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2013年3月29日 平成24年度第4回血液事業部会運営委員会

医薬食品局血液対策課

○日時

平成25年3月29日(金)10:00〜13:00


○場所

厚生労働省 17階 専用第18〜20会議室
(東京都千代田区霞が関1−2−2)


○出席者

出席委員:(6名)五十音順、敬称略、◎委員長、○委員長代理

○大平 勝美、岡田 義昭、花井 十伍、◎半田 誠、牧野 茂義、山口 照英

欠席委員:

なし

参考人:

日本赤十字社血液事業本部
 田所 憲治(経営会議委員)、日野 学(副本部長)、豊田 九朗(副本部長)、
 河島 道雄(製造管理課長)、石川 善英(中央血液研究所研究開発部研究一課長)
バクスター株式会社
 川本 壽人(バイオサイエンス事業部長)、村井 茂(品質保証部)

事務局:

厚生労働省医薬食品局血液対策課
 加藤 誠実(血液対策課長)、丈達 泰史(血液対策企画官)、笠松 淳也(課長補佐)

○議題

1.議事要旨の確認
2.感染症定期報告について
3.血液製剤に関する報告事項について
4.「献血血液の研究開発等での使用に関する指針」に基づく公募に係る事前評価について(非公開)
5.その他

○議事

○笠松血液対策課課長補佐 それでは、若干定刻より早うございますけれども、委員おそろいでございますので、「平成24年度第4回血液事業部会運営委員会」を開催いたします。本日は、議題4を除き公開で行うこととしておりますので、よろしくお願いいたします。
 まず初めに、本日の委員の出欠状況ですが、本日6名の委員全員に御出席をいただいておりますことを御報告いたします。
 また、本日は日本赤十字社血液事業本部より、参考人として田所経営会議委員と日野副本部長にお越しいただいておりますので、よろしくお願いいたします。
 カメラの頭撮りはここまででございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、以後の進行は半田委員長、お願いいたします。
〇半田委員長 皆様おはようございます。
 それでは、早速、資料の説明を事務局のほうからよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料の確認ですが、資料1が前回の運営委員会の議事要旨(案)、2−1が感染症定期報告の概要、資料2−2が感染症定期報告、文献の詳細版、資料3−1が遡及調査の進捗状況、資料3−2が血液製剤に関する医療機関からの感染症報告事例等、資料3−3がHIV抗体・拡酸増幅検査陽性件数、資料4がフィブリノゲン製剤納入先医療機関の調査、資料5がバクスター社から御提出いただいております人血清アルブミン製剤に関する報告資料、資料6は非公開資料でございますけれども、血液製剤の研究開発等での使用に関する指針に基づく公募に係る事前評価資料でございます。
 資料の確認は以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 それでは、早速議題に移りたいと思います。
 まず議題1、前回の「議事要旨の確認」ということで、資料1ですが、もし委員の方々、何か御指摘があれば、事務局のほうにお申し出ください。
 よろしいでしょうか。
 次に、議題2「感染症定期報告について」ということです。
 資料の説明をよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料2−1をごらんください。
 感染症定期報告として、文献資料でございます。最新の文献が報告されているものでございまして、詳しくは、資料2−2にございますが、説明は資料2−1の概要について御説明をさせていただきます。
 文献番号1から8までございます。順番に御説明をさせていただきます。
 文献番号1番、中国における原料血漿プールにおけるパルポウイルス4(PARV4)の陽性率についての報告でございます。
 プールに入る前の個々の血漿は、HIV抗体、HBs抗原、HCV抗体の陰性が確認されておりますけれども、プール血漿ではPARV4のDNAが26.15%で陽性になったという文献でございます。
 2番が中国のヒトパルボウイルスB19の陽性率に関する研究でございます。
 個人血漿それからプール血漿を入手して、PCRによってB19−DNAの検索を行ったと。これによりまして、個人血漿では、0.092%で陽性ですが、一方で、プールをいたしますと、82%で陽性になるという結果でございます。
 さらに、最終製剤でございますけれども、グロブリンに関しては0%、陽性はなかったということでございますけれども、フィブリノゲンについては、45%が陽性、第?因子については67%が陽性、人プロトロンビン製剤については78%で陽性という結果でございます。
 3番が、ウガンダにおけるヒトヘルペスウイルス8に関する陽性の輸血に関する死亡率についての報告です。
 HHV−8の抗体陽性血を輸血した症例と陰性血を輸血した症例、それぞれの群で輸血6カ月後の死亡リスクの比較を行ったものでございます。
 その結果、陰性血を輸血された場合の6カ月間死亡率が7.9%というのに対して、保管4日以内の比較的新しい陽性血の輸血では17%で陽性であったと。ただし、下から4行目ですが、保管期間が短くない抗体陽性血については、陰性血との間にリスクの差はなかったということでございます。要因は不明ということで報告されております。
 4番が、輸血を介したTrypanosoma cruzi、シャーガス病に関する報告でございます。
 北米、スペインで、1987年〜2011年にかけて、ほぼ20年間で20例の輸血感染例について検討したところ、20例のうち18例は抗体陽性血液を輸血されたものであったということでございます。18例全てが血小板製剤に関する感染であり、赤血球及び凍結製剤による感染の証拠はなかったという報告でございます。
 文献5番でございますが、イギリスにおきまして、異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関する製造工程の小規模実験系を構築して、製剤ごと、工程ごとにプリオン除去能を評価した文献でございます。細かくは製剤ごと、プロセスごとに何Log除去能があったというのが出ておりますが、全体としましては、個々の製品の合計除去効果は7〜14Logの範囲であったと。ただ、第?因子製剤については、工程が少ないということもありまして3Logでありました。
 6番の文献ですが、米国における重症熱性疾患と関係したフレボウイルス、新たなウイルスが報告をされたということでございます。これをハートランドウイルスと名づけられております。2人の男性について、発熱、疲労、下痢、血小板減少及び白血球減少の方で受診されたと。ウイルスの系統発生解析によって、新規ウイルスであるということが確認されております。このウイルス、今、いろいろ報告がありますSFTS、重症熱性白血球減少症候群の原因ウイルスと非常に類似したウイルス。そのものではありませんが、非常に近しい関係にあるウイルスであるということでございます。
 7番が、米国におけるウエストナイルウイルスでございます。これは2012年9月までの報告がなされておりまして数字が出ておりますが、結果的に2012年全体、こちらには載っておりませんが、感染者数が5,387、死亡が243ということでございまして、死亡243というのは、10年前、2002年、2003年に大きく流行した年の水準と大体同じぐらいということでございます。
 なお、40%がテキサス州からの報告で、52%が神経の侵襲性の疾患でありました。
 8番が、Streptococcus mitisのグループに関する新たな菌種が報告されたと。口腔内から分離されたということで、新しい株であったという御報告です。
 以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 それでは、委員の方々から質問あるいはコメントをいただきたいと思います。
 いかがでしょうか。
 山口委員。
〇山口委員 5番のvCJDの評価なのですけれども、4つの製剤について評価されていて、もう一つはその中で、さらにそれぞれの工程ごとの評価が表で出されておりまして、例えばアルブミンだと、クリオプレシピテートはほとんど除去能がないとか、割とこれそのものが何らかの医薬品の安全性に及ぼすわけではないのですけれども、今後、医薬品のプリオンの除去能を評価するときに、非常に有用なデータが載っているかなとは思いました。
 3番のHHV-8なのですけれども、保管で4日以上たつと、感染力がないような、一見そのようなデータになっているのですけれども、多分ヘルペス類は保管の間にかなり失活していきますので、多分そのことをあらわしているのかなというふうな気がいたしました。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 ただいまの山口委員のコメント等々で、何か委員の方々から追加等々おありでしょうか。
〇岡田委員 5番のプリオン除去のバリデーションを行ったということで、脳乳剤というか、今、使えるものと評価可能な検体としては、動物由来のプリオンを使う以外ないというので、こういう実験になったのだと思います。
 データ的にも、1990年の後半に、多くの論文が出されていたのと大体傾向としては同じような論文です。
 プリオン除去が期待できる工程というのは、大体同じような内容になっています。ただ、ちょっと気になるのは、第?と第?に関しては、除去の計算が合っているのですけれども、アルブミンとグロブリンに関しては、本来であれば1Log未満の数字は加算されないことになっているのが、何かの間違いで加算されているので、若干数値が高く出ています。
 現実的には、例えば、本当であれば12.7になるところが13.6と、1Logぐらいの差なので、できれば無視できる程度のものなのですけれども、そういうところが計算が加わって、ものすごく気になります。第?、第?に関しては、ちゃんと1Log未満に関しては、計算していないというふうなことがコメントで書いてありますので、第?、第?に関しては、評価そのものに関しては、問題がないのではないかと思っております。
 あとは3番のHHV-8に関しては、ヘルペス感染で、予後に差というか、保管が短いか長いかで差が出るのかどうか、私はわかりません。というのは大体HHV−8に関しては、通常の健常な方ですと、余り臨床的な症状が出ないのではないかと思っているので、3番に関しては、今後の経過を見たいと思います。
 それで、私のコメントとしましては、1番でPARV4、これは当初ヨーロッパ等でHIV陽性の方から検出できると言われていたのですけれども、その後、各国で検査をするようになると、意外に多くのところから検出されるようになって、日本では、まだ報告がないのですけれども、お隣の中国ではこういうHIVの抗体、陰性の検体を使って検査をやっても、こう26.15%、DNAが出たということで、アジア地域にも存在しているのかなと思います。
 当初というか、初期の報告では、ウイルスの量が非常に少ないので、通常のPCRでは100μとか200μの系では検出できなくて、0.5とか1ccを使うような系で初めて陽性になるような報告が多かったのですけれども、最近はドナーによっては非常に高い、通常のパルボウイルスに近いような、ハイタイターのウイルス血症が存在するようなものが報告されています。
 中国の例も、プール血漿で、10の7乗オーダーのものがあるということですので、やはり通常のパルボウイルスと同じぐらいの高いウイルス血症を示すことがあるのかなということが推定できると思います。
 PARV4に関しては、病原性はまだわかっていません。いろいろな検討がされていますけれども、明らかな病原性がないのが現状です。ですので、最後に「潜在的なリスク」と書いてありますけれども、要するに今後PARV4と何らかの疾患との関連が出てくるかもしれないというのが問題です。
 日本の分画メーカー等は、多くのところが20nmのウイルス除去膜を導入していますので、そういう面ではPARV4もパルボウイルスの仲間ですから、大きさ的には20nmのフィルターを通す大体除去できるかなということですので、そういう面では、より目が細かいフィルターを通すことによって、血漿分画製剤の品質向上を目指すというのがいい方向ではないかと思っています。
 新たなウイルス、なおかつ病原性がはっきりしないウイルスに対する予防的な措置として、より安全性の高い製品の開発というのが今後も必要ではないかと思っております。
 2番目のパルボに関しては、1番と同じなのですけれども、非常にウイルス血症に高濃度のウイルスが含まれていますので、何らかのスクリーニングをして原料血漿に混入するウイルスの量が減らしてやらないと、その後の分画の各工程でウイルスを除去、不活化しても、最終製品まで入ってしまうということなのです。
 ですので、日本においても、実際に日本赤十字社が抗原のスクリーニングをやっているということで、原料プールに入るウイルスの量が減っているということで、その後の各製造の工程で、最後はウイルス除去膜ということで、大きくスクリーニングと製造の除去、不活化ということで、最終製品が安全というか、パルボウイルスが混入しないようになっているのだと思います。
 世界的にそうなのですけれども、原料血漿のスクリーニングを実施するようになってからは、最終製品で明らかなパルボウイルスの感染事故の報告はありませんので、そういう面では、プール血漿、原料血漿のスクリーニングによって、パルボの感染というのは現時点においては、ほぼクリアしたのかと考えています。
 以上です。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 1点よろしいでしょうか。文献の5番で、プリオンの除去率の件数に関して、これは方法論的には、今は標準化されていると見ていいのですか。世界的に見て、もちろんこれはヨーロッパと我が国ではリスクは違うとは思うのですが、今、要するに世界的に見た場合、我が国でのいわゆるテクノロジーというのですか、システム自体というのはどういう位置づけにあるのか教えていただけますか。
〇岡田委員 これは標準化されているというよりも、こういう方法しかないというのが現状です。
 要するに、血液中に存在しているプリオンといわゆる脳の中に入っているプリオンが同じかという議論にもなってしまうのですけれども、血漿分画製剤でプリオン除去を評価するときには、スクレイピーを使うというのは一般的です。
 あとは感染価で見るのか、この報告のようにウエスタンで見るかというのは2つの方法があるというだけで、どちらが標準化されているかというのは、そこまで行っていないと思います。
 一方、輸血用血液のプリオンを除去するというフィルターがメーカーによっては開発されているのですけれども、それも通常の評価は脳乳剤とか、同じようなシステムで評価しているのですけれども、必ず感染して発症している動物、ハムスターが一般的なのですけれども、ハムスターの血液を実際にアプライして、それで除去できるかどうかということを確認するというのは、輸血用血液に関しては、そのように実際に血液に存在するプリオンが除けるかどうかというのが、並行して評価されています。
 というのは、やはり輸血用に関しては、何も加工されていませんので、血液中に存在するプリオンと脳からとってきたプリオンというのが、性状的に同じかどうかというのがわかっていないので、より安全性を確認するために、血液中に存在しているプリオンが除去できるかどうかということの評価もあわせて評価するというのが実施されているのではないかと思います。
 脳乳剤では、除去されるけれども、感染の血液では全然除去されないというのは、実際に報告があります。
〇半田委員長 いかがでしょうか。
 ほかに追加で御意見あるいは御質問、よろしいでしょうか。
 山口委員。
〇山口委員 岡田先生の説明されたとおりだと思うのですけれども、1点だけ追加しておくと、5番の論文では、デプスフィルターによるろ過というのが非常に有用だと書いてあるのですけれども、ただ脳乳剤につくったときには、かなりパーティクルが大きな形になってしまいますので、デプスフィルターというか、フィルトレーションでかなりよくとれるという、アプライするサンプルによって、一見より効率的な除去ができるということに見える可能性もあるのですね。
 デプスフィルターのろ過されたろ液のほうにも、まだ感染性があるという報告もありますので、ただ現実問題として、ハイタイターなものをアプライしようと思うと、やはり脳乳剤しか現実的には存在しないということで、気をつけておかなければならないのは、非常にハイタイターな高い除去能があるというときに、サンプルの状況によってそれは減弱して見ないといけないかということを注意しないといけないのではないかなと思います。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御意見を参考にしていただきまして、事務局におかれましては、より一層の情報の収集をよろしくお願いしたいと思います。
 議題3です。「血液製剤に関する報告事項について」、資料の御説明をよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料3−1によりまして、遡及調査の実施状況について御報告をいたします。
 資料3−1の4ページをごらんください。「供血者から始まる遡及調査実施状況」平成24年12月31日現在となっているものの、平成24年4月1日から12月31日までの状況でございます。
 一番上に7,645という数字がございますが、これはこの期間に遡及調査の対象となった件数が7,645件あったということでございます。左の過去の例と比べてみますと、大体3倍から4倍ということでふえております。これは平成24年8月からHBc抗体の陽性の方を遡及調査の対象にしたと。既感染者を遡及調査の対象にしたということで、短期的には、予想どおり大きく件数がふえているということでございます。
 一方で、下に辿っていただきますと、(2)110件というのが出ておりますが、これは遡及調査実施対象の7,645件のうち、個別NATの結果が陽性となった件数が110件ということでございます。
 これは左と比べていただきますと、件数は大きく変わりはないということですので、遡及調査の対象は、HBc抗体を対象にして、大幅にふえましたが、その結果、特段大きな変化は今のところないということでございます。
 将来的には、HBc抗体陽性の方が献血の対象から外れることによって、110件も減っていくのではないかということが考えられますが、今のところ、大きな変化はないということでございます。
 110件のうち、陽転事例が2件、110を下にたどっていただきますと、110件全てHBVでございまして、B型肝炎ウイルスでございまして、そのうちの2件が陽転事例だということでございます。
 資料の説明は以上です。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 それでは、委員の方々、質疑をよろしくお願いします。
 いかがでしょうか。花井委員。
〇花井委員 対象件数がHBc抗体を全部はじくことによってふえていく割には、陽転事例はさほど、今、減っていないという御説明だったと思うのですけれども、これはどのぐらいの期間で、評価として新しく対象をふやしたことの効果というのは見えてくるものでしょうか。
〇半田委員長 日野参考人、どうぞ。
〇日野参考人 昨年の8月から先ほど御紹介がありましたように、コア抗体陽性のHB感染既往に関しては、全て輸血用にしないということにしております。
 ただし、血小板製剤と赤血球製剤については、8月の下旬からそういった対象のものが供給されておりますけれども、FFPに関しても、事前に6カ月の貯留保管の間にある程度抽出しておりますので、時期的にはもっと前からやっていたということになります。
 ただ、こういった評価に関しては、やはり数年見ていく必要があると思っておりますので、この時点、去年8月の基準見直しで今年3月というところで評価するのは時期尚早かと思っています。
 ただし、昨年のHBの輸血感染症例、日赤が確認した症例というのは、かなり少なくなっているというのが事実としてありますので、それはもう少し、今後、注視していきたいなと思っています。
〇半田委員長 よろしいでしょうか。
 ほかにいかがでしょうか。今の件も含めて何かおありでしょうか。
 それでは、続きまして、資料3−2、「医療機関からの感染症報告事例等」ということで、御説明をよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料3−2によりまして、医療機関からの感染症報告事例について御報告をいたします。
 2ページの横長の表ですが、これは前回、過去の死亡例、劇症肝炎の事例についてのフォローアップでございます。再献血した方について、NATが陽性であるかどうかということを調べているものでございますが、3つの事例、前回御報告したものでございますけれども、いずれも状況の変化はなしということでございます。
 3ページ、「感染症報告事例のまとめについて」ということですが、毎回、この前に死亡例、劇症肝炎の事例を個別に御報告しておりますが、この四半期は幸いそういう事例がありませんでしたので、まとめの御報告をいたします。
 1番ですが、平成24年10月から25年2月の間に、感染症報告、疑い事例を含むということについては45件ございました。Bが15件、Cが11件、HIV0件、その他がEが2件、サイトメガロが4件、細菌10件、その他が2件です。
 B型肝炎については、今、申し上げました15件でございますけれども、輸血後のNAT陽性事例は0件と。保管検体の個別NAT陽性事例は(2)1件でございます。この1件については、ウイルス量が少ないために、患者さんのウイルスと検体のウイルスを比較すること、DNAの分析はできないということでございます。
 3番がCでございますが、11件のうち個別NAT陽性事例は、0件ということでございます。
 4、HIVは0件ということでございます。
 その他、E型肝炎が2件ということでございます。
 続きまして、20ページをごらんください。
 20ページ、こちらはE型肝炎について、北海道で試行的にプールNATを実施しているという結果でございます。
 このページの陽性率というところ、平成24年の数字を見ていただきますと、0.008%と約1万2,000件対中1ということで、陽性率は上と比べていただくと、大きな変化はないということです。
 Genotypeの3と4の比率も、21:2ということで、大きな変化はないということでございます。
 以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 感染症報告並びにHEVに関する御報告です。
 委員の方々からコメントもしくは御質問おありでしょうか。いかがでしょうか。
 3ページのB型肝炎の感染例において、1件だけ個別NAT陽性であったと。ただし、因果関係は結局不明であるということなのですが、もう少し詳しく何かあれば、いかがなのでしょう。これはもしよろしければ。
 日野参考人のほうから。
〇日野参考人 この症例に関しては、HBの感染後ごく初期のウインドウでした。こういった症例でしたので、再採血のお願いはしているところですけれども、まだ現在、応じていただけてないという状況がありました。
 そういうことがあって、非常に感染後ごく初期の検体ということもありまして、定性ではHBVは陽性という形で出るのですけれども、最終的にS領域に関しては、一応ターゲットとして解析対象をしたのですけれども、PCRは増幅できなかったというような状況でした。
 それと、患者さんのほうに関しましては、お母さんは子どもが小さいとき、生まれてすぐ輸血されているのですけれども、その前、母親に関しましては、妊娠時のHBの関連検査で陰性ということがわかっておりました。その後、2年経過した後に、お母さんがHBの検査をしたところ、陽性だということがわかっておりまして、そのあたりの関係も、今後調査できればと思います。医療機関側は、その辺の検体がとれれば、日赤側で調査しますというようにお知らせしていますが、まだ調査できていないというような状況でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。いかがでしょうか。何かコメント、御質問、よろしいでしょうか。
 岡田委員。
〇岡田委員 19ページに分画製剤の報告が2つ。識別番号で、A12000122と12000144と2つの両方を見ますと、これは一応報告されていますけれども、この内容を見る限り、最終的にはこれは関連がないという理解でいいのでしょうか。
〇半田委員長 いかがでしょうか。
〇笠松血液対策課課長補佐 これは、確かに事例としてクライテリアに当てはまるので、上がってはいますけれども、実際には、事実上、医師のコメントということでは、一応可能性としてはあり得るというぐらいの話でして、ただ、肝機能障害がなくて、S抗体以外の関連検査が全て陰性なので、FFPからの移行抗体による一過性の陽性化ではないかということが考えられるのではないかと思います。
〇半田委員長 ほかには、いかがでしょうか。
 ありがとうございました。
 それでは、続きまして資料3−3、御説明をよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料3−3によりまして、献血件数及びその中でのHIV抗体・拡酸増幅検査の陽性件数について、御報告をいたします。
 資料3−3、献血件数とそのうちの陽性件数、一番右が献血10万件当たりの陽性の割合ということですが、一番下を見ていただきますと、平成12年、速報値で520万件の527万件余の献血がございましたが、そのうちの68件で陽性であったと。したがって、献血10万件当たりの陽性件数が1.290ということでございます。
 これは、上と比べていただきますと、この10年では一番少ない水準に当たるのかなということでございます。2枚目が、男女別、年齢別、日本人、外国人別の数値でございますが、これは日本人男性の20代、30代が約7割という普段の傾向と大きく変わらないものでございます。都道府県別に見ますと、これは件数が全体的に68件と少のうございますので、全体的に少ないのですが、特に大阪は27番ですが、7件ということで、過去16、16、13、26、26ということからすると、かなり少ないのかなということでございます。
 一方、東京は13番ですが、23件、横と比べると18、25、19、21ということで、余り変わらないのかなというところでございます。
 以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 いかがでしょうか。委員の方々。
 岡田委員。
〇岡田委員 献血でのHIVの感染率とか陽性率は低下しているという非常にいい傾向なのですけれども、HIVのサーベイランス委員会の報告では、傾向としてはどうなのでしょうか。減ってきているのですか、それとも変わらないのでしょうか。
〇笠松血液対策部課長補佐 数字全体としては、ここのところ目立ってふえているとかというような傾向にはないと。ただし、本当に減っているというのが、全体として数字の見た目だけを見るとふえてはいなくて、むしろ数字としては小さめになっているということではありますが、したがって献血だけで増えていなくて、ほかのところで増えているということはないようですが、ただ、サーベイランス委員会のほうとしては、まだまだ件数が減って安心できるという状況ではないのだと。引き続き注意が必要であるというような状況でございます。
〇岡田委員 どうしてこういう質問をしたかといいますと、今、献血をHIVの検査目的に使用しないように、HIVの検査をした人は、別のところで検査を当然すべきなのですけれども、そういうシステムが動いてきて、こういう傾向になったのか、それとも全体的に減ってきたので、それと伴って献血の陽性率が下がってきたのかというのが、どうしても判断しておかないと、下がったからいいやですと困るなと思ったので質問したのです。
〇半田委員長 牧野委員。
〇牧野委員 ちょっとしたことなのですけれども、資料3−3の2012年のデータを見ますと、10万件当たりが1.290とあるのですが、一番後ろのグラフを見てみますと、2012年が1.420と書いてあるみたいにあるのですが。
〇笠松血液対策課課長補佐 済みません。これは1ページ目のほうが速報値で、12月までの速報値です。先生がおっしゃった6ページのグラフは、青いところのグラフが1.420となっているということで、数字が違うのではないかということですが、これは1月から9月の確定値ということで、その違いです。
〇牧野委員 わかりました。
〇半田委員長 花井委員。
〇花井委員 先ほどの岡田委員からのお話の関連なのですが、一応サーベイランス委員会では横ばいの数字だと思うのですけれども、施策としては、今年度から医療機関での検査を、保険の基準を変えていますね。そうすると、サーベイランス委員会からのどこで見つかったかという数が動いていないかどうかというのも、今、わからないですね。
〇笠松血液対策課課長補佐 済みません。ちょっとわかりません。
〇花井委員 そういうのも注意深く見ると、保健所から上がっている件数と、医療機関で上がっている件数の増減というのを見ても、若干施策との関連というのは推定できるかもしれないと思いました。
 以上です。
〇半田委員長 ほかには、いかがでしょうか。
 大阪が減ったと。もちろんこれは速報値なのでしょうけれども、何かコメントはおありでしょうか。
〇笠松血液対策課課長補佐 その辺はいろいろサーベイランス委員会などでも議論のあったところでございますけれども、1つには、過去非常に献血で見つかる件数が大阪は多かったということで、保健所での無料検査ということも含めて、大阪で対策を講じていただきたいということを私どものほうから申し上げておりました。
 それから数年たちまして、目に見えて効果が出てきたということもあるのかなと、保健所検査の充実ということも1つあるのかなということが議論としてはございました。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 よろしいでしょうか。
 それでは、日本赤十字社事務局におかれまして、引き続き血液製剤の安全性に関する情報の収集、今の御意見等々を踏まえてよろしくお願いしたいと思います。
 次に、議題4に関しましては、非公開の討議でございます。
 したがいまして、先に「その他」の議題に移らせていただきたいと思います。
 資料4について、御説明をよろしくお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 資料4、フィブリノゲン製剤の納入先医療機関の追加調査ということでございます。
 これは、フィブリノゲン製剤が納入された医療機関について、医療機関にいろいろと調査を私どものほうからさせていただいて、納入医療機関から患者の方に、フィブリノゲン製剤を投与したという事実があるかないかということをお知らせすると。それがどういう状況にあるかという調査でございます。
 結論から申し上げれば、この数カ月の変化はございませんということでございますけれども、状況としましては、6,610の医療機関に対して調査をした結果、合計1万4,838人の方に投与の事実があったということでございますけれども、そのうち8,834名の方には、投与の事実をお知らせしたということです。
 残りの6,004人の方については、連絡先がつかないとか、肝炎ウイルス検査の結果が陰性であるとか、そういう死亡後にもともとの病気で亡くなったというようなことで、お知らせをしていない方が6,004名ということでございます。
 その状況がこの間には変化がなかったという御報告です。
 以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 今の御説明に関しまして、いかがでしょうか、委員の方々。
 よろしいでしょうか。
 続きまして、資料5をごらんいただきたいと思います。
 「人血清アルブミン製剤に関する報告事項について」ですが、本件に関しましては、バクスター社よりバイオサイエンス事業部長川本参考人並びに品質保証部村井参考人にお越しいただきまして、資料の御説明をお願いいたしたいと思います。
 資料5につきまして、バクスター社より御説明、よろしくお願いします。
〇川本参考人 それでは、御説明をさせていただきます。
 弊社のアルブミン製剤、「ブミネート」それから「プラズマプロティンフラクション静注製剤」に関しまして、販売の中止ということで、お客様への御案内は完了いたしました。
 それに関しまして、本日、経緯に関して御説明を申し上げます。昨年の3月に本会で御報告をさせていただきましたけれども、2011年9月から製造工程での米国工場での問題が発生いたしまして、原因調査のために製造ラインを一時停止いたしました。この影響で、アルブミン製剤の品薄状態が想定されましたので、血液対策課に御相談申し上げ、代替製品をお持ちの各社の御協力を頂き、市場での欠品を回避すべく代替製品への置きかえということで、お客様への案内を開始させていただきました。
 その間、PMDAのほうにも御相談申し上げて、昨年の5月に米国のロサンゼルスの工場の立ち入り調査が行われました。この調査による指摘、照会事項、ならびにそれらに対する対応に関しましては、昨年8月に報告を完了し、PMDAからの了承を受けております。
 規制上は、供給可能な状況になったのですが、この間に代替製品への置きかえということが完全に進んでおりまして、今後も市場でのアルブミン製剤の欠品がないということと、日本向けの供給再開には、弊社内で非常に長期間かかるということを検討いたしまして、アルブミン製剤全体の供給停止を決定いたしました。
 その後、血液対策課、経済課とも御相談申し上げて、供給停止に向けての手続を進めさせていただきました。
 昨年12月、疑義解釈委員会で薬価取り下げが了承されましたのを受けまして、弊社のほうの担当者よりお得意先への添付のレターをもって御案内をさせていただきまして、本年2月に全ての顧客への対応が終了したということでございます。
 この間、大きな混乱等もなく、スムーズに了解が得られたということでございます。
 今後の予定ですけれども、お手元の資料にお示ししますように、経緯に関しましては、ことしの11月1日から経過措置期間が開始されまして、2014年3月末で薬価が削除ということでございます。
 本件に関しまして、血液対策課、経済課、PMDA、それから市場で代替品への置きかえ等で、関係各位には多大なる御協力、御指導をいただきました。この場を借りて御礼申し上げたいと思います。
 私どもからは以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御報告に関しまして、委員のほうから御意見、御質問等々おありでしょうか。いかがでしょうか。
 花井委員。
〇花井委員 結果的にアルブミン製剤も販売を中止したということだと思うのですけれども、もともとこれは不適合がわかって、工場のラインが止まっている間に供給不足になったという経緯という理解でいいと思うのですが、これは何カ国ぐらい、同じ工場から出荷していたのかなということが、もし差し支えなかったら教えていただきたいのと、世界的にこれはやめてしまったということなのでしょう。日本市場だけということなのでしょうか。
〇半田委員長 村井参考人。
〇村井参考人 バクスターの村井と申します。
 ほかの国に対して供給していることは確実でございます。ヨーロッパ、米国にも供給しておりますので。
 ただその数は、今、把握しておりません。
 日本は販売を取りやめましたが、ほかの国はいまだに続けていると思います。やめた国があるかどうかは聞いておりません。
〇半田委員長 花井委員。
〇花井委員 ということは、日本以外にもやめた国があるかどうかということと、もし日本固有の事情があるとすれば、なぜ日本だけというか、やめた国とやめない国があるのかということを教えていただけますでしょうか。
〇村井参考人 まず、無菌試験の問題が発生しましたので、それをPMDAのほうにも報告しまして、GMPの実地調査もしていただきました。
 指摘事項自体は軽微なものでございましたが、その間に、先ほど川本のほうから御説明申し上げましたとおり、供給できない時期が長かったものですから、実際にはほとんどほかの会社のものに替わったということでございます。
 実際の製造上の問題につきましては、指摘事項を受けて、それを全部改善しましたので、問題はないという認識でございます。
〇半田委員長 どうぞ、花井委員。
〇花井委員 ということは、せっかくPMDAがGMP調査をやって、軽微な問題があったということですね。
〇村井参考人 はい。
〇花井委員 ということは、他社代替製品に置きかわったからという理解でいいですか、先ほどの質問の答えになっていないと思うのですけれども、日本は置きかわって、バクスター社が供給するに及ばなくて、他の国は、むしろショーテージになってしまったということなのですか。それで供給を再開したという理解なのですか。
〇川本参考人 弊社のアルブミン製剤は日本の場合、瓶入り製品なのですけれども、海外では瓶入りとプラスチックバッグ入り製剤もありまして、プラスチックバッグ入りのほうに移ったというふうなことが行われました。結局、バクスターの製品の中での代替供給が海外のほうではできておりました。日本の場合は瓶入り製品のみでしたので、状況がちょっと違いまして、全て私どもの製品で代替することもできず、他社の協力をいただいて、欠品回避ということで対応させていただいたということでございます。
〇花井委員 大体わかったような、わからないような感じなのですけれども、結局、供給を中止してしまったというのは、主に市場というか、バクスターとしての戦略として最終的にそう選択したという理解でよろしいのですね。
〇川本参考人 そういうことです。
〇花井委員 わかりました。
〇半田委員長 ほかにはいかがでしょうか。
 大平委員。
〇大平委員 以前にこちらで欠品、製造工程の問題を御報告されたときに、確か安定的に、以後供給は続けるというようなことで、こちらは理解していたのですけれども、当面は注視しておいて、その後はこちらに供給するということで、心配をかけないという話をされたと思うのです。
 そのときに、経緯がこの中ではよくわからないのですけれども、やはり日本のメーカーでしたら、多分もっと患者からとか、医療機関から、いろいろな問題も表面化して、そして厚生労働省からもいろいろな指示とかが出るのではないかなと思うのですけれども、こういった経緯の中での報告を、運営委員会で私たちは聞いていないので、そして突然、供給停止ということになると、それが代替へのいろいろ手続はとられたのだろうと思うのですけれども、やはり1つは企業モラルとしてきちんといろいろな手続きをして、当局といろいろと多分お話し合いはしたのだろうと思うのですけれども、そこの経緯とかを、安定供給の問題ですので、運営委員会のほうにきちんと上げていただくというのは本来は報告としてはあっていいのではないかなと思うのです。
 そこは、血液対策課のほうでどういうふうな対応をとられたか、そこのところはお聞きしたいなとは思うのですけれども、いかがでしょうか。
〇半田委員長 事務局のほう、いかがですか。
〇丈達血液対策企画官 事実関係を申し上げますと、私どものところに御報告いただいたときには、会社としてはやめるという意思決定をされていたということでございますので、先ほども説明が少しありましたけれども、ということになると、すぐに欠品を起こさないようにするということに、我々としては重点を置いて対応せざるを得なかったというところでございます。
〇半田委員長 どうぞ。
〇大平委員 そうしますと、大切な医療機関への供給ですとか、混乱はなかったというお話だったのですけれども、実際はそういう事例というのはなかったのでしょうか。
〇川本参考人 そういう事例は、ございませんでした。
〇大平委員 医療機関のほうで対応が困ったとか、代替への切りかえのところで、多分、薬価の問題ですとか、いろいろ供給の問題として、ほかのメーカーに切りかえるということについては、医療機関の薬剤ですとか、いろいろなところで検討がされたのだろうと思うのです。
 詳しい経過というのは、ここに余り載っていないのですけれども、最初の報告からかなり時間がたってからこういう対応ということになるので、その間の経過をもう少し詳細に知りたいなと思うのですけれども、以前、米国のカッター社でしたか、コージネイトが製造工程で問題が起きて、患者のほうに説明というのは、「これからは供給の期待はしないでください」ということで、お話があったのですけれども、そういう今回の唐突な、もし血液対策課と事前にいろいろなお話し合いができていないのだとしたら、今、お聞きしましたら、突然供給ができないという話だと、今、お伺いしたのですけれども、そういうことというのは、やはり国内のメーカーですと、そういう対応というのは、多分ないのだろうなと思うのですけれども、海外製品のリスクとして、かなり大きな不安が今回出たなと思いました。
〇半田委員長 ありがとうございました。
 ほかにいかがでしょうか。岡田委員。
〇岡田委員 技術的な質問なのですけれども、当初、培地充填試験のほうで、異常な値が出たということで、製造が止まったということなのですけれども、資料を見ますと、無菌試験及びエンドトキシンとか最終製品でも異常があったというふうな記載があるのですけれども、実際に最終製品でこのような異常があったのですか。
〇村井参考人 お答え申し上げます。
 最初、9月の1つのロットで原料の無菌試験と最終製剤のエンドトキシンにパスしませんでした。したがって、その原因を突きとめて改善をいたしました。それを再評価するために、御存じのように培地充填試験を3回やりますので、1回目と2回目は合格したのですけれども、3回目に培地充填試験のほうで陽性になりましたので、その後、かなりの原因究明と対策を打ったということでございます。
〇岡田委員 PMDAが軽微というふうなことを先ほど、軽微な指摘があったということなのですけれども、実際、培地充填試験等で異常なというか、規格を満たさないとなると、結構製造ラインの充填のところで、軽微ではない異常があったからそうなったのではないかと思うのです。
〇村井参考人 指摘には重度と中等度と軽微と3種類ございます。
 指摘のランクを決められるのは、PMDAのほうでございますので、私どもから申し上げるわけにいかないのですが、内容自体は製造工程中の生データを書いている資料を、感熱紙を使ってはいけないとか、一番大事なことは、培地充填試験を行うに当たって、現地の工場ではSOPに従ってやりました。SOPは基本的には培地充填試験、レギュレーションで求められている培地充填試験の要件は全部入っておりましたが、PMDAの御指摘のほうは、やはりこういうことが起きた以上、そのプロトコールを立ててやるべきであるということで、内容的には変わらず、手続上の問題だったので軽度だったのではないかと私どもは推測しております。
〇半田委員長 牧野委員。
〇牧野委員 以前、この場で説明があったときには、今回あります無菌試験で不適合という話はなかったのですが、ちょうど私が、2011年5月にロサンゼルスの工場を見学、視察に行った時期であるわけですけれども、そのときに同じ敷地内で事務棟だったと思うのですけれども、かなり大々的な工事があったので、今回のことを聞いたときには、敷地内での工事が何か関係があったのかなと思ったのですけれども、そちらのほうはいかがですか。
〇村井参考人 おっしゃるとおりでございまして、最初のロットのほうは、タンクの取り扱い上の問題だったのですけれども、培地充填試験のほうはちょうどその時期に、近くの事務棟に大分人が入っておりまして、現地での原因究明結果では、そのことがやはり何かの関与があったのだろうという結論になりまして、PMDAにもそのように報告させていただきました。
〇半田委員長 いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 大平委員。
〇大平委員 今回の措置で、国内需給のほうは、それの問題点として国内需給できちんとアルブミンを対応するというような形にはなるというのはとてもいいのではないかなとは思うのですけれども、ただ、このまま厚労省のほうも、結局、はいそうですかというところで終わってしまうのかどうかというところは、何か腑に落ちないなという点があるので、その点は厚生労働省としてはいかがなのでしょうか。
〇半田委員長 いかがでしょうか。
〇加藤血液対策課長 先生方の御意見を伺いながら、事務局として、行政の担当者として、自戒的な意味も含めまして、発言させていただきます。
 今回の件は、我が国への血液製剤の供給が突然停止されたと。その後、海外では同じ製剤の供給が再開されたにもかかわらず、我が国に対しては販売中止とされているわけでございます。その間、代替製品の製造販売業者の協力のもとに、結果として供給に支障を来すことがなかった事例だという理解を私どもはしております。
 このことにつきまして、2つの観点からやはり物事を考えなければいけないのだろうと思っておりまして、1つは安定供給の観点からであります。これは血液法の第7条におきまして、製造販売業者の責務である安全な血液製剤の安定的かつ適切な供給に努めなければならないという責務は、今回十分果たされたのかどうかということは、私どもも懸念をしているところであります。
 2つ目は需給計画との関係でございます。
 血液法第25条におきまして、毎年度、血液製剤の安定供給に関する需給計画を定めて、血液製剤の製造販売業者はこの計画を尊重しなければならないとされております。
 当然、事業計画につきましては、私ども行政だけではなくて、製造業者の皆様方とある意味では協働でつくる計画でございますので、当然そこは尊重していただかなければならないと。
 今回は、たまたま海外製造工場での製造上の問題であったということではありますけれども、需給計画が尊重されなかったことというのは、非常に残念なことだと思っております。
 そのようなことから、我が国におけます海外製品の供給につきましては、実績もありますし、患者さん方の期待も非常に大きいところがございます。
 しかしながら、今回の件から、血液製剤の安定供給を図る上では、ときとしては大きなリスクになると認識をせざるを得ないなと考えております。
 また、重ねて申し上げますけれども、血液製剤の製造販売業者につきましては、国内、国外を問わず、患者さんに対する責任を負っているのだということを十分認識していただく必要があると、改めて私どものこの場でそういうことを申し上げたいと思います。
 以上でございます。
〇半田委員長 ありがとうございました。ほかに、いかがでしょうか。
 それでは、バクスター社も含めまして、製造販売業者の方々、傍聴人でもたくさんいらしていると思いますが、血液法の観点からも、皆さん方の責務というのは定められていますし、そういう意味で、プロセス等々がやはりどうしても安定供給というものに関するリスク、現実、それを感じさせるということが今回あったということですね。
 ですから、ぜひ、今後は血液法の趣旨にのっとって適正かつ迅速に対応していただくということでよろしくお願いしたいと思います。
 また、事務局におかれましては、早めに対応していただくと、大平委員の御意見もあったと思いますが、指導官庁としても、またよろしくお願いできればと思います。
 ありがとうございました。
 これで、用意した議題は、議題4以外は終わりました。
 それでは、これから非公開ということですので、今後のことについて、事務局のほうからお願いします。
〇笠松血液対策課課長補佐 これから議題4「『献血血液の研究開発等での使用に関する指針』に基づく公募に関する事前評価」という議題に移りたいと存じますが、本議題は、この運営委員会規定の第7条に基づき、「非公開」とさせていただきますので、傍聴人の方は申しわけありませんが、御退席をお願いいたします。
 会場の準備などもございますので、これから5分間休憩とさせていただきたいと存じます。

(※議題4は非公開で行われた。)

〇半田委員長 では、今後の予定に関しましては、事務局のほうからまた連絡をいただくということで、皆様、本日は御多忙の折、ありがとうございました。終了とさせていただきます。


(了)

連絡先:医薬食品局血液対策課 課長補佐 笠松(内線2905)

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