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2016年10月6日 第46回 先進医療会議議事録

○日時

平成28年10月6日(木)15:59〜16:40


○場所

TKPガーデンシティ永田町ホール3A(3階)


○出席者

【構成員等】
宮坂座長 五十嵐構成員 石川構成員 梅村構成員 柴田構成員
福井構成員 藤原構成員 山口構成員 山本構成員 横井構成員
【事務局】
医療課長 医療課企画官 医療課長補佐 医療技術評価推進室長補佐
歯科医療管理官 保険医療企画調査室長 研究開発振興課長 先進医療専門官 他

○議題

1 新規技術(9月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分け(案)について
  (先−1)
  (別紙1)

2 先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について
(先−2)
(別紙2)(別紙3)(別紙4)

3 先進医療Bの総括報告書に関する評価について
  (先−3)

4 先進医療Bの取り下げについて
  (先−4)

5 先進医療Bにかかる総括報告書及びその提出の時期について
  (先−5)

○議事

議事録

15:59開会




 

 

 

○医療技術評価推進室長補佐

 事務局でございます。

 ただいまより、第46回「先進医療会議」を開催いたしたいと存じます。

 前回の会議をもちまして、猿田座長が任期満了に伴いまして御退任なされましたため、座長を選任されるまでの間、私、医療課室長補佐が司会進行を務めさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。

 構成員の紹介でございます。

 初めに、今回より新たに御参加いただくこととなりました構成員の先生方をお二方、御紹介させていただきます。

 まず、梅村敏先生です。

梅村構成員

 よろしくお願いします。

医療技術評価推進室長補佐

 続きまして、横井香平先生。

横井構成員

 よろしくお願いいたします。

医療技術評価推進室長補佐

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 続きまして、先生方の出欠状況でございます。本日は、福田構成員から御欠席との御連絡をいただいております。欠席されます福田構成員からは委任状の提出があり、議事決定につきましては座長に一任といただいております。

 頭撮りはここまでとさせていただきたいと存じます。

(報道関係者退室)

医療技術評価推進室長補佐

 次に、資料の確認をさせていただきたいと思います。

 お手元の資料をごらんいただければと思います。

 まず、議事次第、座席表、委員の名簿のホチキスどめ。続きまして、先−1の資料、別紙1−1、別紙1−2。先−2の横紙が1枚ございまして、別紙2のホチキスどめがございます。その次に別紙3。これもやや分厚いホチキスどめでございます。それから、別紙4がございます。先−3がございまして、先−4の1枚紙で、最後に先−5の1枚の紙がございます。

 もし不足等がございましたら、御指摘いただければと思います。

 また、今回もタブレットを使用していただきたいと存じます。届け出書類等につきましては、タブレットから閲覧をしていただければと思います。会議資料とタブレットの内容は異なっておりますので、御発言なさる際は会議資料のページまたはタブレットのページとあらかじめ御発言いただければと思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、座長の選任でございます。

 まずは、先進医療会議の構成員のお手元の名簿をごらんいただければと思います。座席表の次にございます。

 先進医療会議の座長につきましては、規定上、構成員の中から互選により選出するものとされております。どなたか構成員の方から御推薦はございますでしょうか。

 山口構成員。

山口構成員

 当会議の座長に、構成員の宮坂先生を御推薦申し上げたいと思います。

医療技術評価推進室長補佐

 宮坂先生にお願いすることでいかがでございますでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

医療技術評価推進室長補佐

 ありがとうございます。

 それでは、宮坂先生に座長をお願いさせていただければと思います。

 宮坂先生、恐縮ですが、座長席に御移動をお願い申し上げます。

(宮坂構成員、座長席へ移動)

医療技術評価推進室長補佐

 では、宮坂先生、議事進行をお願い申し上げます。

宮坂座長

 座長を仰せつかいました宮坂でございます。

 これからの議事進行は、私が進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 まず、座長代理についてですが、構成員の中から座長が指名することになっております。

 これまで座長代理をしていただいた、五十嵐先生にお願いしたいと思いますけれども、皆様、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

宮坂座長

 では、よろしくお願いいたします。

 先生、移動をお願いします。

(五十嵐構成員、座長代理席へ移動)

宮坂座長

 それでは、今回、検討対象となる技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしておりますが、その結果について、事務局から報告をお願いいたします。

医療技術評価推進室長補佐

 今回、検討対象となります技術等に関しての利益相反について、御報告申し上げます。

 宮坂座長、梅村構成員、福井構成員、藤原構成員より、先進医療Bとして評価を行う整理番号101の技術について報告がございました。福井構成員におかれましては、当該評価対象技術に含まれる医薬品または医療機器等の製造販売業者等からの受領額が500万円以上でございましたので、本会議の細則規定に基づきまして、当該技術の議事の取りまとめを含む検討及び事前評価には加わらないということになります。

 続きまして、梅村構成員におかれましては、評価対象技術に含まれる医薬品医療機器等の販売業者からの受領額が50万円以上500万円以下でございましたので、同規定に基づきまして、技術の検討に加わることは可能でございますが、議事の取りまとめ及び事前評価には加わらないという形になります。

 また、宮坂座長、藤原構成員におかれましては、受領額が50万円以下でございましたので、同規定に基づきまして、当該技術の議事の取りまとめ及び事前評価に加わることは可能でございます。

 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

宮坂座長

 ありがとうございました。

 そのほかの出席されている構成員におかれましては、このような事例はないということでよろしいでしょうか。

 ありがとうございました。

 それでは、新規技術(9月受理分)の先進医療Aまたは先進医療Bへの振り分け(案)についての資料が提出されておりますので、事務局から御説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 新規技術(9月受理分)の先進医療Aまたは先進医療Bへの振り分けについて、資料先−1に従って御説明申し上げます。

 9月に受理をした技術は、受理番号72番「自己細胞シートによる軟骨再生治療」の1件でございます。適応症は「膝関節軟骨損傷(外傷又は変性により生じたものに限る)」となっており、かかる費用は資料のとおりでございます。

 別紙1−2をごらんいただきますと、使用する再生医療等製品である自己積層化軟骨細胞シートが未承認のものとなりますので、先進医療Bとして振り分け案を作成いたしました。

 御説明は、以上でございます。

宮坂座長

 ただいまの御説明について、何か御質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、先進医療Bとして振り分けたいと思います。

 次に、事務局から、先進医療技術審査部会において承認された新規技術に対する事前評価結果等についての説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 先ほど御説明いたしましたとおり、整理番号101の技術については、福井構成員は当該技術に関する検討及び事前評価には加わらないことになりますので、大変申しわけございませんが、よろしくお願い申し上げます。

(福井構成員、退室)

先進・再生医療迅速評価専門官

 資料先−2に従って御説明申し上げます。

 今回、御審議いただきます技術は「治療抵抗性の子宮頸癌に対する閉鎖循環下骨盤内非均衡灌流療法」「切除不能かつ化学療法非奏効または不耐例の肝内胆管癌に対する陽子線治療」「既存抗リウマチ薬抵抗性の関節リウマチに対するヒドロキシクロロキン併用療法」の3件でございます。

 適応症につきましては、整理番号101は「治療抵抗性の子宮頸癌」、整理番号102は「切除不能かつ化学療法非奏効または不耐例の肝内胆管癌」、整理番号103は「関節リウマチ」となっており、かかる費用については、それぞれ資料にお示ししたとおりでございます。

 まず、整理番号101ですが、こちらの事前評価は、山本構成員にお願いしてございまして、総評として「適」の御評価をいただいております。

 整理番号102につきましては、事前評価は藤原構成員にお願いしてございまして、こちらも総評として「適」をいただいております。

103につきましては、事前評価を宮坂座長にお願いしておりまして、総評として「適」の御評価をいただいております。

 追加ですが、整理番号102の別紙3の1枚目の評価用紙でございますが、こちらは事務局の手違いで間違ったものを添付してございます。説明の際には、藤原先生から御説明をいただきたいと存じます。大変申しわけございませんでした。

 説明は以上でございます。

宮坂座長

 それでは、整理番号101でございますが、事前評価を担当した山本構成員から、技術の概要及び評価結果についての御説明をお願いいたします。

山本構成員

 山本でございます。

 お手元の資料別紙2「治療抵抗性の子宮頸癌に対する閉鎖循環下骨盤内非均衡灌流療法」をごらんください。

 技術の概要ですけれども、タブレットの201ページをごらんいただくのが一番よくわかるかと思います。タブレット201に療法のスキーマがございますが、私もちょっと説明しにくいのですけれども、骨盤といいますか、両方の大腿のところからカテーテルを入れまして、それで中を灌流させるときに動脈側と静脈側を血流を一時遮断するような形にする。それに加えて、両大腿のところにマンシェットを巻いて、そこに圧をかけて、下肢に行く血流を一時阻血にして、骨盤内の灌流を、骨盤内だけに一時期血流が回るような形にした上で抗がん剤を流すというやり方になります。

 その次、203ページに薬事承認申請までのロードマップがございます。赤の「先進医療」と書いてあるところが本試験になりまして、これが済んだら治験に行って、薬事承認申請というロードマップになっております。先行試験も幾つかあったということでございます。

 評価ですけれども、技術部会で技術的なところはかなり十分に御審議いただいております。社会的妥当性につきましては、十分審議いただきまして、説明文書についても審議されておりますので、倫理的問題等はないと考えております。

 現時点での普及性ですけれども、先行試験が少しある程度で全く普及はしておりませんので「C.罹患率、有病率から勘案して、普及していない」を選択いたしました。

 効率性ですけれども、一応、先行試験ではよい結果ということで、少数ですけれども、やや効率的ではないかと思われるということでございます。

 将来の保険収載の必要性ですが、「B」を選ぶ状況ではありませんので「A」といたしました。

 総合判定といたしましては「適」といたしましたが、コメントをつけさせていただきました。本試験は第I相で用量設定段階にございまして、先進医療Bを1本やったからといって保険収載になるわけではございません。この後で、第II相試験は少なくとも必要であろうと思われます。ただ、この先進医療で、規制当局の評価にたえるデータの収集をしていただく必要がございまして、それをすることが今後の開発につながると思いますので、その点を十分注意して実施していただければ、総合判定としては「適」でよろしいのではないかと考えております。

 以上でございます。

宮坂座長

 ありがとうございました。

 ただいまの御説明について、何か御質問はございますでしょうか。

 これは大分やりとりをして、先生に総評のところに書いていただきましたけれども、規制当局の評価にたえるデータが得られるかどうかがすごく大切、ポイントかなと思って見ていたのです。

山本構成員

 技術部会で担当の構成員の先生方が、かなりそのあたりは追及をされたと思います。直江先生と田代先生から、副担当の山中先生のあたりで、かなりその辺は突っ込んだ議論がなされております。

 特に、やはり先行試験が幾つかございましたけれども、そちらが本当に自主的に行われたもので、残念ながら規制当局の評価対象になるようなものではなかったので、そこのところを今回はロスのないようにきちんとやっていただきたいということで、かなり細部にわたってのやりとりがございました。

 その結果、十分申請者の先生方には、そのやりとりでお答えいただいていると思います。

宮坂座長

12ページの5ですけれども、CROに委託するのにお金がかかるではないかと。単一の診療科が払うにしては小さくない額であるということが書いてあって、そうすると、今度、それに対しては、業者が負担するみたいな話になっていて、AMEDにお金を申請するという、ここもまた間違っているのですけれども、「AMED科研費」とかと書いてありますが、AMEDは科研費とは別ですから、これは誤解があるのかなという気がしているのですが、このあたりはもう問題がないということでよろしいですか。

山本構成員

AMEDのほうで、前の科研費のときからですけれども、先進医療になっているものに対して事業費を選定するという事業がございますので、そちらはまず、自分たちの費用を何とか調達して開始して、その後にAMEDに申請するという手続になりますから、順番としては必ずしも間違ってはいないと思います。

 共同研究につきましても、学内で利益相反その他適切なマネジメントをしていただければ、そこには問題はないかなと思っております。

宮坂座長

 「AMED科研費」と書いてあったので、別にAMEDは科研費ではないかなと思ったのです。

山本構成員

 そうですね。一般的に、まだそのあたりは普及していないかもしれません。

宮坂座長

 それでは、今の御説明でよろしいでしょうか。

 特に異議がなければ、構成員の評価結果どおりに決定したいと存じますけれども、よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 それでは、そのようにさせていただきたいと思います。

 福井先生にお帰りいただきます。

(福井構成員、入室)

宮坂座長

 続きまして、整理番号102でございますが、事前評価を担当した藤原構成員より、技術の内容及び評価結果について、説明をお願いいたします。

藤原構成員

 お手元の別紙3をごらんください。先ほど事務局からコメントがありましたように、別紙3のページは、前々回ぐらいのものなので内容が違いますけれども、結果はほぼ同じなので、私の口頭で説明します。

 技術の概要は、別紙3の11ページにカラーのポンチ絵が入っておりますけれども、それを見ていただければいいと思います。右にCTの画像がありますが、灰色の中に黒っぽく見えているところが肝内胆管がんの病巣ですけれども、そこに陽子線を当てて、レインボー色で線が書かれているところが線量分布ですが、こういう範囲で当てて治療をしていこうという内容です。

 肝内胆管がんは非常に化学療法抵抗性ですし、予後不良の疾患なのですが、一応対象になる人は、研究概要の青いところで囲まれていますが、切除不能で、化学療法も既存の化学療法が幾つかありますが、それもやってみたけれども効かなかったとか、あるいは化学療法に耐えられないような閉塞性の黄疸が非常に強くて、抗がん剤の投与は向かないという方がいらっしゃいますので、そういう人たちを対象にしようとするものです。

 主要評価項目は、2年生存割合を規定されておられまして、登録期間は4年で、総研究期間は6年という内容になっています。

 技術審査部会では、当委員会の山口先生が主査を務められまして、倫理は佐藤先生、生物統計は手良向先生が担当されまして、皆様方、難治で非常に治療法が少ない疾患でございますので、プロトコール、IC文書などを精査されいろいろコメントされたことに関して、申請者は対応されて、適切に修正され、今回、挙がってまいりました。

 私が技術審査部会のときに一番気になったのは、別紙3の2122ページにあります施設要件です。粒子線治療に関する先進医療の申請の審査においては、この施設要件はなるべくそろえようということで、いつも各委員で内容を見ているのですが、最後の22ページに、粒子線治療をやる施設が、粒子線治療だけが専門で、肝胆膵外科の専門医とかがいなくて、急性胆管炎をよく起こして非常に重篤になるのですが、そういうものをきちんと診られる医者がいないのではないかということが懸念されましたので、その辺をしっかり担保するというところです。その他のところに書いてあります、キャンサーボードのところで、そういう経験がしっかり豊富な人を入れるように、技術審査部会では変わりました。

 最終的に、別紙3の1ページ目に戻っていただいて、タイトルは「局所進行膵癌に対するゲムシタビン併用重粒子線治療」となっていますけれども、それは実際には違うところです。

 「切除不能かつ化学療法非奏功または不耐例の肝内胆管癌に対する陽子線治療」が正式な名前ですけれども、倫理的には問題はございませんので、これと同じです。

 罹患率、有病率から勘案して、粒子線治療ですので普及はしておりません。

 次の将来の保険収載の必要性ですけれども、「B.将来的に保険収載を行うべきではない」というところには、当然、先進医療ですのではつきませんで、「A」になりますけれども、自動的に保険収載になる可能性はありませんで、先進医療Bがしっかり終わって、さらに海外等でも行われているほかの粒子線治療を使った肝内胆管がんの治療に関する臨床試験成績なども参考にしつつ、評価時点での科学的エビデンスに基づいて、保険収載の可否をまた判断することになろうと存じます。

 総合判定は、これと同じ「適」です。以上でございます。

宮坂座長

 ありがとうございました。

 ただいまの御説明について、何か御質問等はございますでしょうか。

 どうぞ。

横井構成員

 この場でこういう質問をしていいかどうかわかりませんけれども、効能・効果のところで、従来の放射線治療に比べて生存期間の延長と有害事象の軽減を期待したいと書かれていて、症例設定のところは無治療群と比較されているのですが、そういう状況でしか設定できない試験なのかなと思って、先ほど藤原先生のコメントの中にも、従来型の放射線治療、エックス線治療の治療成績を参考にして判断すべきということが書かれていましたが、そういう文言は、最初の効能・効果のところに出てきて、後の症例設定等については全く出てこないので、対象群に対して通常の放射線治療をやった場合の治療成績と、今回の陽子線の治療成績を比較すべきかなと思って読んでいたのですが、それは事前審査のところで十分審査されていれば問題ないかなと思いました。

宮坂座長

 そこはいかがですか。

藤原構成員

 横井先生、今のはタブレットの何ページですか。

横井構成員

 ごめんなさい。よくわからないのですけれども、何ページか、送っていただいた資料の9ページだったのです。分厚い資料です。

藤原構成員

 届け出書のほうですね。

横井構成員

 そうです。

藤原構成員

 送ってこられたものが時々アップデートされなかったりするので、手元のものを見たほうがいいと思います。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 別紙3の14ページに効能・効果が書いてございます。予定期間及び予定症例数の設定根拠が別紙3の18ページにございます。横井先生は恐らくここから話されているのではないかと思います。

宮坂座長

14ページに期待される適応症と効能・効果が書いてある。

横井構成員

 そこに、従来の放射線治療に比べて生存期間の延長と有害事象の軽減が期待されるということで、これを評価するのかなと思っていまして、18ページの予定症例数の設定のところで、筑波大学の陽子線治療単独25例と比較して云々と書かれていまして、それで期待生存率が31。閾値の10%が無治療群になっていますので、従来の放射線治療の治療群ではないので、これの比較で陽子線治療の有効性を評価するということになると思うのですが、それでよろしいかどうか疑問だったので、お聞きしました。

宮坂座長

 どうぞ。

山口構成員

 まず、こういう胆管がんに対する放射線治療は余り一般的ではないようで、IMRTも余り広く行われていないのでデータがないということが一つです。

 今回、これが先進医療に行ったのは、陽子線を筑波でやって、先ほどおっしゃいましたように25例でよかったということなのですが、その根拠になるのは、20例やった時点でペーパーが出ています。タブレットでいえば452ページなのですけれども、これを見ますと、今回の対象とは違って、必ずしも切除不能で化学療法をやってということではなくて、中にはステージIIAとかかなり早期のものが少しまじっているデータが一つあるということです。

 もう一方で、513ページには、今度はもうちょっと期間が延びて症例数が25例になっているデータがあります。先ほどは20例。20例はペーパーになっているのです。その次に25例という数字が出てきて、患者さんの説明のところでは、さらにもうちょっと多い35例ぐらいが出てきているのです。

 まだはっきりしたエビデンスがないのです。なぜこれを今回、とったかというと、肝門部胆管がんは先ほど出てきた膵臓がんとは違って、局所療法が非常に有効な疾患です。例えば手術できた場合には、膵臓がんと違ってかなり5年生存率が望める病気なので、そういう意味からこういう局所的治療は非常に有望なものなのです。しかもそれが非常に洗練されたものであるということで、もしも手術ができなくて、化学療法も効かないものであれば、患者さんにとってかなり絶望的な病気なので、検討されてもいいのではないかと思うのです。

 ただ、比較が大変難しくて、例えば10%という生存率ですけれども、最近、インターベンションがすごく進んできて、この疾患は必ずしも遠隔に転移しませんので、局所で例えばインターベンションで減黄が図れるということだけでも、数か月は予後が延びますので、この10%が適当かどうかはよくわかりません。

 ですから、今、これで40例やって、まず手応えを見ようかという試験になるのではないかと思います。終了後これを直ちに認めるとかいうことではないので、まだまだわかっていないということかと思います。

宮坂座長

 先生、何か追加はございますか。よろしいですか。

藤原構成員

 おっしゃるとおりで、きれいな試験を組もうとするのは幾らでもできるのですけれども、なかなかそこまで行かないので、まずは現実的にちゃんとコントロールされた環境下でやってくださいというのが今回の1例目だという理解です。

宮坂座長

 よろしいでしょうか。

 とにかく、まずはきちんとルールを守ってやってみて、効果があれば、その先に進むということで、構成員の評価結果どおりに決定したいと存じますけれども、よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 それでは、そのようにさせていただきたいと思います。

 続きまして、整理番号103は、事前評価を担当しました私から、技術の内容及び評価結果について、説明させていただきます。

 先進医療の名称は「既存抗リウマチ薬抵抗性の関節リウマチに対するヒドロキシクロロキン併用療法」で、これは以前にここでも審議をされましたけれども、少し統計学的な解析手法などに問題があるということで、ペンディングになったものです。

 試験の概要は、41ページをごらんください。ここでヒドロキシクロロキンの有効性、安全性を証明と書いてありますけれども、対象患者は関節リウマチで、一定以上の疾患活動性を持っているもの。3カ月以上治療しても、例えばメトトレキサート内服中で予後不良因子、この予後不良因子とは抗CCP抗体が陽性であるとか、骨びらんが既にあるとか、高疾患活動性がある。こういったものを予後不良因子を持っているといいますが、メトトレキサートを飲んでいて、予後不良因子を持っているような人で、あるいは2、抗リウマチ薬が2剤以上内服歴があって、DAS28というのは疾患活動性の総合的な指標ですけれども、2.6とは寛解に入っていないということですが、腫脹、圧痛関節がそれぞれ1以上あるような患者さん。

 これらに対して、ヒドロキシクロロキンを体格に応じて200ないし400mg/日を用いる。これを60例行って、Primary endpoint24週時のACR20。これはアメリカリウマチ学会が規定した20%改善率。これは基本的なリウマチの治験ではよく用いられるPrimary endpointですけれども、それを置く。

 比較対照は、なかなか倫理的にきちんと行うのが難しいものですから、ヒストリカルコントロールをとって比べようというものです。

 その次のページにもう少しきちんと書いてありますけれども、前回もお話をしましたが、既に欧米では薬事承認がされている。欧州でもそうである。

 ガイドラインでは、今、我々は2015年の欧州のrecommendationを使っていますけれども、その中でも、単剤で用いてもいいし、併用で用いてもいい。妊娠中にも安全である。アメリカのrecommendationでも同じことが書かれている。もうこれは基本的に最初に投与する薬剤ということで欧米では認識されているので、今さら進行中の臨床試験はないという現状です。

 そこに対して、先進医療で、まず60例を行って、ヒストリカルコントロールと比べて、もしも手応えがあれば、矢印の右側に書いてあります医療の必要性の高い未承認薬・適応外薬の検討会議にかけて、公知申請あるいは治験という方法をとる。そのいずれかの方法を考えている。

 今回は、ヒドロキシクロロキンは、日本ではクロロキン事件といって、ネフローゼの患者さんに使って網膜症が起きて国家訴訟になったわけですけれども、これはクロロキンよりも網膜毒性が少ないヒドロキシクロロキンを使う。この用量は200ないし400ですけれども、既に日本では、SLE、全身性エリテマトーデスに対して、公知申請で400ないし600ミリが既に承認されているということがあります。ですから、比較的安全な量であろうと思うわけです。別紙4の1ページ目に戻ります。

 ということで、前回、いろいろ出た疑問に関しては、担当の先生方がそれぞれきちんと対応してくださって、大きな問題がないということになりましたので、社会的妥当性に関しては「A.倫理的問題等はない」というところにをしています。

 現時点での普及性は、まだクロロキンはリウマチには日本では使えませんので、普及はしていない。もしもこれが導入されれば、既に保険導入されている医療技術に関しては、なかなか難しいですけれども、強いて分類をすれば「B.やや効率的」になるかなと思います。

 将来保険収載の必要性ですけれども、将来的には保険収載を行うことが妥当とは思いますが、この下に括弧書きでただし書きをつけましたように、ただし、日本人患者における網膜症発症リスクに関する安全性データが十分にそろうことが前提となります。

 総評も総合判定は一応「適」としましたけれども、コメントとしましては、ここに書かれていますように、既に欧米では関節リウマチ診療ガイドラインに基本的な治療薬の一つとして取り上げられています。しかし、我が国ではクロロキンによる網膜症が起こったことから、より慎重な対応が必要と思われます。ただし、クロロキンに比較してヒドロキシクロロキンのほうが網膜症頻度がはるかに少なく、一般にはこれは用量依存的であることがわかっていますので、慎重な眼科的モニタリングを行うことによって、安全性の確保は十分に可能と思われます。

 ですから、とりあえずファーストステップとして、この先進医療として60例をやって、ヒストリカルコントロールを比べて、手応えがあれば公知申請ないしは治験という方法のために、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議にかけたいということです。

 ただいまの御説明について、何か御質問はございますでしょうか。

 柴田先生、よろしいでしょうか。

柴田構成員

 前回の合同会議のときに指摘しました件につきましては、その後の照会事項の回答に基づきまして、適切に対応されておりますので、こちらは特に問題はないと考えております。

宮坂座長

 それでは、構成員の評価結果どおりに決定したいと存じますけれども、よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、7番目です。先進医療Bの総括報告書に関する資料が提出されておりますので、事務局から御説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 資料先−3をごらんください。こちらは、先進医療の技術B「パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS−1内服併用療法(告示番号1)」の総括報告書に関する評価となっております。

 本技術は、201111月から先進医療Bとして開始され、追跡期間が終了したため、総括報告書が提出されております。技術審査部会では、主担当を直江先生、副担当を大門先生が担当され、当該総括報告書について評価をいただき、本年9月の先進医療技術審査部会において提出、審議されております。

 概要ですが、10ページの横紙をごらんください。腹膜播種を伴う胃がん患者を対象に、S−1とシスプラチンの併用療法を対照群とし、S−1とパクリタキセル経静脈投与・腹腔内投与の併用療法の生存期間における優越性を検証した試験となっております。

 主要評価項目である全生存期間につきましては、パクリタキセルの腹腔内投与で延長する傾向を認めたものの、統計学的には有意差は認めませんでした。しかし、6例の患者さんがクロスオーバーしており、その影響が考えられること、両群間に腹水量の偏りを認めており、腹水量を調節した場合には、腹腔内併用療法の優位性が示されたことなども指摘されております。

 以上を踏まえた評価結果が7ページから9ページに記載がございますが、直江先生、大門先生とも、有効性に関しましては本試験から「有効である」とは結論づけられないものの、その示唆は与えられているのではないかと考えるとなっております。

 また、安全性については、余り問題なし。技術的成熟度に関しては、当該分野を専門とし、経験を積んだ医師または医師の主導のもとであれば実施できるとの評価となっております。

 本技術は、パクリタキセルの腹腔内投与という適応外使用を伴う技術ですので、申請医療機関としましては、最後のページのロードマップに書かれているとおり、胃がん治療ガイドラインの収載を目指し、その後公知申請を目指すという方針と聞いております。

 事務局からの説明は以上でございます。

宮坂座長

 ただいまの御説明について、何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、そのようにお願いいたします。

 その次です。先進医療Bの取り下げについての資料が提出されておりますので、事務局から御説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 資料先−4「先進医療Bの取下げについて」をごらんください。

 先進医療B告示番号9「急性心筋梗塞に対するエポエチンベータ投与療法」となっております。取り下げ理由に関してですが、本技術は目標登録症例数が600例となっており、200例、400例が登録された時点で中間解析を行うとしておりましたが、その中間解析の結果、独立効果安全性委員会より無効中止の勧告があり、研究代表者により試験の無効中止が決定し、試験を終了するため取り下げとなっております。

 事務局からは、以上でございます。

宮坂座長

 ただいまの御説明について、何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、そのようにお願いいたします。

 その次は、先進医療Bに係る総括報告書及びその提出の時期についての資料が提出されておりますので、事務局から御説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 資料先−5「先進医療Bに係る総括報告書及びその提出の時期について(案)」をごらんください。

 先進医療実施後の総括報告書については、平成28年3月4日付の「厚生労働大臣の定める先進医療及び施設基準の制定等に伴う手続き等の取扱いについて」に枠内のごとく示されているところでございますが、具体的な運用について、下記の1から5のとおりとしてはどうかというものでございます。

 具体的には、1ポツとしまして、主要評価項目とその治療法の臨床的評価に必要な主な副次評価項目の解析時点を「主たる解析」として、付加的に行う予後の調査等を含めた全データの解析を「最終解析」とする。

 2ポツとしまして「主たる解析」に含む具体的な項目については、その解析に先立ちあらかじめ試験計画に記載あるいは明示しておくこととし、事前に定められた適切な手続を経るものとする。

 3ポツとしまして、申請医療機関は、主たる解析が終了した時点で「(主たる解析時点での)総括報告書」を提出してもよい。

 4ポツとしまして、申請医療機関は「(主たる解析時点での)総括報告書」の提出の有無にかかわらず、試験終了あるいは中止までの全データに係る最終解析が終了した時点で「(全データを含めた)総括報告書」を提出しなければならない。

 最後に5ポツですが、先進医療技術審査部会では「(主たる解析時点での)総括報告書」の提出を受けて総括報告書の審議を行い、その結果を先進医療会議に報告しますが、審議の結果「(全データを含めた)総括報告書」についてさらに検討する必要があると判断された場合はその限りではなく、改めて「(全データを含めた)総括報告書」につき先進医療技術審査部会で審議を行い、その結果を先進医療会議に報告していただくとしております。

 こちらは、本年9月の先進医療技術審査部会で審議され、了承されたものでございますが、先進医療会議でも御審議いただきたいと思います。

 事務局からは、以上でございます。

宮坂座長

 ただいまの御説明について、何か御質問はございますでしょうか。

 要するに、非常にいいデータが出たときに、主たる解析についてとりあえず報告しても構わない。ただし、総括もきちんと出すということですよね。ということですので、二段構えになるけれども、本当にブレークスルーのようないい研究が出てこればそういったことをしてもいいだろうと思いますので、総括報告書をきちんと出すということを前提にということで、お認めいただけますでしょうか。

(首肯する委員あり)

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、そのようにお願いいたします。

 以上、こちらで用意をしましたのはこれまでで、本日の議論は以上としたいと思いますけれども、次回の開催について、事務局から説明をお願いいたします。

先進・再生医療迅速評価専門官

 事務局でございます。

 次回の開催については、日程調整の上、追って御連絡をさせていただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

宮坂座長

 ありがとうございました。

 それでは、第46回「先進医療会議」を終了いたします。

 ありがとうございました。

 

 


(了)

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