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2013年5月10日(金)

医薬食品局審査管理課化学物質安全対策室

室長 長谷部 和久(2421)

衛生専門官 大久保 貴之(2423)

主査 佐々木 佳名子(2424)

(代表電話) 03(5253)1111

(直通) 03(3595)2298

報道関係者各位


有機顔料中に副生するポリ塩化ビフェニルの有無等に関する再分析調査結果をまとめました


 厚生労働省、経済産業省及び環境省は、有機顔料中に副生するポリ塩化ビフェニル(PCB)の有無に関する実態調査を行い、昨年その調査結果を公表いたしましたが、その後、分析方法により測定値が大きく異なることが明らかになったことから、実態調査で報告のあった事業者に対し、昨年11月に再分析を要請しました。
 今回、その再分析調査の結果をとりまとめましたので公表いたします。
なお、再分析調査により新たに50ppm超のPCBが含有していると判明した有機顔料は9品目でした。


1.経緯
 厚生労働省、経済産業省、及び環境省(以下3省)は、昨年2月に化成品工業協会(化成協)から一部の有機顔料中に非意図的に副生したPCBが微量含有するという報告を受け、PCBを副生する可能性のある有機顔料を製造又は輸入している事業者に対し、PCBの有無等について分析し、3省へ報告するよう要請しました。
 その結果については、昨年5月28日(第一次実態調査)及び8月30日(第二次実態調査)に取りまとめて公表しました。
 その後、事業者から、一部の有機顔料について異なる方法で再分析を行ったところ、従来と大きく異なる高い値が得られる場合があるとの報告があり、これを踏まえ、厚生労働省は、経済産業省及び環境省とともに、専門家からなる検討会において分析方法について検討を行い、昨年11月、第一次実態調査及び第二次実態調査で報告のあった事業者に対し、PCBの値が低く出てしまうような分析方法で測定していた場合には再分析を行うよう、要請しました。
 今回、その再分析調査の結果を取りまとめましたので、公表します。

2.調査結果について
 再分析の報告品目数は242品目でした。
 なお、今回新たに50ppm超のPCBを含有することが判明した有機顔料は9品目ありました。これらについては既に、製造、輸入及び出荷を停止するとともに、出荷先にある未使用のものを回収するよう指導しました。

【表1】有機顔料中のPCB含有量に係る再分析調査のまとめ

PCB濃度(ppm) 0.5以下 0.5超~1 1~5 5~10 10~15 15~20 20~25 25~50 50超 合計
再分析調査 141 22 41 11 4 5 4 5 9 242
第一次調査、第二次調査、再分析調査の合計 359 51 89 29 13 7 10 13 17 588

(注1)国際条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)において流通させるべきでないとされている50ppmを超える品目については、既に製造、輸入及び出荷を停止
    するとともに、出荷先にある未使用のものを回収するよう指導済み。
(注2)検出下限値は事業者によって異なるため、不検出の場合は検出下限値を該当する濃度区分に割り振って集計した。
    (例:検出下限値が5ppmで不検出の場合、5ppmと見なして集計。)
(注3)事業者が追加で測定した品目があるため、8月30日付け報道発表時の合計品目数と一致しない。

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