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2012年5月25日 平成24年度第1回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び第1回インフルエンザ予防接種後副反応検討会及び第1回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会 議事録

健康局結核感染症課/医薬食品局安全対策課

○日時

平成24年5月25日 16:00〜18:00


○場所

中央合同庁舎5号館 9階省議室


○議事

○事務局 定刻になりましたので、平成24年度第1回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会、第1回インフルエンザワクチン予防接種後副反応検討会、第1回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会を合同開催させていただきます。
 本日の合同会合は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。
 傍聴者の方におかれましては、傍聴に際しての留意事項、例えば「静粛を旨とし、喧噪にわたる行為をしないこと」、「座長及び座長の命を受けた事務局職員の指示に従うこと」などの厳守をお願いいたします。
 本日御出席の先生方におかれましては、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
 インフルエンザワクチン及び子宮頸がん等ワクチンの安全対策について検討するために、本日は、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と、健康局長諮問会議であるインフルエンザ予防接種後副反応検討会と、子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会を合同で開催させていただきます。
 なお、本年度といたしましては第1回の合同開催となりますけれども、前回、本年1月に開催しておるものに引き続いておりますので、委員全員の紹介は省略させていただきます。
 前回以降、新任委員について、冒頭に御報告申し上げます。
 今回新たに、インフルエンザ予防接種後副反応検討会及び子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会委員として、社団法人日本医師会常務理事の小森貴先生に御参加いただいております。
○小森構成員 日本医師会の小森でございます。どうぞよろしくお願いいたします
○事務局 本日の委員・参考人の出欠ですが、安全対策調査会の委員の遠藤先生、予防接種後副反応検討会の委員の稲松構成員、川名構成員、鈴木構成員は御欠席でございます。
 前回の会議から、事務局側にも人事異動がございましたので、御紹介いたします。
 健康局結核感染症課課長補佐の難波江です。
○難波江課長補佐 難波江です。
○事務局 林の後任といたしまして、4月1日より着任しております。
 医薬食品局安全対策課課長補佐の磯崎です。
○磯崎課長補佐 磯崎です。よろしくお願いいたします。
○事務局 田中の後任として、4月16日より着任しております。
 なお、本日は議題1につきまして安全対策調査会とインフルエンザ予防接種後副反応検討会の合同開催とさせていただき、議題2は安全対策調査会と子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の合同開催とさせていただきますが、議題1において子宮頸がん等予防接種後副反応検討会の各委員の方、議題2におきましてインフルエンザ予防接種後副反応検討会の各委員の先生方にはオブザーバーとしてそれぞれ御参加いただくということとさせていただきますので、参加委員の構成には変更はございませんことを申し添えておきます。
 それでは、これ以降は議事に入りますので、カメラ撮りはここまでとさせていただきます。よろしくお願いします。
(カメラ退室)
○事務局 それでは、議事進行を松本先生にお願いいたします。
○松本座長 それでは、まず事務局から、審議参加に関する遵守事項について報告してください。
○事務局 まず、薬事分科会審議参加規程についてです。インフルエンザ予防接種後副反応検討会及び子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の委員の先生方におかれましては、薬食審のルールに準じた対応とさせていただきますことを御了承ください。
 本日出席をされた委員の方々の過去3年間における関連企業からの寄附金・契約金等の受取状況を報告いたします。
 本日の議題1に関しまして、インフルエンザワクチンの製造販売業者である、一般社団法人阪大微生物病研究会。以下、阪大微研と呼びます。一般社団法人、化学及血清療法研究所。以下、化血研と呼びます。北里第一三共ワクチン株式会社。以下、北里第一三共と呼びます。デンカ生研株式会社から、また議題2に関しましては、子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの製造販売業者である、サノフィパスツール株式会社、グラクソ・スミスクライン株式会社、ファイザー株式会社、MSD株式会社から、過去3年度における寄附金等の受け取りについて申告いただきました。
 なお、競合品目・競合企業につきましては、事前に各委員に資料をお送りして確認をいただいております。
 各委員からの申し出の状況から、今回の審議への不参加の委員はおりませんでした。
 五十嵐先生から、グラクソ・スミスクライン株式会社、MSD株式会社から50万円を超え500万円以下の受け取り、ファイザー株式会社から50万円以下の受け取りの申告がありましたので、議題2に関しましては議決に御参加いただけません。
 また、参考人におきましては、庵原先生から、阪大微研、化血研、北里第一三共、デンカ生研、グラクソ・スミスクライン、ファイザー、MSDから50万円以下の受け取り。
 岡田先生から、阪大微研、化血研、北里第一三共、デンカ生研、グラクソ・スミスクライン、サノフィパスツール、ファイザー、MSDから50万円以下の受け取り。
 神田先生から、グラクソ・スミスクライン、ファイザーから50万円を超え500万円以下の受け取り。
 副反応検討会の構成員におきましては、岡田先生から、阪大微研、化血研、北里第一三共、デンカ生研、グラクソ・スミスクライン、サノフィパスツール、ファイザー、MSDから50万円以下の受け取り。
 多屋先生から、阪大微研、化血研、北里第一三共、グラクソ・スミスクライン、サノフィパスツール、ファイザー、MSDから50万円以下の受け取り。
 永井先生から、グラクソ・スミスクライン、ファイザー、MSDから50万円以下の受け取りの申告がありましたので、お知らせいたします。
○松本座長 ただいま事務局から説明がありました、審議参加に関する遵守事項についてはよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○松本座長 特にないようですので、競合品目・競合企業の妥当性を含めて御了解いただいたものとします。ありがとうございました。
 それでは、次に事務局から本日の資料の確認をお願いします。
○事務局 資料一覧がございますので、併せてごらんください。
 資料1、インフルエンザワクチンの副反応報告状況。
 参考資料1−1、インフルエンザワクチンの添付文書。
 参考資料1−2、アナフィラキシーに関する資料。
 参考資料1−3、製造販売業者の情報提供資料。
 資料2−1、子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)の副反応報告状況。
 資料2−2、子宮頸がん予防ワクチン(ガーダシル)の副反応報告状況。
 資料2−3、子宮頸がん予防ワクチン接種後の失神関連副反応について。
 資料2−4、ヒブワクチンの副反応報告状況。
 資料2−5、小児用肺炎球菌ワクチンの副反応報告状況。
 資料2−6、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンの関連資料。
 資料2−7、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンに関する死亡報告。
 参考資料2−1、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業における副反応報告と薬事法における報告の違い。
 参考資料2−2、各ワクチンの添付文書。
 資料3、ゲフィチニブ服用後の急性肺障害・間質性肺炎等に係る副作用報告の報告件数等についてでございます。
 足りないものや落丁がございましたら、お申し付けください。
○松本座長 よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○松本座長 よろしいようでしたら、議題1に移りたいと思います。
 議題1は、「インフルエンザワクチンの安全性について」です。事務局から資料の説明をお願いします。
○事務局 インフルエンザワクチンの副反応報告状況ですが、資料1をごらんください。
 資料1の1ページ目の下のところの注について御説明いたします。まず最初の米印のところでございますが、平成23年10月より平成24年3月におきまして、医療機関へのインフルエンザワクチンの納入数量から算出した推定接種可能人数は5,033万人でございました。
 また、米印の2つ目の注意点でございます。医療機関からの報告でございますが、副反応報告は接種との因果関係の有無にかかわらず、接種後の死亡、臨床症状の重篤なもの、後遺症を残す可能性のあるものについて報告を行うものとなっております。
 また、米印の4つ目ですが、製造販売業者からの副反応報告は、薬事法第77条の4の2に基づき、重篤と判断された症例について報告されているもので、医療機関から報告された症例と重複している場合がございます。また、報告されてから、その後の調査等によりまして、報告対象外であることが確認された場合には、報告は取り下げられる可能性がございます。
 なお、今回の集計は、本年3月31日までに報告された症例を集計しておりますので、その後、取り下げられたものも含まれております。
 以上の注意点は、インフルエンザワクチン以外の副反応報告状況についても当てはまりまるので、御留意をお願いいたします。
 1ページ目の表の下をごらんください。インフルエンザワクチンの副反応報告件数ですが、医療機関からの副反応報告は合計554件で、うち重篤報告は96件、うち死亡は7件でした。製造販売業者からの副反応報告は83件で、うち死亡例は1例でした。
 少し飛びまして、4ページ目に過去のインフルエンザワクチンの副反応報告の状況が掲載されております。
 その一番下の(3)のところが昨シーズンの報告件数でございます。昨シーズンの医療機関からの副反応報告は673件でございまして、今シーズンは554件ということです。また、重篤報告は129件に対しまして96件、うち死亡につきましては昨シーズン16件に対しまして7件となっております。また、製造販売業者からの報告は昨シーズン97件に対してまして今シーズンは83件、うち死亡症例は昨シーズン6件に対しまして1件となっております。今シーズンはほぼ3月末で終了していると思われますので、昨シーズンと比較いたしまして報告が多いということはございませんでした。
 2ページ目でございます。医療機関からの報告のうち、関連ありとして報告された件数を上に示しており、関連なし、評価不能として報告されたものを下に示しております。
 3ページ目ですが、性別の報告数、年齢別の報告数を示しております。副反応の約半数が0〜9歳でございました。昨シーズンと比べると、その割合が高くなっておるところでございます。
 5〜7ページは、医療機関からの報告の重篤症例の一覧でございます。
 8〜10ページは、製造販売会社からの報告の一覧でございます。
 11〜12ページは、死亡症例の一覧でございます。前回の会議の1月16日の合同検討会ではNo.6まで御検討いただいておりますので、今回の報告はNo.7からでございます。
 No.7は、ワクチン接種5日後、感染性心内膜炎を発症し、接種15日後に死亡されたものでございます。症例の詳細につきましては、13ページ目から15ページにございます。
 No.8は、接種3日後に発熱、咳嗽が発現し、接種11日後に両肺に浸潤影、26日後に間質性肺炎の憎悪、42日後に呼吸状態の悪化により死亡された症例でございます。症例の詳細につきましては、16ページから19ページにございます。
 No.9は、ワクチン接種32日後に咳嗽が発現し、42日後に間質性肺炎、血小板減少、接種67日後に呼吸状態の悪化により死亡された症例でございます。詳細につきましては、20から23ページにございます。
 なお、22ページの下から専門家の意見としてA先生の意見がございますが、その23ページ目のA先生の意見の最後に「死亡との因果関係については現在調査中」とされておりますが、確認したところ、A先生の意見では、ワクチン接種と死亡との因果関係を否定できないという御意見でした。
 なお、同じく23ページのB先生の意見は、間質性肺炎、突発性血小板減少性紫斑病、倦怠感については、ワクチン接種との因果関係は否定できないが、死亡との因果関係はないと考える。
 同じく23ページ、C先生は、血小板減少及び間質性肺炎はワクチンの接種との因果関係が強く疑われるが、死亡との因果関係は肯定も否定もできないとされております。
 24ページからの医療機関からの報告は、報告医が重篤とした副反応と、製造販売業者からの副反応報告を昨シーズンと比較したものでございます。
 27ページからは、ギランバレー症候群及び急性散在性脳脊髄炎(ADEM)についての資料でございます。
 ギランバレー症候群の可能性のあるしびれ、脱力感、神経障害、筋力低下、物が飲み込みにくいといった副反応面の報告について、医薬品医療機器総合機構が専門家に依頼してギランバレーまたはADEMが疑われる症例についての評価をしております。
 その結果、医療機関からの報告は36ページまでの33件、製造販売業者からの報告は37ページから44ページまでの27件について、そのような用語がございました。
 45ページ目をごらんください。これらの報告につきまして、専門家の御評価の結果、ギランバレーの可能性があると評価されたのは、製造販売業者からの報告の1症例。ADEMの可能性があると評価されたのは医療機関からの報告5症例、製造販売業者からの報告2症例でした。昨シーズンのインフルエンザワクチンの副反応につきましては、ギランバレーの可能性があると評価されたのは10例。ADEMの可能性があると評価されたのは7例でしたので、昨シーズンと比べて多い傾向にはございませんでした。
 47ページ目からは、アナフィラキシーの可能性のある症例の一覧でございます。企業から、アナフィラキシー、アナフィラキシー反応、アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様反応として報告された症例につきまして、医薬品医療機器総合機構が専門家にブライトン分類の評価を依頼しております。
 なお、参考資料1−2にアナフィラキシーについての説明がございますが、そのブライトン分類3以上、カテゴリーとして1から3がアナフィラキシーの症例とされております。
 専門家の意見につきましては、この47ページからの表の一番右側にございます。
 59ページ目に、その結果の一覧表がございます。各企業のロットごとにアナフィラキシーの数がどれだけあったかということを記してございます。
 右から2カラム目に、専門家がアナフィラキシーであると御評価いただいた報告数を記載してございます。一番下に記載のあるとおり、合計35報告がございました。そのうち化血研につきましては32報告で、そのほとんどを占めているところでございます。
 一覧表の一番右端に10万接種当たりの発生頻度が記されてございますが、最高は化血研の2つ目のロットのL62Bでございまして、1.4となっております。ロットごとのアナフィラキシー件数につきましては1〜3症例の範囲で、特定のロットに集中しているということはございませんでした。
 昨シーズンと一昨シーズンの症例につきましては、60ページ、61ページに資料がございます。60ページ目の昨シーズンにつきましてはアナフィラキシーの発生が少なかったですが、61ページ目の一昨シーズンの新型インフルエンザワクチンでは本シーズンより発生が多くなっております。各社の最高ロットの発生数で10万接種辺り1.5〜1.8で、今シーズンの化血研はこれと同程度ということでございます。
 なお、化血研のインフルエンザワクチンにつきましては、国家検定には問題なく、製造販売業者が行う自家試験成績につきましても問題は確認されておりません。また、医薬品医療機器総合機構が化血研の製造工場へGMPの立入検査を行いましたが、製造工程で特段の問題は確認されておりません。
 化血研のアナフィラキシーにつきましては、参考資料1−3に詳しい資料がございますので、そちらで御説明いたします。
 62ページ目からは医療機関からの報告で、非重篤とされたものの一覧でございます。
 続きまして、参考資料1−3をごらんください。「インフルエンザHAワクチン“化血研”TFアナフィラキシー副反応原因調査報告」と記された企業作成の資料で、先ほども御説明いたしましたが、今シーズンの化血研のワクチンにつきましては、前シーズンと比較してアナフィラキシーが多いということから、その原因の調査と対応について企業がまとめた資料でございます。
 2ページ目ですが、今シーズンのアナフィラキシーを発症した患者さんの過去のワクチン接種歴との関連を調査したものでございます。本調査は国立病院機構三重病院の臨床研究により実施されたもので、化血研のインフルエンザワクチンによりアナフィラキシーを発症した11人を対象として調査しております。
 化血研のインフルエンザワクチンの特徴といたしまして、防腐剤がチメロサールではなくてフェノキシエタノール、以下PEと略しますが、それを使用しているということがございます。このPEを含むワクチンを●で、PEを含まないワクチンを○で、接種していることが判明しているが、どのワクチンかわからないものを△で示しております。
 結果ですが、表の一番下のPE含有インフルエンザHAワクチン、過去の接種回数に記載があるとおり、過去にPE含有製剤を使用したことがない者が2名、1回接種したことがある者が6名、不明が3名となっております。
 3ページ目でございますが、過去にPEを含有するDPTを接種したことがあるかを示したもので、2名が該当いたしましたが、いずれもPEを含有するインフルエンザワクチンの接種歴のある人でございました。
 3ページ目の下の考察ですが、PEを含有する製剤によるアナフィラキシー発症との特徴的な接種歴は確認できませんでした。
 4ページ目ですが、今シーズンのアナフィラキシー以外の副反応の発生状況について詳細に調査してものでございます。
 詳細な数につきましては、13ページから19ページに掲載されておりますが、2.4の表のとおり、じんま疹、全身性皮疹、全身紅斑、全身性そう痒症、咳嗽、喘鳴、喘息、注射部位腫脹につきましては、アナフィラキシーと同様に、小児(12歳未満)での増加傾向が認められましたが、そのほかのアレルギーと関連のある症状は報告数が少なく、特段の傾向が認められませんでした。
 5ページ目ですが、前シーズンと今シーズンの製剤の不純物及び物理化学的性質の比較を行ったものでございます。
 3.2に試験項目が記載されておりますが、不純物につきましては、原液の超遠心分析、製剤の卵アルブミン含量、オボムコイド含量、不純物分析。製剤の特性につきましては、電子顕微鏡観察、粒度分布につきまして実施されております。
 その結果でございますが、3.3に記載されておりますが、昨シーズンと比べましてアナフィラキシーを発生すると考えられる不純物に差は認められておりません。
 一例として、GC/MSによるPEの分析結果が19ページと20ページに記載されております。
 7ページ目ですが、化血研製剤と他社製剤の不純物含量と物理的化学的性質を評価した試験でございます。
 4.2に試験項目が記載されておりますが、不純物としてオボムコイド含量、DNA、RNA、重金属。製剤の性状として粒度分布について比較してございます。結果ですが、粒度分布で2社より大きい傾向がありましたが、もう一社と同程度でございました。特異的な差異は確認されておりません。
 8ページ目ですが、化血研製剤におけるPE及びチメロサールと有効成分の相互作用及び安定性の影響を評価したものでございます。
 5.2に試験項目が記載されておりますが、円偏光二色性試験、示差走査熱量分析、安定性試験、これは粒度分布、サイズ除去クロマトグラフィー、特異的IgE試験について実施されております。
 その結果ですが、5.3、5.4にあるとおり、有効成分とPEの相互作用はなかったが、安定性試験におきましては、PEを含む製剤で平均粒子径が大きくなる傾向が認められております。
 9ページ目ですが、生物活性試験で、マウスIgE産生試験、ヒト好塩基球活性化試験、サイトカイン誘導活性試験の3つの試験を用いて、アナフィラキシー誘導活性について評価したものでございます。その結果ですが、化血研製剤特有の反応は確認されませんでした。
 10ページ目ですが、アナフィラキシー反応を起こした11人の患者さんの血清を用いた特異的IgE抗体産生試験及び血液を用いた好塩基球活性化試験で、こちらも国立病院機構三重病院の実施した試験でございます。
 7.2の試験結果ですが、アナフィラキシーの発生した11人、2歳から5歳におきまして、全例においてワクチン抗体に対する特異的IgE抗体が検出されましたが、PEそのものに対する特異的IgE抗体は検出されておりません。化血研製の原液や製剤と他社製品との明確な差は認められておりませんが、PEが添加されることによりCD203cの発現量が増加する症例が認められ、インフルエンザワクチン低濃度の刺激では、PEで刺激すると、インフル単独よりも発現量が増加する症例が認められたとされております。
 11ページ目の8に、以下の試験結果をまとめてございます。
 1)不純物及び物理的化学的分析では、昨シーズンの製品や他社製品との明確な差は認められていない。
 2)PE単独では、CD203cの発現量の増加はなく、特異的IgE抗体も検出されなかった。
 3)PEを含む製剤は、経時的に平均粒子径が大きくなる傾向が認められた。
 4)マウスIgE産生試験では、PEを含有することの影響は確認されなかった。
 5)アナフィラキシー発生患者の血清で、どの抗原に反応するかは明確な傾向は認められなかった。
 6)好塩基球活性化試験では、PEを含有することによってCD203cの発現量が増加する傾向が認められた。一方、チメロサールを含有する製剤では増強作用は認められなかった。
 以上のことから、化血研は、9に記載がありますが、PE単独では、アナフィラキシーを惹起する作用は認められなかったが、現行のPEを含有する製剤でアナフィラキシーを発症した患者の血液を用いた試験でアナフィラキシーを惹起する可能性が示唆された。
 一方、2007年度まで保存剤として使用されたチメロサールを含有する製剤につきましては増強する所見は認められなかったことから、来年シーズンのインフルエンザワクチンはPEを含まないものに変更するということとしております。
 以上でございます。
○松本座長 ありがとうございました。
 ただいまの事務局の説明に対しまして、御質問、御意見等はございませんでしょうか。
 庵原先生、何かコメントはございませんでしょうか。
○庵原参考人 化血研のインフルエンザワクチンによるアナフィラキシーに関しては、これは経過を言いますと、当院では食物アレルギーの研究をしていまして、食物抗原に対するIgE抗体を測定する系を持っています。それと、食物抗原を刺激することにおいて好塩基球が活性化されるというシステム系も当院で持っています。
 たまたま三重県の先生のところから2人、相続いてインフルエンザワクチンを打ってアナフィラキシーが出たということで、化血研からの情報よりも先にその情報を得まして、何とか食物アレルギーの系でインフルエンザワクチンの系が組めないかということで検討したということがまず最初の段階です。
 その系を見ていますと、インフルエンザワクチンでアナフィラキシーを起こした人は、卵に対する抗原もない、オボアルブミンに対する抗原もない、PEに対するIgE抗体もない、卵に対する抗体もないにもかかわらず、インフルエンザのワクチンに対するIgE抗体が検出された。しかも、かなり高い濃度で検出される。ただ、AH1、AH3、Bとばらばらにやりましたら、いずれかには反応するのですけれども、どの人がどれが高いとか、この人がこれが高いという一定の傾向はなかった。これより、インフルエンザワクチンコーポネントに対してIgE抗体を持つ人が幾人か存在するだろうということがわかったということが1点。
 その人たちに、低いインフルエンザワクチンで、好塩基球の203cというのは好塩基球にIgE抗体が結合していて、それに抗原を加えることにより、その抗原が、2本が架橋形成すると刺激が入って、好塩基球が活性化して、それなりのアナフィラキシーに関係するサイトカインを放出するという系です。
 同じようなことが肥満細胞でも起こっているだろうということで、一応、即時型のアナフィラキシーを見る反応系として認められている系なのですが、アナフィラキシーを起こした人にインフルエンザワクチンで刺激すると、やはりきれいに好塩基球が活性化されたというのが好塩基球の203cという反応系です。
 ただ、そのときに、ほかのメーカーのワクチンで刺激してもやはり、少しは反応するのです。ただ、PEが入っている方が少し高目になるという、微妙なところなのですけれども、疫学的に、これだけほかのメーカーと比べて高いことと、そのようなin vitroのデータで、やはりPEが少し高い人がある割合で存在するということから、可能であればPEは抜いた方が良いのではないかというのが今回リサーチしたときのコメントです。
 それで実を言うと、少し話を前へ戻して申し訳ないのですけれども、その2人の方の情報を得た後でこのようなデータがあると、こちらから化血研の方に情報を提供したところ、化血研は、確かにそのような方人が多くいるので、研究の協力といいますか、お願いしたいという依頼があって、今回、7例の血清とか好塩基球を集めて検討したという経過となっています。
○松本座長 ありがとうございました。
 岡田先生、何か追加されることはありますか。
○岡田参考人 庵原先生の説明で十分理解できたと思いますけれども、そういう意味では、もし今シーズンつくらないとなると、とても供給量の問題で大きな問題だと思いますから、三重病院のお陰で短い期間に今シーズンのある程度、原因が推定できて、その原因を次のシーズンは除いた形でまたインフルエンザのワクチンが供給をしていただけるというようなことが書かれていますから、それはとてもありがたいことだなと思いました。
○松本座長 ありがとうございます。
 この点に関しまして、委員の先生方、何か御意見はございますでしょうか。
 どうぞ、永井先生。
○永井構成員 ちょっと教えていただきたいんですが、その11名の方は過去にPEを使ったワクチンを打っていらっしゃるんですけれども、そのころは、そのときはアナフィラキシーを起こさずに、今回初めて起こしたということでよろしいんですね。。
○庵原参考人 一応、エピソードでは今まで何もなく、今回が初めてということです。
○永井構成員 それは、過去にPE含有のワクチンを打ったことが、ある程度、影響が及んでいるということでしょうか。
○庵原参考人 いや、それは関係ないのではないですか。要するにPEが入っていないワクチンを打った人でも、たまたま今年PEが入ったので起こしていますし、すべてがPE入りのインフルエンザワクチンを受けていないということです。
 少し付け加えますと、PE自体は悪さをしていませんので、PE入りのインフルエンザワクチン、そこをPE自体と認識されると後々困ると思いますので、PEではないということだけは少し強調しておきたいと思います。
○松本座長 PEがワクチンの中に含まれている何らかのものを変性させるとか、そういうことで起こるわけですか。そういうことではないですか。
○庵原参考人 そこまではわかっていないのですけれども、確かにPE、エタノールで、アルコール分ですので、ひょっとしたら何か、確かに粒子サイズが大きくなるというのは何らかの変化をさせている可能性を示唆しているのですけれども、ただ、サイズが大きくなったことが直接影響を及ぼすか、そこまでの因果関係は突き止めていませんので。ちょっとそこまでは言い切れないと思います。
 ですから、ある程度の傍証だけしか集めておらず、直接、証明はまだできていないというのが現状という形で私たちは考えています。
○松本座長 ありがとうございます。

○小森構成員 教えていただきたいのですけれども、1点は、諸外国等で広くインフルエンザワクチンの接種が行われておりますので、フェノキシエタノールの含有のワクチンというのも、過去、現在においてかなりあるのではないかと思いますが、同様の報告があるのかどうかということ。
 そして、今後は念のためにPEを含有するものを化血研においては製造しないということですが、新たな、格段の科学的な証拠がない限り、当面、我が国におけるインフルエンザワクチンについては、PEを添加したインフルエンザワクチンは接種しないという方向で考えてよろしいのでしょうか。
○庵原参考人 PE入りの不活化ワクチンは、幾つかあるのですけれども、外国のメーカーがPE入りのインフルエンザを使っているかどうかはちょっと、私は情報を持ち合わせていませんので。
○岡田参考人 たしか、世界でもPE入りのインフルエンザワクチンというのはないのだそうです。これは去年のシーズンに、たまたま化血研がインフルエンザ抗原とPEという組み合わせを出したようなのです。だから、本当に先生が言われるように、たくさんの組み合わせがありますけれども、このような組み合わせがなかったということでございました。
○庵原参考人 疫学的には、他のメーカーが、販売数はわかりませんけれども、1とか2とかという数字に対して1けた多いということからすると、やはり疫学的なエビデンスからすると、PE入りのインフルエンザワクチンが何らかのことをしているということはあります。
 ですから、先生が言われるように、ずっとやめておくかどうかと言われると、メカニズムがはっきりわかって、そのメカニズムを何らかの方法で除去できるならばPE入りのインフルエンザワクチンの再開ということは可能かもしれませんけれども、詳細なメカニズムがわかって、そのメカニズムが解決できるような方策が見つかるまではちょっとリスキーかなという印象は持っています。
○松本座長 差し当たりの対応としては、PEを含まないワクチンの方が望ましいということですね。
 事務局は何かありますか。よろしいですか。
○岡田参考人 追加でいいですか。
○松本座長 はい、どうぞ。
○岡田参考人 永井先生へ御質問ですけれども、この子たちは実は今シーズンに量が増えた子どもたちだったのです。今までが0.2の、あるいは0.2のところが0.5に増えた。そのグループが非常にたくさんでしたから、恐らく今までがぎりぎりのところでやっていて、今シーズンは量がぐっと、倍に増えたために多少は誘発された可能性があるだろうという予測を立てました。
 それから、松本座長の御質問の原因ですけれども、私たちが当時、ここで考えたのが、粒子径が大きくなることでIgE抗体が両方に架橋しやすくなるだろう。それで、その抗原と抗体でIgEが2つに、二股のところ、FABのところがうまく架橋された形で反応したのではないかと推測をしています。
○松本座長 粒子径の大きさが変わったことがある程度関係している可能性がある。それは先ほど、どこかで粒子径を分析されましたか。それからも推察できるわけですか。
○庵原参考人 いや、そこぐらいしかないというところで引っ張ってきているだけであって、電顕的に立体構造がどう変わったかというようなデータは逆にありませんので、あくまでもスペキュレーションの世界です。
○松本座長 ありがとうございます。
 差し当たりは、事務局から先ほど申しましたように、このPEを含まないワクチンを用いるということになりますか。
 あと、ほかに御意見はございませんでしょうか。
 死亡症例が9例報告されておりますが、現在の段階ではワクチン接種と死亡との直接的な明確な因果関係はないという判断になっていますけれども、これでよろしいでしょうか。これに関して、どなたか御意見はございますか。
 ありませんか。よろしいですか。
 神田先生、ギランバレー、ADEMに関しましても、特に変化はありませんね。
○神田参考人 ギランバレー、明らかなものは1例だけで、あとは完全に情報不足でございまして、ちょっと診断がしかねるというものであります。
 それからADEMは、事務局に挙げていただいたもののほかに、24番も多分ADEMだろうと思います。1例追加していただければと思います。
 以上です。
○松本座長 結局、対応を変える必要はないということでよろしいですか。
○神田参考人 それでよろしいと思います。
○松本座長 ほかに御意見はございませんでしょうか。
 ということになりますと、これまでの御議論からいきますと、死亡症例、ギランバレー、ADEMの発生については、重大な懸念は認められないという前回までの評価に特に変わりはないということになるかと思いますけれども、それでよろしいですか。
(「異議なし」と声あり)
○松本座長 御異論はないようですので、そのようにさせていただきます。
 それから、化血研のアナフィラキシーの発生につきましては、PEの影響は明確ではありませんが、来シーズンのインフルエンザワクチンについては、含まないものとする場合は念のため、これは2007年まで使用されていた保存剤としてチメロサールを低用量含むものに変更するということになりますか。差し当たり、用いるとすればこれになりますか。
○安全対策課長 はい。そのように聞いております。
○松本座長 ということになるかと思うのですが、そういうことになりますけれども、よろしいでしょうか。
○岡部構成員 PEが明らかな原因ではない。可能性もあるわけですけれども、それである以上、アナフィラキシーはやはりゼロにはなっていかないだろう。チメロサールに入れて全くゼロになるわけではないので、これは既に書かれてはいるのですけれども、やはりワクチンを接種した後の30分間はきちんと見るということは、少なくともアクシデントが起きた後の重症例を救うことはできるだろうと思うので、これはもう一回、再度強調しておいた方がいいだろうと思います。
 残念ながら医療機関でも、増えてくるとオートマチックになってきたり、あるいは観察期間がどうしても短くなったりすることがあるので、その分、接種を受けられる方も含めて注意喚起というか、接種後の状況の啓発はきちんとやっていただいた方がいいと思います。
○松本座長 それはよろしくお願いいたします。
 ほかに御意見はございませんでしょうか。
 ないようでしたら、以上でインフルエンザ関係の議題は終了とさせていただきます。
 続きまして、議題2の「子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの安全性について」に入りたいと思います。事務局から資料の説明をお願いします。
○事務局 それでは、資料2−1、2−2に従いまして、子宮頸がん予防ワクチンの副反応の状況について御説明させていただきます。
子宮頸がん予防ワクチンは2品目販売されております。平成21年12月よりグラクソ・スミスクライン株式会社より発売されておりますサーバリックスという製品と、もう一品目は昨年8月から発売されておりますMSD株式会社のガーダシルという製品でございます。
まず、資料2−1の子宮頸がん予防ワクチン、サーバリックスの副反応報告状況について説明させていただきます。資料2−1をごらんください。
サーバリックスの発売開始から本年3月末までの副反応報告をまとめたものが1ページに記載されております。
3月31日現在までの出荷数量から接種可能延べ人数ということで、表の左でございますが、前回御報告させていただいた昨年12月以降から本年3月まで、接種可能延べ人数は約124万6,000回分で、発売開始から約634万回分出荷されております。本剤は1人2〜3回接種いたしますが、平均すると1.5回と仮定いたしますと、423万人程度が接種されていると推定されております。また、接種者数が現在広がっておりまして、2.5回接種と仮定いたしますと、253万人程度が接種されていると推定しております。
副反応の状況ですが、薬事法77条の4の2に基づく製造販売業者からの報告、こちらは重篤と判断された報告でございますが、昨年12月から本年3月までの間に88件ございまして、累計は597件でございました。医療機関からの報告につきましては、本期間に91件ございまして、累計は869件でございました。うち重篤と報告された症例は10件で、累計は75件でございました。死亡報告は、本期間にはございませんでした。
 2ページ目からは、接種事業に基づく医療機関からの副反応報告の状況でございます。
 接種回数は、本年5月17日までに都道府県を通じまして報告のあった市町村からのものをまとめてございます。前回会議からの追加は、12月分の47都道府県で8万2,559接種、1月分の46都道府県で13万607接種、2月分の46都道府県で31万2,778接種、3月分の44都道府県で55万8,212接種でございます。
 3ページ目の報告全体の表でございますが、前回報告以降の昨年12月から今年3月までの推定接種者数は108万4,000人で、副反応報告が91件、うち重篤が10件でございました。副反応報告の頻度につきましては、接種開始からの数値と比べて大きな変化はございません。
 4ページ目からは医療機関からの報告による重篤症例の一覧でございます。いずれも迷走神経反射に関するような症例が多くを占めております。
 7ページ目からは製造販売業者からの報告で、こちらは重篤な症例の一覧でございますが、こちらは597件ございます。
 24ページ目からは、医療機関からの報告及び製造販売業者からの報告につきまして、副反応の種類別の件数を集計したものでございます。
31ページ目は死亡症例でございますが、今期間の死亡症例の報告はございません。
32ページからは、アナフィラキシーの可能性のある副反応方向につきましてリストを示して、可能性のあるものについては専門家の御意見をいただいたものをまとめてございます。
34ページに一覧がございますが、12月から3月までの報告分で、アナフィラキシーとして報告された4例のうち、専門家にブライトン分類評価が3以上と評価された報告はございませんでした。
35ページ目は、迷走神経反射が疑われる症例にアナフィラキシーが紛れ込んでいないかを確認したものでございまして、ブライトン分類3以上のアナフィラキシーが疑われる症例は確認されませんでした。
36ページからは、医療機関から非重篤として報告された一覧でございます。
続きまして、資料2に基づきまして、子宮頸がん予防ワクチン、ガーダシルの副反応報告について御説明いたします。
昨年12月から本年3月末までの分をまとめたものが1ページ目に記載されてございます。
3月31日現在までの出荷数量から推定延べ人数という、表の一番左のところでございますが、接種可能延べ人数は24万3,000回分出荷されてございます。
副反応の状況ですが、薬事法77条の4の2に基づく製造販売業者からの報告につきましては、12月から3月末までに14件ございました。医療機関からの報告は22件ございまして、うち重篤と報告された症例は1件でございます。類型につきましては69件で、うち重篤は7件でございます。サーバリックスと比較いたしまして、報告頻度の大きな差はないと思われます。
2ページ目からは、接種事業に基づく医療機関からの副反応報告でございます。
接種回数は、本年5月17日までに都道府県を通じまして報告のあった市町村からのものをまとめてございます。12月は47都道府県で4万6,000接種、1月分は46都道府県で1万8,000接種、2月分は46都道府県で2万9,000接種、3月分は44都道府県で8万6,000接種でございます。
その下の報告全体の表にまいりますが、昨年12月から3月までの推定接種者数は約17万9,000人で、副反応報告は22件で、うち重篤は1件でございました。副反応報告の頻度につきましては、サーバリックスと比べて大きな差はないと思います。
4ページ目に、医療機関からの報告による重篤症例の一覧でございます。
5ページ目は、製造販売業者からの報告でございます。
6ページ目は、医療機関からの報告及び製造販売業者からの報告につきまして、副反応の種類別の件数を集計したものでございます。
7ページ目は、アナフィラキシーの可能性のある報告につきまして、専門家の御評価をいただいております。
8ページにその結果がございますが、アナフィラキシーと判断された症例はございませんでした。
9ページ目は、迷走神経反射が疑われる症例にアナフィラキシーが紛れていないかを確認したもので、こちらもございませんでした。
10ページ目からは、医療機関から非重篤として報告された一覧でございます。
続きまして、資料2−3「子宮頸がん予防ワクチン接種後の失神関連副反応について」という資料でございます。こちらは企業から提出いただいた資料で、1ページから56ページまでサーバリックス、57ページからはガーダシルの資料となっております。
 1ページ目と57ページ目をそれぞれご覧いただきたいのですが、それぞれ国内の失神の状況及び海外の失神に関する状況をまとめております。
国内の発生状況でございますが、1ページのサーバリックスでは、失神に関連する副反応は683例でございまして、発生率は10万接種当たり10.78でございます。57ページ目のガーダシルにつきましては129例で、10万接種当たり24.3例でございます。
また、実際に意識消失のあった症例につきましては、サーバリックスが476件で、10万接種当たり7.51件。ガーダシルは91件で、10万接種当たり17.1件でございました。
 ガーダシルの方がサーバリックスより高い数値でございますが、ガーダシルは発売間もないことから副反応の捕捉率が異なるということも考えられ、今後とも注視していきたいと思います。
 2ページ目及び58ページ目は、30分以内で実際に意識消失が発生したものについて、接種から失神までの時間をグラフにしたものでございます。両ワクチンとも、不明を除きますと、接種から15分までで約9割が発生してございます。
4ページ目と59ページ目の図2でございますが、意識消失から回復までの時間ごとの数を示しております。ほとんど3分以内で回復してございます。
4ページ目と59ページ目の表2でございますが、意識消失時の状況・患者の状況についてまとめたものでございます。この表2の3つ目の転倒等の二次被害につきましては、それぞれ10%程度が認められております。その転倒等の二次被害の状況につきましては、サーバリックスにつきましては7ページから35ページ、ガーダシルにつきましては61ページから69ページに記載されております。
サーバリックスにつきましては、30分を超えて失神が発生した症例がございましたので、その症例数を5ページの表4、6ページの表5にその失神の引き金となったと考えられる要因について記載されております。
30分を超えて失神した具体的な状況につきましては36ページから52ページに記載されておりますが、ワクチン以外の要因による失神が紛れ込んでいるものと思われます。
 53ページと75ページをご覧いただきたいのですが、ワクチン接種事業対象年齢におけます、意識消失の発生の年齢別の分布について記載しております。事業における接種者数は13歳から16歳までが多くて、1万接種当たりの失神発生は1から2前後となっております。12歳、17歳につきましては接種者数が少なくて、その失神の割合もばらけているということでございます。
 54ページ、76ページですが、接種直後に失神が発生している例があることから、本年2月に企業から医療機関に対しまして適正使用の注意文書の配付を行っております。内容は、囲みのところでございますが、接種後の移動の際には医療従事者または保護者等が付き添うようにすること。接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて待機するよう指導するということとなっております。
また、56ページ目と77ページ目は、医療機関で被接種者へ配付する指導せんでございまして、企業が資材を医療機関へ提供いたしまして、配付をお願いしているところでございます。
 それでは、次にヒブワクチンの副反応状況について御説明いたします。資料2−4をごらんください。こちらも子宮頸がん予防ワクチンと同じような構成で資料を作成してございます。
 1ページ目ですが、こちらはアクトヒブという1製品が対象でございます。平成20年12月から発売されております。
 現在までの接種可能延べ回数といたしましては約752万回分で、前回報告からは、昨年12月から3月までで約142万回分でございます。正味の人数といたしましては、これまでの販売状況から把握されている平均接種回数が1.84回ということで、正味の接種された人数としては409万人程度でございます。製造販売業者の報告は、12月から3月までの間で13件、累計は132件です。
医療機関からの副反応報告は、この期間で48件で、累計344件でございました。そのうち重篤は7件、累計は50件でございまして、うち死亡が2件ございました。死亡症例につきましては、後ほどプレベナーと一緒に御説明いたします。副反応の頻度は、本期間では大きな変化はありませんでした。
2ページ目、3ページ目は、ワクチン接種事業に基づく医療機関からの副反応報告でございます。前回の検討会からの増加分は、12月分が47都道府県で32万1,000接種、1月分が45都道府県で33万1,000接種、2月分が46都道府県で30万2,000接種、3月分が44都道府県で30万4,000接種でございまして、合計約125万9,000接種分でございます。これまでの累計は457万2,000接種となっております。
12月から3月における副反応報告は3ページ目の報告全体にございますが、48件で累計344件で、うち重篤が7件で累計50件でございます。こちらも副反応報告の頻度は、これまでと大きな変化はございませんでした。
5ページ目からは、医療機関からの重篤症例の報告の一覧でございます。
7ページ目からは、製造販売業者からの報告でございます。
 10ページ目は、副反応報告の種類別の件数を示しております。
 12〜13ページはアナフィラキシーの症例でございますが、専門家の評価により、アナフィラキシーの可能性のある症例はございませんでした。
 14ページからは、医療機関からの非重篤の症例でございます。
 続きまして、小児用肺炎球菌の資料2−5でございます。
 1ページ目ですが、プレベナー水性懸濁皮下注という1品目が対象となっております。平成22年2月に発売が開始されておりまして、前回の報告以降の昨年12月から3月までの接種可能延べ人数は約165万回で、これまでの出荷数量はおよそ720万回分でございます。企業のサンプリング調査による接種者数の年齢階層を基に接種者数を推定いたしますと、430万人程度と思われるものでございます。
 企業からの報告は、この期間26件で、合計187件。医療機関からの報告は、同期間で74件、合計466件。うち重篤が同期間で8件、合計58件で、死亡例は2例でございました。副反応の頻度は、大きな変化はございませんでした。
 2ページ目、3ページ目は、ワクチン接種事業に基づく医療機関からの副反応報告で、前回報告分からは、12月分が47都道府県で37万8,000接種、1月分が45都道府県で38万接種、2月分は46都道府県で34万3,000接種、3月分は44都道府県で36万1,000接種となり、合計15万6,000接種分となります。
 3ページ目の医療機関からの副反応報告は、同期間で74件、累計466件。うち重篤症例は8件、累計58件でございます。こちらも副反応の頻度につきましては、大きな変化はございませんでした。
 5ページ目は、医療機関からの重篤の症例の一覧でございます。
 7ページ目は、企業からの報告の一覧を示してございます。
 11ページ目は、医療機関及び製造販売業者からの副反応報告をまとめたものでございます。
 13ページ、14ページは、アナフィラキシーの疑いのある報告でございまして、そのうち専門家がアナフィラキシーと判断した症例はございませんでした。
 15ページからは、医療機関からの非重篤の一覧でございます。
 続きまして、資料の2−6でございます。ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン接種後の血小板減少性紫斑病が発生した症例の一覧でございます。
 これは前々回、多屋委員より、両ワクチンを接種後の血小板減少性紫斑病の発生状況についてまとめるよう指示されたものでございまして、前回の資料を更新したものでございます。これまでに報告された28例を一覧にまとめたもので、他のワクチンの接種状況と、先行する感染症の有無及び医薬品医療機器総合機構の専門家の意見が右端に記してございます。
 報告されておりますのは24症例で、専門家の意見により血小板減少性紫斑病が否定されているものは、4ページ目の症例番号10と、9ページ目の症例番号24の2例でございます。これらを除くと、アクトヒブの報告は20件、プレべナーは15件でございます。
 アクトヒブの摂取接種可能人数は752万回分なので、単純計算いたしますと100万接種当たり2.7人。プレベナーの接種可能人数は720万回分なので、100万接種当たり2.1人となります。この数値は、ほかの予防接種や感染症や他の自然発生について考慮されておりませんので、現状のデータで最大限の数値ということになります。
 現在のデータでは、他のワクチンの状況などにつきましては不明な症例も多く、また自然発生する紛れ込みなども考慮する必要がございますが、今後とも発生状況の把握に努めてまいりたいと思います。
 続きまして、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンに関する死亡症例について御説明いたします。資料2−7をごらんください。
 表の左にナンバーが記載されておりますが、この番号は以前に報告されたものから継続して付番されております。そのために11番からということになっております。
 昨年12月から3月までに報告された死亡症例はNo.11とNo.12の2件でございまして、No.11につきましては、前回の検討委員会で御評価いただいております。
 No.13につきましては、今週初めに報告があったもので、現在詳細について調査中のものでございます。
 No.12の詳細を御説明いたします。2ページ目をごらんください。
 6か月未満の女性で、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを接種3日後、仰臥位で就寝していたところ、午前10時ごろ、呼吸をしていないことに家族が気付き、救急搬送されましたが、午前0時ごろ、死亡が確認されたものでございます。
 解剖所見では、死亡原因は乳幼児突然死症候群の疑いとされております。
 3ページ目でございますが、報告医の意見では、接種医は、詳細不明のため、評価不能。
 搬送先医師は、ワクチン接種後3日経過しており、それまで元気だったので原因は不明。剖検の結果も併せて病因につながる経過や所見がなければSIDSに当たると思うとされております。
 専門家の御意見ですが、A先生は、経過と諸検査よりSIDSと推定される。ワクチン接種と突然死の間に前後関係あるいは因果関係があるとは言えない。
 4ページ目でございますが、B先生は、剖検所見よりSIDSと判断することが妥当と考える。予防接種との関連については、接種後3日経過しており、その間、何ら症状を認められていないことから、ワクチンとの関連の可能性は極めて低いと考えている。
 C先生は、提出された資料から考えると、現段階では、本症例の死亡は乳幼児突然死症候群によるもので、死亡とアクトヒブとかプレベナーの因果関係は考えにくいとするのが自然かと思うと評価されております。
 また、過去6か月、昨年10月から本年3月までの死亡の報告につきましては、ヒブワクチンが全部で4例で、この期間は168万接種でございますが、10万接種当たり0.23。小児用肺炎球菌ワクチンが5例で、10万接種当たり0.25。この期間は197万接種であり、急ぎ検討が必要とされる10万接種当たり0.5を下回っていることを申し添えます。
 説明は以上でございます。
○松本座長 ありがとうございました。
 ただいまの事務局の説明に対しまして、御意見、御質問等ございますでしょうか。
 特によろしいでしょうか。
○多屋構成員 ヒブとPCV7の後の血小板減少性紫斑病について、詳細にまとめていただきまして、どうもありがとうございました。
 1つ質問なのですが、これと同じような時期に接種する三種混合ワクチン、DPTワクチンの接種後に血小板減少性紫斑病の報告数の頻度というのが、もしわかりましたら教えていただけないかということが1つ。
 と申しますのは、DPTワクチンは定期の予防接種ですので、ほとんどの子どもたちが0歳で3回接種をしているわけです。ですので、400万弱の年間接種者数が0歳でいたとした場合、100万人当たりヒブで2.7人。PCV7が100万人当たり2.1人という先ほどの御説明をそれに当てはめますと、400万人接種をしたとしたら8人から10人ぐらいの血小板減少性紫斑病の患者さんが出ていたことになるのですが、そんなに多かったという記憶がないのですけれども、その数字について、もし正確な数字がわかりましたら教えてください。
○安全対策課長 すみません、事務局の方で確認して、後日御報告させていただきたいと思います。
○松本座長 それでよろしいですか。
○多屋構成員 はい。
○松本座長 ほかに御質問はございますか。
○小森構成員 確認なのですが、ワクチン等について、素人、一般臨床医の代表としてお聞きをいたしますけれども、今回の子宮頸がん予防ワクチン等についての失神について大きく取り扱われましたので、社会現象といいますか、御本人も御家族も大変心配をされたという現実がございます。
 もともと、この年齢は比較的、ワクチン接種が今までは割に少ない年齢でございましたので、今、麻疹の問題で3期、4期。あるいはまたインフルエンザに対する接種についてもこの年齢が多いということで、この年代のワクチン接種の機会が以前に比べると随分多くなったというふうに考えられていますが、この問題についてはそれぞれ、現時点ではワクチンの薬剤とは基本的には因果関係は極めて薄いと考えて、そのようにお話をさせていただくということでよろしいのでしょうか。
○松本座長 それはいかがでしょうか。どなたか、御意見はありますか。
 岡部先生、どうぞ。
○岡部構成員 それは予防接種の副反応を検討する会、あるいは救済の方の検討をする会でも相当議論がありましたけれども、少なくとも血管迷走神経反射についてはワクチンの液が悪いのではなくて、注射するという行為に問題がある。ただ、注射をするという行為はワクチンに伴って出てくるので、ワクチン接種による副反応というふうな位置づけになっているのではないかと思います。
 繰り返しますけれども、ワクチンそのもので転倒するとか座り込んでしまうということではないということだと思います。
○小森構成員 あえてお聞きいたしましたのは、やはり私どものそれぞれの医療機関、あるいはまた医師会に対しても、お父様、お母様、あるいはまた教員の方々から、いわゆるワクチンが怖いねというようなお問い合わせ、あるいはまたそういった誤解といいますか、十分に、完全に解明し切られているのかどうかは別といたしまして、そういう方向での報道等が地方新聞などでも少し散見されますので、あえてちょっとお聞きをして確認をさせていただいたということでございますので、御理解ください。
 ありがとうございました。
○松本座長 よろしいですか。
 ほかに御質問、御意見等はございませんでしょうか。
○多屋構成員 今のことに関連してなのですけれども、今回の調査表の資料を読ませていただいたのですが、今回ありました失神に関してのその後の事故というか、けがについてなのですけれども、顔面骨の骨折ですとか、歯牙が折れているとか、脱臼とか、比較的重症の二次的な事故といいますか、報告があったと思います。
 接種医の先生のコメントにも、やはりこのようなことが起こるということはもう少し強く注意喚起した方がいいのではないかと、複数の先生がこの表の中に記載されているのも拝読いたしまして、もうちょっと、後ろにひっくり返るかもしれないからということで、後ろに背もたれのあるいすにかけて、そして30分様子を見るという、これまでずっと言ってきたのですが、今回目立つのは、前に倒れて顔面から打撲するという形で比較的重症になっている方が多いものですから、そういうことについてももう少し注意喚起をするなど、接種して特に5分以内に前向きに倒れるということについて注意をしてあげるということも必要ではないかと今回読んで感じました。
○松本座長 それに関しまして、何か事務局の方でコメントはありますか。
 これは2月に、新たな接種後の移動時の注意は出されたわけですね。多屋先生としては、それ以上のもっと細かい点での注意喚起が必要であるということですか。
○多屋構成員 前向きに倒れて顔から打撲する、歯を折ってしまうとか、顔の骨が折れてしまうというようなことが今回報告されてきたものですから、それについての注意なども含めた方がいいのではないかと思いました。
○松本座長 血管迷走神経反射ということがはっきりしていれば寝かせておけばいいわけでしょうけれども、一番簡単なのは簡単なのですけど、そうは単純にいかないのがあるのだろうと思いますけれども、何か御意見はございませんでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 その辺の注意喚起の方法としては、何かコメントございませんか。
 差し当たりは、実際に注射をしている先生方が注意をするということにつきますか。
 
○岡部構成員 私はたまたま、この子宮頸がんワクチン、HPVワクチンによる事故が起きたときの救済委員会、ほかのあるところで委員として出席をしていたのですけれども、やはり1つは注意喚起が十分行っていなくて、御本人あるいは医師の方も説明が十分でなかったというようなことがあるので、接種の際に、やはり十分に静かにして余り動かないでくださいとか、同じ座るのでも丸いすではないところに座ってくれとか、やや細かくはなりますけれども、やはりそういったような注意喚起は必要であろうという結論になりました。
 ちなみに、その事故のときで、非常に激しい倒れ方だったので、歯を折って、多分、この中に入っている例かもしれませんけれども、インプラント治療を必要とするといったようなことがありました。
 いろいろな判断はあると思いますけれども、その地域では、やはり注射そのものではなくて、ワクチンが悪いのではないけれども、先ほどの小森先生の御質問への回答と同じですけれども、ワクチンが悪かったわけではないけれども、やはり注射をしたし、その注射について説明が行き届かなかったのかもしれないというようなことも含めて、事故としての取扱い、つまり救済や何かは行ったということがある地域で行われていました。
 一応、御参考までに。
○松本座長 ありがとうございました。
 ほかに御意見はございますか。
 
○岡田参考人 ちなみに、この注意喚起を2月にして以降、今までと失神の数は増えているのですか。それとも、減っているのですか。
○事務局 2月に企業から注意喚起はしたのですけれども、実際に医療機関に配付されているのは2月から3月ぐらいです。今回、3月までの失神のデータしか集計し切れていないので、減っているかどうかというのはわからないのですが、例えばサーバリックスでは、昨年7月から9月までが、10万接種当たりの頻度が8.7、10月から12月までが8.8、1月から3月までが2.1となって、1月から3月の方が少なくなっているということはございます。
 また、ガーダシルにつきましては、発売から昨年9月までが、10万接種当たりが24.7。昨年10月から12月までが17.2、1月から3月までが10.8ということで、こちらについても減少の傾向ではあるということでございます。
○岡田参考人 実際、私たちが打つときに、やはり注意喚起にあるように、待合室に行くまでにスタッフに付き添ってもらってとか、結構大変なのですけど、やはり緊張感が強い、不安の強い女の子にはそれを実際にしてあげた方が恐らく減るのだろうなとは思うのですけれども、せっかく注意喚起が出ていますから、それを本当に徹底していただいて、注意喚起して以降、確かに数が減っているのだということがわかれば、よりやる方としてもより励みになりますからね。
 実は結構大変なのです。スタッフの数も要りますし、しかし、それがやはり有効な手段であるということは、前に倒れるのは、多屋先生が言われるように、もう一工夫考えないといけないのでしょうけれども、前に倒れるのはどうしたらいいのでしょうか。
○松本座長 どうぞ。
○小森構成員 ワクチン接種というのは、私は専門家の関係でそう頻回にはしておりませんが、一臨床医としては、注射という行為によって血管迷走反射が年齢を問わず起こるということは本当に日常茶飯事としてあるわけで、そういう意味では、こういった形の注意喚起で失神をされる方そのものが減るとは思えないのですよ。
 そうではなくて、失神によって起こる二次的な外傷等をしっかり減少させてあげるということですから、注意喚起の仕方とか、変な注意喚起をしますとかえって症例が多くなるかもしれないという感じがするぐらいですので、注意喚起のやり方というのを少し考えてみる必要があるのかなという気はいたします。
 まさにそうであれば、皆さん寝てやれば、非現実的なのですけれども、最初から寝た状態でやれば、それはそれなりに越したことはないのでしょうけれども、現実的には無理ですからね。
○松本座長 胃の内視鏡検査などでも、徹底的にセデレーションをかければ楽にできるのですけれども、これが今度は終わった後に30分も1時間も寝かさなければいけない、そういうマイナス面があるのです。同じようなことになるわけなのですけれども、この辺、何かもっといい方法があればと思うのですけれどもね。
○岡田参考人 不安の強い場合には、最初は寝かせてやっているのです。子どもたちはあれですけれども、大きい大人の場合には寝かせたり、少し上半身を起こしたりして、ゆっくり起こすというような形でやっていると多少は違うのかもしれません。
○松本座長 そうですね。採血する場合に起こされても、これは余り問題が起こらないのです。確かに、悪いは悪いですけれども、ショック状態になりますけれども、そういう二次被害は起こさない。
 だけれども、小森先生、実際にやっておられて、全員寝かせてワクチンを打つというのも、これはちょっと非現実的ですね。
○小森構成員 それは非現実的ですので、私はいわゆる本当に、神ではありませんので、100%ということはできないのでしょうが、基本的には薬害ではない。あくまで血管迷走神経反射としての失神がそのほとんどを占めるという合意があるのであれば、いわゆる周知の仕方、あるいは特に御両親に対する周知というのは、これは国の責任として、さまざまな精神科などの、あるいは広報などの責任、さまざまな専門家にお聞きをした上で、いい広報の在り方。ただ注意をしておけばいいという、メーカーの責任逃れとか、あるいは接種をした接種医の責任を逃す、そういうことではなくして、安心をしてワクチン接種ができる心構え、あるいはまたそういう失神発作が起きたときというのは、本当に一瞬のことですから、日常茶飯事ですので、スタッフもぱっと駆け寄って、ぱっと抱いて、さっと寝かして、さっと足をぱっと高く上げてということをやっているわけですけれども、そういう子どもさんのワクチン接種については、特に一部報道等には、必ずしも正確な状況の中で報道したと思えない、それは記者の不勉強なのかもしれませんが、そういうふうに思われている保護者の場合に、何をしてくれたんだみたいなことがやはり起こると思いますので、何かその辺りの広報の仕方は、ちょっと私も的確に申し上げられませんが、ただ座ればいいとかということではなくて、保護者の方や御本人あて、御家庭あてのメッセージみたいなものがあってもしかるべきかなという気がします。
○松本座長 ほかに御意見はございませんでしょうか。
 確かに、このガーダシル、サーバリックスにより失神発作は血管迷走神経反射によるものだろう、かなり大きいだろうとは思うのですけれども、ガーダシルとサーバリックスで失神の発生頻度が違うことなどもありますので、本当に血管迷走神経反射で片付けていいかどうかというのも確認しておく必要は当然あるのだろうと思いますので、その点はまたよろしくお願いいたします。
 それで、死亡症例がプレベナーで1例、肺炎球菌ワクチンと、ヒブワクチンで1例見られますけれども、これにつきましては、先ほど事務局から説明がありましたように、SIDSの可能性が高いということで、ワクチン接種との直接的な死亡との因果関係はないということでよろしいでしょうか。
 特にございませんでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○松本座長 あと、ほかのアナフィラキシー等に関しましては全然起こっていませんので、岡田先生、特に心配は要らないですね。今までと変わりはないということになろうかと思います。
 全体を通じて、ほかに御意見はございませんでしょうか。
 どうぞ、岡田先生。
○岡田参考人 1つ、副反応ではないのですけれども、ヒブとプレベナー、これだけ接種されるようになってくると、国内の接種率というのがどのぐらいになっているかというのは、どこの課にお願いしていいのかわからないのですけれども、ヒブとプレベナーに関して言えば、今までは1回は30%ぐらいやっているというような話ですね。今の報告システムの中だけだと、2回目、3回目までで、3回目が何%ぐらい終わっているかというようなデータというのは教えていただけるのでしょうか。
○松本座長 それはありますか。事務局の方、いかがですか。
○事務局 済みません、今、ちょっと手持ちで資料をお持ちしていないのですが、私ども結核感染症課で、事業でどれぐらい接種をされているかというのはございますので、ただ、若干回数別に全部わかっているかどうか、あれなのですけれども、全体でどれぐらい接種しているかというのは。
○岡田参考人 いや、今の報告システムだと、1回目は何人打ったかはわかりますね。しかし2回目、3回目は、あの報告システムだとわからないのですよ。そうすると、例えば3回まで、何か月までに3回終わっている子どもたちは何%ぐらいいるかとかというのを、せっかくのワクチンですから、有効性を評価するときに、これは庵原先生の班でやっていますけれども、随分、症例数が減ってきたのですよ。しかし、より完璧に求めるためには、やはり接種率を上げないといけないので、そうすると、今、どれだけの接種率があって、これぐらい減ってきたからより接種率を上げようというような形で言うには、やはりある程度、接種率がわかった方がありがたいなと思うのです。
○事務局 全体の接種率について、今、把握できていないと思いますが、今、定期接種も含めてなのですが、接種台帳の方の整備を、現状、自治体によって余りしっかり整備されていないところもあると伺っておりますので、今の制度改正の中で、接種台帳の電子化も含めて整備して、その接種の数を正確に把握するようにという課題を、システムを構築する方向で考えておりますので、将来的にはその問題も、定期接種も含めて解決できると思います。
○外山健康局長 今、データはちょっと手元にないかもしれませんが、また直接、安全性の議論とどう関係するのかよくわかりませんけれども、次回までにわかる範囲で状況を御報告いたします。
○岡田参考人 お願いします。
○松本座長 ほかに御意見はございますか。
 多屋先生、どうぞ。
○多屋構成員 ヒブと肺炎球菌の表の方を拝見いたしますと、ヒブをメーンとして、同時接種にPCV7やDPTと書いていらっしゃる方と、それから、PCV7をメーンとして、ヒブやDPTを同時接種と書いていらっしゃる方が混在して存在しているような状況になっていると思います。
 このように同時接種するワクチンが増えてまいりますと、どちらをメーンとして書いたかによって、その頻度を計算するときに正しい頻度が計算できないのではないかと思うので、アクトヒブとプレベナーを同時に接種した人とか、ヒブと三種混合を同時接種した人とか、そのワクチンの種類を規定して頻度を計算した方がより正しいデータになるのではないかと思うのです。
○松本座長 どうぞ。
○事務局 多屋先生からの御指摘ですが、同時接種している場合には、報告書の先に書いてあるものをまずワクチン名として一覧表には書いておりますが、同時接種の1と2と書いてあるところにあっても、それは別にカウントして、両方、同時接種の場合には、メーンであろうと、1と2であろうと、すべてにおいて集計して計算しておりますので、特にそういう御懸念はないかと思います。
○多屋構成員 済みません、ちょっと説明が足りていなかったようで、このヒブの方の表と、それからPCV7の方の表が2つあるのですけれども、これらは重なりはないのでしょうか。ラインリスティングが載っているのですが、これらに重なりはないのでしょうか。
○事務局 重なっております。例えばヒブワクチンの5ページ目の2番目の症例と、小児用肺炎球菌の5ページ目の2番目の症例というのは同じ症例です。それぞれ、ヒブについては合計何例の報告があったかということで計算しております。
○多屋構成員 ということは、重複例を全部勘案して、このヒブワクチンの副反応の接種者数分の頻度については、両方の表を全部合わせている頻度というふうに考えてよろしいのでしょうか。
○事務局 全報告から、ヒブなり小児用肺炎球菌なりが報告されたものを全部集計したものですので、メーンにあるものだけを集計したものではございません。
○松本座長 よろしいですか。
○多屋構成員 はい。
○松本座長 それしかないのではないかと思いますけれども、よろしいですか。
 どうぞ。
○庵原参考人 関連ですけれども、一応、同時接種は、特に死亡とかというところが増えていないということにはなっているのですけれども、少なくともアクトヒブで見たときとか、プレベナーで見たときとは、以前も0.2で、現在も0.2で特に増えていないけれども、逆に、同時をすること自体が何か問題はないかという疑問点を持っている方が絶えずおられますので、できましたら、アクトヒブ単独でやったときの死亡率がどのくらい、アクトヒブとプレベナーと一緒にやったときがどのくらい、3つ一緒にやったときがどのくらいとかというようなグループ分けの死亡率も一緒に出していただけると、いや、これは同時接種は影響していないよということが逆に説明できるのではないかなという気がしているのですけれども、そういうふうな出し方がちょっと可能でしょうかという質問です。
○松本座長 死亡率に関しては数が少ないから、計算しようと思えばね。
○安全対策課長 母数が出ますか。
○庵原参考人 母数が出ないのですね。市販量から出していくしかないのですね。
○安全対策課長 はい。今、市販の量か、または事業で接種して、それぞれの接種者数は出るのですけれども、それでは、その人が一個一個打ったのか、同時だったのかは。
○庵原参考人 出ないですね。
 そうすると、やはり台帳の整理が先ではないですか。
○松本座長 余り厳密にいくのはなかなか難しいかもしれませんね。
 ほかによろしいでしょうか。
 どうぞ、五十嵐先生。
○五十嵐委員 HPVのワクチンの患者向けの指導箋がございますけれども、これは失神するのがすべて血管迷走神経反射であると決め付けているわけですけれども、このパンフレットは、恐らく間違いはないのだと思うのですが、私は、例えばワクチンを打たなくとも、座った人が、12歳から15歳ぐらいの若い人たちが、女の子たちが、立ち上がっただけで失神することもあるわけですね。つまり、そういう起立性調節障害のような体質を持っている方が、座っていて立っただけで、あるいは立ってしばらく歩いているだけでもそういうことが起きるわけですね。
 ですから、これは血管迷走神経反射と決め付けているところが、若干私は今、このパンフレットの問題があるのではないか、ちょっと検討していただくことも必要なのではないかと思いますが、委員の先生方、御意見を拝聴したいのです。
○松本座長 その辺は、先ほども申し上げましたけれども、あるいは今後検討していただければと思うのですけれども、何か御意見はございますか。
○桃井参考人 その点ではないのですが、血管迷走神経反射でよいと思うのですけれども、77ページを読みますと、医療関係者は板のようにばたっと倒れる神経調節性失神の倒れ方を知っていますけれども、一般の方は多分、ぐずぐずっと倒れるというふうに考えられるのだと思うのです。めまいを感じてぐずぐず倒れる。ぐずぐず倒れてくれれば別にけがはしないのですけれども、いわゆる、この反射に特有な、板のようにばたっと前後に倒れるという倒れ方をするから大けがをするので、その仕組みはどうであれ、腕をしっかり、保護者がついていっている場合が大部分ですから、何分間、腕をしっかり持っているようにとか、そういう具体的な防止のための注意をしていただいた方がいいのではないかなと思います。一般の方のイメージと本来起きていることとは随分離反があるような感じがいたします。
○松本座長 一般的に注意喚起をする場合には、そういう細かい点を拾い上げて、できれば情報提供してあげるというのは一つの方法かもしれませんので、よろしくお願いします。
 ほかに御意見はございませんでしょうか。
 
○小森構成員 先ほどの多種類の接種の話ですけれども、やはり諸外国においてもワクチンが大変多く接種されるという状況になりますと、同時接種ということが本当に積極的に行われないと、ワクチンのスケジュールでお母様方は大変ですね。私どもはみんな、たくさん子どもさんを産んでほしい。子どもさんを産んでよかったなと、そういうふうな家庭になってほしいと願っているわけですから、お一方だけであっても大変なのに、これがお二人、3人、4人ということになりますと本当に大変ですし、基本的には同時接種を勧めるというのが大方の医療関係者のやはり合意であろうと思うのです。
 そうしますと、やはり同時接種が危険でないというエビデンスをしっかり出してさしあげないと、今、本当に新聞報道等とかテレビを見ますと、同時接種だけは私は嫌というお母様がインタビューで発言しておられますので、その方々にはちゃんとしたエビデンスを早く出してあげないと、本当によくないことだと思いますので、今、台帳のお話がありましたけれども、国としてもそのことについてしっかり調査をするということを早急に考えて、疫学的なモデルをしっかりつくってやる必要があると思うので、是非、お願いをしたいと思います。
○松本座長 ほかに御意見はございませんでしょうか。
 ただいままでの御意見を伺っておりますと、これまで報告されました副反応報告状況につきましては、死亡症例、アナフィラキシー等を含めて、ワクチンの安全性において重大な懸念は認められないというこれまでの評価でよろしいでしょうか。
 それから、死亡症例が今回1例ありましたけれども、特にワクチン接種と死亡との直接的な明確な因果関係は認められないという評価でありましたが、過去6か月の死亡報告では、ヒブワクチンが4例で10万接種当たり0.23、小児用肺炎球菌ワクチンが5例で10万接種当たり0.25でありまして、急ぎ検討する必要があるとされております10万接種当たり0.5を下回っております。
 ということから、昨年3月末にまとめました安全性の評価に基づきますと、引き続き、報告状況、報告内容には十分注意が必要でありますが、現時点では何らかの対応を行う状況にはないということでよろしいでしょうか。
 特に御異議はございませんでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○松本座長 それから、子宮頸がんワクチンに関しましては、今日もたくさん御議論いただきましたですけれども、失神の副反応につきましては、なかなかいい方法はありませんが、転倒による二次被害を防止するために、先ほどの、企業から直接、接種後の移動に際して医療従事者等が付き添うことなどの注意喚起を行っておりますが、更に細かい点についていいアイデアを出していただき、指導して注意喚起を図っていくということが必要かと思います。
 この点に関しまして、特に御意見はございませんでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 ということでありますと、以上で子宮頸がん予防ワクチン等の関係の議題は終了といたします。
 それでは、議題3、その他につきまして御説明ください。
○事務局 それでは、続きましてゲフィチニブ服用後の急性肺障害・間質性肺炎等に係る副作用報告の報告例数及び死亡例数について御報告いたします。資料3をご覧ください。
 ゲフィチニブ服用後の急性肺障害・間質性肺炎等に係る副作用の報告件数につきましては、これまでも安全対策部会や安全対策調査会の機会に定期的に御報告させていただいているところでございますが、今回は平成24年3月末までの状況についてアストラゼネカ株式会社よりデータが提出されましたので、御報告申し上げます。
 資料の1ページから4ページまでが、平成24年3月末までのゲフィチニブ服用後の急性肺障害・間質性肺炎等に係る副作用の報告例数及び死亡例数の推移を月ごとにお示ししているものでございます。1ページ目がグラフでございまして、2ページ目から4ページ目がそのもとになります数値を表の形でまとめたものになっております。
 報告例数につきましては、累積で総数が2,305でございます。こちらは前回報告の12月末時点の集計から14例増えております。また、そのうち死亡例数につきましては、合計が847でございまして、これは前回報告の12月末時点の集計から3例増えております。
 5ページは、ゲフィチニブに係る新規処方患者数及び継続投与患者数等について四半期ごとに整理した表でございます。新規処方患者数が大体1,700名程度、継続投与患者数につきましては大体8,000名弱で、特段大きな変化はなく推移してございます。
 以上でございます。
○松本座長 ありがとうございました。
 ただいまの事務局の説明に対しまして、御指摘、御意見等はございますでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、本日の議論は終了いたしました。
 最後に、事務局から何かございますか。
○事務局 特にございません。
 なお、今回の合同検討会の配付資料等は、厚生労働省のホームページ等に掲載する予定です。
 最後に、外山健康局長からごあいさつ申し上げます。
○外山健康局長 一言ごあいさつを申し上げます。
 予防接種行政を推進する上で、この副反応報告の十分な調査・評価を行うことは重要でありまして、一時の判断の誤りが重大な健康被害につながることもありますので、本検討会の役割は極めて重要なものと考えております。
 一昨日開催されました厚生科学審議会の予防接種部会では、今後の予防接種制度の見直しに関する提言がまとめられました。これには新たなワクチンを定期接種化すべきといったことのほかに、副反応報告制度の見直しにつきましても提言されておりまして、現在の定期接種ワクチンにつきましても、薬事法との報告の一元化、それから、個別の副反応事例につきましての調査など、今、皆様方に御審議いただいているような評価をより充実させていく方向で検討を進めております。
 引き続き、皆様方には御苦労をおかけいたしますけれども、何とぞよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。
○松本座長 どうもありがとうございました。
 それでは、本日の会議をこれで終了といたします。
 活発な御議論、ありがとうございました。


(了)
<照会先>

健康局結核感染症課
(担当・内線)予防接種室 調査管理係 (内線2383)
(電話・代表)03-5253-1111
医薬食品局安全対策課
(担当・内線)総務係(内線2749)
(電話・代表)03-5253-1111

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