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「新たな認知症施策のための3つの基本的な考え方」の発表あり、活発な議論あり、参加者同士の交流ありの「認知症サミット日本後継イベント」は、盛大な拍手をもって閉会しました。

写真(2014年11月6日)

2014年11月6日
六本木アカデミーヒルズ(東京都港区)
認知症サミット日本後継イベント閉会式で、「認知症施策を総合的に推進するための新たな戦略」について話す塩崎厚生労働大臣。

 「新たなケアと予防のモデル」をテーマに掲げた認知症サミット日本後継イベントが、3日間にわたって行われました。これは、昨年12月にロンドンで開催された「G8認知症サミット」 を受けたもので、認知症サミットと銘打って、厚生労働省が主催するイベントは、これが日本初です。会場には、G7、EU、WHOなどの関係者をはじめ、大学や医療研究機関の専門家など、世界10カ国以上から約300人を越える方々が集まりました。
 二日目に行われた本会議には、安倍内閣総理大臣、塩崎大臣が開会式に出席しました。開会宣言のなかで、「早いスピードで高齢化が進んでいる日本には、認知症施策の推進が必要」と話した塩崎大臣。宣言に続いて挨拶に立った安倍総理は、「本日ここで、日本の認知症施策を加速するための新たな戦略を策定するよう厚生労働大臣に指示をしました。新たな戦略は、政府一丸となって生活全体を支えるよう、取り組んでいく」と話し、今後の認知症施策に意欲を表していました。また、「日本では、認知症の病態解明を進め、予防や治療の研究開発につなげるため、住民を対象とする追跡研究を全国に展開する予定です。これをもとに各国の取り組みとも連携のうえ、さらに高い次元の成果を目指します」と認知症施策への具体的な取り組みについても触れていました。
 本会議では、「認知症予防とケアへの科学的アプローチ」、「将来に向けた課題」などテーマごとに発表や議論が行われ、また会場からも質問が寄せられるなど多角度的な意見が集まりました。議論後には、来場者・登壇者同士が自分たちの活動について紹介し合うなど、交流する姿も多く見られました。
 その後、三浦老健局長から「認知症の人が、よりよく生きていける社会の実現が重要であること」、「医療・介護従事者の人たちに対する教育は欠かせないこと」、「認知症は予防が可能であること」、「認知症をもっている本人の視点を尊重すること」、「研究の成果、データの共有など国際的に促進し、共同研究を進めていくこと」などの総括が伝えられ、「次回の後継イベントで、さらなる議論を重ねていくことが重要」という言葉をもって本会議が締めくくられました。
 閉会式で塩崎大臣は、「(開会式での)総理指示や本イベントでの議論を踏まえ、現行5か年計画に代わる、認知症施策を総合的に推進するための新たな戦略の策定に取り組んでいきます」と宣言、(1)2025年を目標に認知症地域包括ケアシステムを実現していくこと、(2)認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて、省庁横断的に認知症に関わる施策全般の総合的な戦略としていくこと、(3)認知症の方、ご本人やそのご家族の視点に立って施策を推進していくこと、の3つを基本的な考え方として、新たな戦略を策定していく決意を伝えました。
 次回の後継イベントは、来年2月に「アルツハイマー病研究」をテーマにアメリカ政府主催で行われる予定です。厚生労働省では、今後も認知症施策、対策について積極的に取り組んでいきます。
(老健局高齢者支援課 認知症・虐待防止対策室、総務課)

◇当日のイベントの模様は、こちらでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMG33RKISnWgN73lyWe8yRQ0VbQbbIw22

写真(2014年11月5日)
開会式で挨拶をする安倍総理。

写真(2014年11月5日)
本会議場の様子。

写真(2014年11月5日)
OECDによる基調講演。

写真(2014年11月5日)
三浦老健局長による総括。

写真(2014年11月5日)
今回の認知症サミット日本後継イベントでは、専門分科会や本会議場以外にも『認知症への取り組み・活動・研究などの資料・成果物・ポスターなどを展示・紹介するコーナー』や『「介護・医療分野での支援向けパートナーロボット」「セラピー効果のあるロボット」など、さまざまなロボットを展示するコーナー』を設けており、説明を熱心に聞く来場者でにぎわいました。

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