして、そのうち5病棟は90日超え、出来高だったら、一番上は10と書いて、2行目を5と書いて、残りの5が療養というような形で書いていただく。患者数は5-7で聞いておりますので、5-7には患者数を書いていただくという形で整理させていただければと思います。

○武藤分科会長

 病棟単位で選択しているから。

○石川委員

 何人いますとかということについて最初から届け出るのですか。

○事務局

 病棟を指定していただくので。

○石川委員

 届け出病床数というのは書いてありますけれども。

○事務局

 病棟ごとに何床というのを答えていただくということで。

○石川委員

 最初から90日超えの患者さんのベッドを5床用意してありますとか。

○事務局

 違います。例えば50床の病棟を3つ持っていて、そのうち2つの病棟は90日超え、出来高算定で、残り1つは療養病棟と同等報酬とすると、こちらの記載欄は、病棟数の合計は3、うちの90日が2で療養が1になって、病床数は合計が150床で、90日超えは100床、療養病棟は50床ということを指しております。

○石川委員

 そういうのは現実にはないと思いますけどね。

○武藤分科会長

 でも、届け出が病棟単位なので。

 よろしいでしょうか。

 では、全体を通じて何か言い残されたこと、あるいは追加はございますか。

 それでは、今回、御意見をいただいた内容に関して、調査項目に関して事務局と御相談の上、必要に応じ修正を加えて、次の中医協基本問題小委のほうに提出させていただきたいと思います。基本問題小委は1019日ということで報告をいたしたいと思います。

 次回日程については何か事務局からございますか。

○事務局

 次回の開催は未定ですので、日程が決まりましたら改めて御連絡をさせていただきます。

○武藤分科会長

 それでは、平成28年度第2回「診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会」をこれで終了させていただきたいと思います。どうも御協力ありがとうございました。


(了)

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