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2012年4月25日 第33回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会議事録

○日時

平成24年4月25日(水)8:57~9:14


○場所

厚生労働省専用第15・16会議室(12階)


○出席者

牛丸聡部会長 森田朗委員 関原健夫委員 西村万里子委員
<事務局>
鈴木医療課長 迫井医療課企画官
屋敷保険医療企画調査室長 吉田薬剤管理官 鳥山歯科医療管理官 他

○議題

1 平成24年度診療報酬改定の結果検証にかかる特別調査(平成24年度調査)の実施について(案)
2 調査検討委員会の設置について

○議事

○牛丸部会長
 おはようございます。若干早いですが、御出席される委員がそろいましたので始めさせていただきます。
 ただいまより、第33回「診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
 まず、委員の出欠状況について報告いたします。本日は、石津委員が御欠席です。
 最初に、前回の総会において承認いただきました「平成24年度診療報酬改定の結果検証にかかる特別調査(平成24年度調査)の実施について(案)」を踏まえ、平成24年度に着手する特別調査、6項目につきまして、調査の基本的な枠組みについて議論してまいりたいと思います。
 まず、その内容を事務局より、資料説明を行っていただきます。
 それでは、お願いいたします。
○保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。資料検-1でございます。24年度診療報酬改定の結果検証にかかる特別調査、24年度分の調査の実施についての(案)でございます。
 前回の総会で、24年度診療報酬改定のうち、10項目について、その結果検証を行うということでお決めいただいているところでございます。
 本日は、そのうち6項目について、24年度に実際調査をするものとして御提案をさせていただくものでございます。
 資料1ページ目の2番でございますが、この特別調査は、外部委託により実施をすることとし、実施に当たりましては、調査検討委員会を設置いたします。そこで、調査設計、調査票の作成等を行うということでございます。調査検討委員会は、また、後ほどございますが、検証部会の委員、関係学会等により構成され、それぞれ調査項目ごとに設置いたしまして、検討を行うことになります。
 また、受託業者につきましては、今後、調達の手続に入るということでございますが、その受託の決定後に、調査検討委員会の、いわば、事務局を担当するという形でございます。
 そして、調査項目でございますが、10項目のうちアンダーラインを引いております6項目につきまして調査を行うということでございます。
 また、24年度調査分、25年度調査分がございます。24年度調査分につきましては、24年度の改定の効果がより明らかになるように、タイミング的には、後ろ倒しで調査を実施するということでございます。
 6項目でございますが、1番目、救急医療の関係。4番目、在宅医療、医療介護の連携の関係。5番目、訪問看護の関係。7番目が、在宅の歯科医療の関係。9番目で、医療安全対策や患者サポート体制等の関係。10番目で、後発医薬品の関係でございます。
 この後発医薬品につきましては、25年度も引き続き調査を行うということにいたしますと、24年度につきましては、この6項目、25年度につきましては、2、3、6、8と10番目の5項目の調査を行うといった方向性になってまいるわけでございます。
 2ページ目以下が、個別の調査につきましての、それぞれ調査の目的、検証のポイント、あと、調査項目をまとめているものでございます。
 2ページ目、別紙1ですが、救急医療の関係でございます。新生児集中治療、小児救急、精神疾患等の医療に対する評価あるいは急性期後の受け皿としての後方病床機能の評価などが行われたということでございます。それによりまして、医療の充実、後方病床での受入れが進んでいるかといった点あるいは退院調整の状況あるいは連携病院の状況についての調査を行うというものでございます。
 こちらは、その24年度調査でございます。
 3ページ目、別紙2でございますが、こちらは、25年度分の調査でございますが、病院勤務医の負担の軽減、処遇の改善についてでございます。24年度改定におきましても、さらなる取組みが行われました勤務医の負担軽減策あるいはチーム医療の取組みの評価といった点が、負担軽減や処遇の改善にどのように進んでいったか、あるいは院内の役割分担が進んでいるか、あるいはチーム医療の取組み状況について、例えば問題点でありますとか、意識の変化、勤務状況の変化といった点を調査するというものでございます。
 3点目が、別紙3、4ページ目でございます。こちらは、25年度調査の分でございますが、チーム医療の1つとしまして、歯科医師によります周術期等の口腔機能管理に係る評価についての影響調査を行います。
 こちらは、別立てで1本立てまして調査を行うものでございます。がん患者等の周術期におけます歯科医師の包括的な口腔機能の管理あるいは歯科衛生士の専門的口腔衛生処置についての評価が与えた影響について調査をするものでございます。こちらにつきましては、調査客体に書いてございますが、保険医療機関と併せて、患者に対します調査を行うというものでございます。
 次の別紙4、5ページ目でございますが、在宅医療の関係でございます。これは、24年度調査分でございます。こちらは、在宅療養支援診療所・病院の機能強化の状況あるいは看取りの状況、在宅への移行の状況がスムーズに行われているかといった点、退院調整、連携状況、夜間、緊急時の対応状況、介護サービスの利用状況、あと、居宅介護支援事業者等との連携状況あるいはこちらも患者に対します調査を実施し、その意識につきまして把握をしていくというものでございます。
 続きまして、別紙5、6ページ目でございますが、訪問看護の関係でございます。訪問看護につきましては、今回改定で対象拡大等の要件の緩和、早朝、夜間、深夜の訪問に対する評価、看護補助者との同行訪問に係る評価等の充実が図られたということでございます。
 これらの状況につきまして、訪問看護の実施状況、連携状況、夜間、緊急時の対応状況、介護サービスの利用状況、こちらの方も、また、患者に対します意識の把握を行うというものでございます。
 次が、別紙6で、7ページ目でございますが、こちらは25年度分の調査でございますが、精神医療の関係でございます。精神科救急医療体制の確保への協力、重症者を受け入れる病棟の評価、あるいは認知症の評価体系の見直し等が行われたところでございますが、これらに伴いまして、職員の配置状況の変化あるいは受入れ状況、診療状況の変化でありますとか、精神科患者の地域への移行状況、認知症治療の推進状況等につきまして調査を行うというものでございます。
 次が、別紙7、8ページでございますが、こちらは歯科の関係でございます。在宅におけます歯科医療あるいは歯科診療で特別の対応が必要な者の状況調査でございます。こちらは、24年度分の調査でございます。
 24年度改定におきましては、歯科衛生士による訪問、歯科診療補助の評価の新設、歯科訪問診療に係る評価の引上げを行ったとともに、特別な対応が必要とされる方につきましては、名称の見直し、加算の趣旨が適切に反映できるようにということでございました。こちらの方は、それぞれ在宅におきます歯科医療、歯科診療で特別対応が必要な者につきまして、いわば二本立てのような形になりますが、患者調査も含めまして、その課題でありますとか、連携状況、意識を把握していくというものでございます。
 次は、別紙8のリハビリテーションの関係でございます。こちらは、回復期リハビリテーションにおけます、評価の一層の充実、発症早期からの連続したリハビリテーションの実施あるいは要介護被保険者等に対します維持期リハビリテーションの評価の見直し等が行われたところでございます。こちらにつきましては、それらのリハビリテーションが適切に行われているかといった点、維持期のリハビリテーションの提供状況といった点を把握していくというものでございます。
 こちらは、24年度分の調査でございます。
 引き続きまして、別紙9、10ページ目でございます。こちらは、医療安全対策、患者サポート体制に関します調査でございます。患者サポート体制を充実させるための評価の新設あるいは診療報酬項目の簡素化の観点からの包括評価、あるいは療養病床についての評価体制の見直し、医療機器の保守管理につきましての実施状況の調査を行っていくものでございます。
 最後でございますが、別紙10でございます。後発医薬品の使用状況調査についてでございます。これは、24年度調査、25年度調査、2回の調査を考えております。
 今回の改定におきまして、一般名処方の点数の新設がございました。保険薬局におきます、それらの一般名処方の処方箋の受付状況あるいは後発医薬品の調剤状況、備蓄状況、保険医療機関におきましては、処方の実施状況などを調査するということでございます。こちらの方は、保険薬局、保険医療機関と併せまして、患者に対します調査も実施するというものでございます。
 以上、10項目でございますが、24年度調査につきましては、6項目について実施をする、今後、御了承いただいた後に、また、具体的な調査設計あるいは調査票の作成に入ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 資料の方は、以上です。
○牛丸部会長
 ありがとうございました。前回の検証部会において、24年度診療報酬改定の結果検証にかかる特別調査として、今日の1ページに書いてあります10項目を承認いただきまして、それを踏まえて、前回の総会において、同じように、この10項目を調査するということも承認いただきました。
 それでは、本日は、この10項目に関して、前回よりちょっと細かいといいますか、それぞれ別紙に書いてありますように、目的、ポイント、調査客体、それから主な調査項目と、そういう説明がつきまして、さらには、10項目のうち、2年間でやるわけですが、どれを24年度に実施し、どれを25年度に回すかということで、その提案です。それが、1ページに書いておりますように、アンダーラインを引いてある6つを24年度に実施し、残りを25年度に行うということで、それに関して、屋敷保険医療企画調査室長より御説明がありました。
 室長、もう一つ説明をお願いしたいのですが、この10項目のうち、6つを24年度、残りを25年度にしたわけですが、この6つを24年度にしたというか、その理由というか、根拠というか、それを少しお願いいたします。
○保険医療企画調査室長
 ただいまの24年度調査分の選定の考え方という点でございます。24年と改定の効果を把握していくという意味では、これは、より時間が経った段階でということが好ましいということになってまいりますが、ただ、2年後の改定の検討におきます、素材の提供といったことを考えますと、前回もそうでしたが、かなりスケジュール的には、厳しい、25年度調査分については、厳しいという状況になってまいるところでございます。
 そこで、この5項目につきましては、そういう厳しいスケジュールの中でも、より改定の効果が浸透してくるといったものにつきましては、25年度調査、勤務医の負担軽減でありますとか、リハビリテーションの関係といった点は、25年度調査を実施する。
 その他のものにつきましては、24年度実施で調査をするけれども、後発医薬品は少し前倒しということになりますが、できる限り24年度調査分につきましても調査を実施するといった考え方で、この6項目につきましては、選定をしておるというものでございます。
○牛丸部会長
 ありがとうございました。それでは、委員の皆様、これについて、何か御意見等がありましたら、いかがでしょうか。ございませんか。
 細かい内容に関しては、24年度調査については、すぐにですけれども、25年はそのときになりましてからになりますけれども、調査票作成等に、その段階においてもっと決まってくると思いますが、一応、今の段階で御説明がありましたような概要というか、その調査でやっていこうと、そして、この10項目のうち、アンダーラインを引いてあります6つを、まず、24年度調査として実施していく。これについて、御同意を得られたということです。ほかに御意見がないようでしたら、本日、御審議いただいた案で、私から次の総会で報告することとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、次に、先ほど室長の方からも少しお話がありましたが、この検証部会の特別調査を実施する場合には、調査検討委員会を設置いたします。前回というか、昨年の調査においても設置いたしましたが、この24年度調査においても、また、そういうふうに設置したいと思います。その調査票作成など、具体的な作業を進めていくために、本検証部会委員のほか、関係学会の方々などにより構成されます調査検討委員会を設置しようと思っております。それを、今回、ここでお諮りしたいと思います。
 平成24年度調査についても、各調査項目ごとに調査検討委員会を設置することといたしまして、以前と違いまして、昨年より、私、検証部会長も一委員として出席をいたしまして、それから、もう一人、印南委員に御出席いただきまして、他は、専門の方々に御参加いただきまして調査票作成等に関していろいろ議論し、そして、その結果に関してもいろいろ議論してということをやっております。
 それで、前々から申し上げていますように、中医協の委員の皆様にも、随時いろいろ御意見をちょうだいして、それを反映させていく。そのためにも、公益委員が調査検討委員会にしっかり入っていなければいけないということで、委員長になった場合には、なかなか発言がしにくいということで、私が一応委員として入って、皆様の意見をなるべく反映させると、こういうふうにしております。
 そこで、前回と同じような調査検討委員会を設置したいと思います。そして、その委員長に関しましては、前回の平成23年度調査と同様に、印南委員にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○牛丸部会長
 ありがとうございました。それでは、印南委員、よろしくお願いいたします。
 一応、本日、この検証部会に用意されました議題としては、完了しました。その他、何かございますか、よろしいですか。
 それでは、本日の議論は、この辺りとしたいと思います。
 なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、本日は、これにて閉会いたします。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第2係

代表: 03-5253-1111(内線3289)

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