ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 医道審議会(保健師助産師看護師分科会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会)> 医道審議会保健師助産師看護師分科会第2回保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会議事録




2012年4月9日 医道審議会保健師助産師看護師分科会                           第2回保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会 議事録

医政局看護課

○日時

2012年4月9日15:00~17:00


○場所

厚生労働省 専用第23会議室(19階)


○出席者

委員

荒川委員・池西委員・市川委員・伊藤委員・岡本委員・萱間委員・北川委員・小山委員
坂本委員・島田委員・中山委員・野嶋委員・春山委員・藤川委員・堀内委員・村嶋委員
大谷医政局長・岩澤看護課長・加藤看護課長補佐・横田看護教育指導官
山内試験免許室長・曽我試験免許室長補佐

○議題

保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案)について

○議事

○曽我試験免許室長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから、第2回「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会」を開催いたします。
 委員の皆様方におかれましては、御多忙のところ当会議に御出席をいただき、誠にありがとうございます。
 まず初めに、医政局長よりごあいさつを申し上げます。
○大谷医政局長 医政局長の大谷でございます。
 お忙しい中、本日も御参加いただきまして、ありがとうございます。
 本日は、保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書をとりまとめていただきたいということで、皆様方におかれましては、この試験の改善に向けて御審議賜りますように、よろしくお願い申し上げます。
 我が国におきましては、国民の医療・保健・福祉に対する期待が非常に高いわけでありまして、それに応え得る看護サービスの提供が求められております。こうした中にありまして、国家試験は国民に提供される看護サービスの質を担保する上で大変大切な制度でございます。
 本日、御報告いただきますれば、その改善事項を基によりよい国家試験の実現に努めてまいりたいと考えております。
 どうぞよろしくお願いします。
○曽我試験免許室長補佐 次に、4月1日付で事務局に異動がありましたので、御紹介をさせていただきます。
 医事課試験免許室長の岡田でございます。
○岡田試験免許室長 岡田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○曽我試験免許室長補佐 本日の委員の先生方の出席状況でございますが、本日は池ノ上委員、野上委員、藤原委員、林正委員より御欠席の御連絡をいただいております。
 また、医政局長と看護課長につきましては、用務のため中途退席をさせていただく予定でございます。
 それでは、中山部会長、以後の進行をお願いいたします。
○中山部会長 皆様、こんにちは。4月の大変忙しい時期に最後の検討部会になりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 平成23年11月9日の会議以来「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討ワーキンググループ」におきまして、国家試験に関する改善事項について議論をいただき、今日はそのまとめということになります。それでは、初めに、事務局から資料の確認をお願いいたします。
○曽我試験免許室長補佐 なお、カメラ撮影につきましては、ここまでとさせていただきます。
 それでは、お手元の資料の御確認をお願いいたします。
 まず、お手元右手、それぞれ1枚紙で議事次第、本日の座席表、本改善検討部会の委員名簿をお配りしております。その下にメモ用紙もお配りしております。
 正面でございますが、本日の会議資料でございます、改善検討部会の報告書の案でございます。全部で9ページの資料をお配りしております。
 そのほかに机上に配付いたしております資料といたしまして、第1回の改善検討部会の会議資料でございます。
 22年版の国家試験の出題基準の冊子。
 第98回保健師、95回助産師、101回看護師の国家試験問題を一式準備いたしております。
 乱丁、落丁等がございます場合には、事務局までお申し付けをお願いいたします。
 資料の確認は、以上でございます。
○中山部会長 それでは、議題の方に入りたいと思います。これまで保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会ワーキンググループにおいて、保健師助産師看護師国家試験制度の現状の問題点や課題及び改善事項につきまして計5回の検討を行ってまいりました。それを報告書(案)として作成いたしております。
 今日は、その報告書をとりまとめたいと思いますので、それぞれの目次の項目につきまして皆様方の御意見をいただきたいと思っております。ですから、前回と同じように一つひとつについて検討していきたいと思います。
 それでは、事務局から報告書(案)の「I はじめに」について御説明をお願いします。
 どうぞよろしくお願いします。
○加藤看護課長補佐 それでは、資料の1枚表紙をおめくりいただきまして、1ページになります。
 I はじめに
 保健師国家試験、助産師国家試験及び看護師国家試験(以下、「保健師助産師看護師国家試験」)は、それぞれ保健師、助産師又は看護師として必要な知識及び技能を評価するものであり、社会の変化や医療を取り巻く環境の変化に合わせ、これまで定期的に改善を行ってきている。
 最近では、平成20年3月24日にまとめられた保健師助産師看護師国家試験制度改善部会報告書に基づき、出題形式における写真等の視覚素材の導入や看護師国家試験における必修問題数の増加等の改善がなされたところである。
 一方、この4年間に看護基礎教育においては、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正により、平成20年4月1日に看護教育のカリキュラムの改正が、平成23年4月1日には保健師教育及び助産師教育のカリキュラムの改正が行われた。
 こうした状況の下、本改善検討部会では、平成23年11月から諸外国の看護師国家試験制度についてのヒアリング、前回の保健師助産師看護師国家試験制度改善部会報告書を踏まえた近年の国家試験の評価を行った上で、保健師助産師看護師国家試験における諸課題及び改善すべき事項について、ワーキンググループでの検討を含め、7回にわたって議論を重ねた。
 今般、保健師助産師看護師国家試験の改善に関する基本的な方向性等についての意見をとりまとめたので、ここに報告する。
○中山部会長 ありがとうございました。
 「I はじめに」について何か御意見はございますか。
 よろしいですか。さっさっさっといきますが、最後に全体をまとめてということで追加なりをしていただきますので、ここで特に問題がないようでしたら、次にいきたいと思います。
 それでは、進みますが、よろしいですね。引き続きまして「II 改善すべき事項」の方の1-(1)をお願いいたします。
○加藤看護課長補佐 II 改善すべき事項
 1 保健師助産師看護師国家試験問題について
 (1)出題内容について
 近年では、実務的で高度な専門的知識や技能を問う出題が散見されるが、保健師助産師看護師国家試験は、基礎教育を修了した者が、保健師、助産師又は看護師として第一歩を踏み出す際に求められる水準とすべきであり、その基礎的能力について、知識及び実践能力の観点から的確に問うことのできる出題となるよう一層の改善が必要である。
 保健師及び助産師の免許付与にあたっては、看護師国家試験に合格していることが必須となっている。このため、保健師国家試験及び助産師国家試験の受験者は、看護師国家試験において看護師として必要な知識や技能について評価されているが、例えば看護倫理や人体の構造と機能、看護技術の基本である医療安全や感染管理等は、看護師だけでなく、保健師あるいは助産師としても基本となる地域及び技能であり、近年特に重要な内容となっていることから、保健師国家試験あるいは助産師国家試験でも出題することが望ましい。
 <1> 保健師国家試験について
 保健師教育については、平成23年4月のカリキュラム改正において、健康危機管理及び地域全体の健康状態の改善・向上を強化し、保健師の役割と専門性をより明確化するため、「地域看護学」を「公衆衛生看護学」に改めた。
 この背景には、地域に顕在化、あるいは潜在化している健康課題を明確化し、地域の人々や組織と協働して健康課題を解決・改善する役割が保健師に求められていることがある。国家試験においても、これらの内容の出題を充実させる必要がある。

 <2> 助産師国家試験について
 助産師教育については、平成23年4月のカリキュラム改正において、助産診断・技術学、助産管理及び臨地実習の単位数を増加することにより、教育内容の充実が図られた。この背景には、妊産婦の多様なニーズに応えるため、分娩時の緊急事態への対応や近年推進されている院内助産所や助産師外来においてより高い助産診断・ケア能力が助産師に求められていることがある。国家試験においても、これらの内容の出題を充実させる必要がある。
 ただし、助産業務の管理や助産所の運営に関しては、基本となる理解を問うような出題とすべきであり、基礎教育を修了した新人の助産師に求める水準を考慮して出題する必要がある。
 また、助産学の基礎となる妊娠・分娩・産褥経過と新生児・乳幼児に関する正常及び異常に関する基本的な知識の理解については引き続き十分な出題が求められる。

 <3> 看護師国家試験について
 近年、保健医療福祉サービスの内容や方法、サービス提供の場の多様化が進み、看護を取り巻く環境が変化している。そのような中で、看護師には、対象者を生活者として捉え、身体的・精神的・社会的に統合された存在として幅広く理解した上で、必要な看護サービスを提供することが求められており、今後は社会保障制度に関する出題がますます重要となってくる。
 また、「人体の構造と機能」や「疾病の成り立ちと回復の促進」等の専門基礎科目については、チーム医療を推進する中で、各職種の専門性の向上が求められているため、看護基礎教育の段階で十分に学んでおく必要がある。このため、当該科目の出題内容の充実を図る必要がある。さらに、適切な与薬、医薬品の管理、患者教育の観点から薬剤に関する知識、感染管理や医療安全等のリスクマネジメントに関する内容及び健康教育に関する内容についても充実させる必要がある。
○中山部会長 ありがとうございました。
 一番長い部分になるかと思いますが、「II-1-(1)出題内容」について何か御意見はございますか。
 市川委員、どうぞ。
○市川委員 市川です。
 「(1)出題内容」の下から4行目ですが、「看護技術の基本である」という次の「医療安全や感染管理等は」というところで「看護技術の基本である医療安全と感染管理」という、表現が同じぐらいのレベルを表している。医療安全がかなり大きな概念ですね。例えばもし感染管理ならば、医療安全管理とするかあるいは安全性や感染管理、その辺はいかがでしょうか。ちょっと表現が気になったのですが。
○中山部会長 これについて、医療安全と感染管理は必ずしも同じというか、用語のレベルの問題ですね。
 そうすると、今の代案としては、医療安全性、それとも安全性ですか。
○中山部会長 これについて、医療安全と感染管理は用語のレベルが同じではないという問題ですね。
 そうすると、今の代案としては、医療安全性、それとも安全性ですか。
○市川委員 安全性とするか、あるいは。
○中山部会長 
 管理の先生方はいかがでしょうか。この医療安全ということがすごく大きいのですね。
 坂本委員、どうですか。医療を付けた方がいいですか。
○坂本委員 どちらでもいいかなと思いました。医療安全管理といった方が、医療安全と一体何なのかことまでわからないので、管理的なことを学べとするならば、管理といった方がいいと思います。でも、管理、管理と続くから、文章としては一考した方が良いと思います。
○中山部会長 どうぞ。
○藤川委員 「例えば」のところで「看護倫理」や、「人体の構造と機能」も基本的なことですね。国家試験に出るのは基本的なことなのですが、「看護技術の基本である」というのは外した方がいいのではないか。全部同じように大切なことですから、看護師だけではなく保健師や助産師の試験にも出した方がいいということですので、並列に並べておいていいのではないかと思います。
○中山部会長 今のところで言いますと、例えば看護管理や、人体の構造と機能、それから、医療安全や感染管理ですね。そうすると、感染管理がちょっと小さくなる、範囲が狭まるということなのでしょうか。「看護技術の基本である」というところを切ってしまってはどうかという意見なのですが、その辺ではいかがでしょうか。
○藤川委員 いや、後半に「基本となる知識及び技能であり」と二重になるわけです。だから、そこに含まれてくる。
○中山部会長 市川委員、もしかしたら「看護技術の基本である」を取ってしまったら、その前のレベルからいくと、「医療安全」でもいいのかもしれませんね。
○市川委員 余りこだわってもしようがないかもしれませんけれども、医療安全というのは大きく言えば、感染管理も入ってくるのだろうと思います。
○中山部会長 「感染管理」が要らないということですね。「医療安全等」とすればいいということですね。
 いかがですか。でも、感染をやっている方は感染を強調したいということで、置いているのだと思いますが、どうぞ。
○萱間委員 「人体の構造と機能」というのは、出題基準の中の科目名の大きな節の名前で、そのほかのものは看護倫理、感染予防の技術、安全確保の技術、安全管理の技術という中項目の名前になっているのですけれども、余り出題基準にこだわることではなく、トピックスということでここに書いているのかもしれないのですが、ばらつきがあることになっていると思うのです。
○中山部会長 看護倫理は大学などでは1つの科目名にもなっているので、出題基準の中項目というのが小さいのかなとは思うのですが、それから考えると、「看護倫理と人体の構造と機能、医療安全等」とし、感染管理のことが医療安全の中に入るということでしたら、それを今のままくくっておいていいのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
 感染管理にこだわっている方がいたら、どうぞ御発言ください。
  池西委員、大丈夫そうですか。
○池西委員 私が先ほど手を挙げたのは、下から3行のところがどうもしっくりこないころで、「大きさ」だったと思います。今、中山部会長がおっしゃってくださったようなレベルで納得です。
○中山部会長 それでは、一旦、これでいきます。
 どうぞ。
○村嶋委員 保健師に関して、いいですか。
○中山部会長 今のところは、いいですか。
○村嶋委員 今のところではなくて、?のところです。
○中山部会長 ちょっと待ってください。では、今のところはそれで進みます。もし何かあったら、最後のところでお願いします。
 では、村嶋委員、次のことでお願いします。
○村嶋委員 <1>のところでございますが、「地域看護学」を「公衆衛生看護学」に改めた背景には、地域保健だけではなくて産業保健、学校保健を含むということがあったと思います。それは指定規則を改善するときにもうたわれておりますので、「保健師の役割と専門性をより明確化するため」の前か後に、産業保健、学校保健を含むことを明確化にすることもあって、「公衆衛生看護学」に改めたということを少し入れていただく方がいいかと思います。
 それから「国家試験においても、これらの内容の」という最後の行の前に、随分、地域の潜在化している健康課題を明確化するために、図表の読み取りだとか分析力等、疫学や保健統計を活用していく力が求められるというのが最初から出てきたと思います。そういう意味では、図表を中に入れて、それを読み取る力や分析していく力を、一部は計算力も入るかもしれないのですが、それを踏まえて施策化していく力を保健師の場合は見なければいけないということがあったと思いますので、是非、そこのところをもうちょっと明確に表現していただければと思います。
○中山部会長 村嶋委員、具体的に言うと、<1>をどのように変えたいということでしょうか。
○村嶋委員 「健康課題を解決することが保健師に求められていることがある。そのために、地域の資源を分析し、図表化して明確化し、施策化していく力をより強化する必要がある。国家試験においても、これらの内容の出題を充実させる必要がある」という形にすれば、つながると思います。
○中山部会長 村嶋委員の言うところは、施策化のところをもう少し入れた方がいいということですね。要するに、データを使って施策化していくということが、ここでもう少し明確に出た方がいい。
 もう一点目は、その上のところで学校保健と産業保健のことを強調する言葉を少し入れた方がいいという、この2点を補強した方がいいのではないかということですね。
○村嶋委員 はい。
○中山部会長 これは私もまだ思いつきなので、そのとおりにするのがいいのかどうかわからないのですが、もし学校保健と産業保健のことの入れるとすれば、地域のところから入って、3行目のところ「向上を強化し、学校保健、産業保健を含めた保健師の役割と専門性をより明確化するため、『「地域看護学」を「公衆衛生看護学」にした』」という形にきるかなと思うのですが、そんなイメージでいいのでしょうか。
 後半の施策の書き方は私もすぐに言葉に思いつかないので、代案が出せませんが、もう少し施策化ということを国家試験の中でも強調しておいてほしいということですね。
○村嶋委員 はい。特に疫学や保健統計を使いこなしていく力ですね。
 済みません、チェックが漏れておりまして、討議の中では十分出ていたと思いますので。
○中山部会長 ほかにございますか。
 それでは、進んでいきます。
 「(2)出題数について」、お願いいたします。
○加藤看護課長補佐 (2)出題数について
 <1> 保健師国家試験及び助産師国家試験について
 現行の保健師国家試験及び助産師看護師国家試験の出題数は、いずれも、一般問題75題、状況設定問題30題で出題総数は105題である。
 保健教育及び助産師教育のカリキュラム改正では、実践能力の向上を図るため、臨地実習の単位数を増やしている。
 現在の出題形式である多肢選択形式は、1つの問題で多くの観点から受験者を評価することが難しく、単純な内容の問題を数多く出題することによって試験全体として受験者の能力を評価することに適した試験形式である。このため、一つひとつの問題に多くの要素を盛り込むことは好ましくないという指摘があった。
 そこで、状況設定問題で実践の場における思考・判断力とそれに基づく問題解決能力を問うことができるようにするため、状況設定問題を5題程度増やして35題程度とし、これに合わせて試験時間を延長することが望ましい。

 <2> 看護師国家試験について
 平成20年4月1日施行のカリキュラム改正では、「統合分野」が創設され、より実践に近い形で学習し、地域・技術を統合する「看護の統合と実践」が新たな教育内容として位置づけられた。
 これを踏まえて、看護師国家試験では「看護の統合と実践」が平成24年の試験から試験科目となっている。その際、この科目の内容は、専門分野I及びIIにおける教育内容を統合する内容としてそれまでの総出題数240題の中で出題されてきているため、出題数は引き続き現行どおりとする。
○中山部会長 これはいかがでしょうか。とりわけ?のところは、この表現でわかりますでしょうか。
 もう少し明確にした方がいいですか。萱間委員、どうぞ。
○萱間委員 看護師国家試験の出題数を変えないということが、前の段落と後ろの段落のつながりが悪いのかなと思ったので、最後から2番目の行「240題の中で出題しているため、出題内容を調整のうえ」でもいいのですけれども、一言入れて、出題数はこれまでどおりとすると書いた方がいいのかなと思いました。
○中山部会長 余りいい表現でもないですけれども、「その際、この科目の内容は専門分野I及びIIにおける教育内容を統合する内容として、これまでの総出題数240題の中で出題してきていることから」とか、引き続き出題数は同じにすることが明確になる文言にするということですね。
 要するに、「看護の統合と実践」という科目を置いても、出題数は従来どおりにするということなのですが、少し文言を整理したいと思います。
 ほかに何かございますか。
 それでは、「(3)状況設定問題について」にいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○加藤看護課長補佐 (3)状況設定問題について
 状況設定問題は看護実践の場における思考・判断力とそれに基づく問題解決能力とを問う問題で、1設問文について関連した複数の問題から構成される。具体的には、1つの状況設定について3つの連続する問題(3連問)で構成され、保健師国家試験及び助産師国家試験ではそれぞれ30題、看護師国家試験では60題が出題されている。
 状況設定問題では、1つの状況設定に関連した3連問が、連続性のない問題となってしまっているため、結果として知識の想起に留まる問題も見受けられる。本来、状況設定問題は、必要十分な状況を設定し、連問によって看護実践の要点を問うべきであり、根拠に基づいたアセスメントから看護を計画して、実践するという看護過程等について、系統的な思考・判断の過程を問うことができるような出題とすべきである。
 出題の構成としては現在の1状況3連問の構成が相応しいと考えられるが、一方で出題の意図によっては1状況2連問で十分と思われる問題もあることから、弾力的な運用を検討する余地があるのではないかという指摘もある。
 そこで、試験問題としての質を確保するという観点から、1状況3連問を基本としつつ、1状況2連問も出題することとする。この場合、出題数が出題回毎に大きく異なるのは資格試験として望ましくないことから、1状況2連問での出題割合を設定した上で導入することが望ましい。
 また、複数の試験科目から構成される状況設定問題については、基礎的な知識や技能を応用する力を問うことに適していることから、今後も一定程度出題していくことが望ましい。
○中山部会長 ありがとうございました。
 ここはいかがでしょうか。余り大きな問題はないと思いますが、大丈夫ですか。
 それでは、「(4)出題形式について」にいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○加藤看護課長補佐 (4)出題形式について
 保健師助産師看護師国家試験においては、4肢Aタイプ、5肢Aタイプ及び5肢X2タイプが用いられている。このうち、5肢X2タイプについては平成21年の試験から導入されている。
 5肢X2タイプは、4肢Aタイプと比較して、より正確な知識の習得を評価できるとの考え方もあり、増問すべきではないかという意見があった。この点について、実際に5肢X2タイプで試験問題として良い問題も出題されているが、導入からの経過が短い上に出題数が少なく、出題形式の良し悪しを評価するのに十分な材料が揃っていないため、現時点で増問の判断は時期尚早である。したがって、今回は5肢X2タイプの増問は行わず、当面は出題内容によって、5肢X2タイプでの出題が効果的と考えられる場合にはこのタイプで出題することとし、今後、データを蓄積した上で評価を行い、検討していく必要がある。
 5肢Aタイプについても、出題数が少なく、評価のための材料が不十分であることから、現時点で適切な出題数の適正化を検討することは難しい。
 様々な出題形式が混在していることは試験問題として望ましくないという意見もあったが、出題回毎ごとの出題割合が大きく異なることがないように配慮して、現行通りの複数の出題形式から内容に適したものを採用することとする。
 なお、計算問題については、これまで4肢Aタイプ、あるいは5肢Aタイプで選択肢の中から正解肢を選択する出題としてきたが、より正確な知識を問うため、直接数字を解答させる出題形式を導入することとする。
○中山部会長 ありがとうございました。
 これはいかがでしょうか。要するに、データの蓄積がないから、もう少し後で判断するというのが幾つか出てくるのですが、変えたばかりだということです。
 坂本委員、どうぞ。
○坂本委員 上から6行目ですが、「良い問題も出題されているが」というのは、だれが考えて、だれが出されたのか。これはどなたかが意見を言ったのか、それともだれが考えたのでしょうか。
○中山部会長 これは意見があったのですね。「実際に5肢X2タイプで試験問題として良い問題も出題されているが」は、いろいろな判断から、いい問題だねということだったということですか。
○加藤看護課長補佐 皆様にワーキングの中で5肢X2タイプの正解率などをデータとしてお示しさせていただいて、御議論いただいたと思います。
○中山部会長 坂本委員、いい表現がありますか。
○坂本委員 事実に基づいて書かないといけないから、「良い問題も出題されているという意見もあったが」。意見ですね。
○中山部会長 これは「されている」という表現ではなく、「出題されているのではないかという意見もあったが」という形に変えるということですね。
 村嶋委員、どうぞ。
○村嶋委員 前回、最後のときに欠席していて申し訳ないと思うのですが、5肢X2タイプは保健師に関してはとても必要だと考えておりまして、増問を行わないというすごく消極的な書き方に見えるのですけれども、5肢Aタイプや5肢X2タイプをもうちょっと積極的に保健師の試験問題に関しては採用していただきたいと考えておりますので、少し表現がここのところは変わるといいなと思います。
○中山部会長 「したがって」からですね。「今回は5肢X2タイプの増問は行わず」と言い切っているところですね。「したがって、当面は出題内容によって、5肢X2タイプでの出題が効果的と考えられる場合にはこのタイプで出題していくこととする」とむしろ「増問を行わず」と切った方がいいのではないかという感じもします。それだけでも少し表現が違うかなと思います。
 何か増問を行わないというと、消極的に思えるということですね。
 事務局、ここは切ってしまっても大丈夫でしょうか。
○加藤看護課長補佐 はい。
○中山部会長 では、「増問は行わず」という消極的な意見は切ります。
 ほかにございますか。よろしいですか。
 それでは、「(5)評価領域分類(Taxonomy)について」をお願いします。
○加藤看護課長補佐 (5)評価領域分類(Taxonomy)について
 試験問題については、評価領域分類(Taxonomy)II型(解釈)、III型(問題解決)の問題を増加させるべきではないかという意見があった。
 一方で、評価領域分類(Taxonomy)I型(知識の想起)の問題には良い問題が多くあるため、単にII型(解釈)、III型(問題解決)の問題を増加させるのではなく、評価すべき能力に適した評価領域分類(Taxonomy)を設定していくことが重要である。以上を踏まえて、必修問題では評価領域分類(Taxonomy)I型(知識の想起)を中心とした出題とし、状況設定問題では評価領域分類(Taxonomy)II型(解釈)、III型(問題解決)を中心とした出題が望ましい。
 また、看護実践の場における思考・判断力とそれに基づく問題解決能力を問うような評価領域分類(Taxonomy)II型(解釈)、III型(問題解決)での出題も重要であり、この場合、統計に関する図表の読み取りや計算で解答を求める問題も出題するなど、さらなる工夫も必要である。
○中山部会長 ありがとうございました。
 (5)Taxonomyについては、いかがでしょうか。
 どうぞ。
○藤川委員 Taxonomyは最初だけにして、7か所出てきますので、くどいかなと思います。評価領域分類II型、III型は読めますけれども、毎回入れる必要があるのか。最初に入れておけばいいのではないかなと思います。十分意味はわかります。
○中山部会長 どうぞ。
○坂本委員 そのとおりだと思います。
 それから、もう一点です。また同じように「良い問題が多くあるため重要である」と観念的な、感想的なものが入っているので、ここは「重要であるという意見があった」としていただくか「良い問題が多くあるといった意見がある」とか、そういう形で客観的に事実的なことをきちんと書いていただきたいと思います。
○中山部会長 わかりました。
 あいまいな表現のところは、意見であるなら意見という形で明確にするということと、藤川委員の方はアルファベットのTaxonomyを切り、日本語で表記する方を残すということですね。ありがとうございました。
伊藤委員、この部分は何かございますか。
○伊藤委員 特にありません。
○中山部会長 それでは、今の御意見があった2点を修正ということで、次の(6)にいきたいと思います。「(6)視覚素材(写真)について」、よろしくお願いいたします。
○加藤看護課長補佐 (6)視覚素材(写真)について
 視覚素材(写真)は、平成21年の助産師国家試験及び看護師国家試験から導入されている。
 同趣旨のイラストを用いた過去の出題と比較すると、視覚素材(写真)の活用によって、対象物がより鮮明に捉えられるようになった他、対象の状態、処置及び看護行為等、文章で問うことが難しい問題については、視覚素材(写真)が有効に活用され、正確に問うことができている。
 このように、視覚素材(写真)を活用することによって、臨地実習での学びや実践能力の評価がより的確にできるため、助産師国家試験及び看護師国家試験においては、今後も視覚素材(写真)を活用していくこととする。その際、対象の状態を問う場合には、色調、構図等の洗練が求められる。
 なお、療養環境で入手された視覚素材(写真)を活用することは、実践に即した出題として非常に有効となる一方、問題に適した素材を入手することが困難であるという側面もある。したがって、視覚素材(写真)においても、公募によって協力を求めることが望ましい。
 保健師国家試験では、これまで視覚素材(写真)が活用されることはなかったが、今後も統計に関する図表の活用や地域の社会資源について情報を収集・整理した地域資源マップなど、公衆衛生看護学の実践で求められる素材について出題内容に応じた視覚素材(写真)の活用を検討することが望ましい。
○中山部会長 ありがとうございます。
 「(6)視覚素材(写真)について」は、いかがでしょうか。
 よろしいですか。それでは、その次の「2 必修問題について」にいきたいと思います。よろしくお願いします。
○加藤看護課長補佐 2 必修問題について
 看護師国家試験の必修問題は、看護の社会的側面や倫理的側面に関する問題、患者及び看護活動の場に関する問題、人体の構造と機能、健康障害と回復に関する基礎的知識及び看護技術の基本的な知識等、看護師にとって特に重要な基本的事項を問うものとして、第93回(平成16年)から30題(総出題数240題)が出題され、基本的かつ重要な事項を問う問題を強化するため、第100回(平成22年)から50題(総出題数240題)に増問され、出題されている。
 必修問題については、基礎的な知識や技能を用いて応用する力を問う評価領域分類の高い問題を出題することができないこと、また、毎年の出題内容が類似する傾向にあることが指摘されている。
 しかしながら、必修問題は看護師として特に重要な基本的事項を問うことが国家試験としては重要であり、一般問題及び状況設定問題とは評価領域が異なる問題として出題の意図が明確で良い問題を引き続き洗練して出題してくよう努めることとする。
 また、出題数については、50題に増問してからまだ2年であり、その評価が十分にできないことから、現行の出題数を継続することとする。
 なお、保健師国家試験及び助産師国家試験において、必修問題は引き続き導入しないこととする。
○中山部会長 これについては、いかがでしょうか。
 特に御意見はないようですので、「3 合格基準について」に進んでください。お願いします。
○加藤看護課長補佐 3 合格基準について
 保健師助産師看護師国家試験は、免許を付与するための資格試験であり、合格基準による識別が適切であることが求められる。併せて、医療安全の観点からも安全で安心な質の高い看護サービスが広く国民に安定して提供させることが重要であることから、看護職の質を確保することが求められている。
 看護師国家試験おいては、必修問題では絶対基準、一般問題及び状況設定問題では相対基準による合格基準とされており、合格率は安定した水準を維持しているため、今後も現行の合格基準とすることが望ましい。しかし、資格試験に相対基準に用いることは相応しくないという意見もあり、今後も試験問題の難易度の安定化に向けた努力を行いつつ、試験結果の動向を注視し、必要に応じて検討すべきである。
 保健師及び助産師国家試験の合格率においても、近年の推移は概ね安定しており、引き続き現行の合格基準とすることが望ましい。
○中山部会長 ここは、いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、「4 試験問題のプール制及び公募について」、説明をお願いします。
○加藤看護課長補佐 4 試験問題のプール制及び公募について
 試験問題のプール制は、問題の質や難易度の安定した試験問題を出題していくために数千題のプールから出題するという完全プール制を目指し、平成16年から導入された。これに伴い、平成16年から問題の公募が開始された。
 しかし、試験問題と正解肢の開示請求に係る情報公開・個人情報保護審査会の答申を受けて、平成19年以降、問題冊子の持ち帰りを認めている。そのため、事実上完全プール制への移行は困難となった。
 新作問題が保健師助産師看護師国家試験の主体となるものの、関係機関の協力を得て、試験委員会における問題の素案を充実させ、多様で質の高い出題ができる体制を整えることが重要である。そこで、今後は完全プール制への移行を目指すのではなく、多様な関係機関からの意見を踏まえた国家試験問題の作成を目指すという目的の下で、公募の取り組みを継続することとし、これまで以上に広く、関係者に国家試験問題作成に係る公募制度について周知を促す必要がある。
 現在、公募に係る協力依頼は、看護系大学を含む看護師等学校養成所の看護教員、看護職能団体、看護教育関係団体及び看護関係学会等になされている。このような関係者による国家試験問題作成の取組が看護教育の在り方を探求する機会につながることを期待する。
 また、試験問題の公募に、臨地で実践している看護師等からの意見が関わることによって、実践能力を的確に評価できるような良い問題の素案が提供されるだけではなく、新人研修についての理解や臨床における継続教育として有効と考えられることから、公募の機会を臨地にも拡大させることが重要である。
 そのため、現行の関係団体等を通じた公募だけではなく、医療機関等からの登録も可能とするシステムを構築するとともに、問題作成者に対する支援を充実させる必要がある。
 加えて、視覚素材(写真)についても公募によって入手することが有効と考えられることから、導入を検討する。
○中山部会長 ありがとうございます。
 プール制及び公募についてということでは、いかがでしょうか。
 どうぞ。
○坂本委員 この中身ではないのですけれども、こういうふうに書いたら、これをやるということですか。
○中山部会長 「やる」というのは、どういう意味でしょうか。
○坂本委員 例えば臨地の場面での人たちからも公募するとか、いろいろな看護教育関係の人たち、学会等から公募するとか、こういうふうにシステムをちゃんと組んで、これが出された後は具体的に実行することになりますか。
○中山部会長 事務局の方、答えていただいていいですか。
○岩澤看護課長 最後から5行目のところに書いてありますように、医療機関等からの登録、今はシステム上可能ではないのですが、今後、改変いたしまして、登録が可能なように準備を進めていく予定でございます。
○中山部会長 実施に向けて整備し、実際にやるということになると思います。時期についてはまだそれが済まないとできないのですが、導入するということになるかと思います。
 ほかにございますか。
 池西委員、どうぞ。
○池西委員 些細なことですが、今の文章の下から10行目の「看護師等からの意見が関わることによって」は、日本語的におかしい。「看護師等からの意見が反映されることによって」という表現の方がいいと思いますが。
○中山部会長 ありがとうございました。これは「反映」に。
 どうぞ。
○島田委員 些細なところで、4の下から4行目、「システムを構築することとするとともに」、修正したほうが良いかと思いますが、今、気が付いて済みません。
○中山部会長 「と」ばかりですね。舌を噛みそうで「こととするとともに」ですから、ここは「と」が多くない文章を考えます。
 ほかにはございますか。
 市川委員、どうぞ。
○市川委員 「また、試験問題の公募に」の次の段で「実践能力を的確に評価できるような良い問題」、ここが「実践能力を的確に評価できる問題」でいいのではないでしょうか。
○中山部会長 良し悪しというのはだれが判断するかという問題がありますので、なるべく良い悪いは切りたいと思います。ここは「良い」ではなくて「できる」問題にします。
 ほかにございますか。
 それでは、進みます。「5 保健師助産師看護師国家試験出題基準について」は、大きな課題かと思いますので、よろしくお願いします。
○加藤看護課長補佐 5 保健師助産師看護師国家試験出題基準について
 (1)出題基準における改善事項
 今後の出題基準の改定においては、これまでの改定と同様に医療・看護の実情を勘案し、各項目に示される用語について見直す必要がある。
 保健師教育、助産師教育及び看護師教育のカリキュラム改正の趣旨や教育内容等を踏まえて見直しを行うべきである。特に基礎的な知識や技能を用いて実践で求められる応用力、判断力を問うことができる改定とすることや、看護師では「看護の統合と実践」について出題基準の作成が求められる。
 また、看護基礎教育においては、平成22年度に「保健師、助産師、看護師に求められる実践能力と卒業時の到達目標」が示されており、出題基準に反映させることが望ましい。
 なお、出題基準の構成では、大・中・小項目の各項目における整合性を図ることが必要である。
 (2)改定された出題基準の適用時期について
 改定出題基準の適用時期については、出題基準改定に関する今後の検討及び周知期間を勘案し、平成26年の第100回保健師国家試験、第97回助産師国家試験及び第103回看護師国家試験から適用することが望ましい。
○中山部会長 ありがとうございました。
 ここはいかがでしょうか。
 これは私の疑問なのですが、8ページ「(2)改定された出題基準の適用時期」は平成26年でいいのですか。平成26年度ですか。
○加藤看護課長補佐 26年です。
○中山部会長 26年でいいのですね。わかりました。
○加藤看護課長補佐 年度で言うと25年度です。
○中山部会長 26年2月に行われる国家試験ですね。
 どうぞ。
○坂本委員 質問なのですけれども、7ページの(1)「出題基準の改定においては、これまでの改定と同様に医療・看護の実情を勘案し、各項目に示される用語について見直す必要がある」、これは何を言っているのですか。
○中山部会長 2行目の「各項目に示される用語」ですね。
○坂本委員 はい。
○中山部会長 どうぞ。
○加藤看護課長補佐 具体的には名称等、時代が変わってきたことによって変わってきている用語の見直しですとか、今までの議論の中であったもので、特に薬剤ですとか外科系ですとか、そういった項目については特に見直しが必要なのではないかという御意見をいただいております。
○中山部会長 わかりづらいですか。
○坂本委員 説明を受けたらわかりますが。
○中山部会長 わかりました。ここは、どういう用語のことなのかわかる形で表現を変えます。
○坂本委員 「医療・看護の実情を勘案し」ではなくて、使われている言葉が変化してきたことにおいて合わせていくということですね。そういうことを書いていただければ。
○加藤看護課長補佐 そこはわかりやすい表現に改めたいと思います。
○中山部会長 堀内委員、どうぞ。
○堀内委員 確認の質問なのですが、そうしますと、出題基準の改定は平成24年度に行うという意味でしょうか。
○中山部会長 お願いします。
○加藤看護課長補佐 今年度に行う予定でおります。
○中山部会長 24年度に改定しても25年2月に行われる国家試験は関係なくて、その次の年に行われる国家試験からそれを適用すると考えればいいのですね。
 池西委員、どうぞ。
○池西委員 先ほどの改定される出題基準の適用時期の問題なのですが、平成26年の第100回の保健師国家試験は今、4年制の本校は統合カリキュラムなので、その場合は22年度の入学生なのです。そういう意味では1年に修業年限が延び、内容が変わり、ということについて、国家試験の出題基準まで変わるのは、とても大きな戸惑いはあるのですが、移行措置などの御配慮については難しいでしょうか。
 保健師教育の基本の考え方は1年ということで了解なのですけれども。
○加藤看護課長補佐 今年の「看護の統合と実践」もそうでしたように、旧カリの方と新カリの方が十分対応できる試験問題の作成をお願いするということでの対応でよろしいかと思います。
○中山部会長 地域看護学が公衆衛生看護学に変わるのは、それは26年のときから変わるということになるのですか。25年ですか、26年の100回から。名前はその前から変わりますか。
○加藤看護課長補佐 変わります。
○中山部会長 わかりました。
 その辺がすごくややこしいのです。ただ、受験生には不利にならない配慮は十分にするということで対応したいということだと思います。
 北川委員、先ほどの件は解決しましたか。
○北川委員 先ほどのというのは。
○中山部会長 100回のところです。
○北川委員 今の話題に関連して6ページの上から5行目の部分で気づいたのですが、看護師国家試験の第100回というのは、平成23年実施ではないかなと思います。3行目の93回が16年ですから、7年経てば23年。手元の資料の101回は24年実施です。
○中山部会長 違っているのですね。
○北川委員 ええ、22年ではなくて23年ではないかと思いますが、いかがですか。
○中山部会長 先生がおっしゃっているのは、7ページの「また、看護基礎教育においては、平成22年度に」というところではなくて、どこですか。
○北川委員 6ページの上から5行目のところです。
○中山部会長 ここですね。100回が平成22年というのが23年。
 増問されたのは今年ではないからその前で、23年ですか。22年、もう増問されて3回目ではないですか。だから、22年でいいのでは。
○加藤看護課長補佐 失礼しました。100回ではなくて99回の平成22年です。
○中山部会長 よかったです。ありがとうございました。100回というのが違っていて、年は合っていて99回ですね。事務局にここの年号はもう一度、確認をしてもらいます。
 それでは、「III おわりに」にいって、それからもう一度、戻りたいと思います。では、「III おわりに」をお願いします。
○加藤看護課長補佐 III おわりに
 我が国においては、少子・高齢化の進展、医療の高度化に伴い、国民の安全で安心できる医療・看護への期待が高まっている。その一方で、医療・看護に関する社会的課題も大きく、保健師、助産師及び看護師に対しても、これまで以上に重要な役割を求められている。このような中で適切な医療、看護の実践と医療安全の確保のため、国家試験の質を確保することが求められ、今後もより良い国家試験制度を目指して議論を継続していくことが必要である。
 具体的には、我が国で求められる保健師、助産師及び看護師に期待される役割を踏まえるとともに、保健師助産師看護師国家試験制度と深く関わる看護基礎教育、新人研修の動向を注視し、教育機関や臨床機関等との関係団体とこれまで以上に連携を図りながら議論を行っていくことが必要である。
 また、保健師助産師看護師国家試験制度の改善には、看護界全体が国家試験制度に関心を示し、諸課題の解決のために制度改善に向けた提言を行うなど、更なる取組が求められる。
○中山部会長 ありがとうございました。
 最後の締めは、いかがでしょうか。
○坂本委員 一番最後の「求められる」という第三者的発言なのか、「必要である」と意思決定をするのか、どちらなのですかね。よくわからないのですが、「求められる」といったら当事者能力がないのかなと思ってしまう。
○中山部会長 多分、文言としてずっと「必要である」「必要である」ときたので、最後は「求められる」に変えてみたのだと思うのですが、全部「必要である」で締める形もあるかと思います。見たら、全部のパラグラフが「必要である」。格調高くいきたいということですね、坂本委員。
○坂本委員 というか、求められるとだれがだれにどうなのという。何か私たちがやってきたことは一体何だったのかというか、だれかに提言するというのか。私もこういうことはわからないのですが、ちょっと気になります。
○中山部会長 「必要である」ということの言葉の方が提言としては、いいですね。何かいい案がここはございませんでしょうか。
 もしかしたら「更なる取組が求められる」という、ここからよくないのかもしれません。前の文言を見ると、「改善には、看護界全体が国家試験制度に関心を示し、諸課題の解決のために制度改善に向けた提言を行うなど」で「更なる取組」というと、だれが取り組むのかという感じですね。そこも含めて「更なる取組が求められる」というのが人ごとみたいに映るのだと思います。
 どうぞ、藤川委員。
○藤川委員 「制度改善に向けた提言を行う必要がある」と切った方がいいのではないですか。ちょっと文章がくどいですね。
○中山部会長 むしろ「取組」ではなくて「提言を行う必要がある」とする。
 どうぞ。
○藤川委員 上のところもいいですか。2つ続けて「いくことが必要である」「いくことが必要である」となっていますね。ここも「議論を行っていく必要がある」とする。すぱっと簡潔明瞭にしないと、駄文になってしまいますね。
○中山部会長 「議論を継続していく必要がある」「議論を行っていく必要がある」「提言を行う必要がある」と、「必要がある」という形で切ってしまっていいのではないかというご提案ではないかと思います。
 ほかにいかがですか。よろしいですか。
 それでは始めから通して、どうぞ。
 村嶋委員、どうぞ。
○村嶋委員 7ページの5(1)のところなのですが、「医療・看護の実情を勘案し」のところに、できれば「保健」を入れていただきたい。「保健・医療・看護」と。
○中山部会長 ここを「・」にしてですね。
○村嶋委員 はい。
○中山部会長 どうぞ。
○藤川委員 2か所です。
 3ページに戻っていただいて、状況設定問題の下から4行目です。「3連問が、連続性のない問題となってしまっているため」というのは、すべての3連問がそのようになっているように思われます。良い問題もありますので、「ときどき連続性のない問題となっている場合があり」とした方が良いと思います。
 次に、6ページ目の合格基準の4行上、「良い問題を引き続き洗練して出題していくように努めることとする」というのは、「洗練して出題していくべきである」とある程度強い表現にした方がいいのではないか。「努める」だと、努力したけれども、悪い問題ができてしまったという無責任にならないように。
 その2か所です。
○中山部会長 わかりました。ありがとうございました。
 それでは、どうぞ。
○春山委員 確認ですが、1ページ目「はじめに」の3段落目にカリキュラム改正のことがありますが、平成20年には保健師教育課程も単位数の増加があったと思いますが、これはカリキュラム改正にはならないのかということ。
 それから、3ページ目の「出題数について」の看護師国家試験についての2段落目ですが、「『看護の統合と実践』が平成24年の試験から試験科目となっている」、これは出題基準には載っていませんが、官報か何かで試験科目として示されているということなのか。指定規則の教育内容のことを示しているのであれば、そのような表現にするべきではないかと思ったのですけれども、いかがでしょうか。
○中山部会長 これは事務局に答えてもらっていいですか。
○加藤看護課長補佐 今、いただきました「看護の統合と実践」については、既に24年から試験科目として出題されておりまして、昨年8月の官報でお知らせしております。
 あと、1ページの「はじめに」のカリキュラム改正なのですが、保健師、助産師については、関連する直近のものということで、23年のものを記載させていただいております。
○村嶋委員 それについてですが、20年4月1日のものも保健師は実習が増えているのです。23年も実習が1単位ずつ増えています。是非、それを明記していただきたいということと、それを含めて次の話になりますが、2ページの「?保健師国家試験について」、助産に比べると、実習の強化が少な過ぎるように思います。実習の単位数が増加したことだとか背景、実習を重視しなければいけないので、実習しなければわからないような内容をもう少し含めるということを2パラグラフ目辺りに、もうちょっと強化していただきたいと思います。
○中山部会長 これは、最後の報告書の案のまとめになるので、事務局と私とで議事録を見まして、議事録から拾わせていただきたいと思います。今日、新たにという発言は無理かと思いますが、議事録に同じ発言がありましたら、そこから拾わせていただきたいと思います。それでよろしいでしょうか。
○村嶋委員 お任せしますが、実習が強化されたとか実習を踏まえて出題しなければいけないとかということは、今までも討議があったと思います。
○中山部会長 わかりました。
 最初の「はじめに」の問題ですが、ここは最近では平成20年3月24日にまとめられ、このときに看護師国家試験における必修問題増加等の改善がされたとありますが、保健師のことも、改善されたことがあれば、入れさせていただいた方がいいのではないかと思います。
○村嶋委員 21単位が23単位になったのだと思いますが、実習が1単位増え、かつ、保健医療福祉行政論が1単位増えております。
○中山部会長 そのことについて改善部会の報告書の方に、どういう改善をしたらいいかということが反映されているかどうかチェックさせていただければと思います。そこにもし載っているようでしたら、加えて大丈夫かと思います。
○村嶋委員 実習は1単位ずつ強化されているというのは確かでございます。その背景に実習をしなければ、ペーパーだけだと質がどんどん下がってしまうということが、かなり現場からの危惧としてあったということがございます。
○中山部会長 わかりました。チェックをします。
 春山委員、覚えていますか。
○春山委員 実習云々のことは国家試験の検討ですから、実践的な内容を問題に十分反映させるということが既に含まれているので、いいのではないかと思いますが、先ほどの1ページのところは「この4年間に」と書いてあって、この表現だと保健師助産師はこの4年間に1回だけ改正があったと読めます。今の説明で事務局の意図はわかりましたが、直近では、という意味であれば、それをきちんと入れるのが適切ではないかと思ったところです。
○中山部会長 「一方」というところですね。「この4年間」にもう少し経過を書いてほしいということですね。わかりました。
 北川委員、どうぞ。
○北川委員 5ページの評価領域分類についての項ですが、本文の3~4行目で先ほど「良い問題」はあいまいだということでしたので、このように変えたらいかがかということを提案します。「一方で、評価領域分類I型の問題には、適当な正解率や識別指数が得られているものが多くあるため」と変更し、続いて「単にII型、III型の問題」とつないでいけば良いのではないかと考えます。これは実際に議論で出た意見です。
○中山部会長 わかりました。これも事実に基づいた表現にする。「良い」ではなくてという形ですね。
 どうぞ、萱間委員。
○萱間委員 4ページ目の上から3番目のパラグラフの状況設定問題の最後のところなのですが、「複数の試験科目から構成される状況設定問題については」に先ほどの統合分野の出題ということを少し入れたらいいのではないか。ここで統合分野の出題をこのような複数の試験科目から構成されるもので出題してはどうかという議論があったように思いますので、ここの理由が「基礎的な知識や技能を応用する力を問うことに適しているから」だけではなくて、「基礎的な知識や技能を要する力が統合された実践に必要な知識を問う」と書けばいいのではないかと思いました。
○中山部会長 今、言われたのは、4ページの(4)の上のパラグラフ、「また、複数の試験科目から構成されている状況設定問題については」というところですね。「基礎的な知識や技能を要する力を問うことに適していることから」というところに、先ほど言った統合科目の問題を含めて表現をすれば、もっと明確になるのではないかという御意見かと思います。
 小山委員、どうぞ。
○小山委員 2ページの下から8行目のところですけれども、最後の方の「今後は、社会保障制度に関する出題がますます重要となってくる」と書いてありまして、「重要となってくる」というのはわかるのですが、そのために何を提言したいのかという辺りの明記があやふやかなと思います。「今後は、社会保障制度に関する知識がますます重要となってくるため、出題内容を充実させる必要がある」という表現をした方がいいのかなと思います。
 ただ、「出題内容を充実させる必要がある」という表現がずっと重なっているので、そこは配慮があったのかもしれませんが、何を提言したいのかという明記があった方がいいと思います。
 それに関連して、7ページで5番目の出題基準の改善事項のところで「医療」の前に「保健」を入れてくださいという意見があったのですが、「保健」が入るのだったら「福祉」も入れないといけないかなと思うのですけれども、この辺はどうだったのでしょうか。
○中山部会長 あらゆることが入ってきてしまうので、保健・医療・看護の中に当然、福祉も入るということで。
○小山委員 福祉も入るということで。
○中山部会長 はい。医療関係も福祉もあるし、保健関係も福祉もあるし、看護の制度もあるしということで、先ほど言った医療・看護となりますと、「保健」の部分が抜けるということで、私も入れた方がいいかなと思ったのですが、そこに福祉まで入れてしまうと今度は広がり過ぎかなと思いますので、保健・医療・看護とさせていただいていいかなと思います。当然、この中に福祉の領域は入ってくると思います。
○小山委員 わかりました。
○中山部会長 どうぞ。
○北川委員 それについて医療と看護を並列で書くから、いろいろ思いが複雑になってくるのですね。はっきり申し上げて、「医療」一言で私は良いと思っております。「医療」と「看護」を何故このように並列に書くのかなと思います。同様の使い方はほかの部分にもあり、その点については事務局の方に提言させていただいたのですけれども、この部分も保健師の方が保健にこだわってくると、では、看護、それから、助産といろいろ入ってきてしまうのです。それらは大きなくくりで「医療」ではないかと思うのです。その方がすっきりしていると思いますが。
○中山部会長 今日は議論したくないのですが、看護分野では「保健・医療・看護」という一くくりで使われていると思いますので、これにしていただければと思います。後で整合性の問題はチェックしたいと思います。今まで、「保健・医療・看護」という形の使われ方ですか、医療で切っているというのはありますか。
○加藤看護課長補佐 前回の報告書等も「医療・看護」という並びに書いておりまして、今回も「医療・看護」という形で書かせていただきました。
○中山部会長 「保健・医療・看護」という形にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
 ほかに何かございますか。
 どうぞ。
○池西委員 最初に村嶋委員がおっしゃった2ページの保健師国家試験の内容の問題なのですけれども、先ほど、疫学・統計を含めた読み取りのお話については、例えばTaxonomyのところとかに部分的には出てはきているのです。保健師国家試験の内容について触れる
というところは、どういう内容と理解したらよろしいですか。ここら辺を詰めておかないと、あいまいになっているのではないかという気がするのですが。
○中山部会長 池西委員、2ページの方ですね。
○池西委員 はい。
○中山部会長 村嶋委員は詳細にと言われたけれども、ここは詳細ではなくてもいいのではないかということですね。
○池西委員 そうですね。
○中山部会長 どうぞ。
○村嶋委員 内容としては、地域の実情を踏まえて、そういうエビデンスに基づいて施策化していく力がより保健師には求められておりますので、地域の保健・医療・福祉の実情をきちんと表現し、そのエビデンスに基づいて施策化していく力。また、疫学や保健統計を活用してアピールしていく力が保健師には必要なのだと思います。
 そのようなことを先ほど申し上げました。
○中山部会長 池西委員、いかがですか。
 私は施策化のところをもう少し入れなくてはいけないのかなと思いました。村嶋委員の意見を抽象化して、先ほど言った疫学とか保健統計を活用して、施策化していく力とか、そういう文言が入るだけでも違うのかなと思ったのですが、いかがでしょうか。
○村嶋委員 必要だと思います。
○池西委員 今のお話で2点入れなければいけないと思ったのですが、1つは地域のニーズを明確にして、それを施策化につなげていくということ。それから、施策化に向かってエビデンスをもって疫学・統計を活用する。この2つが能力として求められているので、そういうものを問える中身にしていかなければいけないということでよろしいのですか。
○村嶋委員 そうですね。そういう意味では地域診断という言葉を使うと、少し明確になるのかもしれません。自分の受け持ち地域の保健・医療・福祉の問題を診断し、改善していく力ですね。確かに考えましたら、この中に地域診断という言葉が全然入っていないなというのは改めて気が付きましたので、地域診断していく力は保健師にはとても大事だと思います。
○池西委員 そうすると、例えば、報告書の中では「地域に顕在化あるいは潜在化している健康課題を明確化し、地域の人々や」という、ここの部分に言葉は出てきていないのですが、その趣旨は入っているように思います。明確に地域診断という言葉を入れるという意図でしょうか。
○中山部会長 先ほど言いましたように、今日は新たな視点は入れたくないので、議事録を見まして、その中から弱いと言われている施策化のところがあるようでしたら、とりたいと思っています。今までの発言の中からとらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 ほかに何かございますか。
 どうぞ。
○野嶋委員 それぞれのライセンスで達成するべき能力を必ずしも、すべての能力を記載しているわけでもないですね。ここでは、すべての能力を特定化して、それに基づいて記載されているわけではない。
 そして、余り具体的な知識体系を特定化しているわけでもないし、例えばエビデンスという言葉を入れるということになったならば、それはすべてのところに関係してくることになりますから、あまり具体をいれることは難しいかなと感じました。
○中山部会長 どう入るかどうかは別にしても、改善すべき事項の保助看の出題内容について、数値についても選ぶのではなくて計算したものをそのまま入れるとかというところに反映されているように、言葉が出てきてはいませんが、エビデンスに基づく形のものになってきているように思います。
 あるいは卒業時の到達目標を立ててカリキュラムなどをつくっていますので、その辺が出題基準の中でも反映できるようにとなっているのですが、これはこの後に出題基準の検討会がつくられるようですので、そちらで細かく検討していただく方がいいのではないかと部会長としては思っております。ですから、大枠みたいなものがここで押さえられていれば、そこからまた次のワーキングの方に持っていけるのではないかと思っています。
 ただ、項目として押さえるべきことが全然出ていないと問題かと思いますので、そこだけは拾っていただきたいと思っております。
 堀内委員、どうぞ。
○堀内委員 6ページの必修問題の一番最後のラインで「なお、保健師国家試験及び助産師国家試験において、必修問題は引き続き導入しないこととする」という一文があるのですけれども、後で数年後に読んだ、また改定のときに、これはどうしてだっただろうと、理由が少し書かれていた方がいいと思うのです。たしかこのことについては、そんなに深い議論はほとんどなく、恐らく出題数も看護師は240に対して、こちらは105ぐらいなので、出題数や専門性や合格率等を総合的に考えて、特に必修問題をやろうという話は全然出なかったと思います。
 ただ、これを後で報告書として読んだときに、理由が全くなく、なお、引き続き導入しないこととするというのを読んでわかるのかなと思ったので、間に簡単な理由を入れることを議事録からもしあれば、入れられないかなと思います。ほとんど出なかったようも思うのですが。
○中山部会長 ここは私も引っかかっていて、ここはもしかしたら削除でもいいかなと思ったぐらいだったのです。でも、この問題は検討事項としては残していきたいという思いもあって、入れるという形をとっているのですが、堀内委員が言うように、私自身もこの表現だけでは短絡的かなということで引っかかりました。
 どうぞ、お願いします。
○加藤看護課長補佐 実際にこの議論はワーキングの方でされておりまして、その結果も踏まえつつ、記載については検討したいと思います。
○中山部会長 継続審議というか継続的なこととしては残しておかなければいけないのだと思うので、簡単に切ればといういいという問題ではなさそうですが。
 島田委員、何かありますか。どうぞ。
○島田委員 今、答えられたのでいいと思うのですけれども、深い議論というわけではなかったのですが、必修問題をするかしないかのときに、看護基礎教育の方では必修問題として看護師国家試験の方で最低限あるから、保健師助産師に関しては特化した設問になっているので、必修問題はあえて今の時点では喫緊として必要ではないという意味で、今の導入はもう少し時間を待とういうことになったかと思います。記録がそうなっていれば、確認していただければと思います。
○中山部会長 わかりました。
 記録に基づいて表現を変えたいと思います。ありがとうございました。
 ほかにございますか。よろしいですか。
 それでは、この後なのですが、たくさん意見をいただきましたので、これを見まして私と事務局とで全部もう一度、今日の皆さんの発言をピックアップしまして、修正をしていきたいと思います。皆さんにお諮りしたいのは、それで最終報告書の(案)をもう一回見たいかどうかです。1日ぐらいでもいいから、送信してほしいというのか、それとも私と事務局とに一任していただけるのか、その辺はどういたしましょうか。時間的には余りないと思います。送ってすぐに見てくださいという形にしかできないと思いますが、見たいですか。見たいという方もいないわけではないようですが、一任していただいていいですか。
 それでは、皆様のこれまでの発言をベースにしまして修正をするところは修正していきたいと思っております。
新たなことは加えるつもりは全然ありませんので、できるだけこれまでの検討の中での表現を用いて最終案をつくつていきたいと思っています。
 任せていただいてよろしいですね。
(異議なしと声あり)
○中山部会長 それでは、大変申し訳ございませんが、事務局と私とで相談して最終報告書をつくりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、一任していただきます。
 今日の予定していたものはこれで終わるのですが、この報告書は私と事務局で最終的なものをまとめまして、後で開催されます医道審議会保健師助産師看護師分科会に報告させていただくという形になります。事務局の方からスケジュールについて話していただけますでしょうか。
○曽我試験免許室長補佐 事務局から申し上げます。
 本日の会議資料につきましては、すべてお持ち帰りいただいて結構でございます。なお、今後、とりまとめをいただきました最終的な報告書につきましては、委員の皆様方にお送りするともに、厚生労働省のホームページでも公表を行う予定でございます。
 続きまして、本改善検討部会の閉会に当たりまして、看護課長よりごあいさつを申し上げます。
○岩澤看護課長 11月から開催されましたこの部会、ワーキングも含めまして7回にわたって活発な御議論をいただきましたこと、誠にありがとうございます。
 今回、御提言いただきました内容につきましては、本年度開催予定の保健師助産師看護師国家試験の出題基準の改定、試験委員での問題作成で反映させていただきたいと思っております。また、部会委員の皆様には引き続き何かと御助言いただくことがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 どうもありがとうございました。
○中山部会長 どうもありがとうございました。
 今日でのこの検討部会は終わりになります。皆さんには11月からですが、一回一回が長い、密度の濃い検討をしていただいたと思います。本当にありがとうございました。
 初めて予定の時間よりも早く終わるということを達成いたしました。これまでは延長、延長で一度も早く終わったことはないのですけれども、今日は少し早めに終わることができました。
 それでは、これをもちまして「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会」を終了いたしたいと思います。お忙しいところ、本当にありがとうございました。


(了)

厚生労働省医政局看護課(西村/平野)

電話: 03(5253)1111 (内線2594)

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