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V 幼稚園と保育所の施設の共用化

 幼稚園と保育所の施設の共用化とは、幼稚園と保育所の施設・設備などを相 互に共用することをいう。
 これまで、幼稚園と保育所の施設の共用化のルールが明示されていなかったが、平成10年度から保育上支障がない限り、施設・設備の共用ができることとされた。

1 幼稚園と保育所の施設の共用化を認めている市町村数は302

 幼稚園と保育所の施設の共用化を認めている市町村数は302で、保育所のある市町村の9.8%となっている。認めていない市町村は1,924(62.4%)、幼稚園がないため認める必要がない市町村は859(27.8%)となっている。
 また、実際に共用化している保育所のある市町村は98であり、保育所のある市町村の3.2%となっている。(図9)
 なお、幼稚園と施設を共用化している保育所数は、全国で110となっている。(参考表P16)


図9 幼稚園と保育所の施設の共用化の状況
図9


2 今後は28%が導入検討中。認めていない理由としては「保育所・幼稚園の理解が得られない」が35%

 施設の共用化を認めていない1,924市町村について今後の予定をみると、「今年度・次年度以降認める予定」の市町村が47(2.4%)、「現在検討中」の市町村が491(25.5%)、「認める予定なし」の市町村が1,386(72.0%)となっている。(図10)
 また、「現在検討中」及び「認める予定なし」としている1,877市町村について、現在認めていない理由をみると、「保育所・幼稚園の理解が得られない」が34.8%、「入所児童の処遇の低下が心配」が25.0%となっている。(表4)


図10 幼稚園と保育所の施設の共用化についての今後の予定
図10

表4 現在認めていない理由別市町村数・割合(複数回答)
                         平成11年10月1日現在

総  数 現在認めていない理由
入所児童の処遇
の低下が心配
保育所・幼稚園の
理解が得られない
その他
市町村数 1,877 469 654 939
割合(%) ( 100.0 ) ( 25.0 ) ( 34.8 ) ( 50.0 )

(注)「その他」は、「施設が離れていて共用困難」、「設置主
体が異なる(私営幼稚園と公営保育所)」等である。



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