用語について (1) この調査では、労働組合を「単位組織組合」、「単一組織組合」及び「連合 団体」の3種類に区分している。 「単位組織組合」とは、組織が労働者の個人加入の形式をとり、支部等の 下部組織を全くもたない労働組合をいう。例えば、1企業1事業所の労働者 だけで組織されている労働組合がそれである。 「単一組織組合」とは、組織が労働者の個人加入の形式をとり、その内部 に支部等の下部組織 をもつ労働組合をいう。また、単一組織組合の各組織 段階のうち、最上部組織を本部、独自の活動を行いうる最下部組織(例えば 支部)を単位扱組合という。 「連合団体」とは、組織が労働者の個人加入の形式をとらず、単位組織組合、 単一組織組合を1単位とした団体加盟の形式をとる労働組合をいう。 (2) 調査結果は「単位労働組合に関する統計表」と「単一労働組合に関する統計 表」の2種類作成している。 「単位労働組合に関する統計表」は、単位組織組合及び単一組織組合の最下部 組織である単位扱組合とをそれぞれ1組合として集計した結果表であり、産業、 企業規模、適用法規別等にみる場合にはこれを使用する。また、「単一労働 組合に関する統計表」は、単位組織組合及び単一組織組合の本部をそれぞれ 1組合として集計した結果表であり、全体の労働組合員数をみる場合にはこの 統計表による。 単一労働組合の労働組合員数は、独自の活動組織をもたない労働組合員(非 独立組合員)を含んで集計するため、通常、単位労働組合より多くなる (下図参照)。
( )は労働組合員数 ・単位労働組合に関する統計表(産業、企業規模、適用法規別等にみる場合に使用) 労働組合数 =5組合(X,a,b,c,d) 労働組合員数=(x)+(a)+(b)+(c)+(d) ・単一労働組合に関する統計表(全体の労働組合員数をみる場合に使用) 労働組合数 =2組合(X,A) 労働組合員数=(x)+(a)+(b)+(c)+(d)+(非独立組合員数) (3) 「推定組織率」とは、本調査で得られた労働組合員数を、総務庁統計局の 「労働力調査」の雇用者数で除して得られた数値をいう。