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2014年10月6日 厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第5回) 議事録

健康局疾病対策課

○日時

平成26年10月6日(月)17:00〜19:00


○場所

厚生労働省専用第22会議室(18階)


○議事

○前田疾病対策課長補佐 それではただいまから、平成26年度第5回厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会を開催いたします。委員の皆様には、お忙しい中お集まりを頂きまして誠にありがとうございます。

 また、台風18号の関係で開始時刻が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

 本日の出席状況について、御報告させていただきます。錦織委員、和田委員は欠席です。その他の先生方はおそろいです。なお、本日、健康局総務課長は、公務の都合で欠席をさせていただきます。他に事務局のほうでも公務の都合等があり中座することもありますが、あらかじめお許しいただきたいと思っております。

 カメラ等の撮影は、ここまでとさせていただきます。以降の議事進行について千葉委員長にお願いいたします。

○千葉委員長 1時間遅れですが何とか始めることができます。資料の確認をお願いします。

○前田疾病対策課長補佐 事務局です。本日の資料は、資料1から資料4、参考資料1の形でお配りしております。議事次第、委員名簿、配席図、資料1 「難病の患者に対する医療等に関する法律第5条第1項に規定する指定難病及び第7条第1項第1号に規定する病状の程度を定める件(仮称)()」に対する御意見募集の結果について。

 資料2-1 これまでの委員会での指摘事項への対応について。資料2-2 指定難病とすべき疾病の支給認定にかかる基準、これは診断基準重症度分類のまとめです。資料2-3 指定難病とすべき疾病の臨床調査個人票。資料3 指定難病に係る検討結果について()です。机上には全体の大きな診断基準、重症度分類も含めて配布しましたが、傍聴の方には診断基準重症度分類110が載っているものは、印刷の都合で省略しておりますので、あらかじめ御承知おきいただければと思います。

 資料4 今後のスケジュール、参考資料1 「難病の患者に対する医療等に関する法律第5条第1項に規定する指定難病及び第7条第1項第1号に規定する病状の程度を定める件(仮称)()」に関する御意見の募集についてです。

 事務局からは以上です。

○千葉委員長 よろしいでしょうか、欠落等がありましたら事務局のほうにお申し出ください。

 今日は、平成271月から医療費助成を開始する予定になっている第1次実施分、今まで議論してきましたが、その指定難病()の最終的な取りまとめで、ディスカッションを頂きたいと思います。

 まず、議事(1)「指定難病に係るパブリックコメントの結果について」で事務局のほうから御説明をお願いします。

○前田疾病対策課長補佐 事務局です。御説明させていただくのは、資料1と参考資料1になります。参考資料1は平成26829日に、これは27日の指定難病検討委員会の議論を踏まえパブリックコメントという形で1か月間、御意見の募集をさせていただいた様式です。このパブリックコメントの結果が資料1です。日付は本日106日にし、合計132件の御意見を頂きました。132件の意見全てそのまま書いてあるものではなく、御意見の概要としてまとめたものです。2つの大きなカテゴライズができると思います。

 No.1からNo.4になります。これは御意見の概要で書いている指定難病の病名に更に追加をしてほしいというものです。制度の不十分な説明の影響かと思いますが、指定難病の候補としたものも含めて、引き続き指定難病としてほしいという御意見です。2つ目は議論いただきました113のうち110の報告を頂きましたので、該当しないとした残りの3疾病も指定難病にすべきではないかという御意見です。同じ110でも特定疾患治療研究事業の対象となっていなく、今回新規に入れた病気についても指定難病として入れてほしいという声もありました。更に110に当たらなかった疾病についても医療費助成の対象としてほしいと、大きく4つありました。

1番のもともと特定疾患で指定難病にするものについては、当然医療費助成の対象とさせていただきます。2番については、3疾病のうちの1疾病が「特定の薬剤により発症する」ことが明確である、2疾病が「長期の療養を必要とする」という要件に合致しないということで御議論をした結果、要件を満たさないという形で整理したものです。

3番は、新規で入れたものですので、診断基準等を定めて、これから医療費助成の対象とさせていただく議論をします。4番に関しては、今回の110のものについては、第1回目で御案内したとおりで基本的には、現行の特定疾患治療研究事業の疾患あるいは、それと併せて議論できる疾患、あるいは小児慢性特定疾病で新たに追加されることで、資料が一定程度揃ったものを優先的に議論したもので、第2次実施分は、本年夏に向け改めて議論をしますので、この秋以降に議論をするとまとめており、今回追加を行っていません。

5番以降は、診断基準と重症度分類の考え方で、5番のほうが重症度に関わらず診断基準を満たせば全部入れてほしいという案内がありましたが、これは約束という中で医療費助成の対象というのは対象疾患に罹患している患者の中で日常生活、社会生活に支障がある者と設計をしましたが、症状の程度が軽い場合であっても高額の医療費を継続することで、その状態が維持されている場合は、医療費助成の対象となりますので、この医療費助正の観点からすると高額の方、あるいは重症の方いずれも対象となる整理をしたものです。

6番は、診断基準、重症度分類の内容で修正してほしいとの御要望ですが、大前提として日常生活、社会生活に支障のある者を対象とする観点で、その中で先生方に最新の知見に基づいて御議論いただいたものです。医学の進歩に合わせ見直しを行う形です。これは今の診断基準、重症度分類を踏まえた形にとさせていただきたいということです。

7番で治療により寛解する方について医療費助成の対象から離脱するべきとのことで、これはもともと診断基準、重症度分類を定め軽度となった方は対象とならない、ただし、医療費がかかる方は引き続き対象となる前提です。そういう設計の形になっているため要望の声をそのまま受けているのではないかという考え方です。

1ページに戻り、意見の募集の対象外の御意見をいくつかいただきましたが、パブコメとして御意見をいただき、回答をお返しをするものですので、対象外のものは回答はしないということですが、いただいた意見に関しては今後の制度設計にも活用させていただきたいと思います。事務局からは以上です。

○千葉委員長 ありがとうございます。ただいまお話がありましたように1番から4番、これは指定疾患についてのこと。5番から7番については重症度分類、診断基準等についての御意見です。4番までについては、大きくは今までの指定されていたものから外れた部分についても入れてほしいという意見、それぞれ難病と称されるものを入れてほしいという意見です。この2つで、今の説明は外れた3疾患については既に議論をされたものであり、難病という点から外れる。残りの部分については今後第2段で基本的に検討を加えていくことになるかと思います。

 この点について何か委員の先生方のほうから御意見、御追加はありますか。この3疾患については議論を重ねてきましたが、大前提に沿って決定されたことなので特に御異論はないかと思います。よろしいですか。残りの部分については第2段で検討していくことになります。

5番目以降は、診断基準を満たすものは全て医療費助成の対象としてほしいということについて、これはもちろん御意見として御希望は重々分かるわけで、いろいろな意味で公平性、均等に公平にというところである程度設けざるを得ないのではないかという話で議論はされてきたかとは思います。重症度についても、11つ検討を加えてきたところで、コメントについては11つ頂いたとのことで再度照らし合わせる作業はしていただいたと聞いております。そうした上で基本路線としてこれで行こうとなったわけです。

 この辺について何か御意見はありますか。我々としては既に私たちも同じような気持ちをもちつつその中で議論を進めてきた経緯はあります。基本的にこの点については現行の状況で話を進めていくことでよろしいかと思います。よろしいですか。ありがとうございます。これも何度も言いますが、これで終わりということではなくその都度変更、改善を重ねていくことを皆さんで合意していただいた上で取りあえずこれで行くことになるかと思います。

 続きまして議事(2)で「指定難病とすべき疾病の支給認定にかかる基準について」の説明をお願いします。

○前田疾病対策課長補佐 資料2-1、資料2-2、資料2-3を用いて、議題2について説明いたします。資料2-1は、本日は第5回目の委員会ですが、これまで4回の委員会の中で御指摘いただいたものを、改めてまとめているものです。1つ目は、「支給認定に係る基準について可能な限り最新の知見を取り入れて適切なものとすべき」ということで、これはぎりぎりになって恐縮なのですが、ミトコンドリア病については、レーベル視神経症についても、1症状として読めるようにすべきではないかと、これは学会、研究班からも御意見を頂いたことがありますので、それを反映させた形で資料としてまとめたいと思います。仔細については資料2-2でまた改めて御案内いたします。

 御指摘事項の2番目ですが、神経疾患については可能な限り調整をした上で、支給認定に係る基準、診断基準とか重症度分類についてはより適切なものということで、検討の結果、幾つかの疾患、特にBarthel Indexで重症度分類を書いたところに修正を加えて、また改めて学会、研究班の方々にも御意見を頂いて重症度分類を作成したということで、これも仔細については資料2-2で御案内いたします。

 特に議場で個別具体的に議論になったものは2つあると思っており、1つは原発性免疫不全症候群の診断基準の中で、好酸球増多症を含めて見た場合に、これはどういう分類かという御意見を頂いたところがありました。それに対して、もともと原発性免疫症候群自体はいろいろなカテゴライズの御議論があると聞いておりますが、各国の専門家の間で合意がなされた国際免疫学会の分類が標準になろうかと思いますし、その中に多数の疾病が含まれておりますので、個別疾病で見た場合に指定難病の要件を満たすということであれば、場合によってはそこから引いて、別疾患概念としてまとめるということはありますが、原発性免疫不全症候群のカテゴライズとしては、国際免疫学会の分類をベースに議論させていただきたいという形でまとめているものです。

 もう1つは、アルコール多飲が原因で、大腿骨頭壊死症が発症することは疫学的に認められているが、原因が明らかという形で除いたほうがよいのではないかという御意見を頂きましたが、アルコール摂取については関連因子の1つということで知られていることがありますが、現時点でアルコール摂取に関連する大腿骨頭壊死を完全にほかと鑑別をすることは、医学的に困難ということを伺っております。アルコール性を含めて、一旦入れさせていただくという上で、これは大事な研究課題ということもありますので、アルコール摂取が原因であるものが診断可能ということであれば、改めてこの場で御議論させていただきたいという考え方です。

 具体的な疾病については、資料2-2を用意しております。1ページめくって、球脊髄性筋萎縮症ですが、4ページです。これはもともと階段昇降とか運動に着目したものでしたが、水澤委員の御尽力もありまして、modified Rankin Scaleをベースにして、食事・栄養、呼吸という3つの要素で評価をして、それのいずれかが3以上という形で中等度、あるいは何らかの介助を要するところを重症度分類の基準とさせていただいてはどうかという形の見直し案を作成したものです。これを神経疾患、特に運動疾患のベースとして活用できるものは入れていくというコンセプトで、6ページが脊髄性筋萎縮症ですが、同じ考え方で重症度分類を入れて、9ページです。ただ、これは学童期に多いということで、生活における重症度分類は残して、あとは統一した重症度分類を入れるという形でまとめているものです。

11ページが進行性の核上性麻痺で、こちらももともとBarthel Indexを入れていたものです。16ページですが、先ほどの3つの基準で、いずれかが3以上を代わる指標として入れているものです。

18ページの7の大脳皮質基底核変性症も、Barthel Indexに代わって、先ほどのmodified Rankin Scaleプラス2つの要素で評価をすると。これはBarthel Indexから見直したものです。

24ページの多系統萎縮症も同じで、Barthel Indexmodified Rankin Scaleプラス2という形で改めて、30ページの脊髄症の変性症も同じ考え方でまとめたものです。

36ページのミトコンドリア病については、先ほど1つレーベル視神経症を入れる形で診断基準とできないかという御意見がありました。具体的には38ページになりますが、主要項目の(2)検査・画像所見の[3]です。眼底検査にて急性期においては蛍光漏出を伴わない視神経乳頭の発赤・腫脹等が見られると。これは両眼に見られるということで、こちらが1つの要素になるというものです。39ページの4の「ミトコンドリア病の診断」に掛かってきますが、(1)[1]から[5]のうち1項目と、[1]から[5]だったものを視神経も足した[6]という形で2項目以上満たすものを確定診、疑い例として診断とするものです。

44ページ、66の原発性免疫不全症候群は、国際分類に従ってまとめ直しをした関係で、66ページに好酸球増多症という記載がありましたが、こちらは原発性免疫不全症候群としては取り扱わないという形で再整理したものです。

 資料2-3です。これは今、事務局で進めておりますが、臨床調査個人票を最終的にこういう様式でまとめていきたいという考え方です。数字が入っていて恐縮ですが、1枚目が網膜色素変性症の新規の際に使うもので、これは診断基準としては臨床症状が1つあるということですので、1ページの自覚症状、一番下にある夜盲、視野狭窄、視力低下、羞明の中から1つ選ぶ形になっています。

 検査所見は、眼底所見の中の2つ以上を満たすというところが重要になってまいりますので、そこに眼底所見をどのぐらい書いていただくか、その他の検査で合計で2つ以上満たしている場合は診断基準となりますので、そこを記載いただいている。あとは視力が重症度分類にかかわってまいりますので、視力のほうをしっかり書いていただく形になっております。

 次が甲状腺のホルモン不応症のもので、これで大事になってくるのは診断と主症状でこういう症状と、最終ページですが、見ていただいた上で、実際の検査所見と臨床症状に乖離があるのか、ないのか。検査所見の一番下に甲状腺ホルモン受容体のベータ遺伝子変異とありますが、これは取れる、取れないというところが疑い例と確信例になりますが、ここがありの場合は確信例になる。ない場合は疑い例で、疑い例でも対象となるというものです。負荷試験で、負荷試験を行った結果が一致をしないというところも大事な要素ですので、そういったものを見る。重症度については、下から2番目のカテゴリーの「治療その他」の一番下にある軽度から重度の中等度以上を対象としますので、そちらをチェックしていただく様式になっております。こちらで既存の疾患、新しい疾患を合わせて、110の新規、更新について作成を進めているもので、報告です。事務局からは以上です。

○千葉委員長 今、各疾患、それから全体としての指摘事項に対する対応ということで説明いただきました。資料2-1の一番上のものについては、今、御説明がありましたようにレーベル視神経症について診断できるようにしたということで、これは資料2-2で御説明いただいたと思います。神経疾患については、従来から御議論がありましたように、ある意味では神経疾患は一番多いのですが、それぞれ症状が少しずつ異なっていたりして、基準を作るのは非常に難しいのですが、その中でも可能であれば同一基準といいますか、できるだけ同じ目線で見ていけるように、判断できるようにということで、特に水澤先生を中心に、神経の先生方にはいろいろ御努力いただいてきているところです。幾つかの改善点については、今、御紹介いただいたとおりで、資料2-2に載っているわけです。ただ、一部といいますか、なかなか難しいところがありますので、完璧にというのは非常に難しい点です。これについては改善点も必要であろうかと思いますが、今後の課題となろうかと思います。

3つ目の原発性免疫不全症候群については、今、御説明がありましたように、免疫不全という側面からの判断ということで、包括した形で、とりあえずこのままいきましょうと。しかしながら、その中でも今回、好酸球増多症はこれはまた違う側面であろうということで外しましたが、そのほかについても御議論いただいたように、必ずしも原発性免疫不全症候群という側面からだけでは判断できない疾患が多々あるということは、皆さん認識していただいたところです。そこについては、第2段とか今後のところで、違う側面のほうがより重要であるということになって、実際そういうものがあるわけですが、そこについては御議論いただいて、また別途の疾患として上げてくると。そういう方向性は残して、とりあえず今回は免疫不全というところで括るというお話だと思います。

 アルコール多飲についても、これは大腿骨頭壊死の話ですが、基本的にはこういった嗜好品で生じてくる疾患はここから外すべきだろうという議論がなされましたが、現時点で、どの患者を外して、どの患者をというと、なかなか難しいところもあるので、これはこれで話を進めておいて、今後、議論を重ねていくということで御了承いただいたところだと思います。

 そういうことで今、御説明いただいたわけですが、それぞれ個別の疾患についてということもあるわけですが、今日、全て個別の疾患について議論する時間はないと思いますが、全般的に何か御意見はありますか。先生、神経は多いですので。

○水澤委員 委員の先生方にはいろいろとメール等で御説明したのですが、今日は傍聴の方も多いので、神経疾患の方でかなり大きな変更があったのではないかと、そのことで不安に思われている方がおられるかもしれません。これは今、事務局あるいは委員長からも御説明がありましたように、できるだけ公平に、できれば同一の基準で判定ができればよいということで、そういう議論の下で検討しました。それはこれらの疾患を担当している神経学会、あるいは研究班、変性疾患研究班、運動失調症研究班といったところの代表の方々にご検討いただきました。コンセプトは簡単で、筋萎縮性側索硬化症というかなり重症化する病気で、神経難病の象徴的なものですが、資料310ページに載っているその基準を参考にいたしました。これはmodified Rankin Scaleを中心に、そこに嚥下機能の障害度、それから呼吸機能の障害度を加えていった基準です。しかし、例えばこれを他の疾患に使おうとしますと、嚥下障害、呼吸困難等が初期から出ないような疾患ですと、ちょっとそぐわなくなってきます。

 したがって、非常に簡単なことなのですが、これはもともとmodified Rankin Scaleを基にこれを作ったものですので、それを元に戻して、四肢、身体、体幹の運動機能の障害であるところを主に表しているmodified Rankin Scaleと、嚥下と呼吸のものを分けて3軸にするということで、呼吸などが強く障害される疾患にも適応できるし、体幹の運動機能障害が主なものにも適応できるし、嚥下障害が目立つ場合にも適応できるということです。ある疾患の場合には、ある軸が特に強く出るということで、それぞれ、かつではなくてor、又はということでつなげば非常に分かりやすくなるということです。公平性も非常に保たれるということで、我々は大変分かりやすくなったと思って、今回こういう形で提案させていただきました。したがって、一見すごく変わったように思われるかもしれませんが、中身としては前よりもシンプルになって、判断しやすくなったであろうと考えております。以上です。

○千葉委員長 コンセプトについて御説明いただいたわけですが、よろしいでしょうか。神経難病については本当に種々多彩でたくさんありますので、いかに公平性を保つような診断基準、重症度分類を作っていくかというのが非常に難しいわけです。

○大澤委員 メールでやり取りをさせていただいたときに気が付かなかったのですが、例えば9ページのmodified Rankin Scaleの所で、脊髄性筋萎縮症の場合には、生後、間もなくから発病というのがあるわけです。2の軽度の障害の所で、「発症以前の活動がすべて行えるわけではないが」という表現がありますが、解釈でそうしていただければそれで構わないのですが、「小児においては発達段階で獲得するべき活動が」ということと、その同義語というようにしていただけると有り難いです。それはここの中に入れていただかなくても、解釈の段階でそのようにしてくださいということを何らかの形で注釈で付けていただければ、それで結構ですが、よろしくお願いします。

○水澤委員 よろしいのではないでしょうかね。そういう形で細かいところに対応できるのではないかと思います。私も賛成です。

○飯野委員 水澤先生みたいな大きな所ではなくて、細かい所なのですが、資料2-243ページのミトコンドリア病の診断基準、これは研究班でお作りになったものなのですが、その中のセクション5の聴覚です。私も見逃していて誠に申し訳なかったのですが、聴覚の分類が正しい分類ではないものですから、これに関しては研究班でもう一度見直していただくということにはいきませんか。と申しますのは、通常は25dBまでは正常聴力で、2540dBまでが軽度難聴、4070dBが中等度難聴で、70dB以上が高度難聴という言い方なのです。軽度難聴は2540dBで、この場合はささやき声が聞こえないのですが、40dB以上の中等度難聴になると補聴器が必要です。ただ、90dB以上の高度難聴になると人工内耳の適応になるということで、治療にもかかわってまいりますので、ここは正しい分類にしていただくように、研究班に是非お願いしたいと思います。

○前田疾病対策課長補佐 こちらは研究班から基準案ということでいただいたものですが、先生方をはじめ、それぞれの御専門の先生方が見られて違和感がある表現ということでしたら、研究班には確認して、表現ぶりを調整させていただこうと思っております。

○千葉委員長 そうですね。細かいところで訂正などがある場合には、もちろんブラッシュアップしていただいたら、今の段階でもよろしいわけですので、是非聞いていただいて、趣旨を御説明いただいてよろしくお願いしたいと思います。ほかはよろしいでしょうか。

○直江委員 考え方として、原発性免疫不全症候群が一番議論のあるところだと思うのです。特に小児ですが、たとえば再生不良性貧血の診断基準に該当しており、診断を進めていくうちに、ある特定の遺伝子の変異が分かったとする。それはこの基準でいいますと、原発性免疫不全症候群の中のある疾患であったといった場合に、そのまま再生不良性貧血でいくのか、それとも改めてこの原発性免疫不全症候群に書かれている疾患だということで、疾患名を変える必要が出てくるのかというような、現場ではそういう混乱が出てくるやも分からないと思うのです。その場合は、考え方としてはどっちでもいいというようにするのか、それともより疾患といいますか、基準のある細かな病名が記載されたものにしていくほうがいいということなのか、その辺の考え方を整理しておく必要があるのかと思うのですが。

○前田疾病対策課長補佐 こちらの考え方なのですが、本来であれば全て完全にしきいを立てて別々の疾患のほうが混乱がないと思うのですが、先生の御指摘のとおり、病名が途中で変わることもあると思います。この場合は、制度としてはどちらの病名でも自己負担などは特別変わるわけではありませんので、患者御本人によっては混乱がないと思うのです。ただ、こういう病名の方がいらっしゃるという話をベースに例えばこの患者の中から新しいiPSの研究のために使えないかとか、そういった形で研究的な側面もあります。恐らくこの御指摘のもの以外にも重複してくるものが出ると思いますので、そこは個別でまた先生方をはじめ、専門家の御意見を頂いて、どっちに入れておくほうが患者のメリットになるかというところでお示しいただいて、それで変えていきたいと思います。

○千葉委員長 この点も今までいろいろ議論があったところで、難病の中には病名が変わることがありますね。理由は、概念が変わっていって、よりブラッシュアップされた病名になっていくという場合と、今おっしゃられたように、ある疾患群の中に入っていたものが特定の遺伝子変異が分かって、別の病名になるという場合と両方あって、これはいろいろ議論がありましたが、今までの流れの中では私自身としては新しい病名にしていってという方向性でいいのではないかということだったかと思います。ただ、元のままでということもあり得るかということです。これは今後、恐らくこの点についても更にディスカッションしていくことが必要かと思いますが、よろしいでしょうか。ほかに何かありますでしょうか。今、飯野委員から細かい所と言われましたが、それについては個々それぞれブラッシュアップしていく必要がありますので、その点については御遠慮なく、また今後も御指摘していただいたら結構かということですし、期限を設けて、いつ以降は駄目だというものではないという認識でよろしいですね。ありがとうございます。ですから、そういうことでお願いしたいと思います。

 特に資料2-1234については、それぞれ議論を重ねてきて、非常に重要なポイントだと思います。この点については、とりあえず今の段階ではこのようにしましょうということですが、今後も更に改善していくべきところがありますので、今後の議論の対象として残しておくということで進めさせていただきたいと思います。よろしいですね。ありがとうございます。

 続いて、議事(3)「指定難病に係る検討結果について」ということで、疾病対策部会への報告()ということで御説明いただきたいと思います。

○前田疾病対策課長補佐 資料3及び資料4を用いて案内いたします。まず、資料3ですが、「指定難病に係る検討結果について()」と書いてありますが、日付を見ていただくと、6日ではなく108日と書いてあり、かつ疾病対策部会の名前も出しております。明後日、8日に開催される疾病対策部会に委員会としてのまとめというものでお出ししたいと思っております。なので、お出しするときには()を外した形で報告させていただきたいと思っております。1ページ、2ページは、827日の第4回の会議で御議論いただいたものと同じ形になっており、別添1「指定難病の要件について」も、日付は108日にしてありますが、これは827日に議論いただいたものと同一です。

 少し変わったところがありまして、別添2「指定難病とすべき疾病(検討結果)」の部分です。ここの病名を少し変更したものがありまして、そちらについて報告いたします。9の「神経有棘赤血球症」ですが、これは「有棘赤血球を伴う舞踏病」と提案しておりましたが、こちらの「神経有棘赤血球症」のほうがより使われる病名だということですので、そちらに見直しをしたものです。

 次ページですが、38番の「膿疱性乾癬」ですが、これはもともと診断基準上、汎発型のみを対象にしておりましたので、(汎発型)と記載を追記しております。

39番ですが、「スティーヴンス・ジョンソン症候群」で、私の発音ですと「ヴ」も「ブ」も同じなのですが、小児慢性特定疾病で「ヴ」にしていたということがありますので、そちらに統一させていただきます。

 同じ考え方で、76番の「クッシング病」ですが、これは「下垂体性ACTH分泌亢進症」と御提案いたしましたが、これは「クッシング病」という形でまとめておりますので、そちらにさせていただいたものです。

 最後に1点お詫びです。88番の「漫性血栓塞栓性肺高血圧症」ですが、これはもともと肺静脈閉塞症、肺毛細血管腫症と同じで、特定疾患として取り扱っていて、特定疾患からの続きだったのですが、そちらの記載を1点、失念しておりましたので、「特定疾患」という形で備考に新しく追加したものです。

 体裁としては、次の別添3から個票全体が始まって、こちらも108日の疾病対策部会に御報告という形で上げさせていただきたいと思っております。

 資料4は「指定難病に係る今後のスケジュール」です。本日が106日ですので、指定難病検討委員会として第1段の取りまとめを本日いただくということです。108日に第2回厚生科学審議会疾病対策部会を開催いたします。そちらに千葉委員長より御報告賜りまして審議となり、そこでお認めいただいて、最終的に告示という形で病名を決定するというものです。ここで特に報告が必要なところは第2次実施分で、今、難治性疾患克服研究事業等の研究班とか、学会で研究されている病気の患者数であるとか診断基準について、事務局より照会をしているところです。これは指定難病の要件との関係を整理しております。検討委員会の先生方に御披露するのを、できれば年明けにさせていただいて、そこでまた同じように個別の疾患の診断基準とか、要件を満たしているかというところを集中的に御議論いただいて、第2次実施分の個別疾患を御議論いただいて、最終的には夏に医療費助成を開始できるような形で作業を進めていくという段取りで考えておりますので、また年明け、先生方に御面倒をおかけすることになると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。事務局からは以上です。

○千葉委員長 まずは資料3は疾病対策部会に報告する案ですが、今まで検討を重ねてきた全体的な話と個別の疾患について説明させていただくことになるわけですが、何か御意見はありますか。

よろしいですね。ありがとうございます。

 結局、今回を入れて5回の委員会をもちまして、第1次分の指定難病の候補をまとめさせていただきました。今お話がありましたように、これを私が108日の疾病対策部会で報告させていただくことになります。その後のことについても、もう既に予定をお話いただきましたが、1次分については明後日の会議で報告して、一応、決定ということになりますが、2次分については1月以降にまたこの委員会を開催して、ディスカッションをして決めていくことになるということです。できるだけ早いこと決めてほしいというのは、特に患者のお立場からするとそうだと思いますが、逆に非常に慎重にすべきことですし、かなり多くの作業を重ねなければならないということで、今年いっぱいはそちらの作業に専念していただくということになりますので、この委員会としては1月以降開催ということになろうかと思います。という予定も含めて、先生方、全体で御意見とか、今後のことについて何か御質問、御意見はありますか。よろしいでしょうか。

 今までやってきた方法で、粛々と話を進めていきたいと思います。先ほどもお話がありましたように、決めたらしまいということではなくて、その都度その都度改変していくというスタンスをずっと持ち続けることは、私どもにとりましても非常に重要かということを考えていますし、厚生労働省のほうでも常にそういうスタンスでやっていただいていると私も認識しておりますので、今後お互いにしっかりと検討を重ねていきたいと思います。先生方、5回、長きにわたりまして、とりあえず第1期分ということで、お世話になりました。どうもありがとうございました。厚生労働省のほうもいろいろ御努力いただいて、まずは半分以下でありますが、ここでまとめることができました。お礼を申し上げます。それでは、どうもありがとうございました。


(了)

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