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2015年7月21日 平成27年度第2回血液事業部会運営委員会 議事録

医薬食品局血液対策課

○日時

平成27年7月21日(火)
17:00~19:00


○場所

航空会館 701+702会議室
(港区新橋1-18-1)


○出席者

委員:(6名)五十音順、敬称略、◎委員長

大平 勝美 岡田 義昭 ◎田野崎 隆二 花井 十伍
室井 一男 山口 照英

参考人:

天野 景裕 藤井 輝久 松下 正

化学及血清療法研究所:

宮本 誠二 千北 一興 坂本 隆弘 羽室 強

事務局:

浅沼 一成 (血液対策課長) 近藤 徹 (血液対策課長補佐)
金子 健太郎 (血液対策課需給専門官) 井原 正裕(審査管理課長補佐)
吉村 厚志(審査管理課主査 日下部 哲也(監視指導・麻薬対策課長補佐)

○議題

・化学及血清療法研究所の血液製剤について
・その他

○議事

○近藤課長補佐 定刻を少し過ぎましたけれども、「平成27年度第2回血液事業部会運営委員会」を開催いたします。

 なお、本日の会議は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。

 本日の出欠状況ですが、運営委員会委員6名全員の御出席をいただいています。

 本日は参考人として、東京医科大学教授、天野景裕先生、広島大学准教授、藤井輝久先生、名古屋大学教授、松下正先生に御参加をいただいております。

 また、化学及血清療法研究所より、宮本誠二理事長・所長、千北一興常務理事・分画事業部門長、坂本隆弘分画事業部門副部門長付次席、羽室強分画事業部門開発部次長、以上4名に参加いただいています。よろしくお願いいたします。

 次に、事務局ですが、本日は血液対策課に加えて、審査管理課の井原正裕課長補佐、吉村厚志主査、及び、監視指導・麻薬対策課の日下部哲也課長補佐が出席しております。よろしくお願いいたします。

 以上、委員の出席の報告と参考人及び事務局の紹介とさせていただきます。

 カメラの頭撮りはここまででお願いいたします。

 なお、委員、参考人の方は、マイクを使っての御発言をよろしくお願いいたします。

 それでは、以降の進行を田野崎委員長にお願いいたします。

○田野崎委員長 事務局から、審議参加に関する遵守事項について報告をお願いいたします。

○近藤課長補佐 本日出席いただいた方々の過去3年度における関連企業からの寄附金、契約金などの受け取り状況を報告いたします。

 本日の検討事項に関して、薬事分科会審議参加規程に基づいて利益相反の確認を行いましたところ、議題1に関して、天野参考人、藤井参考人及び松下参考人が関連企業より一定額の寄附金・契約金等の受け取りの申告がなされております。

 なお、参考人の方々は、意見を述べることはできますが、議決には加わらないこととさせていただきます。

○田野崎委員長 ただいまの説明について、御意見、御質問はございますでしょうか。特になければ、競合品目・競合企業の妥当性を含めて、御了解いただいたものとさせていただきます。

 それでは、事務局から資料の確認をお願いします。

○近藤課長補佐 事務局から、資料の確認をさせていただきます。

 まず、議事次第、座席表、委員名簿、今回お呼びしている参考人の名簿、運営委員会規程を御確認ください。

 その後に、議題1に関しての資料1-1-マル1はA3の資料が2枚、資料1-1-マル2はA4の資料が1枚、資料1-2-マル1はA3の資料が1枚とA4の資料が4枚、資料1-3は1枚、資料1-4は4枚あります。最後に参考資料が1枚ついております。

 不足がございましたら、事務局までお知らせください。

 以上となります。

○田野崎委員長 ありがとうございました。

 それでは、議事に入る前に、参考人の化血研宮本理事長より発言の申し出がありましたので、発言を許します。

 それでは、宮本理事長、どうぞ御発言をお願いいたします。

○化血研宮本理事長・所長 このたびは、私ども化血研が製造販売しております血漿分画製剤の出荷停止によりまして、患者の皆様、医療関係の皆様並びに関係各位に多大なる御迷惑をかけておりますことを深くおわび申し上げます。出荷停止が現在も継続しておりまして、一部の製剤では欠品に至り、供給責任を果たすことができない事態になっておりますこと、まことに申しわけございません。

 そして、本日は、本委員会の時間をいただきまして、さきの6月23日に開催されました運営委員会におきましての私の答弁の中で事実と異なる部分がございましたので、ここに訂正とおわびをさせていただきます。

 そのときに、立入調査を受けるに至りました経緯の説明の中で、私は、5月27日に当局に相談をして、それから立入調査が行われましたということを申し上げましたが、実際には、当局に事前に相談をしたという事実はございませんでした。

 血液事業部会運営委員会という公の場におきまして、事実と異なる発言をしてしまいましたこと、まことに申しわけございません。今回の事態はもとより、さきの運営委員会におきまして、私の誤った答弁によって混乱を起こしてしまいました責任は、まことに大きなものと痛感しております。委員の皆様には、ここに伏しておわび申し上げます。また、本委員会を所管されております血液対策課を初め、私の発言によって御迷惑をおかけしました皆様方にも、深くおわび申し上げる次第でございます。

 最後に、繰り返しになりますが、このたびは患者の皆様、医療関係の皆様、そして関係各位に多大なる御迷惑をおかけしておりますこと、重ねておわび申し上げます。まことに申しわけございません。

○田野崎委員長 発言は以上でよろしいでしょうか。

○化血研宮本理事長・所長 はい。ありがとうございました。

○田野崎委員長 それぞれ委員の先生方から御意見等ありましたら、お願いいたします。

○花井委員 前回のときに、私が事実確認としてしたのがきっかけだと思うのですけれども、ということは、今回の承認書と違う製造方法においてつくられたということを見つけたのは、厚生労働省側の査察官ということになるのですか。調査の前に相談していなかったということですね。だから、調査に行って、それを発見したという事実関係として理解していいのですか。そこは大事なところなので、確認しておく必要があると思うのです。

○日下部課長補佐 監視指導・麻薬対策課でございます。

 我々は監視指導の部局ということで、いろいろなソースから情報収集に努めているところでございます。今回、化血研に関する情報が入ったというところもあって、PMDAが2日間で特別調査を行ったところ、その中で、違反事実を確認したということでございます。

○花井委員 ということは、くどいようですけれども、正式に化血研のほうから国に対して、こういうことなので、どうしたらいいというものはなかったけれども、どうやらそういうことが起こっているらしいというのは、いずれかのソースによって当局が把握するに至り、立入調査に至った。こういう理解でよろしいですね。

○日下部課長補佐 監視指導の観点で、我々がそういった形で対応させていただきました。

○花井委員 なぜここが大事かというと、結局、10年間査察に入っていながら見つからないものなのかどうかというのは、素人なのでわからないですけれども、もしかしたら本当に難しいのかもしれないし、隠そうと思えば幾らでも隠せるものなのかどうかというところが気になったのと、さらに、ちょっとこれは当局との事実関係の確認とは別ですが、今、理事長のほうから説明があったのですが、これまで2回これを開いているのですけれども、結局何でこんなことになったのかはわからないので、それはそれでまた明らかにしてもらわないと困るかなと思っています。

 今回は、恐らくこの事態に対して安定供給、安全性、有効性並びに法令との整合性という観点から現実的選択肢を今、決めてしまう場というふうに承知していますので、それはまた場所を改めてということになるのかもしれませんが、こういう場で間違っていましたというのも遺憾なのですけれども、やはり事実関係をちゃんと整理して出していただかないといけないかなと思いました。

 以上です。

○田野崎委員長 委員の先生方から、ほかに御意見は。

 大平委員。

○大平委員 今日は御苦労さまです。

 今、花井委員のほうで指摘された事実関係の問題で、時系列的な経過というのが今回、記録としては出されていないですけれども、できれば早いうちに時系列的な記録を出していただいて、何がどういう時期に起きていたのかとか、そういうことがここの資料の中では読み取れないので、そこはきちんと報告していただきたいと思っています。

 安全性の問題はとても大事なのですけれども、その供給の問題も、必要な患者さんがいるということで今回急遽こういう形で開かれていると考えます。大変聞きにくいことかもしれませんけれども、化血研は薬害エイズ事件の被告企業なので、その安全性について、そしてまた透明性について、きちんと約束を果たして、それのもとに血液製剤の製造とかについて取り組んでいただくということで、そういう過程があったわけなので、こういう事態になったことは、私たちにとっても痛恨の極みというか、そういうところを感じます。

 ですから、一つは供給の問題が切羽詰まった問題としてはあるかもしれません。もう一つは、会社内部のいろいろな風通しの問題とかはきちんと整えるのか、それが難しいのでしたらどのようにするかとか、これからの課題としては重要なテーマだと思いますので、そこは切り分けて、今日はきちんと議論したいと思っています。よろしくお願いいたします。

○田野崎委員長 山口委員、どうぞ。

○山口委員 花井委員と大平委員の言われたところはそのとおりだと思うのですけれども、PMDAに所属していたことがありますので、監視指導・麻薬対策課の方々が大体どういうことをやっているかという概略は知っています。具体的に細かいことは知らないのですけれども、少なくとも査察に行かれる方々は、書類がきちんとしているということはきちんと調べているはずだと思いますので、今日はその話は主題ではないのかもしれませんけれども、例えば先ほど花井委員が言われたように、10年もこれが見つからなかった原因はどちらにあるのか、どのようなことが行われていたのかというのをちゃんと明らかにしていただく必要があるかと思っております。

 場合によっては、過去のことではなくて、いわば薬害においても過去のことが一番大事なところになってきてしまっているところがあるわけです。ですから、その辺をきちんとしていただく必要があると思います。

○田野崎委員長 岡田委員、どうぞ。

○岡田委員 査察の話が出ましたので、私も実際、化血研に何回も査察に入っておる当事者ですので、どうしてわからなかったのか。私自身も見逃したのか、それとも見逃すような書類が提出されたのか、その辺はぜひ事実関係を明らかにしていただけたら、大変助かると思います。

 ただ、今、査察は通常3日間入りますけれども、書類のチェックが主で、もちろん工場内をツアーと称して回りますけれども、そのときにその製剤を最初から最後まで製造しているということはあり得ないので、パーツパーツでしか見ることはできません。あとはもうロットごとに最初から最後まで追うのですけれども、そのときに事実と異なる書類が用意されていれば、当然査察官としてはその異常をチェックすることができないのですね。

 私は、この後に議論になると思いますけれども、最終製剤になるときのヘパリンが入った製法と入っていない製法の比率というのが、こういういろいろな比率でつくられているのを今回初めて見たのですが、それは恐らく、そういうブレンドするような製法が書類の中に記載されていれば、比率の合理的な説明を求めると思うので、その時点で明らかにできたのではないかと思うのです。それが10年間もということになると、そこに何らかの大きな問題があるのではないかと思います。

 以上です。

○田野崎委員長 よろしいでしょうか。

 本日は当面の、これから供給が滞ってしまうと困るということで、それに対する対策を中心に会議を進めさせていただくことになりますが、今、委員の先生方が言われたこと、これまでの経緯についてのこと、今後の対策をどのようにしていくかということについて、明確な御説明を化血研の方からいただくことが必要になるかと思います。ただ、それをやっていると、今日これで終わるかどうかわからないので、まずとりあえずはということで、先に当面の問題として供給の面ということで進めさせていただいて、時間的に余裕がありましたら、また戻ってというふうにさせていただきたいと思います。

 この件は調査中ということもありますが、まだ実態が解明されておりません。処分等も考えられますので、化血研におかれましては、今後の対応などについては、引き続き、必要に応じて運営委員会に報告していただければと思います。

 それでは、議題に入りたいと思いますが、事務局から、化血研製剤全体の在庫状況とバイクロットについて説明をお願いいたします。

○金子需給専門官 それでは、化血研製剤全体の在庫状況等につきまして、資料1-1「一般財団法人化学及血清療法研究所において製造販売される血液製剤について」より、説明させていただきます。

 資料1-1-マル1のA3の2枚紙になります。こちらの1ページ目につきましては、参考資料としまして一番最後に添付しておりますが、6月5日付のプレスリリースにおきまして、代替製品がない、または代替製品に切りかえると患者の生命に影響を及ぼすために、安全性を確認した上で、一変承認等の前でも例外的に出荷を認めるとしております6製品についての在庫状況等の一覧になります。

 2枚目は、その他6製品の在庫状況等の一覧になります。

 3枚目についておりますA4の横紙は、参考としまして、化血研の血漿分画製剤の製造フロー図の概略を添付しております。

 それでは、1-1-マル1の表の見方から説明させていただきます。左から、一般的名称、販売名、販社の情報を記載しておりまして、その右側に、先週末の7月17日現在の化血研のほうで把握しております販社及び卸の在庫状況を記載しております。

 その右側の月平均消化本数の欄は、昨年の実績に基づく月当たりの消化本数です。

 販社・卸の最新在庫と月平均消化本数を比較しまして、販社・卸の在庫がなくなる時期を推定しましたのが、その右側の販社・卸在庫推定消尽時期欄に記載した内容になります。

 その右側の医療機関在庫につきましては、ここ1カ月の販社・卸の在庫の変動と月平均消化本数を比較しまして、医療機関にどの程度の在庫があるかを推定した参考の数字になります。

 その右側の新規製造の欄ですが、下の注1にありますとおり、安全性が確認された製法で一から製造した場合の出荷予定時期や出荷本数、供給可能月数になります。

 その右側の化血研在庫出荷の欄は、下の注2のとおり、安全性確認のための試験を実施し、出荷停止となっている在庫を出荷できるようにする場合の出荷予定時期や出荷本数、供給可能月数を示しています。

 新規製造や化血研在庫出荷に記載しております出荷予定時期のいずれもが、製造や安全性確認の試験が順調に滞りなく行われました場合を想定した最短での出荷予定時期を示したものになります。

 その右側の最終製品へのヘパリン残留に関する試験の欄は、今回の化血研製品には承認書に記載されていないヘパリンを添加しているために、国立衛研のほうで最終製品へのヘパリン残留に関する試験を実施していただいておりまして、その結果や途中経過の情報を記載しております。

 その右側の最終製品でのNAT検査、こちらは全て陰性であるとの情報を記載しております。

 一番右側の欄には、各製品それぞれの在庫状況等を踏まえまして、安定供給のための対応案について記載しております。

 次に、各製剤の状況についてですが、まず、表の一番上のバイクロットにつきましては、販社・卸最新在庫と月平均消化本数を比較しますと、8月上旬には在庫がなくなることが予想されます。一方、新規製造や化血研在庫の出荷は、早くても10月上旬以降を予定しておりますことから、2カ月以上の欠品となるおそれがあります。バイクロットの扱いにつきましては、この後、資料1-2で詳しく説明させていただきます。

 次に、注射用アナクトCにつきまして、販社・卸最新在庫と月平均消化本数を比較しますと、1月上旬までは在庫があることになりますが、一番右の欄の安定供給のための対応案の2ポツ目を見ていただきたいのですが、成人の新規患者が出て大量に使用すると、欠品となるおそれがあります。注射用アナクトCにつきましても、この後、資料1-3で詳しく説明させていただきます。

 次に、コンファクトFにつきまして、この製品は、血液凝固第8因子欠乏症と、ほかに代替のないフォンビルブランド病についての適応を持っていますが、こちらは販社・卸の在庫がなくなる前に、安全性を確認した上での化血研の在庫の出荷や、一から新規製造することにより、供給が逼迫しないようにすることを検討しております。

 次に、ノバクトMにつきまして、現行の1,600単位、400単位、800単位の規格から、2,000単位、500単位、1,000単位の高濃度の規格に切りかえる予定ですが、こちらにつきましても、在庫がなくなる前に、化血研在庫の出荷や新規製造によりまして、供給が逼迫しないようにしたいと考えております。

 次に、献血ベニロンにつきまして、こちらは6月23日の運営委員会において、当該製品にしか適応のないギラン・バレー症候群、チャーグ・ストラウス症候群について、JBや日本製薬の製品で代替すること、また、代替製品の使用に当たっては、医療保険上、救済制度上の配慮を行うことをお認めいただきました。こちらについては、資料1-4で後ほど報告させていただきます。

 なお、献血ベニロンは既に規格によっては欠品となっておりますが、安全性を確認した上で化血研の在庫を9月下旬目途で出荷し、供給を再開することについて、化血研や代替品を供給する各社と調整する予定でおります。

 次に、一番下の献血グロブリン注射用については、在庫がなくなる前に、化血研の在庫を出荷できるよう、安全性の確認を行うことを検討しております。

 次に2ページ目、その他6製品の状況ですが、こちらの製品は、代替製品がある等の理由によりまして、原則、一変承認等の必要な対応をとった後に出荷することになっております。この一変承認等のスケジュールが現時点では未定であることから、出荷予定時期の欄には全て未定と記載しております。特に一番上の欄のボルヒールにつきまして、一部の規格ではもう既に欠品となっており、また、多くの規格で在庫がなくなりつつあります。医療機関に対しましては、化血研のほうから、代替製品としてCSLベーリング社のベリプラストの使用をお願いしておりますが、国のほうでは、ベリプラストの在庫状況や当該製品を使う際に必要なスプレーなどの塗布器具の在庫状況について、CSLベーリング社に確認をお願いしておりまして、そうした情報も踏まえながら、安定供給のための対応案を検討する予定でおります。

 その他、その下の献血アルブミン等の製品につきましても、代替製品でどこまでカバーできるのか等をよく確認の上、医療現場の方々が困らないよう、安定供給のための対応を検討することといたします。

 また、各医療機関に対しましては、必要以上の買い占めや抱え込みをされないよう、化血研のほうからお願いをしていただく予定でおります。

 以上が資料1-1の説明でございます。本日は、この12製品のうち、バイクロット、注射用アナクトCに関する検討と、献血ベニロンに関する報告について、議題とさせていただきます。

○近藤課長補佐 引き続きまして、事務局より、バイクロットについて御説明いたします。

 まず、1枚目の資料1-2-マル1「バイクロットについて」というA3の紙をごらんください。バイクロットは2014年に発売開始となった製剤ですが、これはバイパス製剤といって、血友病の薬に対するインヒビター、すなわち抗体ができてしまったために、通常の血友病治療薬が効かなくなった方のための治療薬です。

 一番上の需給に関してですけれども、先ほど説明があったとおり、7月17日現在、在庫は卸に234本ありますが、8月上旬には在庫が払底することが予想されます。しかし、既に国家検定合格の証紙にて封をされた在庫が化血研所内にあり、念のため試験を実施しているため、出荷待ちとなっております。試験データの解析を待つと、出荷は最短で10月下旬となります。なお、データが既にある製法で新たにつくり直した場合、出荷は最短で10月上旬になります。いずれにせよ、医療現場でバイクロットが2カ月以上欠品することとなります。

 次に、出荷再開のための安全性確認の状況についてですが、資料1-2-マル2をごらんください。まず、原料となる血漿は、日赤のほうでB型肝炎、C型肝炎、HIVウイルス等のウイルスチェックを受けたものを使用しております。

 次に、右に書いてある、承認書に記載されていないヘパリンの安全性についてですが、添加されていたヘパリンは当局の基準を満たしており、不純物によるアレルギーが発生する可能性が低い安全なものであることを確認しております。

 なお、バイクロットという製品ですが、資料真ん中左にありますように、有効成分である活性化第7因子と第10因子、及び、資料真ん中右にあります添加剤アンスロビン、すなわちアンチトロンビン3とアルブミンを成分としております。

 左の有効成分に関してですが、ウイルス不活化・除去の性能が確認された製法で製造されています。右の添加剤に関しては、製品によって使われているヘパリンの量が異なるため、念のために新たに試験をして確認することが必要になりました。

 詳しくは、資料1-1-マル2をごらんください。これは血漿分画製剤の製造フロー図ですが、化血研より提出されております。一番上の日赤から購入した原料血漿は、まず真ん中上の原血漿から始まり、物理的及び科学的処理などで、それぞれ分かれて製品になります。真ん中のクリオ上清の下の工程でヘパリンナトリウムが添加されており、これが承認書に記載のなかったヘパリンです。ヘパリンが入っている流れは薄い灰色の矢印、ヘパリンが入っていない流れは黒色の矢印となっております。

 真ん中一番下に、アンスロビンP、アルブミン25%、アルブミン20%、献血ベニロン-Iと並んでおりますが、そのすぐ上の点線の丸で囲ったところ、ちょうど斜線の入った矢印の工程におけるウイルス不活化・除去の性能を現在、試験しています。

 バイクロットは、一番下の段で右から3番目にあります。次の議題とさせていただくアナクトCは、右から2番目にあります。

 この工程フロー図について、化血研のほうから何か補足すべき事項はありますでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 ございません。

○近藤課長補佐 資料1-2-マル1にお戻りください。先ほどの「バイクロットについて」というA3の大きい紙ですけれども、中ほどに記載しておりますが、添加されたヘパリンは、添加した直後の工程でほぼ除去され、検出限界以下になることが確認されております。ウイルス不活化・除去の性能が添加したヘパリン量によって違いがないことを確認するために、現在、念のため試験が行われております。この試験の最終結果が出るまでに2カ月以上かかるため、出荷できるようになるのは、先ほど申しましたとおり、最短でも10月下旬となります。

 なお、資料1-2-マル2の一番下の四角の枠内にありますように、最終製品中のヘパリン残存量に関しては検出限界未満です。活性化第7因子及び第10因子の力価には問題ないことが国家検定で確認されています。

 ウイルスに関する安全性については、原料となる血漿は日本の献血由来で、輸血に使われる製剤と同様、日赤でウイルスのチェックがされています。さらに、ウインドウピリオドなどで万一ウイルスが混入した場合も、製造工程でウイルス不活化・除去が行われております。

 現在、市場にある製品を含め、最終製品は全てロットごとに、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV、A型肝炎ウイルス、ヒトパルボウイルスB19の核酸増幅検査(NAT検査)がされており、この7年間で陽性例はないとの報告を化血研から受けております。

 次に、バイクロットの緊急の出荷に関して、当局の考え方について述べさせていただきます。資料1-2-マル1に戻っていただきたいのですけれども、一番下の代替策案の項目をごらんください。バイパス製剤として適応のある製剤は、バイクロットのほか、ノボ ノルディスク ファーマ社のノボセブンHI、バクスター社のファイバがありますので、まずはこの2剤の代替使用を推奨したいと考えております。

 しかしながら、バイクロットの全例調査によりますと、他のバイパス製剤では十分な止血効果が得られない、または手術を延期する必要があるなどの理由により、バイクロットでないと医療上の重大な支障を来す可能性がある症例が全35例のうち半分以上を占めておりました。したがって、こうした生命に影響を及ぼす危険性の高い方の治療のために、緊急避難対応として、出荷待ちとなっているバイクロットの在庫の一部出荷の案について、委員及び専門の先生方にこの場で諮りたいと考えております。

 なお、御討議いただく前に、資料1-2-マル3をごらんください。A4横の紙ですけれども、化血研におけるバイクロットの在庫について、この紙で説明させていただきます。

 まず、一番上のロット番号BY001、これは現在、医療現場で使われているものと同じなのですが、残りは220本です。添加剤のアンスロビンのヘパリン含有比率は5対2、アルブミンのヘパリン含量は2対2で製造されています。現在のところ、健康被害は確認されていません。

 次に、真ん中のロット番号BY002をごらんください。出荷可能本数は2,953本で、アンスロビンは、上のBY001と同じロット番号です。アルブミンに関しては、BY001と同じヘパリン含有比率2対2で製造されています。このヘパリン含有比率2対2のアルブミンの試験結果は、最短で12月末に出ることになっております。

 一番下のBY003は、3,664本在庫があり、アンスロビンはヘパリン5対2、アルブミンはヘパリン3対1と、BY001BY002と違う比率でつくられております。このヘパリン比率のアルブミンの試験結果は、最短で10月下旬に出ます。

 次に、資料1-2の別紙1が次のページにありますので、ごらんください。この紙は、今回緊急に出荷するバイクロットの使用基準として、当局より提案させていただく案となります。

 1つ目ですが、先ほど申しましたとおり、試験の評価が終わり、例外的出荷が可能になるまでの間は、類似のバイパス製剤であるノボセブンHIとファイバの2製剤を代替として使用することを推奨することになります。

 ただし、バイパス止血療法が必要な患者の方々については、既に使用中かどうかを問わず、以下の項目と照らし合わせて、他の2製剤よりもバイクロット投与の有益性が明らかに上回ると主治医の先生方が判断された場合は、患者及びその家族に対して、安全性確認の状況等、適切なインフォームド・コンセントを実施の上、バイクロットを使用できることとします。そのために、欠品にならないよう、緊急に在庫の一部を出荷することという案です。

 当製品は特定生物由来製品であり、記録の保存や使用成績調査については、引き続き、主治医の先生方にはお願いするとともに、化血研は情報収集に努め、遅滞なく当局へ報告するよう指導いたします。

 次の別紙2をごらんください。「バイクロットを使用されている患者の方々へ」という案ですけれども、これは、主治医の先生方が患者の方々へ御説明なさる際に参考にしていただけるよう、当局で作成した案です。

 以上の資料をもちまして、バイクロットの例外的出荷を認める前に、緊急出荷を行うことの是非、また、その場合、どのロット番号の製品を出荷すべきかなどにつき、御討議いただければと存じます。

 バイクロットに関して、化血研のほうから補足すべき事項があれば、よろしくお願いいたします。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 特にございません。

○近藤課長補佐 それでは、参考人の先生方の御意見をお願いしたいと思いますので、委員長、よろしくお願いいたします。

○田野崎委員長 極めて複雑でわかりづらいところもあるかと思うのですが、私の理解としては、製造の過程でヘパリンナトリウムを添加したボルヒール、バイクロット、アナクト、ノバクトに関しましては、大体物がわかっているので比較的安全であろうと。ただ、それ以外のものについてはそうでもない。何がまずいかというと、ヘパリンを添加したものと添加していないものがさまざまな配合でつくられていて、それのバリデーションがちゃんとできていない、そのデータがないということで、そちらについては安全性がまだ十分確認できていないので、それからできたアルブミンやアンチトロンビン3を添加しているバイクロットとか何かについては、その結果、その部分で少し安全性が担保できていない部分があるということかなと理解していたのです。

 今回、緊急出荷をしないといけない状況においては、どのぐらい緊急のニーズがあるかということが非常に重要になってくるわけで、バイクロットは特にもう品切れになっているということで、それに対して主に患者さん側でどういうニーズがありそうかということについて、御専門の先生方から御意見をいただければと理解しております。そういうことでよろしいですね。

 そうしましたら、参考人の先生方から御意見をお願いしたいと思います。順番は私から御指名させていただきますが、まず、藤井先生から御意見をお願いいたします。

○藤井参考人 広島大学の藤井と申します。

 先ほど、血液対策課のほうから事情の説明と、こういった形で緊急出荷に対しての案が出たことに関しましては、私としては賛同と申しますが、賛意を表したいと思います。

 実際、本院でバイクロットを使われている患者さんは2名しかおりません。その2名は大人の患者さんでございまして、今までのとおり、バイクロットがない時代も知っておりますので、そういった患者さんに関しては、第1案として挙げられたノボセブンとファイバをある意味併用させていただく治療で、止血自体は可能ではないかと考えておりますが、本院ではないのですが、他の病院では、やはりバイクロットでないとなかなか止血ができないといったケースがありますので、そういった患者さんにとって、バイクロットが今後一、二カ月なくなってしまうというのは、非常に問題ではないかと思います。

 ちょっと個人情報的なことにもなるかもしれませんが、野球をやっている少年の話が数カ月前にネットでも出ていましたが、彼が使用しているのがこのバイクロットでありまして、今、高校野球のほうも始まっています。そういったことで、彼はこれを使用してから1回しか出血していない。それまでは月1回程度は出血していたということですので、そういう部分でも非常に有用性は高い。彼のためにも、これが引き続き使用できるようにしていただければと思っています。

 簡単ですけれども、以上です。

○田野崎委員長 ありがとうございました。

 続きまして、天野先生、御意見をお願いします。

○天野参考人 東京医大の天野です。あとは血栓止血学会の血友病部会の部会長をさせていただいております。

 そういう中の情報ですけれども、今、藤井先生がおっしゃったように、かなりこれに効果がよく出る患者さんというのはいらっしゃるので、これを使いたいという気持ちはとてもよくわかりますし、そうしたいとも思います。ですが、大人の患者さんで前々から使われている方で、つい1年前までは確かにノボセブンとファイバの2つしか使えなかったわけで、その中で効かない人たちに対しても、どうやったら効かせられるかというようなことをある程度工夫しながらやっていたところもあったので、その時点の状況に戻ることが全くできないかというと、患者さんの効きぐあいとか個人の希望もありますけれども、できないわけではないという現状はあるとは思います。

 昔の薬害の話のことを考えると、そのときに我々が突きつけられたというか、そういうところで覚えたことは、そういうことがあったときに治療を後退する勇気がないといけないということを学んだのではないかというのはあるので、そういう部分では、バイクロットがもしかしたら使えなくなった時期というのがあっても、きちんとして出したほうがいいだろうという考え方をされる方もいっぱいいるのではないかと思いますし、それが真っ当な方法であろうとは思います。

 ただ、現実的なところ、リアルなところを考えてみると、この10年間、確かにこの方法でやっていて、そこで何も問題が起こっていなかったし、それがわからなくても大丈夫だったというリアルワールドを考えると、今使っているものを自主回収しているわけでもないという状況で使っていることを考えると、なぜ次のものを使えないのかという理由が患者さんに全く説明できないと思いますし、今使っているものはどうなのだという話になってしまう。そこのリアルワールドという部分を考えると、バイクロットを一番早い状態で出せる状況にするほうが、てんびんにかけて、みんながハッピーになる方向はどこだろと考えると、そこになるのかなと思いますけれども、こういった形でオープンな議論が行われて、しかも、その安全性に関して全てきちんと責任を持ちますというようなバックグラウンドがあれば、そのような方向性でいけるのではないかと考えています。

○田野崎委員長 ありがとうございます。

 最後に、松下先生、よろしくお願いします。

○松下参考人 名古屋大学の松下と申します。

 緊急出荷の態勢に対する案なのですけれども、ぜひそうしていただければ助かると思います。先ほどから先生方もおっしゃっていますように、バイクロットによって非常に止血効果が高い患者さんが一定数いらっしゃる。治験時代からお使いになっていらっしゃって、一定数の患者さんが、これがなくてはという患者さんがいらっしゃる一方で、バイクロットが出る前からのバイパス止血療法でそこそこ止血はできていたが、バイクロットを使うことによって、よりよくなったという患者さんもいらっしゃるわけなので、ここら辺、どの患者さんに一番届けないといけないのかということも少しあろうかと思います。

 そういった意味で、今、市場にある在庫が枯渇してしまうことが、例えばバイクロットを使用されている患者さんが頭蓋内出血を起こされたとか、あるいは生命に危険があるような外科手術を受けるといったような事態が出来いたしますと、大変患者さんがお困りになるということが、この生命に危険のあるというところの文言でも出ておりますように、そういったことになってはいけないかなと考えます。

 ですので、我々担当医といたしましても、できるだけ市場在庫が枯渇しないように、お互いに連絡をとり合って、少しずつ、不要不急の患者さんに処方するときには例えば少なく処方するとか、今回はノボセブンなりファイバなりを処方するといったような対応をとることも可能なのではないかと個人的には思っております。できるだけそういった形でみんなで助け合いながら、何とかこの場を乗り切っていければなと考えています。ただ、最悪の緊急出荷態勢というのは一応バックアップとして整備するという御意見には賛成いたします。

 以上です。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 それでは、委員の先生方から御意見ございましたら、よろしくお願いします。

 岡田先生、お願いします。

○岡田委員 先生方は、安全性、特に感染症に関する安全性について関心が高いようですので、まずそこについていろいろ質問をしたいと思います。

 バイクロットに関して、最終製品は核酸増幅検査(NAT検査)を陰性ということになっておりますけれども、通常はプール血漿で確認をしていると思うのですが、逆にそのプール血漿で検出感度以下、日本の基準では100IU/mL以下であるということが確認されれば、後のウイルス不活化・除去工程で、それはたとえ感度以下のウイルスが入っていても除去できるだろうということなのですけれども、その辺は確認されているのでしょうか。特にBCIのほかにパルボとA型肝炎がありますけれども、その辺は検索されているのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 今の御質問は、上流でNAT試験をやって、最終製品でもNATをやっているかという質問ですか。

○岡田委員 いや、上流です。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 上流では、原血漿につきましては、HIVHBVHCVは、日赤様のNAT試験のものを採用しておりまして、うちでの受け入れ血漿につきましては、HAVとヒトパルボウイルスB19を原血漿でチェックしております。その後、プール血漿にした段階で、もう一度、HIVHBVHCVHAV、パルボウイルス、これらを再度確認しているという状況でございます。

○岡田委員 その場合、BCIに関しては100IU/mLというのが一応基準としてはありますけれども、Aはどのぐらいの濃度を規格として現在しているのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 プール血漿でのAの規格値でございますか。それはちょっと手持ちの資料ではございませんので、必要に応じて。

○岡田委員 では、後からでも結構です。

 それと、バイクロットに関しては、アルブミンとAT3が添加されておりますけれども、アルブミンは安定剤として使われているので、大体何mgぐらいが添加されているのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 使用時の溶解した後で2%になるように安定剤が添加されております。

○岡田委員 あと、AT3は何単位ぐらい入っているのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 溶解時で1単位/mLでございます。

○岡田委員 わかりました。

 そうすると、このバイクロットは、1バイアルを溶解して何ccぐらいになるのですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 2.5mLでございます。

○岡田委員 わかりました。

 あとは、アンスロビンは製造工程で恐らくウイルス除去膜を通していると思うのですが、そのサイズはどのぐらいですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 19nmでございます。

○岡田委員 アルブミンに関しては。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 ウイルス除去膜は19nmを通しています。

○岡田委員 それはどの時点で通していますか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 これは、このフロー図の中の斜線の矢印のところに該当します。

○岡田委員 わかりました。

 その除去能からいうと、何logぐらいが一応期待されているというか、バリデーションでは。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 通常、ウイルス・ナノフィルトレーションは、物によって少々数値は変わりますが、おおむね105 前後から106 ぐらいで除去されることを確認しております。

○岡田委員 ナノフィルトレーションの効率に影響を与えるようなpHとか、いろいろあると思うのですけれども、仮にヘパリンがごく微量であっても入っていた場合に、その除去能に影響を与えるかどうかという、その辺のデータはお持ちでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 現在とっておりましたデータと申しますのが、混合されたものではなくて、全てヘパリンがありでつくられた中間原体でとったデータでございます。その混合比が、だんだんヘパリンが下がっていくことによる影響が見られていないというのが現状でございます。

 参考までに、同じものでは比較しておりませんが、例えばこのフロー図でいきますと、フィブリノゲンなどはヘパリンにさらされる前に既にクリオ沈殿のほうに持っていかれますけれども、このフィブリノゲンも19nmの除去膜を通しておりますが、その場合でも105 ぐらい。あと、右側の図でいきますと、各凝固因子、これらは全てヘパリンを入れた状態での工程でつくられますけれども、それらのウイルス除去膜も同じく104 から106 ぐらいの数値を出しておりますので、物は別ですけれども、恐らく微量のヘパリンの混在による影響はないものと考えている次第でございます。

○岡田委員 肝心なことを聞き忘れましたけれども、このヘパリンを添加して、陰イオン交換クロマトを通しますと、ヘパリンはどの程度に減るのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 ここの段階で入れまして、ヘパリンは全てこの陰イオン交換クロマトグラフィーにくっついてしまいます。ですので、素通り画分でその下流工程に行きます脱PPSBクリオ上清液と呼んでおりますが、こちらのほうでは既に検出感度以下まで落ちてしまいます。

 では、結合したヘパリンはどこへ行くかというところでございますが、この後、陰イオン交換クロマトグラフィーを塩で溶出させて、凝固因子群、PPSB画分をとりますが、依然として陰イオン交換クロマトグラフィーの担体に結合しておりまして、その後、再生画分で塩を上げてカラムを洗浄するのですけれども、その画分の中にほぼ理論値どおり100%回収されるということを確認しております。

○岡田委員 わかりました。どうもありがとうございました。

○田野崎委員長 よろしいでしょうか。

 ちなみに、今のヘパリンの濃度の検出感度というのはどのぐらいの濃度なのですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 通常うちで使っている試験系としまして、感度が0.05U/mLになります。ただし、製品であったり途中工程というのはたんぱく質等を含みますので、それぞれの工程によって希釈しないと阻害がかかるということがございます。先ほど、岡田委員から質問のありましたPPSBのクリオ上清液の素通り画分では、0.1単位/mL未満という数字を出しております。

○田野崎委員長 ほかは。

 花井委員。

○花井委員 ちょっと蒸し返すような話になるかもしれませんが、今、天野参考人がおっしゃったことは私もずっと思っていて、つまり、一番最初のプレスリリースの段階で、一番重要なのは、これら12製品26品目については、これまで把握した情報や現在までの健康被害の報告からは、健康に重大な影響を与える可能性が低い。この認識が重要で、もしこれがなければ即回収をしなければいけないかどうかという論点が生じるわけですね。このことによって、今、患者は、冷蔵庫にあるものは使っていいよということは明示されていないけれども、事実上そういう判断をしているということですね。これはいわゆる血対課長と監麻課の課長が一応行政判断をしているわけです。

 とすると、この以下のことなのですが、ペナルティーとは別とすれば、出荷を差しとめるのだけれども、必要なものはどうかするということで今、現実的に対応しているという理解なのです。そういうことからいくと、先ほど、ヘパリンの比率の違うロット2つのどちらにしようかみたいな議論があるのですけれども、これは両方リリースすれば別に現場はいけるのではないですか。それは選択肢の一つとしてあり得るのではないですか。

 つまり、今、安全性について幾つか、ウイルスリダクションについては説明があって、フィルトレーションだけで5log、全体で9logのリダクションはしている。それから、力価についてはチェックしている。この前提があるから、ここにいるメンバーはそんなに顔面蒼白になっていないわけですよ。

 ということを前提として、リスクは何かというと、やはり供給の停滞による患者の治療ということになるのです。確かに薬害エイズの教訓を言うと建前で進めたくなるところなのですが、現実に責任を持って安全性は間違いないと思うから、患者に今すぐ使うのをやめさせて回収をしていないのだから、今日の岡田先生の質問等々でも新しくいろいろ明らかになったことを踏まえれば、選択肢の3つ目として、BY002BY003を両方出してしまえと。そうすれば、このややこしい、患者に対する説明に現場は相当困ります。患者にもよるのですけれども、それは使っていいものなのに、手続の問題なのかということで、現場の説明の案が出ていますけれども、これを使って説明しろといっても結構苦しい説明なので、回収に及ばないほどの安全性確認ができるという意思決定をしたという理解で、もちろん運営委員会として追認できるかどうか、ほかの先生の意見があると思いますが、私はその意味では追認していいのではないかと。

 そうすると、選択肢としては一応両方出してしまえという話にすれば、ファイバ、ノボセブンの、これは四千何百本あったら10月まで足りるのですね。そういうことで、それをしてしまえば全くバイクロットユーザーの患者には迷惑がかからないということになるの

ですか。一応計算は合っていますか。ちょっとそれを確認です。両方のロットを出してしまえばバイクロットユーザーは困らないです。

○田野崎委員長 これについて事務局から何か。順番を決めるというのは、優先順位とかいうのはあり得るかと思いますが、混在してしまうと後でのチェックがわかりづらい。

○浅沼血液対策課長 血液対策課です。

 今のロットのことですけれども、全部出せればより安心されるのかもしれませんが、今の月平均が月間350本ぐらい使われていたということを考えますと、BY001は本数が少ないので1カ月もちませんけれども、今、市場に出ているものと一緒。BY0023,000本近くありますので、8カ月ぐらい、これだけでももつのかなという算数の結果があります。8カ月もあれば、この化血研問題は経緯も含めてある程度めどが立つのかなという思いもありますので、まずはBY002とかどちらでもいいと思うのですが、BY002BY003か、どちらのロットから出していけばいいのか。混在させなくて、どちらかのロットだけで十分、医療現場のほうに迷惑をかけないのではないかという推察をしている次第です。

○花井委員 それであればいいのですけれども、今、一応使用基準をつくって、優先的な人はいいけれども、そうではない人はもとのファイバ、ノボセブンに戻ってねという話が出ているから、それを言っているのであって、しかも、今の話なのですけれども、私も場を読まずに余計なことを言っているという自覚はあるのですが、例えばどちらのロットを出すかと判断したときに、全く素人考えであれば、今、現に出ていて問題のない2対2のものを出したほうがいいよねとなりますね。量の面からいうと、3対1だけれども、こちらのほうが多いねという判断もあるわけで、そこにある種、比較衡量の余地があり、それが今、現実的対応というところの論点になっているのです。

 そういう意味で言えば、普通に考えるとこれはBY002からいこうよという流れは知りつつ、多いほうから出荷するあるいはもう両方いってもいいのではないかみたいな議論が、一つは論点として提案されるべきではないかと。

 なぜこういうことを言っているかというと、やはり既にあるものは使っていいよというメッセージを出しているということが血液対策課的には非常に重い話ですね。血液対策課のこの話は、過去にとんでもない話があったわけであって、やはり意思決定として、監麻課長と血対課長が、これはもう可能性が低いとプレスに向かって言ったという、その決断の重さを考えれば、それを踏まえた対応をしているということではないかと思います。

 関連して言うと、今日は専門家の先生方が来ているのですが、これは処分のときの決まり文句に似ていて、例えば、切りかえると患者の生命に影響を及ぼすという前提なのに、ノバクトが入っていますね。ノバクトを代替品にかえても患者の生命には影響ないのではないかと。専門家の先生が3人来ているので聞きたいのですけれども、それはペナルティーの話ではないから、そういったことを、つまり問題ないというリーズナブルな判断があるからこそ、このノバクトもその中に入れていいという今の現実的対応になっていることからすると、今ここで決断する判断は、回収する必要はない。ただし、今、9logと言ったけれども、本当に9logかどうか今の段階では確認したわけではないですね。だから、そういったところも踏まえて現実的判断と。

 私が一番懸念しているのは、そういうことを言うことによって、皆さんに聞きたいのですが、今、バイクロットを使っているけれども、前はファイバとノボでまあまあうまくいっていた患者さんに、早速、いや今回云々、と言うのか言わないのかは大きな違いですね。それはどういう感じでしょうか。

○田野崎委員長 今の質問で、患者さんにどのように御説明されるかということについてですね。藤井先生から、よろしければ。

○藤井参考人 どのように説明されるかというのは、もう説明済みです。簡単に言いますと、プレスリリースが出た時点で、この情報を知っていらっしゃる患者さんはたくさんいるので、これはどうなりそうですかというお話は伺っています。たまたま先ほどのバイクロットの2人の患者さんに関しては、そんなにたくさん使う方ではなくて、従来のファイバ、ノボセブンが効かないときのために少し切り札という形でとっている方なので、余り実際には、待てるなら待てますというようなお話です。

 ほかの製品につきましては、やはり一番この中で問題なのは、類縁疾患でいうコンファクトFではないかと思っていて、ノバクトに関しては、申しわけないですけれども、余り影響をうちは受けていないというところがあります。

 ノバクトは御存じのように代替が実はあるので、もちろん我々の病院以外ではノバクトのほうが絶対いいとおっしゃる方はいらっしゃるので、そういった方に関しては、こういった議題として上げられてもいいのかなとは思うのですが、私自身はここに上がってくる事案ではないなと、ノバクトについては思っています。

 コンファクトの方は、フォンビルブランド病の方で手術を控えている方がいらっしゃるのですが、これは待機手術なので、もう少し待ちませんかという形で、今、診療科のほうにお話をしているところです。話の内容としては、こういったことが出たので、基本、大丈夫だとは思うけれども、少し大量に使うのは今のところ差し控えたい、それができるのであればそうしませんかというお話をしていて、今のところ、そこは待てるという状況です。

○田野崎委員長 天野先生、お願いします。

○天野参考人 バイクロットに関しては、うちも何人か使っていましたが、絶対これじゃなきゃだめですという人は、幸いうちにはいないので、そう考えると、ノボセブンとファイバでしのぐという方向性に全体的にはうちの病院ではなっている状態ですが、今、藤井先生がおっしゃいましたけれども、やはりノバクト、コンファクト、一番はコンファクトなのですけれども、そちらのほうは代替製剤がないところを考えたときに、患者さんには同じように、こういう状況で、今、出ているものは、一応今まで使っていたものと基本は変わらなく、そのように使っているから、安全で使っていいのだろうということで自主回収になっていないというところで使っていくものなので、どうでしょうかと。ノバクト、血友病Bに関しては、かえる製剤はあるので、かえることはできますけれども、こういう状況なので、こちらを使っていきますか、どうしますかというのは御本人にお話をして、聞いて、やっていますが、だからかえるかというと、かえる人は余りいないといえばいないですね。こういう説明をすると、安全なのですねという話になるので、そのまま使っていらっしゃる方が多いです。

 コンファクトに関しては、やはりそういうお話をして、そのまま使っていて、少なくなってしまったらどうするのでしょうというのは、これから相談していく感じになっていきますけれども、現状では、出ているものがまだ使えるので、そのまま使っていきましょうかというところですけれども、やはり待機手術とか、そういったものに関しては待ちましょうというスタンスでやっております。

○松下参考人 お2人の先生がおっしゃったように、我々にとって最悪のシナリオは、コンファクトFが枯渇することなのです。既に天野部会長の呼びかけで、緊急でない待機手術は見合わせましょうということで、これによって既に患者さんに影響が出ていないということはないと思われるわけですが、そういった形で担当医のほうでいろいろと状況を見越して、ある程度自主的に少し控えているといった面はございます。それをやっても、このスケジュールを見ますと結構きちきちのスケジュールなので、ちょっと不安なのですが、やはりここが一番大事だと思っています。

 バイクロットに関しては、私もお2人処方していますけれども、たまたまお2人とも、今、先生がおっしゃったのと同じような状況で、もとの製剤に戻っていただけませんかと、製剤が枯渇するおそれが高いので、本当に必要な患者さんに届かないと困りますからという説明が私はできます。

 ノバクトに関しては、スケジュール的にはちょっと余裕があるように見えるので、余り心配していないのですけれども、万が一枯渇してしまった場合に、患者さんが他の製剤にスイッチするかどうかということに関しては、基本、主治医としてはスイッチには一応慎重というか、何らかのしっかりした医学的な理由がないとスイッチするのはそうそう軽々にすべきではないと考えているのです。ただ、こういったことを機会にスイッチされる患者さんが出るかもしれないということは予想しております。

 ですので、もし市場からノバクトが枯渇した場合は、スイッチしても問題なかろうという患者さんに対してスイッチのお話をすることになると思います。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 今回、コンファクトとノバクトは議論の中から、まず今回はバイクロットとアナクトということではあったのですが、専門の先生方からの御意見では、そちらのほうもということになります。

 先ほど花井委員も言われたように、今、副作用が報告されていないから、そして、ずっと使われていて問題ないからということで、これは医学的に、理論的に考えてもほとんど問題がないからといって、ここで問題がないからこのままという考え方はなくはないかもしれないのですが、そういうのは実際に有害事象がこれからたまたま起こってしまったとか、何かのときに、やはり全くリスクがゼロというわけではないのではないかと思うのです。医学的には、まず大丈夫であろうというところであっても、やはり何か起こったときのことも考えて、抑えるところは抑えてという考え方が重要ではないかとは思っているのですが、いかがでしょうか。

 大平委員、どうぞ。

○大平委員 今日の話で一番私が不安に思うのは、恐らく影響がないでしょうと、アルブミンの配合とかそういうところでも、会社側のほうが経験則みたいな形でそういうことをおっしゃっているのですけれども、その問題と、大丈夫でしょうねというような感じというのは、本当にそれでいいのかというところが一番大きな問題です。

 特に、会社側のほうでもアルブミン、ヘパリンの回収の問題とかをきちんと審査されているというところなのですけれども、それはずっと経過観察の中でやっておられるのか、このたび改めてそういうデータをきちんととったのか。そこの問題は伏せたまま、これでいいのかというところはちょっと、私も実感としてはよくわからないところがありますね。

 けじめのない対応みたいな感じになってしまうので、そこはやはり緊急性の問題というところで、今、参考人の先生方からもコンファクトの問題が出ましたので、コンファクトの問題というのは重要な問題としてこの中に入れてもいいのではないかと思います。やはり優先順位としてきちんと、ある程度確認されているところと、リスクをちゃんと説明できる問題として、緊急性の問題としてこういうことで、制限もあるし、いろいろなことで譲り合うとかというところで、当面、何カ月かの間はしのぐという対応のほうが、きちんとけじめがつくのではないかと思うのです。そうしませんと、国のほうの責任とか、ここの運営委員会の責任もありますので、そこの対応としては、皆さん、恐らく大丈夫でしょうというような科学的根拠が薄弱な感じの中でゴーを出すというのはいかがなものかと思います。当面はそこの緊急対応としての問題として対応していただきたいと思います。

 私は、やはり一番問題なのは、会社側の姿勢の問題として、恐らく大丈夫でしょうというような発言がされるというところが今回の大きな引き金になっているのではないかと思いますので、そこはまた別途の問題として吟味していきたいなと思っております。

 一応、緊急性の問題としての対応としてでしたら賛同できるという形で、私はそのように考えております。

○田野崎委員長 室井委員、お願いします。

○室井委員 バイクロットがすごく有効だというお話が今ありましたけれども、この製剤は第10因子が添加されているのですね。今、すごく止血効果がバイクロットは有効だというお話がありましたけれども、この製剤は第10因子が加わっている活性化第8因子製剤ということで、ほかのノボセブンやファイバに関しましては、この第10因子というのは入っていないのでしょうか。それがこの製剤の有効性を担保しているようなことなのでしょうか。ちょっと私は専門家ではないのでわからないですが、1つお願いします。

○天野参考人 ノボセブンというのは第7因子だけなので、活性型第7因子だけですから、入っていないです。ファイバは10因子も入っているのですけれども、その配合比率が全然違っていて、バイクロットに入っている10因子と7因子の配合比率のほうが、より効果的にあらわれているということは間違いないです。

○室井委員 そうすると、その製品は現在これしかないということで。

○天野参考人 その製剤に関しては、それしかないです。

○室井委員 多分、バイパス効果があって、止血に有効であるということの一つの証拠というか、事実があるわけですね。

○天野参考人 だからといって、ノボセブンが全く効かないとか、ファイバも効かないわけではなくて、どちらも一応バイパス止血効果はありますので、両方とも効果は出るのです。ただ、それではうまくいかない患者さんが、この患者さんにはこれがよく効く場合もある。

○室井委員 つまり、第10因子が多分効いているのではないかなと。

○天野参考人 10因子の配合がとてもうまく合うだろうという患者さんもいるということですね。

○室井委員 わかりました。

○天野参考人 十分、ファイバとかノボでもコントロールできる人もいらっしゃいます。

○室井委員 もう一点は、多分これは新薬なので、全例の副作用調査をやっていると思うのです。そこで、多分細かいものまで全部集まっていると思うのですが、通常のファイバやノボセブンと比べて特別な副作用というのは何かございましたか。全例調査で副作用は上がってきていませんか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 現時点で、今回のバイクロットに特別な副作用報告というのは上がっていないと聞いております。

○室井委員 ノボセブンやファイバと同じような副作用しか上がっていないと考えてよろしいですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 そのように理解しておりますが、現在そこの詳しい正確な成績を持っておりませんので、改めて御回答させていただくことでよろしいでしょうか。

○室井委員 今、花井先生から、むしろ副作用が少ないのではないかというお話もあって。

○花井委員 わかりませんが、ファイバに比べたら少ない可能性があるかなと。

○室井委員 わかりました。

○田野崎委員長 よろしいでしょうか。

 今までのところ、事務局からの代替策案というは、ある程度、私はリーズナブルではないかなと。全体としては、製剤としての安全性は理論的には確保できているのではないかと。ただ、それだけではなくて、リスクはあるわけなので、全く野放しで今まで使っていたからそのまま使っていいというのではなくて、やはり安全性がわかり次第、それに切りかえるというか、安全性がわかるまでは慎重に使っていかなくてはいけないという立場であって、どれも一斉にオーケーにするというのでは、その後の有害事象的なものとかもチェックしづらいとは思います。

 それから、その間、何でもないですよというインフォームド・コンセントをするというのも少し無責任なところがあるのではないかということで、実際には製剤がなくなって枯渇してしまうと問題があるからということでの代替策でありますが、これをもし採用するとした場合に、明らかにおかしいという反対の御意見の方がいらっしゃればと思います。あるいはそれに関連した御意見でも。

 山口委員。

○山口委員 反対ではなくて、先ほど大平委員が言われたように、けじめの問題はもちろんあるかなという気がいたしますけれども、懸念がないわけではないからこそ、緊急的なものだけを、とにかく患者さんのエンドユーザーが困らない対応だけをしたいというのが血対課の判断かなという気がいたします。

 もう一つは、順番をつけるというのは、先ほど花井委員がおっしゃったように、現状に幾つか複数のものを出しても、今までそれ自体は問題ないだろうという判断をされたところで選択するのはなかなか難しい選択ではあると思うのですけれども、昔、生物由来原料基準ができたときに、いろいろな製剤を、まだウイルスクリアランスを余りきちんとやっていないときでも、製法のことをずっと全製剤について見直したことがありました。ある程度、カラム工程とか、フィルトレーション工程とか、そういうものをどのぐらいできるかというのはある程度評価ができると判断しました。ただ、現実に今、幾つかのものについてはまだデータがないので、それを100%安全とは絶対言えないと思うので、その中の選択肢として、何か1つだけ、しかもフォローアップがきちんとできるという前提で出していく。それが、少なくとも患者さんが安心して使えるまでのつなぎであるという意味においては、やむを得ないのかなという気がいたします。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 ほかに御意見よろしいでしょうか。

 室井委員、お願いします。

○室井委員 別紙2の5ページの患者様への案に関して、私の意見を述べさせていただきますと、有効性のことが書いていないのですね。この製剤は止血効果が一応はあることが予想されるということが書いていないので、ちょっともらうほうはどうかなと思ってしまうのです。患者様への案という説明書で、副作用のことは書いてありますけれども、この製剤は一応有効と考えられるという文言が入っていないので、それが入ったほうがいいかなと思いました。

○田野崎委員長 それについては御配慮いただくということで、よろしくお願いいたします。

 岡田委員、どうぞ。

○岡田委員 私、気づかなかったのですけれども、別紙2の患者の方々へという案の中に、「国が承認した方法とは異なる方法」と書いてあるのですが、そこに「添加物の量が違う」と、これはどこにも添加物の量が違うと書いていないのです。具体的には何が違うのでしょうか。要するに、ヘパリンが添加されていたというのが承認書に書いていないというのはわかるのですけれども、ここに「添加物の量が違う」と、そうするとほかにも何か。

○田野崎委員長 確かに今回の先ほどの御説明、ヘパリンのところが一番ポイントになっていたように思うのですが、ほかのところについて、化血研のほうから御説明をお願いできればと思います。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 添加物の量が違うことにつきましては、今回の査察の指摘事項の全体像の中でそういったものが指摘されたということでございます。本日のバイクロットとアナクトにつきましては、添加物の量というのは承認書と同じ添加物の量になっております。

○岡田委員 そうしたら、これは削除したほうがいいのではないでしょうか。

○浅沼血液対策課長 全体の話では、この3つがメーン。御指摘のとおり文言は整理しますけれども、前段に書いてある「化血研は、国が承認した方法とは異なる方法」というのが、今の添加物の量とか、製造工程が違うとか、ヘパリンを使っていたということなのですけれども、ここで言っている血液製剤は全ての血液製剤12製品のことなので、12製品の出荷をとめたということで、そこから現在、バイクロットだけではなくて全ての血液製剤でウイルスクリアランスの確認をしているという意味合いだったのです。そうであるならば、どうしましょうか。添加物の量だけ取って、バイクロットの話だけに限定しましょうか。国が承認した方法とは異なる方法でバイクロットをつくっていたことがわかったので、バイクロットでというふうに変えたほうがよければ。

○岡田委員 そのほうがいい。

○浅沼血液対策課長 わかりました。

○田野崎委員長 あとはよろしいでしょうか。この説明文に、実際に患者さんを診療されている先生方が見られて、これである程度問題ないかなということでよろしいでしょうか。もし何か御意見あればと思いますが。

 藤井先生。

○藤井参考人 血液対策課のほうからの案だと思うのですけれども、バイクロットを使用しているドクターはかなりこういったことは詳しいドクターだと思いますので、これはなくてもいいかなというのが率直な考えです。ですが、別紙1にあるように、もしかすると新規で使う可能性も含みが入っていると思うので、そういったときには、先ほど言われたように文言の整理は必要かと思うのですが、余り長い文章を書いても多分御理解は難しいので、簡潔に書かれているのではないかと思います。

○田野崎委員長 ほかはよろしいですか。

 天野先生。

○天野参考人 今、藤井先生がおっしゃったように、多分これがなくても説明はできるのですけれども、あったほうが患者さんは、読んでもらって理解も深まると思いますし、持って帰るので、あっていいと思うのですが、これは説明書としてどこから出しましたというのは出るのですか。

○浅沼血液対策課長 具体的には、血液対策課長名の、少なくとも事務連絡では出そうと思っています。

 先ほど大平委員からも、けじめというのが必要ではないかという話がありまして、私どもも緊急出荷されたバイクロットを手放しでどうぞと言っているわけではなくて、やはりけじめとして、使い方を厳格、明確化した上で、患者様にも御理解をしていただいた上で使っていただく。化血研が今起こしている現状を御理解していただいた上で、どうしてもこのバイクロットしかバイパス剤としての止血方法がないのだという話であれば、そこはこういった形で使っていただいても構わない。もちろん、私たちも責任はとりますし、対応はしっかりさせていただくのですが、そういったけじめという意味で、普通だったら出さない通知を出そうと思っている次第です。

○天野参考人 これは厚労省として、血液対策課としても、こういう考え方でやっていますよという責任を持つ一部になるということですね。

○浅沼血液対策課長 そうですね。後ほど説明を事務局からさせますけれども、献血ベニロンのときも、こちらの委員会で先月議論をしていただいたことを具体化するということで血液対策課長通知を出しておりますので、バイクロットにつきましても、今回御判断をいただけたらば、私どもとしましては、行政的な対応はさせていただきたいと思っています。

○田野崎委員長 ありがとうございます。

 松下先生はよろしいですか。

○松下参考人 とりあえずこれに関しては、あくまでも行政文書ということで、国はこのように患者さんに説明していますということで、これも公開されるので、恐らく患者さんに渡さざるを得ないと思います。私はもらっていませんというわけにもいかないですから。

 ただ、恐らく私たちからは別の形で説明をする。文章を使う、使わないに限らず、こういう意見が国から出ていますし、私たちもおおむねこれを了解していますとか、あるいはもうちょっと細かい事情をつけ加えて説明するとかいったような、いわゆる担当医の裁量に属するものに関しては説明してよいということで理解してよろしいですね。

○浅沼血液対策課長 血液対策課です。

 今の松下先生のお考えで結構です。医療は先生方、医療を供給する先生方と医療を受ける患者様との共同作業で、インフォームド・コンセントをベースに成り立っているものです。もちろん我々は行政の立場でこういった基準だとか説明案を出しますけれども、それを使って、あるいはそれをベースに、具体的に個別の患者さんとどのように向き合っていただいて、インフォームド・コンセントをとっていただくかというのは、それは先生方にお任せをしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○田野崎委員長 その他、御意見あればと思いますが、よろしければ、事務局の代替案を認めるということでよろしいでしょうか。

○花井委員 どちらのロットかまだ決めていない。

○田野崎委員長 ロットについて、何か御意見あれば。

○花井委員 私も先ほどああ言ったのは、では、これでけじめなのかと。これだからけじめで、これはけじめではないという、そこのクライテリアをここで確認したかったというのが1つあるのです。幸い、バイクロットについては、患者の迷惑を最小限の範囲で、かつ、ある程度リーズナブルなことができるということが確認されたという理解なので、よろしいと思います。

 このロットは、そうすると、量の問題はあるのですが、そうなるとやはり上のロットのほうがいいのかなと思うのですが、いかがですか。量との関係で。

○浅沼血液対策課長 私どもとすれば、まずBY001から出していき、医療現場でも随分御苦労いただいて、節約もしていただいているので、もしこのBY001の本数で何とか切り抜けられればとは思いますが、おそらく数字的には厳しいので、そうなりますと、BY002を順繰りに医療現場のほうにお出ししていくのが考え方としては適切ではないかと思っているところです。アンスロビン、AT3BY001BY002で全く一緒だというところも、002を優先したほうがいいのではないかという考え方の一つであります。

 もし、山口先生や岡田先生から何か御意見があれば、補足いただけたらと思います。

○山口委員 先ほど言いましたように、出荷を止めている製品のなかでどれが安全かとかいう基準はほとんどないと私は思っているのです。考えられるのは、使用後にちゃんとしたフォローができるという意味では限定された製品を使うというところからスタートして、要するに、限定されたものを順番に使っていくという方策が考えられます。このことにより何かあったときにも、そのロットということがわかるという意味では、全部をオーケーにするというよりは、むしろ私は限定されて使っていく。それは順番としてBY001がよくて、BY002になるのか、あるいはBY002だけならこのロットで全部済むのだったら、それも一つの判断だとは思います。

○田野崎委員長 岡田先生は。

○岡田委員 けじめと言われても困るのですけれども、フォローできるというと、余り多くのロットだと問題が起こったときにフォローが不十分になってしまうので、そういう面ではBY002が適当ではないかと思います。

 質問があるのですけれども、ここにヘパリン含有比率で添加ありとなしが2対2とかと書いてありますけれども、これは実際、例えばアルブミンを例にとりますと、ヘパリンが添加されていないもので最終的なアルブミンをつくっているのか、それとも、中間体のところで製造工程にヘパリンを加えたものからつくったペーストと加えていないペーストをミックスして、それで最終製品までいく。どうなのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 化血研の羽室でございます。

 後ろで述べられた御理解で結構です。中間体で一旦とめますので、その後、ヘパリンを使って、履歴のあるもの2バッチとないもの2バッチ、これをまとめてプールして、ウイルス除去膜、加熱、瓶詰めするという形になっております。

○岡田委員 あと、製造する上では比率は大体みんな同じにしてつくるのが普通だと思うのですが、このようにいろいろブレンドの割合を変えているというのは何か理由があるのですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 基本的に先入れ先出しという考え方で、つくった順序でまぜていくという考えでございました。この段階におきまして、ヘパリンはほとんど入っていないということを前提で考えておりましたので、同じものという考えで、先入れ先出しで混合をやっていったということが実際の経緯でございます。

○岡田委員 その比率が何通りもあると、実際に評価するのにすごく時間がかかるのではないかと思うのですけれども、それを全て評価する予定ですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 そこは当局と御相談させていただきながら進めておりますが、今後はヘパリンを使った原料のみで全て製造を行って、混合というものが存在しないようなつくり方をする方向で当局と相談させていただいております。

○岡田委員 わかりました。

○浅沼血液対策課長 補足しますと、新規に製造するものはヘパリンを入れたものを原料にして製造させるのですけれども、今まで実際にもう投与されている患者様のこともあります。ヘパリン含有比率、いろいろなパターンがあるのですが、全てのパターンを時間がかかってもいいので化血研はちゃんとデータを出すようにと、私どものほうはお願いをしています。そうしないと、あるパターンだけ検査しなくても、実際に既に投与されてしまったのだからそれでいいのではないかという考え方は、私としてはやはり持てないので、全て可能な限りベストを尽くして検査をするようにということで、今、化血研にはお願いしています。

○田野崎委員長 ちなみに、内部の方であっても、ヘパリンが入っていたか、入っていないかについてはよくわからないで、アルブミンが実際の工程の中で使われていたということでよろしいのでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 ヘパリンを使っているか、使っていないかということよりも、そこの凝固因子をとったロットか、とっていないロットかという形では、現場としては理解できておりましたので、そこのPPSB画分をとったロットか、とっていないロットかというところについては区別はつきます。

○岡田委員 蒸し返して申しわけないのですけれども、ヘパリンを添加するようになったのは何年ぐらい前からなのですか。かなり前。要するに、添加をするときに、添加をするといったって、その下流で影響が出るかわからないので、一応評価はしますね。ヘパリンを添加しないときと添加した場合と、そういう評価の記録は残っているのでしょうか。

 あと、一番聞きたいのは、こういう添加はいつごろから行われていたのでしょうか。

○化血研千北常務理事・分画事業部門長 把握しています範囲では、ノバクトMの開発の時点でございます。そうすると、90年前後だと理解しております。

○岡田委員 その添加の有無の影響みたいなものを評価した資料とかはあるのですか。

○化血研千北常務理事・分画事業部門長 そういったものを含めて、現在、当局と情報を共有させていただいているという段階でございます。

○山口委員 岡田委員の質問で一番気になっているのは、そういうときの今までのデータがきちんと残っているかどうか、それだけははっきりさせてほしいのです。

○化血研千北常務理事・分画事業部門長 大変恐縮でございますけれども、現在、ヒアリングの段階でそういった調査が浮き彫りになってまいりました。現状としては調査中でございます。

○田野崎委員長 今の記録が残っているかどうかについては調査中ということですが、それも踏まえた上で、先ほどの議論のとおりで、安全性については100%大丈夫だとは言い切れないわけですので、事務局の代替案を進めるということは、やはりリーズナブルではないかと思いますが、そういうことでよろしいでしょうか。

(「はい」と声あり)

○田野崎委員長 そうしましたら、この段階で参考人の先生方は退場していただいて結構です。どうも、今日はありがとうございました。

(参考人退室)

○田野崎委員長 それでは、事務局におかれましては、本委員会の決議を踏まえまして、化血研を指導しながら、適切な対応を進めるように調整をお願いいたします。

 続きまして、資料1-3の注射用アナクトCの件について、事務局から説明をお願いいたします。

○近藤課長補佐 引き続き、注射用アナクトCについて、事務局より御説明させていただきます。

 資料1-3をごらんください。この製剤は、先天性プロテインC欠乏症に起因する深部静脈血栓症、急性肺血栓塞栓症、新生児の電撃性紫斑病に適応のある治療薬で、活性化プロテインCを有効成分とする製剤です。

 この病気では、抗凝固因子の一つ、プロテインCが欠乏することで血栓症を引き起こす遺伝性の疾患ですが、人口1,000人当たり1人から2人と推測されています。ほとんどはヘテロ接合体で、青年期まで無症状であることが多いのですが、感染、外傷、手術、妊娠をきっかけに、深部静脈血栓症、急性肺血栓塞栓症を引き起こすことがあります。なお、新生児期に電撃性紫斑病という劇症の出血症状を起こすホモ接合体のタイプは、人口50万人に1人の割合です。この疾患に対して、活性化プロテインCを有効成分とする治療薬はアナクトCのみで、代替薬はありません。

 なお、注射用アナクトCの在庫状況についてですが、7月17日現在、販社と卸の在庫は157本ですが、昨年度実績で月平均28本消化されます。また、先天性プロテインC欠乏症に起因する電撃性紫斑病の新生児症例では5本程度使用され、深部静脈血栓症や急性肺血栓塞栓症の新規成人症例では合計80本近く使用されるため、突然欠品を起こす可能性があります。化血研の所内にある出荷待ちの在庫は現在166本ありますが、新規に注射用アナクトCを製造した場合、供給は10月上旬以降となります。

 この資料の裏をめくってください。注射用アナクトCの評価試験の状況を記載いたしました。化血研所内にある在庫については、既にヘパリンがウイルス不活化・除去の性能に影響しないことが確認されており、また、その他の製造方法の変更が安全性に影響を与える可能性は低いと考えております。

 新規患者の発生により供給が逼迫しないよう、このたび、一部変更承認等、必要な対応がとられる前であっても、例外的にロットナンバーSC011の在庫を出荷することを提案させていただきます。

 なお、上記の出荷をした場合は、当運営委員会へ速やかに報告いたします。さらに、特定生物由来製品としての記録の保存の徹底はもちろんのこと、深部静脈血栓症と急性肺血栓塞栓症に対しては、市販後調査の徹底、電撃性紫斑病に対しては全症例対象の使用成績調査の徹底を図るよう、化血研に指示いたします。

 注射用アナクトCについて、事務局からの説明は以上ですが、化血研から補足事項はありますでしょうか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 特にございません。

○田野崎委員長 ありがとうございました。

 それでは、委員の先生方から御意見などがありましたら、よろしくお願いいたします。今までと同じような考え方でということになると思いますが、よろしいでしょうか。

(「はい」と声あり)

○田野崎委員長 それでは、注射用アナクトCについては、事務局案のとおり、ロットナンバーSC011の出荷を認めることとさせていただきたいと思います。皆さん、よろしいですね。

 それでは、事務局におかれましては、本委員会の決議を踏まえて、化血研を指導しながら、出荷のタイミングなど適切な対応を進めるよう、調整をお願いいたします。

 続きまして、資料1-4の献血ベニロンについて、事務局から報告をお願いいたします。

○近藤課長補佐 血液対策課です。

 前回の第1回運営委員会で御討議いただいた献血ベニロン-Iの欠品に伴う対応について、御報告並びに判断の根拠に関して整理、確認をさせていただきます。

 資料1-4になりますけれども、前回、6月23日の第1回運営委員会では、化血研の血液製剤出荷停止に伴い、ギラン・バレー症候群とチャーグ・ストラウス症候群に唯一適応のある化血研の献血ベニロン-Iの供給が医療現場で逼迫していたことから、他の免疫グロブリン3製剤の代替使用を推奨する旨、委員の方々に了承をいただきました。

 それを受け、資料1-4にありますように、6月26日に血液対策課課長より、この2疾患に関しては、他の3つの免疫グロブリン製剤を治療に使用した際の保険上の配慮及び副作用・感染被害救済制度の適用に関しまして、通知いたしました。まず、この代替使用が認められた3製剤について、企業に確認した7月21日現在の使用状況を御報告いたします。

 ギラン・バレー症候群の症例に対しては、献血ヴェノグロブリンIHは7例、日赤ポリグロビンNは3例、献血グロベニン-Iは26例に対して使用されました。現在のところ、これらの症例において重篤な副作用の報告はありません。

 チャーグ・ストラウス症候群に対しては、献血ヴェノグロブリンIHは5例、日赤ポリグロビンNは投与例がありませんでした。献血グロベニン-Iは5例に対して使用されました。現在のところ、これらの症例において重篤な副作用の報告はありません。

 引き続きまして、前回、ほかの5つの免疫グロブリン製剤のうち、3製剤の代替使用を推奨すると判断した根拠について、改めて事務局より整理、確認させていただきます。

 献血ベニロン-I以外の静注用免疫グロブリン製剤は、国内献血由来の献血ヴェノグロブリンIH、日赤ポリグロビンN、献血グロベニン-I及び非献血由来のサングロポール、ガンマガードの5つがありますが、全て完全型の免疫グロブリンであり、構造面では差はありません。免疫グロブリン製剤が使用される病態は、低または無ガンマグロブリン血症に対する補充療法のほか、重症感染症及び全身性の炎症性疾患などです。

 ギラン・バレー症候群とチャーグ・ストラウス症候群は、全身性の炎症が主な病態であり、免疫グロブリン製剤の免疫調整機能を治療に利用しています。同じく全身性の炎症を引き起こす病気の一つに川崎病があり、年間1万人以上の乳幼児が罹患します。全身の中小血管が炎症を起こす原因不明の病気ですが、90%近くの症例で免疫グロブリン製剤の大量療法が第一の治療法として選択されております。

 この川崎病に適応がある免疫グロブリン製剤は、献血ベニロン-I以外では、献血ヴェノグロブリンIH、日赤ポリグロビンN、献血グロベニン-Iの3製剤が適応になります。ギラン・バレー症候群もチャーグ・ストラウス症候群も川崎病と同じく全身性の炎症性疾患であることから、川崎病に適応のある3製剤の有効性が期待できると考えられます。また、この3製剤は、国内で年間1万例以上の乳幼児に処方実績があることから、安全性に関しても問題ないと考えられます。

 なお、専門家に意見を伺ったところ、ギラン・バレー症候群、チャーグ・ストラウス症候群に対して、化血研以外の国内製剤を治験段階で使用した経験があることから、効果も期待でき、安全性にも問題ないのではとの御意見でした。

 以上をもって、ギラン・バレー症候群とチャーグ・ストラウス症候群に対して、献血ヴェノグロブリンIH、日赤ポリグロビンN、献血グロベニン-Iの代替使用を推奨すると判断した根拠を整理、確認させていただきました。

 以上、献血ベニロン-I静注用の供給に係る対応についての御報告でした。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 それでは、委員の先生方から御意見などがございましたら、よろしくお願いします。

 山口委員。

○山口委員 確認です。結局、この3製剤はオフラベルで使うわけなので、安全性のことは先ほどちょっとおっしゃっていただいたのですが、安全性に関してはそのように進めていただくことで結構だと思うのですけれども、有効性についても同様にという確認をするべきではないかという気がするのです。同じような効果が一応見られていることを、フォローアップとしてもちゃんと確認していただきたいと思います。

○近藤課長補佐 ありがとうございます。

○田野崎委員長 ほかにはよろしいでしょうか。

 そうしましたら、これについては、どうもありがとうございました。

 それでは、資料1-1に戻って、本日、検討や報告された製剤以外のほかの製剤について、何か御意見等ございますでしょうか。血液の血栓止血の専門の先生方は帰られてしまいましたが、特にコンファクトFについて、何かございましたら、よろしくお願いします。

 花井委員、どうぞ。

○花井委員 コンファクトFについては、もう一つ、コンコエイト-HTしかないですね。事実上これは市場にほとんどないので、このコンファクトFがなくなると、特にフォンビルブランド病の患者さんには致命的な話なので、これはやはり絶対にショーテージさせてはいけないという先生方の意見で問題ないというか、そのとおりだと思います。

 松下先生は、ノバクトをかえる積極的理由のことを言っていました。今回は、先ほど議論したのですが、結局、厳密なのだけれども、ある種やはり現実的対応をここで決めていこうという発想なので、こういう対応でいいかなと。ただ、今後ペナルティーの問題が当然出てくると思いますけれども、そうなると話はちょっと変わってくるだろうと思うので、そこはまた別途今後の議論ですので、現状のところはこれで。特にコンファクトFは絶対ショーテージしないということについては、重ねて確認ということになろうかと思います。

○田野崎委員長 ほかはよろしいですか。

 大平委員、お願いします。

○大平委員 今のコンファクトなのですけれども、事務局での対応は、今日の議論を踏まえて、緊急性の対応として入れていただけるということでよろしいですか。

○浅沼血液対策課長 今の御質問の趣旨のとおりでありまして、コンファクトFについては、医療上大変重要な製剤であるということは、私どもも認識しております。今、化血研が安全確認をしているアルブミン関係のデータが、順調にいけば9月中にははっきり出ますので、それを受けた形で、在庫の出荷は今回のアナクトCのように速やかに対応できる準備はしておかなければいけません。が、万が一、化血研の今の確認の状況が、例えば予定日かられていくだとか、何か検査系にトラブルが起こるとかいうことも想定としては考えられますので、そうした場合には、またこちらの運営委員会のほうになるべく早い8月、9月のところでお諮りしたいとは思います。もし、そういった状況が生じれば、今回のバイクロットのような対応は可能性としてはあり得るかと思っています。

 ただ、今の時点で、だったら今リリースすればいいじゃないかという話には、やはり現時点では私どもとしてはなれません。まずはきちんと、今、定められている安全確認をしっかりした上でも、それで間に合うわけなので、それをちゃんと一生懸命に化血研にやらせないと、ずるずるといってしまう話ではないだろうと。そこは、先ほど委員の方々からおっしゃられたけじめの問題だと思っていますので、しっかり宿題はやっていただきたいと思っています。

○田野崎委員長 ほかによろしいでしょうか。

○花井委員 結局のところ、コンファクト、つまりけじめも含めてなのですけれども、比較衡量がされるわけですね。ショーテージのリスクと製剤のリスク、そういう意味では、コンファクトFのショーテージは、それ自体のリスクがかなり高いということで、やはり比較衡量してここを判断しているということで、てんびんに乗せるものは何であったかということは一つ一つ確認しておく必要がある。

 ただ、課長が言った対応で、どうも在庫がまだいけるようなので。ただ、やはりこれはもうないというのは一番のリスクだということになろうかと思います。

 以上です。

○田野崎委員長 室井委員、お願いします。

○室井委員 次のページのフィブリンのりのことですけれども、ちょっと気になったのは、ボルヒールですか。これは結構、多分オペのときにフィブリンのりは使われていると思っていて、すごく件数が多いですね。代替品としてCSLベーリングの製品があるのだそうですが、別な器械が要るということらしくて、この器械の値段とか数は、各病院で十分に対応できるようなものがあるのですか。

○金子需給専門官 今、CSLベーリング社に塗布器具の器械のほうもどのぐらいの在庫があるのかというのは一応確認しております。しばらくの間は大丈夫なのですけれども、どのくらいまでもつのかというのも、ちょっと今、確認中でして、その在庫の状況も踏まえながら、また必要な対応をとっていきたいと考えております。

○室井委員 あと値段ですね。どのぐらいするかということがわかりませんので。

○金子需給専門官 値段も関係してきますし、そういうものを踏まえまして。

○室井委員 つまり、病院ではこれは多分新規採用で購入するので、その値段を誰が払うかという問題になると思うのです。ですから、その辺も結構微妙な問題なので、これは余り安易に代替品の器械を買うと決めるのはちょっと問題があるかな。例えば、化血研が買うとかは可能なのですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 弊社のボルヒールも、CSLさんのベリプラストPも、塗布器具という専門器具につきましては、それ専用品ですので、薬剤に備えて無償提供をやってございます。

○室井委員 薬剤を購入すれば、器械は無料でついてくると考えてよろしいのですか。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 製品と一緒に納入されるわけではなく、製品を買われたところに対し、いろいろな器械がございますので、それの用途に応じた形での塗布器具を別途無償でお届けさせていただくようになっております。

○室井委員 では、ここでは費用は生じないということなのですね。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 医療現場からの費用は生じません。

○室井委員 わかりました。

○田野崎委員長 岡田委員、お願いします。

○岡田委員 ボルヒールの国内シェアは何割ぐらいなのですか。

○化血研坂本分画事業部門副部門長付次席 化血研の坂本でございます。

 ボルヒールのシェアは、液状フィブリン糊だけでは約7割です。あと、シート状のタコシールというものとボルヒール、ベリプラストを加えますと、大体48%ぐらいのシェアを持っています。

○田野崎委員長 ここにありますように、未定、未定というのは、実際いろいろな委員の先生方御指摘のとおり、ほかの製剤で間に合うかというと、臨床現場はなくなってしまうと非常に、やはりほかの代替品があってもそれだけでは十分ではなくて、いろいろな混乱を生じていることは確かでありますので、なるべく早く対策を立てていただきたいと思っております。

 また、化血研の製品の流通については、本日の在庫データなどを踏まえて、いわゆる買い占めなどが行われないように、化血研の関係者の方からも御協力をお願いしたいと思います。例えば、化血研の製剤を使っていいですよと言われたときに、MRの方が今までどおり使えるようになりましたからと言われると、何も問題がなかったかのように医療現場は思うのではないかと。事実、私もそのように化血研の方から御説明を受けて、そのような印象をちょっと持ちました。だから、やはりそこのところは何も問題がなかったということではないということを十分皆さん認識していただかないといけないと思いますし、それが伝わらないといけないのではないかと思います。

 本日、ここで終わりにすると非常に中途半端なものではないかと思いまして、一応、この緊急の逼迫したニーズに対しては、事務局側からこのようなアイデアとして提示していただいて、これでいいのではないかということで皆さんの御同意を得たわけです。ただ、化血研の方に対しては、今後どのような対策を実際に考えていらっしゃって、どういうタイムスケジュールでされていくかというのを、より具体的な形で納得のいく説明というのが本当は私たちが求めているものではないかと。先ほど、時系列的にどのように今回のことがわかってきたかとか、そういうことも含めて明確な御説明をしていただきたい。

 それから、今後どういうことをしていったらいいのか。具体的に、例えば外部調査員の方がちゃんと入って、それで調査委員会が立ち上がっていろいろやられているのかどうかとか、少し私たちもわからないところがありまして、このまま過ぎてしまうと何となく終わってしまうようなことがあって、皆、委員の先生方は御心配されているのではないかと思うのです。

 ということを踏まえまして、まず、化血研の方から今後のプランについてとか、何か御説明をしていただければと。それから、それに基づいて、委員の先生方から、こういうこともやるべきだという意見とか御提案があれば、それもいただければと思います。よろしいでしょうか。

 化血研の方から、よろしくお願いします。

○化血研宮本理事長・所長 今回の件については、本当に大きな問題であると私どもも認識しております。現在は内部でのヒアリングで実態を調査しているところでございますが、内部だけで済む話ではございませんので、やはり外部の専門家も入れた形で今後、実態の調査をしていこうと思っております。そういう中で、いろいろな面が明らかになってくると思いますので、それは出ましたところで御報告いたすつもりでございます。

 今後の対応につきましては、もちろんこの製品を出荷するということは非常に重要なことで、それに対して一生懸命頑張っているところでございますけれども、それに加えまして、これはそれだけの問題ではなくて、やはり私どもの古くから引きずってきた企業体質、あるいは経営の問題、いろいろな大きな問題をはらんでいると思いますので、そういうことも含めて、この体制の強化、特に信頼性保証体制の強化、ガバナンスの強化、コンプライアンスの強化、そういう観点から体制をつくっていきたいと思っているところでございます。

○田野崎委員長 ほかはよろしいでしょうか。

 そうしましたら、委員の先生方から御意見を。

 では、山口委員から。

○山口委員 まだちょっと消化不良というか、わからないままで議論をさせていただいているのですけれども、結局、こういう話は、いわゆる生物由来原料基準ができたて、特生・生の指定をやったとき議論とか、過去の経緯からそういうものをきちんとやっていこうという趣旨で始まったのに、一番心配しているのは、そういう過去のところまできちんとフォローアップできるのか、あるいはできていないのか、それはやはり明らかにしていただ玖必要があると思います。要するに血液製剤の安全性全般にかかわるような問題になるかと思うのです。

 だから、先ほどからきちんと聞きたかったのは、過去のどういうところから、どうなっていくのか、そういう記録はきちんとあるのか。そういうことを踏まえた上で議論をしたり、あるいは何を改善すべきかというところをやっていただく必要があるのかなという気がします。

○田野崎委員長 大平委員、お願いします。

○大平委員 今、先生方からのいろいろなお話がありましたけれども、一番、私自身として大きな問題は、90年前後からヘパリンの問題が隠されたままずっと、それで、きちんと報告もしない形で製品化されている。それがおおよそ大丈夫だろうというような感じで今まで来たということが、私たちは患者としても、人間モルモットみたいな感じで、とても不快感もあります。それから、企業として、製薬会社というのは大変生命の問題に関与した大切な企業なので、そこでの自覚として、患者が人質になっているような感じでのこういう議論はとても許される問題ではないなと思います。

 あと問題で、やはり1つ大きいのは、献血血液国内需給を目指してやっている中で、献血者への責任というのも大きな問題だと思うのです。せっかく貴重な献血血液をいただいて、そして血液製剤をつくっていただいているというところがありますけれども、それがこういう形で出荷停止になるとか、そういうことがあるということはやはり大きな問題だと思います。

 そして何よりも、せっかく献血血液による国内需給というものを達成しようということで国を挙げていろいろな形で、いろいろな活動も含めてやっている大きな課題に対しての影響というのが、とても大きな問題だということは、やはり自覚していただきたいなと思います。

 その上で、きちんと企業の風通しの問題ですとか、どのような問題がこの原因かということとかは精査していただいて、そして、こちらの運営委員会のほうに報告していただく。その都度わかった段階で報告していただけると一番ありがたいのですけれども、血液対策課を通していろいろ上がってくると思いますので、ぜひそうした形で逐次報告が私たちのわかる範囲で見えるようにお願いいたします。

○田野崎委員長 岡田委員、お願いします。

○岡田委員 今回、ヘパリンの添加ということが承認書と違うということなのですけれども、化血研は非常に多くの製剤をつくっておりますので、ほかの製剤の製造工程も承認書に書いていない方法に変えてしまったという可能性もあるかと思いますので、これを契機に、ほかの製造工程をもう一度承認書と照らし合わせて調べてもらって、承認書にない方法で製造していれば、速やかに対策をとっていただきたいと思います。

○田野崎委員長 花井委員、お願いします。

○花井委員 ほかの委員の先生方がみんなおっしゃったとおりですけれども、私が一番気になるのは、何がどう起こったのかさっぱりわからないのです。これは化血研固有の問題なのか、血液製剤固有の問題なのか、また、人的な問題なのか、システムの問題なのか、これがわからないと、ほかのメーカーはとばっちりかもしれませんが、業界認識とかも含めて、血液製剤の収率というのは何十年の間、結構企業秘密でいろいろ収率を上げる工夫をしてきているはずなのです。そういう意味ではアップデートをしてきた話なので、当然そういうことはあろうかと思うのですけれども、では、ほかのメーカーはそのたびにちゃんとやっていたのか、化血研だけがやっていないのかとか、その辺がわからないですね。なので、やはり今回の件は徹底的に過去にさかのぼって調べていただいて、その情報は明らかにしてほしいと思います。

 先ほども10年前と言ったら20年前に一気に倍に延びたりして、そういう議論はもうしたくないので、きっちりとデータを示していただいて、説明していただきたいと思います。

 1つ気になるのは、一生懸命供給を早くみたいな話をおっしゃっていますが、気持ちはわかるのですが、やはり供給を早くということの前に大事なことがあるのではないかと思いました。

 以上です。

○田野崎委員長 室井先生は何かありますか。

○室井委員 私も皆さんと同じ意見で、やはりけじめが要るかなということと、私も専門家ではありませんけれども、時系列で起こったことがよくわからないのです。多分善意でしたのでしょうけれども、その善意が逆に悪い方向に出てしまって、大きな企業のイメージを傷つけていると思いますので、ぜひどこかの会でこの真相を、明らかなことを簡潔にわかるような形で示してほしいと思います。

 以上です。

○田野崎委員長 どうもありがとうございました。

 まとめられているかどうかわかりませんが、どういうことが、どのぐらいの範囲までに及んで、いつから起こってきたかということについて、やはり明らかにして、それをちゃんと報告、説明していただきたい。それから、そこのもとにある体制なり、先ほどのガバナンス、コンプライアンスの問題、そういうものについても評価をしないといけないということで、それに対してどういう方策で評価していくかということが内部的なものだけでは恐らく不十分であって、外部の委員の方々が入って、それで明らかにしていただいて、もしかすると今回、化血研の問題だけではなくて、同じようなことがほかの企業のところにも及んでいる可能性があるかもしれないということを私たちも感じているところであります。そういうことで、しっかりけじめをつけないといけないという御意見だったかと思います。

 何か最後、言い足りないこととかがあればと思いますが、よろしいでしょうか。

 お願いします。

○化血研千北常務理事・分画事業部門長 大変貴重なお時間で申しわけないのですけれども、私の発言で1つ、この場で訂正させていただきたいと存じます。

 先ほど、ヘパリンの投入について、添加の影響について当局と情報を共有している、情報を提供していると私、申しましたけれども、私の全くの事実誤認でございます。この場をかりておわび申し上げます。軽々な発言をしてしまいまして、大変申しわけございませんでした。

 以上でございます。

○田野崎委員長 そうしましたら、細かく事実を踏まえて、今後いろいろ対策を考えていただければと思います。

 本日の議題は以上ですので、事務局に議事を戻したいと思います。

○浅沼血液対策課長 1点だけ済みません。議論の中で確認をしないといけなかったことがありました。

 資料1-2-マル1の別紙2、バイクロットの製法の話で、国が承認した方法とは異なる方法という先ほどの議論がありまして、その中で、つくり方が一部違う、工程が違うのと、使っていないはずのヘパリンを使っているということはわかったのですが、添加物の量が違うのは記載が違うのではないかという御意見があって、化血研の方もそうだと言っていたのですけれども、実は考えてみたら、バイクロットは7因子、10因子だけではなくて、アルブミン、アンスロビンが絡んでいるというのは皆さん御承知のとおりですが、アルブミンとアンスロビンをつくる際に、例えば安定剤などの添加量が違うということは化血研さん、事実としてあるのですね。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 アルブミンにつきましては、その添加剤の量が異なりますので、すなわち、そのアルブミンを添加剤として使っているバイクロットも、添加剤の量は異なるという理解が正解でございました。申しわけございません。

○浅沼血液対策課長 となれば、今のお答えのとおりでありまして、添加物の量が違うということも含めて、バイクロットは承認した方法と異なる方法でつくっていたということでよろしいですね。

○化血研羽室分画事業部門開発部次長 はい。

○浅沼血液対策課長 以上です。

○花井委員 大丈夫ですか。二転三転しているようですけれども、最後に紙を出すときにはくれぐれも確認をして。

○浅沼血液対策課長 ですから、先ほど議論の中で、バイクロットは添加物の量が違うということはないのだとおっしゃったので、今、改めて確認をしたところです。やはり先ほど申し上げたとおりで、添加剤として使われているアルブミンについては、アルブミンを製造する際の添加物の量が異なることが確認できたので、今、化血研に確認したところ、そうだという話が得られたので、であれば、製品としてのバイクロットも、国が承認した方法とは異なる方法とは何ぞやという、この3点セットは満たしているということです。

 先ほど、これは違うのではないかという話がありましたので、再確認をしました。

○花井委員 参考人の先生がおられたときにやった話で、帰られているわけではないですか。もうちょっと厳密に話してもらわないと、二転三転して、一番最後にやっぱり確認しましたでは、参考人の先生方にも失礼な話になります。だから、もういいので、きっちりしたデータを見せてから説明いただくということで、口頭であれこれ言うとそういう行き違いがあるというのは遺憾ですね。

○浅沼血液対策課長 わかりました。すみません。再度、確認しておりましたので、申しわけございません。

○田野崎委員長 何かまだ足りないところとかがあればですが、これで終わりというのではなくて、恐らく慎重に確認をしないと、これで安全だと言い切るのは全く無理な話だと思いますので、先ほどまとめさせていただいたようなことも踏まえていただいて、また御報告をいただきたいと思います。

 それでは、こちらからは議事を戻すということで、お願いいたします。

○近藤課長補佐 田野崎委員長、長い間ありがとうございます。

 終了時間を超えてしまい、委員の先生方には申しわけありませんでした。

 次回の運営委員会の日程は、別途御連絡差し上げたいと思います。

 本日は長時間にわたり、委員の皆様、本当にありがとうございました。

 これにて、「平成27年度第2回血液事業部会運営委員会」を終了いたします。


(了)

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