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2014年2月26日 子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会 議事録

健康局結核感染症課

○日時

平成26年2月26日(水)10:00〜11:30


○場所

航空会館大ホール(7階)


○議事

○難波江課長補佐 それでは、定刻になりましたので、ただいまより「子宮勁がん予防ワクチンに関する意見交換会」を開催いたします。

 本日は、御出席いただきました先生方におかれましては、お忙しい中、まことにありがとうございます。

 なお、本日御参加いただいている有識者、発表者の紹介につきましては、時間の関係上割愛させていただきますので名簿にて御確認ください。また、本日の傍聴につきましては、事前に配付しました傍聴への留意事項を必ず守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、開催に当たりまして、佐藤健康局長より御挨拶を申し上げます。

○佐藤健康局長 皆さん、おはようございます。お忙しいところをお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。私は厚生労働省で感染症を含めました公衆衛生全般を担当しております健康局の局長で佐藤敏信と申します。どうかよろしくお願いいたします。

 さて、時間も限られておりますので、挨拶も兼ねまして手短にこの会の開催の趣旨等について御説明したいと思います。

 そもそもHPVワクチン接種をめぐっては、副反応とされる意見とか報告事例について、これまで厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会副反応検討部会において情報収集、その結果に基づきます評価、検討をお願いしてきたところでございます。御存じのように、昨年12月と1月の部会におきましては、このようにして収集した資料をもとにしまして十分に御検討いただきましたし、その結果、副反応とされる事例についての全体の概要も明らかになってまいりました。この間にWHOや国際的な海外の当局からも、安全性に関する声明などもお聞きしたところでございまして、ワクチンの安全性についてもほぼ明らかになりつつある部分があると思います。

 しかしながら、今なお一部の学者、研究者から、HPVワクチンや、その際に使用されているアジュバント、これに由来すると思われる特異な免疫系のメカニズムの関与があり、その結果として、被接種者の局所、場合によっては脳まであるのでしょうか、そういう中枢まで免疫的な異常が起こって、そのためにこういう副反応とされる問題になっているのだという意見、主張が寄せられておりました。

 これらの意見は、私どもの意見では必ずしも国際的に幅広く理解され受け入れられているものではないと考えますけれども、この問題が健康に関することでもありますし、また慎重な検討という点では、それらの検討についても、あるいは意見についても一応お聞きする必要があると考えました。

 当初は、こうした御意見、副反応検討部会のほうでお聞きするということも考えましたけれども、そもそも部会委員の御出席という点で御都合がつかない部分があること、そういうことから部会としての開催が困難ということになりましたので、こうして私、健康局長の私的な意見交換の場という形で開催することといたしました。

 この意見交換ですけれども、もう既に資料等お手元に配られておりまして、極めて専門的な意見が出るだろうという予想のもとに、感染症あるいは予防接種等の分野で幅広い知識と御経験をお持ちの先生方にお集まりをいただきました。また、座長におかれましても倉根先生ということでお願いすることといたしました。

 本日は、これも御案内のとおり限られた時間でございますので、簡潔に要領よくまず御意見をいただきまして、その後、必要に応じてディスカッションもお願いしたいと考えております。会の効率的な運営に御協力をお願いします。

 なお、本日の内容については、副反応検討部会にもその要点を報告したい、ないしは倉根先生から御報告いただきたいと考えております。

 以上でございます。どうか実りのある会となりますようお願いいたしまして、冒頭の挨拶とさせていただきます。どうかよろしくお願いします。

○難波江課長補佐 ただいま佐藤局長より説明がありましたが、本日の座長につきましては、国立感染症研究所副所長の倉根一郎先生にお願いいたしたいと思います。

 申しわけございませんが、冒頭のカメラ撮りにつきましては、ここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。

(報道関係者退室)

○難波江課長補佐 それでは、倉根先生、よろしくお願いします。

○倉根座長 おはようございます。座長として指名いただきました国立感染症研究所の倉根でございます。きょうはよろしくどうぞお願いいたします。

 まずは、事務局から資料の確認をお願いいたします。

○難波江課長補佐 お手元資料は、1枚目議事次第、2枚目配付資料一覧、3枚目名簿、4枚目座席表、その後、資料が1〜5、それから参考資料集となっております。不足がございましたらお申しつけください。よろしいですか。

○倉根座長 よろしいでしょうか。それでは、始めたいと思います。

 本日は大変時間が限られておりますので、演者の方々にはぜひ時間を守っていただきたいと思います。時間どおりに終了したいと考えております。

 では、まずLee先生に最初にお願いしたいと思います。

○難波江課長補佐 本日は発表者として、Sin Hang Lee先生、Francois-Jerome Authier先生、堺春美先生のお三方にそれぞれ10分間の発表をお願いしております。その後、各発表者に対して有識者の皆様から御意見を頂戴したいと思います。時間が限られているため、各発表者の終了1分前にこのベルを鳴らさせていただきますので、このベルが鳴りましたら発表者の方は1分以内にまとめていただきますようお願いいたします。

 また、本日は英語と日本語の両方で同時通訳を介して会を進行しますので、適宜お手持ちのヘッドフォンをお使いください。倉根座長、お願いします。

○倉根座長 Lee先生、10分でお願いします。

Lee先生 始めてよろしいでしょうか。皆様、どうもありがとうございます。

 このような公聴会において証言できて大変うれしく思います。Sin Hang Leeと申します。もともと大学の病理学の准教授をしていました。現在はミルフォード病院の病理学におり、ミルフォード医学研究所の理事をしています。

 私は、娘たちの死及び障害が心身の反応ではなくガーダシルの予防接種によるものであると信じてるアメリカの女性の団体に頼まれてこのような検査を始めました。ウイルスのHPVDNAが入っているかどうかワクチンの検査をしてほしいということでした。支払いとしては、将来的に1米ドルを支払っていただくことになっています。

19のガーダシルのサンプルを9カ国からもらい、全て検査をしましたが、全てのワクチンサンプルの中にはHPV-11型、18型またはその組み合わせからなる、HPV L1タンパクのDNAが残存していました。

 私がワクチンの検査をした後、ワクチンを投与してから6カ月後に睡眠中に亡くなった、ニュージーランドの18歳の女性の両親から、ワクチンに関係するようなDNAがあるかどうかについて、死後の血液または脾臓の検査をしてほしいと頼まれました。脾臓及び血液に関しては16型のDNAがありましたが、これは恐らくマクロファージに吸着しているものでした。次、お願いします。

 前はHPV16型を見つけることができませんでしたが、ワクチンに立ち返って再度検査してみると、HPV16型はほかのコンフォメーションで存在しているということがわかりました。そのため、HPV11型並びに18型を発見するためには方法を変える必要がありました。HPV16型もワクチンの中に入っていました。次、お願いします。

 これはよく知られていることですけれども、HPVの予防接種はガーダシルのアジュバントに依存しています。左側にありますように、アルミニウムのアジュバントは炎症及び細胞死によりヒトのDNAの放出をおこします。ヒトのDNAはアルミニウムと一緒になり、マクロファージを刺激し、ワクチン反応の免疫原性を促すわけです。しかし、ガーダシルに関しては、HPVDNAがワクチンに中に存在しているので、ウイルスのDNAとアルミとを組み合わせたものがマクロファージを刺激します。私はこれがサイトカインストーム、TNFの放出を起こす機序だと思います。そしてそれによって、低血圧、頻脈、突然死が起こります。もう一つ、神経学的症状として、急性散在性脳脊髄炎もあります。

MRI及び組織学的な変化に関して私の同僚にコネチカットの症例について発表してもらいたいと思います。私は研究室にいますが、彼女は個人的にこの症例について知っているからです。座長、Norma Haja先生が発表してもよろしいでしょうか。お願いします。

○難波江課長補佐 座長は倉根先生です。本日は倉根先生が座長です。

Lee先生 彼女がはじめのスライドを発表するのを許可してください。私は臨床家ではないので。

○難波江課長補佐 倉根先生の許可を依頼してください。

Lee先生 許可をお願いします。

○倉根座長 自分で御説明していただけませんか。できないですか。あなたが招聘された発表者ですから。

Lee先生 では、私が発表します。では、Haja先生の−はい。

 片麻痺を患ったコネチカットの16歳の女子です。これはコネチカット州で起こりました。左の視覚喪失並びに左の片麻痺がワクチン接種後に見られました。

 入院時のMRIでは、頭頂後頭葉の強調画像が見られました。これは脳脊髄炎を示唆しています。また視交叉の変化は視神経を含む病変であることを示唆しています。

 脳の生検ですが、血管の炎症を伴う脱髄が見られ、マクロファージに囲まれています。恐らくマクロファージの一部がHPV-DNA を貪食して脳組織にDNAを運んでいるために、このような反応が見られるのです。次、お願いします。

 リンパ球が見られることにも注意してください。リンパ球とマクロファージの炎症にも。次、お願いします。

 3カ月後ですけれども、頭頂後頭葉の病変の改善、視交叉における病変の縮小が見られます。次、お願いします。

18カ月後の画像です。脳の病変は改善していますけれども、視交叉の病変がまだ残っています。

 これで終わりになります。

 同僚が言うには、臨床的この子は完全に視力を喪失してしまいました。合併症として生涯にわたる失明が起こりました。これは恐らく心身反応ではないと病理学者として信じています。どうも御清聴ありがとうございました。

○倉根座長 Lee先生、どうもありがとうございました。

 では、次はコメントをお願いします。ニュージーランド、オークランド大学のHelen Harris先生からのコメントをお願いしたいと思います。Harris先生、5分でお願いします。

Harris先生 どうもありがとうございます。Lee先生はガーダシルワクチンのバイアルテスト、また死後の組織を1人の方からとってHPV-DNA検査をなさったと私は理解しております。そして、そういったDNAが見つかりました。また、HPVワクチンがワクチン成分の複合体、アジュバントと残存DNAによって死亡を引き起こした可能性をおっしゃっておられます。私はLee先生の手法や解釈、結論について強い疑問を抱いております。私が鍵になると考えている問題について、ざっとお話ししたいと思います。次のスライドです。

 ワクチンというのは、ワクチン型HPV-DNAを当然に含むわけです。これは製造工程と矛盾しません。しかしながら、これらの事実には幾つか問題点があります。まず使われたテスト法に透明性がなく、科学的に証明されていません。国際的な機関によって再現された方法ではありません。とても重要な部分のプロセスにもかかわらずです。

 また、PCRというのは極め感度が高く、 nested PCR(2PCRをする方法) はさらに高いわけです。ごく少量の遺伝子素材を検出するのに使われます。しかしながら、その一方でほかのDNA配列を増幅するリスクは高いということです。また、いわゆる degenerate primer の使用というのは感度を上げるけれども、ほかのDNA配列を増幅するリスクが高まってしまいます。すなわち、検出しようとしているものに対する特異度が低下してしまいます。ワイルドカードのようなものです。ワクチン遺伝子の塩基配列が既知であることを考えれば、こういった手法を使うのはとてもおかしいことだと思います。

また、私は検死サンプルのテストに関して、その解釈に関する疑問も持っています。これは若い女子がガーダシル接種6カ月後に予期せず亡くなったというケースです。非接種症例というサイエンスにおいて不可欠な要素を置いていないというのが重要なポイントだと思います。死後は同じ結果が誰でも得られるかもしれません。したがって、ほかの死後の検体が必要です。今回は水しか使っていません。

また、degenerate primerはワクチン遺伝子だけを検出することを難しくします。もしLee先生がplasmid DNAだけでなく酵母DNAもテストしていたら、仮説を支持する証拠をもっと得られたでしょう。彼はそれを行っていませんが。

 彼も認めるように、ワクチンに残るDNA量というのはわずかなわけです。ですから、検出のためには普通でない方法が必要になります。そういった微量のDNAがなぜ全身の組織に拡散し得るというのでしょうか。HPV-DNAがホストゲノムに組み込まれることは生物学的に不可能だと考えます。必要な配列がないからです。

 では、次のスライドにいきますけれども、非常に異例な仮説を立てておられると思います。Lee先生の仮説というのは、HPV-DNAがアルミニウムアジュバントに不可逆的に結合すると仮定し、さらにそれがマクロファージに取り込まれると仮定し、それが炎症反応を惹起し死亡につながったと仮定しているものです。彼はこれらの複合体が死後のサンプルから検出され、そして、それはマクロファージによって運ばれたと主張されておられます。しかし彼はこの仮説の証拠をほとんど持っていないわけです。これがもし真実なら堅牢な科学的手法で検証されるべきです。

こういったひとつひとつのステップに関する確固たる証拠が必要です。ワクチンアジュバントとDNAとの結合に関する証拠ですとか、マクロファージによる運搬の証拠ですとか、あるいは組織への沈着ですとか、あるいはTNFを含む炎症性免疫カスケードの証明などを含めてです。だれも同じ結果を報告した者はいませんし、HPVワクチンの安全性に関する広範な免疫学的研究あるいは疫学調査は支持していません。次のスライドをお願いします。

 今回のHPVワクチンのようなタンパクベースのワクチンと接種後の免疫応答について振り返りたいと思います。これは見過ごされています。接種後、マクロファージのような免疫細胞は、接種部位でワクチンを取り込みます。

○倉根座長 Helenさん、あと1分です。

Harris 先生 わかりました。

 それから、炎症性の免疫反応が活性化されるわけです。その細胞は活性化され、リンパ液を介して、脾臓ではなく局所リンパ節に移動します。また、マクロファージの半減期は最大6日です。一部の疾患を除いて、マクロファージというのはblood brain barrier (BBB)を通過しません。これらの事実は、アジュバントのHPV-DNAが血液あるいは脾臓に存在する可能性は考えられないということです。脳に関してもそうです。

 そして、我々がオークランド大学で行っている研究によって示されていますが、HPVワクチン取り込み後の免疫活性には炎症因子、すなわちTNFを含めて炎症因子は含まれません。大きな接種部位反応を伴うワクチンの局所炎症反応においてもそうです。次のスライドをお願いします。

 さて、私たちのニュージーランドのケースですけれども、

○倉根座長 Harris先生、済みません。時間がなくなりましたので、ここで終わりにしていただければと思います。

Harris先生 最後のスライドを説明しようとしたところです。

○倉根座長 ありがとうございます。では、次、吉倉先生にお願いしたいと思います。このような件については大変深い見識をお持ちの方です。

○吉倉先生 Lee先生からのプレゼンテーション、そしてHelen先生からのコメントを大変興味深く拝聴しました。ほとんどの方がきょうは日本人ですので、日本語でお話をしたいと思います。

 発表されたワクチン中のヒトパピローマウイルス遺伝子の混入の話ですけれども、これはあるのが当たり前だというのが私の認識です。実際、HPVのカプシドタンパクというのは、よく知られた話なのですけれども、どんなDNAでも非常に効率よく取り込む。だから、遺伝子治療でHPVのカプシドを使ってDNAを導入するという治療開発が例えばアメリカなどでやられているわけです。そういうことでいうと、Lee先生がワクチン製剤にHPVDNAを見つけられたことについては、そうだろうなと云うことです。

 ガーダシルワクチンはパン酵母を用いて、大体パン酵母当たり50100コピーぐらいで増えるプラスミドにL1遺伝子を挿入して、それでコアたんぱくを発現してつくっている。ワクチンに使った、VLP Virus-Like Particle )は、細胞を潰して精製されるのでHPV-DNAもそうだけれども、酵素、酵母のDNAもたくさん入る。一体どのぐらいHPV-DNAに対して酵母のDNAがあるか計算してみると、ややこしい計算はやめますが、大体HPV-DNAと酵母のDNAの比というのがコピー数を計算しても大体1対100ぐらいです。というわけで、できたVLPには、DNAを含むにしても、HPV-DNA100倍ぐらいはパン酵母のDNAがあるだろうと思います。ところで、HPV-DNAだろうが、パン酵母のDNAだろうが、DNAとしては同じ化学物質。なぜHPV-DNAだけに特別な魔力みたいなものがあるか。これは説明しなければいけない。それで今日は余り御説明がなかったのですけれども、要するにアルミニウム化合物とL1のカプシドタンパクがトロイの木馬のようにHPVDNAを取り込んで脳みそにパピローマウイルスDNAを運ぶという説が出された。

 これの論文は、先ほどHelenさんも触れられたかもしれないのですが、論文の中のVLPの脳組織でのVLP抗体検出の特異性については、私も問題があると思います。この説については、そもそもHPV-DNAを乗せたトロイの木馬はなぜ注射局所から脳ミソまで吸い寄せられるのか仕組みが分からない。マクロファージが乗っているという話なのですけれども、細胞が脳に行くには、向性(taxis)、要するに脳に吸い寄せられる仕組みが必要なのです。VLPを持ったマクロファージが脳みそに吸い寄せられて行く仕組みが要る。そんな話は又置いておいて、先ほどのパン、パピローマDNAと酵母DNAの比の話に戻りますけれども、例えばHPV-DNAを運んでいる木馬が1つあるとすれば、酵母のDNAを運んでいる木馬は100匹いる計算になる。そうすると脳に木馬が行って、それでDNAが脳に入れば、脳みそはパン酵母のDNAでいっぱいになってしまう。それが遺伝子発現すれば脳みそは発酵してパンになってしまうかもしれない。それでもイーストのDNA人間の細胞では働かないからいいかと、そういうぐあいにして私の妄想はどんどん広がるわけです。

 ワクチン接種には副反応の問題が必ずつきまとっています。本当にワクチン接種によるのかが常に問題です。例えば、1万人に1人起こる現象は100万人いれば100人には必ず起きる。従って、10万人にワクチン接種したとすると、この集団の中で、その現象(副反応)の起こった100人の人たちが集まれば、全員ワクチンを受けている計算になる。これを一体どうするのか。そんなような話でこの話は延々と続くだろうと思いますが、木馬には足も尻尾もありますから、そのうちに足も尻尾も見えてくるだろうというぐあいに思います。どうもありがとうございました。

○倉根座長 吉倉先生、どうもありがとうございました。

 それでは、プログラムの1番に進みましょうか。

○堺先生 倉根先生、よろしいでしょうか。

Sin Hang Lee先生にぜひ反論をお願いしたいと思うのです。

○倉根座長 ディスカッションの時間はこの後にありますので、次に続けさせてください。

○堺先生 わかりました。

○倉根座長 それでは、次のスピーカーに移りたいと思います。

Francois-Jerome Authier先生、フランスの先生です。10分でお願いします。

Authier先生 御紹介どうもありがとうございます。私のほうから御発表させていただきます。手短にします。

 私は、神経科医であり神経病理医です。アンリー・モンドール大学病院の神経筋センターから参りました。フランス、パリ第12大学で教授をしています。

○倉根座長 それはパリ大学ですか。

Authier先生 はい。マクロファージ筋膜炎についての話をします。こういったMMFという病態がアルミニウムアジュバントの長期の安全性に関してどのような新しい洞察を提供するのか話をいたします。次です。

さて、マクロファージ筋膜炎MMFの特徴は、特異的な病変が三角筋に見られるということです。こういった病変は、三角筋の生検で見ることができます。左側の写真ですけれども、これは局所的なマクロファージの浸潤を示しております。これらのマクロファージは電子顕微鏡像で見たところ、中に結晶封入体があるということがわかりました。そして、微小解析をこういった結晶封入体に対して行ったところ、水酸化アルミニウムの結晶であるということがわかっています。次お願いします。in vivoでは、水酸化アルミニウム結晶は凝集塊をつくりまして、これらの凝集物がマクロファージによって捉えられるわけです。

 この病変というのは、以下の特徴を持つ症候群で観察されています。まず、発症前に有意な数のアルミニウムワクチン接種を過去10年の間に受けているという特徴があります。 平均の回数は5.2回です。最大17のアルミニウムワクチン接種を受けた人もおります。臨床症状は、最終接種からかなり時間がたって見られます。平均の最終接種から発症までの時間は、12カ月すなわち1年です。もう一つ、重要な所見としては、最終接種から筋生検までの平均の期間が66カ月であることです。この所見から、長期にわたってMMF病変が筋組織あるいは体で持続するということがわかります。すなわち水酸化アルミニウムが長期にわたって体の中に存在するということを示しています。

 生検時にMMFが見られた人は、3つのタイプの症状を示します。最もよく見られる症状として、まず慢性の筋肉痛、2つ目に慢性疲労、3つ目に認知障害が見られます。これらの患者では、20%という異常に高い自己免疫疾患の発生率が見られています。これらの自己免疫疾患のうち、多発性硬化症が9%の人に見られています。筋肉痛という症状と組織病理的なMMF像の間に有意な関連が認められたという報告が2001年のケースコントロールスタディの論文で発表されています。

AFSSAPSが行ったケースコントロールスタディでは、慢性疲労と組織学的な病変との間で有意な相関が示されています。AFSSAPSはフランスのFDAに相当する機関です。そのスタディでは、発症時点では疲労がMMFの患者で最も頻繁に見られました。また、トータルのスコア並びに倦怠感スコアが対照群に比べてMMF群のほうが高かったということ、コントロール群はより多くの既往症を持っていたということが観察されました。このことからMMF患者は2つの異なるサブセットであるという結論になっております。この内容はインターネットで公開されています。また、MMF症候群の中の方々の大半は、慢性疲労症候群の基準を充足していること、ほとんどの患者は国際的な慢性疲労症候群の基準を満たしていることが示されています。次をお願いします。

HPVワクチンのフランスにおける導入の後、ワクチン接種をした女子でMMFが見られました。そして8人の女子がアンリー・モンドール病院に慢性疲労症候群のために紹介されました。発症の年齢は15歳〜18歳ですが、評価時の年齢は16歳〜23歳でした。これらの差を見ると、こういった臨床症状がいかに慢性的なものであるかということがわかると思います。これらの女子は全員ガーダシルを接種されています。

 われわれが三角筋の生検を行った7例ではMMF2例で見られています。左側の画像に臨床経過を示しました。ワクチンの接種をドットで示しています。戻ってください。ワクチンをこれだけ接種されているということが示されています。そして、ガーダシルの最終接種から数カ月後に筋肉痛、無力症、認知障害が起こりました。生検を行いましたところ、下の画像に示すように、典型的なマクロファージ筋膜炎像が見られました。われわれはガーダシルをマウスに接種することで、ガーダシルによってMMF病変が誘導されうるということを確認しました。右側にお示しするように組織病理的な病変が動物で再現されているのです。モーリン染色ではアルミニウムがマクロファージの中に取り込まれているのがわかります。次をお願いします。

MMFの重要な特徴は、認知機能障害です。それは古典的、定型的な症状で、アルミのガスなどに曝露した労働者のそれに類似しています。認知障害は、脳の機能イメージングの情報と大変相関しています。例えばSPECTの所見ととてもよく相関しているということもわかっています。次をお願いします。

 1回のアルミニウム含有ワクチンの接種をマウスにした後、アルミニウムが。すみません、もう終わりですか。

○倉根座長 時間を過ぎたので、終わりにしてください。

Authier先生 アルミニウムが脳組織の中に入っているということがわかっています。この脳組織はとても重要な組織だと思います。次をお願いします。

 したがってアルミ粒子の神経移行というのはいろいろなことを引き起こします。こういった粒子というのは単球によってリンパ節ですとか、あるいは血液、脾臓に輸送されます。そしてMCP1を介するメカニズムを通して脳に透過する可能性があります。しかし、正常な状態において非常に確率は低いです。したがって全体としては、こういったワクチンというのは忍容性はいいわけです。これは神経毒性のポテンシャルが高いにもかかわらず忍容性が高いことをおそらくは説明するものではないでしょうか。しかしながら、こういったアジュバントを集団の中でさらに使い続けることで過剰接種が行われた場合、未熟あるいは異常なBBBや恒常的なMCP1 CCL2の高産生といった状態においては副反応が起こる可能性があります。ありがとうございました。

○倉根座長 どうもありがとうございました。

 では、次はフランスのJean Beytout先生、お願いしたいと思います。5分間でお願いします。

Beytout先生 座長、御参加の皆様、ありがとうございます。次のスライドをお願いします。

 アルミニウムワクチンの経験というのは大変長いもので、世界各国で経験しています。安全性の懸念はほとんどありませんし、アルミニウム塩の使用というのは、安全という意味で異議を申し立てられたことはありません。

Authier先生は三角筋に注入されたワクチンと肉芽腫の関係を提唱されました。しかしこれらの患者を集めたチームはあなたがたしかありません。次をお願いします。

 こちらのスライドにありますように、診断に用いられた症状は様々です。患者の一部はもう既に多発性硬化症の診断を受けています。注目すべきはこれらの例が成人だということです。成人よりも児童のほうが接種される頻度が高いにもかかわらずです。

 こちらのスライドにありますのが、関連するワクチンです。再度申し上げますが、B型肝炎のワクチンです。フランスにおいては、これらのワクチンが誤って多発性硬化症の原因とされました。まるで嫌がらせのようなものでした。

 覚えていらっしゃると思いますが、AFSSAPSが行った臨床試験では、あなたも参加したと思いますが、アルミニウムワクチンとMMFの症候群との発症との間の相関はありませんでした。三角筋の肉芽腫はアルミニウム塩接種の証明のタトゥーのようなものです。GACVSは、特定の臨床的なエンティティに関連するものではないと報告しました。次のスライドをお願いします。

先生は、先生の理論の説明をされようとしました。MMFの原因は何なのか。これは自己免疫のプロセスなのか、慢性疲労症候群に近いものなのか、それともアルミニウムが沈着することによって直接的な毒性と自己免疫との組み合わせなのか。ASIA症候群のようなものなのか。次のスライドをお願いします。

最近の研究ではあなたは慢性疲労症候群についておっしゃっています。こちらが臨床的な定義です。最も頻繁及び慢性的な症状は直接疲労及び筋力低下と関連しているということがわかります。次のスライド。こちらのスライドに関しては、もう既に発表されていますので言及しませんが、重要な点だけ申し上げます。次のスライド。

 慢性疲労の患者さんに対して、心理的及び神経的な関連があるとおっしゃっていました。しかし、ほかの症状はどうやって説明するのでしょうか。MMFのほかの症状です。例えば筋肉痛または末梢神経症状です。ローダミン、ラテックスビーズは、本当に遺伝的に血液脳関門が脆弱なマウスにおけるマクロファージのアルミニウムを反映しているのでしょうか。

○倉根座長 Beytout先生、終わりにしていただけませんか。

Beytout先生 はい。これらの実験はすべて遺伝的に血液脳関門の脆弱な特別のマウスでの動物実験で、これらではMMFの患者と関連があるとは言えないと思います。アルミがCNSに入っているからといって、神経毒性を意味するものではありません。次のスライドを。そのため、フランスのICSPはアルミニウムワクチンの安全性というのは疑問視するものではなく、接種を続けることを推奨しています。しかし、安全性評価は必要であると考えます。ありがとうございました。

○倉根座長 ありがとうございました。次に日本のお二人の科学者の方のコメントをお願いしたいと思います。

 最初に、石井先生、お願いします。

○石井先生 お二人ともフランスの方、専門家の方々にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。すばらしいプレゼンだったと思います。

 では、私も日本語で発言させてください。ほとんどの聴取の方々は日本人なのでお願いします。

 私からのコメントでありますが、やはり先ほどお二方から話があったように、アルミニウムのアジュバントの作用機序、なぜそれが効いてアジュバントになるのか、もしくはそれがなぜアジュバントではなく副反応として何かしらの病態を起こすのかというのは、まだまだ研究が完全に進んでいないということがよくおわかりになったかと思います。

 残念ながら、そこの論点と今回の議論と患者さんに副反応の可能性が起きているという現状とやはりまだ隔たりがありまして、非常にレアなポピュレーション、つまり、めったに起きない現象に関してこういった動物実験や何かで起きる現象としてどこまでメカニズムが結びつくのかというのは昔から疑問に思っておりますので、そのあたりは今後、Lee先生等との最後のディスクリプションにもありましたように、やはりこれからまだ今後ワクチンのアジュバント、これから今後ワクチンのアジュバント、もしくはワクチンそのものの作用、副反応の研究が今後実験学的にも、疫学的にも進む必要があるかなというのを最初に述べておきたいと思いました。

 やはりMMFの問題は提起されたのは非常に有意義だったと思うのですが、侵襲的な筋生検を診断基準とされている点で非常に再現性、フォローする研究が進みにくいという現状がありますので、そのあたりはぜひもしMMFという診断基準をつくられるのでしたら、ノンインベーシブなシステム、診断基準等をつくられることを強くお勧めします。そのほうが我々、ほかの国、ほかの研究者、ほかの医療機関でもフォローしやすいと考えております。

 もう一つは、アルミニウムアジュバントの先ほどのLee先生のところでも話がありましたけれども、これは80年以上使われているものにもかかわらず、その作用機序がわかっていなかったのがここのところ、急に研究が進んでいる状況にあります。それは作用、副反応、両方において、決してマイナスに働くどころか、理解するのにポジティブに働くと思っていまして、このあたりはぜひ今後の展開を研究の分野のほうにでも注目していただきたいと思います。コメントが少しずれたものが2つ、3つありましたけれども、私のコメントにさせていただきます。

 以上です。

○倉根座長 どうもありがとうございました。

 では、次、中山哲夫先生にお願いしたいと思います。コメントをお願いします。

○中山先生 中山と申します。

 私がコメントしたいのは、マウスの動物実験のことをやっておりまして、この前お示ししましたようにマウスに今日本で使われているアルミの入っているワクチンとアルミの入っていないすべての勧奨接種のワクチンを接種しまして、筋肉内のサイトカインの動き、ですから、病理的な所見を観察しています。接種した局所の筋肉の部位では、炎症性のサイトカインが接種して2日目までは上がってきて、特にサーバリックスが炎症性のサイトカインの上昇が高いです。ほかのワクチンと比べるとかなり高いのですけれども、血清中のサイトカインを見ますと、血清中のサイトカインではサーバリックスもガーダシルも肺炎球菌とかHibでいろんなアルミの入っているワクチン、入っていないワクチンも同じようなレベルの炎症性のサイトカインしか見られないということで、ワクチンを接種した後の局所の痛みには関係しているのでしょうけれども、全身的な症状に関してサイトカインの動きでは説明できないということがあります。

 あと長期にわたってずっと1年ぐらい観察を続けました。けれども、局所においてアルミを貪食した結節はずっと残っています。ただ、そのときにそこに集まってくる細胞の機能を調べてみますと、アルギナーゼとか、そういうタンパクは染まらないので、半年とか1年ぐらいたったときには、結節は残っていますけれども、そこには積極的に炎症反応を支持するような所見はないということが得られています。したがって、いろんなワクチンで局所の疼痛というのがそうしたサイトカインに関係しますけれども、その後のずっと続くような慢性の疼痛とか疲労感とか、そういうものに関して、今それを支持するようなデータはないです。

 6カ月後の接種した部位には、アルミは残っていますけれども、反対側の接種していないほうの部位の組織を見ていたのですが、そこにもアルミは染まっていませんので、接種した部位から遠隔地に飛んでいくような所見は今のところ出ておりません。したがって、今、考えていますのは、アルミを含んだワクチンというのは局所の炎症は起こすのですけれども、全身的な炎症を誘発するようなところまではわからない。

 先ほども先生方が話されましたように、中枢神経系の症状とか、疲労の症状、疲労感とか、そういうことを今の段階で説明できるようなところまではいっていないですし、そこのところで、まだそれが本当にどうかというところはありますから、MMFとそうした疾患というのは別に考えなければいけないのかなと思っていますし、MMFというのは今までワクチン、アルミを含んだワクチンを接種したヒストリーを反映しているものではないのかなということを思っております。

 コメントは以上になります。

○倉根座長 中山先生、ありがとうございました。

 では、次に移りたいのですが、恐らく11時は越すということになると思いますが、それはよろしいですか。

○佐藤健康局長 先ほどSin Hang Lee先生から少し反論もしたいとおっしゃいまして、今11時でまだ最後の方のも済んでいませんので、もう少しだけ時間をとっていただいても構わないのではないかと思います。よろしくお願いします。

○倉根座長 わかりました。ありがとうございます。

 では、次の発表者に移りたいと思います。堺春美先生に御発表を10分間お願いしたいと思います。

○堺先生 倉根先生、ありがとうございます。元東海大学医学部におりました堺春美でございます。よろしくお願いいたします。

 本日、私がここに提示いたしますデータの元は、厚生労働省がインターネットに発表していらっしゃいます副反応検討会の資料として出しておられるデータでございます。

 もう一つは、グラクソ・スミスクラインのホームページに掲示してありますオフィシャルなデータです。

 3つ目は、子宮頸がん被害者救済連絡協議会に報告された症例でございます。

 これはグラクソ・スミスクラインがホームページに出している割合最近のランセットオンコロジーに出ているデータでございます。これはグラクソ・スミスクラインに聞きましたところ、例えば重要な有害事象と新たな慢性疾患の発症と両方に数えてある症例もあるということでございましたので、私はここで重篤な有害事象だけに絞りたいと思います。重篤な有害事象の発生率は9.0%、これは臨床試験でございますから、決まった人数から始まりまして、その方を4年間経過を見て、そして出てきた数字でございます。ですから、接種後4年以内に重篤な有害事象は9.0%発生いたします。

 ところで、この重篤な有害事象なのは何なのか、グラクソ・スミスクラインに公式に聞きましたら、お返事がありませんでした。

 次のスライドをお願いいたします。

 そして、私は厚生労働省のホームページに出ておりました副反応検討会の資料から、発売以来、昨年の3月末までに報告されたサーバリックスの有害事象について自分でデータベースをつくりました。なぜかと申しますと、重複して報告されてあるものがあったり、1つのナンバーに2つの症例が入っていたりしておりましたので、それを全部データベースに入れて整理いたしまして、そしてサーバリックスの有害事象は1,708例ありました。そして、その1,708例を私なりに分類いたしまして、重篤な有害事象、新たに発生した慢性疾患、新たに発生した自己免疫疾患、その他、臨床的に重要な症状を呈したものに分けました。その中に、どれぐらい、どういう病気が入っているのか、それを1つずつ割り振っていきましたところ、重篤な有害事象というのは非常に重篤です。死亡あり、流産あり、そして、最も多いのが中枢神経の非常に重篤な症状でございます。これが1,708例のうち合計で1,002例です。

 この方たちはどうなるかと申しますと、恐らくは一生にわたって寝たきりとか身体障害とか、あるいは重篤な脳障害でもって一生を過ごす。この方たち、今15歳とすると、あと75年ぐらい生きる。その間中、非常につらい思いをして過ごし、家族も大変です。

 これは新たに発生した自己免疫疾患。こういうものは、やはり発生したと厚生労働省が報告しておられます。

 さて、先ほど目の症状が出た、失明したという症例報告がございましたが、1,708例の中から失明した症例だけを選び出したら9例ありました。ただし、それは失明だけではなく、ほかに意識消失が起こった、浮動性めまいというのはどうも小脳かもしれないのですが、要するにめまいもあった、心肺停止があって植物状態になったような方、こういうふうに重篤な中枢神経症状に加えて失明を起こしている、それが9例です。

 これは子宮勁がんワクチン被害者連絡協議会に報告されてきたケースです。これも失明のケースだけを選びました。4例ありました。そして、失明はありますが、それ以外にほとんどありとあらゆる中枢神経症状、さまざまな末梢神経症状を呈しております。この症状の羅列を見ただけで、とてもこの後回復して、元の幸せな生活に戻れる方とはとても思えません。

 この方も同じで、失明以外に筋肉痛、関節痛、あるいは全身性の散在性の激痛症候群、その他中枢神経のさまざまな症状を持っておられます。

 この方も同じです。運動障害、歩行障害、失明。そして、筋肉、関節の痛み、全身の疼痛を持っておられます。

 この方も同じです。やはり失明をするということは中枢神経の障害があることでございますから、ほかの脳が障害を受けた症状をさまざまな組み合わせで持っています。

 これは被害者連絡協議会に報告された中で、ワクチン接種から疾病の発症、何か異常が起こった、その最初までの期間、間隔を示したものであります。1年以内に症状を発生した方もいらっしゃいますが、全体の3分の1は1年以上たってから症状が出るのです。1年で区切るのは全体を拾うことにはなりません。このワクチンの特徴は、5年先に出るかもしれない、10年先にも出るかもしれない重篤の副反応があるということです。

 そして、これはグラクソ・スミスクラインのホームページに出ている今野良先生の臨床試験、市販前の臨床試験のデータです。上のほうは同じように重篤の副反応とか分けたのですけれども、これは十分なデータがありません。この下側を見てください。519人の中で、接種後2年間観察したら、46人が妊娠なさいました。そして、そのうち普通に妊娠しても10%は流産します。ですから、ここで自然流産11%というのは普通の発生頻度です。

 ところが、その上に選択的妊娠中絶があります。これが30%。これは本来ワクチンを受けていなければ、妊娠を十月十日待てば正常な元気な子供が生まれたはずですが、ワクチンを受けていたために、何らかのトラブルがあって妊娠を中絶しなければならなかった方です。それが30%でございます。つまり、30%の赤ちゃんが日の目を見ることができなかったということでございます。

 スライドありがとうございました。

 私は佐々木先生にコメントを求めてよろしいでしょうか。

○倉根先生 堺先生をお招きして話しておりますので、まず堺先生のほうからもし御意見をいただければと思います。

○堺先生 佐々木先生はワクチン接種と強い疼痛の間には因果関係があるとはっきりおっしゃっておられます。そして、結論を言います。9%の少女が、いわゆる不具になってしまったということは、日本では女性労働力に頼らなければならない時代でございます。若い女性の9%が生産人口にありながら活躍することができないことを示します。それから、生まれてくる子供のことでございますが、このデータから見ますと、出生数は30%減少いたします。子供の数が少ない我が国でこれは重大な問題と思います。

 最後に申し上げたいのは、230万人がワクチン接種を受けております。その9%に重篤な副反応が出ている、あるいはこれから出てくる。これはグラクソ・スミスクラインのデータから計算すると20万人おられます。この方たちの救済をどうぞよろしくお願いいたします。以上です。

○倉根座長 先生、どうもありがとうございました。

○堺先生 もう一ついいですか。

○倉根座長 では、短く。

○堺先生 短くぜひお願いしたいのは、無料券を配っておりますから公費負担なので、その無料券は各市町村にありますので、その方たちの追跡調査をしていただきたい。2年とか3年間、今から調査を始めて2年〜3年間していただきたい。

 もう一つ、先ほど筋肉のパイオプシーをするのは侵襲がある、それでは、ぜひその方たちの視力と視野を調べてください。失明になっていなくても視力の低下が起こっていたり、視野の狭窄が起こっていたりする方は、やはり中枢神経系に何らかの影響があります。それを調べていただきたいと思います。以上です。

○倉根座長 ありがとうございました。よろしいでしょうか。

○堺先生 オーケーです。

○倉根座長 それでは、ただいまデータを先生がお示しになりましたので、事務局からも意見をもらいたいと思います。

○宮本予防接種室長 データ的なところをもともといただきました資料の中にありましたので、関連するところ少しお話しさせていただきたいと思います。特にお薬の安全性を確認する基本の流れがありまして、そういうところに沿って少しお話しさせていただければと思います。

 私どもの資料のうち、先生が関係したところで少し紹介させていただきますと、資料6の下の段に、堺先生が紹介されましたデータの関連しているものを乗せております。

 紹介いただきました資料はサーバリックスの有効性を確認するための臨床試験で、くじ引きで接種を受ける方と受けない方と分けまして、それぞれの方の有効性ですとか発生した事象を比較しております。それで比較してまいりますと、堺先生の資料にはございませんでしたけれども、死亡、重篤な有害事象、慢性疾患の新規の発症がとらえられております。

 私のほうからは、関連するところをかいつまんで紹介するようにしたいと思いますので、7ページ目に飛んでいただいて、そこを見ていただきたいと思います。

 ここのところが堺先生から御紹介いただいたデータの関連するところです。スライドの7、ページ数は4でございます。見てまいりますと、死亡、重篤な有害事象、慢性疾患の新規発症時期、自己免疫の発症、それぞれに接種を受けた方と受けていない方と比較をしております。それぞれ差がないということで、薬剤の安全性を最初に確認する臨床試験の中ではこういった差は出ていないということでした。

 堺先生の説明の中には関連して妊娠の結果に関する説明もございました。日本のデータを紹介いただきましたけれども、この試験におきます妊娠の結果も発表されておりますし、それから、同じようにサーバリックスだけではなく、ガーダシルに関する臨床試験の結果も発表されておりますが、いずれも妊娠の結果については、受けた方も受けなかった方も差がない、このような結果になっております。

 その重篤な有害事象の頻度が多いという御指摘ですけれども、本来2群で比較しておりますので、それでそれ以上のことはないわけですが、参考としてスライドの6、我が国のデータですので、参考ということですけれども、患者調査という調査から年間の各世代のどれぐらいの割合が入院するかという方の数を推計いたしましたところ、年間15歳のところでは2.7%ぐらい、30歳以上のところになりますと5%弱ぐらいの方は毎年入院されるのかなというような結果になっていまして、ある程度そういう方がいらっしゃるというのは自然の状態かなと思います。

 妊娠についても、年間妊娠が若い世代でも、1015%ぐらいの方が流産されますし、また年代が上がりますとその割合、40歳ですと40%ぐらいあるというのが日本のデータになっております。臨床試験の結果を見ましても、危険性は全く示されていないというのが全体の状況かなと思います。

 副反応報告の件でございますけれども、資料はございませんけれども、副反応報告の仕組みとしては、幅広く報告をいただく、そういった内容になっております。それは一定の基準に従い医師が報告をいただくというもので、その一件一件については、予防接種の影響によるものかどうか、これはわからない状態で報告をいただくということになっております。その中で特異的に変化するような動向についてあれば、そこをより詳細に確認していく、こういった仕組みが世界のどの国においても予防接種を確認する、いわば市販後調査ということになりますが、されているということです。

 副反応検討部会の中で検討している状況がその中でございまして、堺先生がおっしゃったような全ての事象がワクチンのものによるということではない前提で検討を進めております。ちなみに、お示ししております資料の中で世界では観察されておりますコホートの研究がございます。これは対照の方が多く調査をすることができるという特徴を持っておりますが、それらの資料、スライド番号の中では8番以降、ページ数でいきますと5ページ以降に示されております。米国におけますコホートの研究、スライドの10枚目にありますデンマークとスウェーデンをフィールドとしました研究、それぞれ発表されておりまして、こちらの中では神経疾患ですとか自己免疫疾患などについてはいずれもリスクは示されていない、そういった状況であるかと思います。

 私からは以上です。

○倉根座長 どうもありがとうございました。

 それでは、続きまして堺先生の発表について、岡部先生から御意見をいただきたいと思います。

○岡部先生 堺先生、どうもありがとうございました。

 今、事務局からもお話があったのですけれども、重篤な有害事象というのがしばしばいろいろな予防接種法の委員会のほうでも話題になったり議論を行っているのですけれども、堺先生も委員としておいでになった健康状況調査の中でも同じようなことがありました。

○堺先生 済みません、間違っている。

○倉根座長 まず岡部先生の話を聞いてください。

○岡部先生 有害事象というものの取り方は事務局からも説明がありましたけれども、私たちの理解というのは、ある事象、あるイベント、それは予防接種でもいいわけですけれども、それが起きた後に一定期間を観察して、そのときに生じたいろいろな症状ということで幅広くとる。これがアメリカのVAERSや何かもそうでして、今度の日本の予防接種法改正によって行っている副反応報告というのもそういうところになっているのです。しかし、重篤な事象、有害事象という言葉の持つ意味がストレートに副反応である。つまり、判断された副反応であるというような形にとらえられがちなので、これはこの機会に予防接種法や何かにある重篤な有害事象あるいは副反応という言葉の整理をもう少ししたほうがいいのではないかなと感じました。

 堺先生の今回の御発表の中にはなかったのですけれども、資料のほうにアジュバントのことに触れられていますが、先生の書かれた本・医学雑誌などではスクワレンが非常に重篤な症状の原因になるというような記載があったのですけれども、これは、きょうの話を伺うと、アルミニウムアジュバントとしての問題が提起されているような気がしました。ただし、アルミニウムについての問題点というのは、既にそれぞれの専門家方からの御意見があるということですので、ここのところは今後の議論のほうに持っていきたいなと思います。以上です。

○倉根座長 ありがとうございました。

 今、1115分でございます。少しまた追加の御発言がありましたら受けたいと思います。発表者でも結構ですし、コメンテーターの方でも結構です。でも、短いコメントでお願います。時間がなくなっておりますので、お一人ずつ1分でお願いします。どうぞ、挙手をお願いします。

 では、Lee先生、お願いします。

Lee先生 DNAの検出法は争う余地はなく、完璧で、FDAの合意したDNAシークエンシングに基づいています。FDAはアルミニウムと結合しているかどうかということについてデータがないということで結論を出していません。私は病理医ですから、患者さんがどのような形で亡くなったのか、脳に見られた病理学的病変がどのように説明できるかということを分析するのが仕事です。私の意見から言えば、こういった脳における炎症反応に関して、全く心身の反応という説明はできないと思います。皆様方もそうだと思いますが、こちらにいらっしゃる科学者で、心身の反応によって脳の炎症が起こると思ってらっしゃる方、手を挙げてください。いらっしゃいませんよね。

○倉根座長 コメント、ありがとうございました。

Lee先生 以上が私のコメントです。

○倉根座長 ありがとうございました。Authier先生、1分でお願いします。

Authier先生 3点強調したいと思います。

 まず1点目、一部のワクチンがアジュバントとしてアルミニウムを使っています。全てのワクチンにアルミが入っているわけではありません。2つ目です。水酸化アルミニウムは何十年にもわたって使われており安全であると言われています。しかし、安全性に関してはきちんと研究されているわけではありません。長期安全性は深く評価されたことはありません。そのため、水酸化アルミニウムが安全であると言うことは無理です。

○倉根座長 手短にお願いします。

Authier先生 全ての接種を受けた患者がMMFになるわけではありません。ほんの一部です。

○倉根座長 ありがとうございました。

○宮本予防接種室長 先ほどの説明の補足だけ簡単にさせていただきます。堺先生の御説明の中で、重篤な有害事象が9%あるということでお話をされたわけですけれども、私から申し上げますのは、その重篤の定義ですけれども、例としては例えば入院が必要になったような方ですとか、障害が残ったような方、そういう方が入っておられます。入院というところに着目いたしますと、こういった形で各年代について3%とか5%弱ですとか、それぞれございます。これは1年ですので2年間ですと9%あってもおかしくない。これは日本のデータですので参考ではありますけれども、そういった点でそれぐらいの方が重篤と何らかの形で分類されてもおかしくはないと思います。

 さらに、その重篤の定義ですけれども、ワクチンとは関係なく、例えば交通事故で入院した、そういった方も含めて幅広く拾っているものですので、そういった点で御理解をいただければと思います。以上です。

○倉根座長 ありがとうございました。

 ほかにコメントございますか。

○石井先生 最後、一言だけ申し上げたいのは、副反応の被害に遭われた、もしくはその可能性がある方々と家族の気持ちに立ってこういうことの議論を続ける必要があるということと、もう一方でVPDにかかってしまったような方、もしくはワクチンのオポチュニティが失われたことでネガティブな作用もあるということもまた承知していただきたいということ。

 それから、アルミニウムのアジュバントの作用、副反応の話とレアなポピュレーション、先ほどサービスとおっしゃっていましたけれども、特殊な、もしくは少数の方がこういうリアクションを起こされるということがなぜなのか。これをどのようにして原因究明しなくてはいけないのか。これをどのように予測して予防することができるかというポジティブな方向の研究、もしくは行政に貢献していただきたいと考えています。以上です。

○倉根座長 ありがとうございます。堺先生、手を挙げましたか。

○堺先生 ありがとうございます。話してよろしいですか。

○倉根座長 では、よろしくお願いします。手短にお願いします。

○堺先生 ありがとうございます。このワクチンの最大の問題は、今まで人類に投与されたことのないアジュバントを含むワクチンであるということです。アルミニウムだけが問題になっているようですけれども、このワクチンは特殊なアルミニウムにDNA破片が入っていることがわかっているガーダシル、もう一つは、水酸化アルミニウムに、先生御専門かと思いますがMPLといいまして、サルモネラ菌の外膜の内毒素が加わっているワクチンです。ですから、これは人間の免疫反応を激烈に刺激いたします。激烈に刺激するということは副反応が強いということでございます。ですから、そこのところをぜひわかっていただきたいと思います。

 これだけの新しいものでありますから、一体何がどういう症状がこのワクチンを接種後に起こるかわからないのですから、全部、因果関係があるないを最初に言うのではなくて、出てきたものを素直に全部受け取って、それをまずきちんと見るというところから始めるべきであります。そうして始めてこのワクチンの作用、副反応、全ての全貌がわかると思います。

 このワクチンは副反応がいつ出るかわからない、どこに出るかわからない、どんな症状が出るかわからない、ありとあらゆる臓器に、ありとあらゆる症状を出し、その出るまでの感覚は全くわかりません。10年後に出るかもしれない。何しろマクロファージはこれを食べてしまったまま全身の臓器にいますので、これはこれから10年、20年、30年、見なければわからないと私は思っています。以上です。

○倉根座長 ありがとうございます。

 もうほぼ時間がなくなってきましたので、最後ですが、私のほうから、きょう伺ったものをサマライズしてやりたいと思います。

 まず、Sin Hang Lee先生からHPVワクチンにウイルス由来のDNA断片が含まれていて、それが突然死の症例からもウイルス由来のDNAも検出され、非常に大きな副反応の原因になっているのではないかというような御発表をいただきました。

 これに対してHarris先生から、次の3つぐらいだったと思います。まず、1つは、御発表に対してコントロールというものがないのではないかということの指摘がありました。そこについてコントロールがなくて結論に至るのはどういうものであろうかという疑問が提示されました。

 もう一つが、HPVL1DNA断片がアジュバントと結合して副反応を惹起するとして、そういう炎症反応に至るという仮説について、まだ十分にそこの部分に対する証明はなされていないというように反論がございました。幾つかの仮説が積み重なっている。

 もう一つ、断片があったとしても、その断片、DNAは非常に微量なものであるので、その微量なものによってDNAが全身に拡散して激しい炎症反応を起こすというのは考えづらいのではないかというような意見がございました。

 日本側の専門家であります吉倉先生からは、DNAフラグメントについては、恐らくHPVと酵母のDNAが1対100ぐらいであって、そのDNAを運んでいるマクロファージがあるとすれば、むしろそれは酵母のDNAを運んでいるというようなもののほうが多いだろうし、それによって、それが脳に入るというメカニズム、それによって副反応が起こるというのは非常に考えづらいのではないかというような御指摘がありました。

 2番目のFrancois-Jerome Authier先生からは、アルミニウムを含むアジュバントがMMF、マクロファージという現象を起こしておって、それがこのMMFが副反応と関係がある。さらに、慢性疲労のようなものも起こしているのではないか。あるいはアルミニウムが脳にも存在しているのではないかというようなコメントがございました。

 これに対して、Beytout先生から、これまでこれらの病態についてはフランスでも積み重ねられていて、まずはアルミニウムが含まれるワクチンは世界で80年以上広くされていて、広く安全性が確認されているし、Authier先生が解析した症例については、幾つかもう既に診断が決まっていたものもあるのではないかということでありました。

MMFという現象が種々の副反応、病態を引き起こすとしても、あるときには慢性疲労症候群であったり、ASIAであったり、あるいは種々の概念が非常に変わってきている。そこはどういうことなのか、問題ではないかというような主張が一貫していないのではないかと言うようなコメントがあったと思います。

 もう一つは、炎症部位であるMMFという病態が全身の症状を引き起こすということを述べているけれども、局所の炎症であるMMFがなぜ全身の症状を引き起こすのかというような根拠は述べられていないのではないかということで、非常に否定的な発言であったと思います。

 石井先生からは、今、アジュバントの作用機序というのはかなり解明が進んでいるということの障害があって、サイエンスに基づく解析というのをこれから進めていく必要があるだろうということから、中山先生からは、アルミニウムが局所の炎症というのをおこすのだけれども、全身の炎症というのはなかなか起こさない。つまり、MMFという病態があったとしたら、それが非常に局所な現象であって、それが全身の現象を起こすというのは考えづらいのではないかというような御発言だったと思います。

 堺春美先生からは副反応、特に治験等をもとにした副反応の可能性について発表がありました。また途中、佐々木先生からのコメントも入れておりました。特に失明であるとか、中枢神経症状、妊娠についてのコメントがございました。

 事務局からは、副反応報告として報告された症例というのは、ワクチンがもう原因であろうとなかろうと、全て報告をしてもらうというものが前提であるということの指摘がなされました。ですから、その報告数でもって見るというのは、そういうものとして考えなればならないということ。

 もう一つは、有害事象についても、高い確率で副反応を起こすということであるけれども、例えば有害事象についても研究上の異常であれば、極端な例として交通事故というようなことを挙げたかと思いますけれども、例えばそういうものも含めて全て拾い上げているという性質のものであるので、その有害事象という言葉をきちんと理解して解析しないといけないのではないかという御説明がありました。

 さらに、この年齢の女性はかなりのパーセントが入院する。ワクチンとは関係なく入院するというデータがありますので、それがたしか4%ぐらいだったと思いますけれども、年に4%ぐらいの方が入院する。ですから、そういう入院ということのベースも重篤な病気がワクチンなしに起こるということも考えながら解釈しなければいけないのだということでありました。

 堺先生がお示しになった、妊娠が途中で打ち切られているということについても、特に差はないのではないかというような意見がありましたし、他国での疫学的な調査においても副反応等でワクチンによる副反応等での差においては、差を示していないという、つまり、ノーマルと大きな差を示していないというような報告が示されたと思います。

 岡部先生から、やはり有害事象という言葉、それから副反応という言葉でどんなデータが上がってきているのか。有害情報として、どういうのはどういうものに基づいて上げているのかというもの、つまり、ワクチンとは関係なく上げているものもあるのだということをきちんと整理して皆さん理解しなければいけないのではないかということでありました。

 今回のヒアリングは、病態に対してのいろんなお考え、まだ仮説的なものもあるのかもしれませんが、そこに対し仮説というものもあるのかもしれませんが、そこが提示されました。それに対して、いわゆる国外、国内の専門家から疑問が呈され、それから、否定という部分もありました。非常に限られた時間ではありましたけれども、私としては有意義な議論ができたのではないかと考えております。

 それでは、時間ですので事務局にお返しいたします。

○難波江課長補佐 本日はどうもありがとうございました。

 これで本日の会議は終了させていただきたいと思います。

 傍聴の皆様へのお願いでございますが、この建物はエレベーターホールが狭く、エレベーターも限られておりますので、まずは有識者の先生方に御退室いただきますので、傍聴者の皆様におかれましては、そのまま席に座ってお待ちいただきますようお願いします。

 


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