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2015年5月8日 第2回平成27年度原子爆弾被爆者実態調査検討会

健康局総務課原子爆弾被爆者援護対策室

○日時

平成27年5月8日(金)13:58~15:20


○場所

厚生労働省 省議室


○議題

1.開 会

2.平成27年度原子爆弾被爆者実態調査について

3.閉 会

○議事

○伊澤室長 定刻より若干早目でございますけれども、皆様おそろいでございますので始めさせていただければと存じます。

 開会に先立ちまして、傍聴される方におかれましては、お手元に「傍聴される皆様への留意事項」を配布してございますので、お守りくださいますようお願いいたします。

 では、これ以降の会議の進行につきましては、大久保座長にお願い申し上げます。

○大久保座長 それでは、第2回目の会議をこれから開催したいと思います。

 皆さん、お忙しいところをお集まりいただきました。できれば今回で終わりにしたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願いしたいと思います。

 それでは、事務局から本日の出欠状況について御説明ください。

○伊澤室長 本日の構成員の出席状況でございますけれども、長崎県の健康福祉部長の伊東博隆構成員におかれましては、本日御欠席でございますので、被爆者援護課の林洋一課長が代理出席されてございます。

 また、広島市健康福祉局長の糸山隆構成員におかれましても御欠席でございますので、原爆被害対策部の御園生伸二部長が代理で御出席されております。

 その他の構成員の皆様方におかれましては御出席いただいてございますので、会議が有効に成立しておりますことを御報告申し上げます。

 また、樋田構成員におかれましては、前回の検討会では御欠席でございましたので、改めて御紹介いたします。獨協大学経済学部国際環境経済学科教授の樋田勉構成員でございます。

 引き続きまして、資料確認をさせていただいてよろしゅうございますでしょうか。

○大久保座長 はい、お願いします。

○伊澤室長 では、資料の確認をさせていただきます。

 まず、議事次第がございます。

 それから座席表がございます。

 資料一覧で、資料1といたしまして、A3横紙で新旧対照表の形になっておりますが、調査票(国内用)(案)でございます。

 同様にA3の紙で、資料2は国外用の案でございます。

 資料3といたしまして、国内用の調査案を新旧対照ベースではなくて、実際に配られるベースでつくっているものです。

 資料4が、同様に国外用のものを送るベースにしているものでございます。

 続きまして、参考資料が1~4までございます。

 参考資料1は前回も御説明いたしました開催要綱でございます。

 参考資料2も前回お配りしてございますが、10年前の調査結果の概要でございます。

 参考資料3は、前回提出いたしました前回の案でございます。新旧対照表の左に載せてございますので、恐らく御参照いただく必要はないと思いますが、念のためつけてございます。

 参考資料4は、同様のものの国外用でございます。

 資料については以上でございます。欠落などございましたら、事務局にお申し出いただければと思います。

○大久保座長 よろしいでしょうか。

 それでは、先に進めさせていただきます。今カメラを撮っている方はおられないですね。

○伊澤室長 進めていただいて結構でございます。

○大久保座長 それでは、早速議事に入らせていただきます。

 前回4月21日の本検討会の議論を踏まえて、事務局で修正し、既に皆様方のお手元に届けていただいておりますのでごらんになっていると思いますが、これについてきょうは審議をさせていただきます。

 前回と同じように、国内用と国外用と一応分けて議論したいと思いますので、まず国内用の修正点について、かいつまんで御説明していただきたいと思います。

○伊澤室長 それでは、資料1をごらんください。

 左側に前回検討会の調査票(国内用)(案)を、右側に修正案を記載しております。基本的に前回の会議で構成員の皆様に御指摘いただいた事項やいただいた修正意見を反映し、また、事務局で再度見直しをさせていただきまして、回答者の負担軽減といった観点からの修正を加えてございます。

 また、まず全体にかかわる御指摘としまして、調査票への記入は11月1日時点の状況を記入するという意味でありまして、記入は11月1日でなくてもよいことを明確に伝えるべきという御指摘をいただいておりますので、この点につきましては、調査票を配付します際に同封いたします「お知らせ」にその旨を明記することにより対応したいと考えてございます。

 前回からの修正点につきましては、右側の「新」のほうに朱書きで記載しております。

 それでは、前回検討会でお示しした調査票からの修正箇所を中心に御説明させていただきます。右側を主にごらんください。

 まず1ページの【記入上の注意】に関して、総務省から御指摘をいただきまして、この調査は、国の統計法に基づく国の統計調査であることを明記しております。

 それから、調査票の秘密の保護についても追記させていただいております。

 次に、氏名・居住地と被爆者健康手帳の公費負担番号の欄の順番を前回から入れかえさせていただいておりますが、これは国外用の調査票に変更を加えた結果を踏まえての変更ですので、国外用の調査票の説明の際に詳しく御説明したいと思います。

 また、この入れかえに伴い「あなたの氏名、生年月日、居住地、電話番号を記入してください」という一文をつけ加えてございます。

 2ページの質問1については変更ございません。

 質問2では、現行の被爆者援護法の施行前には、旧原爆医療法に基づき交付された被爆者健康手帳がございまして、そちらでは旧法に基づき法第2条と記載されている場合もあるため、括弧書きを追記させていただいております。国外用では同様の記述があったものですから、国内用にも同様の記述を追加したものです。

 質問3については変更ございません。

 3~5ページの問10までは変更ございません。

 質問11に関しましては、前回の調査におきまして、この質問だけの単独の質問として尋ねておりまして、また他の質問とのクロス集計もしていないということを確認いたしました。内容的にも、現在被爆者の多くの方は75歳を超えておられまして、後期高齢者医療制度に加入されていると考えられますので、結果がある程度予想できております。そこで、前回の検討会の意見の中で、こうしたクロス集計もしていないもので、行政でもわかるものに関しましては、被爆者の負担軽減を考慮して削除してはどうかという御意見がございましたので、今回ここで特段聞く必要もないのではないか、この質問11を削除することとしてはどうかと考えております。

 なお、質問11を削除した関係で、次ページからの右側では質問の欄が1個ずつ繰り上がってずれてございます。

 6ページはこの番号のずれのみでございます。

 7ページの質問12は、現在介護を受けている方について、誰から介護を受けているのか、その状況について尋ねる質問でございましたが、前回の検討会で、今後介護が必要となったときに誰から介護を受けたいのか、それが家族ならば、同居しているのか、身近に住んでいるのかなどを把握すべきではないかといった御指摘がございました。

 こうした御指摘を踏まえまして、下の問2の部分で、同居者以外の方の場合、それが近くの方なのか、どのぐらい近くなのか、あるいは遠方の方なのかといったことを把握するための設問をイに新設しております。

 この中にございます0105の選択肢は、国民生活基礎調査に同様の質問がございましたので、これに準拠して設けてございます。

 また、選択肢が理解しやすくなるように具体例を示すべきではないかといった御指摘がございましたアの「7 その他」のところに、「(町内会、NPOなど)」といった例示を追記させていただいております。

 現時点で介護を必要としていない方についても、今後介護が必要となった場合にどなたから介護を受けたいのかなどについて同様の質問を聞くべきではないかという御指摘がございましたので、次ページに問3として新設してございます。

 なお、7ページと8ページの右側は、実際のときには見開きの調査票として送る予定にしてございますので、こういった形でばらばらの形にならないように工夫したいと思っております。

 続きまして、9ページの質問13は番号のずれのみです。

 質問14は、左側の「1 要支援」を平成18年4月の介護保険改正にあわせて「1 要支援1」と「2 要支援2」の2つに分けてございます。これは前回事務局で修正し切れておりませんでした。

10ページの質問15は、介護保険サービスの利用状況を尋ねる質問です。前回は選択肢が非常に複雑でわかりにくい、あるいは見せ方を選択しやすいように工夫すべきではないかといった御指摘をいただきました。この質問では「訪問系サービス」あるいは「通所系サービス」「短期入所サービス」といった利用している介護サービスの累計を把握することを目的と考えてございます。したがいまして、具体のサービスの内容について、全てのサービスを列挙し見にくくする形式ではなくて、代表的なサービスに絞って記載することといたしまして、これにより質問の簡素化を図りました。

 また、前回お示しした中では「小規模多機能型サービス」と、この4月から始まりました「介護予防・日常生活支援総合事業」を記載しておりましたけれども、これらの事業は在宅生活を支えるという観点からはいずれも重要なサービスだと思っておりますが、サービス利用者数という観点からは、他の選択肢と比べると少ないと考えられることから、記入者の負担軽減のために選択肢を簡素化するという観点から、「8 その他」の括弧に記載していただくものと整理し直し、柱となる選択肢からは落とす案にしております。

11ページの質問16は、被爆者健康診断の受診状況を調べる質問ですけれども、被爆者の方が高齢化する中、昔でしたら働いていらっしゃる方も多かったと思うのですけれども、職場健診を受けているからといった理由で被爆者健診は受けていませんといった方はもう余りいらっしゃらないのではないかと考えられますので、まず何らかの健康診断を受けられたか、受けられていないかという御質問し、その受けられたものが被爆者健康診断ということを確認した上で、受けた方にその状況を尋ねる質問に改めております。

 問1~問3の内容については、前回から変更はございません。

12ページの質問17は番号のずれのみでございます。

 質問18は、前回の「1 自分や家族の健康」について「家族」の部分の内容がわかるようにという御指摘がございましたので、こちらを大きなくくりとして「自分や配偶者」と「子や孫」という2つの選択肢に分けるという案としております。

 なお、過去の設問「自分や家族の健康」との整合性につきましては「1 自分や配偶者の健康」というところで、御自身、それから家族の主立った方である配偶者の健康を心配されているというところが把握できますので、この部分で過去のデータとの比較が十分可能ではないかと我々としては考えております。

 最後に、13ページの「被爆について思うこと」に自由記載していただく部分でございますけれども、前回「平和祈念の思い」では少し切迫感がないのではないかという御意見もございましたので、こちらを「後世に伝えたいこと」と改める修正を加えさせていただいております。

 事務局からの説明は以上でございます。

○大久保座長 ありがとうございました。

 できれば、先ほど申し上げたように、一つ一つ決めながら先に進めさせていただきたいと思います。どうしても議論が紛糾するものがもしあれば、そのときにまた進め方を御相談いたします。

 1問ずつ片づけていきたいと思いますので、よろしゅうございましょうか。

 まず1ページ目の説明の部分ですが、修正案について何か御発言ございますでしょうか。

 よろしいですか。

 どうぞ。

○樋田構成員 「この調査は統計法に基づく」という記述なのですが、多くの統計では【記入上の注意】の前にこの記述があると思います。国民生活基礎調査など、他の統計に合わせて記述の位置等を工夫していただけたらと思います。

 以上です。

○大久保座長 なるほど、これはおっしゃるとおりかなと思います。

○伊澤室長 事務局のほうで確認の上、修正させていただきます。

○大久保座長 よろしくお願いいたします。

 ほかによろしいですか。

 後で戻っていただいても、もちろん結構ですから、一応議論は先に進めさせていただきます。

 質問1はいかがでしょうか。

 私自身が気がついたのは、ごくまれな例ですけれども、両都市で二重被爆した方があるのですね。まあいいとは思いますけれども。

 よろしいですね。

 質問2はいかがでしょう。

 私自身が気づいたことですが、この選択肢の「第1号」の中で「問1」となっておりますが、このフォーマットがちょっと先のほうで、「問1」と入れると少し複雑になるところがあるので、この「問1」という言葉をとってしまってよろしいのではないかと思います。このアンケートについては、裸の番号を○で囲むという回答のやり方に全部統一したほうがすっきりするような気がします。特に、ここは問1しかないので要らないと思うのです。

 ほかは御発言ございませんか。

○樋田構成員 質問1、質問2だけにかかわる問題ではないのですが、全体を通して、当てはまる番号を1つ選ぶ質問項目と、複数を選ぶ質問項目が混在しておりますので、回答する方から見るとわかりにくいと思います。当てはまる番号を1つ選ぶのか全て選ぶのかに関する説明を太字にしていただくと、回答のミスが減るのではないかと思います。御検討いただければと思います。

○大久保座長 これは集計する立場からすると、非常に大事な御発言だと思うのですね。いつも1つしかないはずのところに2つつけられて、集計するのに非常に困ることが多いので、その点は見やすさのほうで解決していただくようにお願いします。

○伊澤室長 貴重な御意見ありがとうございます。そのように対応させていただきます。

○大久保座長 ほかはよろしいですか。

 それでは、質問3まで終わったことにして、次のページの質問4、質問5について。

 どうぞ。

○樋田構成員 質問4なのですけれども、こちらの質問でも「あなたを含めて」というのは、ほかの部分であなたを含めるのか含めないのかというのがわかりにくいところもあると思うので、「あなたを含めて」という部分だけは太字にするとか、そういった工夫があるとよろしいかなと思います。

 以上です。

○大久保座長 はい、これも極めて妥当な御指摘だと思います。そうしてください。

 ほかはよろしいですか。

 きょうは時間が十分あると思いますので、少しでも疑問に思われたことはどんどん御発言ください。

 ないようですから、それでは次のページの質問6、質問7、質問8でお気づきの点がございましたらどうぞ。

 特にございませんか。よろしいですか。

 それでは、次に質問9、質問10、質問11。質問11はなくなりますので、新の質問11ではなくて、質問9と質問10だけについて伺います。

 よろしいですか。

 それでは、質問11

 これは私の意見なのですが、質問の文章なのですけれども、いちいち説明してあるのですけれども、これは回答していくと自明のことがわざわざ文章になっていて非常に煩雑に思えるのです。したがって、質問の文章の3行目以下は省略してもいいのではないかなと。「当てはまる番号すべてを○で囲んでください」と書いてあるので。

 ただ、1、2、3、4がばらばらになっているのがいけないので、一つ一つに持っているか持っていないかというのを聞くようにして、「持っている」に対して、例えば1であれば1級~6級までのほうへ矢印を結ぶ。だから、身体障害者手帳というところは、何か番号を工夫してください。それで「1 持っている」「2 持っていない」というふうにして、持っているほうだけを誘導すれば、最初の4行は要らないのですよね。何かたくさん書いていると、それを読むのに疲れてしまうので、そのほうが簡潔かなと思いますが、いかがですか。これは単なるフォーマットの話なのですけれども、もし御賛同いただければそのように修正したいと思います。

 よろしいですか。

 はい、どうぞ。

○伊藤構成員 これは前回の10年前のものとある程度の整合性があったほうがいいと思うのです。したがいまして、座長のおっしゃることもわかるのですけれども、このままでも余り大きな抵抗はないように思いますが、いかがでしょうか。

○大久保座長 そうですよね。そうですが、もう変えたわけなので、わざわざ回答しにくいフォーマットを残すことはないように思うのですけれども、どうでしょう。伊藤委員からの御発言もあったので、どなたかからの御発言がないと先へ進めないので、お聞きになっていてどちらがいいか。

 実は、私が気がついたのはここではなくて、次の質問13のところで、これを入れてしまうと物すごく回りくどいのですね。それからだんだん気がついて元へ戻っていったのです。私も確かにここはどちらでもいいような気はいたしますけれども、でも理屈を言うと、例えば身障者手帳のところでまず1個○をつけますね。そうすると、次にまた1~6と○をつけますよね。これが同じ番号なのですよね。これは、一つは余りスマートではないような気がするのですね。全体としての回答の進め方が同じ構造になっていたほうが、回答する方にとっては親切かなというのが私の考えです。

 なるべく座長権限では押し通したくないので、どちらがいいかどなたが御発言いただければ、それで決めます。

 はい、どうぞ。

○藤森委員 確かに中身がダブっているのですよね。一番最初の「当てはまる番号すべて○で囲んでください」と書かれた上で、さらに1と3について詳細な説明があるのだけれども、これは逆に言うと、つけた理由は何なのですか。手帳を持っているかどうか○をつけなさいという問いなのだから、それを素直に見れば、持っている手帳に○をつけるだけで通過する質問ですよね。それをあえて1と3について再度説明したのはどういう理由なのですか。

○伊澤室長 昔から使っているものなので、若干想像で申し上げることをお許しいただくとして、座長の御指摘のように1、2、3と右が同じせいなのかもしれませんけれども、1~4のほうだけ○をつけて次に行ってしまう人がいるリスクがあるかと思ったので、「1 身体障害者手帳」をつけた人は右を見ていただいて、右もつけてくださいということを念のため注記しないと、左だけ見て通過してしまう人がいるのかなというリスクを感じて書かれていると思うのですが、おっしゃっているように、その書きぶりが「すべてを」と「当てはまる」が何度も出てくるので、似たような字が何度も出てくるので、かえって見にくいという御指摘は確かに素直に受けとめさせていただいたほうがいいのかなという気はしております。

○大久保座長 今御発言のように、通り過ぎてしまう危険性があるので、それで私はあえてイエス・ノーをちゃんと○をつけられるようにして変えたらどうかというのが私の提案です。

 いかがでしょう。

 どちらがいいですか。

 では、これはペンディングにして、先に進みます。

 私は全部フォーマットを合わせたほうがいいと思っておりますので、その辺のことをちょっと頭に置きながら先を見ていただけますでしょうか。

 質問13は、ここは同じだとは申し上げたのですが、それよりも、実は私はこれを読んでいて、最近少し頭が悪くなってきているので、「以外の方にお聞きします」というと、何かすごく意味がとりにくいのですね。ここは、結局は現在自宅にいる方はというだけのことなのですね。いわゆる二重否定の文書を書くなとよく言われるけれども、それにちょっと近いような込み入った構造になっているので、要するに聞きたいのは現在自宅にいる方についての質問ですよね。それだけでいいのではないかなと思います。だから、入院または入所中の方は次のほうへ行ってください、自宅にいる方について伺いますと、それだけで非常に簡潔だと思うのですね。

 ここは非常にわかりにくいので、そういうことでよろしいですか。

(首肯する委員あり)

○大久保座長 御賛同いただいているようなので。

 はい、どうぞ。

○山崎構成員 ほかのところにも関連することがあるのでございますが、高齢者向けの住宅というのは、自宅でもあるのですよね。最近急にふえているものですから、ちょっと断りをする必要があると思うのです。ですから、自宅にお住まいの方といったときに、今言った高齢者向けの住宅を含めるのか含めないのか。

○伊澤室長 これは事務局の今の意見でございますけれども、先生の御指摘との関係で言うと、確かに介護保険上のサービスとしては自宅扱いですけれども、ここの質問の意図からすると、正直、病院・老人ホームなどと同じようにサービスを使うタイプのものでございますので、そちらに区分したほうがいいのではないかとは思っておりますけれども、そういう形の方向で整理させていただければと思います。

○山崎構成員 私もそのように思います。一般には有料老人ホームと区別がつかないものとして、高齢者向けの住宅をお考えではないかなと思います。しかも、何らかのサービスがついていることは事実でございますから、私も事務局と同じように考えます。

○大久保座長 それでは、そういうことで整理してください。

 質問12の前書きのところを今言ったわけですけれども、その下の質問12自身の質問文も、この赤で加えたところがどうも理解しにくいのと、それから問3はカテゴリーとしてもう1の範疇ではなくて2のほうに入っているわけなので、先ほど申し上げた1の問1、問2は必要なのですけれども、次のページの問3は、違うカテゴリーのところで同じ続き番号になってしまっているのでおかしいと思うのですね。

 それと、これはわざわざ赤で聞く必要があるのかなと。回答していくと、同じフォーマットの場合にはどんどん○をつけていくと、そのまま自然に次のところに○をつけていかなければいけないようになりますので、かえって複雑になっているのではないかなと思います。

 例えば、問2のイの赤で加わった部分の質問は、ここに入れるよりはイに関する質問なので、イの囲みの中へ移したほうが、イに関係ない人はこれを読む必要がないわけですよね。イに行ったとき初めて読む形に直していただいたほうが親切かなという気がいたします。

 よろしいですか。

 私の提案ではありますけれども、特に御反対がなければ、そういうふうに変えていただくようにお願いしてよろしいですか。

 それでは、次のページの2の問3はとるにしても、ここはちょっと山崎先生に伺いたいのですけれども、これは介護を受けたいと思うことを聞くのか、実際に誰に見てもらえそうかという可能性を聞いたほうがいいのか、ちょっと解釈によって違うかなと思うのです。実際には、子供がいないのに子供に介護を受けたいと○をしてしまう人もいるのではないかと思うのです。そもそもの先生の提案された御趣旨はどちらだったのですか。

○伊澤室長 事務局から補足だけさせていただいて、提案自体は広島県のほうからいただいたと記憶しております。

○大久保座長 そうですか。私の記憶違いでした。ごめんなさい。

○伊澤室長 事務局がそういった御説明をしなかったのは落ち度でございました。失礼いたしました。

○大久保座長 この文章によって二通りの回答が考えられるので、どちらがいいのかなというのをちょっと疑問に感じたのです。

○笠松構成員 これはどちらに受けたいという本人の希望のほうかなというイメージで私は提案をいたしましたが、確かに現実に受けられそうだという見込みも、子供の介護を受けたいけれども、実際に自分はどこかに入所するだろうなという人はいると思うのですね。だから、私としては、今の段階では介護そのものの実態調査ではないので、あくまで手前の調査ですから、あなたが受けるとすればどうしたいかということで、潜在的なニーズがどこにあるのかというところでいいのではないかなと思います。

○大久保座長 私は確認したかっただけなので、それで結構です。もしそういう御趣旨でこれが加わったのだとすれば、「受けたい」でいいと思います。

○笠松構成員 関連で。私は、これはア・イ・ウ全てについて当てはまる番号を1つずつ○をするというのはこのとおりだと思うのですが、例えばアで子供とか父母とかに○をすれば、ウは男か女かと○をしやすいと思うのですけれども、「6 介護サービスの事業者」とか、NPOとなると、男とか女というのはあるのかなという素朴な疑問がありますが、そこは私はこうするべきだというのがあるわけではないので、そこの論理的な整理だけしていただきたいなという要望です。

○大久保座長 そうですね。

○笠松構成員 それと子供が2人いる場合、2人に面倒をみてもらいたいということもあるような気もするのですが、ほかとのロジックがありますので、そこは事務局で、今の男・女の話と、子供は1人かなというところもありますが、そこはうまく整理していただければと、これは要望として申し上げたいと思います。

○大久保座長 今の御発言で、このウの質問の男女は必要なのでしょうかね。

○伊澤室長 事務局で受けとめさせていただいて、必要性も含めて検討したいと思いますが、確かに昔は非常に重要な質問だったような気もいたしますし、ちょっと調べますけれども、恐らく介護サービスの事業者といった選択肢がないような時代背景の中で、この設問自体がつくられていた可能性もありますので、その辺も過去のものを見させていただいた上で、現代的な意味がないという結論に達すれば、構成員の皆様の御了解が得られるのであれば、場合によっては落とすことも含めて考えたいと思います。

○大久保座長 それでは、笠松委員の今の御発言で、そのほかいろいろな場合があるけれども、このままでよろしいかどうか、この辺のことも今何かお気づきの点があれば御発言いただきたいと思いますが、もしなければ、事務局へお預けするのでよろしいですか。

 それでは、一応ほかのことを事務局で調べていただきまして、事務局で決めていただくことでお預けしたいと思います。

 それでは、次の9ページの質問13、質問14です。

 質問14の「○で囲んだ場合には」云々というところの最後の2行については、むしろ4の選択肢、要するに関係があるところを○で囲んだところで改めて読めばいいような形に、場所を移していただいたほうがいいのかなと思います。1~3の最初の質問で終わってしまう人まで、この4の注意書きを読ませる必要はないのかなと思いますので、そういうふうに変えてよろしいですか。

 ほかに何か御発言はございますでしょうか。

 特にないようですから、それでは次に10ページの質問15については、大変簡潔な形になりました。これはどなたかの御発言だったと思いますが、御発言をされた方、これでよろしゅうございましょうか。

○山崎構成員 非常にわかりやすくなったと思います。ただ、「5 居住系サービス」のところで、私が言いましたサービスつきの高齢者住宅と高齢者向けの住宅等はどうなるのかということでございます。

○伊澤室長 御指摘を踏まえまして、居住系にサービスつき高齢者向け住宅を明記するように修正させていただきたいと思います。

○山崎構成員 わかりました。それで結構だと思います。

○伊原総務課長 これは問いが「介護保険サービスによるサービスを利用しましたか」なので、それはできないでしょう。もし直すのだったら、上の問いを直さなければいけないです。

○伊澤室長 失礼しました。考えます。特定かどうかでとかいろいろなパターンが分かれてしまうので、確かに難しいと思います。

○大久保座長 では、これも事務局で御検討いただいて。

○伊澤室長 はい。即答できなくて恐縮です。

○大久保座長 一番いい形におさめていただきたいと思います。

 それで、このページはほかにございませんでしょうか。

 よろしいですか。

11ページの質問16に移りたいと思います。ここも同じことがございまして、赤で追加された部分の文章がどうもごちゃごちゃしていて、これは全部読ませるとちょっと気の毒だなと思うので、なくてもいいのかなという気がするのですけれども。

 まずフォーマットの問題で、これはずっと○をつけさせるのは裸の番号といたしますと、「(1)被爆者健康診断」「(2)その他の健康診断(人間ドック等)」というところが括弧の番号になっているのですけれども、これは括弧をとったほうがいいと思うのですね。裸の番号に○をつけさせるパターンは全部踏襲したほうがいいと思います。

 それと、どちらがいいかはちょっとわからないのですけれども、大した話ではないのですが、「受けた」から「(1)被爆者健康診断」へ真っすぐ伸びていますけれども、これは両方から選択させるという意味では、受けたものをちょうど中央ぐらいのところへ線をおろしたほうがいいのかなという気がします。

 問2と問3で、「一度でも異常が」云々というのがやはりごちゃごちゃするなと思うので。「一度でも要精密検査」というのは必要あるのですかね。これは要らないのではないですかね。囲みの回答の中が「要精密検査になった」と書けるわけですから、「一度でも」というのは何かほかのことを想像してしまうおそれがあるので。

○樋田構成員 座長のおっしゃるとおりかとは思うのですが、過去の調査結果と比較することを考えますと、このあたりは余り変更しない方がよいのではないかなと思います。

○大久保座長 わかりました。

 はい、どうぞ。

○山崎構成員 その他の健康診断なのですが、国保の健診も受けている方が結構多いのではないかなと思いますし、医療機関に行けば、そのようなお誘いもされるのがよくあることだと思うので、「人間ドック」よりもむしろ「国保・人間ドック等」とされたほうがいいのではないかなと思います。

○大久保座長 この括弧書きに加えるということですね。

○山崎構成員 はい、そうです。

○大久保座長 例示の中にほかの。

○伊原総務課長 恐らく国民健康保険ではなくて、後期高齢者医療のほうの健診だと思います。

○大久保座長 そうですね。私は今ちょっと引っかかって。

○伊原総務課長 そういう意味では医療保険ですね。

○大久保座長 最近の健診の制度が、私は最近ちょっと不勉強でよくわからないので、全部くくるのは、制度上はいいのですか。医療保険の健診という意味ですか。

○伊原総務課長 言葉としては特定健診と呼ぶのですけれども。

○大久保座長 特定健診のほうへ全部くくられたわけですね。

○伊原総務課長 はい。だから、「特定健診・人間ドッグ等」とでも書くのが一番いいのではないかと思います。

○大久保座長 それはわかりやすくていいですね。

○山崎構成員 医療保険の特定健診ですかね。特定健診だけですか。

○伊原総務課長 特定健診は全部医療保険の制度なので。

○山崎構成員 ただ、高齢者の方は特定健診というよりも「保険の」というほうがわかりやすいのではないかなと思います。特定というのは表現上非常にわかりにくいのですよね。

○大久保座長 実際は受診券が配られるのでしたか。昔は保健所が地域で健康診断をやるとかいろいろな形があったのですけれども、今は全部特定健診の受診票みたいなものが来るのでしたか。皆様方が一番わかりやすい表現があれば、それが一番いいですね。自分自身は受けたことがないので、よくわからないですけれども。

○山崎構成員 特定健診というので皆さんがぴんとくるのであれば結構です。

○大久保座長 こない可能性がありますよね。

 はい、どうぞ。

○伊藤構成員 特定健診は対象が4070歳ですよね。ですから、被爆者の場合にはもっと年代層が上ですから、それをたくさん受けるというのはちょっと考えにくいのではないでしょうか。

○大久保座長 特定健診は年齢制限があるのですか。

○伊藤構成員 あります。

○伊原総務課長 後期高齢者は任意なのですが、実際には、特定健診は後期高齢者も受けるようにとむしろ勧めているのですよね。

○伊藤構成員 法的には特定健診は4070歳を対象として、あれはプリベンションという意味でやっているわけですよね。ですから、特定健診ということになれば、年代的に少しずれているのだから、いちいち挙げる必要はないのではないかと思います。

○山崎構成員 後期高齢者医療は、特定健診は法律上任意になっているわけですけれども、できるだけ高齢者も勧めるようにという行政指導が最近は入っているように思いますが、いかがでしょうか。

○伊原総務課長 私も保険医療を長くやっていたのですけれども、最近は離れていたのですが、確認しますと、74歳までは特定健診なのですね。75歳以上については、健康診査として、いわゆる努力義務として任意でぜひ受けてくれという仕組みになっています。

 この問いはなぜ書いているかというと、被爆者の健康診断を受けられる方もいらっしゃいますけれども、被爆者の健康診断ではなくて、自分のいつもかかっている医療機関で健診を受けられる方がいる。そこをどうも混在されている方がいらっしゃるので、最初の入り口で被爆者健康診断とそれ以外と分けて聞く必要がある。こういう意味でこの問いを置いているので、どういう表現がいいかは我々のほうでもう一回考えさせていただくとして、要は医療保険の健診なのか、それとも被爆者健康診断として広島市とか長崎市がやっているそちらを受けているのか、そこを最初にきれいに選んでいただこうかなと思っております。

○大久保座長 多分趣旨については、皆さんそのとおりに御理解いただいていると思います。今、実際に受ける方々がどういう言葉を使われたときに一番誤解がないか、これは少し事務局でお調べいただいて、一番適切な表現を使っていただくようにお預けすることでよろしゅうございますか。

(「はい」と声あり)

○大久保座長 ではそういうことで、この点についてもお願いいたします。

 問2と問3の表現ぶりは、先ほどの前回との比較性ということがございますので、原案どおりにすることにします。

 次の12ページはいかがでしょう。

 はい、どうぞ。

○藤森構成員 先ほど、伊澤さんの説明で2つに分けたというので、2つに分けたうち1を見ればこれまでの1と対比できるというお話でしたけれども、1、2を合計するのではなかったでしたか。

○伊澤室長 それは御指摘のとおりで、私が説明を勘違いしてしまいまして、合計数との比較が正しいです。申しわけございません。訂正させていただきます。

○大久保座長 私も先ほど伺っていてそう思いました。

 比較をするときには、1と2を足して前回と比較をするということでございます。

 ほかに御発言ございますか。

 よろしいですか。

 それでは、13ページの「平和祈念」から「後世に伝えたいこと」ということです。これはいかがでしょう。

 はい、どうぞ。

○藤森構成員 「後世に伝えたい」はいいのですけれども、下のほうの「この用紙にお書きいただいたものは」と、ちょっと限定的に受け取られるのだけれども、実際にはこの用紙ではないものに書いてもいいわけですよね。だから、誤解のないように、ここに書けなければ別の用紙を使ってくださいみたいなことを書いてあるといいと思うのですけれども。

○伊澤室長 御指摘のとおりですので、そのようにさせていただきます。ありがとうございました。

○大久保座長 御意見を受けて、どの用紙でもちゃんとお伝えしますよということになります。

 それでは、先ほど伊藤委員と私の間でペンディングにさせていただいていた、フォーマットの話なのでどちらでもいいのですけれども、何問でしたか。

○伊澤室長 6ページの問11でございます。

○大久保座長 6ページですね。

 私も別にこだわりません。どちらでも結構です。前回との比較が大事だという御意見が強いようでしたら、このままにしたいと思います。

 できればほかの委員の御発言を。

 はい、どうぞ。

○笠松構成員 確かに右を飛ばして次に行ってしまうというリスクはあるということは、事務局の御指摘のとおりだと思いますが、先ほど座長がおっしゃったように、例えば1のところを下にやって、そこから右に曲がって矢印を折って、ほかのところでもそうですけれども、1に○をした人は右の1~6のどこかに○をしてくださいというのを1の下に書けば見落としのリスクは減るし、1に○をした人にだけ伝えればいいメッセージですから、ほかのところもたしかそういうふうにするという整理だったと思いますので、1の○をした人だけに読めるような、選択肢のすぐ下に、1に○した人はこうしてくださいと、先ほどの並びでやれば、最初に書く必要はないかなと思いますが、いかがでしょうか。

○大久保座長 ありがとうございます。

 これは実際に印刷するバージョンにならないと、見ばえの問題もありますので、事務局で実際の質問票を設計する段階で、きょういろいろ御意見があったということで、特にきょうの検討会ではどちらと決めないでお預けをして、それでもし案が2つあってどちらがいいかというのでしたら、これは書面でもできることですから、見ばえの問題だけなので、そういうことでよろしいでしょうか。

 では、これも事務局にお預けいたしますので、実際の質問票を設計する段階でどちらのほうがいいかお決めいただくようにお願いしたいと思います。

 それでは、国内用につきましては、一通りお目通しいただいて一通り御意見をいただきましたので、よろしいですか。

 何か追加の御発言がなければ、国外用について、先ほどと同じように、まず事務局から御説明をいただいてから、1問ずついきたいと思います。

○伊澤室長 それでは、資料2をごらんください。続きまして、国外用の調査票の修正案について御説明いたします。

 国外用の調査票につきましては、前回検討会でいただいた主な御意見2つを御紹介申し上げます。

 まず、右下のページ欄の8ページの左側の質問10を初めとします情報の入手経路を右側で聞く質問に関しまして、在外被爆者への援護施策の情報を何によって知ったのかと聞くときに、「厚生労働省や自治体からのお知らせ等」とございますけれども、厚生労働省から直接被爆者宛てにお知らせを送ることは実際にはほとんどないのではないかという御指摘と、各国で行う健康相談などは県から委託された医師会がお知らせを送っているのであって、実態に合わせて回答の選択肢を修正したほうがいいのではないかという御意見がまずございました。

 2つ目の御意見といたしまして、13ページの左側の質問は南米の国の被爆者に対する医療保険に関する質問なのですけれども、こちらを他国に送付すると誤解を与えかねないので、南米の国の被爆者向けの質問は他の国への調査票から削除したほうがいいのではないかという御意見がございました。

 この2つの御意見も踏まえまして、事務局において調査票の修正を行っております。

 それでは、戻っていただきまして、1ページ目の【記入上の注意】の部分の統計法に関する記述については、先ほどの御指摘を踏まえまして、【記入上の注意】の上のほうに書くべく修正したいと思います。

 次に、左側の氏名欄でございますけれども、当初案ですと、被爆者健康手帳を持っていない方のみこちらを書くかのような誤解を与えかねない並びになってございましたので、こういったことを避けるために、この氏名欄あるいは居住国欄を上に持っていくという工夫をいたしました。かつそこに「あなたの氏名、生年月日、居住地を記入してください」という見出しをつけることによりまして、こちらに関しましては被爆者健康手帳を持っている方であっても、被爆時状況確認証を持っている方であっても、いずれであっても書いていただきたいということを明確にいたしました。

 また、被爆時状況確認証は、被爆者手帳を取得された際には返納いただくという制度になってございますので、調査票を送る方は被爆者健康手帳か被爆時状況確認証のいずれかしかお持ちではないと承知しております。したがいまして、左側では「被爆者健康手帳を持っていない方」という間接的な書き方にしてわかりにくくなってしまっておりましたので、これを右側では「被爆時状況確認証を持っている方」というように、わかりやすい記述に改めさせていただきました。

 2ページの質問1~質問3、3ページの質問4、4ページの質問5、質問6に関しましては変更ございません。

 5ページの質問7は、国内用の調査票の質問12と同様に、現時点で介護を必要としていない方にも、今後介護が必要となったときにどなたから受けたいのかということを追加で質問するために、次の6ページで、先ほど問3でしないほうがいいのではないかという座長の御指摘なので修正させていただきますが、現時点では問3として追加してございます。

 国外用の場合には、この問2、あるいは今の問3のイでございますけれども、「同居者以外」を選んだ場合に、別居の状況などを国内の場合には聞いておりますが、国外の場合にはそこまで聞く必要もないのかなと考えてございまして、書かれる方の負担軽減の観点から、別居の状況についてはあえて聞かないと整理させていただいてございます。

 続きまして、7ページの質問8と質問9に関しましては、修正ございません。

 8ページの質問10の選択肢でございますけれども、まず順番に関しまして、10年前の調査結果がございましたので、その調査結果において回答数が多かった順番にまず並べかえさせていただきました。この結果、例えば2番目の在外公館については5番目に変わっております。

 選択肢1の「住んでいる国にある関係団体」に関しましては、関係団体を前回の指摘を踏まえまして調べました結果、被爆者協会という名称を使っているところが多かったということでございますので、この被爆者協会という名称を例示することにいたしました。

 また、2番目の選択肢としました私ども行政からのお知らせにつきましては、御指摘いただきましたとおり、厚生労働省から送っているお知らせはほとんどございませんので、海外に住んでいらっしゃる方にとってわかりやすいように、都道府県からのお知らせのケースも含めまして、より一般的な言葉である「役所からのお知らせ」という形にしてみてはいかがかと考えております。

 質問11は、上の質問10と同様の修正を行っております。

 9ページの質問12は、日本に来日されて治療を受けることを支援する事業を利用したことがあるかないかを御質問するものですけれども、利用したことがない方にまで利用回数を答えていただく必要はないことを明らかにするために、利用されたことがあるか、されたことがないかをまず選んでいただく形式にいたしまして、その上で「利用したことがある」という方におきましても、負担軽減のため、回数を記述していただく、何回と書いていただく方式から、○をつけていただく選択方式に改めました。

10ページの質問13は、日本から専門医を派遣して、被爆者が住んでいる国で健康相談等を行う事業について、その情報を何によって知ったのかを尋ねる質問でございます。この事業では、県や市から委託を受けました医師会から被爆者宛てにお知らせが行く場合がございますので、その実態に合わせて、選択肢の1の中に「医師会等」を加えております。

 また、本事業の場合、送付させていただいているお知らせで事業を知る方が多いだろうと想定しておりますので、こちらの医師会を含む選択肢を1番目に挙げております。

 質問14については変更ございません。

11ページの質問15は、被爆者が住んでいる国で健康診断を行う事業について、その情報を何によって知ったのかを尋ねる質問です。この事業につきましても、質問13の場合と同様に、県や市から委託を受けた医師会から被爆者宛てにお知らせがいく場合がございますので、その実態に合わせた選択肢に変えてございます。

 その下の質問16は、在外被爆者への医療費助成事業について、その情報を何によって知ったのか尋ねるものでございますけれども、本事業の場合には、役所から送るお知らせで内容を知る可能性が高いと我々は考えておりますので、この「役所からのお知らせ」を1番目の選択肢に上げさせていただいて、その他の順番はほかのものと同様にしております。

 続きまして、12ページの質問17に関しましては変更ございません。

 質問18につきましては、国内調査の質問18と同様の修正をさせていただいております。

13ページの質問19につきましては、前回の御指摘を踏まえまして、南米の国向けの調査票にのみ記載いたしまして、それが記載された調査票は南米の国の被爆者の方だけに送るという事務手続をとらせていただければと考えております。

 最後に、14ページの「被爆について思うこと」につきましては、国内調査票と同様に、「平和祈念の思い」を「後世に伝えたいこと」に改めさせていただいております。

 国外用の調査票についての御説明は以上でございます。

○大久保座長 ありがとうございました。

 それでは、前と同じように前から見ていきたいと思いますので、それぞれのところでお気づきの点、御発言をお願いしたいと思います。

 それでは、まず表紙のところで何か御発言ございますか。

 特にございませんね。

 それでは、次のページの質問1~3。

 よろしいですか。

 それでは、次の質問4。

 ないようですから、次に質問5と6に移ります。

 ここは単純ですね。

 次に質問7。これは先ほどと同じように問3は削除しますので、質問7の文章の最後の赤いところはもう書く必要はなくなります。そのほかはよろしいでしょうか。

 質問6もよろしいですね。

 7ページの質問8と質問9。

 よろしいですか。

 8ページの質問10、質問11です。

 はい、どうぞ。

○衣笠構成員 質問10だけではなくて、後もまた続くのですが、「日本の役所からのお知らせ」と、もう一つ「5 日本の在外公館」というのがあるのですけれども、日本の在外公館は日本の役所ととられるおそれもあるので、何か整理をされたほうがいいのではないかと思います。

 あとちょっと細かいですけれども、2番だけ「お知らせ」とわざわざ書いてあるのですけれども、これは何か意味があるのか、そこも整理したほうがよいのではと思います。

○伊澤室長 役所に在外公館が紛れるという御指摘については、ちょっと考えてみたいと思います。実際に紛れるかどうか何人かに聞いてみたりして、紛れるようでしたら、何らかの工夫をしたいと思います。

 それから「お知らせ」は、一般的に封筒など紙に入れて送っているケースが多いので、「お知らせ」という言い方をしておりますけれども、もちろん紙の表記上「お知らせ」と書いているケースは余り多くないのですけれども、「お知らせ」だとわかりにくいという御指摘であれば、表記については工夫してみたいと思います。

○大久保座長 衣笠委員は何か具体的な代替案はあるのでしょうか。

○衣笠構成員 例えば2番であれば、「日本に所在する」とか「日本にある」とか、そういう整理にしたほうがいいのかなと思いますけれども、そこは事務局にお任せします。

○大久保座長 要するに「住んでいる国」「在外」というあたりが一つのくくりで、「日本の役所」とか「日本にいる友人」がこちら側のほうですよね。だから、なるべく同じ表現を使ったほうが混乱がないのだろうということだろうと思います。

○伊澤室長 今の座長の御指摘も踏まえますと、むしろ5番の「日本の」というのが、もしかしたら紛れの原因かもしれませんので、「日本の」と言うと、日本にある在外公館と誤解されるおそれがあるという趣旨であれば、確かにここはございますので、少し工夫したいと思います。

○大久保座長 それでは、事務局にお任せするということで。

 はい、どうぞ。

○樋田構成員 質問1015については、選択項目の並べかえが今回行われているようなのですけれども、複数の当てはまるものを選ぶということで、先ほど申し上げたように「当てはまる番号すべてを」という部分は太字にしていただいて、複数答えてもらえるようにはなりやすいとは思うのですが、並べかえをすると、一番最初に見つけたもので安心してしまって次を読まないということも起こり得ますので、これはできるだけ並べかえはしないほうが、過去のデータとの整合性が保てるのではないかなと思います。

○大久保座長 これは前のと比較をする可能性が、あるいはまた比較することが非常に意義があるのであると、今のは確かに重要な御指摘だと思うのですね。頭からつけていって後ろをつけない人は確かに多いのですよね。

○伊澤室長 事務局から御説明を加えさせていただきたいと思います。

 特に樋田先生には、私どもからの説明が十分でなかったのではないかと思うのですが、これも見にくくて大変恐縮なのですが、参考資料4をお手元にお持ちください。

 私どもの、特に私の説明の仕方が足りなくて、今回新旧対照表で1回目の資料と2回目の資料を比較するような形にしてしまったものですから、先生に1回目の質問と2回目の質問で順番がずれているのではないかという大きな誤解を与えてしまったことにまずおわび申し上げます。

 1回目の質問10とか質問11自身が、参考資料4の1回目の資料の7~8ページあたりからごらんいただきたいと思うのですけれども、もともと10年前の平成17年調査のときには、大くくりとしてこの7ページにあるような、どういった形でさまざまな情報を知りましたかと言っていた質問項目自体を今の実態に合わさせまして、それぞれの事業ごとに情報を聞くような形にしてはという提案として、この赤字のような形でばらけさせてつくる形にさせていただいた上で、今回さらにこの順番について見直しをさせていただいたという経緯がございますので、この資料2の左側と右側の整合性まで気にしていただく必要はないというか、左側はそもそも10年前にはここまでなかったものでございますので、この参考資料2の7ページの質問10が比較の対象になる質問でございます。しかも、支援するための事業自体を聞いた上で、次に「それを何で知りましたか」といって1~6と聞いている形のものになってございますので、今回の質問をした時点で、申しわけないですけれども、比較は完全にはできないような形になってしまっていますので、そこも踏まえて御判断いただければと存じます。

 説明が長くなりましたし、もともとの説明が足りなくて大変申しわけございませんでした。

○大久保座長 ということで、参考資料を見ますと、全部一緒になっているのですね。非常に見にくい資料なので、これですと御指摘のような順番の問題はそもそもないですね。

○伊澤室長 正直申し上げますと、10年前の調査は本当に全体を知っているか知らないかで、かつ何でとりましたかとなっていますので、ある政策を何によって知ったかというのは全然とれないような関係の質問になっておりますので、10年前の調査との整合性はこの際、気にしていただかなくても大丈夫かなと。その上で、前回の御指摘ですと、そうはいっても普通皆さんが受け取られる可能性の高いものから順番にしたらどうかという御意見もあったので、今の右側のような案になっているという経緯でございます。

○大久保座長 ということで、よろしいですか。

○樋田構成員 御説明ありがとうございます。そのような状況でしたら、過去の整合性は気にしなくてよいと思うのですが、当てはまる人が多いだろうという項目から上に並べてしまうと、やはり上の項目でとまってしまうということが起こり得ます。そのような状況を避けるためには、例えば最初の選択項目の語順を「日本の」と続くものを並べる、あるいは、「住んでいる国」というのを並べるとか、言葉の並びで項目を並べておいたほうが下の項目まで見てもらえる可能性が高まるのではないかなと思います。

○大久保座長 それでは、先ほどの在外とか国内とか日本とかという言葉の整理も必要なので、あわせてもう一度検討してみてください。

 ということで、よろしゅうございましょうか。

 それでは、次へ進ませていただきます。

 9ページの質問12は、自分で何回と書くのがいいのか、あるいは選択式にしたほうがいいのかという問題だろうと思うのですけれども、今回の提案でよろしいですか。

 はい、どうぞ。

○伊原総務課長 これは、前回のときはまだ始めて数年しかたっていない段階で、今はそれから10年たっていますので、正直書くほうも2005年から毎年受けると、5、6、7、8と数えなければいけないのですね。それ自体がなかなか大変な作業だろうし、結局何回受けているかの平均値に余り意味はなくて、要は継続的に受けていただいているかどうかというところをとりたいということですので、絶対的な数字に意味があるとは思っていないのですね。そういう意味で、むしろ複数回受けているかどうかみたいなところを把握できればいいのではないかなと思っております。

○大久保座長 ありがとうございました。

 それでは、ほかに何かお気づきの点はございますでしょうか。

 よろしければ、10ページの質問13です。この辺も選択肢の中身は先ほどの議論と通じるところなので、それ以外の御意見があれば。

 質問14は文書がかなり長いですけれども、これは質問の解説はなくても回答できるような感じはするのですけれども。

○伊澤室長 事務局のほうで一つ申し上げてよろしいですか。私どもの直し切れなかったミスを自分たちで発見いたしました。

 9ページの質問12で、回数を書くのは大変だからといって選択方式がと提案しておきながら、質問14についてはまだ回数方式が残っておりますので、ここは同様の修正をお許しいただけるのであれば、先ほど課長から説明したとおりの理由でございますので、修正をさせていただければと思います。

 また、確かにこれは長いので、例えば先ほど来言われています1の下に書くとかいう工夫もしつつ、文章をできるだけ短くして、冒頭の質問は短く端的に読めるような工夫をさせていただければと思います。

○大久保座長 単純な質問はいいのですけれども、先ほどみたいに二重否定だと、読んでいると何がどちらだかわからなくなってしまうのですね。でも、そういうことでしたら、今の事務局の御発言でお任せしてよろしゅうございますね。

(「はい」と声あり)

○大久保座長 それでは、11ページの質問1516

 これも全部共通するところです。ただ同じような質問が並んでいるので、一つ一つの区別がわかるかどうかですね。

 わかりますね。健康診断あるいは医療費。似ているから、この質問は健康診断、この質問は医療費、そこだけゴシックにするというのも一つのアイデアかもしれませんね。

 ほかに御発言がなければ、12ページの質問1718をごらんいただけますか。

 特に御発言ないようですから、13ページの質問19

 はい、どうぞ。

○衣笠構成員 質問19ですけれども、これは「南米の国に居住されている方のみにお聞きします」と書いてあるのですけれども、前回と変えないという整理なのですか。

○大久保座長 ブラジル以外のところにはこれは送らないということです。

○衣笠構成員 そうすると、この注記を一応外してということですね。

○大久保座長 はい。ほかに送るときは外してしまうということです。

○衣笠構成員 ちょっと留意いただきたいのが、統計法に基づく総務省の承認をとるときに、勝手に調査票を変えてしまったらまずいので、総務省に申請するときは、あくまでそれは明示して申請をしていただければと思います。

○伊澤室長 注意いたします。

 あと、確かにゴシックの「方のみにお聞きします」は、送る先がそこしかないのであれば、重複感があるかもしれませんので、その辺は削るとか、工夫はさせていただきます。

○大久保座長 ほかはよろしいでしょうか。

 それでは、14ページ。これは国内用と同じなので特に御発言がないと。

 はい、どうぞ。

○藤森構成員 元へ戻って、5ページの一番下の「その他」の「(町内会、NPOなど)」とあるのですけれども、これは外国では通用するのですか。

○大久保座長 5ページですか。

○藤森構成員 はい。

○大久保座長 5ページの質問7ですか。

○藤森構成員 そうです。その一番下に、赤で今までなかったものを入れたのですけれども、日本では通じるでしょうが、外国でも通じますか。通じればいいのですけれども。

○伊原総務課長 NPOに関してはアメリカでも韓国でもありますけれども、確かに町内会は日本独特かもしれませんから、NPOだけにする方向で。

○大久保座長 ありがとうございました。

 ほかに、全体を通じて何か。あるいは、元へ戻る御発言でも結構でございます。もちろん国内用に戻っていただいても結構ですけれども、きょうは最後になりますので、もし何か御発言があれば。

 どうぞ。

○野瀬構成員 調査票は、負担軽減という観点から大変工夫をしていただいて、心から感謝を申し上げたいと思います。私どもは、今度はこの調査票をもとに調査をさせていただく現場を担当するのですが、前回、前々回、昭和60年、それから平成7年、平成17年という調査の推移の中で、60年が回収率が86.7%、平成7年が76.7%、平成17年が74.8%ということで、昭和60年から平成7年のところはがくんと10%ぐらい落ちて、平成17年はほとんど変わらない回収率を確保している。

 ただ、平成17年のときにどういった苦労を現場がしたのかということを10年前の担当者に聞いてみたのですが、平成17年のときは調査票を出して1週間ぐらい、「書けないのでどうしたらいいか」ということで、調査票を持って被爆者の方が窓口に相当数来られて、窓口が大混雑をしたと。その中で担当者が聞き取りをして、調査票に記入をすることをしたことが一番大変だったということでございました。今回もそのようなことを当然想定して、我々は対応に当たりたいと思っております。

 もう一点が、前回のときも申し上げましたように、来られる方はまだいいのですが、なかなか来られない、どうしたらいいのかという電話での問い合わせ等もあるのではないのかなと。そういったことにはどう対応していくのかということについて、事務局と御相談をさせていただいて、できるだけ回収率が上がるように我々として丁寧に対応していきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。

 以上でございます。

○大久保座長 大変貴重な御注文、御意見でございました。今の時点で何かお答えになることはありますか。

○伊澤室長 貴重な御意見ありがとうございました。

 私どもも回収率を上げるのは最も大事なことの一つだと思っておりますので、今いただいた現場の御意見、それからこれから各都道府県、両市にお願いいたす形になりますので、そういった御意見を十分踏まえて、実際の被爆者の方からの御相談の対応についてもどういうふうにするのがいいのかというのを一緒に考えさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○大久保座長 実際に調査を担当される行政の窓口の方々については、またさらに行政連絡でいろいろ御相談をされることもあると思いますので、事務局でその辺も対応をよろしくお願いしたいと思います。

 この質問票についてはよろしいでしょうか。きょう幾つかまだ確定をしない部分がございますが、この点については座長にお任せをいただくということで、座長の判断で、必要があれば文章で委員に御意見、あるいは確認をとる作業をすることも含めて、御了承いただけますでしょうか。

 よろしいですか。

(「異議なし」と声あり)

○大久保座長 そういうことで、本日をもってこの会については終わりにさせていただきたいと思います。御協力ありがとうございました。

 最後に、総務課長から御挨拶をいただきたいと思います。

○伊原総務課長 2回にわたりまして、ありがとうございました。

 きょうも実際回答する側の立場に立って、きめ細かな御指摘もいただきましたし、最後に、実際に回収率を上げるために、今いろいろな工夫とか配慮も必要だという御指摘をいただきましたので、11月に実際に実態調査を行いますけれども、十分配慮しながら70周年にふさわしい実態調査を進めていきたいと思っております。

 本当にお忙しいところ、細かい資料もお読みいただきまして、またいろいろ御助言いただきましたことを心から感謝申し上げます。

 ありがとうございました。


(了)

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