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平成26年3月28日 【照会先】 職業能力開発局 育成支援課キャリア形成支援室 室長 浅野 浩美 キャリアコンサルティング専門官 亀田 敦志(内線5908) 室長補佐 堂井 康宏(内線5372) (代表電話) 03(5253)1111 (直通電話) 03(3502)8931 |
報道関係者各位
平成25年度「キャリア・コンサルティング研究会報告書」の取りまとめ
~キャリア・コンサルタントの能力の実態・その向上のための方策と、ジョブ・カードを交付する者に対する指導に必要な能力・スキルなどを提示~
厚生労働省では、このほど、「平成25年度キャリア・コンサルティング研究会」(座長:小杉 礼子 独立行政法人労働政策研究・研修機構 特任フェロー)の報告書を取りまとめましたので、公表します。
キャリア・コンサルタントは、個人のキャリア形成を支援する専門人材で、官民の取組によって、その養成や活動領域の拡大が進められるとともに、その専門的知見をいかしたキャリア・コンサルティング※が推進されています。厚生労働省では、キャリア・コンサルティング調査・研究事業(委託事業※※)の一環として、学識経験者、実務経験者などをメンバーに「キャリア・コンサルティング研究会」を平成14年度から継続的に開催しています。この研究会では、キャリア・コンサルティングに関わる政策課題を踏まえつつ、現状の分析と評価、より良い制度への提言、今後の施策の方向性などについて、調査・検討を行ってきました。
平成25年度の報告書は、「 キャリア・コンサルタントが有するキャリア・コンサルティング能力の実態等に関する検討部会」(以下「実態等把握部会」)と、「ジョブ・カードを交付する者に対する指導に必要な能力・スキル等に関する検討部会」(以下「指導方法等検討部会」)の2分冊で構成されています。 (各部会の報告のポイントは次頁参照)
「実態等把握部会」 (座長: 北浦 正行 公益財団法人日本生産性本部 参事)
: キャリア・コンサルタントが現場で活かしている能力、求められている能力などの実態を把握して能力向上を図るための施策を検討
「指導方法等検討部会」 (座長: 下村 英雄 独立行政法人労働政策研究・研修機構 キャリア支援部門 主任研究員)
: ジョブ・カードを交付する者に対する指導に必要な能力・スキルなどを検討
産業競争力会議雇用・人材分科会や労働政策審議会、雇用政策研究会などの場において、キャリア・コンサルタントの養成やキャリア・コンサルティングの体制整備などが一層必要である旨議論がなされている中、今回の研究で把握したキャリア・コンサルタントの能力の実態、また、その向上のための方策などの検討は、キャリア・コンサルティングの活動現場におけるニーズとして極めて重要だといえます。厚生労働省ではこの報告書を受けて、今後のキャリア・コンサルティングに関する施策の企画・立案に活用していく方針です。
※「キャリア・コンサルティング」
個人が、その適性や職業経験などに応じて自ら職業生活設計を行い、これに即した職業選択や職業訓練などの職業能力開発を効果的に行うことができるよう、個別の希望に応じて実施される相談などの支援を言います。
※※ 平成25年度委託先:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 株式会社
【報告書のポイント】
1 キャリア・コンサルタントの能力の実態と能力の向上のための施策の検討(別添1)
(「実態等把握部会」における検討)
○ キャリア・コンサルタントに対するアンケート調査などにより、キャリア・コンサルティング
に必要な能力について、現場で活かしている能力、求められている能力を把握した。
○ 調査結果を踏まえて、キャリア・コンサルタントが習得していくべき能力について、
・個人的特性など(障害やニートなど)に関する知識や心理検査(職業適性検査)に
関するスキルなど、「求められている」と「活かしている」の差が大きい項目に留意すること
・活動が密で経験が長いキャリア・コンサルタントをモデルとすること
・活動領域や支援対象者(若年者、非正規雇用の労働者)を意識すること
を示した。
また、その習得・向上のための方策として、これらを踏まえたキャリア・コンサルティングに係る
研修、経験交流会の実施、情報提供、事例集の作成などを提言した。
【厚生労働省の今後の方針】
報告書を踏まえ、キャリア・コンサルタントを対象とした能力の向上などに関する施策に役立てていく。
2 ジョブ・カードを交付する者に対する指導に必要な能力・スキルなど(別添2)
(「指導方法等検討部会」における検討)
○ ジョブ・カードを交付する職業訓練指導員に対し、助言・指導を行う場合に必要な能力・
スキルなどについて把握するための調査を行った。
○ 調査の結果、
・ジョブ・カード交付に係る課題
・キャリア・コンサルティングのスキルに係る課題
・様々な情報提供に係る課題
について、助言・指導に必要な能力・スキルなどが把握された。
【厚生労働省の今後の方針】
報告書を踏まえ、ジョブ・カードを交付する者の資質向上を図る機会を提供するなどにより、
職業訓練機関などでの効果的なキャリア・コンサルティングの実施に役立てていく。
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