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2014年9月10日 中央社会保険医療協議会 総会 第282回議事録

○日時

平成26年9月10日(水)11:25〜12:12


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

森田朗会長 印南一路委員 松原由美委員 田辺国昭委員 西村万里子委員 野口晴子委員
矢内邦夫委員 白川修二委員 花井圭子委員 花井十伍委員 石山惠司委員
田中伸一委員
鈴木邦彦委員 中川俊男委員 松本純一委員 万代恭嗣委員
長瀬輝諠委員 堀憲郎委員 安部好弘委員
宮島喜文専門委員 福井トシ子専門委員
<事務局>
唐澤保険局長 武田審議官 吉田審議官 宮嵜医療課長 佐々木医療課企画官
込山保険医療企画調査室長 中井薬剤管理官 田口歯科医療管理官 他

○議題

○医療機器の保険適用について
○先進医療会議の検討結果の報告について
○公知申請とされた適応外薬の保険適用について
○平成26年改定において見直しを行った機能評価係数IIについて
○DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について
○被災地における特例措置について
○最近の医療費の動向にいて
○その他

○議事

○森田会長

 それでは、おそろいになったようでございますので、ただいまより第282回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。

 まず委員の出席状況について御報告いたします。本日は、榊原委員、藤原専門委員、丹沢専門委員が御欠席です。

 予定した時間を大分過ぎておりますので、迅速な審議に御協力いただきたいと思います。

 まず最初の議事に入らせていただきます。報告事項でございますが「○医療機器の保険適用について」を議題といたします。

 事務局より資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。企画官、どうぞ。

○佐々木医療課企画官

 医療課企画官でございます。

 中医協総−1でございますが、これは9月1日に保険適用を開始しております、医科A2、技術料に含まれているもの、2ページ目からがBで、特定保険医療材料ということで、技術料のほかに個別に評価されているものでございます。5ページは、歯科のものでございます。

 以上、御報告でございます。

○森田会長

 ありがとうございました。

 報告事項でございますが、ただいまの説明につきまして、御質問等はございますでしょうか。

 ないようですので、本件の質疑は、この辺りにさせていただきます。

 続きまして「○先進医療会議の検討結果の報告について」を議題といたします。これも報告事項でございます。

 事務局から資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。企画官、どうぞ。

○佐々木医療課企画官

 医療課企画官でございます。

 中医協総−2でございます。

 今回は3つの技術でございます。

 2ページ目からのIIIIIA期非小細胞肺がん完全切除症例を対象とするNKT細胞を用いた免疫療法でございます。

 技術の概要は30ページでございまして、こちらは患者さんから成分採血をし、単核球を採取しまして、それを培養いたしまして、樹状細胞に分化させ、投与するというものでございます。

 こちらは、非小細胞肺がんを切除した後、化学療法を実施しまして、その後、さらに樹状細胞療法を加えることによりまして、より生存の延長に寄与する可能性があるということでございます。

 これに関しまして、先進医療会議の議論の結果は2ページ目で、適となっております。

 費用に関しましては、4285,000円が保険外のところでございますけれども、これは全額研究費負担でございます。

 続きまして、40ページからの技術でございますが、HGF遺伝子による血管新生遺伝子治療でございます。

 技術概要は58ページでございます。こちらは慢性動脈閉塞症に対する遺伝子治療ということで、動脈が閉塞、詰まりまして、足が痛い、潰瘍ができるという症状が出るわけですが、これに対しまして、HGFたんぱくを注射することによりまして、血管が新生して、そうした症状を和らげようというものでございます。

 これに関しましては、先進医療会議の結果は40ページでございますが、適でございます。これは再生医療等製品として、将来的に薬事承認の議論があり得るものでございまして、適ということでございます。

 3つ目の技術は、72ページからのものでございますが、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術でございます。

 技術概要は95ページでございまして、これはいわゆるダヴィンチ(da Vinci)と言われますサージカルシステムを用いまして、この機器による支援を受けて、腹腔鏡の手術を実施するものでございます。

 これに関しまして、先進医療会議の議論の結果は72ページにございますけれども、技術的には適でございますが、保険導入に際して、その時点でのコストと技術、有用性、費用対効果評価という視点も必要なのではないかというコメントがついているところでございます。

 これに関しましては、93万円が患者負担でございます。

 申し述べ忘れましたが、2番目の技術に関しまして、患者負担は0円ということで、大学と企業で負担をすることになっております。

 報告は以上でございます。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ただいまの説明につきまして、御質問等がございましたら、御発言をお願いいたします。

 これもございませんね。

 それでは、本件に係る質疑は、この辺りとさせていただきます。

 続きまして、これも報告事項でございますが「○公知申請とされた適応外薬の保険適用について」を議題といたします。

 事務局より資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。薬剤管理官、どうぞ。

○中井薬剤管理官

 薬剤管理官でございます。

 「公知申請とされた適応外薬の保険適用について」ということで、中医協総−3を見ていただけますでしょうか。

 公知申請の適応外薬については、薬食審の事前評価が終了した時点で、保険適用するというルールでございますけれども、先般、以下の適応外薬、2つの品目について、事前評価が終了したということで、保険適用してございます。

 1つ目がミレーナであります。これは前回の総会で御承認いただいたものでありますけれども、9月2日薬価基準に収載されたということで、同日付で保険適用されてございます。

 2つ目、エルプラット点滴静注液でありますけれども、これも9月5日の薬食審の第二部会において、事前評価が終了したということで、同日付で保険適用されてございます。

 説明は以上であります。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ただいまの御説明につきまして、御質問等はございますでしょうか。

 これもよろしいですね。

 それでは、本件に係る質疑は、この辺りといたします。

 次に「○平成26年改定において見直しを行った機能評価係数IIについて」を議題といたします。

 事務局より資料が提出されておりますので、これについても、御説明をお願いいたします。企画官、どうぞ。

○佐々木医療課企画官

 医療課企画官でございます。

 中医協総−4と、中医協−4参考という、横の右肩ホチキスどめの資料がございますけれども、こちらで御説明をさせていただきます。

 まず中医協総−4参考をごらんいただけますでしょうか。26年度のDPCの改定の際の機能評価係数IIの見直しにつきましては、この資料でアンダーラインを引いておりますところが、該当部分でございまして、1ページから保険診療指数に見直す等やっております。

 これらの内容につきましては、既に確定をしておりまして、このとおり実施をさせていただいておるわけでございますけれども、これらのうち、5ページ目からでございますが、地域医療指数・体制評価指数別表2というものがございまして、7つの指数のうち、地域医療指数に関しましては、さらに中身が細分化されています。12項目ございます。

 5ページ目の脳卒中地域連携から、7ページの精神科身体合併症まであるのですが、6ページの真ん中ぐらいでございますが、○5災害時における医療、○8がん拠点病院、この2つにつきましては、資料の中にも※をつけさせていただいておりますとおり、27年度以降に導入することを、26年度以降、検討するとさせていただいております。

 これはなぜかと申しますと、26年4月の指数の設定に際しましては、2510月1日のデータを使っておりまして、その時点では、新たに追加するという内容について、データがございませんでしたので、27年4月に向けまして、26101日にデータを収集し、どのように対応するかということを御議論いただく必要があるというものでございます。

 中医協総−4にお戻りいただきまして、その2つについて、1つずつ御説明いたします。

 まず1つ目でございます。災害時における医療です。今、災害拠点病院のみを評価しておりますが、新型インフルエンザ等対策にかかる地方公共機関の指定を受けたところを追加しようということでございました。

 現状ですが、新型インフルエンザ等対策特別措置法第2条第7号に基づいて、各都道府県において、指定が進んでいるところでございます。

 しかしながら、○2の対応(案)でございますが、現時点では、各地域における指定地方公共機関の役割が把握できない点もあります。それから、今後、地域における役割を明確化していこうという動きもございますので、今回は見送らせていただいて、28年の次期改定に向けまして、取り扱いを検討してはどうかというものでございます。

 考え方でございますが、法人単位で指定を受けている場合もありまして、法人の中の全ての医療機関が新型インフルエンザ等に対応するとは限らないということで、個々の病院が指定されている場合等の取り扱いが決定できないということ。

 そのほか、国が指定する場合、地方自治体の病院等の場合、地域において、どういう役割をするかということは、今、新型インフルエンザ等対策特別措置法の所管の部局で検討しているということでございます。

 以上の2点の考え方を踏まえまして、今回は見送ってはどうかというのが、1つ目でございます。

 (2)でございますが、地域がん診療病院、特定領域がん診療連携拠点病院の指定でございます。

 これは1213日の中医協総会におきまして、国が指定する2つの新しい類型について、DPCの中でも評価してはどうかということになっておりました。

 2ページですが、点線で囲っております、考え方のところでございますが、その際、都道府県が独自の基準で指定しております病院群は、26年度以降、新しい概念の2つの病院が出てきますので、置きかえを検討してはどうかとしておりました。

 現状でございますけれども、がん診療連携拠点病院等の指定でございますが、今回新しくできた地域がん診療病院、特定領域がん診療病院に関しましては、合計2病院指定されている状況でございます。

 対応(案)でございますが、今後、機能評価係数IIの評価において、毎年の定例報告の時点、10月1日時点で、新しい2つの概念の病院を評価するということでございます。これは予定していたとおりやらせていただき、併せて都道府県が指定していた病院を、国の指定の病院に置きかえるということを提案していたんですが、まだ2カ所しか指定をされていないこともありますので、今回は都道府県の指定も残しつつ、28年度の改定において、予定どおり、置きかえることとしてはどうかというものでございます。

 考え方としましては、繰り返しになりますけれども、指定がまだ進んでおりませんので、県独自の病院の評価も、引き続き、継続することとしてはどうかというものでございます。

 以上2点は、御審議をいただきたい事項でございます。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ただいまの説明につきまして、御意見はございますでしょうか。

 鈴木委員、どうぞ。

○鈴木委員

 今の御説明のとおり、インフルエンザのほうは、今回見送るということと、がんの拠点病院は、今回両方を認めて、次の改定で置き換えるということで、よろしいと思います。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ほかにございますか。白川委員、どうぞ。

○白川委員

 今の鈴木先生の御意見と一緒ですが、現状から見て、27年度からというのは、実態として無理というのは、十分に理解できますので、28年の改定以降に先延ばしするということは、やむを得ないと思っております。

○森田会長

 お二人とも原案を支持する御意見でございますが、ほかにございますか。よろしいでしょうか。

 それでは、本件につきましては、中医協として承認することにしたしいと思いますが、よろしゅうございますね。

(「異議なし」と声あり)

○森田会長

 それでは、ただいま説明のありました件につきましては、中医協として承認することにいたします。

 続きまして「○DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」を議題といたします。

 これも資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。企画官、どうぞ。

○佐々木医療課企画官

 医療課企画官でございます。

 中医協総−5をお願いいたします。「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について(追加)」でございます。

 今回、御相談させていただく医薬品でございますが、9月2日薬価収載するということで、前回の中医協で御了承いただいておりますものでございまして、あわせて、DPCにおける高額医薬品への対応ということで、既に御相談済みのものでございます。

 今般、スンベプラカプセルとダクルインザ錠に関しまして、資料を見ていただきますと、アンダーラインを引いておりますところが、今回、追加をしたいところでございます。

 前回の中医協でDPCにおける高額な新規の医薬品等の対応が公表されたわけでございますけれども、それに対して、企業から、今回、御提案させていただいている診断群分類についても、出来高算定の対象になるのではないかという質問がございまして、事務局で専門家と協議・検討したところ、該当する可能性があるということでございますので、今回、追加で出来高の取り扱いとさせていただきたいというものでございます。

 なお、これらの新薬は、9月2日に既に保険適用しておりますので、中医協で御了承いただければ、10月請求時点で92日にさかのぼって、出来高とするということ対応させていただきたいというものでございます。

 以上、御審議よろしくお願いいたします。

○森田会長

 ありがとうございました。

 この件につきまして、御質問等はございますでしょうか。

 鈴木委員、どうぞ。

○鈴木委員

 この件につきましては、前回この薬が出たときに、従来のインターフェロンを使った治療よりも高いという話もあり、こういうこともあるということは理解しますので、原案のとおりでよろしいと思います。

○森田会長

 ありがとうございます。

 ほかにございますか。白川委員、どうぞ。

○白川委員

 私どもも、原案どおりで、問題ないと考えております。

○森田会長

 1号側、2号側とも、御異存ないようですけれども、よろしゅうございますね。

(「異議なし」と声あり)

○森田会長

 それでは、本件につきましても、中医協として承認することにしたいと思います。ありがとうございました。

 続きまして「○被災地における特例措置について」を議題といたします。

 事務局から資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。医療課長、どうぞ。

○宮嵜医療課長

 被災地の特例措置につきまして、中医協総−6で御説明させていただきます。

 この特例措置は9月30日までとなっておりますので、10月1日以降、どのように取り扱うかということで、御審議をお願いするものでございます。

 1ページ目のスライド1でございます。現在の状況でございますが、被災地特例を利用している医療機関は、3つ減りまして、33保険医療機関。そのうち継続を希望している保険医療機関は28となっております。

 具体的には、岩手県で2つ減って10、宮城県で2つ減って8、福島県で1つふえて13医療機関、山形県、群馬県は、変化なしという状況になっております。

 1枚目の真ん中から下から4枚目までが、それぞれの特例措置の内容と利用している医療機関の数でございまして、スライド2の一番上、5番目の夜勤時間数の特例措置が+1でございます。これは福島県の医療機関ですが、それ以外は0あるいは▲ということで、利用しているところは、減ってきているという状況でございます。

 スライドの5ですけれども、具体的に利用している医療機関からの報告の概要を取りまとめてございます。

 スライド6が御提案でございますが、特例措置について、10月1日以降、どのように取り扱うかということで、利用状況の報告結果は先ほど申し上げましたが、33保険医療機関が利用しているということ、28保険医療機関が引き続き継続して利用することを希望しております。

 2つ目の○でございますが、特例措置を利用する保険医療機関は、減少しておりますけれども、被災3県を中心に利用されているということで、例えばということで、具体的に何点か挙げさせていただいておりますが、このような観点から、必要なのではないかと思っております。

 対応案でございますが、これはこれまでの特例措置をさらに6カ月延ばしてはどうかいう内容になっております。

 具体的には、1つ目のポツのところで、福島県の保険医療機関については、特例措置について、厚生局に届出の上、平成27年3月31日まで利用することができる。

 2つ目のポツは、その他の都道府県の保険医療機関については、現に利用している特例措置について、厚生局に届出の上、平成27年3月31日まで利用を継続することができる。

 3つ目のポツについては、これらを利用する医療機関については、その利用状況、今後の取り組み等を報告していただくという形で、どうでしょうかという御提案でございます。

 よろしくお願い申し上げます。

○森田会長

 どうもありがとうございました。

 ただいまの説明につきまして、御意見等はございますでしょうか。

 鈴木委員、どうぞ。

○鈴木委員

 被災地といっても、岩手、宮城は、少しずつ復興が進んでいるということでございますが、福島の原発事故の避難等はまだ続いておりますので、この内容の継続でよろしいかと思います。

 1つ教えていただきたいのは、福島で1件ふえています。5番のところがございますが、これは福島の中でどういう地域に位置する医療機関なのかを、教えていただきたいと思います。

○森田会長

 医療課長、どうぞ。

○宮嵜医療課長

 いわき市に存在する病院でございます。

○鈴木委員

 ありがとうございました。

○森田会長

 ほかに御意見はございますか。白川委員、どうぞ。

○白川委員

 被災3県、特に沿岸部分の医療機関の再建が予定どおり進まないとか、あるいはいまだに仮設住宅でお暮しの方の数が多いという状況を考えますと、この特例措置はやむを得ないと思います。

 山形と群馬が相変わらず残っているような状況でございまして、資料でも、そこについては、余り詳しく書かれていないのですが、状況がわかりましたら、御説明いただけますでしょうか。

○森田会長

 医療課長、どうぞ。

○宮嵜医療課長

 山形と群馬の病院で利用している特例措置は、スライドでいきますと、1ページ目の2番の特例措置と、山形の病院で17番の特例措置をまだ利用しています。あと、6番の看護配置も山形で1つ利用している状況でございます。

 特に被災地からの患者さんを受け入れているという状況が、まだ続いているということで、この特例措置を利用していると承知しております。

○森田会長

 白川委員、よろしゅうございますか。

○白川委員

 今回は先ほど申し上げました状況ですので、特例措置の延長はやむを得ないと思います。山形、群馬については、さらに継続する必要があるかどうか、次回の延長のときに、資料を提出していただいて、議論をさせていただきたいと、お願いをいたします。

 ○森田会長

 事務局、よろしいですね。

○宮嵜医療課長

 わかりました。

○森田会長

 ほかにいかがでしょうか。花井圭子委員、どうぞ。

○花井圭子委員

 今回の被災地3県、あるいは山形、群馬については、皆様の意見のとおりでよろしいかと思います。

 ここから離れるのですが、今回、四国や、広島で災害が起こってますが、その中での医療機関がどうなったかという状況については、把握されているのかということです。その場合、今回は被災3県を中心とした特例措置ですが、それと同じような措置が検討されているのかどうか、教えてください。

○森田会長

 医療課長、どうぞ。

○宮嵜医療課長

 最近、生じている災害の状況については、今、手元に資料がございませんので、実際の数字的なものも含めて、わかりません。改めて御報告させていただければと思います。

 保険医療機関につきましては、特段、今の段階で、何か検討している状況にはございません。

 被保険者につきましては、従来、災害があったときの対応ということで、保険証を紛失したとか、そういう対応はさせていただいております。

○森田会長

 よろしいですか。

○花井圭子委員

 はい。

○森田会長

 ほかにいかがでしょうか。よろしいですね。

 それでは、本件につきまして、中医協として承認することにしたいと思いますが、よろしいですね。

(「異議なし」と声あり)

○森田会長

 ありがとうございます。それでは、ただいま説明のありました件につきましては、中医協として承認することにいたします。

 続きまして、報告事項でございますが「○最近の医療費の動向について」を議題といたします。

 事務局より資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。調査課長、どうぞ。

○秋田調査課長

 調査課長でございます。

 先月の26日でございますけれども、平成25年度の医療費の動向、調剤医療費の動向につきまして、公表いたしましたので、御説明をさせていただきます。

 資料でございますけれども、中医協総−7−1と中医協総−7−2でございます。

 まず医療費の動向から御説明をさせていただきます。厚生労働省で公表しております、医療費につきましては、国民医療費という形で、事業統計みたいなものを積み上げまして、御報告をさせていただいているんですが、実績の統計ということで、お知らせするのが遅くなることがございます。医療費の動向につきましては、こちらにございますように、医療機関からの診療報酬の請求に基づきまして、審査支払機関からのデータに基づいて集計したものを、毎月公表させていただいているということでございまして、このたびは、25年度分の医療費がまとまりましたので、御報告をさせていただいているということでございます。

 国民医療費との違いにつきましては、概算医療費は、速報値という形でございまして、労災とか、全額自費の分を含まないということでございますので、国民医療費のおよそ98%に相当するものになってございます。

 それでは、内容について、御説明させていただきます。

 1ページは、平成25年度医療費の動向でございます。

 制度別の概算医療費が上段に載っておりまして、これは兆円単位でお示しをしてございますけれども、平成25年度は39.3兆円でございまして、24年度に比べますと、0.858,500億円ほど上昇したということでございます。

 伸び率に換算しますと、下の段の表1−2でございますけれども、25年度は2.2%でございました。平成24年は1.7%でございましたが、これまで3%台で伸びていたものと比べますと、少し低くなっている状況でございます。

 おめくりいただきまして、2ページでございますが、1人当たり医療費でございます。1人当たり医療費につきましては、平成25年度で30.8万円という形になってございます。

 下の段は1人当たり医療費の伸び率でございますけれども、こちらは人口が減っているという要素がございますで、先ほどの医療費の伸びは2.2%でございましたが、1人当たり医療費で換算いたしますと、2.4%という形でございます。こちらも従前から比べると、少し低い水準でございます。

 3ページをごらんいただきますと、診療種類別の概算医療費ということで、入院、入院外、歯科、調剤等に分けました医療費につきまして、お示しをしているところでございます。

 伸び率でごらんいただきますと、診療費につきましては、およそ1%台ということで、歯科は0.8%です。調剤につきましては、5.9%でございますけれども、24年度の調剤につきましては、診療報酬改定の影響で薬価の引き下げがありましたので、かなり低くなっているんですが、25年度については、5.9%でございます。ただ、これも従前、診療報酬改定があった水準から比べますと、若干低目という形で推移をしてございます。

 1ページをおめくりいただきますと、4ページが受診延べ日数の推移、5ページが1日当たり医療費の推移になってございます。

 まず受診延べ日数の推移でございます。これは受診の頻度を示す指標ということで考えております。一方、5ページは1日当たり医療費ということでございますので、医療の単価を示す指標ということで、考えてございます。

 こちらは受診延べ日数の伸び率で見ていだきますと、下の段の表4−2でございますけれども、受診延べ日数はかなり減少しておりまして、25年度で−0.8%になってございます。一方、単価でございます。1日当たり医療費の推移でございますが、25年度で3.1%でございます。

 6ページに休日等の影響を補正したものがございます。24年につきましては、一昨年のうるう年の関係で、生の数字ですと、1.7%とございました。これが2.0%でございます。25年度については、ほとんど変わりませんが、2.2%でございます。いずれにしましても、こういった日数を補正いたしましても、24年、25年については、若干低目ということで推移してございます。

 7ページ以降につきましては、医療機関種類別の概算医療費です。

21ページ以降につきましては、都道府県別の概算医療費ということで、お示ししておりますけれども、こちらのほうは、またごらんいただければと思ってございます。

 引き続きまして、中医協総−7−2、調剤医療費の動向について、簡単に御説明をさせていただきたいと思います。

 1枚おめくりいただきまして、調剤医療費の全数と電算処理分の比較でございますけれども、調剤医療費につきましては、電算処理分で内容を細かく調べているということでございます。

 全数が1ページ目の中ほどでございますが、平成25年度で、調剤医療は7兆380億でございますけれども、その下の電算処理分のところを見ていただきますと、6兆9,933億円ということで、これが全体の99.4%に当たるものでございますので、ほぼ全体の縮図を示しているものになっているということでございます。

 2ページでございますけれども、こちらは調剤医療費の中身としまして、技術料、薬剤料がどういった内訳になっているかということで、お示しをしているものでございます。

 表2−2をごらんいただきますと、処方箋1枚当たりの調剤医療費の内訳と構成割合でございます。表の中ほどでございますが、平成25年度の数字を見ていただきますと、調剤医療費は、処方箋1枚当たりで8,857円でございますが、そのうち、技術料が25%弱の2,200円でございまして、薬剤料が6,642円、75%を占めるものになってございます。

 3ページは、年齢階級別の状況でございます。こちらにも記載してございますように、年齢が高くなるごとに、高くなってございまして、75歳以上は1万円を超える状況になってございます。

 4ページは、後発医薬品の推移ということで、記載をさせていただいてございます。御案内のとおり、25年4月に後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップということで、新しい指標ができました。こちらは後発医薬品に置きかえられる先発医薬品、後発医薬品をベースにした数量シェアということで、新指標で公表させていただいているところでございます。

 表4−1でございますけれども、後発医薬品の割合ということで、4月に46.5%であったものが、3月には51.2%ということで、増加をしている状況でございます。

 表4−2は、年度別の推移でございます。旧指標と新指標を並べて記載させていただいてございます。

 5ページは、処方箋1枚当たりの薬剤料につきまして、分解をしたということでございます。内服薬の薬剤料を3要素、種類、投薬日数、薬剤料という形で分けさせていただいて、お示しをさせていただいたものでございます。

 1種類当たりの投薬日数ということで、これは1回出したときに、何日分出ているかということで、考えていただければと思いますけれども、25年度は21.8日ということで、対前年比は3.5%ということで、延びているということでございますが、長期投薬等の伸びの影響が出ているということでございます。

 6ページ以降につきましては、もう少し細かく薬効分類別の状況ということで、お示ししております。こちらについては、またごらんいただければと思います。

13ページ以降は、都道府県別の状況をお示ししております。

17ページでございますけれども、以前、中医協でも安達先生からお求めがあったということで、処方箋の発行元の医療機関別の分析について、新たにお示しをしているところでございます。

17ページは、調剤医療費の内訳で、これは金額ベースでの内訳をお示ししてございますけれども、全体で6兆9,933億円ですが、そのうち、病院が2兆8,335億円、診療所が4兆1,237億円という形になってございます。それぞれ病院の種類、診療科別の統計をお示ししているということでございます。

 下段は、処方箋1枚当たりの調剤医療費の内訳と構成割合でございます。こちらは病院のほうが、1枚当たりが高くなってございまして、病院が1万5,000円余り、診療所が7,000円余りという形になってございます。

 さらに見ていただきますと、先ほど全体でお示しした、処方箋1枚当たりの種類数、投薬日数、薬剤料で分けたものでございますけれども、こちらは病院が31.9日という投薬日数になっているのに対しまして、診療所が18.2日ということで、病院のほうがやや長いということになってございます。

 下段の表14−4でございますけれども、内服薬の薬効分類別の薬剤料でございます。

 これを処方箋1枚当たりにしたのが、19ページの表14−5でございます。こちらをごらんいただきますと、病院のほうが、処方箋1枚当たりの薬剤料は高いんですけれども、内容を見ますと、病院は循環器官用薬、呼吸器官用薬、その他代謝性医薬品、腫瘍要約とか、幅広くいろんな薬が出ているということでございます。

 診療所のほうは、循環器官用薬、内科を中心にそういったものが多く出ている状況が見てとれるということでございます。

 表14−6につきましては、後発医薬品の割合ということで、それぞれ病院の種類、診療所の診療科別にお示しをしたものでございます。

 病院のほうが、数量ベースで見ました、後発医薬品の割合が若干低いということでございますが、先ほどお示ししましたように、出ている薬の内容も違いますので、その辺は注意してごらんいただければということでございます。

20ページ、21ページは、後発医薬品の使用割合の市町村別の状況ということで、お示しをしているところでございます。こちらも、ことしからお示しをしているところでございます。

 住所地につきましては、薬局の所在地ということで、お示しをしてございます。

 統計では、薬局そのものの特定を避けるために、薬局が3件以下の市町村については、除外して統計をとったものでございます。

 図1にお示しをしてございますのが、各都道府県別におけます、後発医薬品の割合をお示ししたものでございます。ごらんいただきますと、沖縄県がかなり高い水準になっているということでございます。

21ページは、参考までに、後発医薬品割合の高い地域をお示ししてございます。

 図2は、見にくくて恐縮なんですけれども、マップという形でも、お示しをしているということでございます。

 私からは以上でございます。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ただいまのものは、報告事項でございますが、御説明につきまして、質問等はございますでしょうか。

 花井圭子委員、どうぞ。

○花井圭子委員

 医療費の動向についてですが、1ページから3ページまで、総括的に出されている数字の中で、75歳未満と75歳以上という分け方の間に65歳から74歳という、もう一つの箱をつくることは可能ですか。とりわけ前期高齢者の医療費がこれからの大きなポイントだと言われている中で、75歳だけで区切るのはどうかと思いましたので、可能かどうかうかがいたいと思います。

○森田会長

 調査課長、お答えいただけますか。

○秋田調査課長

6575歳につきましては、こちらは概算医療費ということで、公費も含めてお示しをしているところでございます。一方で、医療保険医療費という形でお示ししているものがございまして、そちらではお示ししてございます。

○森田会長

 別の統計で出ているということですね。

○秋田調査課長

 別の統計では、お示ししているということでございます。

○森田会長

 花井委員、よろしいですか。

○花井圭子委員

 はい。

○森田会長

 ほかにございますか。鈴木委員、どうぞ。

○鈴木委員

 これは結果ですから、そのとおりだということなのですけれども、表示の仕方ですが、1ページ目の調査結果のポイントで、入院外プラス調剤と、いつもくくられてしまいます。例えば医療費の伸び率は3.1とありますけれども、医科の入院外は1.7、調剤は5.9と大きな差があるので、全体が3.1ということになりますと、低いほうを高く見せ、高いほうを低く見せるという効果もあります。別にそれを狙っているのではないとは思いますけれども、大した区分けではなので、ポイントのところでも、それぞれがわかるようにしていただければと思います。

 一番下の診療種別のところも、入院外プラス調剤は4.4ということですが、医科の入院外が3.0、調剤は5.4で、ここも差があると思いますので、表示の仕方について、御検討いただければと思います。

 それと、医療費の伸びは2.2ということで、低くなっています。前年も1.7ですから、非常に抑制されていると言えます。受診延日数が、入院、入院外とも減り続けているので、医療機関の経営は厳しくなっています。

 高齢者についてですが、これも表1−2で見ると、75歳以上がそれ以下に比べてふえているように見えますが、表2の1人当たりを見ると、75歳以上のほうがぐっと少なくなっています。これは75歳以上の高齢者の数がふえているためであり、数がふえることは、やむを得ないことですので、それを踏まえて、理解をしていただければと思います。

 以上です。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ほかにいかがでしょうか。堀委員、どうぞ。

○堀委員

 せっかくの機会なので、歯科について、これからいろんな議論をするに当たって、中医協の御理解を得たいという趣旨で発言いたします。

 中医協総−7−1の5ページの下の表5−2のですが、1日当たりの医療費の伸び率ということで、歯科は0.3%であります。これは歯科医療の単価の伸びと承知しておりますが、歯科はほかと比べると非常に少ないということで、昨年は改定もありませんし、常々申し上げている、歯科の金属材料の見直しもほとんどなかった年ですので、これがある意味、歯科の自然増の姿を示している数字で、過去10年、20年、このぐらいの伸びしかないということであります。

 資料はそろっておりますので、また資料提出の機会があればと思っておりますが、今、2025年の人口動態であるとか、国の財政状況、医療費の伸びということで、さまざまな議論にこれから臨むわけですが、我々としましては、これまで以上に積極的に、真摯に、どういったことができるのかは議論していきたいと決意しておりますが、一方で、歯科は医療費が伸びていないという現実を持ちながら、その議論に参加するということで、大きなジレンマを感じております。この点をぜひ御理解いただいた上で、私どもとしては、何ができるか、これからしっかりと対応していきたいということで、一言だけ発言をさせていただきました。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。

 それでは、本件に係る質疑は、この辺りとさせていただきます。

 本日予定しておりました議題は、以上でございますが、事務局から、その他として、報告事項がございます。

 資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。企画官、どうぞ。

○佐々木医療課企画官

 医療課企画官でございます。

 中医協総−8−1と中医協総−8−2でございますけれども、これは平成25年7月1日時点における、主な施設基準の届出状況、主な選定療養に係る報告状況について、取りまとめたものでございます。

 この資料は、毎年定期的に報告させていただいているものでありまして、7月1日時点の各医療機関の届出報告に基づいて、施設基準の届出状況は過去3年分、選定療養に関するものは4年分を整理したものでございます。

 今後の審議等の際に御活用していただければということで、参考までに提示をさせていただいております。

 また、中医協総−8−3でございます。これは訂正の御報告でございます。

 新医療機器の保険償還価格に関しまして、前回の総会資料、中医協総−1−1におきまして、誤記がございましたので、以下のとおり、修正したいというものでございます。

 エクリス・リバース人工肩関節(グレノイドスフェア補正型)の保険償還価格は、164,000円と表記すべきところ、161,000円としておりました。

 結果的に外国平均価格の比も1.27とすべきところが、1.25となっておりました。

 また、同じ製品の偏心型でございますが、これも価格に関しては、164,000円とすべきものが、161,000円となっておりました。

 外国価格の比は、1.27とすべきものが、1.25となっておりました。

 中医協で御審議いただく資料に関しまして、事前に用意しておりましたものが、きちんとしたものが準備できず、訂正ということになりましたことを、おわび申し上げたいと思います。以後、同様なことが起きないように、対応してまいりたいということでございます。

 以上、御報告でございます。

○森田会長

 ありがとうございました。

 ただいまのことにつきまして、御発言はございませんね。

 ありがとうございました。それでは、本件に係る質疑は、この辺りといたします。

 本日の議題は以上でございます。迅速な御審議に御協力いただきまして、ありがとうございます。

 それでは、次回の日程等につきまして、お願いいたします。医療課長、どうぞ。

○宮嵜医療課長

 次回につきましては、日程が決まり次第、御連絡させていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

○森田会長

 それでは、本日、総会は短く終わりましたけれども、それまでの御審議は御苦労様でございました。

 それでは、これにて閉会といたします。以上でございます。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03−5253−1111(内線)3288

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