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2012年6月4日 第10回レセプト情報等の提供に関する有識者会議議事録

○日時

平成24年6月4日(月)14時00分〜16時30分


○場所

厚生労働省17階 専用第18〜20会議室
東京都千代田区霞が関1−2−2


○議題

1.第三者提供:サンプリングデータセットについて
2.第三者提供:特別抽出について
3.その他
4.申出の個別内容について
5.データ提供の進捗状況等

○議事

○山本座長 それでは、ただいまから、第10回「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」を開催いたします。
 委員の皆様には、本日は、御多忙の折お集まりいただき、御礼申し上げます。だんだんと厚生労働省で会議するのが苦しい季節になってきましたけれども、まだ今日は少しましかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 会議に先立ちまして、今回の開催から委員の交代がございます。また、事務局の異動がありましたので、本日の委員の出欠状況等と併せて事務局からお願いいたします。
○井内室長 事務局でございます。
前回、9回目で3月に会議を行ってから今回までということで、その間にかわっていただきました委員ですが、田中委員のかわりに、国民健康保険中央会から飯山幸雄委員に来ていただくということでお願いいたしました。よろしくお願いいたします。
 あと、事務局の方ですが、高度化推進室の北澤の後任で参りました井内でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の出欠状況の確認をさせていただきたいと思います。本日は、猪口委員、新保委員が欠席ということで、宮島委員は少しおくれて来るということでございます。よろしくお願いいたします。
 本日の会議の進め方でお願いということですが、まず、第1回のサンプリングデータセットの申出の審査、前半の審査の部分で基本方針の議事等について公開の部分でお願いしたいということでございます。個別の審査に至りましては、後段、非公開ということで、一つずつ研究内容の方を見ていただくということで考えております。その後、第1回のレセプト情報の提供承諾がされた研究に関しまして、研究がどのように進んでいるのかということにつきましても併せて御報告させていただきたいと思います。
 事務局からは以上です。
○山本座長 ありがとうございました。
今、事務局から議事の提案等がございましたが、この議事次第で言うと4番、5番を非公開で行うという点ですけれども、御異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○山本座長 それでは、そのように進めさせていただきたいと思います。
 それでは、早速議事に入らせていただきます。まず、本日の議題1の「第三者提供:サンプリングデータセットについて」を事務局より説明をお願いいたします。
○井内室長 それでは、「第三者提供:サンプリングデータセットについて」の御説明をさせていただきます。肩に資料1とついた資料で順次説明させていただきますので、よろしくお願いします。
 まず、1枚めくっていただきまして2ページ目でございます。「1.基本方針について」でございます。ここで、サンプリングデータセットの今までの経緯というのをまとめさせていただきました。第8回「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」におきまして、ここにありますとおり、「対象者が極めて限定される可能性がある」申出や「多数の項目を用いた探索的研究」、傷病名・診療行為・医薬品コードを「全て求める」などという申出について、普通のレセプト情報の提供については不承諾という方針を定めたと。それを踏まえまして、ナショナルデータベースから一定の抽出を行って匿名性を高めた「基本データセット」の構築をするべきではないかというような御議論をいただきました。
それを踏まえまして、更に第9回ということで、3月7日に、ここにございますように、サンプリングデータセットを23年度中に整備ということで今般に至っているというものでございます。
 そこで決めていただきましたサンプリングデータセット、具体的内容ということですが、主なところをピックアップしておりますので読ませていただきますと、「医科」「DPC」「調剤」レセプトについて、データセットを整備する。単月のデータとする。あと、抽出の割合は、「医科入院」「DPC」を10%、「医科入院外」「調剤」を1%、統計的な偏りを少なくするため、性別、年齢構成(5歳刻み年齢区分)については、全数データの構成割合と同じものとする。あと、レセプトに出現する回数が少ないコードについては、一定の割合で匿名化処理を行う。初回のサンプリングデータセットの申出資格としては、第1回審査で不承諾となった申出者に限定する。通常の「レセプト情報等の提供」と同様の申出内容、セキュリティ要件を求める。レセプト情報等を用いた複数の研究に同時に関与することは認めない。こういったことをとりまとめていただいた。
これを踏まえまして、次の3ページでございます。データセットの仕様(最終案)ということで、前回までお話しいただいたものをベースに、サンプリングデータセット最終仕様というものをつくったということでございます。対象レセプト、対象期間等々については、今まさに取り決めていただいたとおりでございます。
少し手を加えておりますのは、例えば右上の高額レセプト等の扱い、ポツの2つ目にありますように、「DPC」については、「医療機関別係数」の数値で医療機関が限定される可能性があるということで、今回は「医療機関別係数」等を空欄とする処理を行った等につきましては、本会議での議論を踏まえまして、その方向性で、個人の情報ということで匿名性が担保されるということで、こういった処理も併せて行っておりますというものでございます。
 以上、こういった形で、ここにありますように、データセットの仕様を決めさせていただきました。
 これにつきまして、下にありますように、本日、審査までしていただく予定でおりますが、承諾されて研究された方から、このサンプリングデータセットの仕様に対して、いい点、悪い点、御意見いただきまして、今後、データセットの質の改善等について活用していきたいと考えております。
 4ページの方にまいります。審査方針についてということで、前回までの御議論を踏まえて、事務局で、データセットの仕様最終案について微調整したものをつくりました。これを踏まえまして、本日、有識者会議で審査方針を決めていただき、その審査方針にのっとって審査していただくということでお願いしたいと思っております。
 まず、審査の方針ということですが、1つ目(研究内容・抽出について)、研究内容ということですが、太字でありますように、「抽出条件の詳細な指定は求めず、研究の概略が把握できるような申出であれば承諾とすることとしてはどうか」としております。これは、まさにこのサンプリングデータセットが作成されたその経緯等を踏まえて、こういった形で提案させていただいております。
 2つ目が(セキュリティ要件について)でございます。これにつきましては、1つ目、「従来の『レセプト情報等の提供』と同じ水準の審査方針を踏襲することとしてはどうか」ということで、セキュリティ要件に関しましては、今までと同等、きちっとかなりリジットに審査していただいているということでございますが、そういったレベルでしっかりと見ていただくことにしてはどうでしょうかというものでございます。
 もう一つ、最終的に承諾して、研究者の方にデータが渡って研究していただいたというその結果でございますが、このサンプリングデータセットにつきましては、ここで探索的な研究等々という趣旨もございますので、事務局に公表物を提出していただいて、事務局で入念に、個人情報の漏出、疑われるところがないかということを確認させていただいた上で、必要に応じて、事務局で判断できないというようなものがございましたら、有識者会議で承認を得るという手続を踏んで、研究者の方に公表していただくという手順を踏んではどうかというものでございます。
 研究内容抽出についてとセキュリティ要件についてということで、こういう審査方法ではいかがでしょうかというものでございます。
 (その他)のところですが、「個別の審査は、非公開の場で審査を行うこととしてはどうか」ということで、これも、後段、非公開で準備させていただいておりますが、これにつきましては、個人の知的財産という面もあると考えておりますので、実際、非公開の場で一つひとつの研究内容については御審議いただければどうかと思っております。
 その下2つでございますが、ここに2つ併せて書いておりますのは、サンプリングデータセットであっても、今までのデータセットであっても、2つを同時に持つということはなく、基本、1つと。例えばサンプリングデータセットが通ったというのであれば、まずそれで研究していただいて、それで発表していただく。それが終わってから、次、データセットが必要なものに臨んでいただくというスタンスでいけばどうかというものでございます。これにつきましては、前回までの有識者会議の中での議論を踏まえたものでございます。こういった審査方針で進めていただければどうかというものでございます。
 先に全部説明させていただきますと、5ページ目にまいります。「進捗状況及び今後の予定」ですが、23年11月にデータセット作成の提案ということで、11月10日に有識者会議の中で御議論いただきました。更に、2月、3月、データセット仕様の検討ということで、ここにまさに前段でまとめさせていただいたような内容をまとめていただいたというものであります。これを受けまして、申出者への対応等ということで、事務局の方でサンプリングデータセット作成のための各種予備調査を行って、あと、事前説明会の開催、事前相談の受付、申出の受付というのを順次行いました。
それを踏まえまして、左の方にまた戻っていただきまして、平成24年6月、申出審査ということで、6月4日、本日でございます。有識者会議において審査をいただければいかがかと考えております。
 これ以降につきましては予定ということですが、サンプリングデータセットを作成、申出者の方からは誓約書等を提出していただき、そういった手続を進めた上でサンプリングデータセットの提供を進めてまいりたい、そのように考えております。
 次の6ページの方をお願いします。「今後の方針について」ということでございます。サンプリングデータセット、今回の申出審査に当たってはということで、これも非公開の場で後段審査をいただければどうかということ。
更に、今後のデータセットのあり方ということで、今回承諾となった申出者からの指摘・意見の集約を行って、どのような意見が来たか、また有識者会議の中でお諮りしていきたいと考えております。
 更に、その他データセットの整備ということで、これは第8回、第9回有識者会議で検討いただいたということですが、今回はサンプリングデータセット、単月のデータのセットということになります。これを基本データセットとしてそのとき御議論いただきましたとおり、いろいろな局面でいろいろな研究に役立つようなバージョンを、サンプリングデータというか、基本データセットとしてつくるべきではないかということで、まずこのサンプリングデータセットが最初に第一弾ということで進めさせていただきましたが、その基本データセットについて、まだまだありようというのはパターンとしてはあるのではないか。そういったことから、研究を進めるべきではないかというような御審議をいただきました。それを踏まえまして、厚生科学研究という枠組みで事務局としてはセットさせていただきましたので、その進捗状況等の御報告をさせていただきます。
 7ページを見ていただきたいと思います。平成24年度厚生労働科学研究についてということでございます。
まず1つ目の○でございますが、有識者会議の御議論を踏まえまして、一番下のところ、「汎用性の高いレセプト基本データセット作成に関する研究」として公募を行ったということで、公募をさせていただきました。
その公募の中で、その2つ目でございます。題名は、公募の研究名と一緒ですが、医療経済研究機構の満武副部長の方がアプライしていただいたものが合格したと、承認されたというものでございます。その研究班のところで、こういうことをやりたいということで事務局の方で聞いておるというものでございます。
この赤の中ですが、(1)(2)(3)とあります。まず(1)(2)ということで、一定期間のレセプトを個人ID毎に統合する等の処理、かつ診療行為も含むデータセット、特定健診・保健指導データとレセプトとリンケージしたデータセット。これはまさに今回のサンプリングデータセットでは手がつかなかった部分でございますので、そういった部分について検討いただくということで、これにつきましても、研究班の方で一定程度まとまったところで、我々としても御報告をいただき、また有識者会議の中でお諮りしたいと考えております。
 この研究を進める際にというものでありますが、その下の○でございます。研究にあたって実際のデータセットの形態を確認した上で進める必要があると。基本データセットとしてこういう形で出せばいいのではないかという御提案をいただきましても、実際にあるデータを見ていないと、例えばそれが抽出できないとか、抽出しても非常に率が悪いとか、リンケージがしにくいケースであったというような、いわゆるナショナルデータベースの方の特性等と合っている合ってないというのがあると考えております。そういったところを調整するためにも、実際にレセプト情報・特定健診等情報データベースに格納しているデータを分析する必要があると研究班の方では判断し、我々の方もそのように考えております。
 この研究班の方では、こういったことから、セキュリティ要件の確保というのは、セキュリティというのはしっかりとするという前提ではございますが、こういった形でデータを抽出して、データを研究班の方で使いたいというような希望がありますので、一般の審査というよりは、第三者提供でも本来目的でもなく、どちらかというとその第三者提供を支える仕組みという中でこういった研究を進めていただくということですので、当然、有識者会議の方には諮るということではございますが、我々事務局の方もこれは必要だと考えておりますので、こういった形で提供させていただいてよいかということで、この場をかりてお諮りさせていただきたいというものでございます。
 これが厚生科学研究についてというところでございます。
 以上、サンプリングデータセットのところにつきましては、今回のものにつきまして、基本方針から審査方針まで、更に、今後の方針というところで御議論いただければと思います。
 事務局からは以上でございます。
○山本座長 ありがとうございました。
ただいまの御説明につきまして、御質問、御意見等ありましたらどうぞよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
 サンプリングデータセットの仕様については、ほぼ御同意いただいている仕様とそう変わっていませんのでよいかと思うのですけれども、4ページの「3.審査方針(案)について」ということで、このような形で審査を進めていくということにさせていただいてよろしいでしょうか。その点に関して、もし御意見がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
○頭金委員 審査方針について確認させていただきたいのですけれども、一番最後の(その他)のところで、提供するデータセットは1つのみと記載されています。複数のデータセットの提供はしないというのは、基本方針にのっとっているのでよろしいかと思うのですが、例えばサンプリングデータを使うような研究課題を複数出された場合にどのように対応するのか問題になると思います。
つまり、サンプリングデータというのはデータセットとしては同じものになります。一つのデータセットを使って複数の研究課題を研究すると言うことも考えられます。複数の研究課題を受理しないという理由の一つは、データセンターの労力が非常に多く過多になるということから、提供するのは一つのデータセットに限ろうという議論があったかと思います。一方、サンプリングデータの場合はその労力がないということになりますので、サンプリングデータを使った複数の研究課題の申請があった場合、どのように対応するのかということについて御確認をさせていただきたいと思います。
○山本座長 事務局の方から何かありますでしょうか。
○井内室長 事務局の方で考えておりますのは、実際、御指摘いただきましたとおり、まさにデータセンターでの負担が減るということで、我々事務局にしては非常にありがたいことなのですが、今までの御議論の中で、やはりまだ試行期間ということを踏まえまして、いわゆる一人の方に幾つもということではなく、また、この審査を終わった後の公表のときでも、一度事務局に返していただいて、個人情報の漏洩がないか等確認させていただく手順を踏むということもあるということから、現時点で、将来は別ですが、今回の審査に関しましては、基本的には一つの研究方針についてデータを例えばここで承諾いただければ御提供する。例えば2つ3つ並行で出てくれば、1つだけ承諾をして、その一つが終わって、また次の研究にとりかかるというときにはもう一つを出すという形にさせていただきたいと思っております。
 一つの研究室の方で例えば同じ研究を3つ並行で走らせるというよりも、データは同じかもしれませんが、一つにまず注力していただいて、その結果を見せていただくというところで進めさせていただきたい。事務局としては現在そういう認識でおります。そこは御議論いただければと思います。
○山本座長 いかがでしょうか。
 サンプリングデータセットとしては、医科入院、DPC、医科入院外、調剤と4種類ですけれども、4種類しかないわけですね。例えばそのうち2つを使うような研究というのもあり得るわけですから、そうすると、申請書の書きようかなという気もしますけれども、原則として、申請単位で考えると、1申請に一応限定させていただくというのが事務局の考え方ですけれども、いかがでございましょう。
○大久保委員 今、山本先生もおっしゃいましたけれども、申請書の書き方に結構影響を受けるような、目的を広くとるといろいろな結果もとれるし、非常に限定的な表現をすれば余り結果がないかと思いますけれども、その辺は純粋に研究者の御判断でいいのかどうかというのはちょっと議論しなければいけないのかなと思いますし、それと、これは最後の話ですけれども、個人が同定できないかどうかのチェックをされますが、そのときにも本来の研究目的と成果物の乖離があるかないかのチェックも併せて必要かなと思いました。
○山本座長 ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。
 最終仕様についても御意見がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
 かなり安全側に振った仕様で、どの程度ここから有意義な研究ができるのかというのはやってみないとわからないというところがあるのですけれども、まずはこれで始めて、それぞれ使っていただいた上で、御意見を聞きながら改善すべき点があればまた皆様と御相談をして改善していくという方針だと先ほど事務局の方からお話がありましたけれども、最終仕様に関しては当面これでスタートしてよろしいですかね。
(「はい」と声あり)
○山本座長 ありがとうございます。それでは、審査方針も、確かに頭金先生が言われたように、探索的研究みたいになってくると、テーマが1つなのか2つなのかというのはなかなか難しいところがありますけれども、それは後ほど個別の審査で御意見をいただくこととして、当面は1申請に限定するということで進めさせていただいてよろしゅうございますか。
(「はい」と声あり)
○山本座長 それ以外に、何かこの審査方針について御意見がございましたらお伺いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 より安全性を高めたはずなのにセキュリティ要件が全く同じというのは、これで構いませんでしょうかね。安全性を高めたとは思っていますけれども、やはり確認するという意味では、試行期間ですので、ここは少し厳しいかとは思いますけれども、これで進めればと私は個人的には思っていますけれども、いかがでございましょう。
 よろしゅうございますか。
(「異議なし」と声あり)
○山本座長 それでは、当面このような方針で、また後ほど非公開での審査に進ませていただきたいと思います。
それでは、次の議題であります「第三者提供:特別抽出について」に移りたいと思います。事務局から説明をお願いいたします。
○井内室長 済みません。1点よろしいでしょうか。最後の先ほどのところでの厚生科学研究へのデータ提供ということも。
○山本座長 一番最後の7ページ目で、先ほど事務局からの説明にありましたように、厚生労働科学研究班を組織して、そこでより有用なと思われるようなサンプリングデータセットの設計・作成を行うということになっているのですけれども、当然ながら、このレセプト等のデータベースを用いてその研究をする以外に多分方法がないと。それで、余り机上の空論で、こういうサンプリングデータセットがいいと言っていただいても、実際にこのレセプトデータベースから抽出できないとか、あるいはそのためにも莫大な時間がかかるということでは現実的にできないということがございますので、このレセプトデータベースからある種の抽出データをこの研究班に提供する必要があるということで、これは今までのガイドラインをつくってきたスキームとは少し異なる、それから本来目的とも違うということで、本来目的以外はこの有識者会議を通すということになっていますので、この有識者会議で御意見いただきたいのですけれども、この厚労科学研究に関しては、事務局とよく相談していただいた上で、セキュリティ要件に関しては同じことということで、これはほかと同じですけれども、研究目的等はそもそもこのサンプリングデータセットの在り方を求めるためということになって、若干これまでの審査とは基準が変わってしまいますけれども、このような形で提供を進めるということにさせていただいてよろしゅうございますか。
○府川委員 今の24年度の厚労科研のデータセットですが、こちらは、一定期間のレセプトを個人IDごとに統合するということで、もともとのサンプリングデータセットでは月単位になっていまして、ちょっと乖離があるのですね。だから、サンプリングデータセットを、私はもともと個人ごとにやってもらった方がいいと思いますので、当面は月単位というのも、最終目的は月単位ではない方がいいと思っているのですが、厚労科研でやるのは、個人をつなげて統合したデータにするということは、そっちの方向を目指しているのかなと思って非常に心強く思っているのですが、それとちょっと別のことで、厚労科研でいろいろデータを検討するというのを1個だけに限る理由は、事務局の労力も大変だからということなのか、もうちょっと複数あってもいいのではないかと思ったのですけれども、そういう意味で、月単位でレセプトを区切るといかに不便かというのも十分検討してもらいたいので、厚労科研で1個に絞らないで、いろいろやってみたらどうなのかなと思いました。
 以上ですが。
○山本座長 何か御意見。
○井内室長 まず、ここでありますいわゆる一定期間をつなげるというのはまさにそのとおりで、ここでずっと御議論いただきました基本データセットのいろいろなバリエーションの中で、現在、サンプリングデータセットとしてまとめられたのは単月のものですので、その違うバリエーションのものをどういうものか考えていただくということで、まさに御指摘いただいたとおりのことなのだと思います。
 それが実際どういう形になるか、それが有用なのか、あるいは個人情報の漏洩という点から問題ないのか、そういった点につきましてはまた有識者会議に諮らせていただくということにはなると思いますが、いずれそういう方向で検討していただくと理解しております。
あと、複数の研究班ということですが、これにつきましては、今ここで御議論いただいていますように、このデータを提供する、セキュリティをチェックする、そういったこともございますので、これがもう少し進んでくればそういったこともあり得るのかなとは思っておりますが、現時点におきましては、こういったところにデータを提供するということも今回本邦初でございますので、そういったことも踏まえて、まずは1つということで進めさせていただきたいと思います。
○山本座長 よろしゅうございますか。
 研究班でやるのは1か月ということではなくて、今回御審議をいただくのは、とにかく昨年度中につくれる範囲ということで、かなり制限の中で厳しく削っていったものですので、厚生労働科学研究班のは2年間の研究ですので、少し落ちついて、本当に役立って、なおかつ安全なデータセットを考えていただくということですので、ここに1、2と書いてあるだけかどうかもまだ、とりあえずこれをやってみようということだと思いますので、(3)に「上記以外のデータセットも検討」と書いてございますので、検討していただけるものと思っております。勿論、最終的にはこの有識者会議でお諮りして進めていくことになろうかと思いますけれども、データの提供に関してはそのように進めさせていただいてよろしゅうございますか。
どうぞ、松田先生。
○松田委員 今回のこの厚労科研のものは、非常に必要な研究だと思うのですけれども、最終報告を聞くだけでは多分だめだろうと思っています。理由は、これはつなぐわけですね。つないで、特定健診、特定保健指導のデータもくっつけていくと、サンプリングデータセットのルールである、例えば0.1%ルールとか、多分そういうものにどんどんひっかかってきてしまうので、あと汎用性をどのように定義するかという問題もあるので、その中途中途で御報告をいただきながらこういう検討をするという形でやっていかないと、多分いいものがつくれないだろうと思います。
○山本座長 その点はいかがですか。
○井内室長 了解いたしました。有識者会議の方で出た御意見ということで、我々も承って、その方向で進めさせていただきたいと思います。
○山本座長 こちらから研究班の方に何か役立てる意見が出るかもわかりませんし、ちょっと連携してやる方が多分望ましいでしょうね。ほかにいかがでしょうか。
それでは、そのようにこの研究班に対しての抽出データの提供を進めさせていただくということでよろしゅうございますか。
(「異議なし」と声あり)
○山本座長 ありがとうございます。
それでは、2番目の議事に進みたいと思います。今度は特別抽出についてということで、説明をお願いいたします。
○井内室長 それでは、議事の2つ目、「第三者提供:特別抽出について」というところで御説明をさせていただきます。
 資料2でございます。1枚めくっていただきまして、まずは2ページの上からでございます。これまで、レセプト情報・特定健診等情報データベースを本来目的以外で利用のため第三者に提供することをいわゆる情報提供ということで表現しておりましたが、今回、サンプリングデータセットが整備されることで、どちらの情報提供かがわからなくなるということで、もともとやるものをここで、言葉のこともあるかもしれませんが、レセプト情報・特定健診等情報の提供の中での特別抽出を提供するということでさせていただきたい。サンプリングデータセットとの区別をさせていただきたい。これは文言だけの問題でございます。
 その下、「特別抽出」ということで、今まで有識者会議で承諾をいただいて以降ということで、今、第1回申出で承諾された6件について、6月1日現在まで、まだ1件しか提供を完了できていないということでございます。この中途の報告でございます。
 申出承諾の後も提供までに以下の手順をとるということで、承諾をし、申し出た者とのやりとりをして、データセンター等で申し出た者の抽出条件確認、あと、定義体を作成して抽出をして、そのデータを確認して提供するという形で今進めております。これがどのような運用で、なぜ6件中1件しか出ていないのかということの御説明をさせていただきますと、3ページでございます。
 「運用の現状」というところで、第三者提供ということで、第三者に提供するためのデータ抽出においては、一定期間サーバを使用する時間が必要となり、現行のシステムでは通常運用の取り込み作業等ができなくなるということで、第三者提供のためにデータを書いているときがいわゆる普通のルーチンのデータをとれないというようなシステム上の問題がございますというものが1つでございます。
 参考としまして、データセンターでの業務ということで、この第三者提供できた1件のものにつきましては、200時間、抽出にかかっておりまして、営業時間・日で2週間程度かかったというものでございます。
では、通常運用ということで何をしているのかということで、現在のシステムは、いわゆるレセプト情報・特定健診等の情報、国保、基金等からいただいた情報を取り込むという作業をしております。
 あと、本来目的での利用ということで、それにつきましても、一定程度解析等をやっているというものでございます。
 参考で、データセンターでの業務に要する日数の一例ということで、1か月分のレセプトデータ取り込みということで約5日かかっておりましたというものです。これが現在約3.5日ということですが、実際、この第三者提供等を進めるに当たりまして、ここの日程、いわゆる工程をリジットに管理して、今まで1日単位でやっていたものを時間単位に変えるというような取り組みを行いまして、かなり前倒ししたということで、このように5日を3.5日等に縮めているというものはありますが、一定程度この時間はかかると。
 あと、特定健診・特定保健指導データの取り込み、これは年に1回ですが、10日かかる。あと、第二期医療費適正化計画のための調査等々、あと、調剤メディアス、社会医療診療行為別調査のデータにそれぞれこれだけ時間がかかっておりますというものでございます。今までは通常運用のみで運用していて、第三者提供のところはなかったので、我々の方もちょっとこの扱いに慣れていなかったということだったと思います。
 「その他」のところですが、サンプリングデータセット作成にあたりということで、今後ですが、サンプリングデータの方も抽出手法をやって、10日前後サーバを使用しなければならないと考えております。
 あと、その他のところで、これは今までにやったというものですが、6件中1件しか出せていないということですので、残りのところにつきましては、1か月分のデータを仮提供を行うということで、これにつきましても一定の時間をかけてやったというものでございます。
 今お話しさせていただきましたのを図示したものが4ページでございます。平成23年11月、有識者会議で第1回申出審査を行っていただいてから、第1回承諾申出者とのやりとりを踏まえ、データセンター等で第三者提供の作業をやったというものでございます。
 通常業務が、その横にありますように、これは定期的に入ってきているものがあるということで、こういった作業の合間を縫って、今、進めているというものでございます。
今後の方針、スケジュールということで、5ページを見ていただきたいと思います。こういった現状ではございますが、まず「当面の対応」ということで、データセンターのサーバは、データの取り込み、本来目的の業務に一定の時間を占有されるというシステムに現在なっておりますので、第三者提供に割くことができる時間というのは限られているということでございます。
ただ、そうはいいましても、既に決定されている第三者提供でございますので、今後抽出作業の内容を整理して、作業工程の管理を精緻化して迅速に進めたいと考えております。これにつきましては、また今後、有識者会議の中で御報告を続けさせていただきたいと思っておりますが、かなり事務局的には体制としては立て直してきたと考えております。いずれにしても、この有識者会議で承諾いただいた残り5件につきまして、できるだけ早急にデータを提供するという方向で進めさせていただきたいと思います。
「今後のシステム・運用のあり方」ということで、先ほどもお話しさせていただきましたように、データを取り込んでいる間、抽出ができないといった仕組みでございますので、こういったところについても抜本的に、今後第三者提供が行われるというようなことも踏まえまして、どういった体制でどうやっていけばいいのかというとについて検討していきたいと考えております。
これにつきましても、少し考えがまとまり次第、有識者会議の中でお諮りをして、どのような体制を今後組んでいくかということで考えさせていただきたいと思っております。
(1)の方がいわゆる短期的な目標ですし、(2)が中長期的な目標という意味で書かせていただいております。
(3)今後の第三者提供ということで、昨年の審査で、今、5件残っているのですが、これにつきましては早急に迅速に対応するということを前提といたしまして、現在、今年、特別抽出でデータ提供を行う部分につきまして申出を受け付けているというものでございます。これにつきまして、予定でいけば、この下のとおり、6月1日まで申出受付、8月から9月に有識者会議の申出審査、11月にデータ抽出等を始めるというような段取りで考えております。
現時点におきましては、また有識者会議の方に具体的には諮らせていただくということですが、今回の2回目の第三者提供:特別抽出につきましては予定どおり当面進めさせていただいて、8月、9月の審査のときに、去年のデータ抽出等がどこまで進んでいるのか等々、今後の予定等を事務局としても御報告させていただきました上で、この審査に当たっていただきたいと考えております。
以上が第三者提供特別抽出ということで、11月にお認めいただいたものの途中経過と、次回8月から9月に審査していただくという前提でのお願いということでございます。
○山本座長 ありがとうございました。
ただいまの御説明に関しまして、御質問、御意見ございましたらどうぞよろしくお願いいたします。
かなり悲惨な状況。処理速度が間に合わないということで、手続的な問題もあるのですけれども、第1回申請分の6つの申出に対して、終了したのは1件のみと。それ以外はとりあえず1か月分だけお渡しをして、それで準備をしていただいているという状況でございます。
どうぞ、松田先生。
○松田委員 去年少しかかわらせていただいて思ったのですけれども、扱っているデータがいわゆるビッグデータと言われているたぐいのものになってきているので、今みたいにSQLとかで切り出して加工するということ自体もだんだん無理になってきているのではないかと思います。要求されていること等含めて。そうすると、そのビッグデータを扱うのに対応したシステムでデータの何かいろんな書き込みとか切り出しとかする方向に持っていかないと、多分もう難しいと思うのですね。だから、アト゛ゥフ゜みたいのがいいのか悪いのかわからないのですけれども、幸いにしてテキストデータで持たれているわけですから、大容量のテキストデータをマネージするような仕組みでの今後の検討を考えた方が多分よかろうと思います。
 あとは、これだけのデータを切り出してコピーして渡すという作業自体が多分運用的にかなり厳しくなってきていると思いますし、セキュリティの確保のためにも、私はオンサイトで、そこに来て研究者の方がやれるような仕組みに持っていった方がやりやすいのではないかと思います。セキュリティのチェックとかも、監査でやらなければいけないということ自体、非常に時間を食うと思いますので、諸外国でのデータの運用とかも参考に、これは今年すぐできることではないと思うのですけれども、今後の運用の在り方を考えるべきではないかなと思います。
○山本座長 ありがとうございます。SQLでやっているわけではないのですね。いわゆるビッグデータタイプのデータベースではあるのですね。いわゆる高速テキスト検索でやっているのですけれども。
○松田委員 でも、切り出した後は加工しますね。
○山本座長 切り出した後はそうですね。それはそうですけれども。
○松田委員 それもそこで渡すわけだから、その作業自体、やはりなくさないといけないと思うのです。
○山本座長 そうですね。中長期的には在り方自体を考えていく必要が多分あって、それはまた皆様方と相談しながら、そのような方向で進めていきたいと私個人的には考えておりますけれども、いかがでしょうか。
○冨山委員 現状については十分理解しましたけれども、先ほどおっしゃられたように、セキュリティを考えた場合、今後医科・歯科の連携に関する研究等、内容が複雑になってくることを考えますと、オンサイトという形は非常に重要ですし、今後の研究の発展のためにシステムの将来的な検討は必要かと思います。
○山本座長 ありがとうございます。
 台湾は、今、ネイティブなデータベースを使った研究はオンサイトしか認めていないのですね。サンプルだけは提供しているのですけれども。これだけの大きなデータを研究室で扱うことさえも非常に大変なので、本来はそういう能力を持ったオンサイトのラボがあって、そこでやるというのが本当は使う側にとっても多分いいのだろうと思いますけれども、それはやはりつくらないといけないといいますか、さまざまな問題はまだありそうな気がしますね。ほかにいかがでございましょうか。
 御説明があったように、おくれている状況なのですけれども、随分工程管理等を事務局の方で見直していただきまして、若干スピードアップを現状してきているということで、まだ前回の申出に対して6分の1ではありますけれども、今年度も6月1日受付で、特別抽出の受付を開始していきたいとスケジュールが組まれていますけれども、この点に関してはいかがでしょうか。
 中長期的には、データベースの在り方、あるいはオンサイトでの使用ということの検討も含めて進めていくことにはしたいと思いますけれども、試行期間の中でできるだけ使い方、安全性、そういったものを検証していくという観点からも、特別抽出の受付を進めていきたいと思いますけれども、それはそれでよろしゅうございますか。
(「異議なし」と声あり)
○山本座長 それでは、この5ページにありますようなスケジュールに従って、特別抽出の方も進めさせていただきたいと思います。
○武藤委員 今後も特別抽出の受け付けをされるということは賛成します。現状、大変御苦労が多いということを今日改めてよく理解いたしましたので、その次の申出者の方にも状況をよく理解いただいて、余り迅速にデータが欲しいという方には向かないというか、ということも御理解の上、余りトラブルが起きないことを願いたいと思いますということと、それからオンサイトでというのも私も賛成です。将来、社会科学のデータもスパコンを使ってがんがん短時間で解析できるようになると皆さんも楽になることもあると思いますので、そういったことも御検討いただければと思います。
○山本座長 ありがとうございます。では、次の申出者に対してはその点を少し事前に説明していただくようにお願いいたします。
 それでは、ただいまの議論を踏まえてデータベースの運用管理を進めていただくようにお願いいたします。
それでは、本日の議題3の「その他」につきまして、事務局より説明をお願いいたします。
○井内室長 「その他」でございます。資料3の方で、「今後の有識者会議スケジュール(予定)」を書かせていただきました。
まず、6月4日、第10回ということで、本日、サンプリングデータセットと特別抽出について御議論いただきました。これに後段の方でサンプリングデータセットの個別の審査をしていただくと考えております。
 次の8月から9月上旬、先ほども出ましたけれども、第2回レセプト情報等の提供ということで、特別抽出に関しての審査ということで、ここで、可能であればDPCのデータ提供についても少し御議論していただければと思っております。
11月前後、12月前後という予定で、この辺りで試行期間がこの2年目でございます。今年で一定程度、2年たって、このサンプリングデータセットもありますし、特別抽出の方も始まって、我々の方もいろいろ課題も抽出できたというところですので、そういった現状をいろいろまとめさせていただきまして、今後このレセプト情報等の提供をどのように考えていくのかということで、この会議の中で御議論いただければと考えております。
 今後の予定でこういった形で進めさせていただければと事務局としては考えております。
○山本座長 ありがとうございます。今、御説明のあったスケジュールに関して何か御意見ございますか。もっと早くしろとか、もっとゆっくりやれとかあるかもしれませんけれども、いかがでしょうか。
○頭金委員 会議のスケジュールではないのですが、以前に教育用のデータセットについても提供するというスケジュールがあったかと思います。研究者の中では、この教育用データセットに対しての要望といいますか、実際レセプトデータベースがどういうものか、勉強する上で早く見たいという要望があるのですが、そちらのスケジュールはどのようになっているのでしょう。
○加藤補佐 事務局から説明させていただきます。そちらの練習のデータセットですが、少し準備がおくれておりまして、3月の末ですか、このサンプリングデータセットの申出をする際の事前説明会のときに、その練習用データの一部ということで5例程度御用意いたしまして、その際の資料として使わせていただきました。そちらの方は事前説明会の資料の中からごらんいただくことはできるのですが、ただ、最終確認等とかを行っていたり、あと、その資料自体がPDF形式になっておりまして、研究者の方々が自由に使えるデータセットというにはまだちょっとほど遠い状態であるのが現状でございます。
 御指摘いただきました点、こちら事務局でも反映させていただきます。できるだけ早い段階でもう少し練習用データセットにつきましても質・量を拡充させていきたいと考えております。
○山本座長 ありがとうございます。それはよろしくお願いします。多分、次回の申請のときにはそれを見てから出していただく方が、多分、こちらの審査も非常に楽ではないかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ほかにいかがでしょうか。
 ございませんでしょうか。
 それでは、若干スケジュールよりは早いですけれども、次の議題である申出書審査に移りたいと思いますが、ここで非公開に変えますので、10分ほど休憩をはさみたいと思います。よろしくお願いいたします。



【結果概要】
URLhttp://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002c7wt.html

(了)


(了)

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