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2016年2月10日 中央社会保険医療協議会 総会 第328回議事録

○日時

平成28年2月10日(水)9:58〜10:18


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

田辺国昭会長 松原由美委員 野口晴子委員 印南一路委員 西村万里子委員 荒井耕委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 花井十伍委員 石山惠司委員 松浦満晴委員
松本純一委員 中川俊男委員 松原謙二委員 万代恭嗣委員 猪口雄二委員 遠藤秀樹委員
安部好弘委員
丹沢秀樹専門委員 横地常広専門委員 菊池令子専門委員 岩田利雄専門委員
<事務局>
唐澤保険局長 谷内審議官 吉田審議官 宮嵜医療課長 眞鍋医療課企画官
三浦保険医療企画調査室長 中井薬剤管理官 田口歯科医療管理官 他

○議題

○答申について
○医薬品及び医療機器の費用対効果評価に関する取扱いについて

○議事

○田辺会長

 それでは、皆様お集まりのようでございますので、ただいまより第328回「中央社会保険医療協議会総会」を開催いたします。

 まず、委員の出席状況について御報告いたします。本日は、榊原委員が御欠席です。

 それでは、議事に入らせていただきます。

 初めに「答申について」を議題といたします。

 平成28年度診療報酬改定につきましては、本年1月13日に厚生労働大臣から諮問されました。

 本日は、これまでの中医協における議論の成果を踏まえ、答申書(案)及びこれに添付する附帯意見、診療報酬点数表などの改正案が提出されております。

 内容につきましては、これまでの議論を踏まえたものと思いますけれども、事務局から補足することなどがございましたら、よろしくお願いいたします。

 医療課長、よろしくお願いいたします。

○宮嵜医療課長

 医療課長でございます。

 カメラの方は一時ここでおさめていただければと思います。また時間をとりますので。

(カメラ退室)

○宮嵜医療課長

 それでは、資料を御説明させていただきます。

 まず、総−1でございますが、これは2月3日に配付させていただきました、いわゆる短冊に点数あるいは基準等について具体的な数値が入ったものでございます。

 次に、総−2ということで、これは答申書の案でございます。読み上げさせていただきます。本日付で中医協の田辺会長から塩崎厚生労働大臣宛てということです。

                              平成28年2月10

厚生労働大臣

 塩崎 恭久  殿

 

                          中央社会保険医療協議会

                              会長 田辺 国昭

 

答申書

(平成28年度診療報酬改定について)

 

 平成28年1月13日付け厚生労働省発保0113第1号をもって諮問のあった件について、別紙1から別紙8までの改正案を答申する。

 なお、答申に当たっての本協議会の意見は、別添のとおりである。

ということでございまして、おめくりいただきますと、答申書附帯意見がございます。これは2枚ありますけれども、前回御議論いただいたものと変更がありません。前回御承認いただいたものでございます。

 その後に印刷された分厚い横の冊子があると思いますが、一枚おめくりいただきますと、まず、別紙1として「診療報酬の算定方法」でございます。

 1として「医科診療報酬点数表」がございまして、その後、かなり後ろのほうになりますが「2 歯科診療報酬点数表」、「3 調剤報酬点数表」が続いてございます。

 その後に、後ろから数えて20枚目ぐらいのところになろうかと思いますけれども、別紙2としまして「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法」。

 その後、別紙3として「保険医療機関及び保険医療養担当規則」いわゆる療担則でございます。それから別紙4として「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」。別紙5として「高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付の取扱い及び担当に関する基準」。別紙6として「入院時食事療養費に係る食事療養及び入院時生活療養費に係る生活用量の費用の額の算定に関する基準」。別紙7として「厚生労働大臣の定める評価療養及び選定療養」。別紙8として「保険外併用療養費に係る療養についての費用の額の算定方法」の新旧対照表等がついてございますが、ここまでが答申書(案)でございます。

 次に、関連資料といたしまして、総−3−1がございます。薬価算定の基準について(案)。総−3−2、その取り扱いについて(案)。総−4−1、特定保険医療材料の保険償還価格算定の基準について(案)。総−4−2が、その取り扱いについて(案)ということでございまして、平成28年度改正の変更点を従来の基準等に溶け込ませたものでございます。

 これでよろしいということでございましたらば、3月上旬の告示を目指して事務的に作業を進めさせていただくこととなります。

 御説明は以上でございます。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 基本的には、これまでの議論を踏まえたものだと存じますけれども、1号側委員、2号側委員を代表してそれぞれ御発言などございましたらよろしくお願いいたします。

 1号側委員、幸野委員、よろしくお願いいたします。

○幸野委員

 それでは、支払い側を代表いたしまして一言申し上げます。

 まずは、最後まで真摯に審議を尽くしていただきました診療側、公益側、そして専門委員の先生方には厚く御礼を申し上げます。また、厚労省の事務局におかれましては、議論のために膨大なデータの資料の作成など、かなりの御負担があったと思いますが、この場をおかりして感謝を申し上げたいと思います。

 今回の改定は、一部継続課題はあるものの、全体としては評価しております。この内容で厚生労働大臣に答申いたしますことを支払い側として了承いたします。

 若干お時間をいただきまして、今回の改定についてコメントさせていただきます。

 まず、改定率についてでございますが、保険者の財政が深刻な状況に陥っている一方、医療機関等の経営は全体として中期的におおむね堅調に推移していることを踏まえ、28年度の診療報酬改定はマイナス改定とすべきであり、あわせて、薬価等改定分は診療報酬本体に充当することなく、国民に還元すべきであると主張してまいりました。

 しかしながら、結果として、診療報酬本体は049%の引き上げとなり、薬価等改定分の取り扱いにつきましては、前回の改定のように国民へ還元するという方向性が明確に示されなかったことについては、まことに遺憾だと言うほかありません。

 改定の内容についてでございますが、全体といたしましては、今改定の重点課題と位置づけられた地域包括ケアシステムの推進と、医療機能の分化・強化、連携など、社会保障審議会の改定の基本方針に沿った改定がなされたと認識しております。

 個別の改定項目でございますが、まずは、急性期病棟、7対1入院基本料等の施設基準につきまして、我々の主張する内容と一部異なる結果となりましたが、重症度、医療・看護必要度の評価項目、並びに該当患者割合の水準の見直しによって急性期入院医療をより適切に評価できるようになったことは、評価しております。

 次に、回復期リハビリ病棟などにおいてアウトカム評価が導入されたことは評価しており、医療提供の質を評価する観点からも意義は大きかったと考えております。

 あわせて、医薬品の適正給付や向精神薬の適切な処方の推進といった適正化が図られたことも評価しております。

 また、今般患者のための薬局ビジョンを踏まえ、かかりつけ薬剤師・薬局の機能を強化する観点から、調剤報酬の見直しが行われるとともに、いわゆる門前薬局の評価が適正化されましたが、期待される機能の発揮、国民への普及を期待したいと考えております。

 薬価制度改革においては、長期収載品の後発医薬品への置き換えが進むよう、Z2基準の引き上げや、新規後発医薬品の価格の引き下げ、さらにはイノベーションの評価と国民皆保険の維持を両立する観点から、特例的な市場拡大再算定が導入されたことを評価しております。

 一方、今回の改定論議では、例えばニコチン依存症管理料について直近の効果検証がなされていないなど、検討に資するデータが必ずしも十分でない中で議論された項目があったことは残念で、議論の客観性や納得性を高めるためにも、エビデンスベースの議論をさらに推進する必要があると、強く印象を持ったところであります。

 各医療機関におかれましては、今回の改定の趣旨を踏まえつつ、患者に対し質の高い効果的かつ効率的な医療の提供に努めていただきますよう、改めてお願い申し上げます。

 今後に向けてでございますが、まずは今回改定で大きく議論された項目を初めとして、附帯意見に掲げられた調査・検証をしっかりと行い、その結果を踏まえつつ、次期改定が医療・介護の同時改定であることを念頭に置いた上で、地域包括ケアシステムの推進と、医療機能の分化・強化、連携などを引き続き検討することが何よりも重要であると考えております。

 また、機能分化を進めるためには、こうした検討はもちろんのこと、将来的には病床機能報告制度上の病床機能と診療報酬上の評価の整合性を持たせることも必要であると考えております。両者の関係整理につきましては、関係審議会や中医協で検討すべきで、加えて診療報酬と地域医療介護総合確保基金、それぞれの性質を踏まえた効果的な活用についても引き続き論議されるべきと考えております。

 あわせて、全人的かつ継続的な診療を担う主治医機能の強化、並びにかかりつけ歯科医機能のあり方、かかりつけ薬剤師・薬局機能のさらなる強化、国の目標を踏まえた後発医薬品のさらなる普及、費用対効果評価の本格導入などについては、積極的に議論すべきと考えます。

 今後とも中医協では、患者・国民のためにさらに意見を深めていきたいと思いますので、改めまして、委員の先生方や事務局各位に対し、よろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 2号側、松本委員、よろしくお願いいたします。

○松本委員

 当初はそれぞれの主張に大きな隔たりがありまして、大変心を痛めたところでございます。いまだに認識に差があることが今わかりました。埋められない溝があるのだなと思います。ただ、双方歩み寄りまして合意ができたことは、大変喜ばしいことと思っております。

 診療側としては、ここで一つ一つコメントすることは避けたいと考えます。答申書に関しましては、了承させていただきます。

 1号側、公益委員の方々そして事務局の皆様に感謝を申し上げまして、答申に関しての総括とさせていただきます。ありがとうございました。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 それでは、この答申書及び附帯意見をもちまして、中医協から答申をすることとしたいと存じますけれども、いかがでございましょう。

(「異議なし」と声あり)

○田辺会長

 よろしゅうございますか。ありがとうございました。

 それでは、事務局におかれましては、答申書の正本の準備をよろしくお願いいたします。

(答申書正本配付)

○田辺会長

 本日は、竹内厚生労働副大臣がお見えでございますので、私より、副大臣に答申書をお渡ししたいと思います。

 言うまでもなく構えていますけれども、マスコミの方は、カメラ撮りもできますので、撮影を希望される方は、どうぞ御準備をお願いいたします。

                              平成28年2月10

厚生労働大臣

塩崎 恭久  殿

 

                          中央社会保険医療協議会

                              会長 田辺 国昭

 

答申書

(平成28年度診療報酬改定について)

 

 平成28年1月13日付け厚生労働省発保0113第1号をもって諮問のあった件について、別紙1から別紙8までの改正案を答申する。

 なお、答申に当たっての本協議会の意見は、別添のとおりである。

(会長から竹内副大臣へ答申書を手交)

○田辺会長

 それでは、副大臣より一言御挨拶を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。

○竹内副大臣

 皆様、おはようございます。厚生労働副大臣の竹内譲でございます。医療担当の副大臣として、一言御挨拶を申し上げさせていただきます。

 田辺会長を初め、委員の皆様におかれましては、日ごろから厚生労働行政の推進に関して御指導を賜り、心から感謝を申し上げます。

 また、ただいま、これまでの精力的な御議論の集大成といたしまして、平成28年度診療報酬改定について答申を頂戴いたしましたことに衷心より御礼を申し上げます。

 今回の改定につきましては、引き続き病床の機能分化・連携を強く推し進めるとともに、効率化・適正化を通じた制度の持続可能性にも御配慮をいただいたものとなっております。

 さらに、アウトカムやイノベーションを重視した内容が盛り込まれており、これは今後の改定に向けても重要な要素であると考えております。

 厚生労働省といたしましても、この答申に基づいて、速やかに告示や通知の整備を行い、4月からの施行に向けて万全を期してまいる所存であります。

 また、改定による影響の検証や今回の改定で残された課題の検討など、附帯意見としていただいた事項については、厚生労働省としても真摯に受けとめて対応してまいります。

 引き続き、国民皆保険を堅持し、国民が望む安心・安全で質の高い医療の実現に向けて、委員の皆様の御指導を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。

 本日は、まことにありがとうございました。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 私のほうからも、精力的な御議論をいただきました委員の皆様方の御協力に、御礼を申し上げたいと思います。

 委員の皆様の御協力のもと、本日答申を行うことができましたことに心から感謝申し上げます。もちろんお立場の違いはあろうとも、エビデンスに基づきまして共通の認識を形成しつつ、とことん議論し、そして一定の結論を得るという形で支払い側、診療側の両委員がそれぞれに御尽力されたことに、何よりも敬意と感謝を申し上げたいと思います。

 また、さまざまな資料作成あるいは各種の調整に御尽力いただきました事務局の方々にも深く御礼申し上げます。

 そのようにしてでき上がった今回の改定で、厳しい財政状況のもと国民皆保険を維持して将来的に質の高い医療を提供していくために幾つかの重要な改定内容と方向が示されたと考えているところでございます。

 第1は、医療の機能分化の強化と地域連携の推進という方向性でございます。2025年問題に向けまして、住みなれた地域で必要な医療を受けながら生活できるように医療提供体制の改革を進めていくという方向がここで出されたと考えているところでございます。

 第2は、かかりつけという機能強化の方向性でございます。言いかえれば、歯科、調剤を含めまして、医療における地域の中で、顔の見える長期の関係の上に立って質の高い医療を提供していこうという方向がここで打ち出されたと考えているところでございます。

 第3に、薬価の改定に示されたように、医療のイノベーションを促しつつ、ジェネリックの普及に見られるように効率化を進めて、この2つの間のバランスをとるという方向も打ち出されたと考えているところでございます。

 最後に、患者申出療養制度、費用対効果の評価といった幾つかの新しい制度枠組みが導入されたところでございます。

 今後、この答申を受けまして、支払い側、診療側ともに患者と国民の利益を最大化すべく必要な医療の確保に努めていただくとともに、引き続き改定の効果の検証や残された課題の検討などに御協力いただきますよう、お願い申し上げます。

 以上で「答申について」の議題は終了でございます。

 竹内厚生労働副大臣におかれましては、どうもありがとうございました。公務でこちらで御退席でございます。

○竹内副大臣

 ありがとうございました。

(副大臣退室)

○田辺会長

 次に「医薬品及び医療機器の費用対効果評価に関する取扱いについて」を議題といたします。

 事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。

 企画官、お願いいたします。

○眞鍋 医療課 企画官

 企画官でございます。

 それでは「医薬品及び医療機器の費用対効果評価に関する取扱い」につきまして、総−5を用いまして御説明をさせていただきたいと思います。

 まず初めに、これまで中医協におきましては、この費用対効果評価の観点を試行的に導入するために、昨年の1216日、そしてまたことしの1月20日に選定基準について御検討いただいたところでございます。

 本日、総−5でおまとめさせていただいておりますが、これまでの御了承いただきました事項を踏まえまして、具体的な運用方法のあり方について整理をしたものでございます。

 1ページが「既収載品に係る費用対効果評価の手続き」でございまして、3ページに「新規収載品に係る費用対効果評価の手続き」を具体的に定めさせていただいてございます。

 本日御了承いただきますれば、関係各所に通知として発出したいと考えております。

 平成28年度以降でございますが、ここに定められました事項に基づいて、対象品目の指定や新規収載品に係る選定基準について検討を継続していく予定でございます。

 以上でございます。

○田辺会長

 どうもありがとうございました。

 ただいまの説明に関しまして、何か御質問等がございましたらよろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。

 では、質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」と声あり)

○田辺会長

 それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。

 本日の議題は以上でございます。

 なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうも御参集ありがとうございました。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03−5253−1111(内線)3288

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