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〔個人調査〕

                       
 労使コミュニケーション全般
(1)  労使コミュニケーションの良好度
 事業所での労使コミュニケーションがどの程度良好かをみると、「非常に良い」が8.4%、「やや良い」が33.8%でこれらを合わせた『良好』は42.2%、「どちらともいえない」が44.8%、「非常に悪い」が3.2%、「やや悪い」が9.8%でこれらを合わせた『悪い』は13.0%となっている。
 『良好』(「非常に良い」と「やや良い」)から『悪い』(「やや悪い」と「非常に悪い」)の割合を差引いた良好度は、男女別では、女より男が高く、就業形態別では、一般労働者よりパート労働者が高くなっている。
  職位別では、「部長以上クラス」、「役職なし」は良好度が低く、「課長クラス」、「係長クラス」では高くなっている(第23表)。


(%、ポイント)
性・就業形態・
職位・職種・
勤続年数
良好どちらとも
いえない
悪い良好度
非常に良いやや良いやや悪い非常に悪い
[100.0] 100.0 8.4 33.8 44.8 9.8 3.2  
    42.2   13.0 29.2
         
[ 66.6] 100.0 10.3 37.1 40.1 9.7 2.8 34.9
[ 33.4] 100.0 4.7 27.0 54.3 10.1 3.9 17.7
        
一般労働者 [ 92.4] 100.0 8.6 33.5 44.5 10.3 3.1 28.7
パート労働者 [ 6.7] 100.0 6.8 38.6 46.9 3.4 4.3 37.7
         
部長以上クラス [ 2.7] 100.0 6.8 34.4 47.8 11.0 - 30.2
課長クラス [ 8.4] 100.0 13.1 44.7 33.4 7.0 1.8 49.0
係長クラス [ 20.2] 100.0 9.8 43.1 36.4 7.9 2.7 42.3
役職なし [ 68.7] 100.0 7.5 29.7 48.6 10.6 3.6 23.0
         
事務職 [ 35.5] 100.0 8.4 30.6 49.2 9.3 2.5 27.2
技術・研究職 [ 15.2] 100.0 6.7 38.0 39.1 14.1 2.1 28.5
生産・技能職 [ 22.0] 100.0 8.5 38.2 41.5 9.1 2.8 34.8
販売・サービス職 [ 18.1] 100.0 11.1 32.1 42.9 8.7 5.2 29.3
その他 [ 9.2] 100.0 6.4 31.8 49.2 8.3 4.4 25.5
         
1年未満 [ 3.1] 100.0 12.6 37.1 40.2 8.9 1.2 39.6
1〜5年未満 [ 20.3] 100.0 9.3 29.1 48.8 7.9 4.9 25.6
5〜10年未満 [ 25.3] 100.0 6.0 29.0 51.0 11.1 3.0 20.9
10〜20年未満 [ 28.5] 100.0 7.8 34.6 43.3 10.7 3.5 28.2
20年以上 [ 22.8] 100.0 10.7 41.7 36.9 9.0 1.7 41.7

 
(注) 1 〔 〕内の数値は、性、就業形態、職位、職種、勤続年数別労働者の構成割合である。
2 良好度=良好(非常に良い+やや良い)−悪い(やや悪い+非常に悪い)
 
 

(2) 労使コミュニケーションとして特に重視するもの
 満足のいく労使コミュニケーションとして、特にどういう面での意志疎通を重視するかをみると、「職場の人間関係」が49.1%、「賃金制度・水準・手当」が42.3%、「労働時間・休日・休暇」が41.3%、「作業環境改善」が30.6%等となっている。
 男女別では、「経営情報・計画・組織変更」、「人事(人員配置・出向・昇進昇格・定年制)」の割合は、女に比べ男の方が高く、「職場の人間関係」、「労働時間・休日・休暇」は、男に比べ女の方が高くなっている。
 就業形態別では、一般労働者の割合がパート労働者の割合を大きく上回るのは、「人事(人員配置・出向・昇進昇格・定年制)」、「経営情報・計画・組織変更」であり、逆にパート労働者の割合が高いのは、「職場の人間関係」となっている。
 なお、「職場の人間関係」はパート労働者の場合3分の2程度が重視している。
 職位別では、まず、「部長以上クラス」は他の職位が最も重視している「職場の人間関係」が2位に落ち、「経営情報・計画・組織変更」がトップになっている。2位は「職場の人間関係」であるが、3位は他の職位ではトップ3に入っていない「日常業務方法改善」となる。課長クラスでは「職場の人間関係」がトップで、2位、3位の「作業環境改善」、「人事(人員配置・出向・昇進昇格・定年制)」とに差が大きい。係長クラス、役職なしでは「職場の人間関係」に次いで「賃金制度・水準・手当」、「労働時間・休日・休暇」を重視している(第24表)。

 

M.A.(主なもの3つまで)(%)
 
性・
就業形態・
職位
職場の
人間関
賃金制
度・水
準・手
労働時
間・休
日・休
作業環
境改善
日常業
務方法
改善
人事
(人員
配置・出
向・昇進
昇格・定
年制)
経営情
報・計
画・組
織変更
教育訓
練・福
利厚生
文化・
体育・

ジャー
活動
新商
品・
サービ
ス開発
その他 不明
100.049.142.341.330.629.224.719.015.910.94.44.01.1
                 
100.046.041.438.331.329.527.324.015.810.55.73.81.3
100.055.344.047.229.128.519.49.116.111.82.04.50.8
                
一般労働者 100.047.842.540.930.029.826.020.115.810.64.64.01.2
パート労働者 100.066.540.148.437.921.68.56.215.615.72.12.6-
                   
部長以上クラス 100.046.437.219.710.141.630.547.817.79.67.75.01.4
課長クラス 100.051.531.628.633.725.233.531.410.812.08.55.20.7
係長クラス 100.043.741.740.633.031.830.032.417.44.45.81.60.9
役職なし 100.050.543.943.930.328.421.812.416.012.83.44.61.2
 

(3)  今後における個別的労使関係(従業員個人が直接上司と話合って、自分の労働条件や義務・目標を決めていくやりかた)の見通し
 今後5年間で、いわゆる個別的労使関係が増加していくかどうかについてみると、「かなり増加すると思う」が13.4%、「ある程度増加すると思う」が40.3%、「増加しないと思う」が 29.2%、「わからない」が16.9%となっている。
 男女別では、女に比べ男の方が「増加する」と思う割合が高くなっている。
 就業形態別では、「かなり増加すると思う」の割合が一般労働者で高く、パート労働者では低い。
 職位別では、職位の高いほど「かなり増加すると思う」の割合が高く、部長以上クラスで4割を超えている。
 職種別では、「技術・研究職」で「かなり増加すると思う」の割合が高い(第25表)。

(%)
性・就業形態・
職位・職種
か な り
増加する
と 思 う
ある程度
増加する
と 思 う
増加しな
いと思う
わ か ら
な い
不 明
100.0 13.4 40.3 29.2 16.9 0.1
        
100.0 16.9 42.4 26.9 13.7 0.1
100.0 6.6 36.2 33.9 23.1 0.1
       
一般労働者 100.0 14.1 40.8 29.2 15.8 0.1
パート労働者 100.0 4.3 36.3 29.3 30.0 -
        
部長以上クラス 100.0 41.8 30.3 15.9 10.6 1.4
課長クラス 100.0 20.7 45.0 20.7 13.5 0.0
係長クラス 100.0 15.6 49.1 27.0 8.4 -
役職なし 100.0 10.8 37.6 31.5 20.0 0.1
        
事務職 100.0 11.8 41.6 33.3 13.2 0.0
技術・研究職 100.0 21.5 40.9 27.4 9.9 0.3
生産・技能職 100.0 11.6 42.1 25.0 21.4 -
販売・サービス職 100.0 11.0 44.2 28.8 15.8 0.2
その他 100.0 15.6 22.4 27.8 34.1 0.1
   
 
2  労使協議機関
(1)  協議内容、結果の認識度
 労使協議機関が「ある」と答えた労働者(53.2%)について、労使協議機関での協議内容、その結果についてどの程度知っているかでは、「一部知っている」が43.0%、「大体知っている」が38.0%、「ほとんど知らない」が18.5%となっている。
 就業形態別では、「大体知っている」は一般労働者がパート労働者に比べ高く、「一部知っている」はパート労働者の方が高い。
 職位別では、職位が高くなるほど「大体知っている」の割合が高くなっている(第26表)。


(%)
性・
就業形態・
職位
労使協議機関
 「あり」 
大   体
知っている
一   部
知っている
ほとんど
知らない
不 明
[53.2] 100.0 38.0 43.0 18.5 0.5
       
[61.7] 100.0 41.2 42.1 16.2 0.6
[36.2] 100.0 27.0 46.4 26.5 0.2
      
一般労働者 [55.5] 100.0 38.3 42.8 18.4 0.5
パート労働者 [20.4] 100.0 18.7 58.5 22.8 -
       
部長以上クラス [45.9] 100.0 56.3 24.4 19.3 -
課長クラス [63.0] 100.0 49.6 43.3 7.1 -
係長クラス [69.3] 100.0 46.5 40.3 12.5 0.8
役職なし [47.6] 100.0 31.8 44.9 22.9 0.4
       
(平成11年) [59.6] 100.0 39.0 42.7 17.8 0.5
(平成6年) [63.2] 100.0 48.8 39.5 11.6 -
   
 
(2) 協議内容、結果を知った方法
 労使協議機関での協議の内容、結果を「大体知っている」及び「一部知っている」者について、どのような方法で知ったかをみると、「労働組合の広報資料等」が65.0%、「朝礼、職場懇談会等」が28.3%、「社内報等」が23.2%、「労使協議会報」が21.7%となっている。
 就業形態別では、一般労働者、パート労働者ともに「労働組合の広報資料等」の割合が高い。
 職位別では、課長クラス以下で「労働組合の広報資料等」の割合が高く、一方、部長以上クラスで「朝礼、職場懇談会等」の割合が高くなっている(第27表)。


M.A.(%)
 
性・
就業形態・
職位
「大体知っている」
「一部知っている」
労働組合の
広報資料等
朝礼、職場
懇談会等
社内報等労使協議
会  報
その他
100.0 65.0 28.3 23.2 21.7 15.8
        
100.0 65.0 26.8 21.7 22.7 15.8
100.0 65.0 34.1 29.1 18.0 16.0
       
一般労働者 100.0 64.9 28.7 22.9 22.3 16.3
パート労働者 100.0 70.2 18.9 36.3 5.1 3.1
        
部長以上クラス 100.0 32.7 47.7 30.0 25.0 19.0
課長クラス 100.0 45.4 20.0 16.0 29.6 23.6
係長クラス 100.0 71.8 21.7 23.9 27.9 16.0
役職なし 100.0 66.8 32.4 24.1 17.1 14.1
        
(平成11年) 100.0 66.2 27.3 23.2 23.0 16.2
(平成6年) 100.0 67.0 39.8 26.6 17.9 11.2
 
 
3   個人的処遇に関する不満等の処理方法
(1)  不平・不満を述べたことの有無及び主な不平・不満の内容
 過去1年間に自分自身の不平・不満を事業所に述べたことが「ある」者は37.4%、述べたことが「ない」者は61.9%となっている。
 就業形態別では、一般労働者の方がパート労働者に比べ、不平・不満を述べたことが「ある」者の割合が高い。
 職位別では、職位が高いほど不平・不満を述べたことが「ある」者の割合が高くなっている。
 前回と比べると、不平・不満を述べたことが「ある」者の割合が増加している(第28表)。


(%)
 
性・就業形態・
職位・職種・
勤続年数
不平・不満を
述べたことが
 「ある」 
不平・不満を
述べたことが
 「ない」 
不明
100.0 37.4 61.9 0.7
      
100.0 38.8 60.7 0.5
100.0 34.8 64.2 1.0
     
一般労働者 100.0 37.8 61.7 0.5
パート労働者 100.0 31.5 66.3 2.3
      
部長以上クラス 100.0 63.2 36.8 -
課長クラス 100.0 44.8 55.2 0.0
係長クラス 100.0 39.5 59.9 0.5
役職なし 100.0 34.7 64.3 0.8
      
事務職 100.0 36.3 63.0 0.6
技術・研究職 100.0 39.2 60.5 0.3
生産・技能職 100.0 37.0 62.6 0.4
販売・サービス職 100.0 39.4 59.6 1.0
その他 100.0 35.8 62.7 1.5
      
1年未満 100.0 19.8 78.6 1.6
1〜5年未満 100.0 30.1 68.7 1.1
5〜10年未満 100.0 39.5 60.4 0.1
10〜20年未満 100.0 40.7 58.4 0.9
20年以上 100.0 39.9 59.6 0.5
      
(平成11年) 100.0 39.5 59.9 0.6
(平成6年) 100.0 26.5 73.2 0.2
 
 

 事業所に不平・不満を述べたことが「ある」者について、述べた不平・不満の内容をみると「日常業務の運営等に関する苦情」が51.8%、「作業環境等に関する苦情」が34.4%、「賃金労働時間等労働条件に関する苦情」が31.5%、「人間関係等に関する苦情」が31.2%となっている。
 男女別では、男女とも「日常業務の運営等に関する苦情」の割合が高いが、「賃金労働時間等労働条件に関する苦情」は、女より男の方が、「人間関係等に関する苦情」、「男女差別に関する苦情」、「セクハラに関する苦情」は、男より女の方が高くなっている。
 就業形態別では、一般労働者で「日常業務の運営等に関する苦情」が5割を超え、「作業環境に関する苦情」、「賃金労働時間等労働条件に関する苦情」、「人間関係等に関する苦情」の割合が高くなっている。一方、パート労働者では「人間関係等に関する苦情」、「作業環境等に関する苦情」、「日常業務の運営等に関する苦情」、「賃金労働時間等労働条件に関る苦情」の割合が高くなっている。
 職位別では、いずれも「日常業務の運営等に関する苦情」が1位、「作業環境等に関する苦情」が2位となっている。なお、「日常業務の運営等に関する苦情」の割合は職位が高いほど高くなっている。部長以上クラスは「福利厚生等に関する苦情」、「教育訓練等に関する苦情」、「定年退職等に関する苦情」の割合が高い。課長クラスと係長クラスは、ほぼ同様の傾向を示すが、課長クラスでは「配置転換出向等に関する苦情」が、係長クラスでは「賃金労働時間等労働条件に関する苦情」の割合が高い。
 前回と比べると、「作業環境等に関する苦情」が増加している(第29表)。  

 

M.A.(主なもの3つまで)(%)
性・
就業形態・
職位
不平・
不満を
述べた
ことが
「ある」
日常業
務の運
営等に
関する
苦情
作業環
境等に
関する
苦情
賃金労
働時間
等労働
条件に
関する
苦情
人間関
係等に
関する
苦情
配置転
換出向
等に関
する苦
教育訓
練等に
関する
苦情
福利厚
生等に
関する
苦情
昇進昇
格等に
関する
苦情
男女差
別に関
する苦
定年退
職等に
関する
苦情
セクハ
ラに関
する苦
その他
100.0 51.8 34.4 31.5 31.2 13.7 8.4 8.1 7.6 2.6 2.5 1.3 5.8
                           
100.0 51.8 36.9 36.0 27.8 12.8 9.2 9.4 8.5 1.3 3.4 0.15.8
100.051.929.121.538.715.96.55.35.45.60.64.05.8
                
一般労働者 100.053.033.731.930.414.18.68.37.92.72.71.25.6
パート労働者 100.036.337.520.244.610.74.05.33.71.60.62.66.7
                           
部長以上クラス 100.073.735.226.613.017.017.921.79.5-4.7-2.3
課長クラス 100.065.334.222.523.619.17.412.88.2-2.5-7.1
係長クラス 100.054.237.836.636.48.27.35.36.73.53.70.27.3
役職なし 100.047.433.331.632.014.58.27.37.63.02.02.05.3
                           
(平成11年) 100.050.834.231.029.615.08.48.16.82.92.41.15.9
(平成6年) 100.058.825.235.326.217.88.39.39.1-2.2-3.9

(注) 「男女差別に関する苦情」「セクハラに関する苦情」は、前回調査していない。
 
 
 

(2)  不平・不満を述べた方法
 事業所に不平・不満を述べたことが「ある」者について、どのような方法で述べたかをみると、「直接上司へ」が75.2%と最も高く、「労働組合を通して」が15.9%、「自己申告制度によって」が10.8%、「苦情処理委員会等の機関へ」が1.5%となっている。
 男女別では、男女とも「直接上司へ」の割合が高いが、男(70.9%)に比べ、女(84.7%)の方が高くなっている。
 就業形態別では、いずれも「直接上司へ」、「労働組合を通して」、「自己申告制度によって」の順となっているが、パート労働者の場合には「直接上司へ」の割合が高く、「労働組合を通して」、「自己申告制度によって」の割合は低くなっている。
 職位別では、いずれも「直接上司へ」が最も多いが、2位は部長以上クラス、課長クラスで、「自己申告制度によって」、係長クラス、役職なしでは、「労働組合を通して」となっている。
 職種別では、いずれの職種でも「直接上司へ」の割合が高く、「労働組合を通して」、「自己申告制度によって」がこれに次いでいる。事務職、技術・研究職では「労働組合を通して」、 「自己申告制度によって」の2つがほぼ同じ割合であるのに対し、生産・技能職では「労働組合を通して」が「自己申告制度によって」を大きく上回っている(第30表)。  


M.A.(%)
 
性・就業形態・
職位・職種
不平・不満を
述べたことが
「ある」
直接上司へ 労働組合
を通して
自己申告制
度によって
苦情処理委
員会等の機
関へ
その他 不明
100.0 75.2 15.9 10.8 1.5 10.3 0.2
        
100.0 70.9 19.5 11.0 2.0 11.2 0.2
100.0 84.7 7.9 10.4 0.4 8.4 -
        
一般労働者 100.0 74.9 16.0 11.2 1.5 10.6 0.2
パート労働者 100.0 86.6 6.9 6.2 - 5.2 -
        
部長以上クラス 100.0 79.2 - 13.6 - 9.5 -
課長クラス 100.0 88.4 13.0 14.2 0.6 6.0 0.0
係長クラス 100.0 73.4 20.3 9.1 0.1 9.0 -
役職なし 100.0 73.4 16.0 10.6 2.2 11.5 0.3
        
事務職 100.0 75.9 14.7 14.7 0.4 9.9 0.3
技術・研究職 100.0 80.4 15.1 14.3 0.7 6.4 0.4
生産・技能職 100.0 65.9 25.9 7.5 4.1 11.0 -
販売・サービス職 100.0 80.0 8.5 7.8 1.9 11.4 -
その他 100.0 75.4 13.6 3.5 - 15.0 -
        
(平成11年) 100.0 73.1 17.9 11.9 1.7 10.8 0.1
(平成6年) 100.0 73.5 19.5 17.9 0.7 4.7 -
 
 

(3)  不平・不満を述べて得られた結果
 事業所に不平・不満を述べたことが「ある」者について、概ねどのような結果が得られたかをみると、「納得のいく結果は得られなかった」が41.7%で、「納得のいく結果が得られた」の20.3%を上回っている。なお、「検討中のようである」は29.0%となっている。
 職位別では、「納得のいく結果が得られなかった」割合が「納得のいく結果が得られた」割合を上回った幅をみると、課長クラスが最も小さく、次いで部長以上クラスとなり、係長クラスが最も大きくなっている。
 職種別では、技術・研究職と生産・技能職では、「納得のいく結果は得られなかった」の割合が、「納得のいく結果が得られた」の割合を大幅に上回っている(第31表)。  


(%)
 
性・職位・職種 不平・不満を
述べたことが
「ある」
納得のいく結
果は得られな
かった
検討中のよう
である
納得のいく結
果が得られた
その他 不明
100.0 41.7 29.0 20.3 8.8 0.3
       
100.0 41.7 31.5 18.7 7.8 0.3
100.0 41.5 23.7 23.9 10.9 0.1
       
部長以上クラス 100.0 36.5 28.2 25.1 10.2 -
課長クラス 100.0 35.8 28.2 32.3 3.7 -
係長クラス 100.0 44.1 35.3 15.4 5.2 0.0
役職なし 100.0 42.1 27.1 19.7 10.6 0.4
       
事務職 100.0 37.6 29.7 21.9 10.5 0.3
技術・研究職 100.0 51.3 24.8 15.6 8.3 0.0
生産・技能職 100.0 49.0 31.8 16.4 2.6 0.2
販売・サービス職 100.0 43.0 24.0 23.9 9.1 -
その他 100.0 19.3 38.2 24.3 17.1 1.1
       
(平成11年) 100.0 40.7 30.6 20.0 8.4 0.3
(平成6年) 100.0 42.6 25.5 19.9 12.0 -  

 

(4)  不平・不満を述べない理由
 事業所に不平・不満を述べたことが「ない」者(61.9%)について、不平・不満を述べなかった理由をみると、「述べたところでどうにもならないから」が41.3%、「特に不平・不満がないから」が36.3%、「不平・不満を述べる正式のルートがないから」が10.5%となっている。
 男女別では、男は「特に不平・不満がないから」(41.2%)、女は「述べたところでどうにもならないから」(49.6%)が最も高くなっている。
 職位別では、部長以上クラスと他の職位で差がある。部長以上クラスでは「特に不平・不満がないから」が6割を占め、「不平・不満を述べる正式なルートがないから」はほとんどない。他の職位では「述べたところでどうにもならないから」が4割程度、「不平・不満を述べる正式なルートがないから」が1割程度となっている。
 職種別では、大きな差はないが、技術・研究職で「不平・不満を述べる正式のルートがないから」が高く、販売・サービス職ではこの割合が低い。
 就業形態別では、パート労働者の方が「不平・不満を述べる正式のルートがないから」の割合が高い。
 勤続年数別では、1年未満と1年以上の2つのグループに分かれる。1年未満は「特に不平・不満がないから」が多く、また、「その他」が3割を占める。1年以上は、「述べたところでどうにもならないから」が最も多く、次いで「特に不平・不満がないから」となっている。
 なお、20年以上では、この2つの差が少なく「不平・不満を述べる正式のルートがないから」が低い(第32表)。  


(%)
性・就業形態・
職位・職種
勤続年数
不平・不満を
述べたことが
「ない」
特に不平・不満
がないから
述べたところで
どうにもならな
いから
不平・不満を述
べる正式のルー
トがないから
その他
100.0 36.3 41.3 10.5 11.8
      
100.0 41.2 37.0 9.1 12.8
100.0 27.1 49.6 13.3 10.0
      
一般労働者 100.0 36.5 41.3 10.3 11.9
パート労働者 100.0 33.2 44.9 14.2 7.8
      
部長以上クラス 100.0 60.0 22.4 0.3 17.3
課長クラス 100.0 33.4 37.7 11.8 17.1
係長クラス 100.0 42.9 38.3 11.7 7.1
役職なし 100.0 34.3 43.0 10.3 12.4
      
事務職 100.0 35.9 42.2 10.9 11.0
技術・研究職 100.0 35.8 41.4 12.7 10.0
生産・技能職 100.0 39.1 41.6 9.5 9.8
販売・サービス職 100.0 39.6 39.1 7.9 13.5
その他 100.0 26.2 41.4 13.1 19.3
      
1年未満 100.0 44.6 21.6 5.9 27.9
1〜5年未満 100.0 35.4 38.4 12.5 13.7
5〜10年未満 100.0 35.6 42.6 13.7 8.1
10〜20年未満 100.0 32.7 45.2 10.2 11.8
20年以上 100.0 40.9 41.7 6.2 11.2
      
(平成11年) 100.0 37.4 39.9 10.4 12.3
(平成6年) 100.0 43.4 32.6 12.5 11.5  
 
 
   
 

4  労働組合に関する意識
(1)  労働組合について
 労働組合についてどのように考えているかをみると、「労働組合は是非必要だ」が33.1%、「労働組合はどちらかといえばあった方がよい」が41.2%、「労働組合はあってもなくてもよい」が21.1%、「労働組合はない方がよい」が4.0%となっている。
 就業形態別では、「労働組合は是非必要だ」の割合は一般労働者が高く、「労働組合はあってもなくてもよい」の割合はパート労働者が高い。
 職位別では、部長以上クラスと他の職位で差がある。部長以上クラスは、「労働組合は是非必要だ」の割合が低く、「労働組合はない方がよい」の割合が高い。他の職位では、係長ク ラスが「労働組合は是非必要だ」の割合が高い。
 職種別では、大きな差はないものの「技術・研究職」では、「労働組合はどちらかといえばあった方がよい」の割合が高く、「労働組合はない方がよい」が低い。
 勤続年数別では、勤続年数が長いほど「労働組合は是非必要だ」の割合が高まる(第33表)。  


(%)
 
性・就業形態・
職位・職種・
勤続年数
労働組合は
是非必要だ
労働組合は
どちらかと
いえばあっ
た方がよい
労働組合は
あってもな
くてもよい
労働組合は
な い 方
が よ い
不明
100.0 33.1 41.2 21.1 4.0 0.6
        
100.0 36.4 40.5 18.2 4.4 0.6
100.0 26.5 42.6 27.0 3.2 0.7
       
一般労働者 100.0 33.8 42.1 19.5 4.1 0.5
パート労働者 100.0 20.6 32.0 42.3 2.7 2.4
        
部長以上クラス 100.0 16.5 36.6 29.0 13.7 4.2
課長クラス 100.0 36.2 35.4 22.2 5.1 1.2
係長クラス 100.0 39.5 42.6 13.0 4.6 0.2
役職なし 100.0 31.4 41.6 23.1 3.3 0.5
        
事務職 100.0 35.4 41.3 20.5 2.7 0.2
技術・研究職 100.0 35.9 47.0 13.1 3.4 0.7
生産・技能職 100.0 32.5 40.5 21.8 4.4 0.8
販売・サービス職 100.0 30.6 40.3 22.6 6.2 0.3
その他 100.0 25.8 34.3 32.2 4.9 2.8
        
1年未満 100.0 24.9 44.5 26.3 2.7 1.6
1〜5年未満 100.0 25.7 39.1 30.1 3.5 1.6
5〜10年未満 100.0 28.9 44.9 19.4 5.9 0.9
10〜20年未満 100.0 32.5 43.1 20.4 3.9 0.1
20年以上 100.0 46.0 35.9 15.3 2.7 0.1

 
   

(2) 労働組合の有無・加入状況
 会社に労働組合が「ある」と答えた者は56.7%、うち、「加入している」者は84.0%、「加入していない」者は16.0%、また、会社に労働組合が「ない」と答えた者は42.1%、うち、「企業外の組合に加入している」者は2.4%、「企業外の組合に加入していない」者は97.6%となっている(第34表)。  


(%)
性・就業形態 会社に労働組合が「ある」 会社に労働組合が「ない」 不明
加入
して
いる
加入
して
いない
企業外
の組合
に加入
して
いる
企業外
の組合
に加入
して
いない
100.0 56.7 (100.0) (84.0) (16.0) 42.1 (100.0) (2.4) (97.6) 1.2
         
100.0 60.8 (100.0) (85.8) (14.2) 38.5 (100.0) (2.4) (97.6) 0.7
100.0 48.6 (100.0) (79.6) (20.4) 49.1 (100.0) (2.2) (97.8) 2.3
         
一般労働者 100.0 57.8 (100.0) (86.1) (13.9) 41.1 (100.0) (2.4) (97.6) 1.1
パート労働者 100.0 42.3 (100.0) (46.4) (53.6) 54.4 (100.0) (2.3) (97.7) 3.2
 
 

(3)  加入しない理由
 会社に労働組合はあるが「加入していない」者(16.0%)について、加入しない理由をみると、「加入資格がないので」が57.5%、「労働組合に関心がないので」が7.2%、「労働組合の勧誘がないので」が5.7%、「労働組合とは考え方が異なるので」が5.2%等となっている。
 就業形態別では、パート労働者は、労働組合に「加入していない」者が過半数を占めるが、その理由は「加入資格がないので」となっている。
 職位別では、部長以上クラス、課長クラスでは「加入していない」割合が高いが、その理由は「加入資格がないので」となっている(第35表)。  


M.A.(%)
性・就業形態・職位 会社に労働組合は
あるが「加入して
いない」
加入資格
がないの
労働組合
に関心が
ないので
労働組合
の勧誘が
ないので
労働組合
とは考え
方が異な
るので
労働組合
に加入し
ても利益
がないの
同僚が加
入してい
ないので
その他不明
[16.0] 100.0 57.5 7.2 5.7 5.2 3.9 0.7 22.9 1.1
             
[14.2] 100.0 62.8 4.5 1.7 4.6 3.9 0.1 24.4 0.7
[20.4] 100.0 48.2 11.9 12.7 6.2 3.8 1.8 20.3 1.9
            
一般労働者 [13.9] 100.0 52.2 8.8 5.1 6.4 4.8 0.9 25.3 1.4
パート労働者 [53.6] 100.0 81.8 - 9.2 - - - 10.8 -
               
部長以上クラス [94.0] 100.0 83.8 0.1 - - - - 16.1 -
課長クラス [60.5] 100.0 83.2 1.5 1.1 - 0.6 - 13.9 -
係長クラス [11.7] 100.0 38.3 6.4 - 10.8 6.6 - 35.6 3.2
役職なし [10.9] 100.0 44.1 12.4 11.7 7.2 5.6 1.6 24.8 1.2
 
 


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