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図 2-1 夫妻の別居時の年齢(10歳階級)別にみた有配偶離婚率(有配偶人口千対)の年次推移
−昭和25・30・35・40・45・50・55・60・平成2・7年−
Figure 2-1 Trends in divorce rates for married population by age of husband and wife at the time cohabitation terminated ( per 1,000 married population),1950,'55,'60,'65,'70,'75,'80,'85,'90,'95
次に夫妻の別居時の年齢(5歳階級)別離婚件数構成割合の年次比較をみると図2-2のとおりである。夫では昭和25年と50年は「25〜29歳」が30%前後を占めて最も多く、次いで「30〜34歳」が多くなっていたが、平成7年では「30〜34歳」が18.9%と最も多くなっており、次いで「25〜29歳」が18.3%と20歳代後半から30歳代前半が40%近くを占めている。また、40歳代から60歳代の割合の上昇が顕著である。
一方、妻では昭和25年には「20〜24歳」が33.6%と最も多かったが、50年及び平成7年では「25〜29歳」がそれぞれ32.1%、23.2%とともに多く、35歳以上のどの年齢階級をみても平成7年の割合の上昇が顕著である。
離婚年齢の年代の変化をみると、夫では20歳代後半から30歳代前半へと中軸が入れかわり、妻では20歳代前半から20歳代後半に移行しており、全体的に高い年齢階級への割合の移行がみられる。
図 2-2 夫妻の別居時の年齢(5歳階級)別にみた離婚件数構成割合の年次比較
−昭和25・50・平成7・10年−
Figure 2-2 Yearly comparison of proportion of divorces by age of husband and wife at the time cohabitation terminated ,1950,'75,'95,'98
ある期間に出生、婚姻等何らかの事象が発生した人を集団としてとらえ「コーホート」と呼び、出生によるものは「出生コーホート」と呼ぶ。例えば、昭和元年から5年までの5年間に生まれた人は「昭和元〜5年生まれの出生コーホート」となる(下記の例参照)。従来の調査年ごとの集計では、調査時点での生まれた年の異なる集団の年齢別分析しかできなかったが、出生コーホートとしてみることにより、同一の世代の集団での追跡が可能となる。出生コーホートごとに、有配偶離婚率(男子・女子有配偶人口千対)を求め、年齢の上昇による変化及び出生コーホート間の比較により離婚の状況を分析したのが表2-1である。
各出生コーホート毎に年齢別有配偶離婚率の変化(表では上から下へ)をみると、どの出生コーホートでも年齢が高くなるにつれ、ほぼ低下していくのがみて取れる。
各出生コーホート間の比較(表では左右の比較)をすると、夫妻ともに、35歳以上では新しい出生コーホートほど上昇している。昭和11年以降生まれの出生コーホート間では同じ年齢階級で比較すると、ほぼ上昇の傾向がみられる。即ち、年齢が上がるにつれ離婚率は小さくなるが、世代が若くなるにつれ離婚が多くなっていることがわかる。なお、昭和10年までに生まれた出生コーホートはやや振る舞いが異なっており、特に、25〜29歳をみると、大正10〜14年生まれの出生コーホートでは夫が8.51、妻が5.44と高かったが、昭和6〜10年生まれの出生コーホートでは夫は5.39、妻は3.59と最も低くなっている。
表 2-1 夫妻の出生コーホート別にみた有配偶離婚率(男子・女子有配偶人口千対)
Table 2-1 Divorce rates for married population by birth cohort of husband and wife ( per 1,000 married male/female population )
夫 Husband
年齢階級 Age-groups |
生 ま れ 年 Years of birth | |||||||||
大正10〜14年 (1921-'25) |
昭和元〜5年 ('26-'30) |
6〜10年 (31-'35) |
11〜15年 ('36-'40) |
16〜20年 ('41-'45) |
21〜25年 ('46-'50) |
26〜30年 ('51-'55) |
31〜35年 ('56-'60) |
36〜40年 ('61-'65) |
41〜45年 ('66-'70) |
|
25〜29歳Years | 8.51 | 6.34 | 5.39 | 5.63 | 6.81 | 7.65 | 8.71 | 10.34 | 12.91 | 18.19 |
30〜34 | 3.58 | 2.84 | 3.08 | 3.67 | 4.55 | 6.01 | 7.23 | 7.64 | 10.66 | |
35〜39 | 1.85 | 1.86 | 2.32 | 2.91 | 4.20 | 5.49 | 5.24 | 6.85 | ||
40〜44 | 1.28 | 1.46 | 1.98 | 2.80 | 4.23 | 3.93 | 5.10 | |||
45〜49 | 0.96 | 1.25 | 1.94 | 2.97 | 2.87 | 3.89 | ||||
50〜54 | 0.84 | 1.12 | 1.86 | 1.77 | 2.62 | |||||
55〜59 | 0.69 | 1.00 | 1.02 | 1.52 | ||||||
60〜64 | 0.54 | 0.54 | 0.78 | |||||||
65〜69 | 0.31 | 0.41 |
年齢階級 Age-groups |
生 ま れ 年 Years of birth | |||||||||
大正10〜14年 (1921-'25) |
昭和元〜5年 ('26-'30) |
6〜10年 (31-'35) |
11〜15年 ('36-'40) |
16〜20年 ('41-'45) |
21〜25年 ('46-'50) |
26〜30年 ('51-'55) |
31〜35年 ('56-'60) |
36〜40年 ('61-'65) |
41〜45年 ('66-'70) |
|
25〜29歳Years | 5.44 | 4.33 | 3.59 | 3.78 | 4.59 | 5.71 | 6.94 | 8.27 | 10.49 | 15.18 |
30〜34 | 2.72 | 2.17 | 2.30 | 2.74 | 3.44 | 4.87 | 5.85 | 5.87 | 8.53 | |
35〜39 | 1.46 | 1.51 | 1.80 | 2.35 | 3.46 | 4.76 | 4.18 | 5.39 | ||
40〜44 | 0.95 | 1.17 | 1.53 | 2.29 | 3.60 | 3.21 | 4.07 | |||
45〜49 | 0.71 | 0.97 | 1.44 | 2.28 | 2.21 | 3.05 | ||||
50〜54 | 0.61 | 0.82 | 1.29 | 1.23 | 1.87 | |||||
55〜59 | 0.46 | 0.71 | 0.67 | 0.96 | ||||||
60〜64 | 0.37 | 0.35 | 0.51 | |||||||
65〜69 | 0.21 | 0.28 |
図 2-3 夫妻の出生コーホート別にみた有配偶離婚率(有配偶人口千対)の年齢の推移
Figure 2-3 Changes in age of husband and wife at divorce rates by birth cohort of married population (per 1,000 married population)
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