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(参考)職業能力開発の流れ 

 職業能力開発の在り方を検討するに当たっては、企業の職業能力開発が本来どのよう
に行われているのかを整理しておくのが有益である。以下、参考として示すこととする。



 1 「企業が求める能力」の決定 

   企業は、既存の経営資源、現在の技術等の状況を見つつ、ITの進歩や国際化の
  進展等の市場の変化に対応して、どのような事業や製品の分野を拡大・縮小するか
  の方向を定める経営戦略を立てる。そして、この経営戦略が定まると、それに合わ
  せて人材ニーズが生まれ、それを満たすための人材戦略を立てる必要が生じ、そこ
  から、「企業が求める(職業)能力」が発生する。 



 2 「個人が持っている能力」 

   1で述べたように、企業の人材育成戦略から「企業が求める能力」が決まってく
  るのに対し、それぞれの「個人が持っている能力」は、本人自身の資質のほか、こ
  れまでのキャリア等によって決まってくる。 



 3 能力を「知る」、「知らせる」仕組み 

   「企業が求める能力」を個人が「知る」仕組み(企業が個人に「知らせる」仕組
  み)と、「個人が持っている能力」を企業が「知る」仕組みとは、能力の評価とい
  う点からも能力開発の目標という点からも非常に重要である。 



 4 能力の評価 

   1で述べた「企業が求める能力」と2で述べた「個人が持っている能力」との関
  係で、能力の評価が行われる。また、労働者の場合には、職業でどういう能力を身
  につけたか及びどういう能力が不足しているかを自ら把握することが重要である。



 5 教育訓練・自己啓発の計画 

   職業能力が評価されると、その結果と、キャリアについての本人の希望・考えと
  を総合的に考慮した上で、個人の今後のキャリアを計画するとともに、そのキャリ
  アを実現するための教育訓練・自己啓発の計画を立てることが必要となる。 



 6 教育訓練・自己啓発の実施 

   5で立てられた計画に基づき、実際に、教育訓練・自己啓発が実施される。 


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