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2015年2月24日 平成26年度第1回 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会) 議事録
保険局医療課
○日時
平成27年2月24日(火)
13時00分~15時00分
○場所
全国都市会館 第1会議室(3階)
東京都千代田区平河町2-4-2
○出席者
委員
福井分科会長、小山分科会長代理、秋下委員、和泉委員、井原委員、岩中委員、北川委員、斎藤委員、佐々木委員、真田委員、鈴木委員、田中委員、本田委員、松野委員、松村委員 |
事務局
宮嵜医療課長、佐々木企画官 他 |
○議題
1 平成26年度改定における評価について
2 次期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価について
○議事
○福井分科会長
それでは、時間になりましたので、ただいまより平成26年度第1回「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について報告いたします。本日は、渥美委員、大滝委員、重藤委員、福田委員、米山委員が御欠席です。
議事に入らせていただく前に、前回の会議以降に事務局に人事異動がありましたので、紹介をお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
それでは、事務局を御紹介させていただきます。
まず、医療課長の宮嵜でございます。
○宮嵜医療課長
よろしくお願い申し上げます。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
薬剤管理官の中井でございます。
○中井薬剤管理官
中井です。どうぞよろしくお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
医療技術評価推進室長の林でございます。
○林医療技術評価推進室長
どうぞよろしくお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
また、私、金光が本日、事務局の説明を担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○福井分科会長
それでは、続きまして、事務局から資料の確認をお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
では、事務局より資料の確認をさせていただきます。
座席表、議事次第に続きまして、右上のクレジットをご覧ください。技-1がホチキスどめ。その後、技-2-1、横紙で技-2-2、そして技-3-1、その後に技-3-1参考が1と2で続きます。技-3-2がホチキスどめであった後、技-4。最後、参考として名簿がついてございます。
乱丁、落丁等ございましたら、お申しつけください。
以上でございます。
○福井分科会長
よろしいでしょうか。
それでは、本日、2つの議題が用意されております。
最初に、「平成26年度改定における評価について」。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。
では、診調組技-1の資料からご覧ください。こちらは昨年1月22日にこの医療技術評価分科会としておまとめいただき、中医協に報告をした資料でございます。1月22日付で最終的な医療技術評価分科会としての検討結果を取りまとめたということで記しているものでございます。
まず、「1 医療技術の評価に係る実施方法等」といたしまして、3月から6月にかけて、関係学会等から合計863件(重複を含む)の提案書が厚生労働省に提出されました。25年11月12日に行われた第一回の医療技術評価分科会におきまして評価案について検討し、その後、26年1月14日に行われた第二回の技術評価分科会におきまして、専門的観点を踏まえた分野横断的な幅広い観点から評価を行い、最終的な評価結果を取りまとめたものでございます。
2ページ、3ページに「医療技術の評価結果の概要」ということで、2ページが25年度第一回の分科会の検討結果でございます。
また、3ページが25年度第二回の分科会における最終的な評価のとりまとめ結果でございます。こちらの表に書いてございますとおり、医療技術評価・再評価の提案件数は、最終的には798件、重複分をカウントすると863件ということでございました。
○1として新規保険収載等の評価を行う優先度が高いと考えられる技術といたしまして135件。内訳として新規技術が57件、既存技術が78件でございます。
として医療技術評価分科会としては、今回改定では対応を行わない技術ということで、486件分類されて、○3医療技術評価分科会における評価の対象とならない技術といたしまして177件分類をしていただいたところでございます。
技-1の資料の説明は以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
ただいまの説明につきまして、何か御質問、御意見ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、次に進ませていただきたいと思います。「次期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価について」。
事務局から資料の説明をお願いいたします。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。では、ちょっと長くなるかもしれませんが、技-2-1の資料からご覧ください。
「平成28年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価に係る評価方法等について」ということで、資料を提示させていただいております。
「1.背景」でございますが、これまでの診療報酬改定では、学会等から提出された技術評価提案書を参考に、医療技術評価分科会において検討を進め、中央社会保険医療協議会総会へ報告を行ってきたという事実関係を書いてございます。
評価の方法といたしましては、関係学会より御提案いただいたものについて、医療技術評価分科会で、まず会議の事前作業といたしまして、外部有識者の意見を踏まえ、専門的観点から当該技術に関する評価案を作成し、会議において技術の概要と評価案を示し、分野横断的な幅広い観点から評価を実施する。そして中医協へ報告するという形となっていたところでございます。
参考までに、前回の改定時は重複を含んで863件御提案があったところを記載しております。
次の○でございます。平成26年度診療報酬改定におきましては、評価対象技術の中に、これまで対象としていなかった医科点数表の第2章特掲診療料の第1部医学管理等及び歯科の点数表の中での医学管理等、こちらを対象に加えたところでございました。
また、新しい技術と相対的に古い技術を整理する観点等から、様式の一部変更を行ったところでございました。
なお、先進医療については、実績報告等に基づき、先進医療会議において保険導入についての議論、また評価が行われているというところでございますので、従前より医療技術評価分科会における評価の対象外というふうにしていたところでございます。
さらに、新規特定保険医療材料等を用いる技術料につきましては、期中の収載時においては既存項目を準用した上で、診療報酬改定の際に項目の新設というのを行っているところでございます。
2ポツで「前回までの改定における状況」というふうにまとめてございます。医療技術評価分科会における医療技術の評価に当たっては、平成26年度改定も踏まえると、以下の3つの点について課題が見られたというところでまとめてございます。
アに「技術評価提案書の記載及び提出の方法」。飛びますが、3ページの後段以下、イのところで先進医療云々、ウのところで特定保険医療材料云々という形で3つ掲げてございます。
まず、アのところから御説明を差し上げます。2ページにお戻りいただいて、アの○1技術評価提案書の「未収載技術用」と「既収載技術用」の選択においては、記載要領に従って選択されていないという例があったということ。これはその下の※印、医療技術評価提案書の記載要領から抜粋しておりますが、「記載する様式は、下記に従い選択すること」という形で、(1)診療報酬点数表に収載されていない場合は、「保険未収載技術用」を用いること、(2)で評価を提案する技術が以下のいずれかに該当する場合は「保険既収載技術用」を用いることというふうにしていたところでございます。
特に既収載技術はポツが4つ並んでおりまして、3つ目のポツなどはよくあった例でございますが、既に診療報酬上評価されている技術であるものの、別の技術料として別途新設することが妥当と考えられる場合は、「既収載技術用」を用いるというふうに明示的に書いておったところでございます。
また、○2でございますが、技術評価提案書において、提案している技術と既存技術との差分を明確に記載する項目がないと。
※印で書いてございますが、実際には「効率性」の項目の中で提案技術と既存技術の比較を記述するというところになっておりましたが、差分として明確にする項目がなかったというところでございます。
また、それに関連して、○3添付されている文献等、先生方もご覧いただいていたところと思いますが、提案している医療技術の介入によって得られるアウトカムを直接的に示しているものではない場合が多く見られたというところでございます。
※印で書いてございますが、エビデンスレベルの高い文献というのが多く添付されているものの、文献で示されている内容と診療報酬で評価してほしい内容に直接関係ない場合というのが見られたところでございます。
○4使用する医薬品・医療機器等について、そもそも記載がされていない提案書であるとか、記載内容に不正確さが見られる場合が多く見られたところでございます。
※印で書いてございますが、評価に当たっては、使用する医薬品等の有無であるとか薬事承認事項について照会をしているところでございます。薬事承認されていない医薬品等を用いる技術は、そもそも評価の対象になりませんので、薬事承認に係る記載が不十分または不正確であると、事務負担が大きく増加するとともに、そもそも当該技術がどのようなものか、なかなか判別がしにくいといったことがございます。
○5でありますが、提案書の提出に当たりまして、概要版及び詳細版の2種類が設定されておりますが、記載項目にほとんど差がございません。また、電子媒体及び紙媒体で複数部提出する形式となっておりましたが、電子媒体を使うことで紙媒体は再現可能でございます。その上、提出者にとって負担となっている可能性があるというふうにしております。
実際には「正式版」として3セット、「簡易版」として5セット作成いただいていたところでございました。
ここまでがアとして掲げておった技術評価提案書の記載及び提出の方法でございます。
次が2つ目のイ、先進医療で実施されている技術についてでございます。実施医療機関との連携のもと、提案書を提出する学会と提出しない学会とがあって、評価の対象外というふうにしていたにもかかわらず、対応がさまざまでございました。
3点目、ウでございますが、特定保健医療材料等の新規保険適用により、次期改定までは既存項目を準用した上で診療報酬改定時に新設している技術料につきまして、以下のような実態があるということで、1)と2)を掲げさせていただいております。
1)は、診療報酬改定時に、関連学会から技術料の希望点数の詳細につきましてきちんと記載された提案書が提出され、新設する技術料の御検討、御議論を行っていただく場合があると。
2)といたしまして、改定時には提案書が提出されずに、中医協での総合的な議論によって技術料を新設するところでございますが、それまで準用していた項目の点数と新設された技術料の点数が異なっているために、改定後になって関連学会等から増点の要望書が多く提出されるという場合がございました。
ここまでの課題というのを踏まえまして、3といたしまして「平成28年診療報酬改定における評価方法等(案)」ということで掲げてございます。
以上のような問題点を踏まえ、平成28年診療報酬改定においては医療技術の評価の方法等を以下のようにしてはどうかということで、(1)と(2)というふうにしております。
(1)が「評価対象の技術について」ということであります。
まず、○1医療技術評価分科会における評価対象技術につきましては、前回と基本的には一緒でございます。原則、医科点数表第2章特掲診療料の第1部医学管理等から第13部病理診断、または歯科診療報酬点数表の第2章特掲診療料第1部医学管理等から第14部病理診断に該当する技術として評価されている、またはされることが適当な医療技術とするというふうにしております。
○2でございますが、こちらは先ほども課題のほうを掲げさせてございましたが、既に先進医療において実施されている技術に係る提案書を提出できることとすると。なお、提出された場合の取り扱いにつきましては、関連学会と先進医療の実施医療機関との連携も踏まえ、医療技術評価分科会としての整理等については議論を進めていくこととする。
○3、新規特定保険医療材料等により、平成28年度改定まで既存の診療報酬項目が準用されるものにつきましては、提案書を提出できるということを明確にさせていただいて、提案書が提出された場合には、その内容を踏まえて、技術料の新設を医療技術評価分科会において議論することとするという形。3つで掲げてございます。
(2)は「医療技術評価提案書の提出について」ということで、やや細かい内容になってまいります。
○1は、前回と一緒でございますが、新たな医療技術や再評価が必要と考えられる医療技術について、既存の技術と比較した有効性・効率性・安全性・技術的成熟度、倫理的・社会的妥当性、普及性等に関して、根拠を含め記載した評価提案書の提出を学会等に求めるということ。
次のページでアスタリスクつきで書いております。「学会等とは、日本医学会分科会、内科系学会社会保険連合、外科系学会社会保険委員会連合又は日本歯科医学会分科会の何れかに属する学会、日本薬学会、及び看護系学会等社会保険連合とする」。こちらは従前どおり、前回どおりというふうにしております。
○2以降でございますが、ここまでの前段の問題点を受けての解決策も含めて提示させていただいております。
○2技術評価提案書の提出方法については、紙媒体での提出を廃止し電子媒体のみでの提出とし、また、概要版、詳細版の区別を行わず、提案する医療技術の内容記載を1つのシートにまとめる。
○3「未収載技術」と「既収載技術」の選択の根拠が、提案書で明示されるようにする。
○4提案している技術と既存技術との差分を明確にするため、提案書において既存技術の内容を記載する項目を新設し、有効性(新規性、効果等)については既存の治療法、検査法等と比較した上で記載することとする。
○5既存の記載項目については、資料技-3-1のとおり、一部記載欄の順番を変更し、提案内容とその根拠を把握しやすい形式とする。
○6薬事承認されていない医薬品等を用いる技術に加え、提案書において薬事承認に係る記載が不十分である場合にも評価の対象としないこととする。
というふうにさせていただきたいと思っております。
資料は飛びますが、3-1の資料及び3-1の参考2をあわせてご覧ください。こちらは今回、ここまでの資料を受けて、案として提示させていただく技-3-1「医療技術評価提案書」と技-3-1参考2「平成26年度改定時の提案書」でございます。やや色が似通っておりますので、比べてご覧いただければと思います。
ページをおめくりいただいて、技-3-1の2ページをご覧いただくと、「保険未収載技術用」ということで、こちらで例示しながら御説明します。一番上のところ「以下の項目について、□のチェックを外し、いずれにも当てはまらないことを確認すること」ということで、「既収載技術としてやるべきこと」というふうに掲げられておった記載要領の項目について、そこには当てはまらないということを確認していただく中で、未収載か、既収載かというのをきちんと確認をしていただくというプロセスをとりたいと思っております。
また、中段以降「評価項目」というところでございますが、特に先ほどの資料の中で一部記載欄の順番を変更するというところも含めて、これまでと比べると、「○1申請技術の対象」、どういった患者さんが対象になる技術であって、「○2申請技術の内容」、どういった技術、どういった介入を行うものなのかというところがあり、○3のところで、では、既存、どういったものが実際に行われていて、○4、そことはどういったところが違うのかというところがあった上で、○5、その根拠としてどういうふうな研究結果があるのかという形で、記載欄の変更、記載欄の新設という形をとらせていただいているところでございます。
3-1の資料を少しおめくりいただきまして、4ページは「当該技術に使用する医薬品、医療機器又は体外診断薬について」ということになっておりますが、赤字のところ「記載が不十分であると判断した場合は評価の対象外になるため、必要事項を漏れなく記載すること」という形で、問題点として掲げていたことの対応策を提示しているところでございます。
資料技-2-1にお戻りください。
5ページ「4.実施スケジュールについて」というところでございます。「学会等における評価提案書の作成、医療技術評価分科会での評価等に必要な時間を確保する観点から、下記のスケジュールで実施することとしてはどうか」という形で、次の6ページに記載をしております。こちらは基本的には従前どおりのスケジュールという形で捉えていただいて結構かと思います。3月の上旬に提案書を配布し、6月中旬に提出の締め切り、重複や薬事承認などの確認作業を進めた上で、8~10月にかけて専門的観点を踏まえ、評価案を作成する。10月以降に評価案をもとに医療技術評価分科会で評価をいただき、評価結果を中医協の総会に報告するという形になっております。
なお、次の○でございますが、先進医療のところでも少し書かせていただいたところでございます。「先進医療に係る対応等、技術評価提案書やその記載要領の改正のみでは対応できない問題点については、今後議論を続けることとしてはどうか」ということで、ひとまずこういった形で学会からの提案書をいただくというプロセスについて、御審議をいただければ幸いでございます。
その後の資料が幾つかございます。技-3-2「医療技術評価提案書 記載要領」と書いているホチキスどめの資料がございます。こちらは、今回評価提案書を幾分変更させていただいておりますので、それに沿ってこのように提案書を書いてくださいというふうな形で我々から提示しているものでございます。
特に大きな変更点として御説明をさせていただくとすれば、1ページのところに「通則」という形で書いてございます。1ポツ(2)の中で、これは保険既収載技術用の話でございますが、下線の引いてあるところであります。新規特定保険医療材料等により新設される項目の点数について提案する場合も、明示的に既収載技術用を用いてくださいというふうになっております。
また、記載漏れ等の対応というところで、1ページ目の一番下「5.記載する事項がない項目については、当該項目欄に『特になし』と必ず記入すること」というふうに書かせていただいております。
また、2ページの中段以下のところ、「6.○4『有効性・効率性』、○5『○4の根拠となる研究結果』について」でありますが、「治癒率・死亡率・QOLの改善、診断の正確性の向上等について、○3で記載した既存技術の有効性と可能な範囲で比較した上で、両者の相違点がわかるように記載すること」。
3行下「なお、必ずしも提案する技術に関係のない資料を添付した例が多く見られたことから、資料と提案内容との関係性について明確にするよう注意すること」というふうに、やや念押し的ではございますが、書かせていただいております。
また、5ページ、12ポツの中の下側「なお、前回診療報酬改定時においては、当該項目の記載が不十分な提案書や、添付文書の添付されていない例が多く、適切な評価が非常に困難であった。当該項目の記載や添付資料が不十分な場合には評価の対象とならないため、十分注意すること」というふうに、こちらも念押しで書かせていただいております。
続きまして、技-4の資料は、実際に先生方に御評価をいただく際に用いていただく評価票でございます。こちらは基本的に大きく変更しておりません。ただ、1ページ目「2.コメント」のところについては、今回評価提案書の記載項目の順番を幾つか入れかえているところもございますので、それを踏まえてこの順番も変えさせていただいているという程度の修正をしているところでございます。
やや早口になって恐縮でございますが、資料の説明は以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。田中先生、どうぞ。
○田中委員
今、御説明の中にもありましたように、記載ミスが非常に多かったのですね。それで、僕らが評価票を書いた後に、いや、実は委員の先生、これは薬事承認されていなかったのですよとか、そういうのがぽつぽつあったりしたものですので、今回事前にチェックするのは、役所のほうでしていただけるのですか。それとも学会にそういうことをお願いするのでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。そちらについては、基本的には学会のほうで事実関係、使う薬剤とか医療機器をきちんとお調べいただくことが必要だと思っております。ただ一方で、なかなか調べ切れないこともあるというふうにこちらとしては承知しておりますので、そこはきちんとコミュニケーションをとりつつさせていただければと思っております。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。岩中委員、どうぞ。
○岩中委員
今回から先進医療に関しても少し評価をしましょうという、その入り口に入ったと思うのですが、この辺が非常に漠然とした書き方をしていただいてあって、現実的な問題として、先進医療で審議中のものについて、先進医療の審議の内容が審査をする我々評価者のほうに伝わらない状況で、どのような形で評価すればいいのかというその方法。
もう一つは、先進医療のAもBもあわせて、どちらも出てくる可能性があると思うのですが、特に先進医療Bのようなものも出てきたら、一応この評価の中に加えるという理解でいいのでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
先進医療について御指摘をいただきました。確かに先進医療というのは、基本的に医療機関が主導して実施しております。ですので、データの蓄積とかそういったところは基本的には医療機関が把握しているところというふうに思っております。
ただ一方で、技術によっては、きちんと学会と連携をしながら進めておって、また、保険収載の出口をどのように見据えるかというところ、さまざま取り組みがあるというふうに聞いているところもございます。したがって、全ての先進医療についてこの医療技術評価分科会に提出しなさいということを課していることではなくて、今回のように、先ほど申し上げたように学会と連携しながら進めているような技術については、その学会の取り組みというものをきちんとお出しいただいた上で、それをどのように評価していくかというのは、まさに今後出していただいたものを見ながら議論をしていただければいいかなというふうに思っております。
特に先進医療Aのほうは、このような説明でも大体成り立つ部分も多いかと思います。
一方、先進医療Bは、症例数であるとか適用基準というのはある程度厳格に決めた上で進めておって、それを学会としての取り組みと言われてもなかなか難しいという部分もあるかと思いますので、そこは適宜御相談をいただければいいかなと。必ずしも先進医療のものを必ず提出をしろというふうにしているわけではないというところを我々から言わせていただければと思います。
○岩中委員
ですから、先進医療で審議されている内容と出てくるデータと我々の評価との間にそごが生じる可能性が非常に大きいと思うのですが、そのあたりを誰がどのような形で解決をする方向で進めていくのか。その具体がわからないと、非常にトラブルが。先進医療会議のほうでここまで審議しているものをこういう形にするのかというような意見が出たときに、どういうふうに対応するのですかという質問なのですが。
○福井分科会長
どうぞ。
○佐々木医療課企画官
先進医療会議の事務局も医療課ですので、先進医療の技術が学会要望で出てまいりましたら、先進医療会議と調整させていただきながら、議論していただけるように準備したいと思っております。
○福井分科会長
小山先生。
○小山分科会長代理
全体の確認なのですけれども、今回大きく変わったことが2つあると思うのですが、1つは、今までは概要版と詳細版が出ていたのだけれども、これが1つにまとめられるということでいいのかということ。もう一つは、今まで紙媒体と電子媒体を両方出したのだけれども、電子媒体だけでよくなったと。この2つの理解でよろしいのでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。そのとおりで結構でございます。
○福井分科会長
これでかなり労力は軽減されるのですね。提出側もそうですし、評価する側もそうなるかもしれない。
小山先生、どうぞ。
○小山分科会長代理
評価するときも電子媒体で来るのですか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
そこは多分評価者の好みというのもあって、紙で見たいという方と媒体で見たいという方がいらっしゃると思いますので、そこは柔軟に対応できるように事務局機能として進めてまいりたいと思います。
○小山分科会長代理
余計なことかもしれませんけれども、全体を見るにはプリントアウトしたほうがいいし、個々は電子媒体でいいと思うのですが、ちょっと工夫していただければと。よろしくお願いいたします。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。鈴木委員。
○鈴木委員
申請する時に参考の論文を添付するということですが、その論文も電子媒体でPDF化され、一緒に提出されるようになるのでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
基本的にはそのような形で電子媒体にして提出いただくと。紙では基本受け付けないということになると思います。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。
会議は今まで通り紙を使ってやるのでしょうか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
はい。その方向で考えております。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。
ほかに何もありませんようでしたら、今、説明していただいた次期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価は、資料のとおりに進めていきたいと思います。よろしいでしょうか。岩中委員、どうぞ。
○岩中委員
今、ちょっと気がついたのですけれども、この資料の表紙のところに、従来ですとどこかの学会が1つ提案して、共同するといいますか、お互いに意見をする学会が連名のような形で、代表者、連絡先はどこかにあっても、学会がいっぱい羅列されていたと思います。それは多分早く通してほしいから、多くの団体がうちもうちもと連名するというのも一つの意味があるかもしれない。今回のこの評価書ですと、申請団体は、この見た目では1団体で、複数の学会が共同しているというのは、どういうふうな形で表現すればいいのでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。技-3-1と技-3-1参考2を比べていただきながらご覧いただければいいかなと思っております。1ページ目の一番下の3つ目の※印「複数の団体が同一技術の提案をする場合は、それぞれの団体ごとに提案書を提出すること」ということがまず書かれた上で、技-3-1をおめくりいただいて、3ページ目に「○15当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等」というところで、基本的にはほかの学会から連携して提出しているという旨をお書きいただければいいかなと思っております。
その旨は、技-3-2の記載要領の6ページ一番上、16ポツ○15の記載といたしまして、「また、本提案について連携している団体等がある場合はその旨明記すること」というふうに書かせていただいているところでございます。
○岩中委員
気になるのは、同じ技術を違う学会が書いて、内容がずれて、点数が違うので、私は外保連の代表もしておりますけれども、以前はそういうものを全部合わせるように各学会で調整をして、できるだけ整理整頓をした上で出すほうが、行政のほうも簡単ですし、審査する側も、何か同じようなものが回ってきたなということがないのでいいというふうな形で私は評価していたのですが、今回提案する学会がそれぞれ同じ技術項目、例えば内視鏡手術の場合に、内視鏡外科学会が出したり、消化器外科学会が出したり、あちらが出したり、こちらが出したりするのが、ところどころで、あれ、こちらとこちらで言っていることが違いますねというのは、それでよろしいということなのですね。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
それがよろしいかどうかと言われると、なかなか難しいところなのですが、今回評価提案書の提出を求める先の学会等といたしまして、技-2-1の5ページの上のような形で、包括的に取りまとめをしていただくような学会や何とか連合というところにお願いをしているところでございますので、そちらできちんとある程度取りまとめてお出しいただきたいと思っております。ですので、1つの技術に複数かかわるというところをなるべく一本化して出していただくことが必要ではないかと事務局としては考えているところでございます。
○岩中委員
全く同じ内容のものを、学会名と代表者名だけ書いたやつを例えば5種類出せとか6種類出せと。そういう理解でいいですか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
技術評価提案書としてはそこまで書き込んでいないところでありますので、むしろここでの御議論で、複数から同じものを出すときには、先ほどの記載要領等を含めて、申請団体名のところに複数を書いて出すべきだという御意見があれば、そういうふうに運用したいと思います。
○福井分科会長
どうぞ。
○小山分科会長代理
僕はそのほうがいいと思います。やたらに同じものがいろいろな団体から幾つも幾つも出てきて、それを整理する手間のほうがばからしいので、逆にそれを例えば外保連なら外保連でもってまとめていただいて、複数の学会、こことこことここの学会だということがちゃんと明記されていれば、それで十分ではないかと思います。
○福井分科会長
岩中委員、どうぞ。
○岩中委員
ちなみに、外保連でどういう作業をしているかと申しますと、学会は違いますけれども、同じ技術が出てくる。それを学会間で調整して、どの学会が一番その技術を通したいという熱意を持っているか、熱意勝負をしていただいて、そこに基本的に書いていただく。そこに書いていただいたものを関係する学会でもう一度見直して、これでよろしいということであれば1部にして出しているというのが、今まで外保連がやっておりました作業です。多分同じようなもので学会名だけ違い、連絡先が違うというものに関して、例えば行政の方や評価者の方が問い合わせをしようと思ったときに、4つも5つも学会があって、問い合わせたら、そんなの、出しましたっけと言われる可能性があるような評価書は書かないほうがいいのではないかなと。私自身、実務をやっているとそういうふうに思うのですが、いかがでしょうか。
○福井分科会長
いかがでしょうか。どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
おっしゃるとおりだと思います。そうしますと、例えば表紙のところできちんと複数の学会が名を連ねていただくと。1つのもので出していただくという形で対応させていただければというふうに思います。
○福井分科会長
もし別々に出てきましたら、事務局のほうから返却。相談して、統合してもらうようにするとよいのではないかと思います。
○岩中委員
例えば生体検査などですと、外科系の学会にもありますし、内科系の学会にもありますので、同じような技術が当然出てきます。いつも外保連は内保連と検査とかそういうものに関しては事前にすり合わせて、どちらで書きましょうかとかということをやっていますので、作業量のことから考えると、学会名を連ねるのがいいのか、関連する団体名として欄をつくればいいのか、その辺はお任せしますので、そういうふうな形にしていただけると助かるなと思います。
○福井分科会長
よろしいでしょうか。恐らく外保連、内保連のレベルの連携、横のすり合わせもあるでしょうし、一旦提出した後、事務局と相談してもらうというケースも出てくるでしょう。その方向でお願いできればと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○福井分科会長
事務局のほうもよろしいですか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
はい。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。鈴木委員、どうぞ。
○鈴木委員
些細なことで恐縮ですが、この提案書の技-3-1の2ページ目の最初、未収載と既収載をはっきりさせよというところの欄外、赤字で「※ 以下の項目について、□のチェックを外し、いずれにも当てはまらないことを確認すること」と書いてあるのですが、これはデフォルトモードでチェックが入っているのですか。それを外せと。何か二重否定みたいになってよくわからなくなってしまうのですが、外して当てはまらないことを確認する。「そうではない」ということだと外すということですか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
はい。
○鈴木委員
これは混乱を起こしませんか。即座に理解することが難しいように思えます。
○福井分科会長
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
ここは未収載と既収載の選択というところが余り徹底をされていない。また、記載要領で従前も記載しておりますので、それがなかなか徹底されない中においてどのように工夫ができるかというところで、このような形を提案させていただいております。
○岩中委員
それはもちろん結構なのですけれども、このやり方なのですが、当てはまらないということを確認したら、手書きだとチェックを入れますね。逆にこれは最初にチェックが入っているのですね。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
そうです。チェックが入った状態で、パソコン上で外していただくと。
○鈴木委員
外すのがオーケーの意思表示になるわけですか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
そうです。外していただくと、その枠の下に書いております「注意!上記のいずれかに該当しています」という文言が消えるという工夫になっております。
○鈴木委員
なるほど。そのようになっているのですね。これは両面印刷されているのでよくわからないのですが、実際には順番に進むわけですね。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
そうですね。
○鈴木委員
わかりました。
○福井分科会長
どうぞ。
○小山分科会長代理
前回のときもそうだったのですが、スケジュールが12月、すごくタイトになりますね。あそこら辺を今年は何か考慮するとかあるのですか。
○福井分科会長
いかがでしょうか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
先生方にも御負担をかけているところというふうに思いますので、事務局もできる限り頑張って御負担を減らせるように努力したいと思います。
○福井分科会長
事務局も膨大な作業をされているようですので。
○小山分科会長代理
そうですね。
○福井分科会長
ほかにはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
本日予定された議題は以上です。
そのほか事務局から何かございますでしょうか。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
事務局でございます。先ほどいただいた御指摘については、少し部分的に修正をさせていただいて、また座長のほうに御相談をしたいというふうに思います。
次回の開催については、後日日程調整をさせていただいて、御連絡させていただきます。
以上でございます。
○福井分科会長
それでは、本日の診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
どうぞ。
○金光医療技術評価推進室室長補佐
済みません。追加でございます。本日いただいた御意見を踏まえまして提案書を修正させていただき、分科会長に御確認いただいた後、中医協のほうにその内容を御報告するという形をとらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○福井分科会長
ありがとうございます。
これで終わりたいと思います。
<照会先>
保険局医療課企画法令第二係
03-5253-1111
内線3184
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