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2013年12月25日 第202回労働政策審議会職業安定分科会労働力需給制度部会 議事録

職業安定局派遣・有期労働対策部需給調整事業課

○日時

平成25年12月25日(水)11:00~


○場所

厚生労働省 専用第14会議室(22階)


○出席者

(公益代表)鎌田委員、柴田委員、橋本委員、阿部専門委員、竹内(奥野)専門委員
(労働者代表)石黒委員、清水委員、新谷委員、春木オブザーバー 、宮本オブザバー
(使用者代表)秋山委員、小林委員、高橋委員、青木オブザーバー、大原オブザーバー

事務局

岡崎職業安定局長、宮川派遣・有期労働対策部長、鈴木企画課長、富田需給調整事業課長
松原派遣・請負労働企画官、鈴木主任中央需給調整事業指導官、亀井需給調整事業課長補佐、木本企画調整専門官

○議題

1 今後の労働者派遣制度の在り方について(公開)
2 一般労働者派遣事業の許可について(非公開)
3 有料職業紹介事業及び無料職業紹介事業の許可について(非公開)

○議事

○鎌田部会長 ただいまから、第202回労働力需給制度部会を開催いたします。欠席の委員はおりません。

 本日は、議題の「今後の労働者派遣制度の在り方について」を公開で行い、その後、許可の諮問の審査を行います。審査については、資産の状況等、個別の事業主に関する事項を扱うことから非公開とさせていただきますので、傍聴されている方々には退席いただくことになることを予め御承知いただきたいと思います。

 それでは、本日の議題の「今後の労働者派遣制度の在り方について」の議事に入りたいと思います。カメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。

 前回申し上げましたが、制度の見直し案を年内に取りまとめることを目指して、本日も公益委員が労使のそれぞれと議論をいたし調整を図ったところです。なお、意見の隔たりが大きく取りまとめには一層の調整が必要と考えております。

 ついては、委員の皆様から今後の進め方について御意見がございましたら発言をお願いします。新谷委員どうぞ。

○新谷委員 この派遣法、労働者派遣制度の在り方について、今回真摯に論議をしてまいりましたが、これまでの労使の主張にかなり大きな隔たりがある中で、前回、公益委員の皆さんに骨子案を取りまとめていただいたことに感謝申し上げております。

 前回お示しいただいた骨子案では、「原則として派遣は臨時的・一時的な働き方である」、「その利用についても臨時的・一時的なものとして期間制限を設けるべきである」という点を明示いただき、それまでの案とは異なり、いわゆる原則と例外とを入れ替えた形での案を御示しいただきました。その点は評価を申し上げたいと思います。しかし私どもとしては、やはりその枠組みの中でも、まだ懸念がいくつか残っているということを改めて申し上げておきたいと思っております。

 特に有期雇用派遣における期間制限の在り方、そのうち派遣先での期間制限の在り方については、過半数代表者も含めた過半数労働組合、過半数代表者等の意見聴取のみとされていますが、それによって派遣の継続受け入れのチェックを行うことについては、現行の過半数代表制における問題点を内包したままこのスキームを入れるということでは、やはり実効的なチェックが働かない懸念があるということを改めて申し上げておきたいと思います。

 また、期間制限の例外として位置付けられている無期雇用派遣についても、やはりこれまでの実態から申し上げても、無期雇用だからといって必ずしも雇用が安定しているとは言えないのではないか、特に派遣会社における無期雇用の意味については、これも審議会の中で何回か申し上げていることではありますが、通常の事業会社とは異なるのではないかと思っております。その点で、無期雇用派遣の雇用の安定を図り、違法な解雇をどうすれば回避できるかも更なる検討をお願いしたいと思っております。

 派遣労働者の処遇改善に向けては、私どもは均等待遇の原則を入れるべきと申し上げておりました。骨子案では均衡待遇を促進するという内容を示していただいておりますが、これについて私どもとしては十分ではないと考えているところです。

 以上の 3 点について、まだ私どもとしては納得に至るレベルではありませんので、引き続きこの部会の中で真摯な論議を継続していきたいと思っております。私どもとしてもこの労働政策審議会という三者構成の場は非常に重要だと思っておりますので、ここでの論議を尊重し、公労使三者の中でぎりぎりの接点を生み出したいと思っております。その努力を惜しむつもりはありませんので、引き続き論議を重ねさせていただければと思います。以上です。

○鎌田部会長 労側はほかにありますか。使用者側のほうから御発言をお願いします。高橋委員どうぞ。

○高橋委員 今後の進め方については、部会長の御判断にお任せしたいと存じます。是非、次回は、前回提出いただいた骨子案に肉付けした報告書の案を示していただければと存じます。以上です。

○鎌田部会長 ほかに使用者側の委員から、何か発言はありますか。ほかに御発言がないようであれば今、労側から引き続き調整を続けるとのことで次回速やかに報告書案を検討するために議論を進めるべきであると。概ね使用者側もそのような御発言だったと理解しております。

 では、事務局においては、ただいまの御意見を踏まえ引き続き調整を続けた上で、来年そうそうに報告書案を御審議いただけるよう一層の努力をお願いしたいと思います。

 それでは本日の労働者派遣制度の在り方についての議論は、以上といたします。本日の議事録の署名は、新谷委員、小林委員にお願いいたします。事務局から連絡事項ありますか。

○亀井補佐 それでは傍聴者の皆様に申し上げます。事務局の誘導に従っていただき専門委員、オブザーバーの退席後に御退席いただくようにお願いいたします。

 なお、次回の日程は、部会長とも相談しながら改めて御連絡させていただく形にしたいと思います。

 なお、岡崎局長、宮川部長、鈴木課長においては、こちらで退席させていただきます。連絡事項は以上です。

( 専門委員・オブザーバー・傍聴者退席、事務方入替え )

 


(了)

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