平成9年版厚生白書の概要

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第3章 現代社会と「心の健康」


近年、神経症、うつ病、心身症のほか、睡眠障害、摂食障害、不登校が増加している。
現代社会における過大なストレスが、さまざまな「心の病」の原因の一つとなっていることから、ストレス対策が重要である。また、アルコール依存症と薬物依存についての予防対策の一層の推進も必要である。
子どもの心に大きな傷を残す「児童虐待」が増加している。これを防ぐため、地域の支援体制づくりを進め、身体の保護と心のケア体制を充実することが必要である。
精神疾患による入院は多数かつ長期となっている。ノーマライゼーションの考え方の一層の普及のためにも、精神疾患に対する「心の障壁の除去(心のバリアフリー化)」を進め、「地域ケア体制」を構築していくことが重要である。


増加する心の病(人口10万対)

若い女性を中心に広がるやせ型志向

230万人に達するアルコール大量消費者

増加する児童虐待(児童相談所における養護相談の処理件数)

多数にのぼる成人疾患による入院

入院医療から社会復帰、さらには「地域ケア」へ



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