平成9年版厚生白書の概要

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第1章 新興・再興感染症と医薬品による健康被害−健康の危機管理−


近年、エボラ出血熱、エイズ、O157や結核などの新興・再興感染症は新たな脅威となっている。
いかに社会・科学が進歩しようと、すべての感染症が克服されることは困難である。
また、国際的な交流の増大により、感染症対策は国内のみを視野に入れたものでは限界が明らかであり、このため、国際的な連携を強化し、「地球規模の対応」を行っていくことが必要である。
新興・再興感染症の出現や血液製剤によるHIV感染の問題は「健康危機管理」の重
要性を改めて提起した、特に、血液製剤の問題に対する深い反省の上に立って、健康危機
管理の体制づくりを推進する必要がある。

1996年以降に発見または確認された世界各地の新興感染症

ウィルス性出血熱対策には健康危機管理体制の整備が重要(有識者の調査結果)

世界のエイズ患者とHIV感染者

インフルエンザ予防接種は我が国では減少

世界で増加している結核患者

不適切な治療から生じる薬剤耐性菌

腸管出血大腸菌O157による食中毒の発生状況(平成8年)

健康危機管理の概要



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