レポート / REPORT

2015.5.15報告書とりまとめへ向け議論。第6回「保健医療2035」策定懇談会

 第5回までの懇談会で各構成員からのプレゼンテーションが一巡したため、第6回懇談会では、報告書のとりまとめへ向けた議論を行いました。次回第7回懇談会においても、引き続きとりまとめへ向けた議論を進めてまいります。(政策統括官付 社会保障担当参事官室)

日時

平成27年5月15日(金) 9:00~12:00

場所

中央合同庁舎第5号館19階共用第9会議室

出席者

井上真智子、江副聡、大西健丞、岡本利久、小黒一正、小野崎耕平、榊原毅、渋谷健司、武内和久、徳田安春、堀真奈美、宮田裕章、山崎繭加(五十音順、敬称略)

議事

(総論)
○座長および事務局長、事務局にて整理したディスカッションペーパーを元に、報告書のとりまとめへ向けた論点整理・内容の深掘りの議論を行った。
○次回、第6回懇談会においては、今回の議論を元に議論を行う予定。

(ディスカッション内容)
○現在の保健医療における課題だけではなく、これまで日本が作り上げてきた保健医療システムの良い面もポジティブに出すべきではないか。
○団塊世代の医療に対する需要がピークを迎える5年後や10年後の最適解が、20年後には最悪な解にもなり得るため、今20年後のビジョンを描くことが必要なのではないか。
○保健医療システムのパラダイム変換をすべきではないか。
○現在の課題の一つとして「個人化(過剰な利己主義化)」があげられるのではないか。
○個人主義化と貧困の拡大が保健医療システムの維持を難しくしているため、だからこそ連帯して支え合うことが必要ではないか。
○2035年に目指すべき目標については、目標を見て何かが変革するように感じられるようなものでなければならない。例えば「cure からcareへ」などの概念の変化を入れるべきではないか。
○公正・公平(フェアネス)とは、価値に見合うだけの見返りがあるか、また、所得や環境の格差に対して公平であるか、ということであり、共産主義的な公正・公平(フェアネス)とは異なる。
○UHCの核となる概念は、「国民全員がカバーされていること」、「必要かつ適切なサービスが受けられること」、「大きな負担を強いられないこと」であり、これらの3つを守り抜くことが大切。
○未来まで見通した「公平・公正」がパラダイムシフトしている。
○日本と世界の共生が、日本の経済成長にもつながるのではないか。

以上

COMMENT

第6回懇談会では、これまでの議論をふまえ、座長中心に整理した論点整理の資料を元にディスカッションを行いました。報告書の全体像や、基本理念、ビジョンなどについて議論し、特に基本理念については時間を割いて丁寧に議論しました。第7回懇談会においても、引き続き報告書のとりまとめへ向け、議論を進めてまいります。

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