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平成26年12月12日

【照会先】

健康局疾病対策課移植医療対策推進室

室   長 阿萬 哲也 (2360)

室長補佐 田中 飛鳥 (2366)

健康局疾病対策課 

課長補佐 前田 彰久 (2353)

(代表電話) 03(5253)1111

(直通電話) 03(3595)2256

報道関係者各位


生体腎移植におけるドナーの感染症への対応

1 今般、「HAMに対する革新的な医薬品等の開発促進に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究委託費難治性疾患実用化研究事業、研究代表者:山野嘉久聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター准教授)を行う厚生労働科学研究班から、

・ ヒト T 細胞白血病ウイルス1型(以下「 HTLV-1 」という。)感染者をドナーとする生体腎移植により、移植前に HTLV-1 未感染の生体腎移植レシピエントが HTLV-1 に新規に感染し、腎移植後数年以内(早いものでは1年以内)に難治性疾患である HTLV-1 関連脊髄症( HAM )を通常の発症率に比べ高い割合で発症している

・ 更に、発症後数年(早いものでは1年以内)で急速に重篤な状態(歩行困難)に進行する傾向がある

との情報を入手しました。

 

2 厚生労働省としては、上記情報は、因果関係の有無等について確認されていない部分があるものの、重大な健康問題となる可能性が否定できないことを踏まえ、日本移植学会の協力を得た上で、別途厚生労働科学研究の研究班を新たに設置して更に詳細な調査を行うこととしています。

 

3 また、調査の結果因果関係の有無等について確認されるまでの間の対応として、日本移植学会に対して、 HTLV-1 の全例検査や陽性となった場合のレシピエントに対する十分なインフォームド・コンセントの実施等を会員施設に周知徹底していただくよう要請しました。

 

〔参考〕 日本移植学会から会員施設への伝達内容(ポイント)

1.今後の腎移植症例の全ドナー、レシピエントの HTLV-1 感染の検査

2. HTLV-1 陽性ドナーからの腎移植、 HTLV-1 陽性レシピエントの腎移植を行う場合には、 HTLV-1 関連脊髄症( HAM )が早期に発症し、重症化した症例があったことの告知と同意

3.現時点での腎移植後の陽性レシピエントに対する厳重な経過観察

(詳細は 別ウィンドウで開く http://www.asas.or.jp/jst/ を参照)

今回入手した情報については、因果関係等について未だ確認されていない部分があるため、報道に当たっては、生体腎移植のレシピエントの方々に過剰な不安を喚起することのないようご配慮方よろしくお願いいたします。

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