厚生労働省

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技能検定合格者の資格の活用について

技能検定に合格すれば、合格した検定職種、等級等に応じたメリット等があります。

<<御注意>>
 以下に示すものは、主として都道府県知事が実施する職種に関するものです。
 指定試験機関が実施する職種に関しては、各指定試験機関にお問合せください。

1 技能士章の交付

 技能検定の合格者に対しては、厚生労働大臣から技能士章が交付されます。
技能士章

2 技能士に付与される資格等

 技能検定の合格者には、職種に応じて以下のような資格等があります。

○ 職業能力開発促進法に関係するもの
特典等 対象職種 対象等級
職業訓練指導員試験の受験資格 免許職種と検定職種の対応は規則別表第11の2を参照 全等級
職業訓練指導員試験の実技試験の全部の受験免除 1級
単一等級
2級
職業訓練指導員試験の学科試験のうち関連学科の受験免除 1級
単一等級
職業訓練指導員試験の学科試験のうち関連学科の受験免除 1級
単一等級
○ 労働安全衛生法に関係するもの
特典等 対象職種 対象等級
職長関係 労働安全衛生法第60条の規定に基づく職長等に対する安全又は衛生のための教育事項の全部を省略 全職種 特級
労働安全コンサルタント関係 労働安全コンサルタント試験の受験資格 金属溶解、鋳造、鍛造、金属熱処理、粉末冶金、機械加工、放電加工、金型製作、金属プレス加工、鉄工、建築板金、工場板金、アルミニウム陽極酸化処理、溶射、金属ばね製造、織機調整、仕上げ、金属研磨仕上げ、切削工具研削、製材のこ目立て、機械検査、ダイカスト、機械保全、電子回路接続、電子機器組立て、電気機器組立て、半導体製品製造、プリント配線板製造、産業車両整備、複写機組立て、内燃機関組立て、空気圧装置組立て、油圧装置調整、建設機械整備、農業機械整備、木工機械整備、機械木工、プラスチック成形、強化プラスチック成形(積層成形法に限る。)、建築大工、とび、左官、ブロック建築、コンクリート積みブロック施工、配管、型枠施工、鉄筋施工、コンクリート圧送施工、ウエルポイント施工、化学分析、金属材料試験、産業洗浄 1級
単一等級
特定自主検査の検査者関係 動力プレスの事業内検査者の資格 金属プレス加工  
動力プレスの検査業者所属検査者研修の受講資格 金属プレス加工  
車両系建設機械の特定自主検査を行う事業内検査者及び検査業者所属検査者の資格(ただしコンクリート打設用車及び高所作業車(作業床の高さ2m以上)については厚生労働省労働基準局長が定める研修を修了した場合に限る。) 建設機械整備 1級
2級
不整地運搬車の特定自主検査を行う事業内検査者及び検査業者所属検査者の資格 建設機械整備 1級
2級
フォークリフトの特定自主検査を行う事業内検査者及び検査業者所属検査者の研修の一部受講の免除の資格 建設機械整備 1級
2級
技能講習関係 プレス機械作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業に係る機械、その安全装置等の種類、構造及び機能に関する知識」、「作業に係る機械、その安全装置等の保守点検に関する知識」及び「作業の方法に関する知識」に係る講師の資格及び受講の免除 金属プレス加工、鉄工(製缶作業)、建築板金、工場板金 講師の資格は1級のみ受講の免除は1級及び2級
木材加工用機械作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業に係る機械、その安全装置等の種類、構造および機能に関す知識」、「作業に係る機械、その安全装置等の保守点検に関する知識」及び「作業の方法に関する知識」に係る講師の資格及び受講の免除 木工機械整備、木型製作、機械木工、建築大工 講師の資格は1級のみ受講の免除は1級及び2級
木造建築物の組立て等作業主任者技能講習の講習科目のうち、「木造建築物の構造部材の組立て、屋根下地の取付け等に関する知識」及び「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 建築大工、とび 1級
2級
土止め支保工作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業の方法に関する知識」及び「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 とび 1級
2級
型わく支保工の組立て等作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業の方法に関する知識」及び「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 ブロック建築、とび 1級
2級
足場の組立て等作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業の方法に関する知識」及び「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 とび 1級
2級
建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業の方法に関する知識」、「工事用設備、機械、器具等に関する知識」及び「作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 とび 1級
2級
コンクリート造の工作物の解体等作業主任者技能講習の講習科目のうち、「作業の方法に関する知識」及び「工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識」に係る受講の免除 とび 1級
2級
免許等関係 制限荷重が1トン以上の揚貨装置又はつり上げ荷重が1トン以上のクレーン、移動式クレーン若しくはデリックの玉掛けの就業資格 とび 1級
2級
ガス溶接作業主任者免許試験の受験資格及び試験科目のうち、「アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識」及び「アセチレンその他の可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識」に係る受験の免除 鉄工、建築板金、工場板金、配管 受験資格は1級及び2級受験の免除は1級のみ※技能検定合格後1年以上のガス溶接等に関する実務経験を有する者に限る。
○ 作業環境測定法に関係するもの

特典等

対象職種

対象等級

作業環境測定士試験の受験資格

製鋼、鋳鉄溶解、非鉄金属溶解、鋳造、鍛造、金属熱処理、機械加工、金属プレス加工、鉄工、板金、電気めっき、アルミニウム陽極酸化処理、仕上げ、工具研削、機械検査、けがき、ダイカスト、電子機器組立て、電気機器組立て、車両ぎ装、光学ガラス研磨、光学機器組立て、内燃機関組立て、縫製機械整備、建設機械整備、農業機械整備、冷凍空気調和機器施工、織機調整、染色、メリヤス製造、木工機械整備、合板製造、更生タイヤ製造、プラスチック成形、ガラス製品製造、配管、型枠施工、鉄筋組立、化学分析、金属材料試験、塗装、義肢・装具製作、金属溶解、粉末冶金、放電加工、金型製作、建築板金、工場板金、工業彫刻、溶射、金属ばね製造、金属研磨仕上げ、切削工具研削、機械保全、電子回路接続、半導体製品製造、プリント配線板製造、鉄道車両製造・整備、光学機器製造、複写機組立て、空気圧装置組立て、油圧装置調整、ニット製品製造、木工機械整備、機械木工、強化プラスチック成形、ほうろう加工、ファインセラミックス製品製造、浴槽設備施工、厨房設備施工、鉄筋施工、防水施工、樹脂接着剤注入施工、内装仕上げ施工、ウェルポイント施工、産業洗浄

1級

2級

単一等級

※技能検定合格後1年以上労働衛生に関する実務経験を有する者に限る。

作業環境測定士試験の試験科目のうち「作業環境について行う分析に関する概論」についての受験の免除

化学分析

1級

2級

○ 建設業法に関係するもの
特典等 対象職種 対象等級
1級造園施工管理技術検定の受験資格 造園

1級

※平成16年度以降の合格者については通算10年以上の実務経験を有する者に限る。
2級造園施工管理技術検定の受験資格 造園

1級
2級

※平成16年度以降の2級合格者については通算4年以上の実務経験を有する者に限る。
1級管工事施工管理技術検定の受験資格 配管、空気調和設備配管、給排水衛生設備配管、配管工

1級

※平成16年度以降の合格者については通算10年以上の実務経験を有する者に限る。
2級管工事施工管理技術検定の受験資格 配管(建築配管作業)、空気調和設備配管、給排水衛生設備配管、配管工

1級
2級

※平成16年度以降の2級合格者については通算4年以上の実務経験を有する者に限る。
2級建築施工管理技術検定(躯体種別)の受験資格 鉄工(構造物鉄工作業)、とび、ブロック建築、エーエルシーパネル施工、型枠施工、鉄筋施工(鉄筋組立て作業)、コンクリート圧送施工、鉄筋組立て

1級
2級
単一等級

※平成16年度以降の2級合格者については通算4年以上の実務経験を有する者に限る。
2級建築施工管理技術検定(仕上げ種別)の受験資格 建築板金(内外装板金作業)、石材施工(石張り作業)、石工(石張り作業)、建築大工、左官、れんが積み、タイル張り、畳製作、防水施工、内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業)、床仕上げ施工、天井仕上げ施工、スレート施工、熱絶縁施工、カーテンウオール施工、サッシ施工、ガラス施工、表装(壁装作業)、塗装(建築塗装作業)

1級
2級
単一等級

※平成16年度以降の2級合格者については通算4年以上の実務経験を有する者に限る。

・専任の者の資格

・主任技術者の資格
対応職種は下表

1級、2級及び単一等級

※2級は技能検定合格後1年(平成16年度以降の合格者については3年)以上の実務経験を有する者に限る。
※「専任の者」について
建設業法に基づき、建設業者が一般建設業又は特定建設業の許可を受ける際に営業所ごとに一定の資格がある「専任の者」を置くこととされております。
「専任の者」として、建設業に係る1級、2級及び単一等級の技能検定合格者(指定建設業以外の特定建設業にあっては、発注者から直接請け負った4,500 万円以上の工事に関し2年以上の指導監督的実務経験を有する者)は、所定の実務経験によりその有資格者として認められています。
※「主任技術者」について
 工事現場における建設工事の施工の技術士の管理をつかさどるものは、選任の者であり、かつ当該主任技術者(一般建設業の場合)又は監理技術者(特定建設業の場合)として認められています。
 建設業法における専任の者に該当する技能検定職種
建設業法技能検定職種  ※【 】は旧検定職種
大工工事業建築大工
左官工事業左官
とび・土木工事業とび、【とび工】、型枠施工、コンクリート圧送施工、ウェルポイント施工
石工事業ブロック建築、【ブロック建築工】、石材施工、【石積み】、【石工】、コンクリート積みブロック施工
屋根工事業建築板金、【板金(建築板金作業)】、【板金工(建築板金作業)】、かわらぶき、スレート施工
管工事業冷凍空気調和機器施工、配管(建築配管作業)、【配管(冷暖房設備配管作業、給排水衛生設備配管作業)】、【空気調和設備配管】、【給排水衛生設備配管】、【配管工】
タイル・れんが・ブロック工事業タイル張り、【タイル張り工】、築炉、【築炉工】、ブロック建築、【ブロック建築工】、れんが積み、コンクリート積みブロック施工
鋼構造物工事業鉄工(製缶作業、構造物鉄工作業)、【製缶】
鉄筋工事業鉄筋施工、【鉄筋組立て】
※鉄筋施工職種については鉄筋組立て作業と鉄筋施工図作成作業の2作業に合格する必要があります。
板金工事業工場板金、建築板金、【板金】、【打出し板金】、【板金工】
ガラス工事業ガラス施工
塗装工事業塗装、【木工塗装】、【木工塗装工】、【建築塗装】、【建築塗装工】、【金属塗装】、【金属塗装工】、【噴霧塗装】、路面標示施工
防水工事業防水施工
内装仕上げ工事業畳製作、【畳工】、内装仕上げ施工、【カーテン施工】、【天井仕上げ施工】、【床仕上げ施工】、表装、【表具】、【表具工】
熱絶縁工事業熱絶縁施工
造園工事業造園
さく井工事業さく井
建具工事業建具製作、【建具工】、【木工(建具製作作業)】、カーテンウォール施工、サッシ施工
○その他
法令等名称 特典等 対象職種等 対象等級
建設リサイクル法 技術管理者の資格 とび
とび工
1級
2級
※2級は技能検定合格後解体工事に関し、1年以上の実務経験を有する者に限る。
浄化槽法関係 浄化槽設備士試験の受験資格 配管(建築配管作業 1級
2級
※平成16年度以降の2級合格者については通算4年以上の実務経験を有する者に限る。
製菓衛生師法 製菓衛生師試験の試験科目のうち「製菓理論」及び「実技」に係る受験の免除 菓子製造 1級
2級
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 液化石油ガス整備士講習の講師の条件(一部の科目を講習することができる) 配管(建築配管) 1級
2級
液化石油ガス整備士講習の講習科目のうち一部の受講の免除 配管(建築配管) 1級
2級
消防法 甲種消防設備士試験の受験資格 配管(建築配管) 1級
2級
鋼製地下タンクの内面保護に係る内面ライニングの施工の際にライニングの成形及び確認を行う有資格者 強化プラスチック成形(手積み積層成形作業) 1級
2級
特定ガス消費機器の設備工事の監督に関する法律 認定講習修了時に、ガス消費機器設置工事監督者の資格 浴槽設備施工 平成19年度に職種を廃止しているため既合格者に限る。
屋外広告物法 屋外広告業について、営業所毎に置かなければならない「屋外講習会修了者等」の資格 広告美術仕上げ 1級
2級
3級
屋外広告物講習の講習科目のうち、「屋外広告物の表示の方法」に係る受講の免除 帆布製品製造 1級
2級
義肢装具士法 義肢装具士試験の受験資格 義肢・装具製作

1級 ※文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した義肢装具士養成所において、1年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者に限る。

調理師法 調理師養成施設が調理師養成施設指導要領に基づき行う教育における「食文化概論」、「調理理論」及び「調理実習」の教科課目の教員資格 調理 単一等級
建築物における衛生的環境の確保に関する法律 建築物清掃業の営業の登録基準の一つである厚生労働大臣が定める清掃作業監督者の受講資格 ビルクリーニング 1級

3 一級技能士現場常駐制度

 各府省庁が行う官庁営繕工事(原則全ての工事に適用)に使用する「公共建築工事標準仕様書」において、特記仕様で指定する工事作業(工事ごとに適用する職種を定めるもの)については当該作業現場にその作業係る1級又は単一等級技能士1名以上を常駐させ、自ら作業をするとともに、他の技能者に対して施工品質の向 上を図るための作業指導を行うこととされている制度です。
 また、多くの地方公共団体においても同様の制度が設けられている場合がありますので、事業等を所管する官公署等にお尋ねになってみてください。


4 技能グランプリの参加資格

 1級技能検定又は単一等級技能検定に合格した者には、技能グランプリの参加資格が付与されます。

 技能グランプリとは、技能士が日頃から研鑽を積んだ技能を競うことにより、その技能の一層の向上と社会的地位の向上を図るとともに、技能尊重気運の醸成に資することを目的として、各都道府県から選抜された特に優れた技能を有する一級技能士等が競う技能競技大会です。


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