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2015年9月9日 平成27年度第3回血液事業部会運営委員会 議事録

医薬・生活衛生局

○日時

平成27年9月9日(水)
17:00〜19:00


○場所

厚生労働省6階 専用第23会議室
(東京都千代田区霞が関1−2−2)


○出席者

委員:(5名)五十音順、敬称略、◎委員長

大平 勝美 ◎田野崎 隆二 花井 十伍 室井 一男
山口 照英

欠席委員:(1名)五十音順、敬称略

岡田 義昭

化学及血清療法研究所:

宮本 誠二 横井 公一 千北 一興 友清 和彦
羽室 強

事務局:

浅沼 一成 (血液対策課長) 近藤 徹 (血液対策課長補佐)
金子 健太郎 (血液対策課需給専門官) 吉村 厚志(審査管理課主査)
日下部 哲也(監視指導・麻薬対策課長補佐)

○議題

・化学及血清療法研究所の組織体制の見直しについて
・化学及血清療法研究所の血液製剤について
・その他

○議事

○近藤課長補佐 定刻より少し前になりますが、「平成27年度第3回血液事業部会運営委員会」を開催いたします。

 なお、本日の会議は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。

 本日の出欠状況ですが、岡田委員より欠席の御連絡を受けております。

 本日は、運営委員会委員6名中5名の委員に御出席いただいております。

 また、化学及血清療法研究所より、宮本誠二理事長・所長、横井公一副理事長・副所長、千北一興常務理事・分画事業部門長、友清和彦分画事業部門事業推進部部長、羽室強分画事業部門開発部次長、以上5名に参加いただいています。よろしくお願いいたします。

 次に事務局ですが、本日は、血液対策課に加えて、審査管理課の吉村厚志主査及び監視指導・麻薬対策課の日下部哲也課長補佐が出席しております。よろしくお願いいたします。

 以上、委員の出席の報告と事務局の紹介とさせていただきます。

 カメラの頭撮りはここまででお願いいたします。

 それでは、以降の進行を田野崎委員長にお願いいたします。

○田野崎委員長 事務局から、審議参加に関する遵守事項について報告をお願いいたします。

○近藤課長補佐 本日出席いただいた方々の過去3年度における関連企業からの寄附金、契約金などの受け取り状況を報告いたします。

 本日の検討事項に関して、「薬事分科会審議参加規程」に基づいて利益相反の確認を行いましたところ、委員の方々からは、関連企業より一定額の寄附金・契約金等の受け取りの申告はありませんでしたので、全ての議題に関しまして議決に加わっていただくことといたします。

○田野崎委員長 ただいまの説明について、御意見、御質問ございませんでしょうか。

 特になければ、競合品目・競合企業の妥当性を含めて御了解いただいたものとさせていただきます。

 それでは、事務局から資料の確認をお願いします。

○近藤課長補佐 事務局から、資料の確認をさせていただきます。

 表紙が議事次第、次に座席表、運営委員会委員名簿、委員会規程となります。

 その後、資料1−1が1枚、資料1−2が2枚、参考資料として4枚あります。続きまして、資料1−3−マル1が2枚、1−3−マル2が3枚あります。次に、A3横の資料2−1が2枚あります。最後に、資料2−2が1枚です。

 不足がありましたら、事務局までお知らせください。

 以上です。

○田野崎委員長 それでは、議題に入りたいと思います。

 事務局及び化血研から、化学及血液療法研究所の組織体制の見直しについて、説明をお願いします。

○金子需給専門官 先に、事務局の方から説明させていただきます。

 化血研では、今回の承認書との不整合の問題を受けまして、7月1日より、内部調査委員会を組織して調査を実施しておりますが、内部調査委員会の委員構成は、所内関係者が中心であり信頼性に欠けること、所内の限られた関係者のみのヒアリング調査が中心のため、客観性に欠けること、そのため、事実関係以外の検討内容が自社都合でまとめられた可能性が否定できず、信頼性に欠けることから、厚労省としましては、独立性の高い外部有識者による第三者委員会を設置し、外部からの客観的かつ徹底的な調査に基づき、原因究明、再発防止策、職員の処分案につきまして、化血研の組織全体の問題として検討する必要があると考えまして、化血研に対しまして第三者委員会の設置を助言いたしました。

 それでは、化血研のほうから御説明をお願いいたします。

○化血研宮本理事長・所長 では、座った状況で失礼させていただきます。

 このたびは、私どもが起こしました不祥事のために多くの皆様方に多大な御迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。

 では、議題に従いまして資料の説明をさせていただきます。まず、資料1−1「品質保証体制の組織改編」でございますが、私どもは、今回の分画製剤の承認書との不整合問題が明らかになりまして、早期にその再発防止のための対策、対応に着手すべく、事実関係の調査と原因究明のための調査委員会を、外部の弁護士も加えて内部調査を実施いたしました。

 その結果、コンプライアンスの問題、具体的に言いますと、製造の実態に沿った製造記録と承認書に沿った記録の二重のものが存在しておりまして、査察に適切に対応していなかったことがございます。また、信頼性保証体制の対応が十分でなかった点など、企業風土の問題や経営の問題が挙げられるところでございます。私どもは現在、そのような深い反省に立ちまして、組織改革や関連プロジェクトを立ち上げて、品質保証体制、あるいは信頼性保証体制の改善・改革を逐次着手しているところでございます。そのような改善改革の一環といたしまして、品質保証体制の組織改編について、まず御説明させていただきます。

 この資料1−1の上の段に書いておりますのが従来の組織でございまして、下の段が、9月1日以降、新組織として動き出した体制でございます。従来の組織では責任体制が曖昧な組織でございます。今回の見直しのポイントとしましては4点ございます。

 まず第1点目でございますが、製造部門が担うGMPと製造販売部門が担うGQPを組織として分離いたしました。そして、製造販売部門から製造部門を監視する体制といたしました。今回、GMPGQPの責任体制を明確化する意味で、GQP側の信頼性保証部門に所属しておりました品質検査を担当いたします品質管理部を本来あるべきGMP側の組織といたしました。信頼性保証部門はGQP、いわゆる製造販売部門で薬事部、品質保証部、医薬安全管理部でございますが、そこに集中して、そしてGMP側、いわゆる製造部門で製造、品質検査でございますが、そこを監視する体制といたしました。

 第2点目でございますけれども、この品質保証部所属の要員を9月1日から8名増員いたしました。現在は、増員しましたこの8名に対して外部のGMPコンサルタントによる教育を実施しているところでございまして、10月1日から製造及び品質管理の現場に常駐させまして、監視体制を強化することを目的としております。この資料の中では一番下になりますけれども、サイトQAと記載しておるところでございます。この体制によりまして、製造管理、品質管理につきまして、判断基準、根拠並びに責任の所在や経緯を明確にいたしてまいります。

 3点目でございますが、総括製造販売責任者を所長直轄として位置づけまして、信頼性保証部門の活動を含む全所的品質管理への経営的なかかわりを強化してまいります。総括製造販売責任者は所長に直接案件を上げることができまして、所長からも直接、総括製造販売責任者を指示することができるという点を組織上も明確にいたしたところでございます。

 第4点目は、このたびはコンプライアンスの問題が重要なところでございますので、コンプライアンス機能の強化を目的として、法務・コンプライアンス部を経営層直下に位置づけております。

 資料1については以上のような変更を行っております。

 続いて説明させていただきます。次、1枚めくっていただきますと、資料1−2でございますが、先ほどお話もありました第三者委員会の設置についてここに述べております。私どもは今回の事案を重大な事態と認識しておりまして、また反省いたしまして、真相解明と信頼回復のために、弊所から独立した外部委員のみで構成される第三者委員会を設置いたしました。それにつきまして資料1−2に記載しておりますので、ここを読み上げさせていただきます。

○このたびは、弊所が製造販売する血漿分画製剤の出荷停止により、患者様、医療関係者の皆様並びに関係各位に多大な御迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

○今回の出荷停止の原因となりました「承認書と実際の製法との不整合」について、事実関係の調査と原因究明を行い、早期に再発防止のためのガバナンス体制構築に着手すべく、7月1日より外部弁護士1名を加えた内部調査委員会を立ち上げ、所内調査を実施してまいりました。

○その結果、別添のとおり、血液製剤の製造において承認された方法と異なる方法で製造していたことが明らかになり、その背景には長年の間、法令軽視、コンプライアンス軽視の姿勢があったことが判明いたしました。

○今回の事案は、製薬企業としての社会的信用の失墜に関わる重大な事態と反省し、事案の真相解明と信頼回復のため、弊所から独立した外部の委員のみで構成される第三者委員会を設置し、客観的かつ徹底的な調査を依頼するとともに、再発防止策の提言をいただくことといたします。

 次のページに移ります。

【第三者委員会の概要】

1.設置の目的

弊所から独立した委員で構成された委員会による調査を徹底的に実施するとともに、専門家としての知見と経験に基づいて事案の原因を分析することで、事案の客観的な評価を行うとともに、再発防止策等を提言していただく。

※ なお、本委員会は、日本弁護士連合会「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に準拠して運営。

2.検討内容等

マル1 所内調査により判明した弊所の血漿分画製剤について国に承認された方法と異なる方法で製造していた問題等について、当該違反行為等を行うに至った経緯、動機、その他当該違反行為等を巡る事実関係の解明と分析。

マル2 再発防止と信頼回復に向けて、弊所が取り組むべき課題等の分析と対処方針等の提言。

3.調査方法

マル1 文書調査

・血漿分画製剤の承認書、手順書、製造記録など、文書資料について内容を確認、不明な点や齟齬などがあれば、当該箇所について、適宜、担当者等からヒアリングを実施。

マル2 ヒアリング調査

・分画事業部門が中心だった所内調査の対象者に加え、信頼性保証部門などにも調査対象を拡大し、ヒアリングを実施。

※ 各種調査に関しては、第三者委員の指示の下、

・血漿分画製剤の製造に関する文書調査に関しては、外部コンサルティング会社(NPO-QAセンター)が中心となって実施する。

・ヒアリング調査に関しては調査担当弁護士(TMI総合法律事務所所属)が中心となって実施する(弁護士10名前後を予定)。

4.委員構成

木下統晴(CM Plus顧問、元Meiji Seikaファルマ株式会社信頼性保証センター長、元日本製薬団体連合会GMP委員会常任委員)

後藤智己(はばたき福祉事業団理事)

小室勝利(元国立感染症研究所血液安全性研究部長)

葉玉匡美(TMI総合法律事務所弁護士、元東京地方検察庁特捜部検事)

吉戒修一(TMI総合法律事務所顧問弁護士、元東京高等裁判所長官)

この5人の方でございます。

3ページ目でございますが、スケジュールにつきましては、9月中に第三者委員会を発足いたしまして、3ヶ月程度の間に調査を実施して、その後、分析・検討を行って、提言をとりまとめていただきます。

 第三者委員会の説明については以上でございます。

 続きまして、その後、参考資料でガイドラインが載っておりますが、その次に資料1−3がございます。この資料1−3では、当所製品と承認書の不整合について、今回明らかとなりました内容をこの資料を使って説明させていただきます。

 これにつきましては弊所の羽室のほうから御報告させていただきます。

○化血研分画事業部門開発部次長 開発部の羽室です。化血研の血漿分画製剤について御説明させていただきます。

 資料1−3−マル1は、前回7月21日の運営委員会と同じ資料でございます。前回は、上流に添加したヘパリンにつきまして、その挙動、製品への残存、ウイルス安全性の影響にフォーカスを当てて御説明させていただきました。今回の資料では、各々の製品につきまして、承認書との記載と異なるという観点から、クロマトグラフィー溶液の組成の違いなども含めまして、これまで当局に御報告させていただきました内容の全てを記載しております。

 1−3−マル1の資料の右側のフローに示しております凝固因子製剤群のフロー図を抽出したものが次ページのフロー図【A】従来という形になります。これからは図Aと呼ばせていただきます。また、凝固因子群以外の左側のフロー図がその次の3ページのフロー図【B】従来、こちらのほうは、今後、Bと呼ばせていただきます。

 これらのフロー図の中に不整合に該当する部分をマル数字にて記載しております。特にフロー図Bの従来の資料では、ヘパリンを添加していない工程の流れを黒い線、ヘパリンを添加した工程の流れを灰色の線で示しております。

 次のページ4のフロー図【B】今後と申しますのは、凝固因子群以外の製品の今後の製造フロー図となります。異なる工程を経た原薬の混合を避けるために、今後は全てヘパリン添加及びヘパリンクロマトを通す工程へ変更いたします。

 次の資料、資料1−3−マル2でございます。こちら、化血研製品の承認書との不整合についての資料でございますが、こちらのほうの資料をさきのフロー図A、Bと対比させながら製剤ごとに御説明させていただきます。

 まずは、注射用アナクトCとバイクロット配合静注用です。これからはヘパリンの添加、工程の改変、承認書と異なる添加剤という3つのカテゴリーで説明させていただきます。

 まずフロー図Aをごらんください。こちらの中のマル1、マル2、左の真ん中のイムノアフィニティクロマトグラフィーのマル3及び左のアナクトC、バイクロットのマル4について御説明させていただきます。

 資料1−3−マル2で説明させていただきます。まず、マル1がヘパリンの添加に関するものです。精製途中での凝固因子の活性化を抑制し、均一な品質の凝固因子製剤を製造するために、抗凝固剤であるヘパリンナトリウムをクリオ上清液に添加しております。

 工程の改変としてマル2、マル3。陰イオン交換クロマトグラフィーに用いる溶液の組成が承認書の記載と異なります。マル3、イムノアフィニティクロマトグラフィーに用いる溶液の組成が承認書の記載と異なります。承認書と異なる添加剤としてマル4でございます。こちらのほうには献血アルブミン25、アルブミンの中に含まれますカプリン酸ナトリウムの量が異なるのですけれども、こちらのほうが安定剤として添加されているということでございます。

 次のページへ行きます。次に、ノバクトM静注用4008001600(従来品)とノバクトM静注用50010002000、こちらのほうについて御説明させていただきたいと思います。

 フロー図のAのほうにお戻りいただきまして、こちらのほうで該当するものがマル5、マル6、マル7になります。マル1、マル2、マル3は先ほど御説明させていただきましたので割愛させていただきます。

 工程の改変として、マル5、陰イオン交換クロマトグラフィー、ウイルス除去膜、最終バルク調製に用いる溶液の組成が承認書の記載と異なります。

 マル6、マル7が承認書と異なる添加剤でございます。マル6は、アルブミンが安定剤として添加されています。塩化ナトリウムの量が承認書に比べて5%程度多くなっております。また、マル7、ノバクトM4008001600の従来品につきましては、従来品のみ、ウサギうっ血性試験での血栓形成を抑制するためにヘパリンナトリウムを添加しております。

 次、ボルヒール組織接着用トロンビン凍結乾燥粉末及び製法共通しております献血トロンビンについて御説明させていただきます。フロー図Aの8番と9番が該当します。マル8、純度を向上させるため、PEG分画を1段階から2段階へ変更しております。トロンビンの品質低下を避けるため、加温工程を省略しております。陽イオン交換クロマトグラフィーに用いる溶液の組成が承認書の記載と異なります。また、マル9、ボルヒールトロンビンのみでございますが、凍結乾燥条件が承認書の条件と異なります。

 次に、フロー図のBのほうを御説明させていただきます。凝固因子群以外のものですけれども、こちらのほうは、まずコンファクトFから御説明させていただきます。工程の改変としてマル10、添加剤としましマル11が該当します。

 マル10につきましては、純度を向上させるために、PEG分画とグリシン分画、この2つの分画を塩化ナトリウムグリシン分画に変更しております。また、不溶性物の除去を目的に、グリシン分画を追加しております。

 マル11、こちらのほうは添加剤ですけれども、不溶性物の発生を抑制するために、グリシン量を50%増やすとともに、類薬等の情報を参考に、ヒスチジン、PEG、ポリソルベート80を添加しております。また、献血アルブミン20が添加剤として使用されております。

 次、ボルヒール組織接着用のフィブリノゲン凍結乾燥粉末の御説明をさせていただきます。こちらのほうがフロー図Bのマル12、マル13に相当します。

 マル12、沈澱回収の工程改善を目的に、グリシン分画及びエタノール分画にポリソルベート80を添加しております。また、一部、凍結乾燥条件が承認書の記載と異なります。

 マル13、添加剤につきましては、グリシン量を20%減らしております。また、献血アルブミン25が安定剤として添加されております。

 ボルヒール組織因子の13因子原画分につきましては、工程としてヘパリンの添加とその後のイオン交換クロマトグラフィーのマル1、マル2が該当します。

 次のページ、御説明させていただきます。

 献血ベニロン-Iでございます。こちらのほうはフロー図Bの1415を説明させていただきます。14、ヘパリンクロマトグラフィーを通す場合と通さない場合がございますが、ヘパリンクロマトグラフィーの素通りを使う場合につきましては、ヘパリンクロマトに用いる溶液の組成が承認書の記載と異なっております。

 また、添加剤につきましても、マル15、抗補体活性否定試験のばらつきを抑制するため、塩化ナトリウム量を10%増やしております。ただ、浸透圧比を調整するため、グリシン量及びマンニトール量を10%減らしております。また、献血アルブミン25が安定剤として添加されております。

 続きまして、献血グロブリン注射用でございます。こちらのほうがフロー図Bの1617に該当します。マル16、ペプシン処理工程改善のために、処理時間を短縮しております。未切断グロブリンの低減のため、ペプシン添加量を増やしております。また、ペプシン不活化後に粗ろ過を実施しております。

 マル17、添加剤につきましても、抗補体活性化否定試験のばらつきを抑制するため、塩化ナトリウム量を18%増やしております。また、浸透圧比を調整するため、グリシンを11%減らしております。

 続きまして、ガンマーグロブリン筋注用とヒスタグロビン皮下注用でございますが、これは、これまで述べましたマル1、マル2、マル14の工程が共通して該当します。

 続きまして、献血アルブミン20、献血アルブミン25につきまして御説明させていただきます。こちらのほうはフロー図Bの右側のマル18、マル19に該当いたします。

 マル18は、承認書に記載のない加温工程というものを現在まで継続して実施しております。

 マル19は添加剤に関するものでございますが、製品中の不溶性物発生を抑制するため、献血アルブミン20のカプリル酸ナトリウム量を1.7倍、アルブミン25のカプリル酸ナトリウムを1.4倍に増量しております。

 続きまして、アンスロビンPでございます。こちらのほうがフロー図Bの20に該当します。工程の改変でございます。各工程に用いる塩化ナトリウム溶液のpH管理幅が承認書より広くなっております。濃縮と中間体の保管目的であった硫酸アンモニウム分画を省略し、中間体の凍結融解を回避するとともに、工程のスピードアップを行っております。

 また、最後、フロー図に入っておりませんが、ボルヒール組織接着用のフィブリノゲン溶解液としまして、これはアプロチニン溶液ですけれども、工程の改変として承認書に記載のない加温工程を実施しております。また、添加剤としまして、pH調整目的で、クエン酸ナトリウム水和物を添加しております。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 かなり多岐にわたって、ただ、主に「品質保証体制の組織改編」について4点の変更点、それから、第三者委員会の設置については日本弁護士会のガイドラインに基づいた第三者委員会の設置、それから、不整合については多数の多岐にわたる不整合を細かく説明していただきましたが、委員の先生方から御意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。

 では、花井委員からどうぞ。

○花井委員 御説明ありがとうございました。資料1−1の「品質保証体制の組織改編」については、一応現時点でよりよくなるということだと思うのですが、私どもとしては、よりよくなるというためにはどこが悪かったかわからないとこの体制がいいかどうかの評価もしようがないので、これはとりあえず今できることをやったということで聞きおきますが、今の説明だと、現状、承認書とどこが異なっているかということが詳細に説明されたと理解するのですが、いつ、誰が、どのようには全くないので、例えば7月1日に設置された内部委員会では、いつ、誰が、どのようにというところまでは全然やっておらず、とりあえず現状どうなっているかということにとどまったという理解でよろしいのでしょうか。

○化血研理事長・所長 いつというのは、前回も年代出ましたけれども、ほぼ1990年前後。先ほど説明しました一番上流のヘパリンの問題については、1989年にヘパリンを添加したということは明らかになりました。ほかのものについても、ほぼ1990年代に起きているものがほとんどでございます。

○花井委員 ということは、現状、当たり前の話なのですが、こういう工程でつくられているということはいつもつくっているから大体わかっているわけですね。そうすると、要は、今、製造に従事している責任者も含めてですが、承認書がこれと違うとは気づかなかったと、こういうことになっていたという理解でよろしいのでしょうか。現状はもちろん日々目にしているから知っているわけですね。そうすると、承認書の内容を知らなかったということなのですかね、現象としては。

○化血研理事長・所長 どの範囲が知らなかったかということになりますけれども、もちろん、製造直接担当する者はわかっておりますけれども、そこが、最初に申しましたように、記録書が2つあったということが今回わかりました大きな問題でございます。本来でありますと、やはり信頼性保証も横串としてそういうところを非常にチェックしないといけないところですけれども、私ども、これまでのことを振り返りますと、そこの対応が非常に弱かった、製造部というのが独立した形で動いていたということが今回の状況を全所的に見出せなかったことだと考えております。それを含めまして、今度の体制は信頼性保証部門の位置づけを重要視したということでございます。

○花井委員 わかりましたというか、ということでちょっと強い言い方なのですが、承認書と異なることは承知していたので、現行の製造の現象も知っていたので、それが整合的になるように記載していたということなので、ということは、異なることはずうっとわかっていたということなのですね。わかっていたにもかかわらず、そのことを結果的に放置していたと。こういう現象として理解してよろしいのですか。その細かいところとか経緯とか、いつ、誰がとか、誰が責任許可を出したとか、そういうことは今後設置される第三者委員会で明らかになると、こういう理解でよろしいですか。

○化血研理事長・所長 はい。詳細については第三者委員会のほうで明らかにしていただきたいと思っております。

○花井委員 わかりました。だとすれば、この1−1の資料が適切かどうかはここでは判断できないので、またその後になるかと思いました。

 以上です。

○田野崎委員長 山口委員、どうぞ。

○山口委員 先ほどから、今回の事象というのが承認書と実際の製法の不整合というお話になっているのですけれども、これまでの議論の中でも、例えばウイルスクリアランス工程がやられてない、評価されてない工程もあると、僕はそのように理解しているのです。ある部分については。要するに、承認書というのはリーガルバイニングで、そこの部分は法律で規制されているところで、それ以外に、そのデータをつくるためのいろんな基礎データが、先ほどから説明していただいた1−3−マル2の、これだけ変わっているということは、それに付随するさまざまなデータ、例えば安定性試験とかそういうものがきちんと存在しているのか、実際にSOPに沿った形で存在しているのか疑問に思えるわけです。そうするとこれまでこれだけのずれがあるとすると、本来ならば、一変を何回かかけてないといけないとは思うのですね。その一変の中でそのようなデータをちゃんととっていたのかどうか、万が一とっていなかったとすればその点もきちんと明らかにしていただかないといけないのではないかと思うのです。

 先ほど花井委員おっしゃられたように、今の現時点の差だけではなくて、これまで20年間以上にわたってどのようなことが行われてきたのか、それで何らかの点できちんと出してないデータとかそういうものがあるのかどうか、その辺について、その第三者委員会できちんと明らかにしていただきたいなと思います。

 そういう意味では、これは私の要望なのですけれども、第三者委員会に特捜部の方がいたりして、怖いメンバーがいらっしゃるようなあれなのですけれども、唯一、こういう医薬品製法に関して専門家がかけている印象を持ちます。もちろん小室先生は血液製剤の専門家ですのでそれはよくわかるのですけれども、現場の製法というGMPの製法に関して言えば、恐らくMeiji SeikaOBの方だけが専門家なのかなと思います。できればもう少し、例えば査察する側というか、例えば現役のPMDAのかたにはお願いしにくいでしょうけれども、PMDAOBの、そういう方に入っていただく。要するに、20年間以上にわたってどういう製法の差異が出てきていたのか、そういうことをきちんとするような委員に入っていただく必要があるのではないかなと思います。もし必要であれば存じ上げている方を推薦してもいいですし。PMDAOB、新しい組織ですからそんなにいないのですけれども、ただ、PMDA、現役はちょっと難しいと思うので、そういうOBの方に入っていただくというのは一つの手ではないかなという気がいたします。

○化血研理事長・所長 御意見ありがとうございました。検討させていただきます。

○田野崎委員長 大平委員。

○大平委員 この前はヘパリンの問題のお話だけで私たち検討してきたわけですけれども、驚いたのは、こんなにいっぱいいろいろと、例えば凍結乾燥の、これは温度なのですかね、の変化とか、非常に製法としては微妙なところをいろいろと出されていて、それについてこういうところが改変されていた、こういうところが改変されていたと言って、内容がよくわからないのですね。そういうものは本来は運営委員会のほうに、こういうデータがこのように改変されたというような感じで出てこないと、私たちもどういう内容が改変されたのかというのが本来はよくわからないから、ここでの議論にならないかなとは思うのですね。

 それからもう一つは、第三者委員会を立ち上げるにしても、前の運営委員会で宿題になっていた、きちっとした年次別のいろいろな過程というのが今回は何も出てこなかったというのが、どういうことなのかなと感じましたね。ここで取り上げた問題というのが、宿題とかも含めて、それはきちっと資料として提示していただかないと、運営委員会の機能というのは多分、化血研の方たちはそれほど御存じないかもしれないのですけれども、ただ安全性だけではなくて、供給と、それから会社の体質とかそういうのも含めて、ここで血液事業に関する問題について深く知っていく、そしてまたそれについて是正していくということで、よりよい血液事業の在り方を追求しているというところがあって、各委員の方たちも厚労省と同じように責任を持ってここを運営していると、そういう意味合いで参加しているわけですね。

 ですから、第三者委員会でいろいろ調査していただくのも、それは大変重要なことだと思いますけれども、内部でどういうことがこれまで報告されたのか、そして調査したのかというところがやはり少しは資料として提示されてこないと、内部調査でこういうことがわかりましたというだけでは、コンプライアンスの問題とかそういうのも出てきたわけですけれども、先ほど花井さんがおっしゃっていたような、これまでどういうところが問題だったのか、それがずうっと20年間同じ体質だったのかどうか、そういうことは本来は、ここに書いてあります経営者会議ですとか理事会の議事録の中にきちっと報告されていたのかどうかも含めて内部調査されていると思うのですけれども、そういう問題について少しはこちらに提示していただいても結構なのではないかなと思うのですね。

 失礼ですけれども、理事長の宮本さんも最初からこういう、古くから血液製剤の製造にかかわっていたところでありますので、そういった点では多分製法のいろいろな変化とかそういうものというのは直接見てこられただろうと思うのですね。今は経営者の立場みたいな形だと思うのですけれども、そういうことを含めて、この図式でいいのかどうかも含めて、自分たちはこういった点がかなり足りなかったとかそういうことをきちっと何か提示していただかないと議論の土台になっていかないなあと思うのです。

 1つは、あとは供給の問題も大事な問題あるのですけれども、やはり化血研自体の組織の体制がある程度のところでこちらでOK出してしまったらまた何か問題が起きるかもしれないということでは私たちも責任とれないので、そこはきちっとやっていただきたいなと思うのですね。ですから、今回せっかく運営委員会にかけていただいた資料の中に、前回、各委員の方たちから、委員長からもいろいろな宿題が出たと思うのですね。それが整理されてないというのは、もうちょっと誠意を示してほしいなと思いました。

○化血研副理事長・副所長 横井でございます。どうもありがとうございました。貴重なコメントいただきまして。

 大平委員さん、それから花井委員さんから御指摘いただきましたように、私どもの内部調査でどこまでわかっているのか、事実関係がどこまで究明されているのかという御質問も含まれていたと思いますが、私どもも内部調査を行いまして、その中で約25名の、当時本件に関係する業務にタッチしていた者、あるいは管理職へのインタビューを行っております。ただ、その中には知っていた者、あるいは知らなかった者いろいろでございまして、そういった事実関係を我々も調査いたしまして、現時点で取り得るいろいろな改善策、再発防止策等に取り組んでいるところでございます。その中では、第三者のコンサルタント会社も複数入れましていろんな角度から対応しているところでございますけれども、最初に血対課の事務局の方からも御説明がありましたとおり、これはあくまでも内部調査でありますので、やはり客観性、あるいは信頼性、そして社会の皆様方に御心配をかけている、そういうものを取り除くという意味では十分ご理解を頂けるものにはならないと認識しております。

 そういうことで、第三者委員会で事実関係を客観的に信頼ある形でもう一回第三者の目で再評価し、コンプライアンスの問題も含めまして、従来は分画製剤のところを中心に調査をやっておりますけれども、もしかしたら会社全体にコンプライアンスの問題があるのではないかという疑問にも答えるべく、第三者委員会実施まで踏み込んで責任を果たしたいということでございます。そのような事実関係の認定が内部調査と第三者委員会の両方から出てきて、混乱を起こすという危惧もございましたので、しっかりした調査結果、そしてそれに基づいた問題点、そして再発防止策の方向性というものはやはり第三者委員会をきちっと終えて御報告するのがよろしいという判断をしておりまして、今回の当方の説明に不十分な点があったとすれば本当に申しわけなく思っています。

○田野崎委員長 この内部調査委員会での、内部での報告が今まで十分されていないところで、外部の調査委員会の報告で全てそれで両方が混乱しないようにというようなお返事だったと思いますが、今後として、内部の調査委員会での御報告もある程度していただいた上で、それで外部の委員会の報告もまた今後報告していただいた上で検討していくとすべきであるかどうかということについてはいかがでしょうか。

○山口委員 先ほど申しましたように、非常に長期にわたってさまざまな改変が行われていると推察しております。御社としては改善の意図があっただろうとは思うのですけれども、普通に考えれば、昔は審査していましたので、当然、製法を変えればどういうものの変化があるかどうか、そういう特性解析もされるでしょうし、その変えた時の原液、原薬、製剤をつくればそれの安定性試験もそれぞれ当然やらないといけない。そういうデータに、当然どういうデータがちゃんと残っているのか、それについて明らかにしていただく必要があるのだろうなと思います。そのデータの出し方というか、運営委員会のいいところは公開でやるという、もちろんいい側面もあるのですけれども、知的財産のところについてはなかなか公開できないところもあるのでしょうけれども、少なくとも、どういうデータがあって、どういう差異があったのか、それをきちんと委員にわかるような形で説明していただく必要があるだろうなという気がいたします。

○田野崎委員長 例えば今のに関連して、バイラルクリアランスなどについての一つ一つ工程変えるときに、内部ではデータをちゃんととられていたのかどうかについては、今簡単に御回答いただくことは可能でしょうか。

○化血研分画事業部門開発部次長 羽室のほうからお答えさせていただきます。

 ウイルスクリアランスの試験というのが、実際つくっております製造工程から一部抜き取って試験をやりますので、実際の製法に応じたような条件でとられているのが一般的でございます。ただし、そういった観点で見直しましても、前回の運営委員会で御説明しましたように、厳密に言うと、ヘパリンの検出限界以下としても、ヘパリン使用の有無の残存比が違うものが存在し、その混合比が異なるものでとっているという問題がございましたので、そういったものにつきましては追加で確認という形でとらせていただいているという状況でございます。

○山口委員 先ほど指摘したのはその点で、恐らくこのときにいろいろ変更していると、例えばウイルスクリアランスは工程にウイルスをスパイクして評価しないといけませんね。そうすると、バイオリライアンスに頼めば物すごくお金かかった評価をしないといけない可能性もあるので、もちろん、単に測定するだけのこともあるし、工程全体を変えていくとすると相当な費用もかかるだろうし、その辺が全部あるのかどうかという。もし必要ならばそれを再評価して、当然、将来的な課題としてはやらないといけないかもしれませんけれども、どのような判断でそういうことをやってきたのかということを明らかにしていただく必要があるのだろうなという気がします。

○花井委員 今の委員長の問いかけなのですが、混乱するという趣旨であれば出されたらいいのではないですか。別にそれは今の内部調査はこうだということで読み取るわけだし、新しい調査は新しい調査で読み取るので、別に全然混乱なんかしません。ただ、出したくないという話であればまた別の話ですね。なぜかというと、その内部調査の結果を見れば、ここは足りないから、第三者調査、ここを重点的に間違いなくやってくださいねとか、今、山口委員が言われたような件も、内部調査はこういうやり方が、ここまではやってないのですねということがわかるので、第三者調査にこのようなことは必ずやってくださいということも言えるので、それはあれば出していただいて、それを私どもも見て、それを見れば、今度、先ほどの1−1の資料も、単に聞きおきますでなくて、ああなるほどと、内部調査がこのような問題点をこのように指摘したからこうしたのですねということもわかるので、より望ましいと思います。ですから、もし混乱を心配されているだけであれば、ぜひそのまま出していただいたらいいと思いますけれども、いかがでしょう。

○浅沼血液対策課長 血液対策課長です。

 冒頭で事務局のほうから話をさせていただきましたけれども、化血研の内部調査報告書というのは、そもそも外部の弁護士さんが1人入られているとはいえ、内部職員の方々が委員として行った調査でございますので、今回の事案についての、場合によっては当事者とか関係者が中心となって委員になって対象者を調べているということなので、客観性には欠けているのではないかと私たちは思っております。

 また、ヒアリングの対象者というのが分画製剤の製造部門の方だけになっているので、ややもすると製造部門だけに責任を負わせるような調査結果になっていると。今回の話を委員の皆さんもお聞きになってわかられたとおりで、実はこれは信頼性保証の問題ももちろんありますし、法務・コンプライアンスの問題もあるのですね。ところが、信頼性保証の関係者、法務・コンプライアンスの関係者は、この内部調査報告の対象としてはヒアリングすらされていない。むしろ彼らが中心となって内部の報告をまとめているということなのです。

 したがいまして、そういった状態、委員構成の中でまとめられたものの少なくとも事実関係は、先ほど羽室さんからもお話をいただいたとおり、工程の変更、あるいは添加物の承認書との記載の齟齬などについては事実ですのでお話はいただけましたけれども、例えばそれが何で行われたかという原因究明、あるいは再発防止だとか、場合によっては職員の処分等については、十分それでいいものなのかどうなのか、検討されたとは私どもとしては評価できない状態でありますので、結論とすると、客観的な調査とはみなしていない。

 ですので、このいわゆる化血研の内部調査でまとまったものでは到底不十分なので、独立性の高い外部の方々で第三者委員会を設置して、その外部の方々からの客観的かつ徹底的な調査に基づいて、そうした原因の究明、再発の防止策や、あるいは職員の方々というか、もう組織全体の在り方みたいなところも含めて化血研組織全体の問題として真相解明、さらに信頼回復まで含めた対処方針などをまとめてもらう必要があるのではないかと思っています。

 ですから、内部報告全てを今の時点で公開の場である運営委員会でお出しするのは私どもとしてはかなり厳しいのではないかなと。ただ、今みたいに事実関係ですね。羽室氏が語ったような事実関係を、もちろん会社の固有の情報もありますから、どこまで出せるか、そこは議論のあるところかもしれませんけれども、そこの例えば温度はどうだったとか、細かなところはどうだったのかというところは事実なので、事実は語れるのではないかなと思っています。

○田野崎委員長 大平委員。

○大平委員 先ほど課長さんが言われたような、内部資料の問題とかそういうのというのは多分企業の問題があって、公開で議論するにはふさわしくない問題もあるかもしれませんね。ただ、これまでの運営委員会の中でも一つ一つ企業のいろんなことをお聞きするときには、非公開で一社一社呼んでお話しするという機会もありました。ですから、そういうことも踏まえて、1つは、内部ではこういうことが問題になっていたということを、それはそれの姿勢としてこちらは把握してもいいのではないかなとは思うわけですね。

 特に時系列の問題というのが、さっきからこだわっていますけれども、いつ本当にそれが発覚したのか、初歩的なことですね。それが全部最初からわかっていて、それがそのままずうっと継続的に引き継がれてきたというのだったらまた違う話かもしれないのですけれども、ただ、それぞれのところでデータは変わっていたり改変されたり、そういうことがあったわけなので、それがいつごろの話なのかとか、そのぐらいというのは、公開でなくてもいいですけれども、資料としてこちらに提示していただいて、検討の資料にさせていただきたいなとは思うのです。

○浅沼血液対策課長 それで、今お配りしている資料の中の参考資料、日本弁護士連合会、日弁連の第三者委員会のガイドラインがございますので、ちょっとそれをお開きいただいてもよろしゅうございますか。

 そのガイドラインの中の4ページの真ん中より下のところに「第4.公的機関とのコミュニケーションに関する指針」と書いていますが、「第三者委員会は、調査の過程において必要と考えられる場合には、捜査機関、監督官庁、自主規制機関などの公的機関と、適切なコミュニケーションを行うことができる」と書いてございます。

 私ども、厚生労働省もそうですし、PMDAもそうですし、この運営委員会も公的な機関だと私は考えております。ですので、第三者委員会を通じたコミュニケーションの中で得られたデータ等々につきまして、それを運営委員会の委員の皆様方に開示するということはあり得ることかなと思っています。それはもちろん、今申し上げた化血研の内部調査報告書もその対象にはなると思います。

 ただ、要するに、内部調査報告書を今の時点で出してしまうと、内部調査報告書が事実として受け取られかねない可能性もあるので、そこのところが、今申し上げたとおり、調査としては不十分であるし、もっと言ってしまえば、当事者が当事者のヒアリングをしているような状況では済まされない案件なので、ですので、第三者委員会をつくってしっかり調べていただきたいという指示を私どものほうは化血研にしたわけでございます。

 したがいまして、第三者委員会が発足した時点で、今、大平委員、あるいは花井委員、山口委員からもお話があったような点については、第三者委員会を通じて情報を入手したり資料を提示していただくということは十分あり得るのではないかと思っています。

○花井委員 本当は先ほどの課長さんの答弁を全て紙に書いて表にべたっと張ってということなので、これは参考程度だと書けば足りるとは思ったのですが、今のお話を聞いて、ある種建てつけをきっちりしておこうという趣旨だと承知しましたので、単にこれを見せないとかいう話ではないということを理解しましたので、第三者委員会を発足して、その後にその辺の議論というか、第三者委員会が提示してもらうわけですね。報告書をね。提示してもらった第三者委員会から情報開示を受けられると、こういう理解でよろしいわけですね。

○浅沼血液対策課長 はい。それで、第三者委員会の報告がまとまって公表ができる状況になったときに初めて、今、化血研の手元にある内部調査報告書というのはオープンにできるのかなと思っています。だから、そうすると、化血研がまとめた内部調査報告書と第三者委員会がつくった報告書の差異がわかると思いますので、その点もまた議論の対象にさせていただければいいのではないか。議論というのは、あくまで最終的には化血研の信頼回復のための材料になるのではないかなとは思っております。

○花井委員 わかりました。

○田野崎委員長 内部調査委員会の報告を出すというのは、この組織自体が自浄機能あるのかどうか、それが機能しているのかどうかということを確認する意味でということで言われたのかなと思ったのですが、今の課長の御意見ですと、この外部の委員会での結論が多分年度内には出て、それで、その時点では内部の調査委員会の報告も一緒に上げて検討することが可能になるということでよろしいのでしょうか。

○浅沼血液対策課長 もちろん、参考資料という形で、そこは化血研と最終的には調整しないといけませんけれども、することはもちろん可能ではないかと現時点では思います。

○田野崎委員長 あと、外部調査委員会で結論を出したときに、それの報告をもとに再度ここの委員会でそれを審議して、何か疑問などいろいろさらに検討することがあればまたもう一回検討していただいてというようなスケジュールになるのでしょうか。

○浅沼血液対策課長 はい。時期は未定。というのは、報告書がまとまらないとという前提でございますけれども、第三者委員会の報告書がまとまったら、それはもちろん運営委員会の場にお出しして、広く世の中に公開して、化血研に対しての判断をしていただきたいと思っています。

○田野崎委員長 そういうことであれば、外部調査委員会での報告というのがかなり綿密に私たちの委員会での今までの議論にちゃんと答えられるような形でないと、またもう一回やり直しということも十分あり得るのではないかと考えられますので、先ほど山口委員が御指摘されていたように、専門の委員の方を少し追加していただくとかそういうことも御検討いただいて、それでなるべく完結した結果が、結論が報告書でまとめられるように努めていただければと思います。

 いかがでしょうか。

○花井委員 これが最善かどうかというのはちょっとウンとは。ディオバンの調査にもかかわっていて、あのときは並行して内部の調査報告をもらいながら、ヒアリングも委員会自体がやったり、もちろん強制力ないという問題はあったのですけれども、やり方はいろいろあって、必ずしもこれがベストかどうかというのはわからないのですが、今、課長さんが、建てつけはそういう整理でやろうということであれば一応了承はしたいと思いますが、そうなると、それまで、出てくるまで、ここはよろしくねということの再点検が運営委員会でできないことになるので、かといって調査の過程で第三者委員会に関与するというのも余りきれいな建てつけではなくなるというところがあるので、きょうの時点で、今、山口委員の指摘したことのほかに、今、化血研のほうから開示できる内容で、この辺のことが内部報告書では指摘されたというのは、今全部言われた以外にはないという理解ですか。それとも、この辺もちょっとあったけれども、その辺はまだ曖昧だとか、そういう点があるかどうかだけちょっと最後にお聞きして、なければ、今の課長さんの方向でいいかなと思いますけれども。

○田野崎委員長 内部報告のものとして、これまでのところで何か御回答いただけるようなことがあるのかどうかですね。今までの経緯についてもう少し。今のままですと、ほとんどこちらで皆さんが疑問に持たれていることについて化血研側からはこれまでの経緯についてお話がされてないような感じがするので、どういう経緯で今回みたいなことがあったのかについてもう少し細かに御説明、支障のない範囲で御説明できないかどうかということかなと思うのですが。

 例えば、今回このようなことが判明して、このようになるに至った一番最初のきっかけというか、そういうことについても皆少し疑問に持たれているのではないかなと。どういうことで、今回こういうことが明らかになってというところも含めて何らか、内部的に公表できない部分もあるかもしれないですが、ただ、少し御説明いただけるようなことがあるのであれば、その範囲内で少しお話をいただければということかと思います。

○化血研理事長・所長 このことが起こりましたのが、1990年代に多くのことが起こったと申しましたけれども、その時代背景がどうだったか、そういう話でもよろしいでしょうか。

○田野崎委員長 何でも。

○化血研理事長・所長 この当時がちょうど、凝固因子の国内需給が平成1年、2年で、凝固因子について国内血液でやろうという、それが起こった時期でございましたけれども、ウイルス安全性についてはもうそのとき対応されておりましたが、その次の問題として、いかに精製度を上げるかということが製剤として大きな問題でございました。8因子にしても9因子にしても、それまでは混在物の多い製剤でございましたけれども、それをいかに単品にしていくかということで、非常に技術を駆使して、そういう製法に技術をやって製造していったところでございます。

 そういう中で、今こういうことを言うのは不謹慎かもしれませんけれども、いかにいい製品をつくるかということで検討しておりまして、これは第1回目のときにも申したかもしれませんけれども、技術でやることが先行していきまして、そして、それに対して薬事的な対応が十分対応できなかったということがこの事態の発端であったと推察しております。

 では、その後、なぜ一変とかそういう対応をしなかったかということになりますけれども、やはり血液の連産品ということがございまして、例えばヘパリンですと一番上流で、これが全製剤にかかわってくるという、これも内部調査の推定でございますけれども、そういう血液製剤という特殊性を加味したときに非常に影響が大きいということで、なかなか踏み切れなかった。そういうことをしているうちにだんだん、先ほど申しましたように、幾つかの不整合が重なってきまして、それが積み重なって今に至ってしまったというのが、ある意味、漠然としておりますけれども、時系列的な流れではないかと、内部調査の中でのヒアリングで得た状況でございます。

○花井委員 今の話は新血検と、88年というのは恐らく非加熱の凝固因子が回収をせずに最後の製品がやっとなくなった年で、その翌年の89年、新血検答申が出ていて、国内献血需給というのを強くという、やはりその影響があったというお話。ちょうど89年というのは僕らが化血研さんを訴えた年ですよね。そのときに、そうすると、各メーカーもそういうムードだったということですね。当時の新血検答申というものが一つのきっかけということになるとね。今ここで話しても始まらないですが。

○化血研理事長・所長 他についてはわかりませんけれども。

○花井委員 化血研においてはそういうのがあったと。

○化血研理事長・所長 ええ。そういうときに、国内献血で製造するということで、私どもも加熱の第8因子を製造しておりましたので、その供給責任というのを感じていたというのは事実でございます。

○田野崎委員長 よろしいですか。

 室井先生。

○室井委員 資料1−1のこれからの新体制のことなのですけれども、総括製造販売責任者は所長直轄の位置づけになるのですね。しかし、法務・コンプライアンスは経営管理の下に入っているのですね。これは例えば所長直轄とするわけにはいかないのですか。

○化血研理事長・所長 今のお話は、経営会議が途中に入っているということですか。

○室井委員 経営とは関係なく、法務・コンプライアンスなので、所長の下に入ったほうが私はいいのではないかと思って、今、質問したわけですが。

○化血研理事長・所長 御意見ありがとうございます。ここで直ちに返答はできませんけれども、貴重な御意見として検討させていただきます。

 先ほどの話で、もう一つ、先ほど第8因子の精製度を上げるということを申しましたけれども、同時期に第9因子につきましてもやはり精製度を上げるということが一つの大きな我々の技術的使命としまして、供給と同時により精製度上げた製品ということで、現在やっておりますノバクトMというのは、それまではPPSBという4つの成分が混じったものだったのですけれども、第9因子単独の製剤にするということで、当時、私ども、最先端ということで、モノクロ製剤でピューリファイした製剤を供給しておりまして、それが今回の。で、そのときに、精製度上げるときに、第9因子、精製は、単品にはなりましたけれども、因子が一部活性化したということで、それを抑制するために上流にヘパリンを加えて活性化を抑えて安定した製品にしたというのが今回の問題のヘパリン添加の発端でございます。

○化血研分画事業部門事業推進部部長 ノバクトに関しましては少し追加させていただきます。

 上流にも、工程を安定化させるためにヘパリンを添加して精製を行っているという現状がございます。また、下流、最終小分けのところにもヘパリンは一部添加するような形になっております。これはファクターナインFIX製剤には特に血栓形成に繋がる過凝固反応の危険性が伴っております。1970年代にはPCC製剤、prothrombin complex製剤が発売されましたが、世界では幾つかいろんな事故が起きております。それで、PCC製剤を使う際にはヘパリンを併用したほうがいいだろうというISHの勧告も出ておりました。我々はそのPCC製剤の中に入っております第IX因子を抽出して純化した製剤をつくろうとしましたが、それでもなおかつ、活性化したFIXaが恐らく主体であろうと思いますが、これが過凝固反応を起こすだろうと、そういうリスクをやはり考慮して、最終製剤の中にヘパリンを添加したという経緯等もあったのかと思います。そこのところもこれから第三者委員会等できちんと調査がなされていくものと思います。今のは私どもの推定のところでございます。

○大平委員 第三者委員会を立ち上げたわけなので、そちらにお任せするというところもあるのですけれども、ただ、これからまたこういう問題が出てきたときに、運営委員会どうするのかというところと、前はヘパリンだったのに改変されたところがこんなにたくさん出てきたということについては、相当そのときにわかっていた問題ですね。多分ね。だけれども、それがこの運営委員会に提示されなかったということもありましたし、厚労省の事務局のほうに、知っていたのか知らないのかというところはよくわからないですけれども、そういう報告が上がっていたのかどうかもわからないので、これで全てですというようなものが何かないと、逆にこれから議論する供給の問題とかそういうのは本当に責任持ってここで、緊急的にもしようがないという形はあると思いますけれども、そこのところに踏み切れるのかどうかというのが若干疑問かなというのがあって、それについては何かあったときには運営委員会を臨時に招集していただいて、きちっとどうするのかというのをやっていただかないと、そういう保証がない限りはちょっとクエスチョンだなと思ったのですけれどもね。

○田野崎委員長 今の大平委員の御意見というのは、こういう組織全体をさらに外部的に監査するみたいな機構があったほうがいいと、そのようなことなのでしょうか。

○大平委員 そこまで大きな視野の問題ではなくて、ただ、運営委員会の機能としては、やはり第三者委員会は第三者委員会でこうやっていただくというのがあって、それはコミュニケーションとってもいいという話だったのですけれども、いろいろなこちらの介在がいいかどうかというところはよくわからないので、そこは今後の調査の中での中間報告とかそういうところでこちらで何かまた申し上げたいことはあるかもしれませんけれども、ただ、その間に、会社のほうの、これから新しく製造承認を得て供給していく問題の中で実はこういう問題もあったのですとかいうのが後になって出てきた場合に、全てこれで完璧に出尽くしているのかどうかちょっと理解できないなというところがあるので、そこの保証がきちっとされるのか。それが出てきた場合に、運営委員会として、それも含めて緊急的にどのようにするのか対応を考えるということをしないといけないと思うので、今回、運営委員会の最初の時点での開催がもうちょっと早くてもよかったのではないかなと思うのですね。こういう事態を考えると。ですから、そういうことを考えると、第三者委員会待ちでも、運営委員会も何かそれを待っているという状態では余りよくないなと感じますが、その点はどうでしょう。

○浅沼血液対策課長 もちろん第三者委員会待ちというわけではなく、きょうも製造の細かな点については化血研から説明をいただいたわけですし、従前、先月もバイクロットの課題について御審議もいただき、6月に至りましてはベニロンの課題についても御議論いただいている状態です。

 実は6月5日の時点で、私ども、プレスリリースをしたのですけれども、その時点でいわゆる化血研の問題について判明していたことと、きょう9月9日で化血研の問題でわかったことというのは確かに広がってはいるのです。当初はヘパリンの添加が中心だったのですけれども、工程の改変、添加物のさまざまな承認書との齟齬など、それも幾つの製剤にも出てきている状態で、さすがに今日の時点では、わかりやすく言えば出尽くしたはずではないかとは思っております。

 ただ、もちろん、これだけのことをしてしまっている化血研なので、絶対かというとなかなか厳しいですけれども、理事長もこの場におりますので、私ども、厚労省としても何度も何度も詰めてやっている話ですから、さすがに企業倫理が化血研の中でもあるならば、今日、羽室さんがお話しした工程で全て出切っているとは思っておりますけれども、化血研はそれはいかがですか。

○化血研理事長・所長 私ども、同様に、今回、羽室が申しましたけれども、小さいと言うとちょっと語弊ありますけれども、そういうものまで含めて全て出し尽くしてしまったところでございます。

○花井委員 今の大平委員の指摘、非常に重要なところがあって、6月5日から9月9日まで広がっているですよね。幾つか重要な意思決定があって、最も重要な意思決定はまさに、一番最初に回収しないと決めた意思決定ですね。安全上問題ないという意思決定。それはヘパリンだけ、広がってない情報でそれは決断したと。だから、要はその決断した、例えばそのときに運営委員会が、その決断はこういう情報だから回収は必要ないというところの確認を少しずつしていかないと、運営委員会としては、例えばバイクロットの話はこの図を見る前に決断したわけですね。前回ね。そうすると、この図と今の製剤との合わせ図は、前回のバイクロットの意思決定する場には用意しようと思えばできたのですね。情報はそのときあったことになりますね。微妙ですか。まあいいです。あれば出ているべきだし、それから、要するに意思決定のプロセスごとに情報が変わっているということを前提に、運営委員会としてそうなってしまいますね。表の情報がそれであれば。

 そうすると、今はさらに精緻化してわかったので、おのずとバイクロットの意思決定時よりも、今、コンファクトFやるのですね。それについてはより全体像が見えた形でできるということになっていて、だから、結局、運営委員会としては、限られた情報で意思決定したり、それから、広がった情報で意思決定したりということをしているということを自覚、ちゃんと確認しながら進まないと、何となく責任だけは運営委員会あるのだけれども、いや、実はこの情報、この時点でもあったんだよねなんていう話になると、これは運営委員会としての機能自体が疑われてしまうので、大平委員からも指摘あったように、とりあえず情報を、今わかっている最大限でこう判断するという時点では、運営委員会は、ほかの部会と違って非常招集に応じるという委員が集っている委員会なので、それはもう何度足労しても構わないと。一応そういう位置づけだと理解していますので、まめにやっていただいたほうがよいということはそう思います。

○田野崎委員長 そうしますと、例えば先ほどの内部調査委員会での報告について、もう少しまとめた形でもっと早い時期に公表いただいて、それで、横井副所長は、内部と外部の調査報告の結論が違っているとなかなか混乱するからというようなこともちょっと最初言われたように思ったのですが、あるいは浅沼課長は、公開できないものもあるからというようなことも言われたと思いますが、公開できるようなものとして、そこのところ、内部調査委員会の報告をなるべく早くまとめて提示いただいて、それはそれで、ここで議論、確認させていただいて、それとは別に、外部調査委員会は中間報告というのをなるべく早い形でまず出していただいて、それはそれで両方を見ながら、足りない部分や何かを再度御確認いただくようなことを、後になって全部まとめてとすると時間的にかなりたってしまいますので、そのようにすることによって、より早い段階でこの運営委員会での検討というのも介入できるのではないかと思うのですが、そういうのはいかがでしょうか。

 最終的に内部調査委員会報告を上げていただくというのではなくて、自社での検討をなるべく早い段階で、もうまとまっているはずであると思いますが、今までちょっと中途半端な形で出されているのに対して、何度も同じような委員の先生方からの質問がずうっとあるわけですので、そこのところは、どこがわからない、どこはどうなっているかということをもう少し明確に、ここまでは言える、ここまでは言えないとか、そういうのも出していただいたほうがはっきりするのではないかと思うのですが。

○化血研副理事長・副所長 済みません。私が申しましたのが、内部調査委員会の結果と第三者委員会の結果が違うというところを強調したのでは必ずしもありませんで、内部調査という、ある意味、社会的に信頼性のない事実確認や結論がいろんなところに出て混乱を起こすことよりも、今、第三者委員会で独立した方々が改めて事実確認と原因究明をきちっと行い、是正処置の提案等も出てくるわけですので、その中で議論したほうがよろしいのではないかということを申し上げた次第です。

○大平委員 内部委員会の調査といっても報告書としてはかなり大部になるのではないかなと思うのですけれども、先ほど課長さんのほうで言われたように、信頼性の問題というところでは多分にそういうところはあるだろうなと思いますので、3ヶ月できちっと第三者委員会まとめるということなので、第三者委員会のほうにきちっと内部資料を提出していただいて、それを早目にこちらのほうに開示できるのでしたら開示してもらうとか、そういう方法をとったほうが多分調査が両輪でいくような形になるので、できれば事務局のほうから第三者委員会のほうにそういう整理で提案していただくとか、そういうことをしていただければ私はいいかなとは思うのです。個人的な意見です。

○室井委員 私、個人的には、外部調査委員会には内部資料は見せないほうがいいような気がするのですね。バイアスが入るのではないかという気がしまして。客観的に見るためにはやはりまっさらで見たほうがいいと思いますので、基本的には外部委員会には今回の御社の内部資料はお見せしないで、客観的に見てもらったほうがいい調査ができると思いますけれども、いかがですかね。

○浅沼血液対策課長 報告書は見せない。

○室井委員 はい。報告書は見せないほうがいいかと思うのです。

○花井委員 済みません。参考までに、今、大平委員から大部だろうというのは何ページになるのですか。

○化血研副理事長・副所長 調査資料と別として、報告書の本文は1213枚だったと思います。

○花井委員 それを策定するための基礎資料文献というのはずばっとあると、そういうイメージですか。

○化血研副理事長・副所長 インタビューをしたものとか、事実確認のための資料を付けたとか、そういうのがある程度あります。

○花井委員 少し推察するに、本文の内容はそんなボリュームであれば、恐らく今ここに提示された内容を記述するとほぼ埋まりそうな感じなので、そんなにそこにさらにあれするものはなさそうな感じがしますね。そうすると、事実上はそれを策定するのにやったトランスクリプトというか、インタビュー起こしと、それから基礎的な資料、探してきた資料が本体ということになるので、直観的には、今のページ数を聞くと、事実上新しいものは基礎資料かなとも思えるのですが。そうすると、室井委員の意見もそんなに問題が。

○室井委員 例えば実験のときに、私たちは研究やっていますけれども、そのときにバイアスってすごく影響されるのですね。予断というのですか。ですから、基本的には情報がない中で調査したほうが客観的な調査ができると思うのですが。ただ、そうはいっても、人が絡みますので、先生おっしゃるようなことでもよくわかりますけれども、そこは私も専門家ではないので余りはっきり言いませんが、この場か、または厚労省のほうで決めてもらえばいいと思うのですが、内部調査に左右された結果を出してほしくないという気持ちですね。

○浅沼血液対策課長 わかります。

○山口委員 実際に今現状行われているやつはSOPが多分あるはずですね。当然、SOPと申請書の違いがあって、その製法の専門家にそういうSOPと申請書を見せれば、何が違って、本当にどこまで違っているのかというのは、本来、そういう専門家であればわかるはずだろうと思うのです。これは私の邪推かもしれませんけれども、そういうSOPGMP来られたときのSOPが違っているのではないかと僕は思ってはいるのですが、そこの事実関係はともかくとして、実際に使われているSOPがあれば、実際どのように差があるのか。SOPって相当膨大な数に上るものが当然使われているだろうと思うし、口伝でやられているのかもしれませんけれども、そういうものをきちんと調査していただければ、どういう差異があったのか。もちろん、インタビューしなければ、どこから始まったのか、そういうのはわからないかもしれませんけれども、それはインタビューしていただかないといけないと思うし、そういう資料。それと内部報告書を最終的に照らし合わせれば、もっと何がこれ以上出てくるのか出てこないのか、そういう点も明らかになるのではないかという気がするのです。

○化血研副理事長・副所長 そういったものを掘り起こすという意味で、今回の第三者委員会のもとにはQAセンターという、NPOですけれども、そこの支援をいただいて、現場の製造に関する文書チェックとか確認はそこが専門の目で見ていただく予定にしております。

○田野崎委員長 そうしましたら、そろそろ今までの議論を踏まえて、今後の手順についてはもう一度御検討いただいて進めていっていただければと考えます。また、第三者委員会での調査の状況や調査結果について、引き続き必要に応じて運営委員会に御報告いただくというふうにお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。

 もう一つ重要なところがありますので、続きまして、事務局から、化血研製剤全体の在庫状況とコンファクトFについて説明をお願いいたします。

○金子需給専門官 それでは、事務局の方から化血研製剤全体の在庫状況等につきまして、A3の横長の資料2−1の「化血研において製造販売される血液製剤」により説明させていただきます。

 資料2−1の1ページ目につきましては、6月5日付のプレスリリースにおきまして、代替製品がない、または代替製品に切り替えると患者の生命に影響を及ぼすため、安全性を確認した上で、一変承認等の前でも例外的に出荷を認めることとしている6製品についての在庫状況等の一覧になります。

 2ページ目の方はその他6製品の在庫状況等の一覧になります。

 前回、7月21日の第2回運営委員会におきまして、7月17日時点の在庫状況等を御報告いたしましたが、今回は先週末の9月4日時点の在庫状況について御報告いたします。

 まず、各製剤の状況についてですが、表の一番上のバイクロットにつきましては、前回の運営委員会におきまして、代替製品では医療上の重大な支障を来す場合の緊急避難対応としまして、使用基準を明らかにして、かつ、インフォームド・コンセントを徹底することを条件に、バイクロットの在庫の一部出荷を認めていただきました。

 出荷の方は7月29日に化血研から527本出荷いたしまして、その結果、販社や卸の在庫の推定消尽時期が10月下旬まで延びております。一方で、新規製造のロットを10月上旬に出荷することで、供給を切らさないようにすることを検討しております。

 次に、注射用アナクトCにつきまして、こちらも前回の運営委員会におきましてウイルス不活化や除去の性能に影響がないと確認がとれております化血研在庫のロットについて一部在庫の出荷を認めていただきました。こちらは8月5日に1ロット166本を化血研から出荷していただいております。これによりまして、販社や卸の在庫の推定消尽時期が来年9月ごろまで延びております。

 次に、コンファクトFにつきまして、この製品は血液凝固第8因子欠乏症と、ほかに代替のないフォンビルブランド病についての適応を持っていますが、よく使用されます1,000単位については10月下旬には販社や卸の在庫が消尽する予定です。したがいまして、在庫がなくなる前に、ウイルス不活化・除去の性能に影響がないと確認がとれております化血研在庫の例外的な出荷、または1から製造したロットの出荷によりまして、供給が逼迫しないようにすることを検討しております。コンファクトFについては、この後、資料2−2で説明させていただきます。

 次にノバクトMにつきまして、こちらは現行の1,600単位、800単位、400単位の規格から、2,000単位、1,000単位、500単位の高濃度の規格に切り替える予定でして、規格の切り替えの件につきましては、化血研に対して医療機関には早目に御説明いただくようお願いしております。

 ノバクトMも、在庫がなくなる前に化血研在庫の出荷や1から製造したロットを出荷することによりまして供給が逼迫しないようにしたいと考えております。

 次に献血ベニロンにつきましては、6月23日の運営委員会において、ギラン・バレー症候群、チャーグ・ストラウス症候群について、JBや日本製薬の製品で代替すること、また、代替製品の使用に当たり、医療保険上、救済制度上の配慮を行うことをお認めいただいております。

 これらの適応に対する他社製品の使用状況を確認しましたところでは、8月末までにギラン・バレー症候群については141例、チャーグ・ストラウス症候群については33例の使用があったとの御報告をいただいております。いずれの適応に対しても重篤な副作用の報告は受けておりません。

 献血ベニロンは既に規格によって欠品となっておりますので、こちらもウイルス不活化・除去に影響がないということを確認した上で、化血研の在庫ロットを出荷して、供給を再開することについて、化血研、それと代替品を供給する各社と今後調整することとしております。

 一番下の献血グロブリン注射用については、販社や卸の在庫がなくなる前に化血研の在庫を出荷できるようにする予定です。

 次に2ページ目に移りまして、その他6製品の状況ですが、これらの製品は代替製品がある等の理由によりまして、原則、一変承認等の必要な対応をとった後に出荷することになっております。

 ボルヒールにつきましては、多くの規格で在庫がなくなりつつありますが、医療機関に対しては化血研から代替製品としてCSLベーリング社のベリプラストの使用をお願いしております。ベリプラストの在庫の状況や当該製品を使う際のスプレーなどデバイスの在庫状況につきまして、CSLベーリング社に引き続き確認をお願いしながら、安定供給のための対応を検討していきます。

 そのほか、献血アルブミンやアンスロビンP等の製品につきましても、医療現場の方々が困らないように、代替製品の供給状況など見ながら、必要に応じて安定供給のための対応をいたします。

 また、各医療機関に対しましては必要以上の買い占めや抱え込みをされないよう引き続き化血研を通じてお願いしていただく予定です。

 以上が資料2−1の説明でございます。

○近藤課長補佐 引き続きまして、資料2−2について御説明させていただきます。

 コンファクトFについてですが、血液凝固第8因子欠乏患者に対し、血漿中の血液凝固第8因子を補い、その出血傾向を抑制する血液製剤です。また、フォンビルブランド病患者に対しては、血漿中のフォンビルブランド因子を補い、その出血傾向を抑制するような効能効果があります。また、高反応型のインヒビターが発現した血友病患者に対して第8因子製剤を頻回・大量に輸注してインヒビターの消失を図る治療法、いわゆる免疫寛容療法にも使われています。

 国内の血液凝固第8因子欠乏患者の数は約4,900人、フォンビルブランド病患者の数は約1,100人と報告されていますが、フォンビルブランド病に対しては、ほぼ全てと言っていい症例でコンファクトFが使用されています。

 コンファクトFの在庫状況等についてですが、まず、コンファクトF注射用1000については、販社と卸の在庫は、9月4日現在、1,713本、直近ヵ月月の月平均消化本数は958本であるので、販社と卸の在庫の推定消尽時期は10月下旬と予想されます。化血研にある出荷可能な在庫本数は、ロットナンバーSF4261,069本であり、推定供給可能月数は約1.1ヵ月、ロット番号ナンバーSF4351,373本で、推定供給可能月数は1.4ヵ月。2つ合わせまして2.5ヵ月分となります。

 一方、新規に製造した場合の最短出荷予定時期は11月中旬、出荷予定本数は1,375本で、推定供給可能月数は約1.4ヵ月です。新規製造を待つと、1ヵ月弱、市場からなくなることとなります。

 次に、コンファクトF注射用500ですけれども、販社と卸の在庫が、9月4日現在、2,718本、直近6ヵ月の月平均消化本数は853本であるので、在庫の推定消尽時期は12月上旬と予想されます。化血研にある出荷可能な在庫本数は、ロットナンバーSF4342,700本で、推定供給可能月数は約3.2ヵ月です。

 一方、新規に製造した場合の最短出荷予定時期は12月上旬、出荷予定本数は2,700本で、推定供給可能月数は約3.2ヵ月です。最短出荷予定と市場からの消尽予定がほぼ同時期となっています。

 次に、コンファクトF注射用250ですが、裏のページをごらんください。販社と卸の在庫が、9月4日現在、162本、直近6ヵ月の月平均消化本数は52本であるので、販社と卸の在庫の推定消尽時期は12月上旬と予想されます。化血研にある出荷可能な在庫本数は0本で、新規に製造した場合の最短出荷予定時期は11月上旬、出荷予定本数は1,173本、推定供給可能月数は22.6ヵ月です。最短出荷予定時期と市場からの消尽予定時期の間は約1ヵ月です。

 なお、緊急手術や症状悪化時の対応により一度に30本から40本使用され、販社と卸の在庫の消尽時期が予想よりは早まる可能性もあります。

 次に安全性の確認の状況に関してですが、先ほど化血研からの説明がありました資料1−3−マル1の資料の1枚目のフロー図を御参照ください。有効成分である凝固第8因子は、フロー図の一番左にありますように、ヘパリンは添加されておりません。しかし、最終製品には安定剤としてアルブミンが添加されており、そのアルブミンには承認書に記載されていないヘパリンが使われています。添加されていたヘパリンは当局の基準を満たしており、不純物によるアレルギー炎が発生する可能性が低い安全なものであることを確認しております。また、最終製品でのヘパリン残存量は定量限界未満でした。

 アルブミンのヘパリン含有比率についてですが、さっきお示しいたしました3つのロット、SF426SF435SF434は全て同じ割合でつくられております。念のため、ウイルス不活化除去の性能に与える影響を試験したところ、性能に問題ないことが確認されています。

 その他、先ほど化血研より説明のあった工程の改変や承認書と異なる添加剤は、安全性に関する報告から影響を与えている可能性は低いと考えております。凝固第8因子活性については、国家検定に合格し、力価に問題ない製品が出荷されます。

 以上より、コンファクトFの在庫状況を確認の上、緊急手術や症状悪化時の対応により供給が逼迫しないよう、このたび、一部変更承認等必要な対応がとられる前であっても例外的にロットナンバーSF426SF435SF434の在庫を出荷することを当局より提案させていただきます。

 なお、製品は特定生物由来製品であり、記録の保存や使用実績調査については引き続き主治医の先生方にお願いするとともに、化血研は情報収集に努め、遅滞なく当局へ報告するように指導いたします。

 以上です。

○浅沼血液対策課長 化血研のほうから補足とかは特にございませんか。

○化血研常務理事・分画事業部門長 ございません。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 それでは、委員の先生方から御意見等ございましたらよろしくお願いいたします。

 花井委員、どうぞ。

○花井委員 バイクロットは安全確認がされるまで。コンファクトFは別にインフォームド・コンセントとか要らないのですかね。

○浅沼血液対策課長 はい。

○花井委員 それは安全だから。

○近藤課長補佐 バイクロットは、前回、ウイルスクリアランスに関して確認がとれる前に緊急に出荷を認めていただいたという経緯ですが、今回、コンファクトFに関してはウイルスクリアランスが確認されておりますので、今回は例外的出荷という形で出荷を認めていただきたいと思っております。

○花井委員 そこの基準、そこで線を引いたということですね。だから、そこで線引いたことでいいかどうかをここで承認すればいいということですね。どっちにしろ、薬事法上は、ライセンスとしては違法な製剤を出すことには変わりないけれども、実としてバイクロットのほうはウイルスクリアランスが生物基に合致しているという試験をしてない部分を暫定的に出す必要があったですね。だから、インフォームド・コンセントと使用制限、できるならば旧製剤ということで、これは同じように違法な製剤だけれども、チェックをしたので、安全性に問題ないからIFも必要ないと、こういう判断をしようという提案ですね。

○浅沼血液対策課長 はい。

○花井委員 わかりました。それはそういう説明であればよくわかります。まだいいかどうかは決めてないのですが、そういう提案ですねというまず確認。でも、例外という。

 何でこれを言っているかというと、患者さんにとってわかりにくいからですね。安全か安全でないかという基準がウイルスクリアランスだけなのかとか、そもそも違法なのだったらどっちもだめではないかとか。例えばコンファクトで言えば、フォンビルブランドの人たちだけ使えという線もあるわけですね。つまり、8因子は別に代替があるから、血友病への普通の治療にはほか使ってくださいと。なぜなら、これはイリーガルで、リーガルなものたくさんあるのでそっちを使ってくださいと。ただし、フォンビルブランドの人たちはもうないと。だから、これは、残念ながら、イリーガルだけれども安全性確認したから使ってくださいという線もあり得るけれども、それはあくまで安全性の確認のクライテリアで、そういう条件も要らないだろうというのが事務局提案ということですね。

○田野崎委員長 バイクロットのときは、そういうので厚労省サイドからのスタンスとして、それを示すためにああいう説明文をつくってということがあったと思うのですが、これに対しては要らないというのでよろしいかどうか、御意見ありますでしょうか。

○大平委員 安全性の確認というのは本当にいいのかなと。保証は。安全ですと言って供給するというのがいいのかどうかというところは若干不安があるのですね。ただ、緊急性の観点から、そういう供給を今、結局は製造承認としてはきちっととれてないけれども出荷するというところで、それは疾患の状況を考えて、これしかないということと、それから、緊急的な対応としてそれを承認せざるを得ないというところなのかなとは思うのですけれども、今回ちょっといろいろな問題が出てきてしまったので、それで手放しでいいのかというところは若干疑問はあるのですけれどもね。

 ただ、それは何か副作用があったときとか問題があったときには、バイクロットとかそういうのは医薬品機構のほうの救済の問題も含まれていたというところもあるのですけれども、コンファクトもそういうのが含まれていくのかどうかとか、そこはやはり100%安全とは言い切れないけれども、そういう保証のもとに使用せざるを得ないと、そういうことの理解でいいのかなあとは思うのですけれどもね。個人的には、ちゃんとそういう保証と、それから何かあったときの問題点の副作用被害救済とかそういうのがちゃんととられるのかどうか、そこをきちっと確認とりたいなとは思うのです。

○田野崎委員長 これは、安全性は確認できないというような言い方なのか、あるいは、ここまでできていれば、一般的な観点からすれば安全性は確認できているとしていいのかということについてはいかがでしょうか。御専門の立場から、山口先生。

○山口委員 これらを出荷するのは全然反対ではないし、それは出荷していただいていいと思うのですけれども、ウイルス安全性だけかなというのはやはり気になります。要するに、違う方法でやっていて、最終的には出荷規格には多分合格しているだろうとは思うのですけれども、最初のほうでちょっと言いましたように、安定性試験とかがちゃんとされているのかどうか、そういう蓄積とかちゃんとされているのかどうかというところもちょっと不安なわけですね。申請書とずれているだけではなくて、申請書の基礎となるデータというところが本当に、例えば2ページ目の裏に書いてあるように、ウイルス安全性のところでちょっと懸念はあるが、確認はしますよと言っている。そのほかに、安定性についてもそういうところで懸念がないのかとか、そういうところはちょっと気にはなります。

 そういう意味では、情報提示はあってもいいのではないかなという気がするのですね。安全性に懸念はありますとまで言う必要ないかもしれないけれども、いわゆる承認書のとおりにつくられていないということの何か情報提示はあってもいいのかなという気がするのです。

○花井委員 山口委員と同じ意見なのですが、これは前回のバイクロットとの整合性を、つまり、バイクロット、何がややこしいかというと、市場に既に存在するものと、それから後から出したものは同じものなのに、後から出したものだけインフォームド・コンセントと使用基準を設定しているという決議を前回しているのですね。表面上は。そうすると、つまり、非常に説明しにくいインフォームド・コンセントを現場ですることになって、それがかなりアクロバチックなのは、要はライセンスが切れているか切れてないかの問題で、ライセンスが切れているけれども、最低の安全性としてはウイルスクリアランスは見ておかなければという新たな法的なクライテリアと別の緊急的なクライテリア、ここで設定したという整理があったからこその話で、そうすると、これと整合して、前回の使用基準やインフォームド・コンセントというのがどう情報提供、例えば本当の使用基準であればその基準を守れない機関には出荷できないですね。薬事法上で使用基準が決まる。でも、そうではなくて、それだけ出荷しようということなので、決めたことの新クライテリアは法的位置づけも整理も微妙な感じになって、前回決まったものですね。

 だから、それと整合して説明するためには、今、山口委員からあったようなことがあれば、何か同じものであっても違うという整理が必ず存在していて、そうすると、それに対して情報提供の必要性が生じてしまうと思うのですね。そこをどう考えるかというのはちょっと整理しておかないと、何となく、御都合主義とは言わないけれども、要するに実利優先で一応ライセンスとるバランスをとるみたいな感じを、供給と安全性を横にらみしているところで難しい判断を迫られているのですけれども、その結果がどうも現場では非常にわかりにくいと。安全でないと言ってしまえないわけですね。そこの説明の仕方と、それから使用基準やインフォームド・コンセントをせよということの位置づけですね。それをちょっと整理してもらえば、前回でもある程度、IFといっても情報提供に近いわけですね。実態とすれば。今回もIFをと言うのか、こういうことですと言うのかというのはやはりある程度整理しておいたほうがいいかなと思いました。

○田野崎委員長 山口委員、どうぞ。

○山口委員 追加なのですけれども、余りきついことを条件としてつけると、現場では多分混乱すると思うのですね。要するに、そういうことをみんな患者さんごとに説明しないといけないという。ただ、前回のときも、市場に回収しないというその判断をしたのは、それ自体は大手を振って大丈夫というわけではないのだけれども、ただ、市場の混乱とか、ウイルス安全性については一定の担保ができているだろうということで、それを回収する必要ないという判断を我々に対してOKしているわけで、そのようなアナウンスメントみたいのが出せるのであれば、要するに、これ自体が非常手段で一応出していますよということをアナウンスできるのであればそれは出しておいたほうがいいのかなという気がするのですね。

○花井委員 済みません。ちょっと確認ですけれども、前回の使用基準はどのルートで情報提供しているのですか。一応化血研のMRさんも病院回っているのですか。

○近藤課長補佐 御意見ありがとうございます。バイクロットに関しては、2ヵ月以上欠品が予想されたために、前回、緊急避難対応として使用基準とインフォームド・コンセントを徹底して在庫を出荷するということを認めていただいたのですが、その後、化血研さんからの報告によりますと、バイクロットを投与している26施設に緊急出荷の案内を出しております。

 使用基準案及びインフォームド・コンセント案に関しては、化血研の医薬情報担当者、いわゆるMRさんが直接処方医に面会して、その場で説明しているということを聞いております。

 また、学会に関しては、前回参考人として御参加いただいた日本血栓止血学会の血友病部会長の天野先生から、同部会員と、あと小児血液学会血友病委員会や、また関係する先生方に御周知いただいております。

 以上です。

○浅沼血液対策課長 化血研から、もし補足があれば。

○化血研常務理事・分画事業部門長 特段ございませんけれども、弊所ホームページ上にも医療関係者向け情報として掲示しております。

 以上でございます。

○花井委員 今回どうするかというのはあるのですけれども、ちょっと化血研さんに聞きたいのですけれども、バイクロットはかなり専門、要するに26しかないでしょう。フォンビルブランドは結構多様ですね、確かに。だから、より一般的な病院に情報提供して、必ずしも専門家ではないところで扱われているというので、前回はかなり、26の、バイクロット使っている先生方、事情、全て知っているような人ばかりが使っているというのとちょっと事情が違うので、そこも踏まえて、もし何かの情報提供するのであれば考えなければいけないと思います。

○大平委員 花井さんの言われたように、コンファクト、フォンビルブランドのほうの対象としては、一般の内科にかかっている方とかそういう人たちも女性が多いですね。ですから、女性の人たちがかかっているというと、一般の血液内科とか、それから普通の内科、あとは婦人科とかそういうところでかかっているというのがかなり多いと思うのですね。ですから、そういうことも考えると、緊急性の問題というのはとても大事な問題があって、そこは外せないところはあるのですけれども、いろいろ周知させていくとしては、医療者にわかっていただくには、きちっと丁寧にいろいろなところで、納入した分わかると思いますので、そこの情報をきちっとつかんで、そして丁寧に説明していただかないと患者も混乱するだろうし、それから医療者の人たちも、出荷停止になったらどうするという話とか、多分されている人たちが耳にしますので、そういうことが不安なのと、それからまた、安全性というか、提供できるいろいろな資料というのをやはりしっかりつけてやっていただかないといけないのではないかなとは思います。

○田野崎委員長 確かに、医療者向けとするか患者さん向けとするかは別として、何らかの情報提供をつけた上でのコンファクトFの例外的出荷を認めるという方向でよろしいでしょうか。

○浅沼血液対策課長 これは販社も絡んで、前のバイクロットのときは、販社自体が化血研だったのですけれども、今回は販社がアステラスなのですね。もちろん、今の御指示があれば、アステラスと我々は協議して、そのアステラスのほうから納入された医療機関に対する情報もさせますし、学会、専門家ではない先生ももちろんいらっしゃるということもありますが、少なくとも専門家の、先ほどの学会関係の先生方には情報提供をするなど、できる限り情報開示していきたい。あるいは、化血研もバイクロットのときにホームページで提示していますから、同様に、化血研のホームページでもまたアピールしてもらうとか、いろいろちょっと作戦というか、考え方を整理して情報提供に努めるということでいかがですかね。

○花井委員 それで結構だと思うのですが、販社が分かれていることによって初期情報が混乱したという今回の件があるので、その提供の仕方については当局のほうでちゃんとコントロールというか、ある程度こういう形でとしていただいたほうがいいと思います。それぞれに任せるとばらばらの情報が行ったという。今回の経緯を踏まえるとちょっとそこは重要かと思います。

○浅沼血液対策課長 承りました。

○田野崎委員長 それでは、事務局におかれましては、本委員会の決議を踏まえて化血研を指導しながら、出荷のタイミングなど適切な対応を進めるよう調整をお願いいたします。

 山口委員。

○山口委員 1点だけ、ちょっとよろしいですか。済みません。

 先ほどちょっと資料2−1の説明があったときに、終わるまで出荷を認めない6製剤とか、そういうのがございましたね。そのほかにも、多分これはいろんな製品が一変していくことになるとは思うのですけれども、最初の議論あったとき、僕がすごく気にしているのは、これだけいろいろ変わっているので、こういう血液製剤、バイオ生物薬品ですから、安定性試験、リアルタイム、リアル条件でリアル機会やらないといけないので、もちろんPMDAと相談されているだろうと思うのですけれども、その辺のデータは大丈夫というふうに、要するに一変する場合に、そのデータがないという話になるとそれそのものがすごい時間かかることになるので、その辺は大丈夫ですか。

○化血研常務理事・分画事業部門長 当然必要な情報だと、データだと思いますので、とりながら進めさせていただきたいと思っています。

○室井委員 最後にボルヒールでちょっとお聞きしたいのですけれども、実はこれは、製造を見るとクリオ沈殿からつくられたもので、コンファクトと全く同じような過程でつくられているのですね。この資料2−1を見ると、新規製造、それから化血研在庫も未定ということで、いつ新しいものがつくられるかわからないと。9月中にはみんな欠品するわけですね。このボルヒールが。

 実はこの製品、すごく多くの病院で使われていて、約2,000の病院で使われていると。一応代替品はあるそうですが、この新規または化血研の在庫ですね。実際問題、いつごろ出荷されるかということと、もう一点は、本当にベーリングの代替品が足りるかということが心配されるのですね。この辺いかがでしょうかね。結構これ、汎用されているものなので、影響大きいのではないかと思うのです。

○金子需給専門官 事務局から説明させていただきます。代替品はCSLベーリング社のベリプラストになるのですけれども、供給面での問題としまして、スプレーなどの塗布器具ですね。デバイスのほうがかなり、もともと製品のシェアが、ボルヒールが7で、ベリプラストが3ぐらいだったので、当然デバイスもそのぐらいの比率のデバイスが多くて、当面そういう問題があったのですが、ベリプラストのデバイスを生産しているメーカーに増産をお願いしまして、そこは今ちょっと解消されつつはあります。

 一方で、物としてのベリプラストの供給の方がどこまでボルヒールのほうをカバーできるかというのは、年内ぐらいは大丈夫かという見通しはあるのですけれども、正確なデータというのは、外資になりますので、外国の本国といろいろと情報共有しながら、どのぐらい供給できるかというのを判断することになりますので、そこはCSLさんともよくやりとりした上で、きちっと行政当局として見ておきたいと考えております。

○室井委員 多分、これは通常のオペで日常的に使われているものなので、結構汎用される製品なのですね。ですから、欠品されるとすごく大きな問題になるのではないかと懸念しています。

 もう一点は、先ほど申しましたように、まだ化血研さんのほうで新規製造と、それから在庫が未定ということなのですが、これはやはり優先順位をコンファクトのほうに置いたから、ボルヒールのほうは後回しになったという理解でよろしいのですか。

○浅沼血液対策課長 済みません。これは厚生労働省で、行政の裁量で決めたことなのですが、委員のおっしゃるとおりで、代替品があるかないかというのが一つのポイントになっていまして、ボルヒールについては、議論もあったところですが、結論とすれば、代替品があるということと、ベリプラストのシェアもそこそこあるということで、当面の間だったらば、この代替品で日本の医療現場は対応できるのではないかという判断のもとで優先6製剤からは外しています。

○室井委員 でも、期限は3ヵ月ですね。

○浅沼血液対策課長 ええ。ですから、いわゆる化血研の問題が長期化しているので、また同時に、一変等まで行わないと出荷できない状態ですと、化血研の今の作業状況や対応状況によってはどういう形になるのかというのが、現在のところではまだ未調、未定の状態ですので、きょうはまだ化血研の第三者委員会のお話だとか、先ほど御議論いただきましたコンファクトの話だとかをやりましたけれども、今後は、室井委員のおっしゃるとおりで、ボルヒールだとかアルブミンといったような、非常にシェアが多かったり患者さんが多い製剤に対してどのように取り組んでいくかということが課題になっていくだろうと。ただ、まずは優先製剤をきちんと対応していかないといけないということで進めさせていただいているところです。

○田野崎委員長 今の室井委員の発言に引き続いて、資料2−1で、その他の製剤について、特にあとのノバクトとかアルブミンなども含めて何かございましたらお願いいたします。

○大平委員 優先順位といって、緊急的に対応しないといけない製剤が今ここで議論されただろうと思うのですけれども、それぞれが、患者さんたちからの御意見ですと、今まで使っていてなじみがあるということで、ノバクトですとかそういうのをほかのに変えたくないという患者さんたちも出てきて、だんだんと声が挙がってきたりしていますので、それはただ、安全性の問題とか、クリアランスのいろいろな製造承認の問題とかそういうのもきちっとそろった段階で早急に出してもらうということが一番公平性としては大事なのかなあと思うのですね。

 とりあえず、全て、ではOKというわけにいかないので、そこはやはり患者さんに我慢してもらいながら、それをうまく、多分、国のほうもいろいろと説明していただいて、資料とかそういうのも、どのようにこれから提示していくのか、会社のほうの処理がおくれていけばまた、先ほど課長さん言われたみたいに、今後どうなっていくかというところが心配はありますけれども、ただ、早急に立て直していただいて安全な供給ができるような形にしていただくというのが一番の、私の意見としてはそういうところだと思っています。患者さんが我慢しているというところをぜひわかっていただきたいなとは思っています。

○田野崎委員長 今の御意見のとおり、次は在庫データの確認や何かについては事務局がということになっていくのでよろしいかと思いますので、その辺も調査などをまたしていただいて、それで、化血研におかれましても、買い占めなどが今後とも起こらないように、関係者に対して引き続き御協力をお願いしていただきたいと思います。

 あと何か追加で御意見ございましたらと思いますが、よろしいでしょうか。

 そうしましたら、本日の課題全て終了ということですが、ほかに何か御意見があればと思いますが、よろしいでしょうか。

○化血研分画事業部門開発部次長 第2回の運営委員会の中で宿題として持ち帰らせていただいたものについて、今ここで御回答させていただきます。

HAVNAT試験の感度につきまして、運営委員の方から御質問いただきました。調べました結果、2IU/MLということで担当のほうから回答いただきました。これが1点です。

 もう一点は、バイクロットの副作用について御質問いただいたと思っています。そちらのほうが、まず臨床試験の成績では、55エピソード中6例、頻度が10.9%でございます。その後、2014年度11月の上市から9月8日、現在までの使用調査の結果、使用成績調査GPSPに基づきますと、40エピソード中、副作用は0件でございます。

 なお、副作用、感染症報告、GVPですね。こちら、医療機関からの自発報告、文献調査情報等での副作用が1件、右手指の違和感という軽微なものですが報告されているという状況でございます。

 もう一点、前回の私の答弁の中で、アンスロビンPとアルブミンにつきましてのウイルス除去膜のポアサイズにつきまして、議事録では19ナノメートルと回答させていただきましたけれども、正確には両方とも15ナノメートルでございました。こちらの方もお詫びして訂正させていただきます。

 私からは以上です。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。今の御発言に何か御質問ございましたら。

○化血研副理事長・副所長 済みません。1点だけ。

 きょうの第三者委員会のことで、先ほど室井先生からも、私ども、内部報告書の取り扱いで御意見賜りましたのですけれども、この件は一応第三者委員会の委員のほうで日弁連のガイドラインに沿ってやっているということでございますので、そのような心配、危惧が本委員会で出されたという報告を委員会の方にいたしまして、基本的には、求められる資料は何でも出すというようなスタンスでおりますので、そういう危惧を踏まえた上で第三者委員会の弁護士さん方に判断をお任せするという形で対応したいと思いますが、よろしゅうございますか。

○近藤課長補佐 事務局より、最後になり恐縮ですけれども、今まで第2回の運営委員会で御討議いただいた3つの血液製剤、バイクロットと献血ベニロンとアナクトCですが、その後どうなったかというところを御報告いたします。

 バイクロットに関しては、先ほど羽室様から御報告あったように、副作用のほうは先ほど化血研のほうからの説明どおりです。実際に在庫が出たのは、7月29日に527本が緊急出荷されております。それのロット番号はBY001BY002ですが、その後、その2つのロットに関してはウイルス不活化除去能に影響がないということが確認されています。

 次に、ベニロン-Iの欠品に伴う対応についてですが、ギラン・バレー症候群とチャーグ・ストラウス症候群に唯一適応のあるベニロン-Iの供給が医療現場で逼迫していたことから、ほかの免疫グロブリン3製剤の代替使用を推奨し、保健所の配慮及び副作用感染被害救済制度の適用に関して6月26日に通知を発出されていますが、その後、この代替使用が認められた3製剤について、企業に確認した8月末までの使用状況を御報告いたします。

 ギラン・バレー症候群の症例に関しては、献血ヴェノグロブリンIH61例、日赤ポリグロビンNが9例、献血グロベニン-I71例に対して使用されました。現在のところ、企業から重篤な副作用の報告はありません。

 チャーグ・ストラウス症候群に対しては、献血ヴェノグロブリンIH16例、日赤ポリグロビンNは3例、献血グロベニン-I14例に対して使用されました。現在のところ、企業から重篤な副作用の報告はありません。

 最後にアナクトCに関してですが、その後、熊本県により製造記録の確認が出されております。

 以上です。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

○山口委員 よろしいでしょうか。

○田野崎委員長 先生、どうぞ。

○山口委員 献血ベニロンのことだけなのですが、安全性上は問題なかったのですけれども、前のときにちょっと指摘させていただいたのですが、これは効能持ってない製品に適用しているので、有効性についても可能な限り調査してほしいということで、もしできましたら、有効性が、献血ベニロン、これの静注と、同等と評価はできないのですけれども、何か医療機関からクレームがないかとか、そういうこともちょっと調査していただけるとありがたいなと思います。

○近藤課長補佐 承知いたしました。次の運営委員会で御報告させていただきます。

○吉村主査 先ほどの近藤の説明で若干誤解を生むような表現がありましたので、補足させていただきます。先ほど近藤が申し上げましたバイクロットのウイルス安全性に関しては、その有効成分に関して確認が終わっておるという趣旨で御説明を申し上げました。

 前回の会議の中で、ヘパリンの比率に関しては今後確認しますというお話でしたけれども、そちらについては化血研の中でまだ試験をされているところですので、こちらについてはまだ結果が出ておりません。ただ、こちらにつきましては、恐らく影響ないというところで、念のために評価を実施しております。こちらは、結果が出次第、厚生労働省に結果を提出していただきまして、評価して、また御報告させていただきたいと考えております。

○田野崎委員長 よろしいでしょうか。

 そうしましたら、本日の議題、全て終了、また延びてしまいましたが、それでは、事務局に議事を戻したいと思います。

○近藤課長補佐 田野崎委員長、ありがとうございました。

 次回の運営委員会の日程は別途御連絡差し上げたいと思います。

 本日は、長時間にわたり、委員の皆様、本当にありがとうございました。これにて、「平成27年度第3回血液事業部会運営委員会」を終了いたします。


(了)

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