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人材育成事例007

トッパン・フォームズ株式会社
「ダイバーシティ&インクルージョン」と「ワークライフバランス」を推進し、強さと品格を兼ね備えた働き甲斐に満ちた環境をつくります
情報掲載年度 2014年度
情報掲載日 2015/2/20
都道府県 東京都
資本金 3億円以上
従業員数 300人以上
産業分類 製造業

トッパンフォームズは、ビジネスフォームやデータ・プリント・サービスなどの分野で培ってきた技術やノウハウをベースに、お客様の情報伝達を最適化する情報ソリューションカンパニー。印刷物と電子ドキュメントの融合や、RFID・ICなどの情報メディア、プリンテッド・エレクトロニクス技術を応用した製品開発など、「情報」を核としたさまざまな事業を展開しています。


(トッパン・フォームズ株式会社ウェブサイト)

当社は会社の経営信条を「三益一如」と定めています。


≪三益一如≫

三益とは、社会の要請やお客様の期待に応えて新たな価値を生み出し、経済の発展に寄与する「社会益」、公正な事業活動により適正な利潤を上げ、持続的な成長を実現する「会社益」、従業員一人ひとりが誇りと使命感を持って業務に臨み、その使命を全うするなかで自らの豊かな生活を築いていく「個人益」の3つを指します。これらを一体として実現することで、当社の価値は最大化していくと考えています。

三益一如の精神に基づき、「ダイバーシティ&インクルージョンとワークライフバランスを推進し、強さと品格を兼ね備えた働き甲斐に満ちた環境をつくる」をキャリア形成支援に関する理念、方針としています。


≪働き甲斐のある環境づくり≫

社会における存在感を高め、持続的な成長を実現するために当社はダイバーシティ・マネジメントの強化を重要な経営戦略と捉え、ワーク・ライフ・バランスに配慮した就業環境の整備と制度の構築、女性の積極登用、働く意欲と能力のある高齢者のキャリアチェンジと活用、外国人や障がい者の採用などに積極的に取り組んでいます。多様な人材を活用することで社内の活性化を図り、従業員一人ひとりが働きがいを感じながら最大限に能力を発揮できる環境づくりを推進しています。

(1)ダイバーシティ推進部の設置(2014年に総務本部内に新設)

・意欲と能力のある社員には定年(60歳)後も引き続き管理職を任命

・従業員の育児と仕事の両立を図りやすくするために、短時間勤務制度や在宅勤務制度など法定を超える育児支援制度を導入

・障がいを持つ方が働き続けることができる環境整備や仕事の構築

(2)キャリアリターン制度

転職、結婚や配偶者の転勤などの理由で一度退職した者が再度チャレンジできる制度。出産、育児、介護による退職だけではなく、自らキャリアアップのために退職し外の世界を見た後に再び戻りたいという思いも受け入れられる制度。


(3)自己申告制度

従業員が自ら希望する職種や勤務地などを申告することができる制度で、自らキャリア形成を進めていこうとする意欲ある従業員のモチベーションにつながっています。

・キャリアプランニング制:定期的に各人が所属長経由で人事部に今後の希望を申告することができます

・セルフアドバンス制:年間を通じて随時本人が所属長を通さずに直接人事部へ自身のキャリア形成についての希望を申告することができます

・ジョブチャレンジ制:新規事業立上げなどに伴う社内公募制


(4)積極的な女性管理職登用

意欲ある女性社員を選抜し管理職育成研修を受講のうえ、昇格試験合格者を管理職に登用する仕組みを構築


(5)OJTトレーナー制度

新入社員には1年間OJTトレーナーがつきます。必要な能力を一覧化し、自己評価・上司評価を行い、評価と面談によってキャリア形成の支援を行っている。また、業務知識の伝承に加え、プライベートな相談やコミュニケーションを通じてお互いの信頼関係を構築しています。


(6)資格取得援助

会社が認定した資格については、資格取得にかかる受験金額全額を援助します。また、受験に向けての勉強会も開催し合格を支援しています。


(7)技能認定

信頼される品質の保持と製造職の技能向上意欲の醸成、匠のノウハウや知識の伝承、技能レベルを維持改善することを目的として技能認定を実施しています。対象は機械稼動を担当するパートタイマーや派遣社員も含まれます。この技能認定審査を基に、奨励金や人事処遇、また教育計画策定にもつなげています。


(8)育児休業復帰者研修

子育てをしながら働く女性のために、働き甲斐のある環境づくりのための情報交換の場を提供しています。2014年度からは受講者の上司も含め、「多様性の受容」「仕事と生活の調和」をより一層推進しています。


(9)高齢者活用

定年60歳後の再雇用形態を複線型にし、意欲と能力のある社員は定年後も管理職を任命する道を設ける制度を2013年度に導入。ベテラン社員の豊かな経験と優れた能力を評価することでモチベーションアップに努めています。65歳以上についても活躍の場を確保することで、知識・技能の伝承に取り組んでいます。


(10)キャリア支援【教育】

・新入社員合宿研修
当社キャリア支援教育の原点は、創業当初から伝統の「新入社員合宿研修と指導員制度」です。特徴的なのは、入社3~10年目社員より選抜された「指導員」による合宿研修の運営で、新入社員の育成に加え、指導員として成長する場が作り上げられています。合宿研修では、職場にスムーズになじむよう生活全般を通じて指導します。指導員は責任をもって新入社員を指導し、合宿プロジェクトを完成させる経験を積むことで、後輩指導やプロジェクト進行などで必要となる心構えとスキルを身につけます。合宿後は、指導員が新入社員のメンター的役割を担い相談しやすい環境を作り、新入社員と指導員が共にキャリアを築く関係を培っています。

・各キャリア転換期における研修
入社1年目~3年目に対してキャリア形成の理解を深める教育を実施。1年目は入社時研修の他フォローアップ研修を3回実施。2年目・3年目には、キャリア意識向上のため、自己を振り返り、会社の方向性と重ね合わせるマインドの教育を行っています。また、35歳全社員を対象に「キャリアデザイン研修」を実施し、会社を背負う人材のキャリア形成を支援しています。

・階層別研修
昇格試験を通過者に対して、主任研修・管理職層研修・マネージャー研修を各ステップにおいて実施。役職によって求められる責任や能力の違いを認識することで、スムーズに業務に取り組めるよう支援しています。また、管理職3年目の者に対しては、自己・他者評価を行い、意識の改善を促し今後の行動計画につなげ、部長昇格者には、部門経営と事業計画を立案する研修を実施しています。

・専門研修
職種ごとの専門性強化のため、選抜研修や職能スキル選択研修を実施。営業職は、7形態の研修「プロジェクトマネジメント研修」、「顧客価値醸成研修」、「商談スキル向上研修」等を実施。また、工場見学会、商材勉強会、開発職種との意見交換会を通じて人間関係構築の場を提供し、各現場との連携を強化しています。全職種向けには、外部派遣型研修において自発的な学習意欲の醸成と、柔軟で幅広い能力開発の機会を提供しています。

・語学
グローバル人材の育成と意識醸成のため、異文化理解、コミュニケーションを学ぶ研修を実施し、オンラインや対面で英中会話などを習得できる環境を整えています。

・自己啓発セミナー・通信教育
キャリア形成や人生観を確立し経営理念である「個人の幸福」を実現するため、各業界経営者から文化人まで幅広いジャンルの講演を受講する機会を設け、知と感性を刺激する場を提供してます。通信教育は181講座を用意し、キャリアに応じて自由な学習形態を選択できる仕組みを整え、受講費用の援助を充実させています。

・ライフプランセミナー
「定年」に向けて、定年後の生活設計を早めに準備できるよう、48歳以上を対象に、配偶者も交えたセミナーを実施しています。生涯の収支・年金等の仕組みから、健康づくり・キャリアの活かし方・生きがいなどについて考え、人生設計を行う場としています。

(1)制度面

人事考課制度を運用しながら改定を重ねてきたものの、ワークスタイルの大きな変化に対応していくため、また、多様な人材の今後さらなる活性化を促進していくために、全面的な改定を視野に入れて検討しています。能力開発、人材育成の面から強化した制度を再構築することにより、一層社員のマネジメント力・課題解決力・人間力を向上させていきます。



(2)教育面

2014年度より、部下のキャリア形成を支援するため、管理職層の教育を強化しています。OJTトレーナー面談や自己申告制度での面談、また考課フィードバック時などの制度上での面談のほか、日常の対話を通じて部下を理解し、現場での学びとキャリア形成を促進できるよう「現場教育」の浸透を図っていきます。また、中期経営方針として「海外事業の拡大」を掲げていて、当社の得意先が多く進出するアジア圏において、海外ビジネスを推進するコア人材が求められています。業務能力としてそれぞれの分野で十分な専門スキルを身につけることと平行し、語学や海外情報収集、異文化について学ぶ意欲のある社員を増やしていく予定です。

【会長奨励】(2014.3現在)

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