私の場合、僕の場合

突然パニックが襲ってきて
ANGELAさん(17)の場合

怖い、私、このまま死んじゃうの?!

1年前、高1のときに、教室で突然、何の前触れもなく、心臓がバクバクしてきて息が詰まったんです。体がぐらぐらになって、自分が抜け出してしまう。このまま死んでしまう……っていう恐怖に襲われました。

そのときは保健室に運ばれて、しばらく横になっていたら落ち着いたんですけど、1カ月後くらいに、今度は外の人ごみで、また心臓がバクバクしてきちゃったんです……。その場で倒れてしまったので、すぐに救急車で病院に運ばれました。

「心臓病かもしれない」と思って、最初は内科の先生に診てもらったんですけど、検査では異常がなかったんです。それで、内科の先生に近くのメンタルクリニックを教えてもらって、通院するようになりました。そこで初めて「パニック発作」っていう言葉を知ったんです。


こころと体はつながっている

初めは「体がおかしいのに何でメンタルクリニックに行くんだろう? 」って思いました。でも先生の話を何回か聞いているうちに、体とこころって本当につながってるんだって理解できるようになりました。
こころが不安定だと、体の調子が悪くなったりすることがわかったから。

私って、もともと怖がりで、犬とかも苦手なんです。小型犬でも急に寄って来られるとビクッとしちゃう。

去年は転校してきたばかりで、毎日なんとなく不安だったし疲れてたから、そのせいでパニックになったのかもしれないって、先生に言われました。


私には「助けてくれる人」がいる

薬を飲むようになってからは、発作が出なくなりました。「また起きたら……」と思っただけでドキドキしてきて、一人で外に出るのが怖くて仕方なかったんですけど、少しずつリラックスできるようになって、行動範囲が広がってきたところです。

一人で電車に乗ると少しドキドキするので、同じクラスの女の子と一緒に登下校してます。「発作が起きても大丈夫」って言ってくれて、安心です。

みんなの前で倒れたときは、どうしようと思ったけど、助けてくれる人が周りにいることがわかったから、よかったのかもしれないですね。


※これらのエピソードは取材をもとに再構成したものです。特定の個人を示すものではありません。

 

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