ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 年金局が実施する検討会等> 公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業検討会> 第7回公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業検討会議事録(2014年12月17日)




2014年12月17日 第7回公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業検討会議事録

○日時

平成26年12月17日(水)
14:30~16:30


○場所

中央合同庁舎5号館 専用第22会議室(18階)


○出席者

構成員

熊切構成員、佐々木構成員、佐藤構成員、関口構成員、殿村構成員、三浦構成員、原構成員、横尾構成員

厚生労働省

樽見年金管理審議官、大西事業管理課長

日本年金機構

町田国民年金部長、給付企画部石倉給付指導グループ長

○議題

(1)市町村向け情報発信モデル事業の実施について
(2)若年者向け情報発信モデル事業の実施について
(3)公的年金の分りやすい情報発信モデル事業 実施状況報告
   ・厚生労働省特設ホームページについて
   ・業務支援ツールモデル事業の実施状況について
   ・通信研修モデル事業の実施状況について

○議事

議事

(この議事録のPDF版を第7回検討会の資料ページに掲載しておりますのでご利用ください。)

〇司会
 それでは、定刻になりましたので、ただいまより、第7回公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業検討会を開催いたします。皆様お忙しいところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日の構成員の出欠状況ですが、阿部構成員より、雪による航空便欠航のためご欠席との連絡をいただいております。また、事務局からの出席者ですが、お手元の座席図の通りとなっておりますので紹介に代えさせていただきます。
 議事に先立ちまして、資料の確認をさせていただきます。本日は配布資料といたしまして、資料1-1. 市町村における国民年金手続促進モデル事業(電通PR)、資料1-2.パンフレット見本(電通PR)、資料1-3.動画構成案(電通PR)、資料2-1. 若年層に向けた国民年金保険料納付促進モデル事業(電通PR)、資料2-2.講義ワークシート案(電通PR)、資料3.公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業 実施状況報告(厚生労働省、あずさ監査法人、TAC株式会社)となっております。こちらを配布させていただいておりますが、よろしくご確認いただきたいと思います。不足等ございましたらお申し出ください。いかがでございますか。ありがとうございます。
 それでは、カメラの方はここで退室をお願いします。
 それでは、具体的な議事検討に入らせていただきます。本日は、市町村向け情報発信モデル事業について、若年者向け情報発信モデル事業について、公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業実施状況報告、以上三つを議題とさせていただきます。
 本日のタイムテーブルをご案内いたします。本日の検討会では、市町村向け情報発信モデル事業について45分程度ご議論いただき、続いて、若年者向け情報発信モデル事業について同じく45分程度ご議論いただきます。この中で構成員の皆様のご助言を賜ることを予定しております。最後に、情報発信モデル事業の途中経過や制作状況について25分程度お時間を頂戴してご報告させていただきたいと思っております。
 それでは、まず、市町村向け情報発信モデル事業について電通 PRから報告させていただきます。よろしくお願いいたします。
〇(株)電通PR
 電通 PR でございます。よろしくお願いします。それでは、資料1から説明させていただきたいと思います。ページをめくっていただきまして、右上2ページです。今日の議案としては二つございます。クリエイティブの表現を中心にご説明させていただきますので、そのへんをご助言いただければと思っています。議案1のパンフレットについてはサンプルをお見せしたいと思います。また、映像については動画をお持ちしておりますので、後ほどかけさせていただきたいと思っております。ポスターについては方向性を2案お持ちしておりますので、ご助言いただければと思っております。議案2は、それらのクリエイティブ表現が出来上がったときに一般の方々がモニタリングをしますので、その調査項目についてご助言をいただきたいと思っております。少しボリュームがありますので、早速クリエイティブの表現についてご説明をさせていただきたいと思います。
〇(株)電通PR
 それでは、ご説明させていただきます。4ページをご覧ください。パンフレット制作コンセプトについてご説明させていただきます。パンフレット制作の目的をもう一度確認させていただければと思っております。窓口業務の軽減ということで、窓口に訪れる前に相談内容を明確にさせるため、最低限の知識を持ってもらう情報ツールとして制作いたします。制作のポイントとして6個書いてありますが、ビジュアルインパクトのあるアプローチを創出していきます。シチュエーションを設定し、自分に照らし合わせられるアプローチを意識します。ホワイトスペースという手法で、使いやすさ、読みやすさを追加し、読み手を疲れさせないモダンなデザインにすることを目的としています。文字情報をインフォグラフィックスでの表現に変換し、すっきりと読みやすくまとめております。難しい言葉はなるべく平易なワードでまとめております。ページ構造は、一般的なページを追いながら伝えていく多層連結型ではなく、テーマごとに分類したオムニバス形式とし、全体としての情報は重複しますが、必要な情報に早く接触できるよう配慮しております。
 それでは、早速ではありますが、資料1-2のパンフレットをご覧いただきながらご説明させていただければと思っております。おめくりいただきまして、「公的年金はじめのはじめ」という表紙があるかと思います。こちらの内容は今アテで入っていますが、最終成果物では若年層の授業に対してのアンケートで共感を得られた内容をここに反映していくというかたちで考えています。今入っているものはあくまで暫定のものとして入れておりますので、そのようなご理解でお願いします。
続いて、「20歳になったら国民年金」です。国民年金加入手引きの学生用ということになっています。こちらは、学生さんがこちらだけ見ていただければ、加入と免除手続きといった手続きが全部分かるようにということで一つにまとめております。
1枚めくっていただきまして、まず、なぜ年金に入らなければいけないのか、なぜ必要なのかというところを認識してもらい、加入する手続きはどうすればいいのか、どう払うのか、支払えない場合の手続きはどうすればいいのか、そういうものを入れていこうと思っております。
3ページの加入手続きの必要書類のところですが、今は届出書のみが入っていますが、学生納付特例制度に必要な書類も今後ここに足していきたいと考えおります。
 数ページめくっていただきまして、制作中の一般のほうではございますが、一般のほうも同じ考え方で制作していきたいと思っております。
おめくりいただきまして、免除・猶予制度です。こちらのビジュアルは、ラーメン屋さんが屋台をひいて、「開業したてで保険料までの余裕が今はないんだよな」とちょっと考えているビジュアルでございます。これは、けっしてラーメン屋さんが貧しいというわけではなく、後半に納付についてのページがございまして、こちらのページで実はこのラーメン屋さんが大繁盛して忙しくなり、そして、払いに行けなくなったときにどうしたらいいのかという表紙になっています。そういうところまで考えて作っております。免除・猶予に関しては、見て分かる効果を重視したアプローチでまとめております。
続きまして、障害基礎年金についてです。障害基礎年金に関しましては、二つ表紙のビジュアルをお出ししております。一つは、事故で病院に入り、目を覚ましたら子どもの笑顔があったという内容の表紙です。もう一つのほうは、視覚的に認識してもらうためにさまざまな障害を持った人たちが出ているというビジュアルになっております。最終的には、こちらはアンケート調査を取らせていただいて、その意見を最終的な成果物に反映できればと考えております。
障害認定の内容に関しましては、障害年金の手続きにはいろいろな工程があるということが分かっていただけるように、さらに、タイムラインに沿ってこういう流れで手続きをすればいいということが分かるようにしております。
続きまして、遺族基礎年金についてです。遺族へのやわらかなトーンで共感してもらい、申請と行動を起こしてもらえればという思いで表紙を作っています。内容に関しましては、重要な制度であることの認識と手続きに関して取りまとめております。
続きまして、老齢基礎年金でございます。こちらも表紙を二つ制作しております。「息子夫婦が近くに越してきた。孫の面倒はまかせなさい。私たちがいろいろ楽しませてあげるからね。大丈夫、私には年金がついている」というものと、もう一つは、「今日は娘夫婦が孫を連れて遊びにくる。イチゴのケーキが好きだったわね、と妻。おいおいそんなに孫を甘やかすんじゃないよ。私が買ってきたおもちゃだけで十分だ」という二つを制作しております。一つは、孫の楽しい生活を思い描くおじいさん。もう一つは、ご夫婦で一緒に過ごしていく夫婦の姿を描いております。内容に関しましては、受け取りの際のさまざまな情報をお入れしております。
最後になりますが、「手軽に納めよう国民年金の保険料」ということで、納め方のお話をさせていただきます。口座振替、クレジットカード、インターネット、コンビニでのお支払いというところと、早割と前納という納め方をお伝えしております。駆け足ではありますが、パンフレットはこのようなかたちで作っております。
 続きまして、動画についてご説明させていただければと思います。動画を流したいと思いますので、ご準備をお願いします。すみません。立ち上がりまでお待ちください。事前にご説明をさせていただきますと、現状、動画のテンポが速く1分に満たない動画になっておりますが、もう少し動き等を足して1分の動画になります。また、現状では音楽、SE、効果音等が入っておりません。最終的なものにはそれぞれ音楽とSEが入り、ナレーションもプロの方に喋っていただくかたちになると思いますので、出来上がりはもっと良くなるはずです。少々お待ちください。では、流します。
(動画上映)
ありがとうございます。現状まだ仮の仮ではありますが、方向性としてはこういう方向性で作っております。
それでは、資料1-3の動画のストーリーボードをご覧ください。まず、1番の年金加入編ということで、先ほど見ていただきましたライフスタイルが変わったらというところでございます。年金の手続きのし忘れの多いこれらの人生の岐路のところをお伝えしております。
続いて、2ページ目です。こちらは免除手続き促進編ということで、免除手続きをしてくださいということです。真ん中の失業のキャラクターが今服を着ていない状態ですけれども、実際には服を着ているものになりますので、こちらは失礼いたしました。一番上から、免除手続きに出ていたラーメン屋さんが出てきて、お金が払えないなと思っています。真中の人は失業してしまって困っている人。三つ目は、住んでいた家が風で吹き飛ばされてしまう。3匹のこぶたのような表現方法となっていると考えていただければと思っています。保険料をちゃんと払って、障害年金や遺族年金を受け取るようにしましょうということでこの動画はまとめております。
 続きまして、次のページです。障害年金のお話をさせていただきます。障害年金は、いろいろな表現が少し難しいところもあり、障害年金を申請するにあたってのポイントをまとめる動画とさせていただきました。いろいろな症状が対象になること、所得制限がなくても申請の対象となること、「5年にさかのぼり」というのは診断書の保存期間が5年のため、5年間にさかのぼり申請することができますということをお伝えしています。身体障害者手帳の等級が障害年金の等級にそのまま当てはまるわけではないということ、認定には多くの基準があり、いろいろなやり取りを重ねて一つ一つ進める必要があるということをお伝えする内容になっております。
 続きまして、4ページ目です。「年金をもらう日」ということで、老齢と遺族年金についてお伝えしています。一番上は仕事を引退される方のお話です。二つ目は、息子を電車のホームで見送る女性。つまり、ライフステージが次のセカンドステージに入るという場面をお伝えしています。そして、一家の大黒柱が亡くなってしまうという絵です。こちらで遺族年金についてお伝えしています。これら老齢、遺族、障害も含めて公的年金の保険料を支払うと、保障を受けることができるということをお伝えするための動画を作ろうと思っています。動画に関しては以上でございます。
 検討会資料に戻っていただきまして、16ページです。ポスター制作概要ということでご説明させていただきます。ポスター制作のコンセプトとしまして、A案、B案の2案を制作予定でございます。最終的に被保険者の方のアンケート調査を通して訴求力のあるポスターを制作したいと思っています。
まず、A案です。免除制度の自分事化ということで進めていこうと思っております。パンフレットの免除制度のところが分かりやすいと思いますが、まず、自分事化するビジュアルを載せて、若年者納付猶予制度・免除制度というものがあるということを認識してもらう、そういったポスターになると思います。
続いて、B案です。申請メリットから分かる若年者納付猶予・免除制度ということです。前後してしまいますが、資料1-2のパンフレットの「20歳になったら国民年金」のページの次のページに「国民年金ってなんのためにあるの」というページがありますけれども、こちらに書いてあるように、年間の事故発生件数が66.5万件に対し全国の18歳以上の障害者数が700万人にもなっている。これはものすごくインパクトのある数字だと思うんですけれども、こういう実際の数字をお伝えしながらインフォメーショングラフィックスの表現でポスターを作るといったことを考えているのがB案でございます。ポスターに関しては以上です。
それでは、19ページです。モニタリング実施概要についてご説明させていただきます。
〇(株)電通PR
 モニタリングの実施概要ですけれども、今ご説明させていただきました制作物を完成した際にインターネット調査や市町村へのヒアリング等を通じてご意見をいただいて、最終成果物に仕上げていきたいと思っております。パンフレット、映像についての印象や、見て理解したこと、そして、分からなかった部分をあぶり出して、最終成果物に反映させたいと思っています。ポスターに関しましては、今A案、B案という方向性がございますので、このモニタリングを通じて最終成果物をどちらにするかということの判断材料にしていきたいと思っております。こちらにつきましても、こういったことを聞いたほうがいいのではないかなど助言をいただければと思っております。説明は以上です。
〇司会
 ありがとうございました。それでは、ただいまのご説明に関しましてご質問ご意見をいただきたいと思います。本日の検討会におきましては、電通PRよりパンフレット、映像の具体的な制作物とポスターのコンセプトがお示しされておりますので、それら制作物についてご助言を賜りたいと存じます。また、モデル事業においては、主に一般の被保険者に対するアンケート調査、市町村担当者に対する任意アンケート等を実施するとのことでしたが、これらのアンケート調査に対するご助言も併せて賜れれば幸いでございます。それでは、何かございますか。では、殿村構成員お願いいたします。
〇殿村構成員
 とても素晴らしいポスターで私も感動しました。最初の「公的年金はじめのはじめ」というものですけれども、これは国民年金では駄目なのでしょうか。他の表現が国民年金になっていることら加え、私たちは国民年金のほうがピンとくると思うのですが、公的年金にしなければいけない理由があるのであればお聞かせいただければと思います。
〇(株)電通PR
 お答えいたします。「国民年金はじめのはじめ」の1ページ目で、まず厚生年金のこともお伝えしているというところが一番のポイントとして公的年金と伝えているところではあります。それに加えまして、後でご説明差し上げますけれども、若年層の授業において税と社会保障全体のことについてもお伝えする予定であります。そういう意味でいうと、大きな意味で公的年金とこちらは書かせていただいております。
〇殿村構成員
 分かりました。公的年金というのはあまり一般の方々には分からないのではないかと思いましたので、国民年金や厚生年金という言い方も少しあわせたほうがいいと思いましたので、参考にしてもらえればと思います。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかがでしょうか。関口構成員お願いいたします。
〇関口構成員
 先ほどの公的年金の関係ですけれども、公的年金ということでパンフレットを全体的に見させてもらって、大変見やすくて分かりやすいという感じは受けています。「公的年金はじめのはじめ」の1ページの「公的年金制度ってナニ?」という中に、国民年金の関係がここだけ表示されている、これから意見を聞いてという話を聞いていましたので、厚生年金等にも障害年金や遺族年金などありますので、基本的には公的年金で統一したほうがいいのではないかという感じがしました。以上です。
〇司会
 ありがとうございます。大西課長お願いいたします。
〇大西課長
 今、国民年金で揃えるか、公的年金で揃えるかという点で両論あったように思いますが、これは国民年金の事業なので国民年金で揃えていったほうが統一感もあるというふうに考えます。
〇司会
 ありがとうございます。熊切構成員お願いいたします。
〇熊切構成員
 「20歳になったら国民年金」の構成ですが、大多数の方は老齢基礎年金というような生活の仕方だと思うのですが、「20歳になったら国民年金」の場合は、冒頭、事故とか障害者数とか、こういうときにすぐに入れますというところがクローズアップされている内容でまとめたいということでよろしいでしょうか。
それから、2ページ目ですが、障害基礎年金、遺族基礎年金、老齢基礎年金というものがありますということで、一番下が学生納付特例制度なので、このパンフレットの中で20歳の学生さんたちに伝えたいところが結構バラバラしてしまっているように思ったので、このへんの構成の考え方を確認させてください。
〇(株)電通PR
 何のために入らなければいけないのかをまず考えいただくというところで、この2ページがあります。基本的にはこれは学生さんのための物なので、その気持ちが熟成されたところで、学生納付特例という制度がありますと伝え、そういうことがあるという知識を得たうえで加入の手続きをしてもらい、加入した後の保険料は月額15,250円である、そして、支払い方はいろいろある、と学生さんの気持ちの流れとしてそういう流れなのではないかというところで考えた次第でございます。
〇(株)電通PR
 すみません。変わりました。まず、この学生に向けた情報の訴求に関しましては、今学生さんが国民年金を納付することがどうして必要なのか、どうして20歳になると入らないといけないのかというときに、学生さんの意見としましては、自分とどう直結しているのか分からないという意見が結構多かったので、まず、学生さんにとって一番国民年金が助かるということ、例えば通学中に障害などを負ったときに障害基礎年金というものがもらえますというところをまず理解させた上で、自分のための国民年金だというところを認識していただきたい。
次のページにいきますと、タイトルで「国民年金ちょっと解説」というところがございますが、これはその他にも知っておいていただきたい国民年金の特徴としましては、三つの安心が一つの支えになっている年金制度だということを理解していただきたい。学生さんの調査によりますと、今後自分たちが払った分、もっと大人になって何十年か経ったときに国民年金ってどうなっているのかという不安を抱いている方が結構多いものですから、そういう意味で、時代の変化に合せてしっかりと生活を支えていく構造になっていますということをお伝えします。「だから、必ず納めなければいけない」と義務というちょっと強い言葉をやわらかく表現しています。ただし、未納のままでいると、障害年金や将来の老齢年金が減額されることがありますので、未納のままいるのではなく、もし保険料を払えない、困ったと思ったときは、学生納付特約制度という制度を利用して、未納のままでは駄目だというメッセージを伝え、それが理解いただけたら、手続きの話にもっていくという流れを考えています。学生さんの心理的な状況調査によっての構造、流れになっております。
〇司会
 ありがとうございます。よろしいでしょうか。他にございますか。佐藤構成員お願いいたします。
〇佐藤構成員
 まず、中身の前に表紙のことで思ったことですけれども、こちらのパンフレットを置くときに、机の上に置くならこの感じでいいと思うのですが、通常パンフレットはパンフレットラックのような物に入れると思うので、一番下の一番目的になる部分が全部隠れてしまうと思います。例えば、最初の「公的年金はじめのはじめ」はやはりデザイン的には下のほうがよろしいと思いますが、上にあったほうが市民の方が取りやすいというか分かりやすいと感じていますので、そのへんは工夫していただければと思います。
 あとは、「学生さんも20歳になったら国民年金」についてです。学生さん向けに作られているというお話が先ほどありましたけれども、2ページ目のところに「保険料は必ず納める。それが日本のルールです」という納めることが基本ですと書いてあるのはいいですけれども、その前にまず国民年金に加入することが最初で、その後に納めるという言い方のほうがいいのではと思いました。加入することが前提で、次に納めるではないかと思います。納めるだけでは基本的なところが抜けているような気がしました。
〇司会
 ありがとうございます。他によろしいでしょか。いかがでしょうか。佐々木構成員お願いいたします。
〇佐々木構成員
 資料1-2の免除・猶予制度についての部分ですが、2ページの免除制度の手続きの上の段の箇所で、一番右の所の緑の部分で「免除期間中に納める保険料(月額)」という欄がありますけれども、この表示の字をもう少し大きくしたほうがいいのではないかと思いました。
加入者サイドから見ると、全額免除になった場合にはいくら払うのか、4分の3免除になったときにはいくら払うのかという金額をおそらく一番知りたいと思うので、状況によっては保険料の共通の15,250円というこの欄は削除してしまって、実際に払う一番右端の列をもう少し大きくして強調したほうが、自分事化という部分が非常に大きなキーワードとしてあるので、一案ではないかと思いました。
 下の段の「免除されると将来の年金は」という部分ですが、老齢基礎年金の年金額の部分の表の見方が一般の専門家ではない方から見ると難しい印象があるので、これをもう少し別のグラフにするか、あるいは、全部の種類を載せようとするのではなくて、全額免除の場合と保険料未納の場合だけを載せるとか何か少し工夫して見やすくしたほうが分かりやすいのではないかと思いました。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかがでしょうか。原構成員お願いいたします。
〇原構成員
 免除と猶予のパンフレットのところです。免除という言葉と猶予という言葉の違いは法律的にかなり大きいと思うのですが、一般の方々だとサラッと聞き過ごして何が違うのかが分からない部分があると思うので、一般の免除制度と学特と若年者納付猶予制度のところをはっきり違うという意味をきちんと出したほうがいいと思います。特に、先ほど佐々木構成員がお話しされたところですが、2枚目の表の免除・猶予制度についての金額が書いてある所で、例えば独身の免除の場合は、もちろん世帯主の所得が入ったり同居している親の部分を見たり細かいルールがあります。下の表には学生納付特例がありますので、後でたぶん入れると思いますが、若年者納付猶予制度もオレンジ色のところにもう一段あるといいと思います。緑の普通の免除と納付猶予や学特では特に老齢基礎年金への反映について8分の4とか8分の5とやるか、あるいは、三角にするかだと思います。2ページの下に「免除されると将来の年金は」というタイトルがありますが、そこに免除と猶予の違いが分かるように一言入れたほうがいいと思います。免除という意味では一部老齢への反映の仕方に違いがあるというか金額の違いがあるということと、あとは、若年者の納付猶予の場合は、次の3ページにもありますが、「同居する世帯主(親)の所得は審査の対象に関係しません」という但し書きがありますけれども、このあたりも一般の免除との違いが分かりにくいところで、しかも、将来の年金額には猶予はならないとかちょっと難しい部分があると思いますので、そのあたりを文字を大きくするなどして強調されるといいと思いました。
 表紙などについては全体的な意見を取ってどちらにするか決めるのですね。個人的な意見ですけれども、老齢は2パターンあって、孫への思いが書いてあっていいと思うのですが、ちょっと気になったワードだけ申し上げます。これはいろいろ市町村の方の意見を聞いて決めると思いますが、個人的には、老夫婦がお家の前に立っているほうがいいと思います。なぜかというと、青いほうは「息子夫婦が近くに越してきた。孫の面倒はまかせなさい」というワードは、面白いなとは思いますが、いろんな市町村の方の意見をお聞きになるといいと思いますが、人によって受け止め方が違うと思います。いろんな意見があると思いますので、国民年金で生活している方を想定したパンフレットの表紙のほうがいいと思いました。以上でございます。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかがでしょうか。今回はパンフレットと動画のほうにもストーリーボードが出ておりますので、もしよろしければ、そちらのほうのご意見なども賜れれば幸いでございます。横尾構成員お願いいたします。
〇横尾構成員
 まず、以前提出していただいたときよりも全体的に良くなったという印象がありました。その上で、まず、障害者の部分の理解や表現などがとても改善されていて、その点もとても良かったと思います。どちらかというと老齢年金をメーンで考えていらっしゃる方が多いと思いますので、(老齢年金は自分には)関係ないと思っている方にも関心をもっていただくといった意味で良い点もございました。その上でいくつかお話をさせていただきたいと思います。
まず、「20歳になったら国民年金」の1ページ目ですけれども、障害年金は関係しているという話だと思いますが、ちょっと気になったのが「大病を患って長く療養生活を送ることになってしまった」というのは入院中なので、まだ障害者ではないので、これはたぶん該当しないと思います。大病を患って障害が残ってしまったらとか、運動中の怪我で後遺症が残ってしまったなど症状が固定になったケースを書いていただくといいと思いました。
 厚労省調べと書いてある700万人という数字が公的年金の障害認定の数なのかどうかということが気になったところです。このあたりはいかがでしょうか。一般的な障害者白書で出ている数字は公的年金の障害者の人数ではないですよね。
〇(株)電通PR
 ではないです。
〇横尾構成員
 では、これはあっているということですか。
〇(株)電通PR
 ではなくて、この数字に関しましては、オフィシャルにオープンされている全国の障害者の数です。
〇横尾構成員
 ということは、公的年金ではないほうということですか。
〇(株)電通PR
 障害年金を受け取っている方の件数です。
〇横尾構成員
 そうですか。年金のほうであれば。
〇大西課長
 年金の数ではないです。
〇横尾構成員
 ではないですか。厚労省さんが発行している印刷物に700万人が年金を受け取っているかのように表現している!と悪く受け取るケースがあるかと思います。これは公的年金ではないほうですよね?公的年金の数に。
〇樽見年金管理審議官
 下に書いてある。
〇横尾構成員
 下に書いてありますか。
〇樽見年金管理審議官
 190万人。
〇横尾構成員
 ああ!こちらですね。
〇樽見年金管理審議官
 ちょっとこれは誤解を受けないように……。
〇横尾構成員
 そういうことですね。分かりました。障害者数というのが、公的年金でいう障害者なのかどうかということが気になってくるところだと思いますので、もらっているかどうかは別としても・・・ということであれば、そこの表現が700万人でもいいのかと思うのですが、明確にしておいたほうが良いと思いました。計算すると今もうちょっと多いかなという気がします。
 次のページの上の「今のまさかに」、「将来のまさかに」、「老後の安心に」と三つ整理して、この三つ全部が合わさって国民年金の話だというのはとても分かりやすいと思いましたし、このこと自体をあまり理解されていない方もいると思いますので、ぜひこの表現は使われると良いと思いました。
 次に、国民年金の障害基礎年金の表紙の件です。今回、表紙は2パターンご提示がございまして、今後アンケートでお決めになるというお話ですが、私の意見としましては、後半のいろんな障害の出ているほうがより良いのではないかと思いました。どうしても、前半ですと例が一つですので、中途の障害者の方がメーンなのかという心証があるのと、実際には、交通事故という件数は意外と少なくて、見た目では分かりにくいような方も比較的多いので、こちらのほうがいいのかなという気がします。よりたくさんの人に知っていただくという意味では、自分もそうなのかなと自分ゴト化するということでは、こちらのほうがよろしいのではないかと思いました。
 次のページにいきまして、「障害年金お手続きの前に」というところですが、「もしかしたらあなたも障害基礎年金の対象になるかもしれません」というように、受給対象にもかかわらず拾い上げられていなかった方をもう少し拾い上げていくような表現にされるといいと思います。二つ目は、「障害年金を受けるための2つの確認」というのが、現実的に、国民の方自身が自分で確認するには、難し過ぎるのではないかと思ったところです。初診日を特定するのは非常に難しくて、窓口の業務の中でもかなり高難易度な業務になっているほどですので、自力で初診日に国民年金に入っていたかどうかまでは分からないと思います。もう少し分かる範囲のことで確認すべき内容について、言及されると良いと思います。もしくは、こういう方が障害基礎年金の対象になりますという表現にするか・・・。事前に確認してから行こうと思うと難易度が高すぎるので、例えば、「国民年金に入っている方は対象になるかもしれません」という表現はいかがでしょうか。障害者認定も障害の程度が1級か2級かはまだ申請をしていない段階では、たぶん分からないと思います。窓口でも分からないくらいです。実際の障害者手帳の等級とも違います。例えば、タイトル自体を「障害者手帳を持っていない方も該当になるかもしれません」という感じのタイトルにされて、全般的にここで今まで拾い上げられなかった方を拾えるような表現にされたほうがよろしいのではないかと思います。今までは業務効率アップだったと思いますけれども、ここのページだけは自分も該当するかもしれないという表現にされるといいと思います。それ以外の細かい内容についてはよろしいと思います。たぶん、タイトルというか大項目の立て方かなと思います。
 次のページの障害基礎年金の手続きですが、必要書類と手続きの流れが同じことが書いてある部分が多いように思いましたので、手続きの流れに書いてある内容を上にまとめてもいいと思いました。「事前にご確認ください」と書いてありますが、事前にどこにどうやって確認をするのかということ、ホームページで確認するのか、電話して確認するのか、そういったことは誰にどうやって確認するのかということを入れたほうがいいと思いました。
 次のページの等級表に関しては、こういったものが書いてあるのはすごくいいと思いました。自分も該当するかもしれないと気がつけるという意味で、とても効果的なページだと思います。
 次のページです。加算額のお話が障害年金と遺族年金の両方に出てきますが、数字のほうにもプラスと書かれてはいかがかと思いました。例えば、上のほうですと1級だと年額966,000円である。下のほうの1人につき222,400円というのは、上記にプラスして22万いくらというお話なので、こちらも1人につきプラス74,100円とかプラスの印を数字のほうにも付けたほうが分かりやすいのではないかと思いました。これは遺族年金も同じです。
 映像のシナリオなどについては、すごく分かりやすくなっていたと思いました。障害者のほうに関しても、自分も該当するのかもしれないと気がつけるようになっている点が良かったと思います。以上です。ありがとうございました。
〇司会
 ありがとうございました。時間の関係もございますが、この後、電通PRさんにおかれましてはこのパンフレットや動画でアンケート調査をモデル事業で実施されます。何かモデル事業の進め方に関しましてアドバイス等いただけることがございましたら伺いますが、いかがでしょうか。三浦構成員お願いいたします。
〇三浦構成員
 進め方のことではないですけれども、中身のことでまだ少しよろしいでしょうか。
〇司会
 よろしいです。
〇三浦構成員
 まず、最初の、「公的年金はじめのはじめ」の表紙ですが、いろんな人が登場しているということで、ここに障害者も1人載せたほうがいいのではないかと思いました。
 先ほど横尾構成員のご意見にありました700万人に関しては、私はこの数字はこれでいいと思います。というのは、横にも年間事故発生件数が一般の数字としてあるので、一般の障害者の数という単なる統計ということで、これはこれでいいのではないかと思います。
 次のページの「国民年金ちょっと解説」の真ん中あたりに「生活を支えるために実質的な価値を(見極めて)給付されています」とありますが、この( )は必要でしょうか。それが気になりました。
〇(株)電通PR
 すみません。これは直す場所で、直そうと思って赤くかっこして残してしまいました。失礼しました。
〇三浦構成員
 なるほど、そういうことですか。分かりました。老齢基礎年金の表紙の2パターンに関しては、どちらもそれなりに面白くてどちらでもいいと思いますが、後の家の絵は家が大き過ぎて人が目立たたないので、このへんはビジュアル的にどうかと思いました。以上です。
〇司会
 ありがとうございます。それでは、時間の関係がございますので、本日は成果物についてさまざまなご助言をいただいたところでございます。モデル事業に進むにあたりまして本検討会でのご意見を踏まえまして、電通PRさんに制作を進めていただき、アンケート結果を踏まえ、最終的な成果物の制作方針を次回の検討会でお示しいただければと思います。
 それでは、引き続きまして、資料2について同じく電通PRさんより若年者向け情報発信モデル事業についてご報告をお願いしたいと思います。では、よろしくお願いいたします。
〇(株)電通PR
 では、若年層に向けた国民年金保険料納付促進モデル事業のご説明をさせていただきます。2ページ目です。議案が二つございます。議案1がモデル事業・準モデル事業の実施について。議案2が講義展開案についての講義教材・講義映像・アンケートについてとなっております。
4ページ目をご覧ください。今回、我々電通パブリックリレーションズが実施させていただきますモデル事業は二つあります。一つは高校のほうでございまして、東京都立蒲田高等学校。実施日が来年1月14日。実施時間は2時限目と3時限目を利用した計100分の授業を予定しております。講師は同じく蒲田高校の公民科の先生でもあります浅川先生にお願いしようと思っております。大学に関しましては、実施校が大妻女子大学を予定しております。実施日は1月16日。実施時間は1コマ90分。講師は東進ハイスクールの政治経済担当講師の清水先生です。実施内容は教材を活用した講義と講義に関するアンケートを予定しております。事業実施の概要に関しては5ページに書いてありますのでご覧ください。
6ページをご覧ください。準モデル事業実施概要としまして、厚生労働省および日本年金機構が実施する準モデル事業についてもこちらに書いてある通りでございますので、ご覧いただければと思います。
では、実際の講義展開案についてご説明させていただきます。8ページをご覧ください。まず、高校の授業の講義構成案となっております。8~9の2ページです。こちらで大学と違う部分、前回から変わっている部分が9ページの「申込書記入の実践」を高校では行おうと思っております。
続いて10ページ目です。こちらは大学のものです。まだ清水先生と調整中ではありますが、大学のほうでは最初に社会保障の4本の柱についての講義をしていただき、社会保障全体としての認識を入れていただいた後、ライフイベントシミュレーションをしていただこうと考えております。そして、最後に、講師による解説とフリートークでは税と社会保障などを切り口に、国民年金だけではなく社会保障全体のことをもう一度最後に習っていただいて、必要性を考えていただければと考えております。
12ページ目の教材の表紙についてです。こちらは資料2-2講義ワークシートのお話でございます。ワークシートをめくっていただきまして表紙です。学生さんがパッと見たときに何の授業をするのかが分かるように表紙を作っておりますが、学生が年金制度を学ぶ際の表紙として「なーんだ、国民年金ってこういうことだったのか!講座」というコピーが学生の受講意識をわかせるかどうか等ご助言をお聞かせいただければと思います。
続きまして、ワークシートをもう1枚めくっていただきます。ライフイベントシミュレーションを作ってまいりました。自分の人生を俯瞰してもらうためのワークシートとなっております。結婚しないと思っている方や子供を産まないと思っている方も中にはいるかもしれませんので、そのへんは年齢を書かなくてもいいなど先生と生徒の対話の中で処理していければいいと思っております。ご助言いただきたい事項については、ライフイベントシミュレーションを講義する際に特に留意すべき事項はないかどうかお聞かせいただければと思っております。
続きまして、65歳のライフプランシミュレーションについてのお話です。こちらで皆さんにお聞きしたいのは、支出項目が書けないのではないかという懸念がありますので、その際のヒントとして今は数字を入れておりますが、この他に松竹梅のプランを作るなどいろいろアイデアがあるのですが、何か他にアイデアがあればご意見をいただければと思っております。
では、ここで動画をご覧いただければと思っております。講義教材の一部で、若者の年金不信を桃太郎を用いて表現させていただきました。ご覧いただければと思います。では、流します。
(動画上映)
 こういうかたちでその他の動画も作っていこうと考えております。では、資料2に戻って、15ページからご説明させていただいきます。まずオープニングとしてオーソドックスな時間を過ごしているムービーを流し、この前で65歳のときのワークシートを作っていただいているので、そのことについての解説をした「多い?少ない?公的年金で生活している人たち」という動画を流します。
そして16ページです。16ページでは先ほど見ていただいた桃太郎のことについてお話をし、年金に対する若者の不信感をこちらで解決したいと思います。
17ページです。真ん中の人が人を持ち上げているというところは、これは社会全体で支え合おうという表現で考えております。従来、若者が老人の皆さんを支えているという表現にしがちですけれども、そうではなくて、一緒に手を取って歩いていくということを表現として使わせていただきました。みんなで支えていくというよりも一緒に歩んでいくというイメージになっております。
 ここでまた資料2-2ワークシートのライフシミュレーションに戻ります。ワークシートの「考えてみよう。定期収入がない高齢者になったら、くらしをどう支えていくの?」というところでVTR を見ていただいた後に講師の先生の解説が入ります。これはその解説の部分の資料ですが、その他に何か必要な物がないかどうかご助言をいただければと思っております。
 ワークシートをもう1枚めくっていただきますと、次は35歳になったときの生活です。35歳は65歳よりも近いとはいえ、やはり書き込みづらいところではございますので、何かその他にアイデアがあれば教えていただきたいです。どのように確認していくのがいいのかという方向ももしご意見があればお言い聞かせいただければと思います。
35歳のことを想像してもらった後、またVTR に戻っていくのが資料2の20ページからとなっております。20ページでは三つの種類の年金のことについて話をしています。年金の半分は国庫負担だということ。そして、民間の個人年金もあり、それぞれ公的年金をベースにいろいろな金融商品と組み合わせて老後の生活を計画してくださいというメッセージを伝えるパート。そして、「払えない人、そして、払わない人」は免除・猶予のお話です。気軽に相談してくださいということで、その他の情報をVTRとしてまとめております。
 23ページのライフシミュレーション2(35歳編)の解説として、また講師の先生の解説がこちらで入ります。ここに書き込まれているのは、障害年金と遺族年金というものがあるということを伝えていますが、その他に必要な部分で何かご意見があればお聞かせいただければと思っております。
 続いて24ページです。オプショナルレクチャーです。これは高校でやる申込書記入の実例編として、こちらに入っているのは業務支援ツールの一例でございますが、このように記入例を出して実際に書いてもらうということを最後にやろうと考えています。高校の浅川先生はこちらでやって、大学の清水先生はどのようになるのかは今協議中ということになっております。
 25ページはアンケート概要です。東京都立蒲田高校と大妻女子大学での授業と準モデル事業実施校としてその他実施される学校でアンケートを取りたいと思っております。設問の項目としては講義について内容は理解できたか、講義内容については分かりやすかったか、年金についてもっと知りたくなったか等を考えております。項目に関しては読んでいただければと思います。以上でございます。ありがとうございました。
〇司会
 ありがとうございます。ただいまのご説明についてご質問ご意見をいただきたいと思います。特に、実際の講義で使用するワークシートのご提示がありました。こちらについてのご助言、あるいは、映像教材ということでお示しいただきました表現方法の適否、そして、学校においてアンケート調査を実施するということでございますので、このアンケート実施の内容についてご助言いただければ幸いです。何かご意見等ございますか。佐々木構成員お願いいたします。
〇佐々木構成員
 資料の10~11ページの講義構成(大学・90分)の箇所についてです。高校のほうでは申込書記入実践という箇所が設定されていますが、大学のほうはないということでしょうか。
〇(株)電通PR
 そうです。今のところ大学のほうでは記入はしないというところで考えています。
〇佐々木構成員
 大学生の場合は20歳前後の学生さんが多いので、学生納付特例など実際一番該当する年齢帯の方が多いので、大学のほうでも学生納付特例の書き方などを実際に実践してみるというものをぜひ導入していただければと思います。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかがでしょうか。熊切構成員お願いいたします。
〇熊切構成員
 資料2-2のライフプランシミュレーションの真ん中に「老夫婦2人暮らしで例えばいくら?」ということである程度ヒント的なものが入っていますが、これをそのまま使って月額いくらかかるかというと、現実的に20万くらいになってしまうのか。
〇(株)電通PR
 そうですね。20万円。
〇熊切構成員
 電気代も蛍光灯を1日中つけっぱなしで約23円という事例や、医療費が初診料2,700円、再診料740円というのは、学生さんたちに身近な数字なのか疑問点があります。これを書いてみて国民年金が絶対必要だと思うかどうかは、必要になる生活費に対して年金がこれくらいというバランスだと思いますが、そのへんの想定をされていたら教えてください。
〇(株)電通PR
 どの統計の数字を使うかにもよりますが、1世帯26万円くらいが平均額として必要になってくる数字だと言われています。その数字をただ与えるだけではなくて、まず自分のものとして老後を想像してもらうということにこのワークシートの意味があります。さらに、収入がない中で老後の生活のお金をどうしていくのかを考えてもらうための部分です。質問の答えになっていますでしょうか。
〇司会
 熊切構成員お願いいたします。
〇熊切構成員
 65歳での生活費を高校生なり大学生が思い描いて、映像教材の中にも今おっしゃられた高齢者世帯の1カ月に必要な金額が約26万円、それに対して国民年金だけの人でも月額平均約5万円、プラス厚生年金が約15万円とありますが、単純に数字だけでやってしまうと、年金は20万円で生活費は26万円かかりますと単純な数字合わせになってしまうと思います。資料やデータがある中でこのシミュレーションをしたときに、やっぱり必要だという議論と、講師と生徒のやり取りの中で年金は必要だという気持ちを盛り上げて認識をつけていくという理解でよろしいですか。
〇(株)電通PR
 そうです。実際には講師の先生のご意見を増幅させるためにこういう段取りを取らせていただいているというかワークシートでまず自分のことで考える。そして、VTRで分かりやすく情報を伝え、それで、講師の先生に老後において国民年金が必要だということを伝えるための必要な順番としてワークシートを作らせていただきました。
〇熊切構成員
 分かりました。
〇司会
 ありがとうございました。原構成員お願いいたします。
〇原構成員
 今のところで、ワークシートの65歳になった君たちの生活を想像するという数字を入れる物と、35歳になったときの生活を想像するという物は、重複するかもしれないけれども、まずはみんなでやって想像してみて、その後でグループ発表の中で議論にもっていく流れはいいと思います。ただ、いきなり数字を入れていったら難しいところがあるかもしれませんので、例が載っていますけれども、1カ月単位でだいたい今の方々の生活はこれくらいというものを出すとか、あるいは、Aランク、Bランク、Cランクとヒントになるようなものを出してあげるなどして、短い時間のライフプランシミュレーション作成でも滞りなくできるよう、ヒントになるような数字が資料としてあったほうがいいとも思います。先生のほうでグループ発表の後フォローしていただけるということであれば、そういう流れでまずは考えてみるのもいいと思います。とりあえずは以上です。
〇司会
 ありがとうございます。殿村構成員お願いいたします。
〇殿村構成員
 私の個人的な意見ですけれども、ライフイベントシミュレーションは危険だと思います。将来設計というものを持たない若者が非常に多いからです。一方、パンフレットのほうにはそのあたりを考えられたのか、今も基準に、公的年金が関わっているところを非常に強調されています。そこのコンセプトを一致させたほうがいいのではないかと思います。これは個人的な意見ですけれども、この少子化時代に、今の学生さんが65歳までに、このシミュレーションどおりに1子も2子も子どもを持つというのは全然想像できないと思います。それよりも、パンフレットで表現されているように、今、年金と関わっているところを講義でも説明されたほうがいいように思います。また、ライフイベントシミュレーションを一生懸命やっても実感が湧かないという私の個人的な意見を基にすると、この数字の使い方も一考された方がいいと思います。例えば、この資料に書かれている障害基礎年金受給者データを見ると、受給者数190万人の中の18.5万人が20代ということは、10人に1人ですよね。今、障害基礎年金受給者の10人1人が20代という数字は説得力があると思います。この実態を解説されたほうが実感がわくのではないかと私は思います。一つ意見として聞いていただければと思います。
〇司会
 ありがとうございました。他にいかがでしょうか。三浦構成員お願いいたします。
〇三浦構成員
 ライフイベントシミュレーションについてですが、65歳のほうは趣旨もよく分かるのですが、35歳のほうは障害年金と遺族年金という解説はあるものの、何のためにやるのか曖昧です。おそらく35歳ですと、65歳のワークシートに載っている項目以外に教育費など他にもかなり支出が必要だと思います。まず、シートそのものを65歳と同じではなくて別のものを載せる必要があると思います。この場合、生活費はいくらくらいになるのでしょうか。
〇(株)電通PR
 今34~35万というところです。どの統計を使うかにもよりますが、1世帯35万円くらいと考えています。
〇三浦構成員
 そうすると、それに対して万が一に備える障害年金や遺族年金の額が、必要な支出に対して「なんだこれだけか」という逆効果にならないかと思いました。あと、「老夫婦3人暮らしで例えばいくら?」というのは間違えですか。
〇(株)電通PR
 ごめんなさい。これはそのまま書いていますね、失礼しました。
〇三浦構成員
 一家3人暮らしですよね。
〇(株)電通PR
 そうですね。
〇三浦構成員
 35歳のところがどうなのかというのをいろいろ感じました。
〇司会
 ありがとうございました。横尾構成員お願いいたします。
〇横尾構成員
 議論が繰り広げられているライフプランシミュレーションと全体のマップのようになっているライフイベントシミュレーションについてですが、この検討会で話されていたもともとの目的と、今これを作っている目的が異なってきてるように思います。たぶん、このシートを使う目的や可能性としては、まず今見ているシートの私の所感としては、アイスブレイキングで使うものかと思っています。これを基に正確なシミュレーションはできないと思います。とりあえず手を動かしてみてアイスブレイクしてというような物になっていると思います。もともと話に出ていた物は、本当にシミュレーションする物でした。原構成員がおっしゃったように、例えばAランク、Bランク、Cランクというように平均的な食費はいくら、贅沢するならだいたいいくら、倹約するならだいたいいくらの場合、自分はどうするか。私は食費をかけたいからAプランくらいの金額を入れようとか、私は住む所がすごく遠くても家賃が低い所がいいからここにしようとかシミュレーションをしていって、自分がどういう生活をしていきたいのか本当の自分の希望を書くことによって、その場合いくらくらいかかるのかを知ることが、もともとのシミュレーションの予定でした。その点からいうと、先ほど言ったA、B、Cのように平均的、贅沢するなら、倹約するならという3パターンくらいの提示があって、その中から選ぶなりしたほうがいいと思いました。そのときに、できればマニュアルで全部を印刷して書いてなくてもいいので、書き込めるようにマニュアルに各都道府県の平均を入れておいてあげるほうがいいのかと思います。大田区を基準にされても場所によってかなり賃料の差もあると思いますし、65歳でワンルームでいいのかということもあると思いますので、家賃などを出したほうがいいと思います。もう一つの方法としては、先生が言ったことを書き込むシートもあり得ると思いますけれども、もともとの目的のままいくのであれば、本当に自分が望んでいる生活をシミュレーションできるようなシートにしたほうがいいと思いました。この六つを足したら本当に生活費になるのかということも気になったことです。雑費はなんとなく交遊費などに書いているのかなとか。水道光熱費もジャンジャン使うならいくらくらい、節約するならいくらくらいという3パターンくらいがあると本当はいいと思います。ただ数字を用意するだけでいいので、「2人暮らしで例えばいくら?」というヒントがなくても、先生が記入して渡せるような物になっていればいいと思います。例えば、何々県の食費の平均などが書いてあると、毎回東京の平均が書いてあるよりもやっている人のモチベーションも上がるのではないかと思いました。後半の部分の「考えてみよう」に関しては、たぶん回答したものを「そうなんだ」と記入していくシートなのかと思います。違いますか。VTR を見ながら書いていくということですか。
〇(株)電通PR
 前半の部分はまさにグループ発表のときに「いくらです」ということを伝えてしまう。VTR を見終わって講師の解説のときには、講義を聞いて次の問いに答えてくださいという物を使うという流れになっています。
〇横尾構成員
 ライフイベントシミュレーションもワンパターンが書いてある状態になっているので、選べるようになっていたほうがいいと思いました。前回も結婚しないを選べるなどいろいろな話があったと思います。進学せずにそのまま就職してという道もあると思います。それから、年齢を書き込む必要はあまりないと思います。結婚をするか、しないかは選べたほうがいいと思います。いろんなイベントが書いてあって、自分で線をつないでいくのだったらまだいいのかなという気はしました。ただ、ここでシミュレーションさせる目的がどうしても65歳の年金生活につなげているように見えるので、それまでの間の遺族年金や障害年金なども20歳の段階では加入があって、そこから65歳までの間にどれくらいの人が受給しているという話があったほうが身近に感じられるのではないかと思いました。
最後に、動画についての話です。今日流れなかった資料2の17ページですが、前回私のほうでも、支え合おうというのは国民が社会を支え、社会が国民を支えるという見え方にして、高齢者を若年層が支えるわけではないという表現にしたらいかがですかという話だったのですが、これはやっぱり若年者が高齢者を支えているという表現にビジュアルからしてもなっているのではないかと思います。言葉は社会全体で支え合おうになっているが、自分が社会に支えてもらっているというよりも学生は完全に支える側で、しかも、重いものを引っ張らなければいけないという負担感がすごく大きくて、自分が支えてもらっているという感じよりも負担感が大きく見えると感じました。35歳になった君たちの生活を想像してみようという前に、700万人の人が障害を持っているという情報を伝え、自分が働けなくなったときにどれくらいお金が必要なのかということだったら、まだいいと思いました。モチベーションのところが少しあるのかと思いました。以上です。ありがとうございました。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかがでしょうか。佐々木構成員お願いいたします。
〇佐々木構成員
 教材の表紙についてです。今回のキャッチコピーの訴求ポイントは分かりやすさを非常に強調しているということですが、対象が高校生と大学生ですので、分かりやすさというよりは当事者意識をどうやって持ってもらうか、自分事化してもらうかという部分をもう少し強調したキャッチコピーにしたほうがいいのではないかと思いました。
〇司会
 ありがとうございます。他にいかでしょうか。佐藤構成員お願いいたします。
〇佐藤構成員
 ライフプランシミュレーションでは、最初に65歳のシミュレーションをして、次に35歳のシミュレーションというかたちになるようですけれども、先ほどからもお話が出ておりましたように、65歳のときと35歳のときという例示が書いてありますが、実際に年齢が変わることで、分かりやすく言うと医療費などは35歳だとまだほとんどかからなくて、65歳だとすごく多くなるとか、通信費なども若いほうがたくさんかかるけれども、年をとったらかからないとか、年齢に応じてライフスタイルが変わっていくという意識づけをしてあげないと、単純に事例が出てきて平均いくらですと言っても、今の自分の生活がこれくらいであって、65歳になると健康的な面を含めていろいろなことが変わっていくことを想像した後に、65歳のときはこうだという設定をしたほうが分かりやすいと感じました。先生の講義の進め方だと思いますが、平均いくらだという金額だけの話になると、国民年金だけの一月の金額は安いですから、実際は65歳の生活が賄えなくなってしまうという不安のほうへ話がいってしまうかなと思うので、年齢差を意識づけした講義の進め方のほうがいいと感じました。
〇司会
 ありがとうございます。原構成員お願いいたします。
〇原構成員
 今の講義構成はすごく盛りだくさんだと思います。プロの先生がされるので、そのへんはメリハリをつけてやられると思いますが、今いろいろ出ていますが、やはりお金の話で話をしたほうが確かに高校生や大学生には分かりやすい部分がありますけれども、一方で、先ほど見させていただいたようなビデオや、後ろのほうにビデオの映像教材前半、後半とありますが、ここでは理念的というか支え合いとか社会保障とはという話をされています。法的というか理念的な話とお金のファイナンシャル的なものをいろいろ組み合わせて構成されてギュッと詰まっているので、これはやってみてからかと思いますし、先生のテクニックにもよるとも思います。また、若い高校生や大学生だったら、逆に我々が考えているよりも頭の切り替えが早いかもしれませんので、いろいろやってみた段階で、やっぱりお金の話からいったほうが分かりやすかったのかなどの判断ができると思います。きちんと映像を見て先生に理念的なことをフォローしていただいてバランスを取ることが大事だと思います。お金の話だけで終わってしまうのもあまりよくないと思いますし、理念のことだけだと理解が難しいという人も出てくるだろうし、不安だという人も出てくるかもしれないので、そのあたりは今回はモデル事業だと思いますので、まずはやってみてきちんとヒアリングしていただきたいと思います。
また、ワークシートの件では細かいことですけれども、先ほどアイスブレイキングという話がありましたけれども、本当は精緻なものを作ったほうがいいと思いますが、短い時間なので、考えてもらうきっかけかなという気がしないでもないです。それはそうとしても、やはり35歳では子どもがいれば教育費がかかったりするかもしれないので、項目を変えたりちょっとした工夫はしたほうがいいと思います。そういった意味で、パーソナルファイナンスの話と年金や社会保障の理念・意義の話を先生がうまく切り替えてしていただけると、わりと盛りだくさんで面白い授業になるのではないかと思います。そのへんはやってみないと分からない部分があるので、よくヒアリングしていただければと思っています。以上です。
〇司会
 ありがとうございます。関口構成員お願いいたします。
〇関口構成員
 大学の講義構成のところです。講義の最後のほうで税と社会保障関係と、国民年金に限定するのではなく社会保障全体を考えて訴求するとありますが、高校ではそのへんはやらないのですか。
〇(株)電通PR
 高校では行わない予定です。レベルが大学生ということで、そのへんも併せてお話しても分かっていただけるのではないかということで大学では税と社会保障についてお話をします。高校に関しては、もっと実践的なところで理解してもらうという振り分けで考えております。
〇関口構成員
 日本の社会保障制度はいい制度になっている中で、やっぱりそれはある程度高校生のうちから実感していただければと考えています。当然、今回の国民年金のモデル事業の関係では加入していただいて保険料を納めていただくことを前提に、それに基づいて自分でも社会保障が受けられると納得できれば保険料を納めていくし、加入もしてくれるかなと考えています。基本的には、単純に考えてみてこれがあっているのかどうか分からないですけれども、保険料が15,250円で40年間払うと800万円弱くらいの保険料の支払いで、65歳からだいたい78万程度をもらっていくと、10年もすると実際には元が取れてしまうくらいの保険に国民年金自体がなっているわけです。そういうところを十分理解できれば、年齢に達しないうちに亡くなってしまうとか、受け取る段階に入ってすぐ亡くなってしまう方もいますが、基本的には将来家族とか自分の生まれてきた子どもとかそういう年代にもみんな年金の恩恵が及んでいるわけなので、ある程度授業の中でもそういうところを強調して、やっぱり若者が支えているのはあくまでも日本全体を支えているけれども、基本的には家族全体を自分たちが支えているということをある程度強調していただければ、納得してくれるのではないかと感じています。以上です。
〇司会
 ありがとうございます。他に意見ご質問等はございませんでしょうか。ありがとうございました。それでは、電通 PR におかれましては、構成員の皆様からいただいたご意見を踏まえて具体的な制作を進めていただき、モデル事業の実施状況の詳細を第8回の検討会においてご報告をいただくようお願いいたします。
 引き続きまして、公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業の実施状況について事務局、あずさ監査法人、TAC株式会社より報告させていただきます。
〇事務局
 それでは、事務局のほうから簡単に現在のモデル事業のモニタリング状況をご説明いたします。資料3をお開きください。開きまして資料3-1でございます。モデル事業のモニタリング実施期間でございます。前回、予定ということでモデル事業のご説明を差し上げましたが、現在、各業務支援ツール、通信研修モデル事業に関しまして両方ともモデル事業をさせていただいているところでございます。業務支援ツールに関しましては、現在、厚生労働省のホームページに掲載しておりまして、任意アンケートについては本年12月25日までにご回答をいただくかたちにしております。通信研修に関しましては、来年年が明けまして、1月9日までに任意アンケートをしていただきます。市町村用パンフレット、動画、ポスターに関しましては1月下旬までを予定しているところでございます。なお、実地ヒアリングに関しましては、12月下旬~1月下旬にかけて全国的にヒアリングを行います。
それが3-2でございます。重点モニタリング市町村は、前回35程度の市町村というふうなご案内をいたしました。最終的な調整を行いまして、北は北海道、南は沖縄の石垣まで全国37の市町村で重点モニタリングヒアリングをさせていただくことになっております。市町村の内訳としましては、政令指定都市が4、中核都市が6、その他の都市が14、その他1人の市町村で、全部で37というかたちになります。
続きまして、資料の3-3をお開きください。今回、モデル事業をするにあたりまして、厚生労働省におきまして特設ホームページを開かせていただいております。11月26日に厚生労働省ホームページ内に特設ページを開設しております。本ページではいろいろな業務支援ツールだとか、今後研修の動画などを掲載させていただきます。なお、今回ホームページの中ではトップページから2クリックでたどり着けるように工夫をしておりますし、なお、開設から約1週間でアクセス数7千件いただいておりまして、いろいろな所から業務支援ツールをご覧いただいているというかたちになっているところでございます。それでは、各事業に関しまして、あずさ監査法人ならびにTAC様のほうからご説明差し上げたいと思います。
〇あずさ監査法人
 それでは、引き続き資料3-4を用いて、あずさ監査法人より業務支援ツールモデル事業の実施状況についてご報告差し上げます。こちらの資料の中で中段以下の表で示しておりますのが今回我々が作成しました業務支援ツールです。加入・喪失・各種変更からその他まで7本の業務についてご用意させていただいております。マル1~マル6それぞれのツールの現在の公開状況でございますが、重点モニタリングの際に主に使っていただく四つのパッケージにつきましては11月26日に公開をしております。この公開後、それぞれの重点モニタリング市町村より一部修正点や改善点を頂戴しておりまして、そちらを取り込んだうえで12月11日に修正版を再度公開させていただいているところでございます。また、遺族基礎年金に関しましては、先週の金曜日12月12日に公開をしております。その他、公開予定となっているものが、未支給とその他のツールです。これらは、明日12月18日公開の予定で準備を進めております。また、解説集につきましては、加入・喪失・各種変更は明日12月18日に公開準備予定、また、老齢については明後日金曜日に公開するといった段取りで進めております。あずさからは以上でございます。
〇TAC(株)
 引き続き、TACからご報告申し上げます。通信研修モデル事業の実施状況について、資料3-5をご覧ください。平成26年11月26日以降、順次教材を公開しております。こちらの資料の表にございますけれども、色分けされておりまして、赤色の部分が11月26日公開、それから、ピンク色の部分が12月12日公開、以下緑色の12月19日公開と26日公開と順次進めて参る予定でございます。ただ、色分けされていないバーの部分についてはモデル事業では実施いたしませんけれども、本事業のほうでは全て動画も提供するということで準備を進めております。また、逐条解説テキストも一部だけ12月26日より公開する予定です。最終的には3月に全て制作物としてご提供するということで準備しております。研修は、基礎編と実務編とございますので、今日はまず実務編のほうのサンプルをご覧いただく準備をしております。そもそも実務編ですけれども、こちらのスライドにあります通り「お手続きの使い方編」と「ケーススタディ編」と二つの分類がございます。まずは、「お手続きガイドの使い方編」を3分ほどご覧いただきますけれども、「お手続きのガイドの使い方編」に関しては、あずさ監査法人様が作られました業務支援ツールの使い方を概括しているという研修でございます。ではまず、こちらからご覧ください。
(動画上映)
 それでは次に、ケーススタディの最初に1番と2番と順番がございまして、1番の来訪目的の確認と本人確認が本来は導入部分でございますけれども、2番の資格喪失日の確認演習が入ってございますので、こちらのほうを今回はご覧になっていただきたいと思います。それではお願いします。
(動画上映)
 以上でございます。引き続き作成しておりまして、また、これを各市町村にモニタリングさせていただいて、いろいろアドバイスをいただきながら鋭意作成していきたいと思いますので、どうぞよろしくご指導くださいませ。ありがとうございました。
〇司会
 ありがとうございました。以上で公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業実施状況の報告でございました。これにて本日の検討会におきまして議事三つは終了したということでございます。
次回検討会に関しましては、2月上旬に開催を予定しております。詳細な時間、場所に関しましては追って事務局よりご連絡申し上げます。
なお、次回の検討会のテーマといたしましては、各事業者のモデル事業の実施の結果報告および成果物の修正方針に関してお諮りする予定となっております。
それでは、本日の検討会はこれで終了したいと思います。ご多忙の折お集まりいただきまして誠にありがとうございました。


(了)

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